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第一部
幕間 祖父
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優しい娘じゃったと思う。
わしが聖典を読んで聞かせると、”フローレンスに、私はなる!”と目を輝かせていつも言っておった。
そして事実、あの娘には治癒魔術の才能があった。
人に対してはもちろん、動物や虫に対しても分け隔てなく治癒魔術を使った。
そうやって苦しんでいるものを助けることに、幼心に母性的な悦びを感じておったように見えた。
だが、人は長ずるにつれ、誰しも現実を知っていく。それはエリニュスであるあの娘とて例外ではない。
自分の治癒魔術の限界を悟ったんじゃろう。自分の魔術は、フローレンスのそれには届かない、とな。
その頃からじゃった、あの娘が物理的医療技術の研究をし始めたのは。
魔術では届かなくとも、物理的医療技術の研究であれば、フローレンスのようになれると思ったのかもしれん。
身内のわしが言うのもなんだが、賢い娘じゃからな。市販の本から専門書まで、あっという間に片っ端から読破してしまった。
そうなればあとは実技じゃ。人の体の仕組み、各器官の役割、どこをどうすればどうなるのか⋯⋯。
ある日のことじゃ。あの娘はわしに言いにくそうにこう頼んだ。
「おじいちゃん、実はね⋯⋯ 研究で生きた人間を使いたいの。お願い、どうしても必要なの」
さすがにこれはまずいと思ったよ。そりゃ、普通そう思うわな。当然わしは反対し強く諭したが、最終的には承諾してしまった。あの娘はエリニュスだし、わしのような凡人の物差しで測るべきではない。多少手を汚すことになっても、長い目で見て社会に役立つならば⋯⋯などと思ってしまったんじゃ。
思えば、あの時が分岐点だったのかもしれん。あの時わしが突っぱねていれば⋯⋯と今でも思うよ。
さて、わしはどうしたと思う?
とっとと白状しよう。
わしはコネを利用して、生きた人間を入手した。
どうやって?
刑務課から死刑囚を横流ししてもらうとか?
無理じゃ。ここは法治国家じゃぞ。
死刑囚とはいえ人間で、彼らには、然るべき刑を受け速やかな死を得る義務がある。
だから普通の人間は無理じゃ。
それでわしは”ピッグス管理局”に目をつけた。
細かいところは端折るがの。
まあ、つまりそういうことじゃ。
そうして、わしの家の地下のあの娘の研究室には、時折大きな荷物が運び込まれることになった。
わしは次第に家を空けることが多くなった。
職場の近くに別に部屋を借り、家にはあまり帰らなくなった。
法務局長に就任して忙しくなったから、というのもあったが、本当の理由は違う。
見たくなかったんじゃ。あの娘が地下室でピッグス達に何をしているのかを。
現実から目を背けたんじゃ。自分の中ではいつまでも、明るく優しく可愛い孫であって欲しかった。
それでも時々家に帰ると、あの娘はわしの帰宅を大いに喜んでくれ、一人暮らしするうちに覚えた料理を振舞ってくれた。お世辞ではなく、そこいらの高級レストランがかすむ程美味かったぞ。凝り性じゃから、研究したんじゃろな。それだけでなく、腰が痛いといえば腰を、目が霞むといえば目を診てくれた。そして、「おじいちゃん、私が処置してあげる」と言って、いろいろ治療してくれたりもしたもんじゃ⋯⋯。
そんな感じでのう、わしに相対している時のあの娘は、相変わらず明るく優しく可愛い孫じゃった。
いつの間にかたいそう背は伸び(エリニュスなので当然じゃが)、ずいぶん見上げねばならなくなっていたがの。
で、するとな、わしはこう思ってしまうんじゃよ。いや、そう思いたかっただけかもしれんが。
——地下室で何をしているか知らんが、こんな良い娘が、そうそう残酷なことはするまい——
結局わしが、地下室で何が行われているかを確認することはついぞ無かった。
さて、あの娘のことを語るには、彼女に備わったもう一つの魔術について話さねばなるまい。
生き物の話から入るとしよう。
社会性生物の中には、一人の女王をコアとしてコロニーを形成する種がある。身近なところでは、蜂や蟻、ある種の鼠などじゃろう。では、彼らは一体どのようにコロニー内での意思疎通や命令の伝達をしているのか? 例えば人間ならば、言葉でのやりとりが可能じゃが、蜂や蟻どもは? 飛び方や仕草か? それもあるらしい。だがそれでは、「巣から遠く離れて行動する一匹の蜂が外敵に出会った時、すぐさま仲間が駆けつける」などということを説明できん。ではどうやって? わしは生物学には疎いからよく知らんが、どうも彼らは、何らかの匂いのようなものによって意思疎通や命令伝達を図っている、ということを示唆する研究結果があるらしい。
その”匂いのようなもの”の効果は非常に強力で、先ほど言ったような仲間を集合させるといったことのみならず、女王以外の雌の生殖機能を失わせるもの、女王が雄を下僕化するもの、さらには、ある個体がコロニーの中でどんな階級に属するかを決定し、それに合わせて様々な肉体的変容を促すものなどもあるようじゃ。
あの娘に話に戻そう。
もうわかっとるだろうが、あの娘に備わったもう一つの魔術の才能、それはこの「匂いのようなものを生成する」というものじゃ。ある時わしはそれを偶然知ることになった。
ある日、こんなことがあった。
わしとあの娘が所用で街を歩いておった時のことじゃ。
とある建設現場の近くを通りかかった時、巨大な石材が崩れ、肉体労働に従事していた一人のピッグスの腕がそれに潰された。腕のちぎれたピッグスは倒れこんで大量出血、そのままでは命はあるまいと思われた。だが、ピッグスである彼に応急処置を施したり、医療所に運ぼうとする者は誰もいなかった。あの娘以外は。
あの娘はそのピッグスに歩み寄り、治癒魔術を施した。
ちぎれた腕はつながらなかったが、出血は止まり一命は取り留めそうだった。
観衆は、エリニュスの魔術に対し口々に感嘆を漏らしていたが、そこにこんなノイズが混じった。
「助ける必要あったのか? ピッグスなんかどうせ使い捨てだろ? その辺に捨てて鼠の餌にでもしちまえば⋯⋯」
その場には他に七~八人ほどのピッグス労働者がいた。
言葉を聞いた彼らの一人が激昂した。
すると今度は観衆が色めき立った。
売り言葉に買い言葉。
言葉の応酬は長く続かなかった。
口火を切ったピッグスが殴りかかった。他のピッグス達も連鎖的に殴りかかった。
「んだってめーっ!」
「死ねっこらー!」
「きゃああっ!」
「だ、誰か!」
「管理局を呼べ!」
取っ組み合うピッグスと観衆。
叫ぶ者、逃げ惑う者。
混乱が放射状に加速してゆかんとするその中心点にあって、あの娘は冷静にこう言った。
「おじいちゃん離れて。体から香りを放つから」
あの娘が詠唱を終えると、辺りを強い甘い香りが包んだ。
数秒後にはもう、ピッグス達は皆膝を着き、一人また一人とその場に倒れこんだ。
やがて駆けつけた管理局の鎮圧隊が見たのは、だらしなく涎を垂らし、恍惚の表情であの娘の足元にすがるピッグス達の姿だった。
そしてあの娘は、驚愕の表情を浮かべる鎮圧隊に向かってただ一言。
「もう大丈夫です」
⋯⋯とまあ、こんなことがあって、わしは図らずもあの娘のもう一つの魔術を知ることになった。
で、時が過ぎるのは早い。
あの娘が社会に出る時がやってきた。
わしはてっきり、あの娘は医者になるもんだと思いこんどった。
実際、そういう学校に行っとったしな。
それがまさかピッグス管理局に就職するとはな。しかも後から知ったが、処刑官として。
理由については聞いてもはぐらかされるよ。
だからこれはわしの推測で、同時に限りなく真実だが、こういうことじゃと思う。
個人差はあるが、エリニュスは多少なりとも加虐的な傾向を持つことが多い。
あの娘の場合には、こんなことがあった。
ずっと幼い頃の話じゃ。
庭で、傷ついた羽虫を治癒術で癒しておった。
わしは嬉しかったよ。子供にとって、ましてやエリニュスの加虐的性質からすれば、羽虫など絶好の殺戮ターゲットじゃろうに。なのにこの娘は殺すどころか癒しておる。
だが、どうも様子がおかしい。次の日も、その次の日も、その次の日も同じように傷ついた小さな生き物を癒しているんじゃ。
わしは訝しんだ。そしてついにある日、それを見つけた時はショックを受けたよ。
あの娘のベッド下でわしが見つけたのは、羽をむしられ、脚をもがれ、触覚を抜かれ、腹を切り開かれ、全身を針で固定され、か細い鳴き声をあげながら、治癒術を込めた籠の中で生かされ続けている小さな生き物たちの姿じゃった。
わしはあの娘を叱った。
するとそれ以来、そういうことはなくなった。
じゃがな、三つ子の魂百までともいう。
だから、ああ⋯⋯そうじゃな⋯⋯。
いま思えばやはり、あの娘の地下室で行われていたのは⋯⋯…
わしが聖典を読んで聞かせると、”フローレンスに、私はなる!”と目を輝かせていつも言っておった。
そして事実、あの娘には治癒魔術の才能があった。
人に対してはもちろん、動物や虫に対しても分け隔てなく治癒魔術を使った。
そうやって苦しんでいるものを助けることに、幼心に母性的な悦びを感じておったように見えた。
だが、人は長ずるにつれ、誰しも現実を知っていく。それはエリニュスであるあの娘とて例外ではない。
自分の治癒魔術の限界を悟ったんじゃろう。自分の魔術は、フローレンスのそれには届かない、とな。
その頃からじゃった、あの娘が物理的医療技術の研究をし始めたのは。
魔術では届かなくとも、物理的医療技術の研究であれば、フローレンスのようになれると思ったのかもしれん。
身内のわしが言うのもなんだが、賢い娘じゃからな。市販の本から専門書まで、あっという間に片っ端から読破してしまった。
そうなればあとは実技じゃ。人の体の仕組み、各器官の役割、どこをどうすればどうなるのか⋯⋯。
ある日のことじゃ。あの娘はわしに言いにくそうにこう頼んだ。
「おじいちゃん、実はね⋯⋯ 研究で生きた人間を使いたいの。お願い、どうしても必要なの」
さすがにこれはまずいと思ったよ。そりゃ、普通そう思うわな。当然わしは反対し強く諭したが、最終的には承諾してしまった。あの娘はエリニュスだし、わしのような凡人の物差しで測るべきではない。多少手を汚すことになっても、長い目で見て社会に役立つならば⋯⋯などと思ってしまったんじゃ。
思えば、あの時が分岐点だったのかもしれん。あの時わしが突っぱねていれば⋯⋯と今でも思うよ。
さて、わしはどうしたと思う?
とっとと白状しよう。
わしはコネを利用して、生きた人間を入手した。
どうやって?
刑務課から死刑囚を横流ししてもらうとか?
無理じゃ。ここは法治国家じゃぞ。
死刑囚とはいえ人間で、彼らには、然るべき刑を受け速やかな死を得る義務がある。
だから普通の人間は無理じゃ。
それでわしは”ピッグス管理局”に目をつけた。
細かいところは端折るがの。
まあ、つまりそういうことじゃ。
そうして、わしの家の地下のあの娘の研究室には、時折大きな荷物が運び込まれることになった。
わしは次第に家を空けることが多くなった。
職場の近くに別に部屋を借り、家にはあまり帰らなくなった。
法務局長に就任して忙しくなったから、というのもあったが、本当の理由は違う。
見たくなかったんじゃ。あの娘が地下室でピッグス達に何をしているのかを。
現実から目を背けたんじゃ。自分の中ではいつまでも、明るく優しく可愛い孫であって欲しかった。
それでも時々家に帰ると、あの娘はわしの帰宅を大いに喜んでくれ、一人暮らしするうちに覚えた料理を振舞ってくれた。お世辞ではなく、そこいらの高級レストランがかすむ程美味かったぞ。凝り性じゃから、研究したんじゃろな。それだけでなく、腰が痛いといえば腰を、目が霞むといえば目を診てくれた。そして、「おじいちゃん、私が処置してあげる」と言って、いろいろ治療してくれたりもしたもんじゃ⋯⋯。
そんな感じでのう、わしに相対している時のあの娘は、相変わらず明るく優しく可愛い孫じゃった。
いつの間にかたいそう背は伸び(エリニュスなので当然じゃが)、ずいぶん見上げねばならなくなっていたがの。
で、するとな、わしはこう思ってしまうんじゃよ。いや、そう思いたかっただけかもしれんが。
——地下室で何をしているか知らんが、こんな良い娘が、そうそう残酷なことはするまい——
結局わしが、地下室で何が行われているかを確認することはついぞ無かった。
さて、あの娘のことを語るには、彼女に備わったもう一つの魔術について話さねばなるまい。
生き物の話から入るとしよう。
社会性生物の中には、一人の女王をコアとしてコロニーを形成する種がある。身近なところでは、蜂や蟻、ある種の鼠などじゃろう。では、彼らは一体どのようにコロニー内での意思疎通や命令の伝達をしているのか? 例えば人間ならば、言葉でのやりとりが可能じゃが、蜂や蟻どもは? 飛び方や仕草か? それもあるらしい。だがそれでは、「巣から遠く離れて行動する一匹の蜂が外敵に出会った時、すぐさま仲間が駆けつける」などということを説明できん。ではどうやって? わしは生物学には疎いからよく知らんが、どうも彼らは、何らかの匂いのようなものによって意思疎通や命令伝達を図っている、ということを示唆する研究結果があるらしい。
その”匂いのようなもの”の効果は非常に強力で、先ほど言ったような仲間を集合させるといったことのみならず、女王以外の雌の生殖機能を失わせるもの、女王が雄を下僕化するもの、さらには、ある個体がコロニーの中でどんな階級に属するかを決定し、それに合わせて様々な肉体的変容を促すものなどもあるようじゃ。
あの娘に話に戻そう。
もうわかっとるだろうが、あの娘に備わったもう一つの魔術の才能、それはこの「匂いのようなものを生成する」というものじゃ。ある時わしはそれを偶然知ることになった。
ある日、こんなことがあった。
わしとあの娘が所用で街を歩いておった時のことじゃ。
とある建設現場の近くを通りかかった時、巨大な石材が崩れ、肉体労働に従事していた一人のピッグスの腕がそれに潰された。腕のちぎれたピッグスは倒れこんで大量出血、そのままでは命はあるまいと思われた。だが、ピッグスである彼に応急処置を施したり、医療所に運ぼうとする者は誰もいなかった。あの娘以外は。
あの娘はそのピッグスに歩み寄り、治癒魔術を施した。
ちぎれた腕はつながらなかったが、出血は止まり一命は取り留めそうだった。
観衆は、エリニュスの魔術に対し口々に感嘆を漏らしていたが、そこにこんなノイズが混じった。
「助ける必要あったのか? ピッグスなんかどうせ使い捨てだろ? その辺に捨てて鼠の餌にでもしちまえば⋯⋯」
その場には他に七~八人ほどのピッグス労働者がいた。
言葉を聞いた彼らの一人が激昂した。
すると今度は観衆が色めき立った。
売り言葉に買い言葉。
言葉の応酬は長く続かなかった。
口火を切ったピッグスが殴りかかった。他のピッグス達も連鎖的に殴りかかった。
「んだってめーっ!」
「死ねっこらー!」
「きゃああっ!」
「だ、誰か!」
「管理局を呼べ!」
取っ組み合うピッグスと観衆。
叫ぶ者、逃げ惑う者。
混乱が放射状に加速してゆかんとするその中心点にあって、あの娘は冷静にこう言った。
「おじいちゃん離れて。体から香りを放つから」
あの娘が詠唱を終えると、辺りを強い甘い香りが包んだ。
数秒後にはもう、ピッグス達は皆膝を着き、一人また一人とその場に倒れこんだ。
やがて駆けつけた管理局の鎮圧隊が見たのは、だらしなく涎を垂らし、恍惚の表情であの娘の足元にすがるピッグス達の姿だった。
そしてあの娘は、驚愕の表情を浮かべる鎮圧隊に向かってただ一言。
「もう大丈夫です」
⋯⋯とまあ、こんなことがあって、わしは図らずもあの娘のもう一つの魔術を知ることになった。
で、時が過ぎるのは早い。
あの娘が社会に出る時がやってきた。
わしはてっきり、あの娘は医者になるもんだと思いこんどった。
実際、そういう学校に行っとったしな。
それがまさかピッグス管理局に就職するとはな。しかも後から知ったが、処刑官として。
理由については聞いてもはぐらかされるよ。
だからこれはわしの推測で、同時に限りなく真実だが、こういうことじゃと思う。
個人差はあるが、エリニュスは多少なりとも加虐的な傾向を持つことが多い。
あの娘の場合には、こんなことがあった。
ずっと幼い頃の話じゃ。
庭で、傷ついた羽虫を治癒術で癒しておった。
わしは嬉しかったよ。子供にとって、ましてやエリニュスの加虐的性質からすれば、羽虫など絶好の殺戮ターゲットじゃろうに。なのにこの娘は殺すどころか癒しておる。
だが、どうも様子がおかしい。次の日も、その次の日も、その次の日も同じように傷ついた小さな生き物を癒しているんじゃ。
わしは訝しんだ。そしてついにある日、それを見つけた時はショックを受けたよ。
あの娘のベッド下でわしが見つけたのは、羽をむしられ、脚をもがれ、触覚を抜かれ、腹を切り開かれ、全身を針で固定され、か細い鳴き声をあげながら、治癒術を込めた籠の中で生かされ続けている小さな生き物たちの姿じゃった。
わしはあの娘を叱った。
するとそれ以来、そういうことはなくなった。
じゃがな、三つ子の魂百までともいう。
だから、ああ⋯⋯そうじゃな⋯⋯。
いま思えばやはり、あの娘の地下室で行われていたのは⋯⋯…
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