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第一部
【グロ注意回】【挿絵付き回】Act.19 ペニサイゼーション
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精子顔射事件から数分後。
カツッ…カツッ…カツッ…カツッ…
顔の洗浄を済ませたキリエが、処置室の隅からゆったりと迫る。
「ああああーーーーーっっ、おゆうひくあはいぃぃぃぃーーーーーっっっっ!」
火を見るより明らかなキリエの怒りに対し、ムータロは懸命の謝罪の叫び!
しかしムータロの叫び虚しく、やがて彼の頭上に現れたのは、怒りに燃えて見下ろす赤い瞳!
これまでに見たときよりも数段赤さが濃い!
昨日の激昂でさえここまで赤くはなかった!
「本当にキミは、私を怒らせるのが好きだよね……!」
ムータロを真上から覗き込み、静かな怒りをみなぎらせて言う。
「さっきのさ、おもいっきし目に入ったよ……!」
「あ、あ、ああああああ!! おゆうひくあはいぃぃぃぃぃっっ!!」
ムータロは心の底から震え上がって再度許しを請う!
「これが悪いのかな? この醜い肉の棒が!」
キリエは鉗子を手に取ると、ムータロの先ほどまで怒張していた器官をギリギリと絞りあげる!
「あっ、あうああああーーーーーーーーっっっっ!!!」
自らの分身を絞り上げられる苦痛にムータロ悶絶!
そして、その苦痛から逃れるためか、こんなことを口にした。
「きいえひゃまのっ、ふかーほのなかがっ、いいにおいでっ、お、おえ、がまんえきあかっあえふぅ!」
キリエのスカートの中がいい匂いで、我慢ができなかった。素直な言葉である。
対してキリエは、
「我慢できなかったって? それじゃキミはまるで自分のおちんちんの奴隷じゃない! ったく、レジスタンスが聞いてあきれるわね!」
「お、おどごわっ、みんなっ、ほうでふぅっ!」
「へぇーっ。男の子はみんなそうなんだ。もしかして、キミたちの脳みそは頭じゃなくてこれに入ってるのかな?」
「ほ、ほえがおどごでふぅっ!」
「ああそう。だったらキミなんてもうおちんちんになっちゃえばいいんじゃない!? どうせソコでしか物を考えられないんでしょう? お似合いだわ! そうよ、キミなんておちんちんになればいいのよ!………………って、キミが、おちんちんに……? キミが、なってしまえばいい……? そっか……。そっか! そういうことね! それよ! 」
灼熱の赤い怒りの中、唐突にキリエに訪れた天啓の瞬間。
怒りは一瞬にして引いた。
「ムータロくん! 新しい処置を試すわよ! 今思いついたの! そうよ、キミが”おちんちんになって”しまえばいいのよ! やば、すっごい楽しそう! ありがとう、キミのおかげよ!」
「や、や、や、やめでぐらはい! やべえぐらはい! やべでぐあはいぃぃぃぃっっっ!!!!」
キリエが何を思いついたのかは不明だが、それはムータロにとって嬉しい内容であるはずがない!
ムータロはストップを懇願!
しかし、アイディア降臨でテンションの上がったキリエには、もはやムータロの声など全く聞こえていなかったのであった。
†
「まずは邪魔な毛を除去するわ」
そう言うとキリエは、強力除毛ワックスをムータロの頭部に塗り始める!
頭髪、眉毛、まつげ、全てに満遍なくたっぷりと塗布!
そして塗布後1分ほど。
「さ、一気に行くわよ」
キリエは皮膜化した除毛ワックスを遠慮なく一気にひっぺがす!
プチプチプチプチプチッッ!
プチプチィッッ!
プチッ、プチィッ!
「いっ、いっ! いだっ! あっ、あっ! いっ、イィーーーッッ!!!」
悲鳴をあげる毛根!
引っぺがされた皮膜化ワックスには、ムータロの頭部の全毛髪!
あっという間にムータロの頭部無毛化が完了!
†
「よし。次は耳よ!」
サクッ、プリプリプリッ…!
そう言うとキリエは、全く躊躇いなくムータロの両耳をメスで切除!
「おああああっっっ、みみっ! みみぃぃぃぃぃぃっっっ!!!」
そして、
ポイッ
傍のダストボックスに切り取った耳を廃棄!
「あああああああーーーーーっっっ!!! おえのみみぃーーーーっっっ!」
あっという間にムータロの耳切除が完了!
†
「次はキミの顎を肩に埋め込む処置よ」
そう言うとキリエは、ムータロの頭と首周り数カ所に、注射器で鋭敏剤を大量投与し始める!
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「おっ、ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「きゃっ、ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!」
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「ぽあっ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「ぴっ、きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!」
矢継ぎ早に打たれる注射針が肉深く侵食する感覚に、ムータロは多彩な悶声!
「ン、埋め込みラインはこの辺りかな……」
鋭敏剤注射を終えるとキリエは、ムータロの下顎の骨のラインに沿って、後頭部を経由して頭を一周するようにマーカで線を引く。
そしてメスを手にすると、マーカに沿って皮膚を切開して行く!
プリッ、プリプリッ
「むっ、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!! いでぇーーーーっっっっ!!!」
そして素早い手際で切開完了!
「次はこっちね……」
続いてキリエは、今度はムータロの首の付け根を一周するようにマーカで線を引く。
そしてメスを手にすると、マーカに沿って皮膚を切開していく!
プリッ、プリプリッ
「ぶっ、びぃぃーーーーーーーっっっ!!!! いでぇーーーーっっっっ!!!」
そして素早い手際で切開完了!
「よし! さあ、くっつけるわよ……」
気合い一拍!
キリエはムータロの首の肉と顎の肉の皮膚を切開したところ同士をくっつけ、丹念に縫合していく!
プチッ、プチッ、プチッ、プチッ……
「ぎゅっ、ぎゅえぇぇぇぇぇぇっっっ!!! あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!! いでっ、いでぶぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
例によって素早い手際!
その調子で、ものの小一時間ほどで、頭部埋没処置が完了してしまった!
†
「じゃ次は、ワイヤーで顔を絞ってそれっぽくするわよ」
キリエは細ワイヤーのフックをムータロの鼻の穴と口に引っ掛けると、ワイヤーが頭を一周するように巻きつけていく!
「ぶぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっっっっっ!!!!」
ボンレスハム状に変形するムータロの顔面! 完了!
†
「最後よ。キミの頭を整形してアレの形にするわ」
アレとは一体!
だがムータロがその答えを見出す暇もなく、キリエは手早く準備を行う。
「肉質の形成にはこれが使えそうね……注入量はこのくらいかな……」
言いながら、キリエが分量を吟味しているのは、粘獣シリコンと呼ばれる物質である!
粘獣シリコンとは、魔獣スライムの外皮を加工して生成される動物性マテリアルで、魔術具への使用はもちろんのこと、日用品、食器、家具、武具、果ては豊胸等のインプラント系整形医療にまで幅広く使用されている。汎用性が高く、魔獣由来の素材としては比較的簡単に手に入るため、前述のようにあらゆる局面で重宝されているが、近年では乱獲による野生スライムの減少が危惧されている。
分量計算を終えたキリエは、数本の極太の注射器に粘獣シリコンを充填!
「さ、ブスッといくわよ……」
キリエの手に構えられた極太注射器がムータロの無毛化された頭部に迫る!
そして!
ブスリ
「あおああああああああっっっ!!! いっ、でぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!」
ブスリ
「きょええええええええっっっ!!! あっ、ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!」
ブスリ
「んむぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! おっ、ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
ブスリ
「おぼぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! ぴっ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
何本もの極太注射器による、ムータロの頭への粘獣シリコン皮下注射!
ブスリ
「あおああああああああっっっ!!! いっ、でぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!」
ブスリ
「きょええええええええっっっ!!! あっ、ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!」
ブスリ
「んむぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! おっ、ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
ブスリ
「おぼぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! ぴっ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
そして10分程かけて注射を終えると、キリエは思い出したように呟いた。
「あ、ついでにあれもやっとこうかな」
彼女は鉗子を使って、処置室隅に置いてあったビンから何か細長いうごめくものを取り出すと、
「ムータロくん、ちょっとだけ耳の穴がくすぐったいからね」
ムータロの耳にそれを挿入!
モゾッ、モゾモゾ……
耳の穴から何かが侵入してくる感覚にムータロ悶絶!
「ふ、ふがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!! みみっ、みみぃっっっ!!!」
視界がフラッシュし、何かが吸い出されていく感覚!
ズリズリズリッ!
耳穴から細長いそれが引き抜かれる。
「ン、もう大丈夫だよ。ごめんね、くすぐったかったね」
いったい今のはなんだったのか!?
だがムータロが答えを見出す暇もなく、処置は手際よく続行される。
「よし、あとはうまく頭の形を整形して……」
メスを手に、処刑官が言った。
†
そしておよそ2時間後。
「ふぅっ…。終わったよ。どうしよ、すごい処置ができちゃったよムータロくん……!」
キリエは上気してムータロに語りかけるのだが、ムータロは自身がどのような状態になったのかはっきりとはわからない。
「見たい? 見たいよね? いいよ、見せてあげる!」
キリエはムータロの返事も聞かず、処置台を可動させ、寝ているムータロの体を縦に起こすと、その正面に、どこからか持ってきた姿見を置いた。
「じゃーん❤︎」
「名付けて、ムータロ式頭部男根化処置!」
ムータロは、その姿見に映ったものが自分だとは、到底思えなかった。いや、思いたくなかったというのが正しい!
そこに写っていたのは、まさに巨大な男根と呼ぶべき形状の肉塊であった。
粘獣シリコン注入とその後の整形術により、亀頭型にデザインされた頭部。
頭頂には尿道口状の縦スリットが一本。
首は肩の肉に埋没して肉が溶着、その上で丹念に縫合されている!
処刑官キリエ、魂の込もった会心の処置であった。
「あ……ぁぁぁ……!!! おぁぁぁ……、あっ、ああああああああああああ!!! なんあごえぇぇぇぇぇぇっっ!!!! なにごえぇぇぇぇっっっ! おおああああああああああああっっっっ!!!! ああああああああああああああああああっげふっ!!!!!!!! おああああああああああああああああああああああっっっっっっ!!!! あっ、あっっ、あああああああああああああ!!!!!! ごろふっ、ごろいえやぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!! おわあああああああああああああああああああああん、ごろひえやぅぅぅぅぅっっ!!!おああああああああああああああああああああああああああああんっ、げほっ、げほっ、あ……あああああ!!! おああああああああああああああああああああん!!!!」」
それは、全てを奪われた生き物が発する、悲痛と呪詛と絶望の叫びであった。
「うん、我ながらいい出来❤︎」
ムータロの悲痛な絶叫をよそに、キリエは自分の処置の出来栄えに満足!
「そうそう、ところでさ。今日はなんかおとなしかったけど、結局何だったのかな?」
もはや全てがどうでもよくなったムータロはあっさり白状した。
一矢報いることは諦めたこと。
少しでも優しく処刑してもらうために従順に振る舞ったこと。
それを聞いたキリエは、
「あははははっっ! そんなことだったんだね。何か企んでるなー、とは思ってたけど」
そしてこう続けたのであった。
「ムータロくん。私は昨日言ったよね。キミを人体の極限まで処置するって。私はキミを絶対に逃さない。人体改造の最果てに連れていってあげる❤︎」
それは、ムータロを完全なる絶望へと突き落とす一言であった。
カツッ…カツッ…カツッ…カツッ…
顔の洗浄を済ませたキリエが、処置室の隅からゆったりと迫る。
「ああああーーーーーっっ、おゆうひくあはいぃぃぃぃーーーーーっっっっ!」
火を見るより明らかなキリエの怒りに対し、ムータロは懸命の謝罪の叫び!
しかしムータロの叫び虚しく、やがて彼の頭上に現れたのは、怒りに燃えて見下ろす赤い瞳!
これまでに見たときよりも数段赤さが濃い!
昨日の激昂でさえここまで赤くはなかった!
「本当にキミは、私を怒らせるのが好きだよね……!」
ムータロを真上から覗き込み、静かな怒りをみなぎらせて言う。
「さっきのさ、おもいっきし目に入ったよ……!」
「あ、あ、ああああああ!! おゆうひくあはいぃぃぃぃぃっっ!!」
ムータロは心の底から震え上がって再度許しを請う!
「これが悪いのかな? この醜い肉の棒が!」
キリエは鉗子を手に取ると、ムータロの先ほどまで怒張していた器官をギリギリと絞りあげる!
「あっ、あうああああーーーーーーーーっっっっ!!!」
自らの分身を絞り上げられる苦痛にムータロ悶絶!
そして、その苦痛から逃れるためか、こんなことを口にした。
「きいえひゃまのっ、ふかーほのなかがっ、いいにおいでっ、お、おえ、がまんえきあかっあえふぅ!」
キリエのスカートの中がいい匂いで、我慢ができなかった。素直な言葉である。
対してキリエは、
「我慢できなかったって? それじゃキミはまるで自分のおちんちんの奴隷じゃない! ったく、レジスタンスが聞いてあきれるわね!」
「お、おどごわっ、みんなっ、ほうでふぅっ!」
「へぇーっ。男の子はみんなそうなんだ。もしかして、キミたちの脳みそは頭じゃなくてこれに入ってるのかな?」
「ほ、ほえがおどごでふぅっ!」
「ああそう。だったらキミなんてもうおちんちんになっちゃえばいいんじゃない!? どうせソコでしか物を考えられないんでしょう? お似合いだわ! そうよ、キミなんておちんちんになればいいのよ!………………って、キミが、おちんちんに……? キミが、なってしまえばいい……? そっか……。そっか! そういうことね! それよ! 」
灼熱の赤い怒りの中、唐突にキリエに訪れた天啓の瞬間。
怒りは一瞬にして引いた。
「ムータロくん! 新しい処置を試すわよ! 今思いついたの! そうよ、キミが”おちんちんになって”しまえばいいのよ! やば、すっごい楽しそう! ありがとう、キミのおかげよ!」
「や、や、や、やめでぐらはい! やべえぐらはい! やべでぐあはいぃぃぃぃっっっ!!!!」
キリエが何を思いついたのかは不明だが、それはムータロにとって嬉しい内容であるはずがない!
ムータロはストップを懇願!
しかし、アイディア降臨でテンションの上がったキリエには、もはやムータロの声など全く聞こえていなかったのであった。
†
「まずは邪魔な毛を除去するわ」
そう言うとキリエは、強力除毛ワックスをムータロの頭部に塗り始める!
頭髪、眉毛、まつげ、全てに満遍なくたっぷりと塗布!
そして塗布後1分ほど。
「さ、一気に行くわよ」
キリエは皮膜化した除毛ワックスを遠慮なく一気にひっぺがす!
プチプチプチプチプチッッ!
プチプチィッッ!
プチッ、プチィッ!
「いっ、いっ! いだっ! あっ、あっ! いっ、イィーーーッッ!!!」
悲鳴をあげる毛根!
引っぺがされた皮膜化ワックスには、ムータロの頭部の全毛髪!
あっという間にムータロの頭部無毛化が完了!
†
「よし。次は耳よ!」
サクッ、プリプリプリッ…!
そう言うとキリエは、全く躊躇いなくムータロの両耳をメスで切除!
「おああああっっっ、みみっ! みみぃぃぃぃぃぃっっっ!!!」
そして、
ポイッ
傍のダストボックスに切り取った耳を廃棄!
「あああああああーーーーーっっっ!!! おえのみみぃーーーーっっっ!」
あっという間にムータロの耳切除が完了!
†
「次はキミの顎を肩に埋め込む処置よ」
そう言うとキリエは、ムータロの頭と首周り数カ所に、注射器で鋭敏剤を大量投与し始める!
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「おっ、ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「きゃっ、ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!」
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「ぽあっ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
プスリ キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
「ぴっ、きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!」
矢継ぎ早に打たれる注射針が肉深く侵食する感覚に、ムータロは多彩な悶声!
「ン、埋め込みラインはこの辺りかな……」
鋭敏剤注射を終えるとキリエは、ムータロの下顎の骨のラインに沿って、後頭部を経由して頭を一周するようにマーカで線を引く。
そしてメスを手にすると、マーカに沿って皮膚を切開して行く!
プリッ、プリプリッ
「むっ、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!! いでぇーーーーっっっっ!!!」
そして素早い手際で切開完了!
「次はこっちね……」
続いてキリエは、今度はムータロの首の付け根を一周するようにマーカで線を引く。
そしてメスを手にすると、マーカに沿って皮膚を切開していく!
プリッ、プリプリッ
「ぶっ、びぃぃーーーーーーーっっっ!!!! いでぇーーーーっっっっ!!!」
そして素早い手際で切開完了!
「よし! さあ、くっつけるわよ……」
気合い一拍!
キリエはムータロの首の肉と顎の肉の皮膚を切開したところ同士をくっつけ、丹念に縫合していく!
プチッ、プチッ、プチッ、プチッ……
「ぎゅっ、ぎゅえぇぇぇぇぇぇっっっ!!! あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!! いでっ、いでぶぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
例によって素早い手際!
その調子で、ものの小一時間ほどで、頭部埋没処置が完了してしまった!
†
「じゃ次は、ワイヤーで顔を絞ってそれっぽくするわよ」
キリエは細ワイヤーのフックをムータロの鼻の穴と口に引っ掛けると、ワイヤーが頭を一周するように巻きつけていく!
「ぶぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっっっっっ!!!!」
ボンレスハム状に変形するムータロの顔面! 完了!
†
「最後よ。キミの頭を整形してアレの形にするわ」
アレとは一体!
だがムータロがその答えを見出す暇もなく、キリエは手早く準備を行う。
「肉質の形成にはこれが使えそうね……注入量はこのくらいかな……」
言いながら、キリエが分量を吟味しているのは、粘獣シリコンと呼ばれる物質である!
粘獣シリコンとは、魔獣スライムの外皮を加工して生成される動物性マテリアルで、魔術具への使用はもちろんのこと、日用品、食器、家具、武具、果ては豊胸等のインプラント系整形医療にまで幅広く使用されている。汎用性が高く、魔獣由来の素材としては比較的簡単に手に入るため、前述のようにあらゆる局面で重宝されているが、近年では乱獲による野生スライムの減少が危惧されている。
分量計算を終えたキリエは、数本の極太の注射器に粘獣シリコンを充填!
「さ、ブスッといくわよ……」
キリエの手に構えられた極太注射器がムータロの無毛化された頭部に迫る!
そして!
ブスリ
「あおああああああああっっっ!!! いっ、でぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!」
ブスリ
「きょええええええええっっっ!!! あっ、ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!」
ブスリ
「んむぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! おっ、ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
ブスリ
「おぼぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! ぴっ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
何本もの極太注射器による、ムータロの頭への粘獣シリコン皮下注射!
ブスリ
「あおああああああああっっっ!!! いっ、でぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!」
ブスリ
「きょええええええええっっっ!!! あっ、ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!」
ブスリ
「んむぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! おっ、ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
ブスリ
「おぼぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! ぴっ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
そして10分程かけて注射を終えると、キリエは思い出したように呟いた。
「あ、ついでにあれもやっとこうかな」
彼女は鉗子を使って、処置室隅に置いてあったビンから何か細長いうごめくものを取り出すと、
「ムータロくん、ちょっとだけ耳の穴がくすぐったいからね」
ムータロの耳にそれを挿入!
モゾッ、モゾモゾ……
耳の穴から何かが侵入してくる感覚にムータロ悶絶!
「ふ、ふがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!! みみっ、みみぃっっっ!!!」
視界がフラッシュし、何かが吸い出されていく感覚!
ズリズリズリッ!
耳穴から細長いそれが引き抜かれる。
「ン、もう大丈夫だよ。ごめんね、くすぐったかったね」
いったい今のはなんだったのか!?
だがムータロが答えを見出す暇もなく、処置は手際よく続行される。
「よし、あとはうまく頭の形を整形して……」
メスを手に、処刑官が言った。
†
そしておよそ2時間後。
「ふぅっ…。終わったよ。どうしよ、すごい処置ができちゃったよムータロくん……!」
キリエは上気してムータロに語りかけるのだが、ムータロは自身がどのような状態になったのかはっきりとはわからない。
「見たい? 見たいよね? いいよ、見せてあげる!」
キリエはムータロの返事も聞かず、処置台を可動させ、寝ているムータロの体を縦に起こすと、その正面に、どこからか持ってきた姿見を置いた。
「じゃーん❤︎」
「名付けて、ムータロ式頭部男根化処置!」
ムータロは、その姿見に映ったものが自分だとは、到底思えなかった。いや、思いたくなかったというのが正しい!
そこに写っていたのは、まさに巨大な男根と呼ぶべき形状の肉塊であった。
粘獣シリコン注入とその後の整形術により、亀頭型にデザインされた頭部。
頭頂には尿道口状の縦スリットが一本。
首は肩の肉に埋没して肉が溶着、その上で丹念に縫合されている!
処刑官キリエ、魂の込もった会心の処置であった。
「あ……ぁぁぁ……!!! おぁぁぁ……、あっ、ああああああああああああ!!! なんあごえぇぇぇぇぇぇっっ!!!! なにごえぇぇぇぇっっっ! おおああああああああああああっっっっ!!!! ああああああああああああああああああっげふっ!!!!!!!! おああああああああああああああああああああああっっっっっっ!!!! あっ、あっっ、あああああああああああああ!!!!!! ごろふっ、ごろいえやぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!! おわあああああああああああああああああああああん、ごろひえやぅぅぅぅぅっっ!!!おああああああああああああああああああああああああああああんっ、げほっ、げほっ、あ……あああああ!!! おああああああああああああああああああああん!!!!」」
それは、全てを奪われた生き物が発する、悲痛と呪詛と絶望の叫びであった。
「うん、我ながらいい出来❤︎」
ムータロの悲痛な絶叫をよそに、キリエは自分の処置の出来栄えに満足!
「そうそう、ところでさ。今日はなんかおとなしかったけど、結局何だったのかな?」
もはや全てがどうでもよくなったムータロはあっさり白状した。
一矢報いることは諦めたこと。
少しでも優しく処刑してもらうために従順に振る舞ったこと。
それを聞いたキリエは、
「あははははっっ! そんなことだったんだね。何か企んでるなー、とは思ってたけど」
そしてこう続けたのであった。
「ムータロくん。私は昨日言ったよね。キミを人体の極限まで処置するって。私はキミを絶対に逃さない。人体改造の最果てに連れていってあげる❤︎」
それは、ムータロを完全なる絶望へと突き落とす一言であった。
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