処刑官キリエ

中田ムータ

文字の大きさ
上 下
8 / 30
第一部

Act.7 オムツの中

しおりを挟む
ココナッツミルクプリンの最後の一口を食べ終えたムータロは、何年かぶりの満腹感を味わっていた。そして満腹感もさることながら、膝枕で準密着したキリエから香るえもいわれぬよい芳香が、ムータロをさらなるヘブン状態へと誘っていた。満腹の至福感とその芳香とのコラボレーションは、ムータロの中にもう一つの本能的欲求を湧き立たせた。
下半身のある部位に血が集まり、それは徐々に屹立していく。そしてあたかも自らの意思を持っているかのように、彼の分身はオムツの前を突き破らんと激しく主張しはじめた。

キリエに悟られまいと、さりげなく体を横にしてオムツの前を死角にしようとするムータロ。
しかし、処刑官として職務をこなす中で磨かれたキリエの観察眼は、ムータロの体のいかなる微細な変化も見逃すはずがなかった。

「そうだ、忘れてた。オムツ替えてあげるね❤︎」

にんまり笑ってキリエが言う。無論これは、ムータロの動揺や狼狽を観察するための、いじわるな意図的婉曲である!
そしてキリエの思惑通り、大いに狼狽するムータロ!

「も、もらひてないれふ! おひっこもうんこもでないでふ! おむつかえなくてだいじょうぶれふ!」

「本当に? 事前処置のとき、あんなにいきんで泣いてたでしょう?」

「ほ、ほんとにだいじょうぶれふぅ⋯⋯! あっ、あっ、やめてくらはい!」

「ふふ、だーめ。ほら、オムツの中見せてごらん!」

嫌がってベッドの上を這って逃走するムータロをふんづかまえ、無理やりオムツをひっぺがすキリエ!

「ほらぁ、やっぱりうんちが漏れちゃってるじゃない。それに⋯⋯あらあら、これはどうしたのかなぁ。大きくなって、ピクピクしてるよ❤︎」

「うぅぅ⋯⋯あぁぁぁ⋯⋯ご、ごめんなふぁい⋯⋯うっ、うっ⋯⋯」

堪え難い羞恥と、キリエを怒らせてしまったのかもしれないという恐怖で泣き出すムータロ。
そんなムータロの頭をキリエは優しく胸に抱き寄せる。

「いいよ⋯⋯。男の子だもんね。」

優しい声音で言う。続けて、

「私に欲情したの?」ストレートな問い。

「は、はい⋯⋯」ムータロは素直に答えた。

「私のどこに?」

「ひ、ひざまくらで、ず、ずっと、いいにおいがひてて⋯⋯おなかいっぱいでかいでたら、お、おれ、なんかきもひよくなって⋯⋯」

恥ずかしそうに答えるムータロ。

「そっかぁ⋯⋯膝枕でいい匂いがして、それが良かったんだ。ふーん⋯⋯」

「じゃあ、素直に答えたご褒美に、明日はすごくいいことをしてあげる。楽しみにしてなさい❤︎」


今日はもう寝なさい。事前処置を頑張って疲れたでしょう。

そんな言葉をかけて、キリエはムータロを寝かしつけた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

シチュボ(女性向け)

身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。 アドリブ、改変、なんでもOKです。 他人を害することだけはお止め下さい。 使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。 Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...