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6ー幸せのひとときー
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「可愛いね!この部屋」
「気に入ってくれた?好きなだけいるといいよ。さ!下行ってお茶にしよう」
「うん」
「朝晩に食事と掃除で来てくれる管理人さんがいるんだ、夕飯の時に紹介するよ」
「え?私、家事するのに」
「一応さ・・これ子作り旅行なんだよ・・だから美希には何にもさせるなって、うちの両親がね。気が早いよな~本当に!年寄りの言うことだから聞き流してくれよ」
「お義父にもお義母さんにも気を使わせちゃってるね私。子供か~当然期待されてるよね・・」
「ねえ今回の休暇で、俺たち本当に愛し合いたいと思ってる。今の美希にはそんなこと考えられないか?」
「あの事件があってから類がずっとついててくれて、安心できた。今日から少しづつ慣れるようにする。でもいきなり今日するのは怖い、それでも良いなら今夜から・・」
美希は真っ赤になって俯いた。
類は美希の隣に座ると、優しく肩を抱き寄せ。
「慣れたいならスキンシップが一番、時間はたくさんあるから今から始めようよ」
「ええ!それは無理、こんな明るいうちから裸になるなんて・・」
「裸になんてしないよ、ブラは取ってもらうけど、嫌なら服越しでも良いよ」
「でも・・」
「美希はタブレットで宝石の写真でも見てたら良い、テレビでもいいよ、普段見る暇ないだろ」
(まあ、そんな余裕なんてないと思うけどね・・)
類はソファーの端にズレて美希を自分の脚の間に座らせ後ろから抱きしめた。
「身体を預けて好きなことしてたらいいんだ、マッサージだと思って」
少し強引だったが類は美希に愛の手ほどきを始めた。
事件後から美希は一人になるのが怖く、類なしでは生活できない状態だ。
拒めば類が側にいなくなるのを恐れ、逆らわないのを類は知っていた。
(一度絶頂と快楽を覚えたら、経験のない身体はすぐに溺れるだろう、一時間後はきっと自分から腰振って、あんあん声あげて善がってるはず。今日から美希を淫らで可愛い奥さんに仕込んであげるよ・・)
類は両手を美希の脇に差し入れ胸をすくい上げるように掌で包み込む。
「あ!」
胸を手のひらで覆い、ジッと動かさず美希に聞く。
「いや?気持ち悪い?怖い?」
美希は緊張で声も出なかった。
「・・・・」
「綺麗な胸だなっていつも思ってた。今もブラ外してこの盛り上がりだし、あの可愛い下着もさ、ブラジャーの寄せて上げてみたいな?機能無いでしょ、機能?なんかおかしいね、言い方わからない、ふふ。それなりの大きさで下がってない胸ってあるんだな~ってオッサンみたいなこと考えてた」
「ふふ・・バカみたい」
(釣れた!!)
「バカって、酷くない?大きい人はブラジャーの機能に頼って巨乳に見せてるんでしょ?牧場にいる乳牛の方がまだ張りのあるお乳してない?あっちは牛乳って最強の飲み物出すしね。はっは!」
「今の発言は世界中の巨乳を全員敵に回した」
類は少しだが胸を揺すりながら会話を続ける。
「そうかもね、でもあまり興味ない、好きな人の胸以外はどうでもいい」
「前に加奈の巨乳いいねって言ったくせに」
「もうその話やめて、また喧嘩になる・・どお?今も嫌?」
「・・わからない・・手のひらがあったかい感じ」
「そ?少し動かすけど嫌なら言って」
「え?動くの?」
類は首筋に唇を付け、熱い息を吹きかける。
「あ!」
「少しだけ・・」
下から掬い上げ、マッサージをする要領で丁寧に揉み始めた。
「どお?」
「ん、変な感じ」
「それで良い、不快じゃなければ」
「男と女が仲良くなるのに一番簡単な方法がこれだよ」
類は胸を揺すったり揉んだりを繰り返しながら美希に話しかけ羞恥をなくしてやる。
「実際恋人や夫婦のほとんどが、喧嘩の解消法はこうやって愛し合うことだからね」
「ふぅ・・ん・・そなの?」
「気持ちよくなって怒る人見たことないでしょ?みんな幸せな気持ちになって、相手を許しちゃう。だからキスもハグも大事なことなんだよ。胸マッサージされてどお?」
類は先ほどより指を広げ頂に近い場所に近づきながら揉んでいる。
「はぅ・・ぁ、わかんな・・んん」
「美希は意外と胸大きいから少し強めに揉んであげた方が良いのかも、重みで肩こるでしょ?揉めば楽になるよ」
(嘘だけどね!感じて堪らなくなるだけ)
類は手のひらでヤワやわと捏ねるように揉んだあと、スリスリと乳房全体を擦って頂をコロコロ手の中で転がす。
「ああ!いや、んん~あ・あ・あ」
揉まれるのはなんとか我慢できた美希も、頂を擦られ、そこからジーンと広がる刺激に身体が反応してしまう。
「なに?どうしたの?痛くした?揉んで楽にしようと思ったけど。こうやって擦って上げた方が気持ちいいかな?どお?」
「はぁ、うぅ、いや、あん」
わざとらしく聞きながら、頂を転がし続け美希が溶けるのを待つ。
こう何度も擦られては経験のない美希が、我慢などできるはずないのだ。
甘い声で鳴き続け、腰が動き出したら絶頂しかこの熱を解放する術はない。
「あ・あ・あん、類、も、あん・ああ」
「声が可愛いね。気持ち良くなってきたのかな?声は抑えない方が気持ちが高ぶって感じやすくなる。そろそろ蕾を弄ってあげないと美希が辛そうだ」
類は頂を親指と人差し指で摘むとゆっくりクリクリ擦り出した。
「んぁああーーーそれ、あん、あ・あ!はぁ」
美希は身体をくねらせ類の腕を掴む。
「やめ・・類、いやいやーーあん、うう」
「ああ~蕾が好きなんだね。こんなに感じて、それにしてもここまで敏感だと慣れてきたら毎日でもしないと治らないだろうね。脚の付け根ジンジンしてきたでしょ?」
「ああ・はぁはぁ」
「正直に気持ちいいって言ってごらん、もっと良くなって楽になるから」
美希は困惑していた。胸だけでこれほど心地よくされてしまい、どうしたらいいのかわからない。
(今でさえこれほど感じて、身体がいうこと利かないのに、セックスってそんなに気持ちいいの?真希から聞いた通りなら、私この快感に溺れてしまうかも)
背後から良いように触られ、身体が痺れ辛くて仕方なかった。
類は胸の頂を指で弾きながら首筋に何度も舌を這わせてくる。
「嫌なことないでしょ?ここでやめたら逆に辛くなる。前にキスと足絡ませただけで達した時のこと覚えてる?絶頂『イク』まで頑張ってごらん、優しくするから」
「あ・あ・ああ!もう、いや~こんなこと、るい」
「まだここだけじゃ簡単にはイケないんだ。まあそう簡単にイカすつもりもないけどね」
(どれだけ待ったと思ってる?じっくり弄り回して楽しませてもらうよ)
「んーーねえ、あん、これじゃ、本見れない、ふう」
「そお?だったら触られて感じてたらいい。女性に限界はないから弄ってやればずっと感じ続ける」
「そんな・・ああ・あ・ふぁ」
「美希は初めての時、すごく痛い思いしたい?触ってごらん、これを入れられて痛くない訳が無い」
類が頂を弄る手を止め、下半身を美希の腰に押し付けた。
ビクッと体が跳ね固まる。
類はズボンを緩め昂りを解放してやると、美希の手を取り強引に握らせた。
「あ!」
「僕のは少し大きいみたいなんだ、きっと、いや!かなり痛いだろうね」
「いや・・離して、いやよ」
類は昂りをそのままに、また美希の胸へ手を這わせる。
「痛みを和らげるにはこうやって感じてイクことを身体に覚えさせたらいい」
「それなら、んん、したくない!あん」
「もう感じてるでしょ?これを続けていけばいいんだよ。なんなら今からすぐにイってみる?きっと気に入るはずだよ」
「イヤイヤ!やめて離して、もう終わりにして」
暴れ出した美希を後ろから抱きしめ、頂をギュッと摘んで『大人しくしろ』と無言で圧力を掛ける。
「ああ!痛い」
下半身に手を滑らせると、スカートの中は無防備にもレースの下着だけ。
「美希、君は可愛い下着を集めるのが好きだから教えてあげよう、こうゆう
下着はね濡れたら蜜を吸収せず垂れ流し状態になる。もう太腿と尻まで濡らしてしまってる、はしたないね。ふふ。男には嬉しいけど君はさぞ恥ずかしくて泣きたい気持ちになるだろう」
「そんな・・うう」
「泣いてるの?恥ずかしいくらいで泣いてたら、これからイク感覚に君は号泣してるかもしれない、さてイこうか!少し強引に持っていくからビックリしないでね。舐められないし直に触れないから結構激しいよ」
「あ・あ!いやよ怖い、やめて、ああああーー」
類はレースの下着の上から粒を的確に捉え3本指で蜜が飛び散るほど早くグジグジと一気に擦り始めた。
頂を指で弄り。うなじに舌を這わせ難度も往復する。
「ふあーーああーー!あん・あん・ああ、やめ、んーーー」
レースの下着からは大量の蜜が溢れ、グチュグチュと大きな水音が部屋に響き渡る。
「嫌なの?ここでやめられる?なら試してみればその辛さがわかる」
類は頂と粒への刺激を止め美希を抱き寄せる、うっすら汗ばんだ額にキスを落とし美希を見る。
「やめたよ・・今どんな気分?」
優しく頭を撫でながら美希の上がった呼吸が整うのを待っている。
「ふ、ううーう、う」
「気持ちよくなかった?」
美希は類を見ることができなかった。
感じて類にしがみついてしまいそうで怖かったのだ。
「言いたくない!」
(本当に意地っ張りで頑固だな~腰動いてるのに)
「良くなかった?もうしたくないほど酷かった?」
「言わないでよ、話したくない」
類が指でグリッと粒を擦り上げる!
「ああ~ん!あん」
「身体は正直なんだけどね、こんなに濡らして・・気持ち良くないわけがない」
類は頂をキュッとつまんで、また擦り弾きジワジワ刺激を与え始める。
濡れてグショグショの粒を捏ねまわし、わざと水音を聞かせてやる。
「ほら最後までイキたがってる。今ここがジンジンしてるはずだよ。もう少しで美希イクから」
「あああーーーー!やめ、そこおかしくなる、いや~類、擦らないで、んん~」
「我慢できないの、私、ああああーーーーああーーはぁん!!」
溢れ出た蜜とレースの網目の上を3本の指が激しく粒を刺激し、直に触られるより強い快感に眩暈がするほど感じ、美希はとうとう類の巧みな指淫の前に屈するしかなかった。
「あ!あぁーーーーーーーーー!!」
ビクンビクンと何度も激しく類の腕の中で跳ね、四肢を強張らせ、長く続く絶頂に全身で感じきっていた。
「凄いイキ方だ。こんなに激しいとは・・可愛いいよ美希」
ようやく弛緩し始めると、部屋には美希の荒い息づかいだけが聞こえる。
目を閉じ、すでに意識が遠のいている美希に口づけをすると。
「感じたでしょ?これを知って欲しかったの。こんなに激しく達する君が愛おしいよ」
美希は信じられなかった。
姉の真希は、十代で妊娠出産をした先輩でもあり、いろいろ聞いてはいたが『気持ちいよ、蕩けそう、女の喜び』など言葉で聞いても経験がない美希には全く理解できなかった。
だが今、自分は類の腕の中で、快感という激しい衝撃に逆らうことができず。
絶頂を経験した。
類の腕の中でグッタリとしていた美希は震える唇で。
「こ、れが・・絶頂・・イク・・」
類は美希のイキ顔を見ながら。
「そう、これが『イク』ってこと、嫌だったか?」
美希はもう類に降参するしかなかった。
だが認めたくない自分がいて、ポロポロと涙が溢れて止まらない。
「私・・こんなの初めてで・・類に負けたくなくて、う、ふぅ」
類は美希の涙を拭きながら、何も言わず美希の背中をさすり続ける。
「怖いくらい感じて、もう我慢できなかった。私、類にもっとしてって・・」
(たった一回達っしただけで、降参したか。美希の感じやすい身体は、もう僕を拒めない)
「美希・・まだ終わりじゃないいんだ。今心地良いこの感じからもっとその上の快楽を引き出さないといけない。今のイキ方見てて、美希は覚えが早いって思ったよ。夕方、管理人が来るまで時間がある。まだまだ感じさせてあげるから、美希はただ感じてて、あ~そうそう次は肌に直接触るよ?もっと気持ちいいから」
美希はこの別荘に着いてから類の手ほどきで女の身体にされていた。
最初、強引にイカされ、その後何度達しただろう。
美希はすでに起きていられなくなり。ソファーからベッドに移動し寝かされていた。
類の指は美希の蜜口にに入れられたまま、何度達しても抜こうとしない。
絶えずクチクチと揺さぶっている。
「奥が・・」
「気持ちいい?」
美希は自分でも知らないうちに、腰を浮かせて類の指を奥に導こうとしていた。
「奥から来るの・・はぁ」
「そろそろ管理人が来るね、美希、起きれる?ちゃんと服を着て挨拶をしないと、しばらくお世話になるんだし」
「もう来るの?」
「6時には来る」
「まだ奥が熱くて、もう一度・・」
「ダメだよ着替えないと、美希少ししっかりして」
類は意地悪に美希の中から指を抜く。
「ああー!」
蜜口から『クプリ』と大量の蜜が溢れシーツにシミを作る。
自分の指を舐めながら、美希を起こしキスをする。
「しっかりして美希、恥ずかしい姿見られたくないでしょう?」
「まださっきの途中だったの類・・」
「もう何度もイった。また夜ベッドで好きなだけしてあげるから・・だから今は我慢しなよ」
美希は仕方なく類に着せてもらい服を身につける。
(美希は嫉妬心が強いだけじゃなく、性欲もかなり強いようだ。これは思いがけない淫具が手に入った)
類は面白いように快楽にのめり込む美希の身体を楽しんでいた。
(たった数時間かまってやったくらいで、あそこまで求めるようになるとは。もういつでも自分から身体を差し出すだろう。なら、焦らして焦らして甚振ってやろうか?僕が待たされたように・・)
管理人夫婦は類と美希を大歓迎してくれ、美味しい夕飯を振舞ってくれた。
「美味しかったです。もう何年振りですかね~本当にご無沙汰してしまって。これからは妻とちょくちょく顔を出しますよ」
「いや~坊ちゃんも立派になって、私らも歳をとるはずです。それにこんな綺麗なお嫁さんをもらってたなんて聞いてなかったから、うちのとビックリしてましたよ」
「式は一年後なんです。その時は招待しますので是非来て下さい」
管理人夫婦が帰る時、類は。
「電話でも話をしましたが、事件のせいで美希に精神状態が不安定な時もあるので、朝夕で来てもらう約束でしたが、夕方だけで大丈夫です。食材もたっぷりありますし。僕たちには時間がある、家事くらいはやりますから、動いていれば美希も嫌なことを忘れるでしょうし・・」
「坊ちゃん・・私ら夫婦で役に立つなら何でもしますんで、夜中でも困ったことがあれば連絡下さい。駆けつけますから」
「療養先をここにしてよかった。本当に頼りにしています」
類は管理人夫婦に何度も頭を下げ見送った。
食後、類に言われ美希は風呂で念入りに身体を磨いていた。
類が用意したナイトドレスを身につけ、次はベッドの上で昼の続きをしてくれると言われたのだ。
元々が宿泊施設だったこのペンションは風呂場が三つもある。
長風呂の美希を待っていたら類は風呂に入り損ねてしまうので。
さっさと一階の風呂場を使い。
ビールを飲みながらパソコンで、例の事件の報告書を見ていた。
地下駐車場の監視カメラの映像には、犯人を特定できるほどの映像は無く。
カメラから死角になる場所を選んで移動していたようだ。
カメラに映っている人影は当然だが全身を布か何かで覆い、身長や体型すら特定できない・・
そしてあの日、美希が襲われた時刻に席を外していたスタッフの数は、多過ぎていまだに絞り込めていなかった。
「どれだけ時間がかかるんだ。だが絶対許さない・・俺の妻に何をしたか思い知らせてやる」
普段表情を変えない類だが、この件に関しては怒りが治まらずその顔は氷のように冷たかった。
「類?どうしたの・・怒ってるの?私お風呂長いから、待たせた?」
美希が不安そうな顔で居間に入ってきていた。
類の強張った顔を見て、近づけなくて入り口に立ったまま動かない。
「ああ美希、違うよ怒ってない。さっきそこの柱に足の指ぶつけたんだ。まだ痛くて・・」
美希は駆け寄って類の足元に跪き指を見る。
「どこ?冷やした方がいいかしら、大丈夫?」
風呂上がりで薄っすらピンクに染まった肌、男を誘う甘い香り。
類は美希の肩に指を這わせ徐々に胸の谷間を擽るように触り始める。
「痛みは一瞬だから大丈夫。それより素敵なナイトドレスを着てくれて嬉しい」
美希は恥ずかしそうに身をよじる。
「見ないでよ、類が選ぶのって全部透けてて恥ずかしい・・」
「何で?昼にも言ったよね。美希の身体すごく綺麗、胸もヒップも・・ああ、その下着、Tバックなんだね。立ち上がって後ろ向いてよ」
「え?それは・・」
「ダメなの?今日は美希を感じさせるのに随分頑張ったんだよ、これからベッドで、もっと美希を酔わせたいって思ってるのに、少しくらいご褒美はないの?」
「そうだ!そのテーブルの上に胸を乗せて、その可愛いヒップを僕の方に向けて見せてよ」
美希の顔が引きつった。
「ダメならいいよ、今夜は気分が乗らないからもう寝ようか?」
「え?でも・・」
「でも何?」
「・・・・」
「後ろを向いて、テーブルに上半身をうつ伏せるの、そしたらヒップが僕の方から丸見えになる、できないなら・・」
美希は類に背を向けた。しばらく動かなかったが、覚悟したようにゴクリと唾を飲み。
ゆっくりと座ると、テーブルにうつ伏せて顔を横にし、両手で支えながら下半身を立たせ、類が座る真正面に尻を突き出す格好をした。
身体はふるふる震え羞恥に耐えている。
「こんなに震えて可哀想に・・でもね快楽はそんな羞恥も吹き飛ばしてくれるんだ。実証してあげる。今から美希がもっと腰を僕に押し付けるほど気持ちいいことしてあげる」
目の前に差し出された美希の丸いヒップを優しく撫でながら、美希が待ち望んでいる場所へと指を這わす。
細い紐はすでに濡れて下着の役目を果たしていない。太ももにつぅーっと流れる蜜を見た途端。類の理性が吹き飛んだ。
腰を掴み顔を押し付け『じゅるじゅるじゅる』と激しい水音をさせ、粒にむしゃぶりついたのだ。
「ひぃーーーーーーー!!」
あまりの衝撃に美希は軽く達していた。
膝がカクッと折れバランスを崩す。
日中イカされ通しで力が入らない美希を。
「やっぱり抑えられない。今からお前を抱く、嫌か?」
類は美希を横抱きにすると大股で二階の寝室まで駆け上がった。
乱暴にドアを足で蹴り開け。美希をベッドに放り投げる。
仰向けに寝かされた美希を見ながら、類は自分の服をむしり取るように脱いでいき一糸纏わぬ姿でベッドの横に立ち美希を見下ろす。
「お前は綺麗だ。その身体で俺の熱を受け入れてくれ」
「どうしたら・・私はどうすれば、それを・・」
美希は震えながら類の熱杭から目が離せないでいた。
「何も・・感じてたらいい」
「なら・・」
「後悔しないか?今なら、本気でお前が拒めば俺はお前を抱かない」
「・・・・」
美希はゆっくり両足を立てて広げた。顔を手で覆い。
「類、私怖い」
「心配ない。全く痛くないということはないが優しくする。痛みを忘れるくらい感じさせてやる」
「美希、少し焦らすぞ、その方が達した時の快感が強い」
類は早急に胸を揉み頂を弄りだす。粒と蜜口を同時に激しく揺さぶり。
昼からの愛撫で溶けきった中は畝っていつでも類を待ち望んでいた。
(まだだ、もっと感じさせて、狂うほど焦らしてからお前の中に入る)
「長い夜になるぞ美希、バテるなよ」
「ああ!ああーーー類~もう!あ・あ・あーー」
類は、何度も何度も美希が絶頂に登る直前で動きを止める。
美希は辛さで泣きながらも、必死で類にしがみつき絶頂の波と戦っていた。
(もうどのくらい時間が経ったのかしら・・気持ちよくて、辛い、苦しい)
類は前戯だけで三時間はかけている。その間美希はずっと寸止めされ。
興奮で全身がピンクから真っ赤に染まり、目は虚ろに潤んでいる。
強引に感じさせられ、嬌声を上げながら得られない絶頂に身悶える。
「美希欲しいか?お前が欲しいと言えば入れてやる」
「う・うう、類、辛いわ、ああ、こんなに感じているのに、あ・あ、イケな」
「そうか、ならイケ!」
緩慢だった類の動きが素早くなり、美希の両脚を抱え上げると粒に吸い付き、指で中をグチョグチョに掻き混ぜ始めた。
胸に手を這わせ頂を擦りながら、今日見つけた美希の良い所を何度も責め立ててやる。
舌を尖らせ、顔を振りながら粒をグリグリとイジメられ。
「ああーーーーー類ーーグリグリいやぁ~もう、も、あああああーーー!!」
美希は身体全身がガチガチに緊張し、待ちわびた絶頂は電流のように身体を突き抜ける。
類はすかさず身体を起こし、美希の腰を引くと脚を持ち上げ。
はち切れんばかりに硬く大きくなった熱棒を、美希の処女に押し当て、ゆさゆさと揺すりながら奥まで刺し入れてしまった。
美希はまだイっている状態で、うねって締め付けている処女道を類の熱杭で満たされ。
その圧迫感に身体が戦慄き悲鳴をあげた。
「キャァーーー!!」
「痛いか?」
「痛い?わからな、いや、ああ、中が、んーービクビクして触らないで」
「まだイってるから仕方ない、治るまでこのまま動かずにいてやる、俺の形を覚えろ」
時間をかけほぐした処女道は、酷い痛みもなく美希を女の身体にした。
「美希、痛みはあるか?疲れただろ?少し休ませてやる、水のボトルがあるから水を飲め」
「お腹が破裂しそうな感じ、痛みは、わからない、ただ怖い・・」
類はボトルの水を美希に飲ませ、自分も口に含む。
少しづつだが腰を揺らし様子を見ている。
「動くと痛みは避けられない、まだ良い子で頑張れそうか?さっきは何度も焦らされてよく耐えたな。今日はあと一回イったら辞めてやる、だから我慢しないで最後まで感じるといい」
「うん」
キスをしながら可愛い、綺麗だと言葉をかけながら、緊張で固くなった美希の気持ちを楽にしてやる。
「そろそろ動くぞ」
美希は怖いのか泣きながら類にしがみ付いていた。
ゆっくり揺らしながらしばらく様子を見る。
美希の表情から酷い苦痛が見えないので。
身体を横向きにし、枕を身体の下に差し入れ腰を持ち上げる。うつ伏せにし片足を持ち上げ後ろから抽送を始める。
類は枕の位置を調整し結合部がよく見えるようにする。
(やはり結構出血してるな、痛くないわけがない。早い所終わらせてやらないと)
美希に覆いかぶさり片手で胸と頂。もう片方は粒を捉え同時にいじり始める。
「あ!あ・あああーーーそこは、んんーーーー」
「いいか?ここでイケるんだ集中しろ、粒気持ちいいだろ?今日何度ここでイった?ああ!もう中を締め付けてきた。美希は早いな、クリクリされるのがいいか?それともこうしてクチュクチュ揺すってやろうか?ん?ああお前はこっちがいいみたいだな、クリクリ?」
「いやーー言わないで、あ・あんあん!いい!気持ちなの、こんなの初めて」
類は美希の中がもう絶頂に近くなっているのを感じ、抽送の動きを速め最奥をズンズンと突き上げ始めた。
「ううぁーうーーー奥、ああーー激し、あ・あ・あーー」
パンパンパン!ビチュビチュ!蜜が飛び散るほど揺すられ、中は美希の良い場所と最奥を同時に刺激する。粒と頂も美希の好きな方法で責められたら。
「ひ・ぁぅーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
類は美希が絶頂に達したのを見て同時に果てていた。
(ああ~ヤバかった美希の中が良すぎて先にイクところだった)
「美希?」
「ん・・」
「お前を風呂に入れて良いか?その、出血がな、太腿までついてるんだ」
「・・うん」
「見ないようにするから、お前一人じゃ無理だろ?いいよな?許可とったからな」
類はグッタリした美希を抱えバスルームに行き風呂に浸かる。
「やっと夫婦になれた・・一生添い遂げような。式一年後って話してたけど、それまで待てそうにない。秋には式挙げないか?お前のデザインしたティアラとネックレスとイヤリング、新しい指輪も美希のデザインで作って欲しい。ウエディングドレスも白無垢も見たいな、うちはブライダルの会社だから、なんだって有りだ。式を楽しもうよ」
美希は辛そうにモゾりと動き、楽な姿勢になると、目を瞑ったまま。
「お色直し大変そう・・」
まだボンヤリした意識で類の独り言に答える。
「起こした?ごめん」
「ん・・」
類は見ないようにしていたが、横を向いていた美希が仰向けで類に身体を預けているので湯船から二つの膨らみが出ている。頂は先ほどの愛の行為の余韻か、頂はぷくりと可愛く尖り、類を誘っているのだ。
やっと治った下半身の熱は一気に集中し、見る間に大きくなってしまった。
(まずいな・・美希は破瓜したばかりだ。昼からずっとイカせ続けて体力の限界)
気持ち良さそうに湯に浸かる美希を見て、類は堪えるしかなかった。
今日は美希にも散々焦らしたのだ。
「遣り過ぎたな今日は、ゴメンな・・」
全身をシャワーで流し、風呂から上がる頃には、美希は完全に意識がなかった。
濡れたままベッドに寝かせ身体を拭き、コットンの下着と大きめのTシャツをを着せてやる。
「顔とかに何つけたらいいんだ?」
美希の大量にある化粧品を見て類は困り。
ローションぽいものを見つけ顔にペタペタ塗ってやる。
「間違ってたら怒られそう、美希は全てにおいて面倒だよな、ハハ」
シーツが汚れたので類は美希を抱いて隣の部屋に移動する。
類もさすがに疲れ、睡魔が襲ってきた。ベッドに入るとすぐ意識を手放していた。
朝早くに目覚めた美希は昨夜寝た部屋と違う部屋で寝ていたことに気がつき。
起き上がって部屋から出て行く。
恥ずかしくて寝ていても類の顔が見れないし、類の胸に抱きしめられていたので身体が反応してしまい、早々にベッドを出てしまったのだ。
「あー隣の部屋だったのね、シャワー使いたいから着替え持って下に行こう」
最初に使った寝室のクローゼットに入り着替えを取り、ベッドの上が乱れていることに気がつく。
恐る恐る近づいてみる・・
「いや!」
そこには錆びた色をした大きなシミが付いた。クシャクシャのシーツがあった。
美希はどうしたらいいのかわからず。その場に立ちつくし固まってしまう。
そのとき開いていたドアから類が入ってきて、美希を抱き寄せる。
「僕が片付けておくから美希はシャワー浴びてきな」
頭にキスをし背中を押して、寝室から追い出してしまう。
類はまだ眠い目を擦りながら。
「昨日は朝からの運転もあって疲れてたからな・・寝る前に片付けておくんだった」
類がシャワーを浴びている間、朝食の準備をして待っていた美希は。
「男の人にシーツ交換させちゃったけど、いいのかな?」
ランドリー室から洗濯機が回る音が聞こえてくる。
複雑な気持ちでコーヒーを飲みながら、それでも昨夜の素晴らしい体験を思い出し。
全身をピンクに染め恥じらった。
(真希から聞いていた以上に感じて、まだ類に愛された場所が・・)
いきなり背後から肩を抱かれ、うなじに唇を這わせててこられ。
「可愛い奥さん!朝食待たせてゴメン」
「あん!」
「朝からいい声で返事が聞けて嬉しいよ、ふふ」
美希は思わず感じて甘い声が出てしまった。
テーブルに着くと食事を始めるが、類のことが気になって美希は落ち着かない。
何度も座り直し落ち着こうとするが、心臓がドキドキして止まらない。
類はそんな美希を眺めながら嬉しそうに食事を続ける。
「何考えてるの?」
「え?」
「すごい尖ってるから・・見てると変な気持ちになる」
類の視線を辿り、美希は自分の胸を見る。
キャミソールから頂の尖りがハッキリ見えていた。
「あ!」
両手で隠そうとしたとき。
「ダメだよ、もう夫婦でしょ?なら身体の変化で妻が今、何を求めているのかを夫が知らないと、妻に切ない思いをさせてしまう」
「切ないって・・」
「弄って欲しいんでしょ?」
類はニヤニヤしながらフォークでサラダを突いて口に運ぶ。
朝から3枚目のトーストを平らげミルクで飲み下し、フォークを皿に置くと。
「どうなの?」
また聞かれ美希は、今度は下半身がジンジンし始めたのを感じ真っ赤になった。
「どうやら下も感じ始めちゃったみたいだね、美希サッサと食事済ませな、可愛がってあげるから」
そう言うと類はアイスコーヒーのグラスを片手にリビングのソファーに移動してしまった。
美希は事件以来、食事をしっかり摂らないと類が本気で怒るので、目の前の朝食を一生懸命残さず食べきった。
「残してないみたいだね。美希プルーンジュース飲んだの?」
「まだ・・」
「鉄分足りてないんだから、飲んで」
まるでお母さんだ。美希はそう思いながらも、事件後休養に入ってから類が食事を作り、世話をしてくれていたから、今こうやって元気でいられる。
当時は食べたものを何度も吐いてしまい。類はそれのせいで今でも美希の食事にはうるさい。
プルーンジュースを飲み終わり、食器を洗い。
類がいるリビングまで行く。
「類、朝食全部食べ終わった」
「そ?」
「・・・・」
美希は類の隣にちょこんと座り、構ってもらうのを待っていた。
類はタブレットで事件の経過報告に目を通し、情報が更新されていた部分を読む。どうやら犯行人数は六人ということらしい。
「類?」
「うん」
(六人か・・社内?それとも外部?今、元刑事の大林が助っ人を連れてきてくれるということだし、まだ犯人特定まで時間がかかりそうだな)
会社が依頼している探偵事務所は、元刑事の大林が所長を務めスタッフは、各専門分野でプロと言われる者たちを揃えた精鋭集団だ。
それでもまだ犯人を特定できないとは、類は少し苛立っていた。
(犯人は美希が車で外出しているってなんでわかったのだろう?大あとで林さんにメール送らないと)
「美希、待たせてゴメンね。翔太から昨夜遅くにメール来てたから読んでた」
「返事していいよ、待ってるから・・」
(もう首まで真っ赤になってる可愛いね、ちゃんと待てもできるし、たった一日でここまで言うこと聞くようになるって、美希は最高だ)
「どれ?尖ったところをどうしようか、まずは指だけで弄って気持ちよくなる?」
美希は赤い顔をして頷く。
「じゃあこっちおいで」
類の脚の間にスッポリ収まると、自分から胸を差し出し肩に頭を乗せ類を見上げる。
「その上目遣いは反則です。きのう破瓜したばかりで今日は抱けないから煽らないこと!」
「うん」
「美希お腹痛いとか大丈夫か?やっぱり昨日は痛み酷かった?」
類は布越しに頂をクリクリ弄りながら美希の体を心配し聞いてきた。
「あ・ああ、ん~」
「どうなの?」
「いいの、クリクリされるのが、ああー気持ちい・・んん」
「まだ知ったばかりだもんな、仕方ないか・・気持ちいいならいいや」
それからしばらくは胸を揉んだり頂を弄っていたが、美希の腰が動き出し鳴き声も大きくなってきたので。
「美希、イキたいか?」
「ああーー類ー、我慢できなくなっちゃった。あん、はあ」
「そうだろうな、ショートパンツまで蜜が染み出して濡れてる。切ないよね。でも今日は直に触れないから下着越しでイこう。ズボン脱いで前向いて跨がれ、胸吸ってやる」
類も手伝ってズボンを脱ぎ捨てるとキャミソールを捲り上げ、胸を露わにする。
自分の首に抱きつかせ、頂きを口に含みながら、下半身に指を這わす。
濡れて湿った布越しの上から粒を押しつぶすようにグチグチと擦ってやる。
「あん!ああ、あ、ああ」
腰を振りながら類の頭を抱き寄せ胸を押し付ける。
「あーんぅー中が、あふ、あ、あん」
クチュクチュ上下左右に粒を甚振り続け、美希にわからないよう、少し緩慢にしてはまた激しくするという焦らしテクニックでイケそうでイケない状況に追い込む。
本人はもっともっとと下半身を類の指に合わせ動かすが、タイミングよく類がズラしてしまうので、美希から切ない声が漏れ始める。
「ん、ん、はぁ、まだ、もっと、んーー来ない」
「どうした?まだイケないのか?」
知らずに焦らされているのだからイケるわけがない。
それからまた、しばらくのらりくらりと美希をイカせないことを楽しんでいた。
そん時、類のスマホからメールの着信があったので片手で取りチラリと画面に目をやる。
(森田加奈だ!!待ってたぞ加奈!)
類は腕に力を入れ素早く粒を擦り上げ胸の頂をジュルジュルと舌で激しく吸い上げる。
美希が仰け反って喜び出すと、歯で軽くシゴき下半身にその痺れを伝えてやる。
「あ・あ・あ・ああーーーイク、類~もう、ああーーーやっと!!」
「ああああーーーーイクイクーーんんーーーーーーーー」
激しく痙攣し、達している美希を見ながら類の頭の中は加奈の事でいっぱいだった。
「美希可愛いよ、すごく官能的なイキかたで見惚れてしまった」
類のズボンはもう美希の蜜でヌルヌルになっている。
弛緩してグッタリしている美希の下着を脱がせ耳元で囁く。
「少し休んでからまたしてあげる。だから下着は交換してもシャワーは浴びるな、この蜜の匂いが消えてしまうのは勿体無い、翔太にメールしてくる」
類は一階にある父親の釣り道具が並んでいる広い部屋の机に座りスマホを見つめていた。
[加奈です。相葉さん福岡に研修なんて急でしたね?美希も研修って聞いたんですが、どこに行ってるんですか?彼女にメール送っても届かないし。それに電話も全く出ないんです。美希に何かあったんですか?相葉さん知ってたら教えて下さい。私とても心配してます]
駐車場での一件から美希には新しいスマホを持たせている。
以前のものは留守電にし自宅に置いてある。
「さてと~どうやって釣ればいい?親父と違って俺釣りしないからな・・でもこれだけはわかる。餌は大事ってこと・・」
高価な釣竿を眺めながら類はスマホでメールの返信をしていた。
[加奈さん心配して下さってありがとう。美希はうちでは限界があると言い、ジュエリー職人の工房に勉強しに行っています。朝から晩まで働いているようで、修行中は外部との連絡を一切断ち切るって言っていました。僕からのメールにも返事くれないんです。なんか彼女数日前から変わってしまって、突然冷たくなって・・僕は嫌われたようです。そんな事もあり東京にはいられず。福岡の兄のサポートをしに、こちらにくる事にしたんです。ごめんなさい加奈さんに愚痴言っちゃいましたね、いつ東京に戻るかはわかりませんが、帰ったら連絡します]
「ん~こんなもんか?釣れるかな~?もっと餌巻きたいけど、とりあえずこれで送信するか!」
メールを送信し画面を見ていると。1分以内に既読がつく!
「当たりがきた」
見ているとパッと新しいメッセージが届く。
[まさか別れたから距離置いてるんですか?]
[・・そんな感じです。あの部屋にはいられないですよ。誰にも言わないで下さい]
[当たり前じゃないですか!今は辛いでしょうが相葉さんならもっと素敵な彼女できますよ。元気出して下さい]
「『もっと素敵な』って、美希より素敵な女がこの世にいるとは思えないんだが・・美希ちゃんとは今もラブラブでエッロいエッチまでしちゃって、俺の指はあいつの蜜の香りがまだ残ってる。それを嗅いでさっきから下半身が痛くてたまらないのに、お前ごとき薄っぺらい女を俺が相手にするとでも思ってるのか?寒気がするよ」
そう言って自分の手についた美希の香りを楽しみながら、また返信を打ち込む。
[そうですか?こんな僕にでも次の恋とかありますかね?美希から一方的に振られたんで、まだ少しだけど未練があるんです。忘れるには次に進むといいってよく聞きますが・・]
[私も恋愛には奥手ですが、相談はよく受けてたんで。やはり早く忘れて次に行くことをお勧めします。私でよかったら相談に乗りますよ]
[加奈さん、ありがとう!もう仕事に戻ります。今は忙しい方が色々考えなくて気持ちが楽なんで、それではまた]
「・・仕事に戻らないと、今の俺はこれからまた美希をたっぷり可愛がってやるっていう重要な仕事があるしな、両親からも美希を身籠もらせろと言われてる、さあ美希のところに戻ろう、午後もじっくりあの身体を堪能して、もっと美希をいやらしくて素敵な奥さんにしてあげないと」
昼はパスタを作る事にし二人で準備を始めた。
「美希が料理上手いって結婚するまで知らなかった。プロ並みだな」
「小さい時からおじいちゃんに仕込まれたの、真希と二人で、普段はすごく優しい祖父が厨房に立つと鬼のようで、小さい時は料理を習うの本当に嫌だった。今は感謝してるけどね」
「そうか大将直伝なら腕は確かだな。厳しいのは二人が可愛かったからだ。どうでもいい奴に厳しくなんかしないよ」
「そうだね、うちのおじいちゃんね凄いんだよ!和食しかできないと思ってる人多いけど。和洋中からスイーツまでなんでもこなす。聞いたらね、若い時分にお店辞めて、しばらく職がなくて苦労したんだって。それでいろんな飲食店で働いていろんな料理勉強したって」
「ああ!大学の時に美希んちでスキー合宿した時、大将が振舞ってくれた料理、イタリアンやフレンチ、デザートも洋菓子だったの思い出した。やっぱり凄いな大将は」
「うん私の自慢のおじいちゃん、だから長生きして欲しい」
昼食を食べ終わると、二人は近所を散歩しに出かけた。
河口湖周辺は七月に入ったが、昼の時点で気温は26度、朝はもっと寒かった。
しばらく散策して美希が写真を撮り終わると、別荘に戻る事にした。
二人は手を繋ぎながら。
「美希、昨日は辛かったか?」
「んー」
見るとすでに耳まで真っ赤になっている。
「言ってよ聞きたい、怒られるかもしれないけど僕処女としたの初めてだったから凄い緊張してた」
「うそ!」
「本当」
「んー入れた?・・入ってきたときの痛みはほとんど無かった気がする」
「そうなの?」
「だって、その、すごく感じてる時で、それどころじゃなくて、入ったって聞いた途端、緊張してお腹が苦しくなって、そのトイレに行きたいような?感じが嫌だったかな?」
「嫌だったんだ、そうだよね~初めてだもんね」
「でも類と繋がってるのは嬉しかった。それから動き始めた時はやっぱり痛みが広がってきて泣いちゃった」
「うん、苦しそうだったもんね」
「でもすぐに類が・・指で・・」
美希の手汗が吹き出す。類は面白くなって
「指でグチョグチョに、いいところ弄ってやったら痛みより快感の方が強くなって感じちゃった~だよね?今も美希いろんなところ濡れてるんじゃない?手も濡れてる、下着の中は帰ってから確かめよう。ベッドの上で脚を広げて、どれだけ濡れてしまったか見てみないと」
言葉だけで感じている美希は、歩きずらそうに類の腕にしがみ付く。
「あと少しで着くから頑張って歩いて、指では触らないけど舐めるくらいなら大丈夫だろう、期待しててね」
誰もいないことをいい事に類は背中から腕を回し、美希の片方の乳房を揉みながら別荘まで歩いてきた。
玄関ですでに腰が立たない美希を抱いて寝室へ向かう。
「類、外では辞めて」
「満更じゃない顔してたからいいんだと思ったよ」
類はテキパキと美希の服を脱がしショーツ一枚の姿にしてしまう。
「綺麗だ、どうされたい?なんでも聞くよ」
たくさんのクッションを背中に当てて両足を広げて寝かされている。
「・・・・」
美希の口からして欲しいなんて言えない。
だが下半身はすでに蜜で下着は濡れて滲みを作っていた。
「溢れそうだ。ここも欲しそうにしてる、胸の蕾は・・ここはさっきから立ちっぱなしで痛いくらいなんじゃない?やっぱりここから舐めて弄ってやらないと可哀想だな、次にビショビショの粒をじっくり舐めよう」
ちゅぷりと口に頂を含むと舌で転がしながら美希の様子を見る。
「あぁ!ふぁーーあん」
片方の頂は指で弄っているが、交互に舌を入れ替え快感を与えてやる。
美希はすでに朝から類に与えられた喜びで身体はいつでも受け入れができていた。
下半身が疼いて仕方ない、昨夜のあの満足感が忘れられなくて。
「類、類!ああー聞いて、あん、んー」
「どうしたの?」
「類のがいいの、ダメ?」
類は頂から顔を離し、指で弄り続けながら美希を見つめる。
「どうしたの?昨夜も今朝も、聞き分けよく自分からおねだりなんかしなかったのに」
「・・だって」
美希は全身ピンク色に染め潤んだ目で類を見上げている。
「美希、今朝シーツ見たでしょ?出血もあったし本当なら今日だってこうゆう事はしないほうが体の回復も早いんだよ。イカせてやるだけじゃ我慢できないか?」
「んん~だって違うんだもの、あん」
「今日と明日の二日は休むよ、僕は美希を抱かない。いい子だから聞き分けて」
「んーーでも、あ・ああ!」
「美希はこの話嫌がるだろうけど、僕は遊びでしか女性を抱いた事ない、それもこんなに大切に抱いた女は美希だけ。愛撫や女性をイカせないで、自分だけ満足して終わることなんかザラだった。どれだけ僕が君を大事にしてるかわかって。今はこうやって触れ合って愛を確かめるだけじゃ嫌?それに美希の体が回復したら、今度は嫌って言っても一日中繋がっているつもりだからね」
「・・ごめん、もう言わない、だから続きして」
「いい子だ、覚えたてで始めたばかりは強い刺激が欲しいからね、わかるよ。じゃあ可愛い真珠の粒を舐めて舐めて美希を蕩けさせよう」
類は下着を一気に剥ぎ取ると蜜まみれで類の舌を待っていた美希の粒をじゅるりとしゃぶり始めた。
(たった一日で男の物を欲しがるとはね、美希なんて淫らで可愛いんだ。前に十日もあれば快楽の虜にできるって思ったけど、一日で淫乱の出来上がりだ。これから毎日お前を抱けると思うとゾクゾクしてくる)
類は両手で頂を弄りながら粒を舐めて美希に快楽を教え込む。
「ああーーいい、クチュクチュされたら私、んんんーーーーー」
「類、すごいもうたくさん、ああーーーいい!イキそう、吸ってもっと吸ってーああーーーああああーーーー!」
美希は乱れに乱れ、シーツも枕もぐちゃぐちゃにして身体をくねらせ何度も達し、狂ったように腰を振って類の巧みな舌淫に酔いしれる。
類は粒を舐め始めてから一度も唇を離さなかった。
中に刺激がないのを寂しがり、類の昂りを欲しがった美希に、そんなことを忘れさせるかのように粒だけでイかせまくったのだ。
美希はもう類のテクニックに蕩けていた。
「すごい、ああーーもう、中がビクビクして止まらな、ううーーーーあああん!あ、来るまた、強いのお腹ズキズキする、ああーーああああーーーーーイクイクーー」
(やり過ぎたか?子宮の収縮で腹が痛いんだきっと、そろそろ管理人もくるし終わりにしないと)
類はパッと身体を起こし美希のイキ顔を見ていた。
全身汗ばんでしっとりとした肌はとても綺麗で、乱れた髪も顔も何もかもが類を虜にする。
「ああ!君は本当に美しいよ。美希、少し休んでから風呂に入るといい。僕は会社からの連絡をチェックしに行ってくる。愛してるよ」
美希の身体に上掛けをかけ類は寝室を出て行った。
キッチンカウンターの上に置いておいたスマホの画面を開くと。
案の定、加奈からのメールが数件来ていた。
父の書斎に移動し、全てのメールに目を通す。
捜査スタッフたちからの報告は、確定ではないが四人怪しい人物がいるとリストを送ってきていた。
その中には営業で類の指輪のことをみんなの前で暴露したスタッフの名前も上がっていた。
「ふーん、4人中2人が営業か、席外してても疑われないもんな、経理に1人、総務に1人いるけど加奈の名前が無いな・・」
類は加奈からのメールをチェックした。
[相葉さん!お疲れ様です。もうお仕事終わりましたか?少しでも元気出してもらいたくてメールしちゃいました。忙しかったらごめんなさい。あれから色々考えて、相葉さんが傷ついていると思うと、どうしても心配で。いつ頃こちらに帰って来れるんですか?早く会って元気な顔見たいです。もし嫌じゃなかったら私、お食事ご馳走しますよ、料理もお酒も美味しいお店知ってるんで、飲んで嫌なこと忘れましょう]
「・・めんど臭いし気持ち悪!・・でも餌は撒かなきゃ」
[こんばんは!メールありがとう、忙しくてチェックしてませんでした。凹んでるので加奈さんの明るいトークにはホッとしますね。ところで美希から僕のこと何か聞いてましたか?実は別れを切り出された時カップルリング捨てたって言われたんです。加奈さんなら仲よかったから何か知ってるかなって]
「送信!っと、さてどう出る?」
「リングのことなら、以前屋上で美希に聞いたことあるんです。相葉さんからもらったとは言ってませんでした。特に好きじゃないけど、今彼氏ができたら実家から戻ってこいって言われなくなるから、仕方なく付き合ってるって。本当はこのことを相葉さんに話しとけばよかったんですけど、彼女だと思っていた美希がそんな風に相葉さんを利用してたなんて、私からは言えませんでした。ごめんなさい]
[そうですか、やっぱり僕は利用されてたんですね。でもだったらなんで別れを切り出したんだろう・・まさか新しい男?・・]
[もう、ここまで来たら相葉さんに美希の本性全て話します。今まで黙っていてごめんなさい。今彼女が異性と付き合ってるかどうかはわかりませんが、その確率は高いと思います。あれだけの容姿ですし、社内でも男性社員のファンは多いですよ。それも彼女の本性を知らないから・・実は私、彼女に弱みを握られていて逆らえなかったんです。以前、単身赴任でこっちにきていた社員で、私その人に妻子がいること知らずにお付き合いしてたら、美希から不倫しているのをバラされたくなかったら、自分の友達になれって、そして社内に美希の良いイメージを流せって言われてたんです。屋上での件は美希の芝居です。受付と秘書課のスタッフも彼女に散々嫌がらせ受けてたんです。そのことで文句を言いに行ったら、まるで自分が被害者のように話がすり替わっていて、私は裏で彼女たちをなだめるのに大変だったんです。それも美希に知られないように、実のところ会社に美希がいないっていうだけでホッとしています。相葉さんにこんな話をしたくなかったけど、美希と別れたのならもう我慢することもないかなと、私も苦しんだんです。こんな話を相葉さんにしてごめんなさい]
「うわ!長文ーーなになに?ほぉ不倫してたのあの子、やりそうだよね・・どれだけ嘘で固めるんだか・・さてと、どう返したもんかな、今日はこのまま既読で返事なし!からの、明日返事でいいか、うんショックを受けた感出すのに一晩っていいかも」
美希が長い長い風呂から上がり2人は遅い夕食を摂っていた。
「美希?寝てるよ!目開けてちゃんと食事して」
「うん、食べてる・・」
「疲れてるなら長風呂しなければいいんのに、食べたらもうベッドに行こう」
一日中、類に愛され美希は疲れ果てていた。
身体はまだ類を求めているが、今は睡魔に性欲が負けたようだ。
その日の晩は美希の身体を休ませることにし、二人は抱き合って眠った。
翌日、たっぷり睡眠を取り元気になった美希と類は、湖へ釣りをしに行った。
駐車場での件は、まだ美希の中で恐怖として残っているが、話題にさえしなければ落ち着いている。
管理人の松下に手配してもらい、モーターボートを出し二人でバス釣りを楽しんだ。
美希は16歳の時から船舶免許を持っていて、ボートを操縦したそうだったが、自宅に免許証を置いてきてしまったのを悔やんで、釣りをしながらずっとぼやいていた。
類はあまりにも美希が悔しがるので、今度鎌倉の実家に行こうと誘った。
近くのマリーナにクルーザーを預けているから操縦させてやると。
「凄いね~うちなんか中古のモーターボートと中古の小型漁船だよ、類んちはクルーザーなんだね」
『漁船で粋がってた私』と北海道時代の話をし、類を笑わせてくる。
二人は夕食の時間、ワインを開け、美希の地元での話で盛り上がっていた。
類は。
「ねえ明日、美希一人で留守番できる?」
「仕事?」
「うん、どうしてもって訳じゃないんだけど翔太だけじゃ心配でさ」
「いいよ、行って来て」
「でもな・・心配だよ」
「平気だよ、オルゴールでも見に行こうと思ってる」
「とりあえず明日はなるべく早く戻るから・・」
「うん」
類はそう言ったものの、聞き分けの良い美希の横顔を見て。
「・・なあ美希も一緒に来るか?家で待ってたらいい、やっぱり離れるのは心配だ」
「私は平気だって!仕事なんだよ!お義父に魂売ったんだからその分働いてもらわないと、私にも責任あるしね。ふふ」
その晩、ベッドに入っても類は美希を東京に一緒に戻ろうと誘うが、ここに居たいと言う。
(もしかして例に件を思い出すからか?今日も元気だったし冗談言って笑わせてくれた。少しづつ前に進んでると思っていたが、まだダメなのか?・・仕方ない、美希のことは松下夫婦に頼んで、俺ひとりで出かけるしかないな)
翌朝、類のネクタイを締めてくれている美希に。
「何かあったら連絡して、今日はここに管理人さんと一緒にいたら?オルゴール美術館は明日にでも連れて行ってやるよ」
「でも、たまには外出たい、車ですぐだし一人で平気、いいでしょ?」
類は仕方なく外出の許可を出した。
美希を抱きしめ何度もキスをして別荘を後にする。
高速を走りながら。
「ああ~なんで美希と離ればなれなんだよ~犯人が見つかったら絶対社会から抹殺してやる。クソ!」
類は朝一で加奈にメールを送っていた。昼頃東京に戻るのでランチでもしないかと、その時に美希に関する話を聞かせてくれと送ったら、即OK の返事が返って来た。
昨夜美希が寝た後、捜査スッタッフと連絡を取り、今までの加奈とのメールのやり取りを送り、加奈が嘘を言っているのだと説明した。
美希と真実友達なら、このような嘘をつく理由がない、一番疑わしい人物である。
類が不審に思ったのは、屋上でのイジメ事件だ。
美希が連絡をしてから、加奈が屋上に来るまでがとても早かったのだ。
今思えば近くにいたとしか考えられない。
類はその相手に、相談しアドレスの交換までしてしまった自分が情けなかった。
そういった経緯をスタッフに話、加奈を徹底マークしようと提案した。
そして今日、自分が囮になり加奈と接触し、加奈の嘘て固めた話を崩しにかかろうという計画だ。
会社としても、このような事件を許すつもりはない。徹底的に調べ上げ、必ず犯人を見つけ出し、社会的制裁を与えるつもりでいる。
目的地に到着し、スタッフと合流、隠しカメラとマイクをジャケットに取り付けてもらい加奈が会社から出てくるのを待つ。
時間通り待ち合わせの場所に到着し笑顔で類に近寄ってくる。
「相葉さ~ん!朝起きてメール見たら、今日来るってビックリしましたよ~でも嬉しかったです。どこ入ります?私、フレンチ食べたいな~」
加奈は彼女気取りで、類のすぐ横を歩きながら自分の食べたいものを要求してきた。
(なんて図々しい女なんだ。金やるから一人で食ってこいよ、食欲が失せる)
「すいません急に呼び出して、フレンチいいですよ、ご馳走させてください。じゃ行きましょうか」
(まあ、静かな店の方が都合がいいか、社員も来ないような高級な店に行くかな)
「いい店あるんですよタクシー拾っていきましょう。総務の方には少し遅れるって僕から連絡いれときますんで」
「ほんとですか~嬉しい!」
(全く、聞いてて寒気がするんだよ!そのいちいち甘ったれた喋り方するのやめてくれ!!)
店に到着すると、予約していなかったが個室が空いていたので案内してもらった。
「個室って、こんなに気を使ってもって。なんだか彼女にでもなったみたいでドキドキします」
「加奈さんにはお世話になってますから、これくらいなんともないですよ」
食事をしながら類が切り出す。
「昨日のメールすごくショックで・・」
加奈はわざとらしく傷ついた表情を作り。
「ああ、ごめんなさい・・ずっと言おうかどうか迷ってたんです。相葉さん美希とは別れたってことですし、今は会社にも来ていないですし。彼女退社するんでしょ?」
「まだ退職はしていません・・それより昨日の話、本当なんですか?」
「ええ、残念ですが・・彼女が怖くて親友のふりをするしかなかったんです」
「あの、ちょっとお聞きしたいんですが、加奈さんたちは美希から理不尽な扱いをされて、皆んなで仕返ししてやろうって思わなかったんですか?悔しいですよね?僕も別れ話が出た時、あまりに一方的で酷い振られ方をしたもんで・・」
「そりゃ悔しいですよ、みんな美希のこと恨んでましたから、私は相葉さんが九州に行かなきゃいけない状況を作った美希が許せません」
「まさか彼女がみんなを苦しめるようなことまでしてるとは思わなくて、屋上での一件もあったし、他にも彼女に仕返しを考えている人間はいるんですかね?」
「いると思いますよ。もしかしたらもう仕返しは始まってるかもしれませんね」
「そうなんですか?それが原因で美希は逃げ出した?」
「私の予感ですが、美希がいきなり研修に出て連絡がつかないのは、みんなから仕返しされたからだって思いましす」
類は腹が立って仕方がなかったが、スッと手を伸ばし加奈の手を握ると。
加奈はハッと類を見る。頬はバラ色に染まりうっとりしている。
「できたら詳しく知りたいんです。実は僕も彼女が退社しないので東京に帰れなくて、脅されて一時的に逃げてだけなら、いずれまた戻ってきますよね?僕の仕事は従兄弟の翔太が引き継いでくれてますが、あれは僕の仕事です。これから父を助け頑張っていこうって、頑張ってきたのが残念で・・美希さえ退社してくれたら・・ああ、また加奈さんの前で愚痴っちゃいましたね、すいません」
「あの!今夜連絡していいですか?私、美希に仕返しした人たちの心当たりがあるんです。今は話せませんが分かり次第連絡します。私、絶対に相葉さんがここに戻ってこれるようにしますから」
タイミングよく類のスマホをスタッフが鳴らしてくれた。
「加奈さん!電話いい?」
加奈はうんうんと頷く。
「ああ、父さん?そうです。今ですか?え~と食事してます。・・え?いや友達だけど、はいすぐに向かいます・・」
「ああ~加奈さんすいません今すぐに父のところに顔を出さないといけなくて、加奈さんはデザートゆっくり食べてから出て下さい」
「あの今のは社長ですか?」
「ええ、僕が女性と食事をしているってバレてしまいました。ダメですね嘘が下手で・・じゃあ夜連絡待ってます」
「ご馳走様です。気をつけて下さい」
類は加奈に挨拶をすると部屋を出てダッシュでトイレに駆け込んだ。
「くそ~手が汚れる!!」
類は真っ赤になる程、何度も手を洗った。
捜査スタッフの車で今の音声と動画で、加奈と類の会話を編集し、映像を作成し始めていた。
それを昨日の疑わしい四人を呼び出し見せてから、聞き込みをすることになった。
映像には類は映っていない、声と会話の一部も編集で加奈が仲間を裏切ろうとしている内容ににして、仲間割れを起こさせる作戦だ。
「有難うございました。今からがスピード勝負です。森田加奈が連絡を取るより先に、四人にこの映像を見せて、どんなことでもいいから聞き出して下さい」
「ええ任せて下さい」
「申し訳ありませんが僕、もう帰ります。妻を置いてきてるんで」
「ええ、お疲れ様です。奥様少しはショックから立ち直りましたか?お大事になさって下さい。私たちもこうゆうのは絶程許せないので必ず犯人を捕まえてみせますから」
「はい!よろしくお願いします。では連絡待っています」
類は美希の待つ別荘へ向かう。
「まだ美希と離れて一日も経っていないのに、もう会いたくてたまらない」
美希は類が出かけてから、車を運転してオルゴール美術館に来ていた。
ひとり、ゆっくり見て回り。
類から、デザイナーなら美術品に金を惜しむなとカードを預かっていた。
美希は迷ったが20万円以上するオルゴールを買っていた。
「一瞬サインする手が止まったわ、どれだけ貧乏性。ふふ」
一人でランチを食べ、お茶を飲みながら、やりかけのティアラ、ネックレス、イヤリングのデザインのことを考えていた。
(お式したいよね、やっぱり・・帰って書こう。もう何日書いてなかった?止まっててもしょうがない、忘れることはできないけど、それでも前に進まないと)
美希はバッグとお土産の紙袋を持って、店を後にする。
午後三時には別荘に着き、美希はスケッチブックとノートパソコンを取り出し、デザインを書き始めた。
集中して書いていたので類が帰って来たことに気がつかず。
後ろから抱きしめられ。
「うちのデザイナーがスランプから脱出したみたいだ」
「きゃーーーーー!!類!!その登場の仕方はやめてって千回は言ってる!」
美希はビックリして大声で怒鳴っていた。類はいつもの美希だと、嬉しそうに微笑む。
「も~スランプって、ちょっと休んでただけです」
「そうだったか失礼」
「早かったね」
「ああ、スタッフが優秀でね、でも今夜またメールと電話で打ち合わせがある」
「お疲れ様、お風呂入る?」
「ああ~入りたい、全身清めて風呂上がりにビールで体内もアルコール消毒したい。今日ちょっと空気の悪いところ行ったから」
「そうだったの、あのねオルゴール美術館で石鹸とかたくさん買ってきたの、これ使ってみて」
美希は石鹸だけでも紙袋5個はあるだろうその中から、一つ取り出し類に渡す。
真空パックされたチーズのような物体は、どう見ても石鹸には見えず。
「これが石鹸?食い物みたい」
「ふふ、石鹸だから食べないで!それハーブが入ってるのよリラックスできる。早くゆっくりしてきて、疲れてるんでしょ?」
類は石鹸のいい香りを嗅ぎながら美希の良妻ぶりにまた惚れ直していた。
美希は頑固だが、それは自分が理不尽だと思った時や、、類の女性問題に嫉妬をした時で、根は素直で聞き分けが良い。男を立てるし仕事に理解がある。
「結婚がこんなに良いとはね、美希のお陰だな。だけどまだ解決してない、美希の心の傷は一生消えないんだ。犯人が見つかったら絶対許さない」
風呂から上がると管理人夫婦と仲良く夕食作りを手伝っている美希を見て。
(俺が守ってやらないと・・)
「今夜はどんなご馳走ですか?すいません先にビール飲んでます」
「坊ちゃん、お疲れ様です。今日は川魚と山菜料理、あとうちの兄貴に、鹿と猪肉分けてもらってきたんで、美希さんには鹿肉でステーキ、高タンパク低脂肪、鉄分が豊富で女性の体にいいんですよ。坊ちゃんには猪肉でカツを揚げました。うまいし精がつきますよ」
「親父に何か聞いてますね?松下さん?」
「へへ、わしらも早く坊ちゃんが子宝に恵まれるようにって、世話させてもらってるんです。年寄りのお節介は大目にみて下さい」
その日は管理人の心遣いで豪華な夕食を堪能していた。
「子宝だって、プレッシャー?」
「ん~そうでもないよ授かり物だし、焦ってもね。類は早く欲しいの?」
「今はいらない、美希を子供に取られたくないから」
「だから子供は授かりものです。自分だってお義父さんからお義母さん取った張本人じゃない」
「それとこれは別、初めて君を抱いてから三日経った・・今夜は抱くよ、優しくできないかも、それほど興奮してる」
美希は頬を染め。
「いつも優しいよ・・」
美希は恥ずかしそうに俯く。
「夫から夜のお誘いに、新妻が恥じらってるプレーか、いいね!ふっふっふ」
「も~そうゆうのやめてよ!」
「美希さ、僕のこと愛してる?こうやって結ばれても、好きなのは僕だけみたいで不安だよ」
「うん、愛してると思う・・結婚の仕方が間違ってたから戸惑ったけど、私たちきっと結婚してなかったらこうはならなかったと思う。何度、類から交際申し込まれてもきっと断ってたと思うし・・結局私は父が探してきた男性と結婚して地元に戻ってたかも・・」
「それだけでも嬉しいと思う、でも人ってどんどん欲が出てくるんだ。美希にも僕と同じくらい、僕を好きになってもらいたい・・ね?」
「うん、毎日好きになってるよ・・もう恥ずかしいからやめて!ご飯が食べられなくなるよ」
「はは、だって新妻が可愛くてどうしても『好き、愛してる~』って言わせたいんだもん」
「類、私類が側にいてくれて幸せだよ。他の人は考えられないから・・」
もう全身、日焼けでもしたように赤く染まっている美希を見て類は。
「うん僕も幸せだ。ねえ今日は着てくれるよね?可愛いの」
美希はコクリと頷いた。
「気に入ってくれた?好きなだけいるといいよ。さ!下行ってお茶にしよう」
「うん」
「朝晩に食事と掃除で来てくれる管理人さんがいるんだ、夕飯の時に紹介するよ」
「え?私、家事するのに」
「一応さ・・これ子作り旅行なんだよ・・だから美希には何にもさせるなって、うちの両親がね。気が早いよな~本当に!年寄りの言うことだから聞き流してくれよ」
「お義父にもお義母さんにも気を使わせちゃってるね私。子供か~当然期待されてるよね・・」
「ねえ今回の休暇で、俺たち本当に愛し合いたいと思ってる。今の美希にはそんなこと考えられないか?」
「あの事件があってから類がずっとついててくれて、安心できた。今日から少しづつ慣れるようにする。でもいきなり今日するのは怖い、それでも良いなら今夜から・・」
美希は真っ赤になって俯いた。
類は美希の隣に座ると、優しく肩を抱き寄せ。
「慣れたいならスキンシップが一番、時間はたくさんあるから今から始めようよ」
「ええ!それは無理、こんな明るいうちから裸になるなんて・・」
「裸になんてしないよ、ブラは取ってもらうけど、嫌なら服越しでも良いよ」
「でも・・」
「美希はタブレットで宝石の写真でも見てたら良い、テレビでもいいよ、普段見る暇ないだろ」
(まあ、そんな余裕なんてないと思うけどね・・)
類はソファーの端にズレて美希を自分の脚の間に座らせ後ろから抱きしめた。
「身体を預けて好きなことしてたらいいんだ、マッサージだと思って」
少し強引だったが類は美希に愛の手ほどきを始めた。
事件後から美希は一人になるのが怖く、類なしでは生活できない状態だ。
拒めば類が側にいなくなるのを恐れ、逆らわないのを類は知っていた。
(一度絶頂と快楽を覚えたら、経験のない身体はすぐに溺れるだろう、一時間後はきっと自分から腰振って、あんあん声あげて善がってるはず。今日から美希を淫らで可愛い奥さんに仕込んであげるよ・・)
類は両手を美希の脇に差し入れ胸をすくい上げるように掌で包み込む。
「あ!」
胸を手のひらで覆い、ジッと動かさず美希に聞く。
「いや?気持ち悪い?怖い?」
美希は緊張で声も出なかった。
「・・・・」
「綺麗な胸だなっていつも思ってた。今もブラ外してこの盛り上がりだし、あの可愛い下着もさ、ブラジャーの寄せて上げてみたいな?機能無いでしょ、機能?なんかおかしいね、言い方わからない、ふふ。それなりの大きさで下がってない胸ってあるんだな~ってオッサンみたいなこと考えてた」
「ふふ・・バカみたい」
(釣れた!!)
「バカって、酷くない?大きい人はブラジャーの機能に頼って巨乳に見せてるんでしょ?牧場にいる乳牛の方がまだ張りのあるお乳してない?あっちは牛乳って最強の飲み物出すしね。はっは!」
「今の発言は世界中の巨乳を全員敵に回した」
類は少しだが胸を揺すりながら会話を続ける。
「そうかもね、でもあまり興味ない、好きな人の胸以外はどうでもいい」
「前に加奈の巨乳いいねって言ったくせに」
「もうその話やめて、また喧嘩になる・・どお?今も嫌?」
「・・わからない・・手のひらがあったかい感じ」
「そ?少し動かすけど嫌なら言って」
「え?動くの?」
類は首筋に唇を付け、熱い息を吹きかける。
「あ!」
「少しだけ・・」
下から掬い上げ、マッサージをする要領で丁寧に揉み始めた。
「どお?」
「ん、変な感じ」
「それで良い、不快じゃなければ」
「男と女が仲良くなるのに一番簡単な方法がこれだよ」
類は胸を揺すったり揉んだりを繰り返しながら美希に話しかけ羞恥をなくしてやる。
「実際恋人や夫婦のほとんどが、喧嘩の解消法はこうやって愛し合うことだからね」
「ふぅ・・ん・・そなの?」
「気持ちよくなって怒る人見たことないでしょ?みんな幸せな気持ちになって、相手を許しちゃう。だからキスもハグも大事なことなんだよ。胸マッサージされてどお?」
類は先ほどより指を広げ頂に近い場所に近づきながら揉んでいる。
「はぅ・・ぁ、わかんな・・んん」
「美希は意外と胸大きいから少し強めに揉んであげた方が良いのかも、重みで肩こるでしょ?揉めば楽になるよ」
(嘘だけどね!感じて堪らなくなるだけ)
類は手のひらでヤワやわと捏ねるように揉んだあと、スリスリと乳房全体を擦って頂をコロコロ手の中で転がす。
「ああ!いや、んん~あ・あ・あ」
揉まれるのはなんとか我慢できた美希も、頂を擦られ、そこからジーンと広がる刺激に身体が反応してしまう。
「なに?どうしたの?痛くした?揉んで楽にしようと思ったけど。こうやって擦って上げた方が気持ちいいかな?どお?」
「はぁ、うぅ、いや、あん」
わざとらしく聞きながら、頂を転がし続け美希が溶けるのを待つ。
こう何度も擦られては経験のない美希が、我慢などできるはずないのだ。
甘い声で鳴き続け、腰が動き出したら絶頂しかこの熱を解放する術はない。
「あ・あ・あん、類、も、あん・ああ」
「声が可愛いね。気持ち良くなってきたのかな?声は抑えない方が気持ちが高ぶって感じやすくなる。そろそろ蕾を弄ってあげないと美希が辛そうだ」
類は頂を親指と人差し指で摘むとゆっくりクリクリ擦り出した。
「んぁああーーーそれ、あん、あ・あ!はぁ」
美希は身体をくねらせ類の腕を掴む。
「やめ・・類、いやいやーーあん、うう」
「ああ~蕾が好きなんだね。こんなに感じて、それにしてもここまで敏感だと慣れてきたら毎日でもしないと治らないだろうね。脚の付け根ジンジンしてきたでしょ?」
「ああ・はぁはぁ」
「正直に気持ちいいって言ってごらん、もっと良くなって楽になるから」
美希は困惑していた。胸だけでこれほど心地よくされてしまい、どうしたらいいのかわからない。
(今でさえこれほど感じて、身体がいうこと利かないのに、セックスってそんなに気持ちいいの?真希から聞いた通りなら、私この快感に溺れてしまうかも)
背後から良いように触られ、身体が痺れ辛くて仕方なかった。
類は胸の頂を指で弾きながら首筋に何度も舌を這わせてくる。
「嫌なことないでしょ?ここでやめたら逆に辛くなる。前にキスと足絡ませただけで達した時のこと覚えてる?絶頂『イク』まで頑張ってごらん、優しくするから」
「あ・あ・ああ!もう、いや~こんなこと、るい」
「まだここだけじゃ簡単にはイケないんだ。まあそう簡単にイカすつもりもないけどね」
(どれだけ待ったと思ってる?じっくり弄り回して楽しませてもらうよ)
「んーーねえ、あん、これじゃ、本見れない、ふう」
「そお?だったら触られて感じてたらいい。女性に限界はないから弄ってやればずっと感じ続ける」
「そんな・・ああ・あ・ふぁ」
「美希は初めての時、すごく痛い思いしたい?触ってごらん、これを入れられて痛くない訳が無い」
類が頂を弄る手を止め、下半身を美希の腰に押し付けた。
ビクッと体が跳ね固まる。
類はズボンを緩め昂りを解放してやると、美希の手を取り強引に握らせた。
「あ!」
「僕のは少し大きいみたいなんだ、きっと、いや!かなり痛いだろうね」
「いや・・離して、いやよ」
類は昂りをそのままに、また美希の胸へ手を這わせる。
「痛みを和らげるにはこうやって感じてイクことを身体に覚えさせたらいい」
「それなら、んん、したくない!あん」
「もう感じてるでしょ?これを続けていけばいいんだよ。なんなら今からすぐにイってみる?きっと気に入るはずだよ」
「イヤイヤ!やめて離して、もう終わりにして」
暴れ出した美希を後ろから抱きしめ、頂をギュッと摘んで『大人しくしろ』と無言で圧力を掛ける。
「ああ!痛い」
下半身に手を滑らせると、スカートの中は無防備にもレースの下着だけ。
「美希、君は可愛い下着を集めるのが好きだから教えてあげよう、こうゆう
下着はね濡れたら蜜を吸収せず垂れ流し状態になる。もう太腿と尻まで濡らしてしまってる、はしたないね。ふふ。男には嬉しいけど君はさぞ恥ずかしくて泣きたい気持ちになるだろう」
「そんな・・うう」
「泣いてるの?恥ずかしいくらいで泣いてたら、これからイク感覚に君は号泣してるかもしれない、さてイこうか!少し強引に持っていくからビックリしないでね。舐められないし直に触れないから結構激しいよ」
「あ・あ!いやよ怖い、やめて、ああああーー」
類はレースの下着の上から粒を的確に捉え3本指で蜜が飛び散るほど早くグジグジと一気に擦り始めた。
頂を指で弄り。うなじに舌を這わせ難度も往復する。
「ふあーーああーー!あん・あん・ああ、やめ、んーーー」
レースの下着からは大量の蜜が溢れ、グチュグチュと大きな水音が部屋に響き渡る。
「嫌なの?ここでやめられる?なら試してみればその辛さがわかる」
類は頂と粒への刺激を止め美希を抱き寄せる、うっすら汗ばんだ額にキスを落とし美希を見る。
「やめたよ・・今どんな気分?」
優しく頭を撫でながら美希の上がった呼吸が整うのを待っている。
「ふ、ううーう、う」
「気持ちよくなかった?」
美希は類を見ることができなかった。
感じて類にしがみついてしまいそうで怖かったのだ。
「言いたくない!」
(本当に意地っ張りで頑固だな~腰動いてるのに)
「良くなかった?もうしたくないほど酷かった?」
「言わないでよ、話したくない」
類が指でグリッと粒を擦り上げる!
「ああ~ん!あん」
「身体は正直なんだけどね、こんなに濡らして・・気持ち良くないわけがない」
類は頂をキュッとつまんで、また擦り弾きジワジワ刺激を与え始める。
濡れてグショグショの粒を捏ねまわし、わざと水音を聞かせてやる。
「ほら最後までイキたがってる。今ここがジンジンしてるはずだよ。もう少しで美希イクから」
「あああーーーー!やめ、そこおかしくなる、いや~類、擦らないで、んん~」
「我慢できないの、私、ああああーーーーああーーはぁん!!」
溢れ出た蜜とレースの網目の上を3本の指が激しく粒を刺激し、直に触られるより強い快感に眩暈がするほど感じ、美希はとうとう類の巧みな指淫の前に屈するしかなかった。
「あ!あぁーーーーーーーーー!!」
ビクンビクンと何度も激しく類の腕の中で跳ね、四肢を強張らせ、長く続く絶頂に全身で感じきっていた。
「凄いイキ方だ。こんなに激しいとは・・可愛いいよ美希」
ようやく弛緩し始めると、部屋には美希の荒い息づかいだけが聞こえる。
目を閉じ、すでに意識が遠のいている美希に口づけをすると。
「感じたでしょ?これを知って欲しかったの。こんなに激しく達する君が愛おしいよ」
美希は信じられなかった。
姉の真希は、十代で妊娠出産をした先輩でもあり、いろいろ聞いてはいたが『気持ちいよ、蕩けそう、女の喜び』など言葉で聞いても経験がない美希には全く理解できなかった。
だが今、自分は類の腕の中で、快感という激しい衝撃に逆らうことができず。
絶頂を経験した。
類の腕の中でグッタリとしていた美希は震える唇で。
「こ、れが・・絶頂・・イク・・」
類は美希のイキ顔を見ながら。
「そう、これが『イク』ってこと、嫌だったか?」
美希はもう類に降参するしかなかった。
だが認めたくない自分がいて、ポロポロと涙が溢れて止まらない。
「私・・こんなの初めてで・・類に負けたくなくて、う、ふぅ」
類は美希の涙を拭きながら、何も言わず美希の背中をさすり続ける。
「怖いくらい感じて、もう我慢できなかった。私、類にもっとしてって・・」
(たった一回達っしただけで、降参したか。美希の感じやすい身体は、もう僕を拒めない)
「美希・・まだ終わりじゃないいんだ。今心地良いこの感じからもっとその上の快楽を引き出さないといけない。今のイキ方見てて、美希は覚えが早いって思ったよ。夕方、管理人が来るまで時間がある。まだまだ感じさせてあげるから、美希はただ感じてて、あ~そうそう次は肌に直接触るよ?もっと気持ちいいから」
美希はこの別荘に着いてから類の手ほどきで女の身体にされていた。
最初、強引にイカされ、その後何度達しただろう。
美希はすでに起きていられなくなり。ソファーからベッドに移動し寝かされていた。
類の指は美希の蜜口にに入れられたまま、何度達しても抜こうとしない。
絶えずクチクチと揺さぶっている。
「奥が・・」
「気持ちいい?」
美希は自分でも知らないうちに、腰を浮かせて類の指を奥に導こうとしていた。
「奥から来るの・・はぁ」
「そろそろ管理人が来るね、美希、起きれる?ちゃんと服を着て挨拶をしないと、しばらくお世話になるんだし」
「もう来るの?」
「6時には来る」
「まだ奥が熱くて、もう一度・・」
「ダメだよ着替えないと、美希少ししっかりして」
類は意地悪に美希の中から指を抜く。
「ああー!」
蜜口から『クプリ』と大量の蜜が溢れシーツにシミを作る。
自分の指を舐めながら、美希を起こしキスをする。
「しっかりして美希、恥ずかしい姿見られたくないでしょう?」
「まださっきの途中だったの類・・」
「もう何度もイった。また夜ベッドで好きなだけしてあげるから・・だから今は我慢しなよ」
美希は仕方なく類に着せてもらい服を身につける。
(美希は嫉妬心が強いだけじゃなく、性欲もかなり強いようだ。これは思いがけない淫具が手に入った)
類は面白いように快楽にのめり込む美希の身体を楽しんでいた。
(たった数時間かまってやったくらいで、あそこまで求めるようになるとは。もういつでも自分から身体を差し出すだろう。なら、焦らして焦らして甚振ってやろうか?僕が待たされたように・・)
管理人夫婦は類と美希を大歓迎してくれ、美味しい夕飯を振舞ってくれた。
「美味しかったです。もう何年振りですかね~本当にご無沙汰してしまって。これからは妻とちょくちょく顔を出しますよ」
「いや~坊ちゃんも立派になって、私らも歳をとるはずです。それにこんな綺麗なお嫁さんをもらってたなんて聞いてなかったから、うちのとビックリしてましたよ」
「式は一年後なんです。その時は招待しますので是非来て下さい」
管理人夫婦が帰る時、類は。
「電話でも話をしましたが、事件のせいで美希に精神状態が不安定な時もあるので、朝夕で来てもらう約束でしたが、夕方だけで大丈夫です。食材もたっぷりありますし。僕たちには時間がある、家事くらいはやりますから、動いていれば美希も嫌なことを忘れるでしょうし・・」
「坊ちゃん・・私ら夫婦で役に立つなら何でもしますんで、夜中でも困ったことがあれば連絡下さい。駆けつけますから」
「療養先をここにしてよかった。本当に頼りにしています」
類は管理人夫婦に何度も頭を下げ見送った。
食後、類に言われ美希は風呂で念入りに身体を磨いていた。
類が用意したナイトドレスを身につけ、次はベッドの上で昼の続きをしてくれると言われたのだ。
元々が宿泊施設だったこのペンションは風呂場が三つもある。
長風呂の美希を待っていたら類は風呂に入り損ねてしまうので。
さっさと一階の風呂場を使い。
ビールを飲みながらパソコンで、例の事件の報告書を見ていた。
地下駐車場の監視カメラの映像には、犯人を特定できるほどの映像は無く。
カメラから死角になる場所を選んで移動していたようだ。
カメラに映っている人影は当然だが全身を布か何かで覆い、身長や体型すら特定できない・・
そしてあの日、美希が襲われた時刻に席を外していたスタッフの数は、多過ぎていまだに絞り込めていなかった。
「どれだけ時間がかかるんだ。だが絶対許さない・・俺の妻に何をしたか思い知らせてやる」
普段表情を変えない類だが、この件に関しては怒りが治まらずその顔は氷のように冷たかった。
「類?どうしたの・・怒ってるの?私お風呂長いから、待たせた?」
美希が不安そうな顔で居間に入ってきていた。
類の強張った顔を見て、近づけなくて入り口に立ったまま動かない。
「ああ美希、違うよ怒ってない。さっきそこの柱に足の指ぶつけたんだ。まだ痛くて・・」
美希は駆け寄って類の足元に跪き指を見る。
「どこ?冷やした方がいいかしら、大丈夫?」
風呂上がりで薄っすらピンクに染まった肌、男を誘う甘い香り。
類は美希の肩に指を這わせ徐々に胸の谷間を擽るように触り始める。
「痛みは一瞬だから大丈夫。それより素敵なナイトドレスを着てくれて嬉しい」
美希は恥ずかしそうに身をよじる。
「見ないでよ、類が選ぶのって全部透けてて恥ずかしい・・」
「何で?昼にも言ったよね。美希の身体すごく綺麗、胸もヒップも・・ああ、その下着、Tバックなんだね。立ち上がって後ろ向いてよ」
「え?それは・・」
「ダメなの?今日は美希を感じさせるのに随分頑張ったんだよ、これからベッドで、もっと美希を酔わせたいって思ってるのに、少しくらいご褒美はないの?」
「そうだ!そのテーブルの上に胸を乗せて、その可愛いヒップを僕の方に向けて見せてよ」
美希の顔が引きつった。
「ダメならいいよ、今夜は気分が乗らないからもう寝ようか?」
「え?でも・・」
「でも何?」
「・・・・」
「後ろを向いて、テーブルに上半身をうつ伏せるの、そしたらヒップが僕の方から丸見えになる、できないなら・・」
美希は類に背を向けた。しばらく動かなかったが、覚悟したようにゴクリと唾を飲み。
ゆっくりと座ると、テーブルにうつ伏せて顔を横にし、両手で支えながら下半身を立たせ、類が座る真正面に尻を突き出す格好をした。
身体はふるふる震え羞恥に耐えている。
「こんなに震えて可哀想に・・でもね快楽はそんな羞恥も吹き飛ばしてくれるんだ。実証してあげる。今から美希がもっと腰を僕に押し付けるほど気持ちいいことしてあげる」
目の前に差し出された美希の丸いヒップを優しく撫でながら、美希が待ち望んでいる場所へと指を這わす。
細い紐はすでに濡れて下着の役目を果たしていない。太ももにつぅーっと流れる蜜を見た途端。類の理性が吹き飛んだ。
腰を掴み顔を押し付け『じゅるじゅるじゅる』と激しい水音をさせ、粒にむしゃぶりついたのだ。
「ひぃーーーーーーー!!」
あまりの衝撃に美希は軽く達していた。
膝がカクッと折れバランスを崩す。
日中イカされ通しで力が入らない美希を。
「やっぱり抑えられない。今からお前を抱く、嫌か?」
類は美希を横抱きにすると大股で二階の寝室まで駆け上がった。
乱暴にドアを足で蹴り開け。美希をベッドに放り投げる。
仰向けに寝かされた美希を見ながら、類は自分の服をむしり取るように脱いでいき一糸纏わぬ姿でベッドの横に立ち美希を見下ろす。
「お前は綺麗だ。その身体で俺の熱を受け入れてくれ」
「どうしたら・・私はどうすれば、それを・・」
美希は震えながら類の熱杭から目が離せないでいた。
「何も・・感じてたらいい」
「なら・・」
「後悔しないか?今なら、本気でお前が拒めば俺はお前を抱かない」
「・・・・」
美希はゆっくり両足を立てて広げた。顔を手で覆い。
「類、私怖い」
「心配ない。全く痛くないということはないが優しくする。痛みを忘れるくらい感じさせてやる」
「美希、少し焦らすぞ、その方が達した時の快感が強い」
類は早急に胸を揉み頂を弄りだす。粒と蜜口を同時に激しく揺さぶり。
昼からの愛撫で溶けきった中は畝っていつでも類を待ち望んでいた。
(まだだ、もっと感じさせて、狂うほど焦らしてからお前の中に入る)
「長い夜になるぞ美希、バテるなよ」
「ああ!ああーーー類~もう!あ・あ・あーー」
類は、何度も何度も美希が絶頂に登る直前で動きを止める。
美希は辛さで泣きながらも、必死で類にしがみつき絶頂の波と戦っていた。
(もうどのくらい時間が経ったのかしら・・気持ちよくて、辛い、苦しい)
類は前戯だけで三時間はかけている。その間美希はずっと寸止めされ。
興奮で全身がピンクから真っ赤に染まり、目は虚ろに潤んでいる。
強引に感じさせられ、嬌声を上げながら得られない絶頂に身悶える。
「美希欲しいか?お前が欲しいと言えば入れてやる」
「う・うう、類、辛いわ、ああ、こんなに感じているのに、あ・あ、イケな」
「そうか、ならイケ!」
緩慢だった類の動きが素早くなり、美希の両脚を抱え上げると粒に吸い付き、指で中をグチョグチョに掻き混ぜ始めた。
胸に手を這わせ頂を擦りながら、今日見つけた美希の良い所を何度も責め立ててやる。
舌を尖らせ、顔を振りながら粒をグリグリとイジメられ。
「ああーーーーー類ーーグリグリいやぁ~もう、も、あああああーーー!!」
美希は身体全身がガチガチに緊張し、待ちわびた絶頂は電流のように身体を突き抜ける。
類はすかさず身体を起こし、美希の腰を引くと脚を持ち上げ。
はち切れんばかりに硬く大きくなった熱棒を、美希の処女に押し当て、ゆさゆさと揺すりながら奥まで刺し入れてしまった。
美希はまだイっている状態で、うねって締め付けている処女道を類の熱杭で満たされ。
その圧迫感に身体が戦慄き悲鳴をあげた。
「キャァーーー!!」
「痛いか?」
「痛い?わからな、いや、ああ、中が、んーービクビクして触らないで」
「まだイってるから仕方ない、治るまでこのまま動かずにいてやる、俺の形を覚えろ」
時間をかけほぐした処女道は、酷い痛みもなく美希を女の身体にした。
「美希、痛みはあるか?疲れただろ?少し休ませてやる、水のボトルがあるから水を飲め」
「お腹が破裂しそうな感じ、痛みは、わからない、ただ怖い・・」
類はボトルの水を美希に飲ませ、自分も口に含む。
少しづつだが腰を揺らし様子を見ている。
「動くと痛みは避けられない、まだ良い子で頑張れそうか?さっきは何度も焦らされてよく耐えたな。今日はあと一回イったら辞めてやる、だから我慢しないで最後まで感じるといい」
「うん」
キスをしながら可愛い、綺麗だと言葉をかけながら、緊張で固くなった美希の気持ちを楽にしてやる。
「そろそろ動くぞ」
美希は怖いのか泣きながら類にしがみ付いていた。
ゆっくり揺らしながらしばらく様子を見る。
美希の表情から酷い苦痛が見えないので。
身体を横向きにし、枕を身体の下に差し入れ腰を持ち上げる。うつ伏せにし片足を持ち上げ後ろから抽送を始める。
類は枕の位置を調整し結合部がよく見えるようにする。
(やはり結構出血してるな、痛くないわけがない。早い所終わらせてやらないと)
美希に覆いかぶさり片手で胸と頂。もう片方は粒を捉え同時にいじり始める。
「あ!あ・あああーーーそこは、んんーーーー」
「いいか?ここでイケるんだ集中しろ、粒気持ちいいだろ?今日何度ここでイった?ああ!もう中を締め付けてきた。美希は早いな、クリクリされるのがいいか?それともこうしてクチュクチュ揺すってやろうか?ん?ああお前はこっちがいいみたいだな、クリクリ?」
「いやーー言わないで、あ・あんあん!いい!気持ちなの、こんなの初めて」
類は美希の中がもう絶頂に近くなっているのを感じ、抽送の動きを速め最奥をズンズンと突き上げ始めた。
「ううぁーうーーー奥、ああーー激し、あ・あ・あーー」
パンパンパン!ビチュビチュ!蜜が飛び散るほど揺すられ、中は美希の良い場所と最奥を同時に刺激する。粒と頂も美希の好きな方法で責められたら。
「ひ・ぁぅーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
類は美希が絶頂に達したのを見て同時に果てていた。
(ああ~ヤバかった美希の中が良すぎて先にイクところだった)
「美希?」
「ん・・」
「お前を風呂に入れて良いか?その、出血がな、太腿までついてるんだ」
「・・うん」
「見ないようにするから、お前一人じゃ無理だろ?いいよな?許可とったからな」
類はグッタリした美希を抱えバスルームに行き風呂に浸かる。
「やっと夫婦になれた・・一生添い遂げような。式一年後って話してたけど、それまで待てそうにない。秋には式挙げないか?お前のデザインしたティアラとネックレスとイヤリング、新しい指輪も美希のデザインで作って欲しい。ウエディングドレスも白無垢も見たいな、うちはブライダルの会社だから、なんだって有りだ。式を楽しもうよ」
美希は辛そうにモゾりと動き、楽な姿勢になると、目を瞑ったまま。
「お色直し大変そう・・」
まだボンヤリした意識で類の独り言に答える。
「起こした?ごめん」
「ん・・」
類は見ないようにしていたが、横を向いていた美希が仰向けで類に身体を預けているので湯船から二つの膨らみが出ている。頂は先ほどの愛の行為の余韻か、頂はぷくりと可愛く尖り、類を誘っているのだ。
やっと治った下半身の熱は一気に集中し、見る間に大きくなってしまった。
(まずいな・・美希は破瓜したばかりだ。昼からずっとイカせ続けて体力の限界)
気持ち良さそうに湯に浸かる美希を見て、類は堪えるしかなかった。
今日は美希にも散々焦らしたのだ。
「遣り過ぎたな今日は、ゴメンな・・」
全身をシャワーで流し、風呂から上がる頃には、美希は完全に意識がなかった。
濡れたままベッドに寝かせ身体を拭き、コットンの下着と大きめのTシャツをを着せてやる。
「顔とかに何つけたらいいんだ?」
美希の大量にある化粧品を見て類は困り。
ローションぽいものを見つけ顔にペタペタ塗ってやる。
「間違ってたら怒られそう、美希は全てにおいて面倒だよな、ハハ」
シーツが汚れたので類は美希を抱いて隣の部屋に移動する。
類もさすがに疲れ、睡魔が襲ってきた。ベッドに入るとすぐ意識を手放していた。
朝早くに目覚めた美希は昨夜寝た部屋と違う部屋で寝ていたことに気がつき。
起き上がって部屋から出て行く。
恥ずかしくて寝ていても類の顔が見れないし、類の胸に抱きしめられていたので身体が反応してしまい、早々にベッドを出てしまったのだ。
「あー隣の部屋だったのね、シャワー使いたいから着替え持って下に行こう」
最初に使った寝室のクローゼットに入り着替えを取り、ベッドの上が乱れていることに気がつく。
恐る恐る近づいてみる・・
「いや!」
そこには錆びた色をした大きなシミが付いた。クシャクシャのシーツがあった。
美希はどうしたらいいのかわからず。その場に立ちつくし固まってしまう。
そのとき開いていたドアから類が入ってきて、美希を抱き寄せる。
「僕が片付けておくから美希はシャワー浴びてきな」
頭にキスをし背中を押して、寝室から追い出してしまう。
類はまだ眠い目を擦りながら。
「昨日は朝からの運転もあって疲れてたからな・・寝る前に片付けておくんだった」
類がシャワーを浴びている間、朝食の準備をして待っていた美希は。
「男の人にシーツ交換させちゃったけど、いいのかな?」
ランドリー室から洗濯機が回る音が聞こえてくる。
複雑な気持ちでコーヒーを飲みながら、それでも昨夜の素晴らしい体験を思い出し。
全身をピンクに染め恥じらった。
(真希から聞いていた以上に感じて、まだ類に愛された場所が・・)
いきなり背後から肩を抱かれ、うなじに唇を這わせててこられ。
「可愛い奥さん!朝食待たせてゴメン」
「あん!」
「朝からいい声で返事が聞けて嬉しいよ、ふふ」
美希は思わず感じて甘い声が出てしまった。
テーブルに着くと食事を始めるが、類のことが気になって美希は落ち着かない。
何度も座り直し落ち着こうとするが、心臓がドキドキして止まらない。
類はそんな美希を眺めながら嬉しそうに食事を続ける。
「何考えてるの?」
「え?」
「すごい尖ってるから・・見てると変な気持ちになる」
類の視線を辿り、美希は自分の胸を見る。
キャミソールから頂の尖りがハッキリ見えていた。
「あ!」
両手で隠そうとしたとき。
「ダメだよ、もう夫婦でしょ?なら身体の変化で妻が今、何を求めているのかを夫が知らないと、妻に切ない思いをさせてしまう」
「切ないって・・」
「弄って欲しいんでしょ?」
類はニヤニヤしながらフォークでサラダを突いて口に運ぶ。
朝から3枚目のトーストを平らげミルクで飲み下し、フォークを皿に置くと。
「どうなの?」
また聞かれ美希は、今度は下半身がジンジンし始めたのを感じ真っ赤になった。
「どうやら下も感じ始めちゃったみたいだね、美希サッサと食事済ませな、可愛がってあげるから」
そう言うと類はアイスコーヒーのグラスを片手にリビングのソファーに移動してしまった。
美希は事件以来、食事をしっかり摂らないと類が本気で怒るので、目の前の朝食を一生懸命残さず食べきった。
「残してないみたいだね。美希プルーンジュース飲んだの?」
「まだ・・」
「鉄分足りてないんだから、飲んで」
まるでお母さんだ。美希はそう思いながらも、事件後休養に入ってから類が食事を作り、世話をしてくれていたから、今こうやって元気でいられる。
当時は食べたものを何度も吐いてしまい。類はそれのせいで今でも美希の食事にはうるさい。
プルーンジュースを飲み終わり、食器を洗い。
類がいるリビングまで行く。
「類、朝食全部食べ終わった」
「そ?」
「・・・・」
美希は類の隣にちょこんと座り、構ってもらうのを待っていた。
類はタブレットで事件の経過報告に目を通し、情報が更新されていた部分を読む。どうやら犯行人数は六人ということらしい。
「類?」
「うん」
(六人か・・社内?それとも外部?今、元刑事の大林が助っ人を連れてきてくれるということだし、まだ犯人特定まで時間がかかりそうだな)
会社が依頼している探偵事務所は、元刑事の大林が所長を務めスタッフは、各専門分野でプロと言われる者たちを揃えた精鋭集団だ。
それでもまだ犯人を特定できないとは、類は少し苛立っていた。
(犯人は美希が車で外出しているってなんでわかったのだろう?大あとで林さんにメール送らないと)
「美希、待たせてゴメンね。翔太から昨夜遅くにメール来てたから読んでた」
「返事していいよ、待ってるから・・」
(もう首まで真っ赤になってる可愛いね、ちゃんと待てもできるし、たった一日でここまで言うこと聞くようになるって、美希は最高だ)
「どれ?尖ったところをどうしようか、まずは指だけで弄って気持ちよくなる?」
美希は赤い顔をして頷く。
「じゃあこっちおいで」
類の脚の間にスッポリ収まると、自分から胸を差し出し肩に頭を乗せ類を見上げる。
「その上目遣いは反則です。きのう破瓜したばかりで今日は抱けないから煽らないこと!」
「うん」
「美希お腹痛いとか大丈夫か?やっぱり昨日は痛み酷かった?」
類は布越しに頂をクリクリ弄りながら美希の体を心配し聞いてきた。
「あ・ああ、ん~」
「どうなの?」
「いいの、クリクリされるのが、ああー気持ちい・・んん」
「まだ知ったばかりだもんな、仕方ないか・・気持ちいいならいいや」
それからしばらくは胸を揉んだり頂を弄っていたが、美希の腰が動き出し鳴き声も大きくなってきたので。
「美希、イキたいか?」
「ああーー類ー、我慢できなくなっちゃった。あん、はあ」
「そうだろうな、ショートパンツまで蜜が染み出して濡れてる。切ないよね。でも今日は直に触れないから下着越しでイこう。ズボン脱いで前向いて跨がれ、胸吸ってやる」
類も手伝ってズボンを脱ぎ捨てるとキャミソールを捲り上げ、胸を露わにする。
自分の首に抱きつかせ、頂きを口に含みながら、下半身に指を這わす。
濡れて湿った布越しの上から粒を押しつぶすようにグチグチと擦ってやる。
「あん!ああ、あ、ああ」
腰を振りながら類の頭を抱き寄せ胸を押し付ける。
「あーんぅー中が、あふ、あ、あん」
クチュクチュ上下左右に粒を甚振り続け、美希にわからないよう、少し緩慢にしてはまた激しくするという焦らしテクニックでイケそうでイケない状況に追い込む。
本人はもっともっとと下半身を類の指に合わせ動かすが、タイミングよく類がズラしてしまうので、美希から切ない声が漏れ始める。
「ん、ん、はぁ、まだ、もっと、んーー来ない」
「どうした?まだイケないのか?」
知らずに焦らされているのだからイケるわけがない。
それからまた、しばらくのらりくらりと美希をイカせないことを楽しんでいた。
そん時、類のスマホからメールの着信があったので片手で取りチラリと画面に目をやる。
(森田加奈だ!!待ってたぞ加奈!)
類は腕に力を入れ素早く粒を擦り上げ胸の頂をジュルジュルと舌で激しく吸い上げる。
美希が仰け反って喜び出すと、歯で軽くシゴき下半身にその痺れを伝えてやる。
「あ・あ・あ・ああーーーイク、類~もう、ああーーーやっと!!」
「ああああーーーーイクイクーーんんーーーーーーーー」
激しく痙攣し、達している美希を見ながら類の頭の中は加奈の事でいっぱいだった。
「美希可愛いよ、すごく官能的なイキかたで見惚れてしまった」
類のズボンはもう美希の蜜でヌルヌルになっている。
弛緩してグッタリしている美希の下着を脱がせ耳元で囁く。
「少し休んでからまたしてあげる。だから下着は交換してもシャワーは浴びるな、この蜜の匂いが消えてしまうのは勿体無い、翔太にメールしてくる」
類は一階にある父親の釣り道具が並んでいる広い部屋の机に座りスマホを見つめていた。
[加奈です。相葉さん福岡に研修なんて急でしたね?美希も研修って聞いたんですが、どこに行ってるんですか?彼女にメール送っても届かないし。それに電話も全く出ないんです。美希に何かあったんですか?相葉さん知ってたら教えて下さい。私とても心配してます]
駐車場での一件から美希には新しいスマホを持たせている。
以前のものは留守電にし自宅に置いてある。
「さてと~どうやって釣ればいい?親父と違って俺釣りしないからな・・でもこれだけはわかる。餌は大事ってこと・・」
高価な釣竿を眺めながら類はスマホでメールの返信をしていた。
[加奈さん心配して下さってありがとう。美希はうちでは限界があると言い、ジュエリー職人の工房に勉強しに行っています。朝から晩まで働いているようで、修行中は外部との連絡を一切断ち切るって言っていました。僕からのメールにも返事くれないんです。なんか彼女数日前から変わってしまって、突然冷たくなって・・僕は嫌われたようです。そんな事もあり東京にはいられず。福岡の兄のサポートをしに、こちらにくる事にしたんです。ごめんなさい加奈さんに愚痴言っちゃいましたね、いつ東京に戻るかはわかりませんが、帰ったら連絡します]
「ん~こんなもんか?釣れるかな~?もっと餌巻きたいけど、とりあえずこれで送信するか!」
メールを送信し画面を見ていると。1分以内に既読がつく!
「当たりがきた」
見ているとパッと新しいメッセージが届く。
[まさか別れたから距離置いてるんですか?]
[・・そんな感じです。あの部屋にはいられないですよ。誰にも言わないで下さい]
[当たり前じゃないですか!今は辛いでしょうが相葉さんならもっと素敵な彼女できますよ。元気出して下さい]
「『もっと素敵な』って、美希より素敵な女がこの世にいるとは思えないんだが・・美希ちゃんとは今もラブラブでエッロいエッチまでしちゃって、俺の指はあいつの蜜の香りがまだ残ってる。それを嗅いでさっきから下半身が痛くてたまらないのに、お前ごとき薄っぺらい女を俺が相手にするとでも思ってるのか?寒気がするよ」
そう言って自分の手についた美希の香りを楽しみながら、また返信を打ち込む。
[そうですか?こんな僕にでも次の恋とかありますかね?美希から一方的に振られたんで、まだ少しだけど未練があるんです。忘れるには次に進むといいってよく聞きますが・・]
[私も恋愛には奥手ですが、相談はよく受けてたんで。やはり早く忘れて次に行くことをお勧めします。私でよかったら相談に乗りますよ]
[加奈さん、ありがとう!もう仕事に戻ります。今は忙しい方が色々考えなくて気持ちが楽なんで、それではまた]
「・・仕事に戻らないと、今の俺はこれからまた美希をたっぷり可愛がってやるっていう重要な仕事があるしな、両親からも美希を身籠もらせろと言われてる、さあ美希のところに戻ろう、午後もじっくりあの身体を堪能して、もっと美希をいやらしくて素敵な奥さんにしてあげないと」
昼はパスタを作る事にし二人で準備を始めた。
「美希が料理上手いって結婚するまで知らなかった。プロ並みだな」
「小さい時からおじいちゃんに仕込まれたの、真希と二人で、普段はすごく優しい祖父が厨房に立つと鬼のようで、小さい時は料理を習うの本当に嫌だった。今は感謝してるけどね」
「そうか大将直伝なら腕は確かだな。厳しいのは二人が可愛かったからだ。どうでもいい奴に厳しくなんかしないよ」
「そうだね、うちのおじいちゃんね凄いんだよ!和食しかできないと思ってる人多いけど。和洋中からスイーツまでなんでもこなす。聞いたらね、若い時分にお店辞めて、しばらく職がなくて苦労したんだって。それでいろんな飲食店で働いていろんな料理勉強したって」
「ああ!大学の時に美希んちでスキー合宿した時、大将が振舞ってくれた料理、イタリアンやフレンチ、デザートも洋菓子だったの思い出した。やっぱり凄いな大将は」
「うん私の自慢のおじいちゃん、だから長生きして欲しい」
昼食を食べ終わると、二人は近所を散歩しに出かけた。
河口湖周辺は七月に入ったが、昼の時点で気温は26度、朝はもっと寒かった。
しばらく散策して美希が写真を撮り終わると、別荘に戻る事にした。
二人は手を繋ぎながら。
「美希、昨日は辛かったか?」
「んー」
見るとすでに耳まで真っ赤になっている。
「言ってよ聞きたい、怒られるかもしれないけど僕処女としたの初めてだったから凄い緊張してた」
「うそ!」
「本当」
「んー入れた?・・入ってきたときの痛みはほとんど無かった気がする」
「そうなの?」
「だって、その、すごく感じてる時で、それどころじゃなくて、入ったって聞いた途端、緊張してお腹が苦しくなって、そのトイレに行きたいような?感じが嫌だったかな?」
「嫌だったんだ、そうだよね~初めてだもんね」
「でも類と繋がってるのは嬉しかった。それから動き始めた時はやっぱり痛みが広がってきて泣いちゃった」
「うん、苦しそうだったもんね」
「でもすぐに類が・・指で・・」
美希の手汗が吹き出す。類は面白くなって
「指でグチョグチョに、いいところ弄ってやったら痛みより快感の方が強くなって感じちゃった~だよね?今も美希いろんなところ濡れてるんじゃない?手も濡れてる、下着の中は帰ってから確かめよう。ベッドの上で脚を広げて、どれだけ濡れてしまったか見てみないと」
言葉だけで感じている美希は、歩きずらそうに類の腕にしがみ付く。
「あと少しで着くから頑張って歩いて、指では触らないけど舐めるくらいなら大丈夫だろう、期待しててね」
誰もいないことをいい事に類は背中から腕を回し、美希の片方の乳房を揉みながら別荘まで歩いてきた。
玄関ですでに腰が立たない美希を抱いて寝室へ向かう。
「類、外では辞めて」
「満更じゃない顔してたからいいんだと思ったよ」
類はテキパキと美希の服を脱がしショーツ一枚の姿にしてしまう。
「綺麗だ、どうされたい?なんでも聞くよ」
たくさんのクッションを背中に当てて両足を広げて寝かされている。
「・・・・」
美希の口からして欲しいなんて言えない。
だが下半身はすでに蜜で下着は濡れて滲みを作っていた。
「溢れそうだ。ここも欲しそうにしてる、胸の蕾は・・ここはさっきから立ちっぱなしで痛いくらいなんじゃない?やっぱりここから舐めて弄ってやらないと可哀想だな、次にビショビショの粒をじっくり舐めよう」
ちゅぷりと口に頂を含むと舌で転がしながら美希の様子を見る。
「あぁ!ふぁーーあん」
片方の頂は指で弄っているが、交互に舌を入れ替え快感を与えてやる。
美希はすでに朝から類に与えられた喜びで身体はいつでも受け入れができていた。
下半身が疼いて仕方ない、昨夜のあの満足感が忘れられなくて。
「類、類!ああー聞いて、あん、んー」
「どうしたの?」
「類のがいいの、ダメ?」
類は頂から顔を離し、指で弄り続けながら美希を見つめる。
「どうしたの?昨夜も今朝も、聞き分けよく自分からおねだりなんかしなかったのに」
「・・だって」
美希は全身ピンク色に染め潤んだ目で類を見上げている。
「美希、今朝シーツ見たでしょ?出血もあったし本当なら今日だってこうゆう事はしないほうが体の回復も早いんだよ。イカせてやるだけじゃ我慢できないか?」
「んん~だって違うんだもの、あん」
「今日と明日の二日は休むよ、僕は美希を抱かない。いい子だから聞き分けて」
「んーーでも、あ・ああ!」
「美希はこの話嫌がるだろうけど、僕は遊びでしか女性を抱いた事ない、それもこんなに大切に抱いた女は美希だけ。愛撫や女性をイカせないで、自分だけ満足して終わることなんかザラだった。どれだけ僕が君を大事にしてるかわかって。今はこうやって触れ合って愛を確かめるだけじゃ嫌?それに美希の体が回復したら、今度は嫌って言っても一日中繋がっているつもりだからね」
「・・ごめん、もう言わない、だから続きして」
「いい子だ、覚えたてで始めたばかりは強い刺激が欲しいからね、わかるよ。じゃあ可愛い真珠の粒を舐めて舐めて美希を蕩けさせよう」
類は下着を一気に剥ぎ取ると蜜まみれで類の舌を待っていた美希の粒をじゅるりとしゃぶり始めた。
(たった一日で男の物を欲しがるとはね、美希なんて淫らで可愛いんだ。前に十日もあれば快楽の虜にできるって思ったけど、一日で淫乱の出来上がりだ。これから毎日お前を抱けると思うとゾクゾクしてくる)
類は両手で頂を弄りながら粒を舐めて美希に快楽を教え込む。
「ああーーいい、クチュクチュされたら私、んんんーーーーー」
「類、すごいもうたくさん、ああーーーいい!イキそう、吸ってもっと吸ってーああーーーああああーーーー!」
美希は乱れに乱れ、シーツも枕もぐちゃぐちゃにして身体をくねらせ何度も達し、狂ったように腰を振って類の巧みな舌淫に酔いしれる。
類は粒を舐め始めてから一度も唇を離さなかった。
中に刺激がないのを寂しがり、類の昂りを欲しがった美希に、そんなことを忘れさせるかのように粒だけでイかせまくったのだ。
美希はもう類のテクニックに蕩けていた。
「すごい、ああーーもう、中がビクビクして止まらな、ううーーーーあああん!あ、来るまた、強いのお腹ズキズキする、ああーーああああーーーーーイクイクーー」
(やり過ぎたか?子宮の収縮で腹が痛いんだきっと、そろそろ管理人もくるし終わりにしないと)
類はパッと身体を起こし美希のイキ顔を見ていた。
全身汗ばんでしっとりとした肌はとても綺麗で、乱れた髪も顔も何もかもが類を虜にする。
「ああ!君は本当に美しいよ。美希、少し休んでから風呂に入るといい。僕は会社からの連絡をチェックしに行ってくる。愛してるよ」
美希の身体に上掛けをかけ類は寝室を出て行った。
キッチンカウンターの上に置いておいたスマホの画面を開くと。
案の定、加奈からのメールが数件来ていた。
父の書斎に移動し、全てのメールに目を通す。
捜査スタッフたちからの報告は、確定ではないが四人怪しい人物がいるとリストを送ってきていた。
その中には営業で類の指輪のことをみんなの前で暴露したスタッフの名前も上がっていた。
「ふーん、4人中2人が営業か、席外してても疑われないもんな、経理に1人、総務に1人いるけど加奈の名前が無いな・・」
類は加奈からのメールをチェックした。
[相葉さん!お疲れ様です。もうお仕事終わりましたか?少しでも元気出してもらいたくてメールしちゃいました。忙しかったらごめんなさい。あれから色々考えて、相葉さんが傷ついていると思うと、どうしても心配で。いつ頃こちらに帰って来れるんですか?早く会って元気な顔見たいです。もし嫌じゃなかったら私、お食事ご馳走しますよ、料理もお酒も美味しいお店知ってるんで、飲んで嫌なこと忘れましょう]
「・・めんど臭いし気持ち悪!・・でも餌は撒かなきゃ」
[こんばんは!メールありがとう、忙しくてチェックしてませんでした。凹んでるので加奈さんの明るいトークにはホッとしますね。ところで美希から僕のこと何か聞いてましたか?実は別れを切り出された時カップルリング捨てたって言われたんです。加奈さんなら仲よかったから何か知ってるかなって]
「送信!っと、さてどう出る?」
「リングのことなら、以前屋上で美希に聞いたことあるんです。相葉さんからもらったとは言ってませんでした。特に好きじゃないけど、今彼氏ができたら実家から戻ってこいって言われなくなるから、仕方なく付き合ってるって。本当はこのことを相葉さんに話しとけばよかったんですけど、彼女だと思っていた美希がそんな風に相葉さんを利用してたなんて、私からは言えませんでした。ごめんなさい]
[そうですか、やっぱり僕は利用されてたんですね。でもだったらなんで別れを切り出したんだろう・・まさか新しい男?・・]
[もう、ここまで来たら相葉さんに美希の本性全て話します。今まで黙っていてごめんなさい。今彼女が異性と付き合ってるかどうかはわかりませんが、その確率は高いと思います。あれだけの容姿ですし、社内でも男性社員のファンは多いですよ。それも彼女の本性を知らないから・・実は私、彼女に弱みを握られていて逆らえなかったんです。以前、単身赴任でこっちにきていた社員で、私その人に妻子がいること知らずにお付き合いしてたら、美希から不倫しているのをバラされたくなかったら、自分の友達になれって、そして社内に美希の良いイメージを流せって言われてたんです。屋上での件は美希の芝居です。受付と秘書課のスタッフも彼女に散々嫌がらせ受けてたんです。そのことで文句を言いに行ったら、まるで自分が被害者のように話がすり替わっていて、私は裏で彼女たちをなだめるのに大変だったんです。それも美希に知られないように、実のところ会社に美希がいないっていうだけでホッとしています。相葉さんにこんな話をしたくなかったけど、美希と別れたのならもう我慢することもないかなと、私も苦しんだんです。こんな話を相葉さんにしてごめんなさい]
「うわ!長文ーーなになに?ほぉ不倫してたのあの子、やりそうだよね・・どれだけ嘘で固めるんだか・・さてと、どう返したもんかな、今日はこのまま既読で返事なし!からの、明日返事でいいか、うんショックを受けた感出すのに一晩っていいかも」
美希が長い長い風呂から上がり2人は遅い夕食を摂っていた。
「美希?寝てるよ!目開けてちゃんと食事して」
「うん、食べてる・・」
「疲れてるなら長風呂しなければいいんのに、食べたらもうベッドに行こう」
一日中、類に愛され美希は疲れ果てていた。
身体はまだ類を求めているが、今は睡魔に性欲が負けたようだ。
その日の晩は美希の身体を休ませることにし、二人は抱き合って眠った。
翌日、たっぷり睡眠を取り元気になった美希と類は、湖へ釣りをしに行った。
駐車場での件は、まだ美希の中で恐怖として残っているが、話題にさえしなければ落ち着いている。
管理人の松下に手配してもらい、モーターボートを出し二人でバス釣りを楽しんだ。
美希は16歳の時から船舶免許を持っていて、ボートを操縦したそうだったが、自宅に免許証を置いてきてしまったのを悔やんで、釣りをしながらずっとぼやいていた。
類はあまりにも美希が悔しがるので、今度鎌倉の実家に行こうと誘った。
近くのマリーナにクルーザーを預けているから操縦させてやると。
「凄いね~うちなんか中古のモーターボートと中古の小型漁船だよ、類んちはクルーザーなんだね」
『漁船で粋がってた私』と北海道時代の話をし、類を笑わせてくる。
二人は夕食の時間、ワインを開け、美希の地元での話で盛り上がっていた。
類は。
「ねえ明日、美希一人で留守番できる?」
「仕事?」
「うん、どうしてもって訳じゃないんだけど翔太だけじゃ心配でさ」
「いいよ、行って来て」
「でもな・・心配だよ」
「平気だよ、オルゴールでも見に行こうと思ってる」
「とりあえず明日はなるべく早く戻るから・・」
「うん」
類はそう言ったものの、聞き分けの良い美希の横顔を見て。
「・・なあ美希も一緒に来るか?家で待ってたらいい、やっぱり離れるのは心配だ」
「私は平気だって!仕事なんだよ!お義父に魂売ったんだからその分働いてもらわないと、私にも責任あるしね。ふふ」
その晩、ベッドに入っても類は美希を東京に一緒に戻ろうと誘うが、ここに居たいと言う。
(もしかして例に件を思い出すからか?今日も元気だったし冗談言って笑わせてくれた。少しづつ前に進んでると思っていたが、まだダメなのか?・・仕方ない、美希のことは松下夫婦に頼んで、俺ひとりで出かけるしかないな)
翌朝、類のネクタイを締めてくれている美希に。
「何かあったら連絡して、今日はここに管理人さんと一緒にいたら?オルゴール美術館は明日にでも連れて行ってやるよ」
「でも、たまには外出たい、車ですぐだし一人で平気、いいでしょ?」
類は仕方なく外出の許可を出した。
美希を抱きしめ何度もキスをして別荘を後にする。
高速を走りながら。
「ああ~なんで美希と離ればなれなんだよ~犯人が見つかったら絶対社会から抹殺してやる。クソ!」
類は朝一で加奈にメールを送っていた。昼頃東京に戻るのでランチでもしないかと、その時に美希に関する話を聞かせてくれと送ったら、即OK の返事が返って来た。
昨夜美希が寝た後、捜査スッタッフと連絡を取り、今までの加奈とのメールのやり取りを送り、加奈が嘘を言っているのだと説明した。
美希と真実友達なら、このような嘘をつく理由がない、一番疑わしい人物である。
類が不審に思ったのは、屋上でのイジメ事件だ。
美希が連絡をしてから、加奈が屋上に来るまでがとても早かったのだ。
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類はその相手に、相談しアドレスの交換までしてしまった自分が情けなかった。
そういった経緯をスタッフに話、加奈を徹底マークしようと提案した。
そして今日、自分が囮になり加奈と接触し、加奈の嘘て固めた話を崩しにかかろうという計画だ。
会社としても、このような事件を許すつもりはない。徹底的に調べ上げ、必ず犯人を見つけ出し、社会的制裁を与えるつもりでいる。
目的地に到着し、スタッフと合流、隠しカメラとマイクをジャケットに取り付けてもらい加奈が会社から出てくるのを待つ。
時間通り待ち合わせの場所に到着し笑顔で類に近寄ってくる。
「相葉さ~ん!朝起きてメール見たら、今日来るってビックリしましたよ~でも嬉しかったです。どこ入ります?私、フレンチ食べたいな~」
加奈は彼女気取りで、類のすぐ横を歩きながら自分の食べたいものを要求してきた。
(なんて図々しい女なんだ。金やるから一人で食ってこいよ、食欲が失せる)
「すいません急に呼び出して、フレンチいいですよ、ご馳走させてください。じゃ行きましょうか」
(まあ、静かな店の方が都合がいいか、社員も来ないような高級な店に行くかな)
「いい店あるんですよタクシー拾っていきましょう。総務の方には少し遅れるって僕から連絡いれときますんで」
「ほんとですか~嬉しい!」
(全く、聞いてて寒気がするんだよ!そのいちいち甘ったれた喋り方するのやめてくれ!!)
店に到着すると、予約していなかったが個室が空いていたので案内してもらった。
「個室って、こんなに気を使ってもって。なんだか彼女にでもなったみたいでドキドキします」
「加奈さんにはお世話になってますから、これくらいなんともないですよ」
食事をしながら類が切り出す。
「昨日のメールすごくショックで・・」
加奈はわざとらしく傷ついた表情を作り。
「ああ、ごめんなさい・・ずっと言おうかどうか迷ってたんです。相葉さん美希とは別れたってことですし、今は会社にも来ていないですし。彼女退社するんでしょ?」
「まだ退職はしていません・・それより昨日の話、本当なんですか?」
「ええ、残念ですが・・彼女が怖くて親友のふりをするしかなかったんです」
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「あの!今夜連絡していいですか?私、美希に仕返しした人たちの心当たりがあるんです。今は話せませんが分かり次第連絡します。私、絶対に相葉さんがここに戻ってこれるようにしますから」
タイミングよく類のスマホをスタッフが鳴らしてくれた。
「加奈さん!電話いい?」
加奈はうんうんと頷く。
「ああ、父さん?そうです。今ですか?え~と食事してます。・・え?いや友達だけど、はいすぐに向かいます・・」
「ああ~加奈さんすいません今すぐに父のところに顔を出さないといけなくて、加奈さんはデザートゆっくり食べてから出て下さい」
「あの今のは社長ですか?」
「ええ、僕が女性と食事をしているってバレてしまいました。ダメですね嘘が下手で・・じゃあ夜連絡待ってます」
「ご馳走様です。気をつけて下さい」
類は加奈に挨拶をすると部屋を出てダッシュでトイレに駆け込んだ。
「くそ~手が汚れる!!」
類は真っ赤になる程、何度も手を洗った。
捜査スタッフの車で今の音声と動画で、加奈と類の会話を編集し、映像を作成し始めていた。
それを昨日の疑わしい四人を呼び出し見せてから、聞き込みをすることになった。
映像には類は映っていない、声と会話の一部も編集で加奈が仲間を裏切ろうとしている内容ににして、仲間割れを起こさせる作戦だ。
「有難うございました。今からがスピード勝負です。森田加奈が連絡を取るより先に、四人にこの映像を見せて、どんなことでもいいから聞き出して下さい」
「ええ任せて下さい」
「申し訳ありませんが僕、もう帰ります。妻を置いてきてるんで」
「ええ、お疲れ様です。奥様少しはショックから立ち直りましたか?お大事になさって下さい。私たちもこうゆうのは絶程許せないので必ず犯人を捕まえてみせますから」
「はい!よろしくお願いします。では連絡待っています」
類は美希の待つ別荘へ向かう。
「まだ美希と離れて一日も経っていないのに、もう会いたくてたまらない」
美希は類が出かけてから、車を運転してオルゴール美術館に来ていた。
ひとり、ゆっくり見て回り。
類から、デザイナーなら美術品に金を惜しむなとカードを預かっていた。
美希は迷ったが20万円以上するオルゴールを買っていた。
「一瞬サインする手が止まったわ、どれだけ貧乏性。ふふ」
一人でランチを食べ、お茶を飲みながら、やりかけのティアラ、ネックレス、イヤリングのデザインのことを考えていた。
(お式したいよね、やっぱり・・帰って書こう。もう何日書いてなかった?止まっててもしょうがない、忘れることはできないけど、それでも前に進まないと)
美希はバッグとお土産の紙袋を持って、店を後にする。
午後三時には別荘に着き、美希はスケッチブックとノートパソコンを取り出し、デザインを書き始めた。
集中して書いていたので類が帰って来たことに気がつかず。
後ろから抱きしめられ。
「うちのデザイナーがスランプから脱出したみたいだ」
「きゃーーーーー!!類!!その登場の仕方はやめてって千回は言ってる!」
美希はビックリして大声で怒鳴っていた。類はいつもの美希だと、嬉しそうに微笑む。
「も~スランプって、ちょっと休んでただけです」
「そうだったか失礼」
「早かったね」
「ああ、スタッフが優秀でね、でも今夜またメールと電話で打ち合わせがある」
「お疲れ様、お風呂入る?」
「ああ~入りたい、全身清めて風呂上がりにビールで体内もアルコール消毒したい。今日ちょっと空気の悪いところ行ったから」
「そうだったの、あのねオルゴール美術館で石鹸とかたくさん買ってきたの、これ使ってみて」
美希は石鹸だけでも紙袋5個はあるだろうその中から、一つ取り出し類に渡す。
真空パックされたチーズのような物体は、どう見ても石鹸には見えず。
「これが石鹸?食い物みたい」
「ふふ、石鹸だから食べないで!それハーブが入ってるのよリラックスできる。早くゆっくりしてきて、疲れてるんでしょ?」
類は石鹸のいい香りを嗅ぎながら美希の良妻ぶりにまた惚れ直していた。
美希は頑固だが、それは自分が理不尽だと思った時や、、類の女性問題に嫉妬をした時で、根は素直で聞き分けが良い。男を立てるし仕事に理解がある。
「結婚がこんなに良いとはね、美希のお陰だな。だけどまだ解決してない、美希の心の傷は一生消えないんだ。犯人が見つかったら絶対許さない」
風呂から上がると管理人夫婦と仲良く夕食作りを手伝っている美希を見て。
(俺が守ってやらないと・・)
「今夜はどんなご馳走ですか?すいません先にビール飲んでます」
「坊ちゃん、お疲れ様です。今日は川魚と山菜料理、あとうちの兄貴に、鹿と猪肉分けてもらってきたんで、美希さんには鹿肉でステーキ、高タンパク低脂肪、鉄分が豊富で女性の体にいいんですよ。坊ちゃんには猪肉でカツを揚げました。うまいし精がつきますよ」
「親父に何か聞いてますね?松下さん?」
「へへ、わしらも早く坊ちゃんが子宝に恵まれるようにって、世話させてもらってるんです。年寄りのお節介は大目にみて下さい」
その日は管理人の心遣いで豪華な夕食を堪能していた。
「子宝だって、プレッシャー?」
「ん~そうでもないよ授かり物だし、焦ってもね。類は早く欲しいの?」
「今はいらない、美希を子供に取られたくないから」
「だから子供は授かりものです。自分だってお義父さんからお義母さん取った張本人じゃない」
「それとこれは別、初めて君を抱いてから三日経った・・今夜は抱くよ、優しくできないかも、それほど興奮してる」
美希は頬を染め。
「いつも優しいよ・・」
美希は恥ずかしそうに俯く。
「夫から夜のお誘いに、新妻が恥じらってるプレーか、いいね!ふっふっふ」
「も~そうゆうのやめてよ!」
「美希さ、僕のこと愛してる?こうやって結ばれても、好きなのは僕だけみたいで不安だよ」
「うん、愛してると思う・・結婚の仕方が間違ってたから戸惑ったけど、私たちきっと結婚してなかったらこうはならなかったと思う。何度、類から交際申し込まれてもきっと断ってたと思うし・・結局私は父が探してきた男性と結婚して地元に戻ってたかも・・」
「それだけでも嬉しいと思う、でも人ってどんどん欲が出てくるんだ。美希にも僕と同じくらい、僕を好きになってもらいたい・・ね?」
「うん、毎日好きになってるよ・・もう恥ずかしいからやめて!ご飯が食べられなくなるよ」
「はは、だって新妻が可愛くてどうしても『好き、愛してる~』って言わせたいんだもん」
「類、私類が側にいてくれて幸せだよ。他の人は考えられないから・・」
もう全身、日焼けでもしたように赤く染まっている美希を見て類は。
「うん僕も幸せだ。ねえ今日は着てくれるよね?可愛いの」
美希はコクリと頷いた。
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しかし、複数の婚約者のいる相手に粉をかける行為は嫌われる。
それを態とらしく肯定しようとする女の手腕は見事だけど、
化けの皮というのは剥がれるもので。それを分からせる方法というのは真実を見せることであるわけです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
白い結婚は無理でした(涙)
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