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ケイアポリス王国編
転生者の相棒はとんても無く修行する
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sideアル『ガルラ村周辺』
「おーい、アル。生きてるか?」
そんな声が聞こえて来たような気がした、と言うのも私は今絶賛地面にへばりついており中々離れない様子だ。手には私の身の丈ほどある大きな大剣がある、とは言っても幼児の私にとっての大剣という意味てあり大人にとっては小剣と呼ばれるサイズだが、それでも私にとっては十分なものだ。
「アシュレイおじさん、痛いです。」
「悪いなアル、ここでは俺を師匠と呼んでくれ。」
「わかりました、師匠。」
頭を抑えながらも私は今一度立ち上がる、頭の痛みは取れていないが、頭のぐらつきは取れた、ここは無理をしてもいいところだろう。
アシュレイおじさん、いや師匠か。師匠と訓練を始めて2ヶ月が経過した、今のところなんとかついていけている。
まぁ、辛いのに変わりは無い。私はまだ幼児だぞ?シルの世界に照らし合わせて見れば幼児虐待た。シルが逃げたのもわかる気がする。
とは言っても師匠の訓練は徹底的な筋トレと師匠との手合わせだ、それにプラスして村の見回り中に現れた簡単な魔物の退治なんかも少しだけならさせられる。
正直師匠と打ち合うより魔物と戦う方が楽なので魔物が出て欲しいとさえ思っている。
頼む来てくれ魔物、私の頭が割れる前に。
そんなことを願っていると、お望みどおり魔物が出てきた。
「おっ 魔鳥(ファルコン)か、ちょうど良いからアルもやって見ろよ。」
そう言われた師匠の指の先に、魔鳥はいた。
白い体毛と、黄色い嘴、赤いとさかのついたその姿は、シルが『いや、鶏じゃん!』と言っていたまさにその姿だ。
鶏じゃない、魔鳥だ。
剣を振りかぶり、一気に魔鳥に向けて振り下ろす。
だが、魔鳥は素早い動きでこちらの動きを読み、綺麗なステップで回避してしまった。残念。
「アル、相手の動きを読め!魔鳥は目が悪い、視覚以外の感覚でお前の気配を掴んでいるぞ、なんて言ったかは忘れたがな!」
魔鳥は、喉から出ている超微量の超音波であたりの地形を把握していると父に聞いたことがある。つまりどこに隠れようと、どこに潜もうと、魔鳥にはバレてしまうということだ。
対策は当然あるのだが。
「師匠!大声を出して下さい。」
「んっえ?こうか!ウォォォォォォォ!!!!!!!!!」
師匠が大声を出した瞬間、少し地面が揺れたような気がし、私も思わず耳を塞いでしまった。
人間よりもエルフの聴覚は何倍も発達している、これはちょっとキツイな、、、、
だが、効果覿面だ、魔鳥は足取りもふらついている。
チャンスとばかりに、私は魔鳥を仕留めた。
魔鳥は、超音波を乱されると前後左右の感覚が掴めなくなる。その特性を利用したのが今回の作戦だ、と言うか私の作戦よりも師匠の大声で鼓膜が壊れてふらついてたの方が大きいんじゃないのか、この魔鳥?
「なんだか良く分からんが、仕留めたのか?」
「はい、師匠のおかげです。」
「そーか、だがお前の作戦勝ちでもある、、よな!多分!だがそもそもお前が魔鳥よりも早く動き、捕まえていれば小細工は必要無かった。やはり今は基礎体力と筋力を鍛えさせないといけないな。」
え?師匠?
もしかして今以上にやるんですか?
「よし、まだまだお前には伸び代がある!今のを見て確信した!お前にはエルフの知識と俺の戦闘スタイル、両方を兼ね備えた理想の壁役になって貰う!そしてシルを、俺の息子を守ってくれ!」
「可能な限り善処します、師匠。」
「おう!頼もしいぜ!」
力いっぱいほう答えると、師匠は嬉しそうに私の背中を叩いた。
シルの方は修行は進んでいるのだろうか?ついこの間魔法で単身 土竜(ロックドラゴン)を倒したと聞いている。
大丈夫なのだろうか。
sideシル『ハジマリの森』
「ゴァァァァァァァ!!!!」
激しい揺れと共に、土竜(ロックドラゴン)の体は地面に堕ち、そのまま動かなくなった。
よっしやあ!
この世界に来て数年が経ち、ようやく俺は自由に村の近辺を出歩ける用になった。
まぁここはもう村の近辺じゃあねぇけどな、親父は俺の風魔法を舐めすぎだぜ。
土竜から身を翻し、空を飛び始める。剥ぎ取りの仕方がわからないから、土竜は放置だ、後で親父に言っておけば何故か勝手に回収してくれるしな。
この世界は最高だ!
当然だ、この世界は俺の思う通りに動く、俺が考える通りの 動き(モーション)をし、俺の覚えている通りの攻撃しかして来ない。これなら、10年ほど後にある物語も俺の思っている通りに大体進むだろう。その時が楽しみだ。
だが焦ってはいない、俺はこの世界でも最強になるのだ。
アヴァロムでは主人公の物語が12.3から始まる、その時のレベルは当然1だ。だがこの世界ではこの頃から自分の素養を上げることができる。レベルの表示は無いが、レベル15相当の土竜を倒せているので、自分はとっくに1章はクリアできるだろう。
その時が楽しみで仕方がない。
そう考えていると、森がざわめきだし、俺の空に影が指した。
あ、ありゃあ、、、、
『 飛竜(ワイバーン)』だ!
飛竜は、龍種には劣るもののその爪や顔が龍種と酷似している為、この世界では最強の種族の一種に名を連ねている。
その強さは、冒険者ならBランクパーティーでようやく飛竜一匹を受け持てるかどうかというレベルの話だ、
そんな飛竜が複数、俺の視界に入っている。
なんてツイてるんだ!!
俺は風魔法で空を飛ぶ、飛竜にぐんぐんと近づきら彼らの目の前で止まった。彼らも俺が魔法の詠唱を終えたあたりで俺が近づいて来たことを感知して慌て始めたが、遅いな、
『風の刃』
瞬間、俺の右手から透明無職の風で作られた刃が飛び出して飛竜を蹴散らす。時には首をはね、時には翼をもぎ、側から見れば残虐に敵を駆逐していく。
ゲームのエフェクトでは味わえないリアル、リアル、リアル!
恐怖心はある、生き物の命を簡単に奪える、奪っているという現実。だがここで俺が倒せばコイツらは村に向かうだろう。
親父が倒すだろうが、万が一ということもある。どちらにせよ俺の大事な経験値だ、流す手は無い。
魔法を使っているという興奮を前に、俺は自然と笑みをこぼしていた。
「おーい、アル。生きてるか?」
そんな声が聞こえて来たような気がした、と言うのも私は今絶賛地面にへばりついており中々離れない様子だ。手には私の身の丈ほどある大きな大剣がある、とは言っても幼児の私にとっての大剣という意味てあり大人にとっては小剣と呼ばれるサイズだが、それでも私にとっては十分なものだ。
「アシュレイおじさん、痛いです。」
「悪いなアル、ここでは俺を師匠と呼んでくれ。」
「わかりました、師匠。」
頭を抑えながらも私は今一度立ち上がる、頭の痛みは取れていないが、頭のぐらつきは取れた、ここは無理をしてもいいところだろう。
アシュレイおじさん、いや師匠か。師匠と訓練を始めて2ヶ月が経過した、今のところなんとかついていけている。
まぁ、辛いのに変わりは無い。私はまだ幼児だぞ?シルの世界に照らし合わせて見れば幼児虐待た。シルが逃げたのもわかる気がする。
とは言っても師匠の訓練は徹底的な筋トレと師匠との手合わせだ、それにプラスして村の見回り中に現れた簡単な魔物の退治なんかも少しだけならさせられる。
正直師匠と打ち合うより魔物と戦う方が楽なので魔物が出て欲しいとさえ思っている。
頼む来てくれ魔物、私の頭が割れる前に。
そんなことを願っていると、お望みどおり魔物が出てきた。
「おっ 魔鳥(ファルコン)か、ちょうど良いからアルもやって見ろよ。」
そう言われた師匠の指の先に、魔鳥はいた。
白い体毛と、黄色い嘴、赤いとさかのついたその姿は、シルが『いや、鶏じゃん!』と言っていたまさにその姿だ。
鶏じゃない、魔鳥だ。
剣を振りかぶり、一気に魔鳥に向けて振り下ろす。
だが、魔鳥は素早い動きでこちらの動きを読み、綺麗なステップで回避してしまった。残念。
「アル、相手の動きを読め!魔鳥は目が悪い、視覚以外の感覚でお前の気配を掴んでいるぞ、なんて言ったかは忘れたがな!」
魔鳥は、喉から出ている超微量の超音波であたりの地形を把握していると父に聞いたことがある。つまりどこに隠れようと、どこに潜もうと、魔鳥にはバレてしまうということだ。
対策は当然あるのだが。
「師匠!大声を出して下さい。」
「んっえ?こうか!ウォォォォォォォ!!!!!!!!!」
師匠が大声を出した瞬間、少し地面が揺れたような気がし、私も思わず耳を塞いでしまった。
人間よりもエルフの聴覚は何倍も発達している、これはちょっとキツイな、、、、
だが、効果覿面だ、魔鳥は足取りもふらついている。
チャンスとばかりに、私は魔鳥を仕留めた。
魔鳥は、超音波を乱されると前後左右の感覚が掴めなくなる。その特性を利用したのが今回の作戦だ、と言うか私の作戦よりも師匠の大声で鼓膜が壊れてふらついてたの方が大きいんじゃないのか、この魔鳥?
「なんだか良く分からんが、仕留めたのか?」
「はい、師匠のおかげです。」
「そーか、だがお前の作戦勝ちでもある、、よな!多分!だがそもそもお前が魔鳥よりも早く動き、捕まえていれば小細工は必要無かった。やはり今は基礎体力と筋力を鍛えさせないといけないな。」
え?師匠?
もしかして今以上にやるんですか?
「よし、まだまだお前には伸び代がある!今のを見て確信した!お前にはエルフの知識と俺の戦闘スタイル、両方を兼ね備えた理想の壁役になって貰う!そしてシルを、俺の息子を守ってくれ!」
「可能な限り善処します、師匠。」
「おう!頼もしいぜ!」
力いっぱいほう答えると、師匠は嬉しそうに私の背中を叩いた。
シルの方は修行は進んでいるのだろうか?ついこの間魔法で単身 土竜(ロックドラゴン)を倒したと聞いている。
大丈夫なのだろうか。
sideシル『ハジマリの森』
「ゴァァァァァァァ!!!!」
激しい揺れと共に、土竜(ロックドラゴン)の体は地面に堕ち、そのまま動かなくなった。
よっしやあ!
この世界に来て数年が経ち、ようやく俺は自由に村の近辺を出歩ける用になった。
まぁここはもう村の近辺じゃあねぇけどな、親父は俺の風魔法を舐めすぎだぜ。
土竜から身を翻し、空を飛び始める。剥ぎ取りの仕方がわからないから、土竜は放置だ、後で親父に言っておけば何故か勝手に回収してくれるしな。
この世界は最高だ!
当然だ、この世界は俺の思う通りに動く、俺が考える通りの 動き(モーション)をし、俺の覚えている通りの攻撃しかして来ない。これなら、10年ほど後にある物語も俺の思っている通りに大体進むだろう。その時が楽しみだ。
だが焦ってはいない、俺はこの世界でも最強になるのだ。
アヴァロムでは主人公の物語が12.3から始まる、その時のレベルは当然1だ。だがこの世界ではこの頃から自分の素養を上げることができる。レベルの表示は無いが、レベル15相当の土竜を倒せているので、自分はとっくに1章はクリアできるだろう。
その時が楽しみで仕方がない。
そう考えていると、森がざわめきだし、俺の空に影が指した。
あ、ありゃあ、、、、
『 飛竜(ワイバーン)』だ!
飛竜は、龍種には劣るもののその爪や顔が龍種と酷似している為、この世界では最強の種族の一種に名を連ねている。
その強さは、冒険者ならBランクパーティーでようやく飛竜一匹を受け持てるかどうかというレベルの話だ、
そんな飛竜が複数、俺の視界に入っている。
なんてツイてるんだ!!
俺は風魔法で空を飛ぶ、飛竜にぐんぐんと近づきら彼らの目の前で止まった。彼らも俺が魔法の詠唱を終えたあたりで俺が近づいて来たことを感知して慌て始めたが、遅いな、
『風の刃』
瞬間、俺の右手から透明無職の風で作られた刃が飛び出して飛竜を蹴散らす。時には首をはね、時には翼をもぎ、側から見れば残虐に敵を駆逐していく。
ゲームのエフェクトでは味わえないリアル、リアル、リアル!
恐怖心はある、生き物の命を簡単に奪える、奪っているという現実。だがここで俺が倒せばコイツらは村に向かうだろう。
親父が倒すだろうが、万が一ということもある。どちらにせよ俺の大事な経験値だ、流す手は無い。
魔法を使っているという興奮を前に、俺は自然と笑みをこぼしていた。
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