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前章・九州大名決戦編
人の技術は人を超える
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時が止まる。
守るべき大将に迫るカトーに対して、男は何の躊躇いも無くその引き金を引いた。
火薬の爆ぜる音が聞こえる、細い筒から飛び出した鉛の弾は勢い良く古巣より飛び出て、主人に仇する怨敵を討ち滅ぼさんとする。
『種子島 久時』
日本で最初に鉄砲を導入した種子島 時堯の息子である。
種子島銃、中学で歴史を学んだ者ならば誰でも知っている銃だろう。日本国産の銃として華々しいデビューを果たした種子島は日本の戦を大きく塗り替えたと言っても良い。
具体的に挙げるならば長篠の戦いだろう、軍馬を使った武田の騎馬隊を織田の鉄砲隊が蹴散らす・・・・戦国史に名高いエピソードの1つだ。
そんな革命を齎らした銃の元祖とも言える男の時代を担うこの男こそが、カトーの相手を担当していた。
とは言え、彼は鎧はつけておれど刀を構えていない。彼が持つ武器は勿論自前の銃のみだ。
その銃口は、少しのブレをも許すまいとカトーを捉えている。
対するカトーは・・そんな久時を一瞥もせず前に進んで行く。
それは、銃に気付いていない訳では無い。彼にとってそんなことは日常茶飯事で警戒するに値しないのだ。
戦場で最も目立つ自分が多くの人間から狙われるのは当たり前だ、その経験がカトーを強くした。
彼は勘で知っているのだ、自分にとって脅威になり得るか否かを。
そんな彼の勘は、久時に全く反応しない。久時をカトーは強者だとは全く認めていなかった。
それを、久時は当然と認めるかのように狙いを定める手をブレさせない。
確かに、久時が普通に刀を持ったならば普通の薩摩兵にも劣るだろう。つまり先程からカトーに惨殺されている群衆と大差無いと言われるレベルだ。
だが、銃という武器が生まれ彼の人生は一変した。
銃とは本来、距離をとって遠くから獲物を仕留める道具である。だが残念ながらこの時代の銃の命中精度は驚くほど悪い。
だが、久時は旧式の銃で100メートル以上離れた標的を撃つことが可能だ。
そんな久時は味方の死体の下に隠れつつカトーの隙を窺う。
カトーが自分に気付いているのは知っていた、その上であえて自分を無視しているのは知っていた。
だからどうした。
馬鹿にされていることに憤りを感じている暇は無い、そんなことを考えている暇があるならばいかにカトーを殺すかを考えるべきである。
久時は、自分の印象を濃すぎず薄すぎず調節し付かず離れずカトーの印象に残るようにしてカトーの意識に溶け込んで行く。
いかにカトーとて、戦場にいる全ての情報を把握している訳では無い。
いつか、隙ができる筈だ。
それは、いつか?
いつだ?
一体・・・いつなんだ?
久時は、永劫に続く『いつか』に戦慄した。多くの生き物には様々な呼吸が存在する。
吸って、吐く。そんな呼吸に潜むほんの少しだけ存在する筈の隙。身体が完璧に無防備となる一瞬を久時は常に見なくことができた筈だ。
だが、無い。
カトーという黄金の英雄に、隙が存在しない。
まさか、某が弱すぎて見えないだけが?
久時は、そんな気持ちを否定する。人としての弱点が無いということはその人物は大凡人間の範疇から逸した人間である。
自分も、そのうちの1人な筈だ。
隙を探すのを諦めたかのように、久時は一度緩めた意識を再度締め始める。
いつも通り、引き金を、引く。
いつも通り、銃弾はカトーを貫く筈だった。
◇◇◇◇
「馬鹿な」
それを漏らしたのは、間違い無く久時であっただろう。
勝負を分かつ一撃、その一撃はカトーの斧で受け止められて弾かれ地面に落ちる。
彼は、銃弾を弾いた。
「銃口を見れば敵の大体の撃つ場所がわかる、その人物の技術が高ければ高いほどにな」
勝負を決めたのは、久時が持つ武器。島津の有する武器の射程・威力ではカトーを殺し得ることができなかったようだ。
カトーは、自らの斧を盾にする様にしてその弾を受け止めていた。
カトーが見切ったのは、ほんの刹那。久時が撃つ瞬間を狙って斧を自分の正中線に構える、後は運である。
今回はたまたま上手く行った、だか久時はカトーを殺し得た。
故に、こうなるのは当然の結末である。
「狙撃手よ、ここまでだな」
久時の前に、一匹の獣が君臨した。
そんなカトーに対して、久時は動いてすらいなかった。
一瞬、カトーは何かを警戒する。窮鼠猫を噛むと言う、そんな乾坤一擲の一撃が久時に無いとは言えないのだ。
しかしそんなことは無かった、久時はただ何もせず火縄銃の弾込めをしていただけだ。
当然、カトーが来るまでに弾込めが間に合う訳も無い。この時代の銃は一発撃った後に5分から10分ほどの準備期間を必要とする。
ちなみにこれは修練によってある程度時間短縮ができる、だが火をつけるなどの時間はどうしても短くはならない。
久時を持ってしても3分は必要となる、1分あればカトーは紅茶を沸かし始めるだろう。
それ程の差が、両者の間には存在していた。
だが、久時は笑った。
「何が可笑しい?」
「いや、ただ思っちょったたけよ。届いたぞ」
久時は思ったのだ、あの一撃。確かにカトーの命を脅かすこと値わずと。
だが、この銃という武器がもっと強くなったら?
もっと速くなったら?
もっと色々な形のものができれば?
もっと小さくなったら?
もっと、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと
『もっと』
人は進む、人の歩みは死ぬまで止まらない。時としてそれはリレーのバトンの如く人は人に夢を託す。
この場合、久時が繋いだ思いはこれだった。
『いつか、銃は最強を超える!』
「人の作りし物は、いつか人を超える」
「残念だが、お前はそれを見ることができないぜ?」
カトーは、この久時と言う男を速く殺したかった。だか腕が動かない、この男があまりに楽しそうに笑うものだから。
「そうじゃのう、じゃがそげなもんは皆経験して来たことじゃあ。俺は確かに不運じゃった、じゃが不幸では無か」
それに、そもそも久時は自分の武器や自尊心よりも前に自らの主人を救うことはできているのだ。
最大限の成果とも言えるだろう。
「あぁ、お前の言う通りだ。人の作りし物はいずれ人を!!!俺を超えて行く!!だがそれは今では無い!」
久時に対し、カトーは斧では無く拳を振り下ろす。銃でそれを防ごうとするも銃ごと、久時は地面に叩き潰された。
それでも、久時はまだ息があった。
「ほうか、ならば良か」
『こんなもの何の役に立つ』
『金を仰山使って、雨が降れば何の役にも立たんでは無いか』
最初の銃の評価、それは役に立たない金食い虫であった。
その判断は正しい様に思う、戦争が銭の殴り合いという金銭感覚を持つもの自体がこの時代に少なかったのだ。
当然種子島家でもそのような声は存在した、誰も彼も、父の偉業を理解しようとしなかった。
故に久時は力を求めた、練習して、より頂に至った。
その道のりは刀の修練よりも遠い道のりであったに相違無い、それと同等かそれ以上に孤独な道でもあっただろう。
だが、久時は、登り切った。
『すげぇ!久時があんなでけぇ熊さ獲ったぞ!』
銃を馬鹿にする人間は、居なくなった。
人は前に進む、野山の獣はもう昔ほど脅威では無くなっていった。
毎年のように悩まされる害獣の被害は少しずつ減り始め、これは敵から身を守る為の武器にすらなった。
敵と戦う、敵は強い。
もっと強い銃を!
もっと速い銃を!
そう考えてしまうのは仕方の無いことだ。それを責めることができるものは居ない。
久時は、見てしまった。
先頭で戦う敵の大将の姿を。
あれだ。
思えば、それからだったのかもしれない。カトーという男に当たったのは。
自分はいずれ負けるかも知れない、だが第二第三の自分が現れ、いずれカトーを倒すだろう。
人の歴史とは、そういうものだ。
彼らは、技術と、先人の心を学びつつバトンを繋いで行く。
この日、1人の男が後ろへとパスを回した。
あまりに重い、そのバトンを。
人は『未来』と、そう呼んだ。
守るべき大将に迫るカトーに対して、男は何の躊躇いも無くその引き金を引いた。
火薬の爆ぜる音が聞こえる、細い筒から飛び出した鉛の弾は勢い良く古巣より飛び出て、主人に仇する怨敵を討ち滅ぼさんとする。
『種子島 久時』
日本で最初に鉄砲を導入した種子島 時堯の息子である。
種子島銃、中学で歴史を学んだ者ならば誰でも知っている銃だろう。日本国産の銃として華々しいデビューを果たした種子島は日本の戦を大きく塗り替えたと言っても良い。
具体的に挙げるならば長篠の戦いだろう、軍馬を使った武田の騎馬隊を織田の鉄砲隊が蹴散らす・・・・戦国史に名高いエピソードの1つだ。
そんな革命を齎らした銃の元祖とも言える男の時代を担うこの男こそが、カトーの相手を担当していた。
とは言え、彼は鎧はつけておれど刀を構えていない。彼が持つ武器は勿論自前の銃のみだ。
その銃口は、少しのブレをも許すまいとカトーを捉えている。
対するカトーは・・そんな久時を一瞥もせず前に進んで行く。
それは、銃に気付いていない訳では無い。彼にとってそんなことは日常茶飯事で警戒するに値しないのだ。
戦場で最も目立つ自分が多くの人間から狙われるのは当たり前だ、その経験がカトーを強くした。
彼は勘で知っているのだ、自分にとって脅威になり得るか否かを。
そんな彼の勘は、久時に全く反応しない。久時をカトーは強者だとは全く認めていなかった。
それを、久時は当然と認めるかのように狙いを定める手をブレさせない。
確かに、久時が普通に刀を持ったならば普通の薩摩兵にも劣るだろう。つまり先程からカトーに惨殺されている群衆と大差無いと言われるレベルだ。
だが、銃という武器が生まれ彼の人生は一変した。
銃とは本来、距離をとって遠くから獲物を仕留める道具である。だが残念ながらこの時代の銃の命中精度は驚くほど悪い。
だが、久時は旧式の銃で100メートル以上離れた標的を撃つことが可能だ。
そんな久時は味方の死体の下に隠れつつカトーの隙を窺う。
カトーが自分に気付いているのは知っていた、その上であえて自分を無視しているのは知っていた。
だからどうした。
馬鹿にされていることに憤りを感じている暇は無い、そんなことを考えている暇があるならばいかにカトーを殺すかを考えるべきである。
久時は、自分の印象を濃すぎず薄すぎず調節し付かず離れずカトーの印象に残るようにしてカトーの意識に溶け込んで行く。
いかにカトーとて、戦場にいる全ての情報を把握している訳では無い。
いつか、隙ができる筈だ。
それは、いつか?
いつだ?
一体・・・いつなんだ?
久時は、永劫に続く『いつか』に戦慄した。多くの生き物には様々な呼吸が存在する。
吸って、吐く。そんな呼吸に潜むほんの少しだけ存在する筈の隙。身体が完璧に無防備となる一瞬を久時は常に見なくことができた筈だ。
だが、無い。
カトーという黄金の英雄に、隙が存在しない。
まさか、某が弱すぎて見えないだけが?
久時は、そんな気持ちを否定する。人としての弱点が無いということはその人物は大凡人間の範疇から逸した人間である。
自分も、そのうちの1人な筈だ。
隙を探すのを諦めたかのように、久時は一度緩めた意識を再度締め始める。
いつも通り、引き金を、引く。
いつも通り、銃弾はカトーを貫く筈だった。
◇◇◇◇
「馬鹿な」
それを漏らしたのは、間違い無く久時であっただろう。
勝負を分かつ一撃、その一撃はカトーの斧で受け止められて弾かれ地面に落ちる。
彼は、銃弾を弾いた。
「銃口を見れば敵の大体の撃つ場所がわかる、その人物の技術が高ければ高いほどにな」
勝負を決めたのは、久時が持つ武器。島津の有する武器の射程・威力ではカトーを殺し得ることができなかったようだ。
カトーは、自らの斧を盾にする様にしてその弾を受け止めていた。
カトーが見切ったのは、ほんの刹那。久時が撃つ瞬間を狙って斧を自分の正中線に構える、後は運である。
今回はたまたま上手く行った、だか久時はカトーを殺し得た。
故に、こうなるのは当然の結末である。
「狙撃手よ、ここまでだな」
久時の前に、一匹の獣が君臨した。
そんなカトーに対して、久時は動いてすらいなかった。
一瞬、カトーは何かを警戒する。窮鼠猫を噛むと言う、そんな乾坤一擲の一撃が久時に無いとは言えないのだ。
しかしそんなことは無かった、久時はただ何もせず火縄銃の弾込めをしていただけだ。
当然、カトーが来るまでに弾込めが間に合う訳も無い。この時代の銃は一発撃った後に5分から10分ほどの準備期間を必要とする。
ちなみにこれは修練によってある程度時間短縮ができる、だが火をつけるなどの時間はどうしても短くはならない。
久時を持ってしても3分は必要となる、1分あればカトーは紅茶を沸かし始めるだろう。
それ程の差が、両者の間には存在していた。
だが、久時は笑った。
「何が可笑しい?」
「いや、ただ思っちょったたけよ。届いたぞ」
久時は思ったのだ、あの一撃。確かにカトーの命を脅かすこと値わずと。
だが、この銃という武器がもっと強くなったら?
もっと速くなったら?
もっと色々な形のものができれば?
もっと小さくなったら?
もっと、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと
『もっと』
人は進む、人の歩みは死ぬまで止まらない。時としてそれはリレーのバトンの如く人は人に夢を託す。
この場合、久時が繋いだ思いはこれだった。
『いつか、銃は最強を超える!』
「人の作りし物は、いつか人を超える」
「残念だが、お前はそれを見ることができないぜ?」
カトーは、この久時と言う男を速く殺したかった。だか腕が動かない、この男があまりに楽しそうに笑うものだから。
「そうじゃのう、じゃがそげなもんは皆経験して来たことじゃあ。俺は確かに不運じゃった、じゃが不幸では無か」
それに、そもそも久時は自分の武器や自尊心よりも前に自らの主人を救うことはできているのだ。
最大限の成果とも言えるだろう。
「あぁ、お前の言う通りだ。人の作りし物はいずれ人を!!!俺を超えて行く!!だがそれは今では無い!」
久時に対し、カトーは斧では無く拳を振り下ろす。銃でそれを防ごうとするも銃ごと、久時は地面に叩き潰された。
それでも、久時はまだ息があった。
「ほうか、ならば良か」
『こんなもの何の役に立つ』
『金を仰山使って、雨が降れば何の役にも立たんでは無いか』
最初の銃の評価、それは役に立たない金食い虫であった。
その判断は正しい様に思う、戦争が銭の殴り合いという金銭感覚を持つもの自体がこの時代に少なかったのだ。
当然種子島家でもそのような声は存在した、誰も彼も、父の偉業を理解しようとしなかった。
故に久時は力を求めた、練習して、より頂に至った。
その道のりは刀の修練よりも遠い道のりであったに相違無い、それと同等かそれ以上に孤独な道でもあっただろう。
だが、久時は、登り切った。
『すげぇ!久時があんなでけぇ熊さ獲ったぞ!』
銃を馬鹿にする人間は、居なくなった。
人は前に進む、野山の獣はもう昔ほど脅威では無くなっていった。
毎年のように悩まされる害獣の被害は少しずつ減り始め、これは敵から身を守る為の武器にすらなった。
敵と戦う、敵は強い。
もっと強い銃を!
もっと速い銃を!
そう考えてしまうのは仕方の無いことだ。それを責めることができるものは居ない。
久時は、見てしまった。
先頭で戦う敵の大将の姿を。
あれだ。
思えば、それからだったのかもしれない。カトーという男に当たったのは。
自分はいずれ負けるかも知れない、だが第二第三の自分が現れ、いずれカトーを倒すだろう。
人の歴史とは、そういうものだ。
彼らは、技術と、先人の心を学びつつバトンを繋いで行く。
この日、1人の男が後ろへとパスを回した。
あまりに重い、そのバトンを。
人は『未来』と、そう呼んだ。
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