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真夜中にだってお仕事です(3)
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「富田くんたちがいるってことは、やっぱりここって心霊スポットだよね」
心霊スポットの大きな病院だなんて、一つしか思いつきません。
「木ノ坂総合病院、だったりして……」
当たってほしくない。そう思いながらクロノさんのほうを見ると、彼はいつものようににぃっと口角を吊り上げた。どうやったらそんな笑い方ができるのって聞きたくなるくらい悪そうな顔。
「よくわかったな、ヨミにしては上出来だ。やっぱり有名なスポットなんだな」
私の名前はこよみ……ってもう言うのも疲れちゃった。
「この辺りの人で木ノ坂総合病院を知らない人なんていないよ」
仕事をする場所は私の家の近所が多いのだが、クロノさんは場所を知っていてもその事情とかには詳しくないらしい。私が何気なく言った言葉の続きを促すように、ほう。と呟いた。
仕方ないなあ、何も知らないクロノさんに私が教えてあげる。よく聞いてね。
「木ノ坂総合病院はね……」
「それにしても真っ暗だなあ」
もうっ、今日は喋るなって言うことですか!
私の説明にかぶせるように、富田くんのお兄ちゃんの声が響いた。
どっちも富田くんでややこしいから、お兄ちゃんは敦くんって呼ぶことにしよう。弟のほうは相変わらず富田くん。だって、本人には聞こえないしね。
今日は運が悪いみたいで、こうやって遮られるのは三回目だ。敦くんにはもう二回も邪魔されている。
「夜中だもんなあ。廊下は窓もないし」
「診察室にはいれば月明かりとかあるかもな!」
丁度、私たちの目の前で足を止めた二人が、あたりを見回しながらそう言った。
確かに暗いけど、私は懐中電灯無しでも見えるし真っ暗って程ではないと思うなあ。ん? でも確かに、窓はないね……じゃあこの光はどこから。
「それはお前が死んでるからだろ」
「え、そう言うのって関係あるの?」
「幽霊はいちいち懐中電灯で周りを照らしてられないからな」
自分の知識を見せることができて嬉しいのか、クロノさんが少し胸をそらせる。
「木ノ坂総合病院っていったら幽霊の宝庫だからな! 今日こそ本物に会えるはずだ!」
宝庫って、使い方がちょっと違うと思います。
富田くんたちには本当に私たちのことは見えていないようで、少ししてまた廊下を歩きだした。
「幽霊の宝庫なのか」
「そんなことはないと思いたいけど……でも、確かに、見たって噂は多い場所だよ。取り壊されないで放置されてるのも、幽霊の仕業だとか」
ああ、いやだいやだ。そんなこと言ってたらまた背筋が冷たくなってきたよ。
なんで男の子ってこういう話が好きなんだろう。クロノさんはお仕事だけど。
「ぎゃああああああああっ!」
「人魂! 本物だああああっ!」
廊下の奥から聞こえてきた悲鳴にクロノさんと顔を見合わせた。
向こうから懐中電灯の光がチラチラと見えて、敦くんと富田くんが走ってくる。
「行くぞ、ヨミ!」
「こよみだってば」
「しつこいなあお前も」
「しつこいのはどっちですかっ」
クロノさんに続いて私も走り出す。クロノさんがいうように、幽霊の視点から見た廊下は薄暗い感じになっていて、懐中電灯がなくても問題なく走れる。
富田くんたちは足元を照らしながら全力でこちらに突っ込んできた。クロノさんの身体が敦くんにぶつかった部分だけ霧みたいになってすぐに元に戻った。それに続いて富田くんもクロノさんを引き裂く。
一瞬ブルリと身震いした二人が立ち止まってクロノさんのほうを見た。何も見えていないはずだけれど、さすがに身体を通り抜けたら何かを感じるらしい。少し首を傾げて、また走り出した。
もちろん、私は身体をぴとっと壁に付けて二人が通り過ぎるのを待つ。いくら死んでいるからって、男の子が自分の体の中を通るだなんてゾッとします。
「何やってんだ、急ぐぞ!」
「私はまだこの体に慣れてないのっ」
呆れたように言うクロノさんが私の手を引っ張る。幽霊同士なら触れられるって言うのも、なんだか変な話だよね。
廊下の突き当りには他のものよりもずっと大きい、両開きの扉があった。私の嫌な予感レーダーがビンビン。絶対あの部屋に何かある。
「この先だなっ」
「ちょっと待って心の準備が!」
「五秒でしろ! はい、ごー、よん、ぜろ!」
「それは三秒です!」
クロノさんが私の制止を聞くなんてことするわけなくて、まだ準備ができないままにその部屋に飛び込んだ。
「お! あれかあ」
クロノさんが指さした先にいたのは、お母さんと同じ年くらいの女の人だった。多分、三十代だと思う。
「女の人?」
「女? もっと特徴は?」
「ええと……」
クロノさんに言われて、その女の人をじいっと観察した。
私たちが入ってきたことに興味がないのか、ぼうっと空中を見つめている。肩までの茶髪はすごく綺麗だし、少しふくよかな体は健康的で、とても幽霊には思えない。膝下くらいの紺のスカートが闇に紛れているけれど、白いブラウスはこの中でもよく見える。
「ほう、裕福だったのかもしれないな」
「未練とか、あるのかな?」
「あるから迷子になってるんだろ」
それなら、なんとかして未練を晴らしてあげたい。
「何見てんのよ」
さっきまでこちらを気にしていなかった女の人が、顔の方向だけを変えてぼそっとそう言った。
「あ、あの、おばさん、私たちは怪しい人じゃなくて」
「おばさん?」
「お姉さん!」
女の人の目が、これでもかというくらいつり上がった。慌てて言い直すと、満足したようにフンと鼻をならす。
「お姉さんは、どうしてここにいるの? もう亡くなってるんだよね」
「余計なお世話ね。それならあんたたちはどうしてここにいるのよ」
「私達は仕事で、その……」
うまく説明できずに言葉を止めると、ここぞとばかりにクロノさんが口を開いた。
「どうも、たましい案内所です。以後お見知りおきを……ってえ言っても、今だけか」
「たましい、案内所?」
女の人が怪訝そうに眉をひそめる。クロノさんからはその表情が見えてはいないだろうが、怪しまれていることが声音でわかったのだろう。
「その名の通り、迷ってしまった魂ご案内してるんですよ」
笑顔を崩さずにそう言った。
心霊スポットの大きな病院だなんて、一つしか思いつきません。
「木ノ坂総合病院、だったりして……」
当たってほしくない。そう思いながらクロノさんのほうを見ると、彼はいつものようににぃっと口角を吊り上げた。どうやったらそんな笑い方ができるのって聞きたくなるくらい悪そうな顔。
「よくわかったな、ヨミにしては上出来だ。やっぱり有名なスポットなんだな」
私の名前はこよみ……ってもう言うのも疲れちゃった。
「この辺りの人で木ノ坂総合病院を知らない人なんていないよ」
仕事をする場所は私の家の近所が多いのだが、クロノさんは場所を知っていてもその事情とかには詳しくないらしい。私が何気なく言った言葉の続きを促すように、ほう。と呟いた。
仕方ないなあ、何も知らないクロノさんに私が教えてあげる。よく聞いてね。
「木ノ坂総合病院はね……」
「それにしても真っ暗だなあ」
もうっ、今日は喋るなって言うことですか!
私の説明にかぶせるように、富田くんのお兄ちゃんの声が響いた。
どっちも富田くんでややこしいから、お兄ちゃんは敦くんって呼ぶことにしよう。弟のほうは相変わらず富田くん。だって、本人には聞こえないしね。
今日は運が悪いみたいで、こうやって遮られるのは三回目だ。敦くんにはもう二回も邪魔されている。
「夜中だもんなあ。廊下は窓もないし」
「診察室にはいれば月明かりとかあるかもな!」
丁度、私たちの目の前で足を止めた二人が、あたりを見回しながらそう言った。
確かに暗いけど、私は懐中電灯無しでも見えるし真っ暗って程ではないと思うなあ。ん? でも確かに、窓はないね……じゃあこの光はどこから。
「それはお前が死んでるからだろ」
「え、そう言うのって関係あるの?」
「幽霊はいちいち懐中電灯で周りを照らしてられないからな」
自分の知識を見せることができて嬉しいのか、クロノさんが少し胸をそらせる。
「木ノ坂総合病院っていったら幽霊の宝庫だからな! 今日こそ本物に会えるはずだ!」
宝庫って、使い方がちょっと違うと思います。
富田くんたちには本当に私たちのことは見えていないようで、少ししてまた廊下を歩きだした。
「幽霊の宝庫なのか」
「そんなことはないと思いたいけど……でも、確かに、見たって噂は多い場所だよ。取り壊されないで放置されてるのも、幽霊の仕業だとか」
ああ、いやだいやだ。そんなこと言ってたらまた背筋が冷たくなってきたよ。
なんで男の子ってこういう話が好きなんだろう。クロノさんはお仕事だけど。
「ぎゃああああああああっ!」
「人魂! 本物だああああっ!」
廊下の奥から聞こえてきた悲鳴にクロノさんと顔を見合わせた。
向こうから懐中電灯の光がチラチラと見えて、敦くんと富田くんが走ってくる。
「行くぞ、ヨミ!」
「こよみだってば」
「しつこいなあお前も」
「しつこいのはどっちですかっ」
クロノさんに続いて私も走り出す。クロノさんがいうように、幽霊の視点から見た廊下は薄暗い感じになっていて、懐中電灯がなくても問題なく走れる。
富田くんたちは足元を照らしながら全力でこちらに突っ込んできた。クロノさんの身体が敦くんにぶつかった部分だけ霧みたいになってすぐに元に戻った。それに続いて富田くんもクロノさんを引き裂く。
一瞬ブルリと身震いした二人が立ち止まってクロノさんのほうを見た。何も見えていないはずだけれど、さすがに身体を通り抜けたら何かを感じるらしい。少し首を傾げて、また走り出した。
もちろん、私は身体をぴとっと壁に付けて二人が通り過ぎるのを待つ。いくら死んでいるからって、男の子が自分の体の中を通るだなんてゾッとします。
「何やってんだ、急ぐぞ!」
「私はまだこの体に慣れてないのっ」
呆れたように言うクロノさんが私の手を引っ張る。幽霊同士なら触れられるって言うのも、なんだか変な話だよね。
廊下の突き当りには他のものよりもずっと大きい、両開きの扉があった。私の嫌な予感レーダーがビンビン。絶対あの部屋に何かある。
「この先だなっ」
「ちょっと待って心の準備が!」
「五秒でしろ! はい、ごー、よん、ぜろ!」
「それは三秒です!」
クロノさんが私の制止を聞くなんてことするわけなくて、まだ準備ができないままにその部屋に飛び込んだ。
「お! あれかあ」
クロノさんが指さした先にいたのは、お母さんと同じ年くらいの女の人だった。多分、三十代だと思う。
「女の人?」
「女? もっと特徴は?」
「ええと……」
クロノさんに言われて、その女の人をじいっと観察した。
私たちが入ってきたことに興味がないのか、ぼうっと空中を見つめている。肩までの茶髪はすごく綺麗だし、少しふくよかな体は健康的で、とても幽霊には思えない。膝下くらいの紺のスカートが闇に紛れているけれど、白いブラウスはこの中でもよく見える。
「ほう、裕福だったのかもしれないな」
「未練とか、あるのかな?」
「あるから迷子になってるんだろ」
それなら、なんとかして未練を晴らしてあげたい。
「何見てんのよ」
さっきまでこちらを気にしていなかった女の人が、顔の方向だけを変えてぼそっとそう言った。
「あ、あの、おばさん、私たちは怪しい人じゃなくて」
「おばさん?」
「お姉さん!」
女の人の目が、これでもかというくらいつり上がった。慌てて言い直すと、満足したようにフンと鼻をならす。
「お姉さんは、どうしてここにいるの? もう亡くなってるんだよね」
「余計なお世話ね。それならあんたたちはどうしてここにいるのよ」
「私達は仕事で、その……」
うまく説明できずに言葉を止めると、ここぞとばかりにクロノさんが口を開いた。
「どうも、たましい案内所です。以後お見知りおきを……ってえ言っても、今だけか」
「たましい、案内所?」
女の人が怪訝そうに眉をひそめる。クロノさんからはその表情が見えてはいないだろうが、怪しまれていることが声音でわかったのだろう。
「その名の通り、迷ってしまった魂ご案内してるんですよ」
笑顔を崩さずにそう言った。
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