無能は最強になれるのでしょうか?

名無しの猫

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一章

3話 いざ魔物の森

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「旅に出たはいいものの、どうする?魔物の森をこえないと街には行けない。なら、行くしかない!」

強く心に誓い、魔物の森に入った。

森に入るなり、人が通れる道が続いている。

「ここにそって行けば街に行けるのか!」

街に早く行きたい!と言う思いから、心踊らされ、足のてんぽが速くなる。

かなり進んだだろう。目の前に屋根つきの何かがあった。多分休憩所だ。

「何時間歩いたんだろう、まぁ急いでも、あれだから休んでいこう」

今日は少し早いが、ここに泊まるとこにした。
毎日やっている魔力操作や運動もついでにする事にした。

「やっぱり、やらないと落ち着かないな。魔力操作の後は、素振りをやって、その後はー、、、どうしよ?」

一人言はいいが自分で自分に問いかけてしまった。何とも恥ずかしい、そんな事考えてるお前が恥ずかしいって?うるせいやい!

まぁ、それは置いといて、早速いつもの、魔力操作をし、その後、素振りをした。気づいた時には、すっかり辺りは暗く、屋根の付いたおんぼろな休憩所の明かりがあるくらいで、数メートル先は見えなくなっていた。 

「飯だ!良い汗かいたら風呂!だが、クリーンで綺麗になるから、飯だ!今日は母さん特製のお弁当。熱熱が良かったな」

言っといて何だが、村が恋しくなってしまった。寂しくなり、肩をガックシと落として、お弁当にありついた。

「ふぅ、食った、食った。相変わらず旨いよ母さん」

マザコン臭がする発言をし、ぼろぼろの床で一晩過ごした。

隙間から出た風が俺に襲いかかり、スッカスカの部屋から小鳥ではなく、かなりの大きさの鳥が、朝から鳴いていて騒がしい。

「むにゃむにゃ、良いあ、さ。。。うるせぃー!何事だ?!やるか?やるのかぁー!」

余りのうるささに、寝起きの俺はキレる。

俺が想像した朝はこうだ。❮妄想中❯

チュンチュンと小鳥達が囀ずり、日が登って、豊かな森に影と光を与え、動物達が元気に活動する頃、優しい光と爽やかな風が、俺を起こすように動く。

「むにゃむにゃ、良い朝だ。今日も頑張らないとな!」

っとこんな感じだ。

「これを想像していたのに、、、まさか邪魔されるとは、運命の神は俺を見捨てたのか?」

この痛いたしい人を助けてあげてください。冗談は置いといて、え?一人言多いって?それより話を進めろって?そんなにせかせかしないでくれよ、仕方ないだろ?一人なんだから、、、今から進めるよ!

「朝から慌ただしいが、街に向かおう!のんびりしすぎても水や食料がなくなるだけだから」

そう言って、足を進めるのであった。

途中、水の魔石があり、水を補給しながら行く。

さらに進み、看板がある。

「なになに、この先から魔物が良く出てくるので注意。成る程、ゴブリンとかなら行けるかな?いや、甘く見たら痛い目みるぞ!」

注意しながら、足を進める。
  
少しすると奥の木から声が聞こえた。

「あん、駄目だってこんなとこで!クエスト終わってからのお楽しみだから」「でも我慢できないよ、好きだもん」

俺は小声で言う。

「おいおいおい、こんなとこで何やってくれてんだ。悲しく何てないからな!刺激が強すぎるだけだから!見に行かん、先に進もう。」

いちゃラブ冒険者達の声を聞いて、精神的ダメージがはいり、思わず走っていった。

「くそう、俺だって成人したら彼女つくるんだからっ」

こう言うのは、ぞくに言うフラグですね。そう言いつつ何かを感じとった。

「ん?近くにゴブリンとウルフがいるな」

この7年で鍛えた魔法の内の気配察知が反応した。

「このまま行くか?まず、ゴブリンの方から殺るか」

気づかれないようにゴブリンに忍び寄る。何も知らないゴブリンは、人から殺して奪ったであろうナイフを眺め、にやついている。

「タイミングを見計らって、3.2.1今だ!」

後ろから急に、飛びかかって来た俺に、ゴブリンは反応できずに、ゴブリンの頭が胴体と離れて絶命する。

「よし、完璧。魔力を剣にまとっていたから、切れ味最高だ」

初めて、魔物を狩って、ここから俺のストーリーが始まったぞっと興奮と言う喜びを得た。

「ウルフも狩るか」

すぐに、ゴブリンの戦利品のナイフと魔石をしまってウルフの近くに身を潜める。

「やべっ気づかれた」  

こっちに警戒するウルフ。何故ばれたかと言うと、さっき倒したゴブリンの力血がついていたからだ。ウルフは鼻が敏感で、血の匂いに気づかれてしまった。

「仕方ない、奇襲は失敗だ。普通に戦闘だ」

その言葉を言ってから、木の後ろから姿をあらわす。

「ぐるぅぅ」

ウルフの威嚇だ。ちょっと怖い。

威嚇が効かないと分かると飛びかかってきた。それをかわし、ウルフに剣をおろした。

「キャイン」

ウルフが痛そうに声を出す。すると遠吠えを始めた。

「ま、まずい!」

俺は知っている。ウルフが遠吠えをすることは仲間を呼んでいるのだと。すぐさまウルフにとどめをさした。

魔石を回収してすぐに立ち去ろうとすると、気配察知が反応した。

「しまった。囲まれた」

その数18と凄く多い。1VS18これは、初心者の冒険者と同じ俺からするとリンチに近い。しかも、魔物だから命をとられるだろう。

そう、考えてると一匹が襲ってくる。それを難なくかわし倒した。一匹じゃかなわないと分かると、3匹が襲ってくる。3匹は剣だと裁ききれないので、魔法のファイヤーボールを使った。3匹は絶命した。怒ったウルフ達は、気が狂い、全員で襲ってきた。

「あっヤバいかも」

体が勝手に動き、ファイヤーボールを使った後、剣で目の前のウルフを斬る。全員は倒せず、背中をひっかがれ、左腕を噛まれた。ひっかがれた所はかなりの深い傷で出血し、腕も深い傷ができた。激痛に襲われた。

「いってぇー!ヤバい。このままじゃ、殺られる」

命の危機を感じた体は、激痛は走るものの、動かす事ができた。普通なら、動くこともままならないのだが、俺の体は頑張ってくれてるようだ。そして、残ったウルフを倒した。

「倒したのか?」 

そう言うと、一気に力が抜けて、目の前が暗くなっていった。



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お読み頂きありがとうございます。

まだまだ初心者なので、誤字、アドバイスなどあれば言って下さると嬉しいです。
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