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魔神編
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しおりを挟む次の日、俺はいつも通り学園へ行ったあと、カリンと街へ繰り出した。
カリンとの放課後デートだ。
「カリン、どこか行きたいところとかあるか?」
「私はいいわよ。
カイのほうはないの?」
「俺は……そうだな、美味いものを食べたい」
「……そう。
なら、カイがいない間にできた店を案内するわ」
「おう、頼む」
俺じゃなく、カリンがエスコートしているような気もするが、今日は気にしないでおこう。
気にしたら負けだ。
それに、俺よりもカリンのほうが詳しいんだから仕方ない。
そうだな、全て終わった後、魔界を案内しよう。
ディナートに許可をとって王宮の庭も案内するか。
あそこの庭は魔法植物園になっていてかなり面白いんだよな。
前にカリン達が来た時には案内できなかったしな。
「カイ、ニヤケているけどどうかしたの?」
「いや、何でもない。
全部終わったら、カリンを魔王城の庭を案内しようと思ってな」
「何かあるの?」
「おう。
面白いぜ、あそこは」
「……きれいじゃなくて面白いなのね?
まぁ、いいわ。
……カイと一緒なら、どこでも楽しそうだし」
最後、カリンが顔を赤く染めて、消え入りそうな声でつぶやいた。
可愛すぎるだろう。
え、マジでカリンが可愛すぎて辛いんだが。
誰かこの気持ちを分かってくれる奴はいないのか。
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