問答無用、食道楽事件帳

献残屋藤吉郎

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夫婦は永遠に

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短編小説「夫婦とは永遠に:献残屋宇

1)夫婦とは永遠に


そう有りたい「夫婦」とはいつまでも永久に、、、それが人の生きがいであり、勤めであり、、お互いの責任「愛」であるような。。。
よくよく考えると不思議だ、、、夫婦とは本当に不思議な絆で結ばれた「男と女」の様な、、、
何と不思議な因縁だろう、、普通は「好きで」「愛したから」と、、、」一緒になり、、一つ屋根の下で生活をするのであった、、、日々、喧嘩をしたり、、お互いを愛したり、、まったくもって妙な関係である。
そして、子供が生まれる。。二人で一生懸命に慈しみ育てる。
夫婦は「喜怒哀楽」を繰り返しながら、、、飽きることなく「笑ったり、泣いたり、怒ったり」しながら人生空間を歩いている。
そんな夫婦である、、が、、男とは勝手なもので、時がたつと、、生活に余裕が出てくると、なぜか遊ぶのだった。遊びは女遊びだけではない、、、仕事が休みの時などは、、「家族連れで、何らかの遊び」をすることは少なく、、男は大梁で遊ぶようだ、、、「ゴルフとか魚釣りとか、、、猟銃での獣狩りとか、サイクリング、ツーリング、、」とか仲間を集って遊ぶ。
更に、「博打遊びである、、、パチンコ、競馬,競輪、ボートレース、オートバイレース」などの賭博は一人でやるような。。
そんな遊びで「夜遊びでの酒飲み」が多く、、その遊びの中に「女遊び」が絡んでくる。
「夫」である男も酒が好きで、よく飲み歩いた。
一緒になって、子供に飽きたわけでもなく、、女である妻に訳でもないのだが、、夜遊びをするのである、、、困ったものであった。
好きで一緒になった男と女、、妻に心配と不安を与えた、、いつもいる家に夫が居ない、、、夜になるといないのであった。
妻に苦労を掛けたのであった、、、その夜遊びが時には酷く成り、、夫婦喧嘩がふえていった。
「お父さん、、、今夜は何時ごろに帰るの、、」と聞かれる夫は、、
「12時前には帰ると、、」と言いながら、いつも帰宅は午前様になってしまう。。。最初は良かった、、約束を守ったから、、、
約束を守らなくなり、、夫婦喧嘩は多く成り、激しくなる。
色々な場面が出来た、、、「玄関先に男の背広がはさみできざみのように切られ、山積みに成ったり」「玄関、ホールにその晩のカレーの具が蒔かれていた、、、不思議だった、偶然ではあったが、夫はカレーが大好物だった、そんなカレーの時に限り、遅くなったのであった。
ある時には「朝、背広を着ようと思い、タンスを空けたら一枚も背広がなかった、、妻が指を指した方向を見たら、、お風呂だった、、背広が水つけになっていた。そして、笑っていた。
時には妻が玄関でニコニコしながら「お帰りなさい、、」と、言った途端に持っていた「金槌」で、目の前に並べた腕時計を全て割ってしまった。
夫は怒れない、、、全て自分が悪いのだから、、、
参った、、、しかし、、そなところで辞めればいいのに、、、夫は懲りずに時間が経つと繰り返した。
そして、ある朝、出かけようとしたら車「当時日産セドリック」がなくなったいた。
妻は例により笑って知らんふりであった。夫の車を隠してしまった。
そんな夫婦喧嘩が続いたが、、仕事で現場に泊まり、、帰宅したら誰もいなかったのであった。
家の中が空っぽだった、、夫は呆然としていた、、、そんな時に夫の弟から電話が入った。
妻は子供たち3人を連れて実家に帰ったと、、、
バカな男だった、、まさか家族全員で家出をするとは夢にも思っていなかった、、、甘い男だった。
男は妻に3人の子供たちに辛い思いをさせたのであった。
家に帰った男は、、よくもこんなに整理したものだと、、しかし、辛かったと思う、、、妻も子供たちも、、すまないと大きな反省をした。
誰も居なくなった家で男は一人泣いた、、
買ったばかりの「飛鳥」という車、、オートバイ、、家の中のピアノ、、ハモンドオルガン。応接セット3点、その他いろいろだった、、並べてみたが物はいい、、働いて買えばいいとおもった。
しかし、妻と子供3人を失ったことが取り返しがつかなかったのである。
何としても家族を戻さないと、、、妻の実家にむかった。
ここまでも夫婦喧嘩をしては妻に家出を何回かされていたのであった。
バカな男だ、、同じことを繰り返して、、、

2)夫も東京へ、、、

バカなことを繰り返している夫は本当に参った。大いに反省をしたのだして、東京へ行き、、妻に詫びた、、子供たち3人にも心から詫びた。。すぐには許してもらえなかった。
妻と子供たち3人が引っ越しをした先のマンションへ行ってみた、、男は涙を流した。
その時、長男はまだ、小学4年生だったので、、
「お父さん、、夜、暑くて眠れないよ、、」と、、夏だったから愚痴を零した、、、狭い一部屋の中に4人分の布団を並べて寝ているので、、今までとは環境が違っていたので、、それを見た男は涙が込み上げた。
何としても詫びないと、謝らないと、、許しを請わないと、、、腹の底からおもったのであった。
次女も小学6年生で、長女が中学1年生だった。二人の娘も辛そうだっ
た。
しかし、子供たち3人は妻が、、母親が大好きだった。
男「夫」は誰も居なくなった家で、、長男の作文帳を偶然見つけたのであった。
小学4年生のクラスメイトからのお別れの寄せ書きで、、、
「誰ちゃん、、急の引っ越しで寂しいです」とか。。「誰ちゃん、、みんなの前でお別れの話が突然あったので、びっくりしました、、」とか、、
「東京へ行ってからも元気でね、、」とか、、いろいろなことがいっぱい書いてあたのを見て、、思った、、長男はみんなからだと、、
男の身勝手で突然に慣れ親しんだ学校とも友達とも、別れなくてはならなかっ長男は寂しかっただろう、、悔しかったと思う。
長女も次女もなにもいわなかったが、、男親を恨んだことだろう、、、
男はこの時から子供たちには「大きな借り」が出来たのであった。
この日も又、、家族に償わなければという悔いtが残った。
子供たちが学校の転向手続きをしていたので、、男「夫」も田舎の家を空き家にして、東京の王寺駅前に「3DKのマンション」を借りて、、子供たち3人と妻と住むことにしたのであった
4人で生活するには狭かったが、、我慢してもらうことにした。
男の仕事もコンサルティングを頼まれていたので、、専門分野の産業廃棄物処理ぎょうだったので引き受けた。
なんとか生活はしていけたのだった。
色々あったが、しばらくは落ち着いていた。


3)男(夫)は仕事は好きで、独立心が旺盛だっうにた。。。

東京へ出てからも男「夫」」は夢中で働いた。産業廃棄物処理業の世界では知られていたので、業界でも名を挙げていった。
子供たちもいつの間にか「高校生‎、」になっていた、、、月日の経つのは早いものだった。。その間に夫婦喧嘩も親子喧嘩もした、、、
しかし、、何とか生活を維持していた。
男は務めから独立をして、一人で事業を、、コンサルタント業を始めた。
そして、儲けた時に同じマンションの中に分譲が出たので2戸購入して、子供たちに住まわせたのであったが、、短期間で失敗して売却してしまった、
子供たちにはこのころから「子供不幸」をしてしまった。
妻や子供たちと「15年間」住んだ東京都も仕事もやめて、空き家にしていた田舎に帰った。
長女だけは仕事の都合で東京に残ったが、、後には田舎へ戻ってきた。
長男は21歳ごろから3年間、アメリカへ留学っしていた、、私費で行ったので、、苦労したようだったが父親は毎月「20万から30万円」を送っていた。
田舎に戻った妻と二人の娘は父親も一緒に暮らした。
そして、、、男「父親」が再起して、仕事が順調に行ったのは「10年間」だった。
その間に少しだけ、家族に尽くしたのであったが、、7年前に
男は病気成り、、人生に躓いたのであった。
男の人生は何度も繰り返して、、旨くいったり、、失敗したりの反復人生を歩いてきた。
こんな男について来てくれた「妻」に感謝している。
言葉では言い尽くせない「感謝」だ、、、「ありがとう、、、」
本当にすまいとおもつている。。。残りの人生で出来ることなら少しでも「感謝」を還したい。。





















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