湯めぐり事件帳

献残屋藤吉郎

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怒れ五右衛門呆れる次郎吉

怒れ五右衛門呆れる次郎吉

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新「怒かる五右衛門、呆れる鼠小僧」献残屋藤吉郎書房



〇現代の強盗事件を見て怒る五右衛門、呆れる鼠小僧物語

(1)可笑しな世の中

現代は不思議だ。
白昼堂々の強奪事件、、どうしたのだろう
夜中も一軒家が強盗に、、、そして、怪我をさせられる。
昔なら、、安土桃山の秀吉時代の大泥棒「石川五右衛門」
が芸術的に財産を盗む。
そして、江戸時代なら義賊「鼠小僧治郎吉」が夜中にそっと盗み、、、貧乏人に配る。
そんなお洒落な強盗、泥棒はいない。
落ちたもんだ、、強盗、泥棒も何の芸もなく、暴力沙汰で人の財産を奪う。。。
そして、その泥棒、強盗に指示をする奴がいる。
むやみやたらに、泥棒、強盗を募集して、無知な行動をとらせるような、、、
すぐに、警察に捕まるような、野暮な強盗をさせるような。。。
世の中は変わったな。。。
なんの教育もなく、やみくもに泥棒、強盗をさせるような。。、
もう少し考えたら、、、スマートにやれよ、、、
泥棒も強盗も、全く酷いもんだよ。。。
初めから泥棒、強盗は悪いことだ。。。それをやっている、
今の馬鹿な野郎は分かってるのかなーーー
恐ろしい世の中になったもんだよ。
今の泥棒、強盗君よ、、、なんで働かなで、人の財産をとって、、、生きようとするんだよ。
金が欲しいなら、、働け
働けなければ、、もらえヨ、、、乞食しても、
金や財産は自分の力で取れよ。。
と言えば、、、俺たちは泥棒、強盗をして稼ぐんだよとか言いそうだ、、、まったくな。
終いには怒るよ五右衛門が、、、呆れた顔で笑ってるよ鼠小僧次郎吉が、、、
笑われてもいいのかよ、、、、、


(2)しっかりしろよ、、、怠け者自分で考える人の方が多い筈だ。

第三者に指示され、命令されて動くより。。。
人とは持って生まれて思考能力で生きた方がいい。。
余程の阿呆か、知恵遅れでも、やはり、自力思考を持っている筈だ、、、それなりの生き方を。
だから、他人が何を言おうが、余程に間違っていなければ、人としての生きる道を外さないような。。。
しかし、ニュースなどをみていると、第三者にコントロールされているような事件が多い。
強奪や泥棒や、、、オレオレ詐欺のように。。
どいしてなんだろう、、まったく不思議な人の世だ。
法治国家の日本、、、社会悪に対する巨悪がまかり通る世の中で、、いくら、法的罰則を捻るような世の中でも、誰が見ても悪事だ、、、悪きことだと分かることを遣って退ける人種がいることも、、、法制を歪める人種が入り事も同じだ。
談合贈収賄を組み立てることも、強引な悪事を計画して実行させる人種も罰して許すな、、、、、
決して、猶予を与えるな、、公正することに時間をかけるな、、、やってはいけない罪を、即座に罰することだ。。。
世の中、、世界は、、人の世は人が多いのだ。
もっともっと、、モアモアモアだよ。振るい落せ、、、、悪事を働く人種を許しすぎるんだよ、、、、
なんでも罰することがいいとは思わない、、、悪事を働く事のできない社会を作ることだ。
難しいと思う。。
最初は罰して、無くすることだよ。
そんな世の中が出来るといいな、、、、
誰もが心にゆとりが持てるような世の中が来るように、、、
甘い考えかも知れない。
今できることは、今、目に見えること、、、悪い芽は取り除かなければ。。。
どんな美学を持っていても泥棒は泥棒、、強盗は強盗、、
オレオレ詐欺は騙しだ。。。
誰もほめてはくれない。
石川五右衛門は「釜湯での刑」に、、、鼠小僧次郎吉は「極門」に、、、やはり美学を並べても悪事は悪事で葬られる。。。それが人の世だ。
強盗、泥棒、オレオレ詐害はやめろよ、、、最後は釜湯でが、、獄門が待っている。。。。
人は働かないと、、、働け、働け、、自分のために、少しは人のために、、働けーーー。


(3)今風五右衛門、、、今風鼠小僧

今風五右衛門は警視庁きっての強硬班刑事であった。
先祖が石川五右衛門ということらしく、一代おきに子供に名前がつくらしい。。五右衛門も子供のころは嫌いな嫌な名前を付けてくれたと恨んでいた、しかし、今は好きな名前だ。
誰もがすぐに分かるし、目立つので好きなのだ。
現代も増える強奪泥棒の逮捕に燃えていた。
そして、警視庁事件記者ルームにも面白い新聞記者がいた。
大江戸次郎吉という記者であった。
なんか今風五右衛門とは気が合い、暇が出来ると馴染の居酒屋の暖簾を潜っていた。
二人とも酒が強いが、女には持てないタイプで、誰が見ても美男子と言えなかった。
しかし、好男子だった。
名前のいわれのように、今風五右衛門は大阪道頓堀の出身であり、大江戸次郎吉は東京浅草の生まれであった。
二人とも白昼堂々の宝石店強盗、夜に一軒家を襲い強盗をする連中を、腹から憎んでいた。
特に大江戸次郎吉は実家が宝石店をしていて被害に遭っていたので、燃えていた。
報道も執拗に世間に知らせていた。
今風五右衛門にも協力して強盗団のもと、司令塔を探していたのである。
心の底から、頻繁に起こる強奪事件を憎んでいた。
若いだろうが、どんな理由があろうが、強盗団、泥棒、オレオレ詐欺の連中を殺したい気持ちでいた。


(4)黒い狼、残らず悪を。。。。

大江戸次郎吉は今朝も早くから市中見回りに出かける前に、朝からやっている食堂「早起き食堂」に立ち寄り、朝定食を頼んでいた。
早起き食堂の看板娘、八千代に。。。
「おはよう、、、次郎さん、いつもの定食でいいのかな、、」と、、、笑顔で迎えられた。
大江戸次郎吉は、この朝の八千代の笑顔を見て、見回りにも元気が出るのであった。
次郎吉の見回りは東京近郊の市町村の見回りだった。いつ起きるか分からい事件を追って、見回っていた。
この見回りも一年になるが、まだ成果は上がっていない。
しかし、諦めずに根気よく、会社へ行く前の早朝見回りと、夜間見回りを行っている。
特に日曜祭日には一日中であった。
本当は事件は起きない方が、見つからない方がいいのだ。
でも、見つけて、そのグループを早く検挙したいのであった。
そのグループとは今風の強奪、強盗を白昼、堂々と横行して暴れている悪党集団だ、、、そして、夜は夜で強盗を働き、庶民に怪我させたり、殺しまで働いている。
その現場を押さえたい一瞬から、見回りをしているのであった。
現場を押さえて、親友の警視庁きっての今風五右衛門警部補とお縄にしたいのであった。
それで、雨の日も風の日も見回りをしている。
「犬も歩けば棒に当たる」。。。
「下手な鉄砲も数うちゃ当たる」の例えである。
人の世だは、、、「捨てる神も拾う神あり」だ。
そして、ある日、とうとう出会ったのであった。。。
新宿歌舞伎町の無人弁当店に、怪しい人影を、黒頭巾で顔を隠して、片手にバールのような物を持って、押し入ってる現場に、、、次郎吉は車の中で待っていた。
泥棒集団が車で逃走する後をつけた。逃げた先には指示した人間がいる筈と思い。。。そして、古びた工場跡に入っていくまで確認した。
次郎吉が入った先は新宿を根城ととする「新宿興行」と言う、広域暴力団「松枝会」の傘下やくざ企業だった。
確認した次郎吉は警視庁記者クラブに戻り、五右衛門警部補に報告をした。
鬼五右衛門と言われる男は証拠固めに動いた。
次郎吉は報告を済ませてから、警視庁記者クラブから姿を消した。


5)(ひっくり返った警視庁強行班)

今朝の警視庁強硬班の鬼の五右衛門たちは慌てていた、驚いたニュースが飛び込んできた。
広域暴力団の傘下である新宿興行の事務所が銃撃されていたのであった。事務所にいた連中、いわゆるやくざたちは機関銃のようなもので全員、血だらけになり死んでいた。
偶然に事務所に顔を出していた、新宿興行の清水会長を含めて、15人が即死だった。
警視庁警察署内の記者クラブは大騒ぎであった。
以前から狙いをつけていた警視庁関係の担当刑事たちは、、
臍を噛んだ。
警視庁強硬班の専従捜査員たちは、今回の強奪事件、宝石店、貴金属店強盗の司令塔、、指図をしているのは早くから暴力団の資金源になっていると考えて、新宿興行に一斉捜査に立ち入るところだったのであった。
それが、事務所が狙撃され、清水会長以下の幹部やくざが銃殺されてしまったのであった。
しかし、この新たな強盗、強奪は無くならなかった。
新宿連合を壊滅したが、次の日には大阪でも起きた。
今の時代の「イタチごっこ」なのか。。。強盗、泥棒のスタイルが変わったような。。。
新宿興行のような、強盗専門の反社会勢力、やくざが台頭してきたようだ。
人の噂では「黒い狼」が出現したと、、、、、
警視庁記者クラブに大江戸次郎吉は、今回のような悪に対する殺人執行人を応援したかった。


6)(鬼の五右衛門と特ダネ記者の次郎吉)

二人は最近、馴染の居酒屋「早起き食堂」で酒を酌み交わす時間が増えた。
強奪、強盗が堂々と横行して、ニュースでもまたかと言うくらい多くなってきた。
特ダネ記者の次郎吉は言う。。。
今の日本の罰則は軽すぎると、、、初犯だと、4年から7年くらいで刑を追えてしまう、、、そして、再犯が多い。今風では人権擁護団体とか、死刑廃止を唱える団体が多すぎる、この世な中、人が多いのだから、もっともっと罰したほうがいいような。
しかし、世の中、ままならぬ、、、少子化と言って。
悪人は減らせだよ、、、二度と出来ないようにしないと。
「おーーい。鬼警部さん、、そう思わないかな」
二人の話を聞いていた、店の看板娘が、、、少し、酔っていたのか「そうだ、そうだよ」と相槌をしたきた。
しかし、取り締まる鬼の五右衛門も、頷いていた。
今風時代は可笑しい、、、
石川五右衛門だって「釜茹での刑」。。。鼠小僧次郎吉だって「獄門」だよ、、
何とかしないと、、、悪いことをしたらの「見せつけ刑」と。。。悪事を働けば「死」が待っていると。。。


7)(大いに黒い狼、、、応援したいような)

大江戸次郎吉は、グループで動く強盗団には非情に腹が立っていたというより、憎んでいた。
自分の親が経営する貴金属店を襲われ、その強盗団に母親が殺されていたのであった、
そんな意味でも、NSNで高額アルバイトとして参加した若者が、ある日、突然襲ってきて、平和だった家庭が、家族が崩壊させられてしまったことへの怒りであった。
そして、警視庁事件クラブの勤務だった大江戸次郎吉は、特にこれらの事件に燃えていた。
そのためにも、朝、夜と、、、休日も返上して、いつ来るともあてのない強盗団を待っていたのであった。
大江戸次郎吉は事件記者の立場からも、優先的にこれらの強盗事件、オレオレ詐欺にのめり込んでいった。
彼は事件記者になる前は陸上自衛隊の特殊任務についていた。特に射撃の腕は一流であり、狙撃手として参加もしていた。
そんな彼は出来れば、自分の手で始末をしたい気分であった。
ある時、鬼の五右衛門警部補と居酒屋「早起き食堂」で、酒を酌み交わしながら。。。
「おい、、、鼠、まさかお前がやったのではないのか、、、
一連の新宿興行のやくざ銃殺は、、、俺はそんな気がするけどな。。。あははは、、、」
その居酒屋「早起き食堂」の一人娘の八千代が相槌を打ってきた。、、、「そうかも知れないよ、、、鼠さん、狙撃手だったんだろう、、、親の仇討ちと言うところかな、、」
とんでもない、物騒な話をして来た。
大江戸次郎吉は「ドキッと」生唾を飲み込んだ。
その態度を見ていた鬼の五右衛門警部補は、何かを感じていた。
その晩も楽しい酒を飲んだ、二人は家路についた。


8)(黒い狼、、、多いに暴れる。見せしめ)

世の中は不安定さを増した。いつ襲ってくるか分からない、強盗、窃盗団、暴漢の類が、街のあちこちにいるような。
スマホなどを開けると、とんでもない闇アルバイトが氾濫している。甘い言葉に誘われて、ついつい手を染めてしまう若者が多いような、、、
罪を犯したら、捕まり、そして、日本の法治国家の法制に従い、罰せられる。しかし、世の中の事件は後を絶たないのはなんでだろうと、、、大江戸次郎吉たちは考える、、、いや、世間の人々は考える。
そして、悪事を働いているという自覚がないのではないのかと思われるような、、、若者の挙動、行動がうかがわれる。
人は無関心になったのかと思われる。人は人、我は我、と言う様な人間模様があるようだ。
しかし、世の中、それが当たり前とは思われない面もあるような、、、、
ひと昔前なら、家々には家訓のような決まりがあり、やってはいけないことの見せしめのような掟があった。
そして、地域地域には共同で生きるための規則と言うか「町決め事」があったような。。。
今は各家庭が中心になり、勝手な生き方をしているようだ。
ましてや家族が何をしているか分からないほど、孤立化してしまったのか。。。
一人一人が己の好き勝手な行動を起しているのかも知れない。
だから、思う、、、、
大江戸次郎吉は今こそ、法律で裁いても裁ききれない悪事を、、、悪行をしたら、その結果は恐ろしい末路があることを知らせ示さないと、、、人は泥棒や強盗や、、、オレオレ詐欺を辞めないのかも知れない。
その最も恐ろしいこと、、、誰もが望まないことを、、、
そうだよ、、悪行を悪事を犯したら、、、「死」があることを知るべきだと、、、
法治国家の法制の定めるところの「死」ではないものを。
警察官である鬼の五右衛門警部補も、事件記者である次郎吉も、常々、居酒屋で酒を酌み交わしながら思うのであった。
今の世の中では危険的な思想には違いないが、、、そうでもしないと「悪事」は無くならないような気がする。


(9)怒る黒い狼

世の中の悪事は無くなるどころか、文明の進歩に伴い日を追うごとに増えている。悪事を悪事と思わない節があるような、、、携帯特にスマホがその元凶になっている。スマホが媒体となり悪事を拡散しているように見える。
しかし、今やスマホは人々に必要になり、なくては日常の生活が成り立たないような、、、老若男女を問わず必需品でもある。
その使い方が良いことを目指して開発されていればいいのだが、、、
悪事を目指した利用がされているようだ。スマホを利用した悪事企業バイトが目立つ。若者を引き付ける「誘い文句」で、誘われて、気が付けば抜き差し出来ない状態に。
恐ろしい世の中だ。
企業バイトの誘い文句では「今すぐにでも大金が入る」ような広告で、引きずり込まれている。
しかし、スマホの企業バイトが危険であることが分かりながら、もしかしてと言う気持ちで、、、安易な気持ちで、、
白昼堂々の強盗や強奪をしているのだから、恐ろしい世の中になったような。。。
その悪事の結果を、、逮捕して、取り締まっても、罰則が甘いよな気がする。日本の法治国家の法制化では無理なのかも知れない。
出来ないような規則はいくら作っても破られる。
それなら、破ったら、元には戻らないと言う様な仕組みにしないと。。。。紙は破ったら、張り合わせはしても、元の紙には戻らないのだ。
人もやったら、元の自分には、同じ人には戻らないのだ。。。ある程度は「厚生」はしても、傷ついた形の、心病んだ人間にしか戻らない。
戻った人間は絶対とは言えない、、どこかに不安を残しているような。
悪事をしたら、二度と出来ないようにしないと。
そして、初めから悪事は出来ないという「みせしめ」をつくらないと。。。
もう一度、法治国家の日本での悪事を見て、考えないと。。



10)(五右衛門と鼠小僧)黒い狼は。。。

白昼堂々強盗団屋やオレオレ詐欺が横行しても、一番元締めは捕まらない。。。五右衛門と大江戸次郎吉は、話し合っていた。
今風の強盗、詐欺の指揮官は暴力団で間違いなく「やくざ」だ。そして、強盗された、詐欺をされた金は、やくざの軍資金に化けている筈だ。
だから、元を絶たなければ、白昼堂々の強盗、泥棒やオレオレ詐欺は無くならない。
そんな話をしながら酒を酌み交わす二人だった。
そして、日本最大の広域暴力団事務所が襲われたのであった。、、、
「関東睦会」の本部だ。。。一人の男が機関銃を持って殴り込んだのだった。その時は幹部会が開かれていたので、関東睦会の緒方浩一郎会長も襲われて、銃殺された。
幹部も数名、銃殺をされたので、警視庁特捜班がその捜査に入った。
特別捜査班の中に鬼の五右衛門警部補もいた。
そして、強盗団も、オレオレ詐欺も、社会の悪事には相違ないが、広域暴力団の事務所への殴り込みを怒る五右衛門警部補が、その夜、連絡をして、大江戸次郎吉をいつもの居酒屋であった。
そして、
「おい、、、次郎吉、、しばらくは会わないでおこうか、、
最後の酒になるかも知れないのでな。。。」
その晩は居酒屋の娘、八千代も交えて、最後まで飲んだ。
そして、
鬼の五右衛門は、、、「次郎吉、元気でな、、無理するなよ」と、何か寂しげに分かれた。


11)広域暴力団事務所襲われる、、、

前夜、居酒屋「八千代」で五右衛門と妙な別れ方をした大江戸次郎吉はきになった。
しかし、五右衛門は仕事が忙しいので、、会えあないといったと次郎吉はおもったいたのである。
それは勘違いであった、、、
五右衛門はうすうす感ずいていたのである、、、長い付き合いから次郎吉の性格を見抜いていた。
今回の関東睦会への襲撃事件に何らかに次郎吉が絡んでいるのではないかと、、心配していたのである。
それで、五右衛門はしばらく会わないほうがいいといったのであるが、、、次郎吉には理解できていなかった。
もし、次郎吉がかかわったいたら、五右衛門は次郎吉を庇うことができなくなってしまうからである。。。
警察は甘くはない、、、次郎吉に目を付けたら、五右衛門が近づくことも情報を流して助けることが出来なくなるからだ。
もし、次郎吉と五右衛門が知り合いとなると、、五右衛門に一切の情報が入らなくなるからである。
そんなことで、五右衛門は次郎吉を心配して気づかった。
そんなある日、、、夜中である、ので、、事件が起きたのである、、、
今回は横浜に事務所を構える「横浜茜組」が襲われた、、、横浜茜組は傘下に「反ぐれ集団」をいくつか持っていて「覚せい剤おさわれたの密造販売」をしていたのである。
横浜茜組の茜創造組長のもとで地方の組員100人程度のやくざ組織であるが、傘下に従える「反ぐれ茜第一会」とか「反ぐれ茜第三会」とかのは反ぐれグループの若者が多い。
「横浜茜会」は組織は小さいが「覚せい剤密造をしていた」ので警察でもマークをしていたグループ集団であった。
その本部事務所が襲われたのである、、、茜創造はじめ幹部10名が銃撃されたのである。
やはり「機関銃」のようなものでの銃殺であったので、襲われた時の茜組長ほかのやくざ幹部は即死であった。
五右衛門刑事は調べてみたのである、、、その時の次郎吉の行動を、、、その時、彼は大阪へ取材出張をしていたのであった。
五右衛門は少しは安心したのであるが、、、火が付いた疑惑はなかなか消えないので、、細かく調査してのである。
確実に大阪取材出張の確証は取れなかったので、不安がつのった。


12)五右衛門警部補は次郎吉を呼んだ。

警視庁特捜課では組織暴力団事務所の襲撃事件を重く見て、専属特捜班を設け、捜査を始めた。
五右衛門警部補も専属班に指名されたのである。
捜査会議に臨んだ五右衛門警部補はまずいとおもったのである。」
警視庁特捜班の班長に任命されたのは警視庁きっての鬼警部と言われる、黒田権太警部で、組織暴力団専門の事件をあたかっていた。。。
黒田警部班長は捜査会議で述べた、、、
「今回のいくつかのやくざ事務所襲撃は同じ犯人によるのと思われるので、、、まずは使用された機関銃らしき銃を割り出してくれ、、、簡単に手に入る銃ではないのだから、、、出所を探せば、犯人につながるはずだ」
と、、説明した後に、、、
「たとえ、、、ヤクザと云えども人殺しを許してはおけない。。検察の面子においても犯人を検挙するぞ、、、そのつもりで捜査に当たってくれ、、、いいな」と厳命を出した。
五右衛門警部補はどうしても次郎吉に会わなけらばと思ったのである。
いつもの居酒屋「八千代」で次郎吉と会った。
暖簾を潜って、ガラス戸を開けて入ってくる次郎吉がなんとなく懐かしかったのである。。
つい最近、会ったばかりなのに、、、
「次郎吉、、、元気だったか、、、よかった、よかった無事で、、、」と、、、随分長い間会わないような挨拶をしてきたので、、、
「何、、寝ぼけてんだよ、、、2,3日前に会ったばかりじゃないか、五右衛門年取ったな、、あはっあはっ」
と、言っている、そんな次郎吉こそ、呑気なことを言っていると思った五右衛門であった。
しかし、五右衛門は安心をしたのである。
「次郎吉、、、お前、何か心配事ないか、、本当に大丈夫かと」と尋ねた。
確証もなく、、五右衛門は聞くことも出来なかったので、、ただ、心配するだけだった。



13)五右衛門の親心、、、


五右衛門は居酒屋「八千代」で次郎吉が心配なので、山を掛けて聞いていた。
半分は大丈夫だと思いながら、、「やっているな、、、このやくざ事務所の襲撃事件は絡んでいるな」と、おもっていたのである。
そこで五右衛門は情報を流しておいたのであった。
「次郎吉、、、お前も知っていると思うが、、、警視庁記者クラブからも知らせがあったはずだが。。。」
「最近のやくざ事務所襲撃事件に対しての特捜班が出来て、警視庁きっての鬼警部と言われている黒田順太郎警部が班長になって、本格的に動き出したからな、、、」
と、、話を聞いた次郎吉は知っていると返事をしながら飲んでいた。
「ところで、、、次郎吉はどう思う、、、やくざ事務所襲撃は、、、派手にやり過ぎでないかと思うけどな」
五右衛門は答えた。
「派手だよな、、、余りのも強引すぎると、警察の反感を買うのではないかな、、」と、、、
そんな会話をしていたら、、、居酒屋八千代のおかみが、、、
「いいんじゃあないの、、、ヤクザなんて社会悪だしね、、、全部退治してくれたら清々するから」
と、口を挟み、、、
「うちのお客にもやくざから金を借りて、追い込まれ夜逃げした奴もいるし、、、ヤクザでいい人はいないよ、、」
と言いながら
「やくざでいい人とかいうけれど、、、それは嘘だね、、、あいつらは虎狼だよ、、いや、ハエ犬だな」
と、、、ヤクザを心から毛嫌いしていた。
酔っていたのか、ヤクザとの嫌なことがあったのか、、「ヤクザなんて、みんな殺された方がいいんだよ。」
と、話しながらっ愚痴っていたのである。
五右衛門はなるほど、、、徹底して嫌いな奴もいて、、今回のやくざ事務所襲撃を喜んでる奴もいるんだとおもったんである。。。
しかし、五右衛門は心配は消えなかった。
「次郎吉、、、お前、記者クラブで情報が入るんだから、、注意して記事を書けよな、、、」
と、、謎をかけたのである。


14)居酒屋八千代は今夜は少し酔っていた。

いつも和服姿で背筋を伸ばしている強気の八千代ママが今夜は酒に飲まれていたのである。
そうすると酔っぱらっていた五右衛門も次郎吉も調子が狂うのであった。
「ママ、、どうしたの、、、そんなに酔っぱらって、、、なにかあった、、」
と、、いつも優しい次郎吉がのぞき込むよう心配したのである。
八千代ママが酔っぱらった時に限って、客が入ってきた、、、2,3人の人相が良くない男たちであった、、、誰が見ても堅気には見えなかった。
テーブルのある席に座り、、、ビールを頼み飲み始めたのである。。。
しばらくすると、後から2,3人のやくざ風な男たちが合流したのであった。
男たちはビールを飲みながら、、つまみに刺身を頼んだ、、、居酒屋八千代は調理場があって、、料人の年寄りがいた。
八千代ママ、、、ちょっと話を聞きたいのだが、、、
「この辺に、機関銃を持っているやつの話を聞いたことは無いかな、、、例えば猟銃でもいいんだが、、」と、、、しつこく尋ねたんである。
「聞いたことないね、、、そんな物騒なものを持っている奴は、、、内に飲みに来る連中にはいないよ、、」と、言葉を返していた。
そん話を聞いていた五右衛門は「やばいな、、、ヤクザた本腰を入れて探し始めたみたいだ」と、、思いながら次郎吉の顔をみたのである。。。
警察の他にもやくざ連中がさがしだているのか、、、奴らの探し方は普通じゃアないからな、、、
いずれは見つかるなと、五右衛門は思った。
次郎吉も聞いていたが、、、さほどに気にしていなかったである。。
ビールを飲んでいる男たちは「ママさん、、、何か情報が入ったら教えてくれよな。。」
と、、、捨てセリフを残して帰っていった。
男たちが帰った後で八千代ママは、、、、
「気を付けないとね、、、次郎吉さん、五右衛門さん」と言いながら、酒をあおったのである。
、、」

15)次郎吉狙われる、、、ごろつきに

次郎吉が五右衛門に相談してきたのである。
「五右衛門、、、少し変なんだよ、、誰かが俺を見張っているみたいなんだな、毎日、尾行されてるみたいだよ、、」と、、、居酒屋八千代で言ってきた。
「そうか、、、次郎吉、、気のせいだは無いのか、、」と、言いながら、
五右衛門は「やばい、、やっぱりな」と、、、心配したのである。
「次郎吉よ、、しばらく飲み歩きをやめよう、、、当分は家にまっすぐ帰った方がいい、、」
と、、二人で相談をしながら飲み歩きをやめることにしたのであった。
そして、、ある晩に先日来たやくざ風な男たちが八千代で飲みながら、、、
「ママさん、、、、、俺たちが来た時にいた新聞記者の男たちは来ないのかな、、」とあり、」、、、不思議な質問をしてきたので
あった、、、
八千代ママは、、「そう云えば、最近は見えないね、、、」と、ぶっきらぼうに答えた。
そのやくざ風な男たちの一人が呟いていたのえある。
「兄貴、、やっぱりおかしいぜ、、、調べてみるか、、と、、言っていたが
一人は「捕まえて、、はかせた方が早いよ。。」と、、八千代が聞いていてもやばい話であった。
居酒屋八千代のママは、、やくざ風な男たちが帰った後で、、、五右衛門に連絡をとったのである。
「五右衛門、、、やばいよ、、次郎吉が狙われているよ、、この前来たヤクザたちに、、、」
その連絡を受けた五右衛門は次郎吉に電話をしたが、、、留守だったので、、記者クラブに事付けを頼んだ、、、
しばらくして連絡が入った。五右衛門は事情を話した。
五右衛門が調べたヤクザたちは「横浜連合桜会」の傘下の「さくら唐人会」の連中であった。
五右衛門は次郎吉を心配した野である、、さくら唐人会」は人殺し、誘拐を平気でする中国系やくざである。場合によっては中国へ連れて行き、、行方不明になってしまうこともあるのだ。
やばい連中に次郎吉は狙われているのだった。
五右衛門は何とかしないと、、、と、思いながらもいい方法は浮かばなかったのである。


16)やばいぞ「次郎吉」。どうする、、、

五右衛門は公安仲間から情報を得たのであった。警視庁特捜部に移る前は、五右衛門は公安の特捜部に所属していたことが
有り、その時の同僚で内田浩平警部があった親友であった。
本来なら公安情報は秘密裏であり、他機関に漏らすことは禁止であった。
噂さ話ということで聞き出したのである。
「五右衛門、久しぶりだな、元気だったか、俺の独り言だからな、、、、ある記者クラブの人間が公安特捜部でマークしているんだよ、、、どうも、お前の知り合いのようだ、、」
五右衛門の聞いた話では、、、「最近、ヤクザ事務所が襲撃されて、ヤクザたちが殺された事件が多い、、その襲撃犯人が五右衛門の親友で、記者クラブの次ある、、郎吉らしいのだ。そして、公安特捜部では確証を掴んでいるらしいと、、」と、、
そういうことなので、内田警部は昔の仲間でもある五右衛門に打ち明けたのである、、
公安としてはやってはいけないことなのであるが、、、五右衛門には世話になり、命の恩人でもあったので、、噂話をしたのであった。
その情報を聞いた五右衛門は困った、、どうも手遅れのようだったと思うのである。
横浜連合桜会の反社会勢力の連中も探しているようだった。
五右衛門は公安の内田浩平警部と別れてから考えたのである。
今のままでは国家権力の「公安特捜部」か、、反社会勢力の横浜連合桜会に探されて捕まると五右衛門は思った。
次郎吉を救うのにはどうすればいいのか悩んだ。
しかし、、逃げる所が無いのであった。
公安も横浜連合櫻会も全国組織であり、情報網を持っているので、始末が悪い。
次は逃げる所が無いのである、、、五右衛門はた。本当に困ったのである。


17)困った五右衛門、、次郎吉と飲む、、「窮すれば通ず」の道を選ぶ。

五右衛門は困った、、、警察の情報もやくざ連中からの情報もいい話はなかった。
そして、、五右衛門と次郎吉は居酒屋八千代で会い、酒を飲んだのである、、、
「次郎吉、、お前とここで酒を飲むのも最後かも知れないな、、、」涙ぐんでいた。
「何を言うんだよ、、、五右衛門、、俺は八千代でこれからも飲むぞ、、」と、呑気なことを言っていたのである。
「馬鹿野郎、、、次郎吉、お前には明日が無いかも知れないのだぞ、、お前、、よくよく考えてみろよ、、お前のやってることやりまを。。。警察からも横浜連合会のやくざ連中からも狙われているお前に何があるんだよ、、」
と言われて、、次郎吉は答えた。
「今更、考えても始まらないよ、、やってしまったことだから終わりがあるんだから、、行きつく先が地獄でも行くだけだ、、五右衛門、心配してくれてありがとう、、」
と、、次郎吉は覚悟を見せたのであった。
傍で聞いていた居酒屋の八千代ママも、、「次郎吉さん、、どこへも逃げる所が無いんだから、、やってやって、どこまでも命つづく限り奔りなヨ、、私の出来ることなら応援するからね、、私あかnも江戸っ子だよ、、、」
と、、勢い有る声を掛けてくれた。
五右衛門も次郎吉の覚悟を聞いて腹が決まったのである。
「なあー、、五右衛門、今まで付き合ってくれたありがとうな、、お前との酒のみ人生もたのしかったよ、、、これから、どのくらい一緒に居られるか分からないが、宜しく頼むな。。」
と、、次郎吉は心から感謝したのであった。
その晩は心行くまで次郎吉と五右衛門、、そして、八千代ママは飲んだ。




















































































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