湯めぐり事件帳

献残屋藤吉郎

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鬼姫交番

死んだ呑兵衛さんの漫遊旅」

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コミカルサスペンス小説」「雲に乗った酔っぱらい」
献残屋藤吉郎書房
(1)「雲に乗った酔っぱらい」
酒が好きな男がいた、、、そして、俺は酒が強いと豪語していた。どこにもいるような酒飲みである。
酒のみとはだらしがなく、後をだらだらと引くものだ。
雲井呑兵衛と言う男は毎日飲んでいた。
いつものように酒を飲んだまでは覚えているが、、、そのあとがまるっきり覚えていなかった。
気持ちがいいことは分かっていた。なんかいつもよりふわふわと気分がよかった。
気が付いてみたら、水に浮いていた、、、しかし、雲井呑兵衛には遠くからぼあーぼあーとしか聞こえてかなかった。
誰かが話してはいるようだった。
雲井呑兵衛は相変わらず気持ちがよかった。
誰かが言っているようだった、、、どうも、俺様は水に溺れて死んだようだった。
えらいこっちゃあ、、、、とうとう死んだか。。。
まあーいいけどな、、、悲しんでくれる奴は誰もいないからな。。
そんな独り言を言っていた。
しかし、参ったな、、、俺も死んだか、、、まだ、50歳だぜ、、
おーーい、仏様まだ早いんではないかな。。。
俺が死んだら喜ぶ奴はいるだろうが、、、、
悲しむ奴はいないな。。。
なんか。俺の体がふわふわしているようだ、、、
何処も痛くにないし、、、可笑しいな、、、あははは、、、
あれ、、、笑えるじゃあないか。。。
冷たいな、、、何時までも水の中では、、、
あれーーー、体が浮いてきたよ。。。
ちょっと家まで行ってみようかな、、、、
えーーー、飛んでるよ、俺飛べるんだ。。。
これはいいな、、、らくちんで、、、
そうか、空をとべるんだ、、、アハあははだ。。。
もしかして、、、死んだんだな、、、俺は。。。
なんか便利になったみたいだな。。。。

(2)呑兵衛、家に帰る
家に帰っ来た雲井呑兵衛はふわふわした布団に寝ていた。
なんかおかしいな、、、自分の周りに人が集まり、泣くやつもいた。
可笑しいな、、、いつも粗末に扱われている自分が、何か大事に扱われていた。。。。そうか、、、俺は死んだんだな。
酔っぱらって、川に落ちて溺れてしんだんだな。。。
そうか、俺は誰とも話が出来ないのか。。。
夜になんだか分からないが、人が集まり、、相談しているようだった。
大変だよ、、、きっと、俺には身寄りがいないからな、、、天涯孤独な俺が死んだんだから、、、どうやって、葬式するのかなと、、、俺の方が心配してしまうよ、、、
しかし、不思議なものだ、、、どこでどうやって調べたか、聞いたかして、何とか身寄りと言われる人間があっ待ってきて、俺の葬式は終わった。
小さいけど家屋敷がのこった、、、一応、俺名義のものなので、その相続で少々もめたようだ。
俺にしてみれば、どうでもやかった。
しかし、人は欲張りなもので、俺の小さな財産を取りっこしていた、、、黙ってみてたら、、、勿論、俺は口は出せないが、、、あの世からでは、、、、あはああは。
黙ってみてたら、、一番欲張りな奴が持っていったな。。。
俺の葬式は一見落着した。
誰もいない部屋に戻った俺には行き場がなかった、、、座るところがない。。。足が無いのだから仕方がないが。。。
そうだ、、、俺は自由になったのだかから、、、自由に生きたいとこへ行ってみよう。。。
「おーーーい、My雲よ」と呼べば、、、
俺専用の自家用雲がやってくる。。。自家用雲に名前を付けないとな、、、「何とつけようか、、、、迷うな」
「my雲の名前は、、、さゆり」がいい。
「myさゆり、、、出かけるぞ」とお供ができた。
雲井呑兵衛は満足した。。。死んだ自分に幸せを呼ぶmy雲ができたことを。。。。。

(3)my雲「さゆり」と漫遊旅に
一人で生きてきた呑兵衛は、my雲「さゆり」ができたことで嬉しくてたまらなかった。
朝起きて、おはようを言う相手もなく、一人で起きて一人で会社へ行く、、、会社と言っても清掃会社だ、、、そして、来る日も来る日も窓掃除だった。友達も出来ず、会社での話し合い手はいた、、、
お昼には会社の食堂で定食を食べて、仕事が終わったら、帰り路にある居酒屋「一人酒」で晩酌をして家に帰る。
まったく何もない毎日だった。ところが川に落ちて死んでからは忙しくなってきた。
不思議なものだ、時間はある、そして、行きたいところへ行ける。
仕事もしなくていい。。。毎日文句を言う責任者の大久保もいない、、、いいね、、、自由とはアハあはは。。。
帰る時間になると、、、決まって迎えが来る。
my雲「さゆり」が迎えに来てくれるのだった。
「おかえりなさい、、、呑兵衛さま」と、、、嬉しいね。
まさに天国だよ、、、死んで天国へたんだな。
良かったよ、、、地獄でなくて。。アハあはは。。。
呑兵衛は生きている間に、悪いことは何もせずに、、、ただ、日々、一生懸命生きたことに感謝している。
その御蔭でmy雲「さゆり」と一緒に、ひと時を過ごせることに。。。。
生きている間、人生道では平凡だつたけど、、、、今はその分幸せにふわふわ浮いているようだ。
「呑兵衛さま、、、どこへいきますか、、、」
「そうだな、、、子供のころに過ごした筑波山のある田舎へ行ってみたいな。。。」
「わかりました、、、それでは参ります、、、筑波山の田舎へ」
呑兵衛は毎日、楽しく過ごせることに心から感謝していた。誰に感謝すればいいのか分からなかった。
田舎道の外れに一軒建ての家があった。年老いた一人の女性が勝手口で夕餉の支度をしていた。
あ、あお袋だ、、、「母ちゃん、母ちゃん」声をかけたが聞えなかった。。。そうだよな、、、昔のお袋の姿だものな。。
俺は随分と親不孝をしたものだ、、、今頃になって会いたくなっても無理だな、、、
本当にすまなかったな、、、「母ちゃん。。。」
死んだ今頃になって、手を合わせたって遅いな。。。
でも、my雲「さゆり」の
おかげで,おふくろに会えてよかったよ。

(4)故郷で友達と、、、遊ぶ
雲井呑兵衛は久しぶりに故郷の山々を飛んで回った。今はmy雲「さゆり」に乗れば何處へでも飛んでいける。呑兵衛だった。しかし、昔の故郷だ、、、友達はいないな、、、
と、思いながら空から故郷の野山を駆け巡っていた。
なつかしい小川が流れているな、、、あの川で水遊びをしたもんだな、、、
そういえばがき大将の酒井太郎はどうしたかな、、、奴の家に遊びに行ってみようか、、、
がき大将の太郎にそっくりな子供が遊んでいた。
良く見ればがき大将太郎にそっくりだったがん、奴の子供のようだった。。。。
そうか、がき大将も死んだのか、、、、
もういいっぺん、一緒に遊びたかったな。。。
そういえば、花子はどうしたろう、、、いないだろうな、、、嫁に行ってしまっただろうな。。。
思えば懐かしい、、、子供の頃が、、、大人になると、みんな別々になってしまうんだなーー
寂しいな、なんで別れ別れになってしまうんだろう。。。
仕方がないかな、、、それが人の定めというか、、、
人とは最後は一人で旅に出るんだな。。。
せっかく、集まって、寄り添って、生きても一人で旅立つんだな、、、、やっぱり、寂しいよ。。。
さあ、、、my雲「さゆり」旅に出るぞ。。。。

(5)呑兵衛旅の空を、、、
呑兵衛、故郷ものぞいたので、旅に出ようと思った。自分の体がなくなり,かすみのようになったふわふわ呑兵衛、どこへ行こうか、、、
人には見えず、、、自分にだけ見える姿で、昔懐かしい人々に会って見ようと思った。
my雲「さゆり」に九州福岡に行けるかどうかを尋ねた。遠いので心配したが大丈夫だというので、行ってもらうことにした。
まずは過去に付き合っていたさゆりに逢いに行ってみた。まだ、独り身でいるかどうかを知りたくて、、、、商売が忙しく、それどころではないように見えた、、、支払いの残っている国税の支払いが忙しく、大変みたいだった。
支払いを残してしまって済まないと思っている。
死んでしまった俺にはどうすることも出来ないが、、、頑張って欲しい。
まったく、無責任ないい加減な男だ、、、、つくづく反省だ。
さゆりの一人息子も頑張っているみたいだった。親子で頑張ってくれることを願っている。
綺麗になったさゆりを眺めているだけだったが、出来ることなら生きかえってみたいな、、、、
突然の死なので別れも言えなかった。。。会いたくなったら、my雲「さゆり」でくるよ、、、、じゃあな、、、
さあーてと次は何処へ行くか、、、ずっと昔の彼女のところへいってみるか。。。
死んでよかったことは自由に何処へでも行けることかな、、、あはあはは、、、
また、明日、、、、

(気ままな旅の空)
俺は好きな人生を送ったもんだ。自分のやりたいことを、思ったことをすぐに行動に移してしまっていた。
そして、失敗を繰り返してきたもんだよ、、、自分ではいいと思ってみても、人から見たらふざけたことかも知れなかった。しかし、いつも強引にやり通して失敗してきている。
まったく、失敗の繰り返しだった。
人間とは面白い、、、言い訳ばかりしてきたような気がする。本当は無理なことわかってはいたが、いつも、何とかなるだろうと、、、しかし、なんともならないで、、、
次には仕方がない、、、自分の計画の甘さに、気が付きながら、時代の流れのせいにしたり、時を誤っているのに、、人のせいにはしないが、、、世の中のせいにしたりして、失敗をごまかしてきているような。。。。
この世から消されて、何も出来ない自分になって、初めて己の未熟さを思い知らされた。
なあ、、、my雲「さゆり」よ、、まったく、なんて人生を送って来たんだろうな。。。
確かに、好きなことはやってきたような、、、、自分一人で満足しているようだ、、まったく、自分勝手な男だよ。
よくよく、考えたら、、、俺は人に迷惑をかけぱっなしなのかも知れない。。。何も、始末をつけずに雲の上に載ってしまったような。。。そんな気がする。
なあ。。。my雲「さゆり」よ、何をすれば償えるのかな、、、
今までに迷惑をかけた人たちに、、、最近、凄く迷う。
死んでお詫びをすればと言っても。。。既に死んでいるのだから、、、、本当にごめんなさい人生かも知れない。
すまないという気持ちを持ちながら、、、空の旅を続けようと思う。。。勝手な旅だな。。。。

(まだまだ続く、呑兵衛雲の旅)
呑兵衛さまはまだまだ、尋ね歩くところがあるよ、、、人世長くやるといろいろあぅたな、、、特に呑兵衛さまは女好きだった。付き合うとすぐに惚れてしまう、そして、勘違いが多い。好かれていると思ったら、金が持てた言うこともおおかったような、、、そんな女人世かも知れない。
50代の初めだったか、、、飲みに通う内に、情にほだされてしまったこともあったような、、、
振り返ってみると、いっぱいあったな、、、
50代のころは、もうたくさんだと思っていた情にほだされることはと、、、しかし、男とは弱いものだった。
そんな時代を、呑兵衛は覗いてみた。。。my雲「さゆり」に乗って遊び出かけた。
遊びに出かけたといっても、呑兵衛さんは雲見たいな男だから、相手には分からない。
それでも、ちょっとだけ覗いてみた。。。。
まだ、一人でクラブをしていた.がんばってるな、、、58歳ぐらいにはなるかな、、、、福岡県の炭鉱町で栄えた街で。。
人とはみんな頑張って、生きているんだな、、、女一人でも、、
人とは知り合って恋をして、、、そして、別れても強く、生きているんだな、、、
彼女には川のほとりにマンションを一つ、、今でも住んでいる。

(終わりのないふわふわの呑兵衛さんの旅)
呑兵衛さんもいろいろ騙されてきた。只、騙されても自分が稼いだ商いだから諦めはついた。
九州へ来たついでだから、my雲「さゆり」さん、京都まで飛んでいって欲しいな、、、
呑兵衛さんは京都で商いをした丹後まで足を延ばした。
そこで、騙されたのであった。太陽光発電施設を約90施設、金額にして約30億円だ。口の上手い奴にぺろりとやられたのであった。人を助けるつもりで、騙されてしまったのであった。
苦労して、一から作り上げて、最後ん仕上げで資金不足を起して、騙しにあってしまった。
仕方がないが、、、自分が甘くあまりにも信じてしまったので、、、馬鹿な限りであった。
人を騙すとやはり罰が当たるものだ。その人間はそのあと事故に遭って死んだよ。。。。
他にも呑兵衛さんを騙したので、、、当たりまえと言えば当たり前で、、、見事に遊びで死んだよ。。。
悪いことは出来ないもの、、、、呑兵衛さんも気を付けないとな。。。。
くわばら、くわばらだよ、、、、、

(失敗は仕方がないが、、、騙しはだめだよ)
呑兵衛さんも失敗はした、、、懲りずに失敗はしたものだ。
そして、何とかしようともがいた。
死んでしまった今となっては遅いが、、、迷惑をかけた人たちには申し訳ないと思っている。
何もないmy雲「さゆり」の空から。。。後悔している。
なんで、あの時にそうしなかったのかと、、、
でも、その時は精一杯に努力したよ。
東京から福岡へ、、、、福岡から福井へ、能登へと、一人で車を束したもんだ、、、、しかし、全て,無駄に終わった。
夜中、雨の中、嵐の中と吹っ飛んで歩いたな。。。
懐かしいよ、、でも。すべて空回りしたよ。。。
努力はしたがまにわなかった。
考えてみたら、凄い空回り人生をしたもんだよ。。。
俺の失敗をみて、、、笑っている奴もいっぱいいるだろうな。。ざま、、ないよと。
情けないけど仕方がない。。。。終わった仕舞えば後の祭りだ。。。空しいから風が吹いているようだ。

(懲りない呑兵衛さん、、雲に揺られて)
呑兵衛さんは商いが好きだった。人と会うことが好きだったのであった。
何度かの失敗にも懲りずに立ち直った。諦めが悪いのかな、、、これでもこれでもかと粘るのであった。
そして、気が付いたら立ち直つていたこともあった。
やれどもやれでも、ダメな時もあった。そんな時には見霧占領と、さっさと引き上げてしまった。
太陽光発電施設を売却したときだった。損害を与えたので、売却してその代金を支払ったのであるが、、、どうも、最後まで立ち会わなかったので、計略に嵌ったような気がした。
支払代金2億1500万円だった。最終的には2億円で結着が付いたはずだった。
先方から1500万円の支払い残金があるという裁判を起こされた。
しまったと思った、、、騙されたと思ったので、裁判にでて争った。呑兵衛さんは自分から裁判官に申し立てた。
そして、支払い命令が出たのであったが、呑兵衛さんは無視した。
その結果、担保の貸しビルは宙ぶらりんになって、今でも誰も手が付けられない状態になった。
呑兵衛さんの知恵が裁判の上を言ったのであった。
あれから7年、誰も手を出せずにいる。
呑兵衛さん、腹の中でほくそ笑んでいるのだ、、、俺と喧嘩するなよ。。。捨て身の技を持ってるんだから。。。
呑兵衛さが死んだので、、、最終的には国家財産になるのかな、、、、、
雲の上からじっくり見物だ、、、、、

(京都まで来たんだから、、、大阪に寄ってみようか)
呑兵衛さんも生きている間に、生きることの辛さに何度もぶち当たった。正直いって、何度か人生を辞めたくなったこともあった。
しかし、生きることの楽しさも知っているので、、「くそ、、、」と思いながら歯を食いしばってきた。
それでも一人になると辞めたく成ることが多い、、、、それが人生のようだ。
特に人生で失敗すると、なんでと思うことがあった。
そのたびに思う、、、諦めが悪いのか、未練たらしいのか、、「この野郎、、、今畜生と、、、自分の情けなさを叱咤してきた」
その繰り返しで喜怒哀楽を楽しんできたようだ。
大阪の夜の空を飛んでみた。
懐かしい夜の街が光輝いていた。その中を闊歩したころが懐かしい、、、
金があるころはいい気なもんだった、、、金額に糸目をつけずに夜遊びしたころが、、、、その罰が当たったんだな…今では行きたくても足がない、、、、あはあははだよ、、、
「お足がないよ、、、」
人とは馬鹿なもんかも知れない。。。
女に惚れて金を使い、、、気が付いたら無一文になった。
本当に女が惚れてくれたのか、、、分からない。
多分、金があっての事だろう、、、しかし、男は馬鹿だ。。
騙されたとは思っていない。。。
世の中の金金恋物語だな。。。
大阪の夜を、、、空を飛び歩いて、、
やっぱり寂しいな、、、、男ってやつは、、、アハあはあはだよ、、、

(今度は何処へ行けば、、、)
人世は何処へ行っても変わらないような、、、昔から住めば都とかいうように、住んだところが都になるらしい。
だから、流れ人生をしたところでいいことはなさそうだ。
死んでみて、my雲「さゆり」に乗ってみてわかった事がある、、、。人は見える人の事は良く言う、、、いない人の事は平気で悪口も言う、、、
しかし、金に余裕のある人は人をはめるな、、、金に忙しくなると少しは悪口も言う。。。
金がなくてもあっても、人の悪口とか、噂話はしないような、、
生きているときはすり寄って来た人間も、死んだあとは、特に金がなくなると人はろくなことをいわない。
人とはそんなものだ。
女もそうだ、、、しかし、金がなくなってからも付き合ってくれるいい女もいる。
女よりも男の方が冷たいな、、、、
金無しになると、男は近寄ってこない、ふざけた話だよ。
世の中は「金」がないと浮かばれない、、、アップアップするよ、、、、

(人生波風のごとく)
人世は海の波のように、静かな時もあれば、荒れ狂う時もあるような、、、、そして、溺れてしまうこともあるようだ。
人生の波を乗り切るためには知恵が必要だ、、、いい人生、良くない人生と、分けられてしまう。
my雲「さゆり」よ、、、自分の歩いた道を追いかけて、振り返るのは飽きたような、、、嫌だな。
どうせ、ふわふわと何処へでも行けるな、、、まだ、見ぬ世界を見てみたいな、、、
人間世界ではなくてもいいような、、、人間世界だったら、今までには出来なかった面白い世界を、楽しくあるいてみたいもんだよ、、、
my雲「さゆり」よ、、、夢の世界へ連れて行ってくれーーー。
アメリカでの話だが、、、ポケットマネーで80億円だって、、ボーナスを出したのが、凄いな、、、
同じ人間に生まれて、なんでと言うほど働きが違うのか、、、
そんな世界に行きたいもんだ、、、自分んで「お疲れ様」と言って、出来ることならやってみたいな。。。
夢を見るのは勝手だからな。
なんでも一番になって、権力者になって、最後は暗殺されてしまうのも人生だ、、、織田信長のように。
権力を握り,国を支配し、天下に号令していたヒットラーも最後は自滅して、哀れな最期を迎える。。。それも人生だ。
天下を治めて、自分の意のままに生き抜いた豊臣秀吉も最後は大阪城の裏口から出棺と言う寂しもあるような。
人世、何がいいか分からない。。。
平々凡々がいいのかも知れない。

(美味い物を食べて、、、日々楽しくが一番)
呑兵衛さん、死んだ身なのだから、慌てずにのんびり行こうかな、、、雲の上からの覗いて、美味いものがあったら、少しだけ「失敬しようかな、、、」
日本海の旅をしてみたら、、、若狭湾委に「旨そうなカニがあるな、、、食べたいな、、、少しだけなら摘み食いを仕様かな、、と」
日本海から、琵琶湖の畔まで飛んで来たら、、、川魚の料理が美味そうだ、、、「おお、、、ウナギだ」
雲の旅も悪くはないな、、、
昔、琵琶湖の畔に長浜城があって、豊臣秀吉が木下藤吉郎と言った時代の面影を思い出すような。。。
そして、安土桃山時代の織田信長の安土城がった空を飛んだ。
歴史とは凄い、、、時が違うと生きる人間も違う、、、当たり前だが、、、不思議な気がする。
呑兵衛さん、時を越えて、雲で空を飛ぶ、、、愉快なり、愉快なり、、、

(呑兵衛さん歴史を覗く)
呑兵衛さんもお足がなくなって、雲に乗って時代の空間を飛び回っているんで、、、ちょッと、聞きたいな、、、
歴史の中で、安土城の宴で明智光秀が徳川家康に、腐った鯉料理を振舞って織田信長が激怒した話は本当なのかな。。。
呑兵衛さん、そっちの世界ではどうなんだろう、、、
分かるかな、、、わかったら終えてよ。。。
歴史の話は時が経ってしまったので、事実は何処かが違う様な気もする。
時代の過程は色々と作られるようだ、、、ただ、本能寺の変で織田信長が明智光秀に殺されたことには違いはないと思うが、、、本当の嘘、誠は分からない。
事実が違ったら面白いのだが。。。
織田信長が死んだことには違いないとは思うけで、信長の首は出てこなかった。
もしかしたら、生き延びたのかも知れない、、、不思議だな
今も昔も食べ物の恨みは怖い。。。。

(呑兵衛さん、気ままな歴史旅)
吞兵衛さん、幕末時代の人々と会いたくなってきた。
明治維新はいろいろな有名人がいるような、、、日本を変えた有名人が、、、あの時に坂本龍馬が暗殺されなかったら、どうなっていたのかとか、、、明治維新がなった後に西郷隆盛が西南戦争を起こしていなかったらとか、、、のちの世の人はいろいろと想像をするような。
歴史が本当はどうなっていたか知る由もない。。。
だから、想像することは面白い。。。
呑兵衛さんはこの世の人ではないから、、、魔界にも、天国があるならば天国へ、、、、地獄があれば地獄ものぞけるような、、、
出来たなら、教えて欲しい。。。
歴史上の有名人は今は何処に、、、どんな偉人であっても、全てが天国へはいけないような、、、、
人は生前、間違いを越しているような。。。
だから、偉人であっても、地獄へ落ちている者も。。。魔界に生かされた者も。。。いるような。。。
人とは善行をしたから天国へと行かないような。。。
「おーーい、呑兵衛さん、、、俺たちは何処へ行くのかな。。あはあはは、、、わかったら教えてな」

(呑兵衛さん、空の旅は楽しい)
呑兵衛さんも雲の旅も楽しいが、、、現世でもかなりおかしく、面白く生きてきたようだ。
大きな仕事もしたが、失敗もこれでもかとした。
人とは面白いもんだ、、、今までも言ったが、金があるときと言うか、金回りがいいと、人も集まってくる。

集まってくる人が全て、いい人とは限らない。。。いろいろだ、、、初めから騙しにかかってくる人間も多い。
呑兵衛さんは何方らかと言うと人良しであった。
人をすぐに信用して、甘い話に乗ってしまう。
しかし、自分んが信じたのだから、仕方がないが、、、
と言って、いつも諦めてしまう。。。
変なところに諦めがいいのだ。
人生なんでも、しつこく粘って生きているようで、、、そうでもないような。
諦めがいいとか言っても。。。本当は諦めが悪い。
だから、粘って、頑張るところもあるようだ。
そんなこともあって、今でも生きているような、、、、
心はいつまでも死なない。
身体は消えても、、、、心はいつまでもだ。。。。
何処までも飛んでいこう、、、my雲「さゆり」。。。


(呑兵衛さん、、なぜ川に落ちたのかな、、もしかしたら殺されたのかな)
最近、呑兵衛さんは考えることがある。呑兵衛さんは川に落ちて死んだのであるが、、、ただ、酔っぱらって落ちたのかな、、、可笑しいな、、、
もしかしたら、呑兵衛さんは殺されたのではないのかな、、、と、思う時がある。
呑兵衛さんが死んで、得するのは誰だ、、、
考えるときが多い。。。。
少し、調べてみようかな、、、、得する人間は誰かが、、、
呑兵衛さんは考えた。
自分が死んで、一番得をするのは誰だと、、、
雲の上から下界を眺めて考えた。
思い当たることはあるが、、、果たして、そうなのかなと、、、
付き合った女性たちに、、、マンションやお店を買って、援助してきたが、みんな、結果から見れば徳と言えば徳である。それも半端な金額ではないから、、、
しかし、俺を殺して得する奴はいない。。。。
商いで俺に借金して、俺が死ねば返さなくていい奴は誰だ。。。
「いるぞ、、、いるぞ。。何億あろうかな。。。」しかし、俺も死んで、俺を騙した奴も死んでしまった、、、
但し、、、生残っている奴がいるな。。。
なんか、報復方法はないものかな。。。。
本当に正直言って、、、頭に来るな。。。
雲を走らせながら、考える殊にしよう、、、、ふざけやがって。。。まったく、頭にくるよ。

(死んで花実が咲くものか)
my雲「さゆり」悲しいな、、、人とは雲に揺られてぶらぶらはいいのだが、、、、脚がないと何処へも行けないな。。。
「この野郎と言っても、、、拳骨を振り上げても、空を切ってしまう。。。とほほ、、悲しいよ」
なんでも言えて、なんでも行動できるうちが花だな。。。
しゃくに触るけど、、参ったな。
人への恨み、つらみも生きていればこそだな。。。
昔の人は良くいったよ、、、「死んで花実が咲くものかと」
my雲「さゆり」ぐたぐた行ってもしようがない。。。
雲に揺られて、旅に出ようか。。。
死での旅とかに。。。
生きて出来なかったことを、いろいろとやってみようか。。。
と言っても、、、何が出来るんだ。
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