待ちロ旅

献残屋藤吉郎

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風雲児将門

青春活劇ロマン

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歴史時代劇小説「風雲児将門」
関東の地を駆け巡った侍「一代の武将」
、、、、「朱雀天皇に対応した新皇」
(1)相馬の小次郎

平の将門は日本の第50代桓武天皇の皇胤で、平氏の姓を授けられた、高望王の三男の鎮守府将軍の平の良将の子ども。
父、平の良将は上総国佐倉に領地があった。
母の出身地は相馬だったので相馬で育ったので、、、。。
「相馬の小次郎」と言われていた。
若いころは京都で軽輩の役職についていた。
平の将門は38歳で討ちとられた。
若くして関東で暴れ、平定したが、時の朝廷と争いがあって、反逆者として戦いに敗れた。
悲運の武将であった。
一時は筑波山に兵を進め、威勢と名実は関東一円に鳴り響いた。
下野、武蔵、上野、の5か国を支配し、国家へ対する反乱は無かった、私戦はあったが、、、、
平の将門は馬が好きで、こよなく愛していた。
下総の国、常陸の国に広がった平氏一族の抗争が関東一円にひろがり、将門は勢いに乗り、国府を襲撃した。其の際に
「印鑑」を奪い、京都の朝廷に対して「新皇」を自称した。
そして、東国の独立を計り、朝敵となった。
新皇即位後2か月で、藤原秀郷、平の貞盛に討伐された。
「承平天慶の乱」
死後は御首神社、築士神社、神田明神、王国神社に祀られる。
満38歳で討伐される。


平将門は青年のころは京都御所の「北面の武士」として、天皇の護衛にあたっていた。
しかし、京都は公家の人たちが出世をして、天皇の子孫と言っても武士たちに出世の道はなかった。
そこで、将門は関東佐倉の領地に戻った。しかし、国司源護の娘と婚姻が決まっていたにもかかわらず、国香達叔父に嫁ぎ、彼の父の所領は3人の叔父に分配されていた。
そして、将門は武力を持って、その所領を取り返した。
また、将門は朝廷に不満を持つ者に押されて、次々に国司を襲い、その所領を広げたいった。
関東の全土を収めて「新皇」に即位したのであった。
将門は領民にも人気があり、弱い者の味方をして、増税を緩めていった。
朱雀天皇のときに朝廷へ出向き、罰に服したこともあった。
しかし、恩赦により、許されて国も途へ戻った。
そして、度重なる国司の悪政に立ち向かい、朝敵なってしまった。
相馬の国での「相馬の小次郎」時代は馬をこよなく愛し、製鐵事業にも力を注いだ。

(流れ星が輝いた)
平の将門の末裔と言われている、、、平正義は今年も大学受験に失敗して、神田明神にお参り来た。
神田明神は平の将門が祀られているというので、気の弱い正義は祈願に来たのであった。
本当に自分は平将門の末裔なのかと疑いたくなった。豪遊であった平将門には似ても似つかぬおとこなので、、、
38歳で討ち死にするまで、弱い者の味方、農民を助けて、朝廷に歯向かった武者には到底かけ離れているような気がしてならない。。。
しかし、家系図によれば間違いなく平将門の末裔であった。
そんなことを思いながら、神田明神にお参りしていた。
突然、雨が降りだした、、、かなり強く降りだしてきた。
空は暗く、、、雷まで鳴り出した。
春の晴れたいい日だったので、正義はびっくりした。
神田明神の軒先で雨宿りをしていた正義の目の前が光った。
何時しか、正義の目の前の景色が変わった。
そして、春なのに珍しく、雷が落ちた、、、正義の前に有った大木に、、春雷か。
その雷が鳴りやんだら、、、さあつーーと空が明るくなった。
不思議な光景だった。
そして、何事も無く、正義は神田明神を後にした。
神田明神をお参りしてからの正義の心に変化が起きた。なにやら、心が大きくなったような。。。本当に正義は変わったのであった。

(平の将門の墓参り)
平正義は神田明神での春雷に会ってから、自分の先祖である平の将門が気になった。それで、墓参りをしたのであった。
春の桜花が咲くころの昼頃だった。
不思議なことが起きた、、、、正義が墓参りをしていた時だった、突然に雷が鳴り始め、雨が降り出した。
先日の神田明神へお参りしたときと、同じだと正義は思った。空も暗くなり、一転周りの景色が変わった。
そして、またまた、春雷が落ちた。近くの大木が割けた。
そして、正義は不思議な気持ちになったような。。。
雨が酷くなったので、走って近くのお店の軒先に入った。
正義は二度も同じ目に遭い、、先祖の将門が怒りを表しているように思えた。合戦で討ち死にした、先祖が、将門が何かを言いたそうに思えた。戦いに敗れ、朝敵となり、京都の三条河原にさらされた平の将門が怒りを春雷になって、自分に伝えたいような何かを感じた。
38歳で合戦に負けるまで、農民の見方となって、朝廷に対抗していった将門にも言い分があったような。。。
増税を課していた国司に何かを言いたかったのでは、、、、
親が預かった所領を、叔父たちが奪ったことへの腹立ちがあったに違いない。。。また、自分と婚姻関係にあった女性を奪った3人の叔父に対しての怒りもあったと思う。
その親族の争いがひろがり、将門はそれらの国司を襲ったのであった。
そして、関東全域を制圧したのであった。
その勢いで「新皇」となり、朝敵となってしまったのであった。。。。
正義は思った、、、、もしかしたら、なりたくて朝敵になったのではない、、、時代背景の中で、成り行きで朝敵になったような。。。
最後にたたった戦で、額に矢を射られて討ち死にしたために、さらし首になってしまった。歴史の悪戯のような。。。
生きて、庶民のための武将でいたかったような、、、
そんな気がする正義であった。
まだまだ、生きたかった平の将門が春雷になって、この世に落ちたのかも知れない。



(2)平の将門は生きている、、、心の中に
正義も神田明神をお参りして、春雷にあった翌年に東大法学部に入学した。なぜか、急に成績が良くなっていたのであった。、、、、平の将門を心のどこかでお参りしてから、全てが、人生が前向きになった。
大学もさほどに勉強しなかったが、成績も良かった。
大学3年の時に司法試験を受けたら、偶然なのか受かったしまった。
平の将門を祭ってある神田明神をお参りしたり、墓参りをしてから、何かついていた。
正義は心のどこかで、先祖の将門が見守ってくれているような、、、そして、正義を引き上げてくれているような気がしてならなかった。
司法試験に合格したときに、東京永田町にある「将門の首塚」をお参りした。
自分ではお礼のつもりだった。
この時も空が晴れてたのに、首塚に着いた頃に雨が降り出した。そして、冬だったのに雷が激しくなりだした。
正義がお参りしていた時に雷が落ちたのだ、、、、正義の近くに、、、そして、正義は気を失った。
余りにも激しい雷で、正義は自分に落ちたような気がして倒れた。
気が付いた時には病院だった。
正義は夢を見ていた、、、、気を失っている間のわずかな時間だったが、、、
夢の中に先祖の平の将門を見たのであった。
そして、、、「正義、、、目を覚ませ、、、お前にはやることがある、、、わしに代わって、、、」
後は言葉にならなかった。
正義は目が覚めて、、何かが頭の中をよぎった。」
それが何かは分からなかったが、、、後で知らされた。
将門が夢に出てきたことで、正義には力が湧いてきたような気がした。。。今までと違った活力のようなものが。。。
なんか生きているような、、、、
それがなんだかは、後でわかってきた。
その晩、家で目が覚めた正義の枕元には、、、平の将門がいた。
そして、「正義、、、わしの念力を与えるから、これから不合理なことには立ち向かえ、、、弱者を救え」
と、、、平の将門が見えたのであった。
「人には見えないが、、、正義、お前にはわしが見える筈じゃ、、」と
正義は枕元に立つ、平の将門を見つけてびっくりした。

(3)将門と今風を暴れる
正義は大学を卒業して、裁判官になった。日本の法治国家に不満は待っていたが、出来ることなら、自分が関係して改善していこうと腹を決めたのであった。
いろいろな問題が起きるとは思うけど、悪に対しては敢然とたちむかっていこうと。。。。
正義が最初に担当した事件が汚職関係の裁判だった。
第一土木建設株式会社に絡む裏金工作だった。裏金工作とい言っても10億円からの脱税であった。
国税が摘発した脱税額であった。表向きは経理上は綺麗に処理されていた。
下請け会社の毛利開発興行株式会社との取引であった。経理上はつじつまが合っていた。
しかし、毛利開発興行への経理監査が入った翌日に、経理係長の大内一が自殺をしたのであった。
余りにも突然であり、偶然だったので、警視庁捜査二課はその自殺を疑った。
捜査にあたったのが赤垣警部補だった、、、正義とは大学の先輩後輩の中だったので、情報交換を行った。
警視庁からの報告書では捜査半ばではあるが、、大内係長の自殺と今回の汚職には何かかかわりがあるような。。。
そして、その捜査結果待ちになった。
正義判事のもとには、上層部より内示が出ていた。大内係長の自殺は仕事の過労が生じての事故であり、経理上の不正はなかったということで処理をするようにと。。。。
正義は納得しなかった。
いつもの内部の圧力で捻じ曲げられた判決だと思った。
逆らえば、、正義の立場は危うくなる。
しかし、上からの力で抑えられた判決には承服しかねた。
さからっても、申し立てしても、覆ることは無かった。
汚職や贈収賄、、、談合などの経済トラブルは政治家や経済界の有料者の圧力が加わり、、うやむやにされてしまう。
日本の法治国家のインチキ判決が出るのであった。
無罪にはならないが、、、、「執行猶予」つきの判決が。。
無罪と同じだよ、、、、犯罪者が野に放たれ、自由の身になるのだから、、、、
可笑しいよ、、、本来は実刑だろうが。。。
正義は許せなかった。
法を犯した犯罪者を自由の身にすることは、、、罰するべきだと。。。
正義は誓った、、、執行猶予になるべきじゃない犯罪者は、罰するべきだと、、、
今回の事件も詰めていくと、、、企業間には不正があり、一人の人間の犠牲で隠してしまっていた。
正義は、、、将門に言った、、、「将門じいちゃん、、、力を貸してくれ、、、どうしても許せないんだよ。」
春雷で出会ってから、将門はいつでも正義の呼び出しに応じた。
「正義、、、困ってるようじゃのう、、、昔なら邪魔な奴なら殺してしまえばいいのだが、、、今はそうはいかぬだろう。。一度、わしを自殺した大内なにがしの墓前に連れて行け、、、何か見えるかも知らないから、、」
と言うことで正義は、、、人には見えぬ将門を連れて行った。
正義は裁判官と言うこともあって、自殺した大内係長の墓前に伺った。大内係長の自宅は千葉市郊外にあった。質素な戸建てのたたずまいであり、今は無くなった妻の和代が子供二人と住んでいた。
「ごめんください、、、、平と申します」と言ってお線香をあげた。将門も一緒に手を合わせた。
すぐに将門じいちゃんは正義にささやいた。
「この仏は殺されたんだよ、、、恨みを残しているな」
正義は将門じいちゃんに、「わかった、、、もし、わかったら、どうして殺されたか聞いてみてくれ、、」
また、見えるなら「誰に殺されたかも。。。」
将門じいちゃんには死の世界が見えるらしい、、、
正義は仏壇にお参りしてから、、、俄然、やる気を起こした。
「将門じいちゃん、、、これからも教えてな、、、法制会の闇を暴いてやるぞ、、、」
帰りの車の中で正義は燃えていた。
人を殺しておいて、汚職をしておいて、平然と生きている連中を身逃せなかった。
正義には将門と言うこの世のものでは無いが見方がいたのであった。

(正義、正義に刃を振るう)
正義が今回の裁判の内情をばらすことで、裁判所内は大騒ぎになるだろう。。。正義は埋もれさせないように、報道関係にも手を回していた。
「将門じいちゃん、、、今回俺がやることは、早い話が裁判所に反旗を翻すんだよ、、、、将門じいちゃんが朝廷に逆らったことと同じくらいの事をやるんだから、、、見守っててくれよ、、、」
正義は覚悟を決めた。
報道関係は読朝新聞で報道する準備をしていた。警察関係は警視庁赤垣警部補に暴露を頼んでいた。
新聞が出る前日に新聞社の明石記者から連絡が入った。
「平、、、すまん、、、上からの指示で発売中止がでたよ、、、仕方がないから、、、俺も首覚悟で、SNSで流すよ。。」
「そうか、ありがとう、、、無理すんなよ」
と電話を切ったら、警視庁特別捜査班の赤垣警部補からも捜査中止の指示があったとの事だった。
仕方がない、、、正義は裁判所内での反旗だけでも翻そうと行動を起した。
なんとも凄い、、、圧力だった。。。
日本の政界、財界の圧力と言うか、、、共同戦線は凄かった。
握りつぶそうとしている汚職事件を、、、、正義は何としても逆らい、表沙汰にしようとしていた。
新聞記者の明石記者がSNSで拡散したので、このニュースは広まった、、、、裁判所内の裏ばなしであり、汚職のもみ消しの話しだったので、、、大衆週刊誌の話題となり、もはやかき消せなくなっていた。
SNSで拡散されて翌日には裁判所には報道関係の記者がむらがり、、、更には圧力をかけたとされた民友党の事務所にも報道関係者が押し寄せていた。
勿論、警察、検察関係にもである。
最近にないできごとであり、日本の汚職事件の急所に攻め込んだ事件なので、、、報道関係各社は逃がさなかった。
ニュースを圧力によって、握り潰していた大手新聞社も乗り出してきた。
法曹界も逃げきれるものではなかった。ここまで暴露されてしまうと、今までの法曹界のやり方に不満を持つものも現れた。
平正義は判事会から呼びつけられたが、覚悟が決まっていたので、堂々と渡り合うつもりでいた。

(正義、、、政府に反乱を起こす)
正義が起こした裁判所における反乱は各方面に広がった。
正義は裁判官になりたてなので、下級裁判官であった。
日本の裁判官制度では下級裁判官は高級裁判官の任命制度で決まるのであった、従って、裁判官の世界では高級裁判官には逆らえなかったのであるが、、、あえて、正義は逆らったのであった。
来年は左遷にさせられて、僻地に飛ばされる覚悟であった。
また、そうなることを防ぐためにも「世論」を利用したのであった。
できる限りのマスコミを味方にして,今回の反乱を起こしたのであった。
出来るだけ派手に、出来るだけ大袈裟に演じたのであった。
政治の世界では民友党幹事長の汚職事件をさらけ出して、警視庁、検察庁も抱き込んで汚職収賄事件を立証し、当該会社を脱税汚職違反で告訴しての喧嘩であった。
まかり間違えれば、自分が排斥されてしまうのであった。
今回の正義の反乱は計画的にうまくいったのであった。
しかし、国の力は恐ろしい。。。
これから先に何が起こるか分からない。
どんな罠が待ち構えているか分からないのであった。
正義は本当に最新の注意を払って、国に対抗していかないと、、、
反乱は道半ばであった。
将門が失敗したのも、国の持つ凄さ、底知れぬ力であった。
「正義、、、これからが正念場だから、、、念には念を入れたな。。。」
「そうだな、、、将門じいちゃん、、、これからもよろしくな、、、反乱を成功させるためにも」
正義は将門じいちゃんと、、起こした反乱の道を切り開いていくためにも、、、神田明神にお参りした。
前途多難な法曹界への反乱、、、弱気人たちのためにも改善しないと。。。。

(下級裁判官制度により、、戦いには勝ったが、、、制度に負けた)
日本の法治国家の仕組み、、、下級裁判官と上級裁判官せいどにより、正義は裁判所内に反乱を起こして、裁判には勝った。。悪には勝ったのであったが。。。
裁判官制度に負けた。
案の状、翌年の移動で地方へ飛ばされた。裁判官としての出世の道を閉ざされたのであった。
正義は覚悟はしていたが、国の守りの壁は厚った。
結果的には国は、何も失っていなかったのである。正義ひとりのわが身だけが痛みを与えられた。
これが国か、、、、法治国家化、、、凄いと思った。
個人的には勝利したと思っていたことが、、、全て無になった。
国とは害のある人間、無用となった人間は切り捨てられていくのだった。
どんな地位にいるものでも、権力者でいても、金力者でいても、、、国と言う化け物は必要でないものは切り捨てていく。。。恐ろしい生き物だった。
出来上がった国に対抗するものは、容赦なく消されていくのであった。
そして、次に用意された権力者、金力者に入れ替わっていくだけであった。
国と言いう入れ物は魔物は何事も無く生き残っていくような。。。
今回も正義はつくづく思い知らされた。
「将門じいちゃん、、、怖くなったよ、、、国が。」
「国民を守ってくれるはずの国が、平気で人を殺し、法律を曲げていく。。。本当に怖いな。。。」
「将門じいちゃん、、、いくら強くても、弱者の見方でも。。。殺されてしまうのが当たり前だっよな。。」
「そうじゃな、、今考えてみると、わしも甘かったな、、、
正義、褌を締め直して掛かることにしよう。。。」
正義と将門じいちゃんは唸り合った。
正義は島流しにあったのだから、、、昔の「流人」と同じだ。
時間を待つより仕方がない。。。時の流れが呼び寄せてくれることを祈るより仕方がない。。。。
正義は時間があった、、、もう一度法律を勉強した。
島流しになった沖縄で、正義にも連絡があった。
一緒に戦った警視庁の赤垣警部補は今は、、、北海道の田舎交番勤務となっていた。
なんとも凄いと思った、、、反旗を翻したものは行き殺しであった。
新聞記者の明石記者は解雇になり、今はフリーの事件記者をしていると、、、、
正義は誓った、、、、自分に。。。必ず帰り咲いてやると。。。時間が経てば状況も変わると、、、
そして、自分が一番変わってやると、、、成長して見せると。。。
その時に初めて、本当の反乱が出来ると。。。。

(4)桜が咲いて、、、東京へ
正義が再び東京へ戻るまでに5年の歳月がたった。
高級裁判官が変わったのであった。正義の裁判官としての技量をかっていた高級裁判官の一人、大河内輝柾が呼び寄せたのであった。
正義が左遷になってから、5年がたち、現在の民友党幹事長が木戸官兵衛になってから、オリンピック関係の入札問題で事件が起きた。
オリンピック委員長に就任したのが、正義が汚職事件で引き釣り降ろした本田誠一郎だった。入札に絡んだ問題で、賄賂が大きく動いたのであった。
大手広告代理店の松本専務取締役が各種団体から賄賂を受けとっていたのであった。本人は賄賂ではなく,れっきとして営業手数料と言い張った居たがまぎれもなく賄賂であった。
検察庁は松本を逮捕した。
そして、関係各社の担当者も贈収賄の容疑で逮捕された。
今のままでは悪が罷り通ってしまう恐れがあった、、、、
逮捕はされたが、保釈金を積んで、世の中に放たれてしまう、、、
日本の法治国家の悪い面、、法律を捻じ曲げての解釈で、世の中に放たれてしまう。。。。悪人が堂々と。。。
裁判所としても、そうそう同じ手でやり込められてはいなかった。
そこで、沖縄に左遷になっている「平正義」を呼び寄せたのであった。
正義は、、、将門じいちゃんに下調べをさせておいた。
この世の人間ではないものにしか出来ないことを。。。
そして、されらの情報を持って、東京へ戻った。

(大きくなった正義裁判官、、、将門とともに)
知識も豊富になり、考え方も柔軟になり、、、解釈も幅広くできるようになった正義であった。
将門じいちゃんにも、姿なき将門にも持っている怨霊も発揮してもらおうと相談をしていた。
場合によっては人にはない怨霊で飲み込んでもらおうと、、、念力を発揮してもらおうと。。。
権力で法律を捻じ曲げさせることをとめないと、、、
何としても正義は今までに勉強した知識で、、今回も法が正しいということを示してやろうと思っていた。
民友党木戸官兵衛は何としても、広告代理店東陽堂の松本専務取締役を保釈させようとしていたが、何としても保釈申請を裁判所は認めなかった。
裁判所としても最後の砦でる、、、何としても有罪にするための、、、
そこで、圧力をかけられても屈しない裁判官、平正義が帰って来たのであった。
大河内暉柾が、、、「平君、、お帰り、、、無理を言って済まぬが頼むよ、、、君しか出来ないことなので。。」
正義は、、、「只今帰りました、、、私で出来る限りやります。。。よろしくお願いします」
正義は燃えた。。。。
今度は最後まで攻め落として見せると、、、国との戦いだ。
一方で民友党側は更に攻めてきた。
どんなことがあっても「保釈」に。。と。
松本被告も長期拘留でかなり参っている様子だった。しかし、裁判所側は保釈を認めなかった。
民友党側は力の限り、、、、あらゆる方面を調べて、裁判所側の弱点を探した。
脅しても駄目なら、、弱点を見つけ出して攻めようとしていた。

(攻防戦)
正義裁判官は将門じいちゃんの調べてくれた、表に出ない裏の話をまとめてみた。
松本被告を何としても拘留のままに起訴していこうとしている検事、裁判所側を切り崩そうと民友党側も動いた。
その情報を将門じいちゃんが探り当ててくれた、、、、民友党陣営は何としても保釈に持ち込みたかった。
そのために手始めに検事の首席検事を落とす手段の方策を講じてきた。首席検事の息子が何度も国家試験に落ちていた。
その手助け条件を提示して、崩落してきた。
もう一人は調べたら、借金地獄陥っていたのである、、妻の雅子が、、、それを助けた。
最後の一人は何としても落ちなかったので、、、本人を拉致して攻めぬいた、、、関係暴力団の拷問だった。
それでも落ちなかった検事は殺された、、、自殺に見せかけて。
この状況を将門じいちゃんが地獄からみていた。
しかし、証拠はないので揉み消されてしまった。
民友党側は必死だった、、、死に物狂いだった。
正義裁判官は最後まで一人、頑として保釈を認めなかった。
「正義。。。相手は最後はお前を狙っているぞ、、、どうしても、揉み消したいのだ。。。」
将門じいちゃんが言うのには、、、
松本被告を保釈に持ち込み、、、執行猶予で、、、時間をかけて捻じ曲げるつもりだと。。。
「将門じいちゃん、、、俺は大丈夫だ、、、負けないよ。
世論が味方してくれているから。」
「そうか、、、心配だな、、、判決が出るまで、、、わしのそばを離れるなよ、、、守ってやるからな」
と、、、将門じいちゃんは言ってくれた。」
将門は魔戒転生の仲間を引きずり出しても、正義の反乱を成功してやると誓った。
将門の持っている怨霊、念力で、正義を守っやろうと、いろいろと手を回した。生きている人間の魔物と、、、死んだあの世の魔物との戦いでもあった。
民友党は正義以外の裁判官に毒牙をむき出した。正義は最後の砦は守らないと。。。。
将門じいちゃんと密かに作戦を練った。
裁判が終わるまで、何としても正義以外の二人の裁判官を守り通さないと。。。
(検事を拷問したやくざたち)
今回の贈収賄事件で、妥協しなかった検事は自殺を装って死亡したが、その検事を拷問したやくざたちは、ゴルフ帰りの山道で自動車事故を起こして、二人は死亡した、助かった一人は半狂乱になって、今も入院中であった。
うわ言のように「頭首が飛んできた、、、血だらけの頭首がおそってきた」と叫んでいるとのことであった。
将門じいちゃんの怨霊が成敗してたのだと正義は思った。
「ありがとう、、、将門じいちゃん」正義は手を合わせた。

(民友党幹事長、木戸官兵衛、交通事故に遭う)
将門じいちゃんはあまりに酷い民友党木戸官兵衛のやり口に腹が立ってきた。。。そして、魔界からの打てる範囲の怨霊を加えていった。
精神的な罰しか与えられない、、、見えない罰を少しでも与えてやろうと念力をかけた。
国会に行く道で、木戸官兵衛の車が事故を起こした。幹事長木戸官兵衛は大怪我をした。
そして、両足骨折で、明日に控えた裁判には出れそうもなかった。
「正義。。。わしの怨霊で抹殺してしまえばよかったような気がする。」
「将門じいちゃん、、、怪我でよかったよ」
最終的には裁判でやっつけるから。。。
今回は正義は自信があった。
前回も裁判で勝って。。。国に負けたのだから。。。
今回は国でも勝つよ。。。。

(5)正義裁判官は信じていた、、、世論を。
今回の裁判はあくまでも、贈収賄汚職事件で、判決が出るまで松本被告の保釈が出ることは無かった。
そして、判決が出た、、、正義裁判官が言い渡したのであった。
「主文、、、懲役7年に処する。」そして、その理由が述べられた。執行猶予無しであった。
報道も大体的に報じた。悪が負けたのであった。
権力者の力が及ばなかったのである。法律に悪政治が通用しなかったのであった。
民友党幹事長、木戸官兵衛も捜査の対象となった。それは、検事が自殺した件で、、捜査した結果、不信な点が見つかり、殺人の容疑が出てきたのであった。
こ捜査は正義裁判官からの申し立てがあったからであった。
勿論、将門じいちゃんからの報告と言うわけにはいかず、、、将門じいちゃんの話しから、警視庁殺人課の赤垣警部補が捜査した結果だった。
徹底して追求していった結果、関東睦会のやくざ連中が、検事を拉致し、拷問した証拠をつかんだのであった。
そのあとにやくざ3人の交通事故は起きた。
その証拠を固めて、、、関東睦会の会長まで追い込んでいった。
そして、その絡みから民友党幹事長木戸官兵衛の逮捕まで迫っていた。
今回は国の仕組みが、、、国の隠れた力が及ばないように世論に訴えた。
日本の国の恐ろしいところ、、、権力者が入れ替わる、、、目に見えない国家権力で常に変わっていくことであった。
しかし、今回はマスコミの力を借りて、、防御したこともあって、正義たちまでの人事には及ばなかった。
しかし、これからも国家権力には逆らっても押しつぶされてしまいそうな気がする。
日本の法治国家の仕組みは変わらないような。。。。常に権力者が入れ替わり、立ち替わり現れて、世の中は動いていくような。。。
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