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国家暴力「桜田門一家」
国家暴力「桜田門一家」
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ミステリー小説「国家暴力、、桜田門一家」原作者献残屋藤吉郎
第一話「野望の後の報復」
「野望の後の復讐」 献残屋藤吉郎
1)警視庁鬼刑事と言われた、迷探偵・柳生幸次郎登場
警視庁特捜部の鬼刑事と言われた「柳生幸次郎」が桜田門一家から破門されたのであった。
数々の事件を解決してきた敏腕刑事であったが、、組織の中での生き方ができなかったのである、、常にはみ出して、一人捜査をしていたのであった。。そのために、上級幹部の指示通りに動くことはなかった。
ある談合、贈収賄事件で大物政治家を追いかけて,権力者からの横槍が入り、、政治的な圧力が入ったにも関わらずに、猪突猛進してしまい、、検挙してしまったのである、、、報道関係でも大騒ぎになったが、柳生幸次郎は一向に気にしていなかったのだ、、、そして、北海道警察署に転勤を命じらてたのであった。
階級も警部から警部補に格下げになったことをきっかけで、警視庁を退職して、、野に下り「探偵事務所」を開いたのであった。
柳生幸次郎は大学時代の同級生で蒲生重里という実業家の二代目が東京都渋谷区宮増坂にマンションを所有していたのでそのマンションの一部屋を借りたのであった。。
2DKの間取りなので住まい兼事務所で私立探偵事務所を始めた。
柳生幸次郎には強い情報網の友人がいた、その名前は警視庁記者クラブの井伊三郎という男で,呑み仲間であった。
私立探偵事務所の広告はインターネッとを使い、柳生幸次郎は仕事は当分ないだろうと、、広告を何度も出して待った、、
警視庁記者クラブの井伊三郎たちが屯している雀荘で時間を潰していた。
ぶらぶら麻雀をしながら時を過ごしていた時に携帯電話が鳴ったので、、柳生幸次郎が出た。
「助けて、、、」と叫びながら、、何度も「助けてください、、」と電話口で女の悲鳴ともいえる声がした、、、。
柳生幸次郎がよくよく話を聞いてら、、亭主に殺されるといって叫んでいたのであった。
電話口の女に住所を聞き出し、、尋ねることにした。
世田谷区成城の住宅街に住む、、「城之内洋子宅」を訪問したのであった。
2)柳生幸次郎、謎めいた不思議な事件に突き当たる、
柳生幸次郎は尋ねてみてビックリした。
玄関口に出て来た城之内洋子は、、、「助けてください、、私、命を狙われているんです、、、私を殺したい人間たちは
夫の弟夫婦や妹たちなのです、、お願いします、、」と言いながら、柳生幸次郎をなかに招いた。
「分かりました、、お話を聞かせてください、、、落ち着いて、順を追ってお願いします。」と、、話をしながら挨拶をしたのであった。
「改めまして、、私がお電話を頂いた、柳生幸次郎と申します、、それではゆっくり話してください、、」
柳生幸次郎は話を進めた。
やっと落ち着いた城之内洋子は事の仔細を話し始めた。
「実は、夫の城之内安太郎が病気で、医者から宣告を受けており、、残り時間が半年と言われています、、」と、、
そして、、夫が残した遺産が数十億と言われているということを話した、、自分たちには子供が一人だけで、遺産分けを要求してきたのであった。
そんな環境の中で噂がたち、、誰ということは無いが、、「私が死ねばいいのに、、」という話まで出てきたのであった。
その話を聞いた城之内洋子は恐ろしくなったのである、、もともと、付き合いの少ない弟夫婦や妹たちだったので、急に遺産相続の話で現れたので嫌な予感がしたのであった。
ほとんど、尋ねてくることも無く、、泊まるなどということは無かった。
夫の見舞いと称して訪ねて来たことが不思議だったのである、、明らかな「遺産相続狙い」だった。
そして、「私が恐ろしく成り、、助けてー」と電話口で叫んだのは、、、
夫の命はあと半年は大丈夫と言われていた、、しかし、彼らが泊まった夜に、、「昨夜、、突然に、、」
亡くなったのである、、、それを見て、怖く成り、突然に叫んであなたに電話をしたのであったというのであった。
どこに助けを求める訳でもなく、、携帯を開き、あなたの広告が目に入り、、叫んでしまったという。
偶然の「助け声」だったのである。
「分かりました、、、それでは呼ばれたついでと言っては変ですが、、ガードと真相究明について、引き受けますよ、、」
ということになり、柳生幸次郎が請け負ったのであった。
、
3)城之内安太郎が死んだ、、、
柳生幸次郎が警護と調査を請け負った夜に、城之内安太郎が死んだのだった。
城之内洋子から挨拶をということで、、、夫の安太郎の部屋に案内された迷探偵柳生は驚いた。
一目見た時に「おかしい、、安太郎の様子が変だと、、」と、、気が付いてベットに近付いた。。。
警視庁特捜部のやり手刑事だったので、、特に「殺し」のプロといわれた鬼警部はすぐに分かった、、死んでいると。
そのことを城之内洋子に伝えた、、、「えーーそんな馬鹿な、、今朝、おはようの挨拶をしたばかりなのに、、
変だわ、、、」と、、首を傾げた。
今朝は誰も来ていない筈なのに、、と、、「どうしてなの、、、」
「こんなことがあると、、もしかしたら、、私しかいないのに疑われるわ、、殺したのは私なの、、」
洋子は迷探偵柳生に助けを求めた。
「迷探偵さん、、殺したのは私でないことを証明して頂戴い、、お願いよ、、参ったな、、」と、半べそをかいていた。
「兎に角、警察へ連絡しましょう、、話はそれから、、、警察に事情を話して調査をして貰わないと、と、、柳生幸次郎は管轄の成城警察へ連絡をした。
やがて、、成城警察の担当刑事が二人来たのだった。成城警察刑事課の原田警部補と嶋田刑事部長が部屋に入ってきた。「あれ、、柳生警部ではないですか、、、どうしたんですか、、、」
「おう、、しばらくだね、、今は探偵事務所をやっている、、その関係で、城之内洋子さんの警備をしているんだよ、、、偶然、この現場に居合わせたので、、俺が連絡をした、、宜しく頼むな、、」
と、、現場事情を説明した。
そして、、、自殺なのか他殺なのか調べて欲しいことを伝えた。
4)城之内安太郎の謎の死、、、
成城警察が来て、、担当の原田警部補が安太郎の死が不自然だったので「鑑識課」を呼んだ。
そして、やって来た原田警部補が「なんとも妙な死に方なので、解剖をします、、」と、、言って救急車を手配した。
安太郎の妻は不安と心配で、、迷探偵柳生に尋ねた、、「柳生さん、、私、心配だわ、、大丈夫ですか。。」と、、、迷探偵柳生に近寄ってきた。
「ねえ、、病気が悪化して亡くなったんじゃないの、、可笑しいよ、、解剖だなんて、、」
怪訝な顔をして、半べそをかきながら、、やっと声を出して、、、
「まるで、、私が殺したみたいだわ、、誰も主人の傍には来てないので、柳生さん、、助けて。。」
と、、哀願してきた。
「取り合えず、、解剖の結果を待ちましょう、、警察の事情聴取が有るので、知っていること、聞かれたことを正直に話してくだい、、、私も発見者の一人ですから、、一緒にいますので安心してください、、、柳生は、、知り合いであった原田警部補に頼んだのだった。
城之内洋子は心配と緊張から、震えていたようだった。
城之内の家には妻の洋子と、、住み込みの家政家事全般の手伝いの
阿部夫妻が居ただけでと、、説明をした。
そして、迷探偵柳生が来て、、確かに、妻洋子に紹介された時は
城之内安太郎は笑顔を見せて、軽く会釈をしていたのであった。
そこまでの説明に嘘はなかった。
そして、、成城警察署の原田警部補と嶋田刑事部長は鑑識に調べさせた、、何か物的遺留品がないかどうかと、、、
また、、住み込みの阿部老夫婦にも事情聴取をして、、「解剖の結果を見てから、、捜査方針を決めてから連絡しますと、、引き揚げていった。
「柳生さん、、心配です、、、これからもよろしくおねがいします、、」と、、頼まれた迷探偵柳生は難しい事件ではあるが引き受けた。
5)殺人事件として
城之内家の人々が集まった。。安太郎が亡くなったという知らせは洋子が城之内家の顧問弁護士の大久保慎太郎事務所に依頼したので事務的なことはやってくれた。
城之内家の人々は「遺産相続の件」が一番大事であったので、、、
大久保慎太郎弁護士の通知で集まった、、安太郎の長女夫婦「大谷正美と夫の一郎」、、次女夫婦の「大沢安見と夫の光一」、、、三女の「安子、、独身で商売をしている」。。長男の安治路が居るが今日の集まりには間に合わなかった、、アメリカ在住であるので、、2,3日遅れてくることになった。
そして、、安太郎の女「内縁の妻」登記されているので、、、
相続権利者が顧問弁護士の大久保慎太郎から説明があった。
「現在、成城警察署で解剖検査が行われているので、、その結果が出てから城之内安太郎の「遺書」によって、話し合いをしょう、」と、、言うことになった。
「ところで、待つ時間はどのくらいかな、、、」と、、三女の安子が聞いた。
「警察のやることで、、殺人の疑いがあるので、いつまでとは言えないが、、連絡があり次第に通知を出しますので、、、」と、、説明があった。
調査と警護の依頼を受けた迷探偵柳生は今回の事件のことを考えた、
城之内安太が亡くなった、その朝には迷探偵柳生も城之内家にいて、妻洋子とも一緒だった、、、そして、、安太郎にも会い、挨拶をしているのだった。
その後、、お昼の薬の時間に妻洋子が異変を感じて、、迷探偵柳生が、、「安太郎の死」を確認したのである、、生きていることを見ている迷探偵柳生は、、「何が起きたのだろう、、わずかな4時間の間に、、」
と、、考えた。
今までの刑事時代の経験では想定外であり、、不思議に思った、、、しかし、現実には起きたのであった。
安太郎が亡くなったという事実が。。。。
その間の城之内家の環境の変化と言えば、、住み込みの阿部老夫婦が午前6時に起きた事実だけであった。しかし、、阿部老夫婦の話では、安太郎の死を聞くまでは一度も、二人の住む離れ家屋からは近づかなった。
6)成城警察署から原田警部補と嶋田巡査部長がやってきた。
「解剖の結果が出ましたので、その報告に伺いました、」と、、原田警部補から報告がされた。
城之内家の顧問弁護士の大久保慎太郎と、、城之内洋子の警護をしている柳生幸次郎が立ち合いのもとで行われた。
「解剖の結果は薬物による毒殺です、、、これからは殺人事件として捜査するので、、ご協力をお願いします、、、」と、、と言われて、今日から殺人事件として捜査本部を立ち上げて、捜査を開始したことも告げたのだった。
大久保弁護士は尋ねた、「そうですか、、、毒殺ですか、、それでは殺人事件では、、事件が解決するまでは
遺産相続は保留にした方がいいですね」と、、、
「そうか、、殺しか、、厄介だな、、なあ、、原田さん」と、、迷探偵柳生は問掛ける口調で話した。
原田警部補は特に大久保弁護士に云った。
「今回は殺された城之内保太郎には莫大な遺産が残っているので、、まずは遺産相続に絡んだ疑いも考えられる。。そして、経営している会社の人事継承なども絡んでいるので、、捜査に時間がかかりそうなので、、」
と、、説明がされた。。
迷探偵柳生も今までの経験で、、「遺産相続」「会社人事継承と株式保有問題」で、、かなり、人間模様に支障が生じて来るはずであると思われた。
人間の欲望、、金や会社的な地位に絡んだ争いが一番醜い、、「人の争い」であり、、「肉親いがみあい」であった。
見てはいけない「人の欲望絵図」をこれから覗いていかないと思うと「ぞっと、、」したのであった。
7)迷探偵柳生幸次郎、、、城之内家の家族を調べる。
城之内安太郎の子供たちの家族構成を、、迷探偵柳生幸次郎は知ったうえで、、経営している会社内容や役員構成を調べた。殺人事件なので成城警察署が全てを捜査するのであろうが、、一応は元警視庁の捜査一課の鬼警部であったので、、自分なりに調べて、、城之内安太郎の人間関係を調べて、、迷探偵柳生は驚いた。
娘たちもその夫の経営する会社や事業所は資金困難に陥っていた。。
アメリカへ行っている長男の事は情報が入ってこないのでわかなかったが、、「遺産」が欲しい状態であった。
この状態では、、全ての家族が疑われても可笑しくなかったので、、
成城警察としては疑い、、関係している人間のアリバイを徹底して調べる筈である、、、
迷探偵柳生幸次郎であっても、、捜査の鉄則から成城警察署の原田警部補たちと同じ捜査をするだろう、、と、思いながら状況を眺めていた。
迷探偵柳生幸次郎は、、城之内安太郎の妻洋子を最初から見ているので、、凡その想像はついていた。。。
しかし、、あくまで、、それは迷探偵柳生の想像なので、、確たる証拠もなく、、犯人を決めつけることも出来なかった。
その後の成城警察署の原田警部補と嶋田刑事の二人は捜査が行き詰っていた。成城警察署では他の刑事も駆り出されて、疑わしい関係者のアリバイを当たっていたが、、全て、アリバイが成立して,、犯人逮捕に繋がらずに困っていた。
原田警部補たちは城之内家に訪ねて来て、、柳生幸次郎が居た時に
「先輩、参ったよ、、柳生鬼警部補、手伝ってくださいな、、警備をして居るので、、何かわかったら、、教えてよ、、、」
と、、ほとほと、、壁にぶち当たって、困っていた。
「いや、、、俺も分からん、、犯人はどうやって、安太郎を毒殺したのか全く分からん、、密室の殺人だな、、」
と、、嘯いた。
迷探偵柳生が知りたかったのは、、長男の安治路のことである。
帰国が楽しみであった。
8)家族会議
城之内安太郎の遺産を巡っての家族の集まりがあった。
今回は長女大谷正美からの申し入れで、、顧問弁護士大久保慎太郎が招集したであった。
長女の申し入れは、、安太郎の死に関する成城警察署の中間報告を知りたいということで、、その説明を安太郎の子供たちと夫に知らせることであった。
長男の安治路もアメリカから帰国していたので、遺産相続の話と一緒にすることにしたのであった。
今回も迷探偵柳生は安太郎の妻、洋子のたっての願いで、、大久保弁護士が許可しての立ち合いであった。
全員が城之内家にある「会議室(普段は会社関係の会議に使われている)」で行われた。
20人から30人は参加できる豪華な会議用のテーブルが置かれていた、、、
住み込みの雑務係りの阿部執事が妻春江と共に入ってきて、、お茶を配膳してから、、大久保弁護士の話が始まった。
時間は午後1時であった。
「顧問弁護士の大久保です、、、本日はご苦労様です、、
故人安太郎の事件結果について、まだ、報告が出ていません、、只、途中報告としては毒物による殺人というだけで、、今、しばらく待ってくださいとの」、、報告でした。
「皆さまも取り調べを受けたと思いますが,、未だに警察としては犯人が分からずにいるとのことで、、困ってるとの話です。そして、故人安太郎の遺産相続は事件が解決するまで延期して欲しいと要望がありました」
と、、、、
その報告を受けた家族は仕方がないかというような顔をして、頷いていた。
特に長男の安治路は付け足したのでした、、、
「慌てても仕方がないでしょうが、、、親父の遺産が亡くなるわけじゃないのだから、、警察の結果を待ちましょうや、、、多分警察では家族の中に犯人が居ると考えてるかもしれない、、
嫌だな、、、遺産相続という奴は、、」と、、言いながらにやにやと薄笑いを浮かべて、、みんなを見回していた。
しかし、、、正直者で信用されていた長女の夫、一郎は困っていた、、不動産会社を始めとするグループの経理責任者を担当していて、、常に安太郎会長の指示に従い、、
資金の手当てをしていたのであった、、、
安太郎会長が亡くなる寸前まで行われていた資金繰りが出来なくなってしまったのである、、、非常に困っていた。
亡くなる前日まで安太郎会長に会っていたので、、今回も一番疑われて、、警察の取り調べのきつかったのであった。
もともと「小心者」だったので、、今回の警察の取り調べではげっそり痩せてしまった。
家族までもが、、親族が疑いの目で眺めているような気がしていたのであった。
9)家族会議は続いた
長女の夫「大谷一郎」は困っていた、、会社の資金が現在、凍結されているので、、非常に困っているのだった。
そこで大久保弁護士に依頼したのであった、、「何か法的な処置で、制限があってもいいのですが、、支払い関係だけでもできないか、、考えてくれませんか、、」と、、
大久保弁護士は「分かりました、、成城警察と話あってみます、、出来ないことは無いと思いますので、、、」
その答えを聞いた大谷一郎は安心した。
三女の安子が、、、「先生、、、何とか早く、遺産相続が進むようにしてくださいよ、、、お願いします、、」
金融業会社の常務取締役をしている次女の夫「大沢光一」が、、、「大谷常務、、、借り入れの住一銀行への返済期日が来ますので、、宜しくお願いしますよ、、、期日に遅れるとまずいですから、、」
と、、それぞれが自分の都合ばかりを云い始めた。
それを聞いていて、迷探偵柳生は呆れた、、、
腹の中で叫んだ、、、「馬鹿野郎、、ほざいてろ」と、、、
城之内安太郎に死なれた、、妻、洋子への気遣いは微塵も見られなかった。
救われたのは長男の安治路が言った言葉だった。
「お兄さんたちも、、ねえさんたちも。。少しは考えてくださいよ、、
親父が死んで時間もたっていなし、、犯人も見つかっていない、、、そんな時に。。少しは洋子さんのことも気づかって欲しいな、、、」
と、、優しい長男の言葉だった。
夫婦とは不思議なものだ。。長女の正美も、次女の安見も、、援護射撃をした。、
「安治路はアメリカなどに行っていて、、気楽なもんだわ、、」と、、皮肉めいた言葉を吐いていた。
そんな矢先に、、訃報が飛び込んできた。
安太郎と洋子の子供、長男が大阪事業所で亡くなったと云う。。。
「なんで、、、どうしてだ、、、こんな時に、、、」
その場にいた家族は驚いた、、、原因は大阪事務所に「爆弾」が投げ込まれたというのであった。事件が起きたのである。
城之内家の大事件であった、妻洋子はその知らせを聞いた時にその場に倒れた。
大阪事業所は「金融業」が主な業務で、、城之内グループの稼ぎ頭であった、、そのために、安太郎は自分の片腕とも、、懐刀と云われたいる、「榊原豪太郎」を長男の「安一郎」につけて、大阪事業所で金融の修行をさせたいたのであった。
将来の城之内グループの事業展開を考えてのことだった。
その一人が亡くなったという、、、何という不幸か、、
迷探偵柳生を洋子は別室に呼んで頼んだのだった。
「こんな時で、すまないけど、、柳生さん、、あなた大阪まで行って頂戴、、、」と、、依頼された、、、妻、洋子がいうのには「今は誰も信用できない。。あなたなら安心して頼めるの、、お願いね、、」と、、迷探偵柳生は大阪にむかった。
10)爆破事件
城之内グループの中で「金融業部門」で、、大きく資金が動いていたのは大阪事業所であった。
会社の構えは大きくはなかったが、、城之内グループの中の「闇」の事業運営方法があった。
城之内安太郎は大阪市住吉の生まれで、、大阪時代はあまり知られていなかった。
大阪では極道だったとか、、やくざ一家を持っていたとか、、いろいろな噂が出ていたが、、城之内グループでも、安太郎の過去を知っているものは、、現在では阪事業所の最高顧問をしている「榊原豪太郎」だけとなった。
城之内安太郎は大阪で金貸しをして「財」を築き、、今の会社組織をつくりあげたのであった。
大阪時代にはあくどい金貸しをしていたようであった。
特に、、金を動かすようになってからは「裏社会」への資金手当てが多く成り、、ほとんどが「闇金融」だった。
銀行へ預ける金は少なく、、大部分が「金庫預金」であった。
いわゆるすべてが「脱税」だ、、、そんな訳で目立つような会社運営はできなかったのである。
城之内グループでも秘密部隊を編成して、、「榊原豪太郎」の監理の元に、、やくざ企業への融資が主体であった。
しかし、、安太郎が表舞台に出なくなってから、、やくざ金融に陰りが出てきたのであった。
そして、城之内安太郎の長男「安一郎」が一人相撲を始め、、番頭役の榊原豪太郎の意見や窘めを効かなくなり、、今までの「やくざ企業」とは別の利益や条件のいい取引先に変えていったのであった。
そんな不満や苦情が、、番頭役の榊原豪太郎に文句が入ってきたので、、彼は心配していた。
そんな矢先の「爆破事件」であった。
ヤクザ絡みの事件なので大阪府警の捜査が入った。
迷探偵柳生が城之内グループの大阪事業所に着いた時には、、大阪府警が来ていた。。
取り込んでいたので、、大阪府警の担当刑事の矢野警部が部下を連れて、、現場検証をしていた。すると、、、「すいません、、関係者以外は出てください、、」と、、、
云われた迷探偵柳生は挨拶をして、、名刺を差し出して了解を求めた。
「亡くなった城之内安一郎の身内から依頼を受けてきましたので、、宜しくお願いします」と、、、説明をしていたら、、、
「あれ、、柳生さんじゃアないですか、、田島ですよ、、」と、、声を掛けたきた警察官が居た。
迷探偵柳生を「鬼警部」と知っていた、、もと警視庁捜査一課にいた田島勉警部補が近づて来た、、、「どうしたんですか、、柳生さん、、」
「おお、、、懐かしいな、、田島警部補、、」と、、言葉を返したら。。
「柳生さん、、私も今は警部ですよ。。先輩の良き指導の賜物ですよ。。ありがとうございました、、」
「丁度よかった、、今回の爆破で亡くなった安一郎の母親からの依頼で調査にきたんだよ、、」と、、事件内容について聞くことが出来た。
話を聞いた、迷探偵柳生は唸った。
今回の爆破事件の捜査で、、城之内グループの「暗黒部分」が表沙汰になり、、場合によっては会社そのもが偉いことになるような、、、
早い話が「遺産相続」ではなくなるような事件であった。
11)大阪事業所の脱税疑惑
大阪事業所の爆破事件は脱税疑惑に発展した。城之内安一郎の死亡、、、そして、全てを把握している番頭の榊原豪太郎の怪我で闇の会社経営の実態が分からなくなっていた。
更に事務所爆破により。。経理管理の帳簿が破壊されてしまい、、、金融状況、、貸出先の状況が消失して閉まっていた。
捜査にはいった大阪府警も、残った社員3人から聞き出すより仕方がなかった
事業所が爆破された時には3人の社員は外出をしており、、事務所には城之内安一郎と番頭の榊原豪太郎しかいなかったのであった。
大阪府警の捜査では僅かに残った書類から、、貸出先は個人名が多く、、その住所に基づいて調査したが、全てがでたらめであった。
すなわち、捜査のしようがなかった、、、そして、外出していた3人の社員は全て、、走り使いで、詳細については分かっていなかった。
捜査すればするほど「闇の世界」であった。
三人の社員は指示通りに「現金を運び」指定先のホテルのロビーなどで、指定された受取人に渡していただけであった。
そして、、受取人から会社に電話をして確認をするだけのことだった。
三人の社員は運ぶ現金がいくらだとかもしらされていなかった。
捜査の結果では「段ボールまたは袋の包」で届けるだけであったという。
従がって、取引金額や取引先も不明であり、、、巧妙な金融取引が行われていた。
大阪府警の話では重症で入院した番頭の「榊原豪太郎」から聞き出す以外に実態の解明は出来ないことがわかった。
その話を聞いた迷探偵柳生も唸った、、「凄い、、安太郎という人間は、、」と、思った、、全てを自分の死と共に「闇」に持って行ってしまったのである。
もしかして、、安太郎は自分の死を覚悟した時に、すでに考えていたのではないのか、、この「爆破」を、、、迷探偵柳生は「ぞっと、、」するほど背筋が寒くなった。
迷探偵柳生幸次郎は大阪府警の話を聞いて、、番頭榊原豪太郎が入院した大阪府立総合病院へ行き、、事情を話して、境原豪太郎の様態を聞いた、、、
担当医師の説明によると助かるのは「五分五分」とのことであった。
仮に命を取り留めても彼は何も話さないと確信した。。
それらの確認をしてから迷探偵柳生は東京へもどった。
12)大阪事業所の消滅
迷探偵柳生幸次郎は帰りの新幹線の中で、、今回の一連の出来事を思い出していた、、考えてみれば考えるほど、、城之内安太郎という人間が恐ろしく成った。。自分は感心したのであった。彼が想像しているような段取りをしていた事への驚嘆であった。
多分、、これからも起こるであろう出来事全てが、、城之内安太郎の計算上での事実である筈だ。。
迷探偵柳生は安太郎の考えを追っていくことにした。
なんか、安太郎の「闇の世界」が見えて来たようだった。大阪府警が、、成城警察が今までの考え方で捜査をすすめたのでは永久に犯人逮捕は出来ないはずだ。
警視庁捜査一課時代に「鬼警部」と言われて、、人並み外れた捜査力を持っていた迷探偵柳生だからこそ、、奇想天外の考え方ができたのであった。
今回の「城之内安太郎殺人事件」も「大阪事業所爆破事件」も安太郎の緻密な計画の一つであると、迷探偵柳生は考えた、、そして、自分なりに結論を導き出したのである。
そんなことを考えているうちに新幹線は東京駅に着いた。
その足で城之内家に向かった。
着いた時に、今日は城之内洋子だけがいたのであった。
家族会議も思うように進まずに、次回は明日開くことになっていた。
迷探偵柳生は大阪事業所の報告を済ませ、、帰ろうとしていたら、、城之内洋子が話しかけてきた。
「柳生さん、、お疲れさまでした、、息子の安一郎の遺体は昨日送られて来ました。そして、夫の遺体も成城警察から送られてきましたので、、、葬儀を行いたいと思います、、
警察の許可も下りましたので、、明日の家族会議で取り決めをしたいと思いますので、、宜しくお願いします、、」と、、告げられた。
13)家族会議三回目
成城警察署からも大阪府警からも城之内安太郎と、、城之内安一郎「後妻洋子との間の子供」の二人の遺体引き取りが許可に成り、、葬儀の許可も下りた。そこで二人の葬儀を一緒に行うことに成り、その打ち合わせをすることになった。
そこで会社関係のこともあり、、前回の家族での会議を開くことになったのであった。
今回の家族会議には、、会社役員も呼ばれていた、、更に内縁関係の島津涼子も呼ばれていたのであった。
大久保弁護士から話があった。
「成城警察署と大阪府警からも許しが出たので、、、城之内安太郎の遺言書を皆様の前で開けて、読み上げます、、、それでは聞いてください、、」
読み上げた。
そして「後ほど、、各自には文書で差し上げますので、、よろしいですね」と、、、念を押して遺言書を読みあげた。
「会社と個人資産がありますので、、それぞれに分けて相続しますので、、、」と、、、
「故人が住んでいた成城の住宅は土地建物のすべてを妻洋子に、、更に、成城及び渋谷の個人名義のマンションはやはり、、妻洋子に相続します、、、
そして、会社名義の不動産は全て、、それぞれの株式保有数により、、分割して所有することとする、、、
要するに、城之内安太郎が死んだら、「会社は清算して、終わりにするということであった」
親族会社の様なものであるので、、安太郎が居なくなれば会社の運営は難しくなるだろうとする思っていたのであった。
大阪事業所は爆破事件ですべてが消滅したので、、整理がしやすかった。
東京関係の会社も不動産が多く、、借りれもさほどになかったので整理が簡単であったので、、、安太郎は無くなる前に準備をしていた。。
不動産の売却や社員整理もしていた。
その整理に当たっていたのが「長男の安治路」であった。
城之内安太郎は分かっていたのだった、、現在のスタッフでは無理だと、、、
それで自由に動ける安治路を密かに読んで、不動産関係を整理していたのであった。
城之内安太郎が一番嫌っていたのが「倒産」であった。
更に「闇金融」の世界でのやくざ組織との取引が難しいと困難とみて、、早めに整理をしたようだった。
それは番頭の榊原豪太郎との打ち合わせ、計画だったのではと、、、
迷探偵柳生は思っていた。
東京関係の会社についても、、城之内安太郎が仕組んだ、、綿密な計画清算のようだった。
家族会議に臨んだ安太郎の子供たちは少々、、当てが外れたのであるが、、
それでも多額の遺産が転がり込んできたのであった。
しかし、、不動産の遺産相続の代わりに「所得税」が掛かった。
安太郎の不動産整理も見事だった。
そして、、売却した「ゴルフ場やホテル更にはスキー場などの施設」の利益などはこれからであった。
それらの売却に携わったのが「長男の安治路」であった。
故人安太郎が一番信頼していたのが安治路だったのである。。。家族会議の出席した家族以外の役員にはそれぞれの役員報酬やその他の収益を分配した。
14)城之内安太郎の計算
城之内安太郎は自分が経営している時には出来たことが、、自分が居なくなった時には企業その物が持続することは不可能とみて、、自分が死んだときには消滅することを計ったように見えたのであった。
そんな推理をしたのは迷探偵柳生だけだったかも知れない。。そのことは誰にも話してはいなかったのだった。
確認するには長男の安治路に聞くよりは道はなかった、、しかし、彼は話さないであろうと、、
迷探偵柳生は思った。
計画をした安太郎が居ないのだから、、「闇の中」なのだ。
安治路は大久保弁護士から「遺産相続」が、、報告された時から、見事に順次、手際よく事務的に処理をしていったのである。
安太郎が一番信頼していたのは安治路であった、、、若いころから家を飛び出し、、裸一貫でやり遂げた安治路に白羽の矢を立てて、、早くから彼を呼び寄せて、、準備をした居たのであった。
全ての整理が終わり、、城之内安太郎が築き上げた一人城が無くなった。
それから2日後に安治路はアメリカに旅立った。
迷探偵は感心したのであった、、余りに見事な人世の後始末であることに、、、
成城警察署も大阪府警も殺人事件の犯人も、大阪事務所に爆破事件の犯人も検挙出来ないままの幕引きであった。
真実を究明できたのは「迷探偵柳生幸次郎」だけであった。
15)迷探偵柳生幸次郎は再び。。
城之内安太郎の遺産相続の問題が一段楽したことで、、長男の安治路はアメリカに帰って行った。
その後、、安太郎の三女の安子が交通事故で死亡したのであった、独身で独り身だったので、、安太郎から受け継いだ遺産が宙に浮いてしまったので
また、、欲深な姉たちが大久保弁護士に迫った、、、三女の安子の遺産を巡って欲がぶつかりあったのである。
そして、、故人安太郎の妻、洋子はその遺産相続の件については放棄したのであった、、しかし、、余りにも醜い争いなので、、仲介を頼もうと思い、、迷探偵柳生に来てもらったのであった。
故人安太郎の妻、洋子は遺産相続で争う姉たちやその夫たちが目障りであり、、うるさかったのである、、一日も早く自分の前から消えて欲しかったのであった。
そこで、、迷探偵柳生の今回の行動を見て、、頼みガイがあるとみたのであった、そして、口が堅く安心して頼めるのだった。名探偵柳生を使うのには、城之内洋子にはある計算が働いていた。。しかし、、の真意は迷探偵柳生は知らなかったのである、
そして、、、迷探偵柳生と大久保弁護士の取り計らいで、、亡くなった三女安子の遺産は二人の姉に当分に分割して遺産手続きが行われた。。
アメリカに戻った安治路も今回は放棄した。
阿呆な姉二人は喜んだ、、、高い不動産取得税を払って、、、財産を持てば、、増やせるということは無かったのである、、、毎年掛かる「固定資産税」があることを知らずに。。。
城之内安太郎の会社整理は終わったが、、後始末は少々残った。
、、その後始末は株式の配分により、、それぞれに長女の夫「一郎」と次女の夫「光一」が受け持って処理にあたったのである。
その仕事を受け持った長女「正美」と次女「安見」はその整理を反対していたのだが、、、どちらかというとお人好しの二人は後始末をすることにしたのであった。
16)計算違いの逆襲
大阪事業所関係で、、貸し付けが主な仕事であったが、逆に融資を受けていたのであった。後妻の洋子の長男が事業拡大を狙って、やくざ金融から多額の借り入れをしていた。
「闇の金融」部分が残っていたのであった。
表に出ない、、「遺産相続」とは関係ないとこに落とし穴があったのである。。
「遺産相続」で一段楽した会社に、、大阪の「関西連合桜会」の若槻若頭がやって来た。3人の幹部やくざを連れて、威圧的な態度で訪れたのであった。
この時の後処理をしていたのは、、本社では経理担当の常務取締役の城之内一郎であったので対応した。
気の弱い「一郎」はびくびくしながら、話を聞いた。
「初めまして、、私は関西連合会桜会の若槻といいます。大阪事業所に絡んだ、、金銭借用書の件で来ました。
その件でお話できますか、、もし、出来なかったら、誰かできる人とお会いしたいのですが、、、」と言われた
城之内一郎常務取り締まり役は自分一人では不味いと思い、、
一日だけ時間を貰った
何しろ、金額が「10億円」という多額であったので、、残った身内で相談をすることにしたのであった。
参った、とんでもない話が舞い込んできたのである。。
関西連合会桜会の若槻若頭には引き取ってもらった。
城之内一郎は次女の夫の光一や、、城之内洋子に相談をしたのであった。
長男の安治路はアメリカに帰り、、話は出来なかったので、、大久保弁護士に相談して集まってもらうことにした。
故人安太郎の妻洋子は迷探偵柳生幸次郎を呼んだ。
急ぎの事なので、その夜に洋子の家に集まったのである。。
大久保弁護士に、、一郎がコピーしてきた「金銭借用書」を見せたが、、結論は支払うより仕方がないということになった。
妻洋子は遺産相続も終わり、、「私には関係がない、、」いうのであった。
「遺産相続」で、、長女の正美と次女の安見は二人で、、株式や不動産で20億は相続していたのであった。。
大久保弁護士の話で今回の「10億」は払わないと不味いということになった。
二人とも不平不満「ぶーぶー」だったが仕方がなかった。
その話合いは迷探偵柳生が委任状を持って、、「関西連合会桜会」若槻頭と交渉することになった。
遺産相続側の正美、安見にしてみれば大きな損失であった。
正直言って、、遺産相続は終わったが、、二人の夫である「一郎」と「光一」は何が出てくるか分からないので「おどおど」していたのであった。
17)遺産相続を受け継いだ正代や安見に災難が、、、
しばらく「遺産相続」の話が出なくなったある日、、故人安太郎の長女正代夫妻が、洋子の元を訪ねて来た。そして、、借財の頼みをして来たのであった。
「今日、、突然来たのは、洋子さんに助けてもらいたいくて、、お願いに来ました。
お願いだからお金を貸して欲しいの、、、3億円、、遺産相続の分から貸してもらえないかな。。」
と、、云われて洋子は薄笑いを浮かべて答えた。
「いいけど、、返済の充てはあるの。。。」と、、問い返した。
長女の正代と夫の一郎は頭を下げた、、「おねがいします、、頼むところがないので、、」と、、必死にしゃべった。
洋子は聞いた「どうして、、そんなに、、お金が、必要なの、、、、、
二人は訳を話し始めた。
必要な理由は、二人の一人息子が、、投資に失敗しての債権取り立てと、、クラブの女に手を出して、、
やくざが出て来て「脅しまい」と言って取り立てをされているのであった。
金を用意できなければ、息子の命の保証はないと、、東京連合会睦会に監禁されているのだと。。
親ばかではあるが助けたいので、、なんとかならないのかといってきたのであった。
そして、洋子の問いかけに応えてと迫った。
「分かった、、貸してもいいけど返済の充てはどうするの、、、その答えは。。」
と、、聞かれた二人は「なんとか返済をしますが、、分割で出来ませんか、、、」
そんな答えに満足する洋子ではなかった。
遺産相続が終わったからの洋子はかわったのである、、、
「なんとか返すでは貸せないわ、、、担保を用意してくれない、、、遺産相続で受け取ったマンションと、、いくつかの不動産を担保に入れてくれたら、、すぐに現金で用意するわ、、」
そして,長女夫妻は仕方がなかった、、、抵当権設定の担保借りれをした。
今回の債権取り立てと「女問題」で東京連合会睦会への支払いは「5億円」」となり、、長女夫妻は裸同然となった。
故人安太郎の妻には次女が受け継いだ遺産以外は妻洋子のものとなった。
18)次女「安子」」にも降りかかる災難
解決しない城之内安太郎の「殺人事件」で、未だに不信を持っている刑事が一人いたのであった、、原田警部補だった、、、
城之内安太郎の大阪事業所の爆破事件でも不自然であり、、余りにも偶然だったのである。
そして、、三女の突然の事故死と、、偶然が重なり過ぎていた。
原田警部補は仮説をたててみたのである、、
今回の「殺人事件」「爆破事件」「三女の交通事故」で、誰が一番得をしたかと、、考えた。
そして、、後から知ったが「長女夫妻の降りかかった災難で現実には5億円の損失」があったので、、、「遺産相続」で誰が一番多くの財産を手に入れたかを、、、
その結果は妻洋子と、、次女夫妻であった。
長男の安治路は財産放棄をしていたので、、原田警部補は妻洋子と、、次女安見夫妻を調べ始めた。
何か、、、捜査過程でミスはなかったか、、、
今までの捜査では浮かばなかった、、隠された事実はなかっかと、、、
それから2か月も立たないうちに、、次女の安見夫妻に不幸が訪れた。
安見夫妻が温泉旅行の途中で、交通事故に合い、、死亡したのである。。
原田警部補はこれまた、疑った。。「おかしい、、偶然過ぎる、、」と、、
しかし、何の証拠もない。
地元警察の判断で「交通事故」で処理された。
その次女安見夫妻の遺産は子供「康夫」に相続されるはずだったが、、その子供は若年痴呆症を患っていたので、、後見人となった、、洋子が管理することになった。
原田警部補は確信は持ったのであるが,,何一つ証拠はなかった。
見つからないのだ、、、、地団駄を踏んだ、、間違いなく、全ての黒幕だとおもった。し、完全犯罪だ、、何一つ証拠を残していない。
なにかあるはずだと 考えたが分からなかった。
原田警部補は大阪府警を訪ねた、、、大阪事業所の爆破事件から再調査をすることにしたのであった。
19)大阪事業と所の爆破事件の謎
当時の捜査課長であ「矢野警部」が在籍したいたのであった。
当時の話が聞くことが出来た。会社事務所は状況が分からないほどに爆破していた。まるで消滅させるための爆破だったような。まるで解体したような状態で、、何一つ識別できないほど粉々であった。
矢野警部は今でも、あの爆破は意図的にやったと思って、、鑑識を連れてまで調査をし
しかし、、物的な証拠になるようなものは出てこなかった。
今でもあの爆破事件の事は不振に思い、、疑惑が捨てられなかった。
「そうですか、、一度、田島刑事と一緒に捜査をさせてくれませんか,,どうですか、、お願いできますか」
と、、頼んでみた原田警部補だっ
矢野警部は承諾してくれた、、、原田警部補は歩けるところは歩いてみようと考えていた。
その日は矢野警部には聞けるだけ聞いた。
何せ、、参ったのは取引先の住所が全て「でたらめ」だったことや、、3人いる社員が何も聞かされていない「使い走り」だったとであったのだ、
全てが秘密主義であり、、「謎の商い」をしていた。
それは大阪府警の調べで分かっていた、、、巧妙な仕組まれた「闇商売」であった、
勿論「脱税」はしていた、、、その儲けた金を「東京へ」運び、運用していたのであるから、資金用達は故人安太郎がやっていたのであった。
その大阪事業所の資金管理帳簿がなかったから、、「闇商法」なのだった。
そして、、大阪事業所の仕組みを知っていた、後妻洋子の長男「安一郎」が一番知っていたのであるが、爆破事件で死亡していたので分からくなっていた。
番頭の「榊原豪太郎」は爆破事件で入院して、そんまま、、痴呆症になり、、真相を知るものが居なくなってしまったのだった。
更に一番知ってる「城之内安太郎」は殺されて亡くなっており、、、全てが「闇のなかに」消えてしまったのである。。
大阪府警でも困り、、暗礁に乗り上げていた。
そんな訳で、、今は矢野警部と田嶋刑事で、、他の事件の合間に捜査をしている
20)榊原豪太郎を訪ねる
原田警部補は爆破事件の真相は掴めずに、、全てが消滅したことを知った。
「藁を摘むような思いで」で、、大阪府警の田嶋刑事と、榊原豪太郎が入院している総合病院を訪ねた。
本人は寝たたきり状態であり、、話もできなかった、、、、その日は孫娘の「朱美」が見舞いに来ていた。、、原田警部補は挨拶をして、、「大変ですね、、、榊原さんはまだ、話はできないのですか、、」聞いたら、、
「そうですか、、、大事に看病してください、、」と、、原田警部補も状態を見ては何も言えなかった。顔中の包帯姿は痛々しかった、酷い爆破だったと想像が出来るのだった。
原田警部補たちが帰る時に、孫娘の朱美から、焼け切った手帳を渡された。
「すいません、、最近、少しだけ口がきけたときに、爺ちゃんから渡されてたのでが、、忘れていました、、私が信用できると思った人に渡せと、、」と、云われていました。。
それで、話を聞いて,原田警部補に渡すと決めたのであった。
原田警部補は、その焼ききれた手帳を見て驚き共に絶句したのであった。
21)榊原豪太郎からの焼きただれた手帳
原田警部補は渡された焼き爛れた手帳を見て、驚いた。
焼けたり、破れたりはしていたが、、金の貸し借りが走り書きのメモのように記されているので、、原田警部補は小躍りした。
なんの手がかりもなかった、大阪爆破事故の証拠の一部が出てきたのであった。
大阪府警に戻った原田警部補と田嶋刑事は矢野警部に報告をして、、その焼き爛れた手帳を鑑識に回して、調べてもらう事にした。
3人は楽しみにした、、、何が出るのか、、足がかりが出来ればいいのだが、、と、、結果を待った。
大至急で頼んだので、依頼してから3時間ほどで出来上がってきた。
その再生手帳を見て、、矢部警部が笑みを浮かべ、原田警備補にも見せて、田島刑事が喜んで歓声をあげた。
大阪事業所の裏帳簿にも似た、金銭の貸し借りが克明に記載されていたのだ。
全て、今まで分からなかった「組織やくざへの融資内容だった」
「原田さん、、これで摘発が出来るぞ、、脱税の全ても、、凄い収穫だよ、、大阪爆破事件の真相が解明できる、、、やったな、、凄いよ、、」
矢野警部は喜んで、、まずは「関西連合桜会」の家宅捜索だ、、京都連合橘会」のがさ入れだ、、と、、これから忙しくなることの気合が感じられた。
「原田さん、今回の事は貴方のお手柄だ、、一緒に参加してください、、何か東京の殺人事件の糸口が見つかるかもしれませんよ、、」
話をしながら、、大阪府警の上層部に報告をして、、次の家宅捜索の段取りをしたのであった。
原田警部補もやくざ事務所のがさ入れで、何かが見つかればいいなと思ったのであぅた。
22)家宅捜査「やくざ事務所」のがさ入れ、、
矢野警部は大阪府警の上級管理官の承諾を貰い、、京都府警にも協力を依頼して、、
「関西連合桜会」と「京都連合橘会」の家宅捜査に入った、容疑は「脱税容疑」と「無許可貸金業法違反」などで、検察庁も同時にがさ入れを行なった。
突然の家宅捜査であったので、、両連合会「組織やくざ」ともに、、最高責任者でもある、、「会長、若頭ともに逮捕出来た」そして、、「銃刀法違反で多数の幹部連中」を逮捕することが出来た。
裏付けの捜査であり、逮捕だったので、、「逮捕状」通りの検挙が出来た。
これからの捜査如何では、、東京での城之内安太郎の殺人事件の状況証拠もでる可能性も出てきたのであった。
これからは大阪府警も京都府警も忙しくなるようだった、、今までは迷宮入りかと思われるほど、、大きな障害にぶつかり、お手上げだった。
もちろん検察庁などでは「脱税」のかけらも見つからず、地団駄を踏んでいたのだ。
今までは噂どまりで進まなかったのである。
「一冊の焼けただれた手帳」の発見から、急展開をしたのであった。
正直言って、、逮捕された「組織やくざ」団体の方が肝を冷やしたはずだ、、しかし、、事実が出たのであるから堪らない。。。
時間をかけて、調べていけば事実は明らかになっていき、、「脱税」も「無許可営業の貸金実態」も判明してしまい、、警察も検察庁も証拠裏付けをしていくはずだ。
国家権力だから、、「なんだカンダ理由をつけて、、拘留期間をのばして」起訴に持ち込むはずである。。ましてや「指定暴力団」が相手だから、猶予はないのだ。
原田警部補は東京の殺人事件に絡んだ情報を流して貰うことを約束して東京へもどった。
此の大阪事業所の爆破事件に関する、関係者の逮捕情報は、東京にも流れた。
一番気が気でなかったのは、、故人安太郎の妻、洋子であった。
そこで、迷探偵柳生幸次郎が呼ばれたにである。
「柳生です、、暫くぶりです、、何のご用件でしょうか、、探偵業務は終わったはずですが、、」
と、、訪ねて来た。
「柳生さん、、お願いがあるのですが、、大阪事業所の爆破事件がその後どうなったか、、調査してもらえますか。。。」と、言われたので、、、
「いいですよ、、私は調査や警護が商売ですから、依頼されればやりますよ、、何を知りたいですか、、、」と、、、尋ねた。
「税金のことが心配なので、、榊原豪太郎の件と、、警察の状況を知りたいのですが、、、」
「お願いできますか、、、」と、、頼まれた。
迷探偵柳生幸次郎は察していた。。。今回のすべての事件の黒幕は、、「妻洋子」だと、、
しかし、彼は今は警察ではなく、、依頼されたことをやり遂げ、、「報酬」を貰えればという、、割り切った考えでいたので、、真相を明らかにする必要もなかった。
迷探偵の柳生幸次郎の推理では間違いなく、今回のすべてを計画して実行したのは「妻洋子」だと確信していた。
その理由はまだ、分かってはいなかった。
23)妻洋子は心配だった、、故人安太郎の妻であるから、、
大阪事業所の爆破事件の捜査が動き出したので、妻洋子は心配になった。
なによりも心配なのは「遺産相続」である、、大阪事業所の株式や、資産の相続がどうなっているか知りたかったのである。
故人安太郎が関わっていれば、、遺産相続で受け継いだ財産が、失うと思ったのであった。
出来るだけ妻洋子は関りたくなかった。
一番知りたかったのは、大阪事業に関わっていても、、、事業所の権利はないことを確認したかったのであった。
関わっていたら、、不味いと思った、妻洋子である。
そこで、迷探偵柳生幸次郎に調査を依頼したのであった。
迷探偵柳生幸次郎も結末を見たかったので、、妻洋子の頼みを聞いたのである。
元は警視庁のやりて、「鬼警部」であったので,そのくらいの調査は簡単であった。
迷探偵柳生の調査では、妻洋子にしてみれば大変なことが分かった。
故人安太郎は、大阪事業所は会社組織で「株式会社大阪金融」であり、、株式は故人安太郎が100%保有であった。
しかし、代表取締役は城之内安一郎で、、故人安太郎と、妻洋子の長男であった。
株式保有から見れば、更には不動産部門が、故人安一郎の名義であったので責任は引き継がれていた。相続権もあり、、「脱税」からくる、責任は取らざるをえないようだった。
報告を受けた妻洋子は、顧問の大久保弁護士に相談をした。
妻洋子にしてみれば非情事態になったのである。。
いずれにしても「脱税の追徴金」すなわち「負の財産」を相続しなくてはならなかった。
国税からいくらの「追徴脱税違反金」が言い渡されるかわからなかったのでるから、、妻洋子は気が気ではなかった。
故人安太郎がどれくらいの商いをしていたか分からなかったので、生きた心地はしなかった。
迷探偵柳生幸次郎は想像はしていた、、、今回の調査でわかったのであるが、、妻洋子の受け取った「遺産」では足りないような、、、
もしかしたら、、故人安太郎の計算だったのかも知れない。死んでも尚、、誰にも好きなようにはさせないという意気込みが感じられた。
24)故人安太郎の執念
城之内安太郎は一代で築き上げた男であった、、、もとは大阪の通天閣近くで育った浮浪児であり、、不良になり、、地元の博徒の「天王寺一家」で男を磨き、一人前の極道になった。
そして、、ガキの頃から「金儲け」に長けていた。
小銭を貯めて、、金貸しを始めて、男家業を売り出したのである。
若いころから「金にはシビアであり、、」いつの間にかやくざ連中への金貸しをしていた。
金を貸す目的は、、担保さえ保全できていれば「銃でも薬でも、なんでにでも貸した」
当時の安太郎のつけられた通り名は「蝮の安」と言われたいた。食いついた獲物は死んでも離さないと、、、しゃぶり尽くすという噂もあった。
そして、、金融部門だけを残して、東京へでたのであった。
後の「株式会社大阪金融」だった、、番頭に残した「榊原豪太郎」は城之内安太郎の右腕となり、辣腕を振るっていたやり手であった。
故人安太郎が信用していたのは「榊原豪太郎」ひとりのようだった。
とにかく、用心深く、人を寄せ付けないところがあり、、一人で資金繰りをしていたのであった、
そんな男が、、家族であろうが、、やすやすと財産を渡してしまうほど、優しくはなかった。
故人安太郎が後妻として迎えた洋子は、、彼からすれば「女中か家事手伝いで、、女のはけ口ぐらいにしか」思っていなかったのである。
妻洋子は、、故人安太郎の長男安治路が連れて来た女だった。凄いのは長男安治路の彼女だったのを、、金の力で奪い、妻にしたのであった。
この事実は、、今回の迷探偵柳生幸次郎の調査で分かったのであったが、、それを知った柳生幸次郎は、、故人安太郎が恐ろしくなった。
全てを知った上での「最後の安太郎の遠望企み計画だ」と迷探偵柳生幸次郎は思い、、唸った。
しかし、、何一つ、それを裏付ける証拠はないのだ。。
考えられることは、、これから出てくる「脱税疑惑」から出る、、「脱税未納金など」の算出で、どれほどの「追徴金」がでるかだ、、、
それは分からない。。国税の調査如何であり、、妻洋子はびくびくしていた。
妻洋子は上手くやったと思っているだろうが、、、故人安太郎の考えは大きかった。
25)大阪事業所の爆破事件の捜査は進んだ。
城之内安太郎の事実上の経営者の「株式会社大阪金融」の爆破事件が起きて、、「脱税疑惑」が浮上したのであった。
しかし、事実上の経営者、城之内安太郎も殺されて、爆破事件で「株式会社大阪金融」に携わっていた長男の安一郎も死亡しているので、、責任者追及が出来ない状態であった。
番頭の榊原豪太郎は、社員扱いで役員にもなっていない。
大阪府警は爆破事件の犯人究明に全力を傾けていたが、、犯人像は浮かんでこないのであった。
捜査していく過程では「やくざ同士の抗争」に絡んだ、爆破事件だという見解が濃厚だということになってきた。
その抗争の裏には、故人安太郎の作為があったようではあるが、、本人は死亡しているので裏付けが取れなかった。
国税としては、「脱税の額」がどのくらいあるか、、榊原豪太郎の残した手帳から算出しているところであった。
そして、取引のあった「組織やくざ」から、困難ではあるが証拠固めをしていた。
「大阪連合会桜会」と「京都連合会橘会」では資金の流れに食い違いが出てきたので、取り調べを強硬にしていた。
やくざ事務所は勿論であるが、、幹部個人一人一人の家宅捜査をして居るので、、ちらほらと、
資金の用途が明らかになってきた。
組織やくざの資金の流れを抑えて、、証明できたところから、、資産財産の差し押さえを始めた。資金面から組織やくざの殲滅をはかっていった。
今回の爆破事件の逮捕の裏側には「組織を解体に追い込む」ほどの金銭が動いていた。
故人安太郎の凄さが伺われる。
全てが明らかになった際は、、妻洋子が受け取った「遺産」などは吹き飛んでしまうほどであった。
その報告を聞いた「妻洋子」は愕然とした。
26)脱税額はまだ、国税庁から発表されず、、、
株式会社大阪金融と「関西連合桜会」と「京都連合橘会」の脱税問題は長期に渡る金銭貸借なので、、
簡単には算出できなかったのである。
番頭の榊原豪太郎の手帳に残る記録と、、組織やくざ団体で確認できる 財務状況から凡その判断をする以外に方法はなかった。
しかし、大阪府警と京都府警が検察庁に協力して、総力を挙げて調べた結果から「脱税額」を決めたのであった。その結果が概算で「両組織の脱税総額は30億円」となった。
その両組織に融資した「株式会社大阪金融」の脱税額も多額であった。
株式会社大阪金融の裏金工作があって。。やくざ組織との取り引きは「闇取りき引き」であったことから、、
「脱税行為」をしてたのであった。
従がって、「脱税行為による追徴金」「法律的な金融闇取り引きに関わる違反金」を合計すると、、、
妻洋子が「遺産相続」で受け取った「遺産金」を処分しても足りなかった。
この事件の解決と共に、「妻洋子は無一文」になる筈である。
故人安太郎には死んでも尚、「してやったりと思っていた妻洋子に、、」その上の仕打ちをしたのであった。
恐ろしい「復讐」の「報復」をしたのであった。
妻洋子のすべての、故人安太郎への「復讐計画」であったが、、それが終わってみれば「報復」となっていた。
27)報復を受けた妻洋子
城之内安太郎の妻洋子は、もとは長男安治路が付き合い、結婚するつもりで、家に連れて来て、父である故人である安太郎に合わせたのであった。
その洋子を故人安太郎が「金力」で奪い、妻にしてしまったのであるから、、長男安治路には恨みは残っていた筈で有る、、、それが原因で安治路はアメリカへ逃避行したのであった。
故人安太郎の妻洋子は「金に目がくらみ」もともと贅沢が好きな女であったから、「金と結婚」したようなものだった。
そんなことは百も承知ではあったが、、男とは不思議なものである。一緒に暮らすうちに醜い愛が芽生えていったのであった、長男安治路に対して嫉妬心を抱く様になり、、彼を近づけなかった。
そんなことも有って、安治路はアメリカで孤軍奮闘して、事業に成功したのであった。
故人安太郎の血を引いていたので、冷血に商いをして行ったのである。
妻洋子は金をかけ
て「妖艶」になり、、故人安太郎は年を老いていった。
そんな負い目から、、自分が死んだ後のことを想像しては、自己嫌悪に陥っていった、
そこで、故人安太郎は考えた。自分の残した財産で、妻洋子と長男安治路はいい思いをすると、、
下種の官繰りをし始めた。
そして、妻洋子には財産を残さないと、、自分が死んだ時には「無一文」にしてやると、、、
それが、城之内安太郎の殺人と大阪事業所の爆破事件であった。
故人安太郎の殺人事件も大阪事業所の爆破事件の真相は噂は出ているが、事実は判明出来ていなかった。
謎のままであるが、、、故人安太郎が妻洋子に対しての報復であると見抜いていたのが、、、
迷探偵柳生幸次郎であった。
28)長男安治路、、アメリカより帰国する、
今回の故人安太郎の「遺産相続」では一切、権利を放棄したのが,長男安治路であった。
その件で不思議におもったのは迷探偵柳生幸次郎である、、それは謎であった。
誰でも遺産の欲しくない人間はいない筈だ、、しかし、あっさりと放棄したのである、、いくらアメリカで仕事が旨くいっているからと、金の欲しくない人間はいないと思っている迷探偵柳生幸次郎であった。
ましてや、故人安太郎に恋人を奪われたのであるから、、恨みもあり、故人の財産を奪ってやろうと思うの当然の理である。
しかし、故人安太郎の遺産は全て放棄したのであるから、大きな謎であった、
そこで迷探偵柳生幸次郎は誰にも頼まれない、金にもならない調査を始めたのである、、、余りにも不思議に思ったので、彼の興味本位からであった。
迷探偵柳生幸次郎はまず、アメリカの会社調査から始めた。
そのためにアメリカまで飛んだのである、、、安治路の会社の有る「オーガスタ市」人口約20万のメイン州の首都に、、、
東京から飛行機で片道「22710円」の都市で、日本でも人気の有る「ロブスター」が漁獲量アメリカ一番で年間「約60万トン」の水揚げがある。
アメリカの東海岸はロブスターロールの有名料理店も多く。メイン州の「コープ協同組合」を通して市場へ発送している。
そんなロブスターをコープ協同組合を通して、日本の市場に販売しているのが「城之内安治路の会社であった」、、、「ヤスロオマール株式会社」であり、、日本販売の最大手であった。
迷探偵柳生幸次郎はアメリカ調査を終えて納得したし、、その後の調査で意外な事実を突き止めた。
それは日本に於ける安治路の商いであった。
そして、金融界の「闇将軍」と、、呼ばれる謎が分かってきたのであった
29)闇将軍
裏社会に君臨する「闇将軍」の噂を聞いたのは、迷探偵柳生幸次郎が城之内安治路の調査をはじめてからだった。彼の調査をしているうちに、行く先々で「闇将軍」の話がでた。
そして、その闇金融の元締めが「闇将軍」だと、、、しかし、その正体は誰も知らなかった、
そんな噂が気になり、、迷探偵柳生幸次郎は「闇将軍」を追跡調査をした。
元警視庁特捜課の鬼警部であった、柳生幸次郎には朝飯前であった。
「闇金融の事務所」は東京都内にいくつもあった。すべて、古びた小さなビルであり、、所有者が別であり、所有者住所を訪ねると、所在不明か死亡していたのであった。
しかし、利用者が元の所有者のままで「固定資産税」を納付しており、、建物そのもが目立たない、誰が見ても資産価値のないものばかりであった。
従がって「固定資産税」も安かった。
そんなビルの中に,個人金貸しが居ても、誰も気にしない事務所であった。
その金融事務所が「闇金融」をしているのだから分からない筈だった、もぐりの金貸しである。そんな金貸しの金の流れなどは見つけようにも見つけられなかった。
全てが闇の中の取引であり、、借りる方も脛に傷もつ身であるから、必要に応じて借りるので、文句も言わなかった。
更に、不味くなると、事務所を移ってしまうから始末が悪かった。
そんな金貸しではあるが[上はヤクザ組織から、、数億の単位での取り引きもあり」
「下は浮浪児からピンからキリまで貸していた」
税金ゼロの商売を組み立てた「闇将軍」とは凄いと思った、迷探偵柳生幸次郎であった。
踏査で仕組みはわかったが、肝心の「闇将軍」は浮かんでこない。
どうしたものかと、、考えていた。
30)どこにいるのか「闇将軍」は、、、、
迷探偵柳生幸次郎は探した、、今までの刑事時代の情報網を駆使して、あらゆる方面から調査の手を伸ばした。
しかし、金融関係の裏情報も集めた。
何としても噂はあるが、実際には見たことも、会ったこともないと言う。
柳生幸次郎は一つだけ、闇金融の世界の金貸しに手がかりを見つけたのだった。わずかな望みを掛けて、
その金貸しをマークして、、四六時中、付け回した。
闇金融のブローカーなので、叩けば何かが出ると、、昔の刑事の勘というものに頼ってみたのである。
刑事時代のように「警察権力」が無いので、脅して言わせれば「脅迫罪」になりかねないので、柳生幸次郎も慎重になった。
闇金融のブローカーは清水宗一郎といって、東京都内のもぐりの金貸しに資金を回していた。
しつこく辛抱強く、付け回していたので、闇金融業者でのトラブルが起きて、、ブローカーの清水宗一郎は、貸金の取り立てから、貸したもぐり金貸しを監禁したのであった。
そして、清水宗一郎は普段利用している「反ぐれ軍団、紅組」に、取り立て監禁をさせたのである。
その監禁状況を抑えて、、柳生幸次郎は闇金融ブローカーの清水宗一郎を捕まえて、脅迫したのであった。
「なあ、、清水よ、、お前の知っているところで、、お前らの金種もとは誰なんだか教えてくないかな、、、いいよ、、教えなくても、、俺の古巣の仲間にお前を渡すから、、」
と、、脅した。
更に「違法金融取り締まり、、監禁罪、、教唆脅迫罪だから、、当分出れないな、、」と、、強要したのだった。
「旦那、、俺たちは本当の金種もとは知らないんだよ、、俺たちの先に仲介元がいるから、、金さえ出して貰えば、後はどうでもいいというのが、俺たち闇金融のルールなんでね、、勘弁してくださいよ」
と、、泣きを入れられた。
迷探偵柳生幸次郎は警察ではないので、逮捕することにはこだわらなかった。
「分かったよ、、清水、、お前の資金元である、仲介元を教えろ、、誰にも言わないから、心配するな、、」と、、聞きだそうとしたが、、
「旦那、勘弁してくださいよ、、しゃべったことが分かったら、俺、消されちゃうよ、、」
と、、半べそをかきだした。
「心配するな、、お前も知ってるだろう、、俺は言わないと言ったら云わない、、」と、、宥めながら、脅かしながら聞き出した。
「分かったよ、、ありがとう、、いいか、清水、もっとうまく立ち回れよ、、闇金貸しで儲けたら、たまには飲ませろよ、、じゃ、元気でな」
と、、聞き出した貸金の仲介元に当たることにした。
31)柳生幸次郎、、闇貸金の仲介元に当たる。
柳生幸次郎は、闇金業者の清水宗一郎に教えてもらった,仲介の金種元を調べて訪ねてみた。
新宿大久保の駅前裏通りにその会社はあった。
大久保は今は韓国関係の店が多く、、賑やかな街通りは見た目には日本人街のようだが、韓国の街だった。そんな街並みの裏通りの一角に韓国風な料理屋が、、教えられた住所だった。
なんの変哲もない韓国風の焼き肉店であったので、、柳生幸次郎は客を装って中にはいった。
「いらっしゃいませ、、注文は何がいいですか、、」と、、流暢な日本語で韓国女が聞いてきたので、、「何が一番、旨いかな、、」と、、尋ねたら、、、
女は笑顔をみせて、、「何でも、美味しいよ、、好きなものを頼んでください、、」
と、、メニュー表を渡してきた。
それで、、柳生幸次郎は「焼肉定食」と書かれていたものを頼んで,待った。
待つ間、柳生幸次郎は店内を観察したが、、何もなかった、
そして、、どうやって、、闇金業者の清水宗一郎が云っていた、人物に会えばいいかを考えた。
考えているうちに頼んだ「焼肉定食」が運ばれてきた。
食べたが旨かった、、しかし、考えたが知恵は浮かばなかつた。そして、、食べ終えた柳生幸次郎は店を出て、その周辺を歩いた。
なんかいい方法はないものかと、、いきなり訪ねて行っても何も聞きだせないだろうし、、また、荒治療で脅しても言わないだろうから、、と、、悩んで考えた。
柳生幸次郎が調べているうちに、一つだけ分かったことがあった。
その韓国料理店「焼肉風流」は、今、焼き肉用の仕入れが高いので、仕入れ先を探しているという噂を聞いたのであった。
早速、準備をして、焼き肉用肉の卸問屋に化けて潜り込もうと、、柳生幸次郎は「焼肉」の勉強をしたのであった、そこまでしても「闇将軍」にたどり着いてやろうと、燃えたいたのであった。
そして、損を覚悟の卸値で、「焼肉風流」と、取引を始めた。
始めて「焼肉風流」の店主が訪ねて来た。。「どうして、あんたのところは安いの、、」と、、、
柳生幸次郎は、、「来たな、、そう来るとおもった、、」と、、用意周到に用意した答えを話した。
あらかじめ、、段取りをしておいた、精肉業者と打ち合わせをしていたので、ボロは出さずにすんだ。
安くて上質な焼肉用の肉を卸したので、何度も会ううちに気に入られるようになり、、張谷社長はゴルフが好きというので、、柳生幸次郎はゴルフを誘うまでになった。
柳生幸次郎はゴルフの上前は「シングルクラス」で、、警察関係の大会では優勝するほであった。
「柳生さん、、あなたはゴルフが旨いね、、私のコーチをしてくれませんか。。」というような、、
付き合いになり、、柳生幸次郎が、「闇金仲介業者でもある男」に近付いたのであった。
飲食も付き合いうようになり、、闇金仲介業者である、張谷社長の人脈を少しづつ知る様になっていった。相手も巧妙であり利口な男なので,そう簡単にはボロを出さない。。
根気のいる調査であった。
そして、、信用されるまでに半年が過ぎた、、暮のクリスマスパーティーに誘われたのであった。
32)クリスマスパーティの夜
迷探偵柳生幸次郎は,やっと、掴んだ「闇将軍」への道のコネである、張谷社長の招待を受けた、港区赤坂に有る、「中宮寺明子」のクリスマスパーテイが行われている邸宅へ出かけた。会場へ入って、柳生幸次郎はビックリしたのであった。
仮装大会のように、それぞれが仮面をつけており、、誰がだれだか分からなかった。
考えたものである、、、主催者は相当に用心深く、注意を払っているようだった。
柳生幸次郎は仮面をつけて、会場に入ったら、まるっきり、誰が来ているかは分からずに、招待してくれた「張谷社長」がどこにいるかも分からなかった、
声を掛けられて、やっと 分かったのであった。
「柳生さん、わたしですよ、、覚えておいてください、、私の仮面は狼ですから、、」と、云われて安心したのであった。
「誰かが分からなくてももいいのですからと、、」云われた。
「お酒を呑んで、デイナーショウを楽しんでください、、」と、、、
そして、、今夜のクリスマスパーティーは仮面をつけたままで、素敵な女性を見つけて、楽しんでいいのですからとも言われた。
柳生幸次郎は思った、、「金持ちの乱痴気乱交パーテーィ」ではないか、、、
ふざけた奴らだ、、金を儲けて、ふざけた人生を楽しんでいたのであった。
許せない奴らだった。
この中に「闇将軍」が居るかと思うと腹がたった。
柳生幸次郎は近付いたと思ってきた。
33)クリスマスパーティーの主催者「中宮寺明子」と、、、
迷探偵柳生幸次郎には「乱痴気乱交パーティー」は気が進まなかった。一人、寒空の庭に出ていた。今夜のパーティーを期待していたのは、「もしかしたら、、それらしき闇将軍に会えるかも、、」との思いが見事に外れたので、少しがっかりしていたのであった。
仮面姿の仮装とは予想もしていなかったので、、、、
しかし、、この中にいるはずだ、、「闇将軍」は必ず、、、、
そう、確信した柳生幸次郎だった。
会場には30人前後の男女が居るだけだから、、強盗の真似事をして、全員の仮面を外させることぐらいは出来る、、そんなことしても、「闇将軍」は正体を出さないだろう。
ここまで、たどり着いたのだ、、もう、、暫く待つことにしたのだった。
時間はあるのだから、、迷探偵柳生幸次郎には、、寒空の庭で振舞われた「シャンパン」を呑みながら、もうすぐ会えるだろう「闇将軍」にと思いを膨らませていた。
ぼんやり冬の透き通った夜空を仰いでいたら、、一人の仮面女性に声を掛けられた。
「よろしいですか、、ご一緒しても、、」と、近付いてきた女性のバラの香りが、その冬の白い景色の中で男心を揺さぶった。
一瞬、迷探偵柳生幸次郎は自分を失いそうになった。
「はい、、、どうぞ、、外は寒いですよ、、」訳の分からない返事をしてしまった。
「このような場所は始めてなので、、どうも、苦手なんです、、」と、、云いながら、、また、招待されておきながらのチグハグナ言葉を発してしまった。
「ふふ、、面白いお方ですね、、私もあまり好きではありませんの、、」と、云いながら、持ってきた「シャンパンボトル」を空けていた。
「私ね、、踊るパーティーより、、お酒が好きなんですの、、、のん兵衛なのよ、、」と、笑みを浮かべながら、柳生幸次郎に近付いてきた。
「もし、、よろしかったら、、飲みなおしませんか、、」と、、云いながら迷探偵柳生幸次郎を誘って歩き出した。
庭の離れの部屋へ入った仮面の女の誘いのままに、柳生幸次郎も入って行った。
そして、,二人で仮面の女の薦めのままに、ブランディーを呑んだ、、柳生幸次郎も酔った。
気が付いたら仮面の女は別の部屋のベットに横たわっていた、、、仮面も外れたいたが、、
気品のあるいい女だったが、柳生幸次郎も少々呑みすぎたのか、寝入ってしまった。
翌朝、先に目が覚めた柳生幸次郎は黙って家を出たのである、、、一緒に飲んだ仮装女性が「中宮寺明子」と分かったのはあとからであった。
一緒にパーティーに行った、張谷社長が一部始終を見ていたのであった。
34)闇将軍、粛正をする
「中宮寺明子」のクリスマスパーティーでの参加者チックが行われた。
常に「闇将軍」は用心深く、あらゆることに気を配っていたので、、その組織は上手く保たれていたのである。どんな小さなミスも許さなかった。
間違いに二度は無かったのであった。ミスを犯した者は必ず、何らかの形で粛正をされてきた。今回の招待客の中の、、柳生幸次郎に疑問の目が向いたのである。
彼を招待したのは誰かと、、組織の許しを得ないで招いた責任を取らせるためだった。
すぐに分かった、、新宿区大久保の張谷誠一社長と分かり、、柳生幸次郎の身元を調査させたのであった。
何と柳生幸次郎は城之内安太郎の妻洋子の依頼人の探偵と分かり、、「闇将軍」は直ちに、「中宮寺明子のパーティメンー」から外させた。
その行為は「闇将軍」の失敗であった。そのことを聞いた迷探偵柳生幸次郎は「ピーン」とくるものがあったのである。刑事の勘という奴だった。
さらに、、パーティーが終わった数日後、新宿区大久保の「焼肉風流」が閉店して、張谷社長との連絡が取れなくなってしまったのであるから、、余計に柳生幸次郎は合点がいった。
間違いなく張谷社長は「闇将軍」に粛正されたと確信した。
そして、迷探偵柳生幸次郎とかかわりの持つ人間を「闇将軍」の組織に近付けたくなかったのだと、、それは、、、柳生幸次郎が知っている人間だと云っているようだった。
考えた、、誰なんだ、、柳生幸次郎に会わせたくない奴は、、、
柳生幸次郎に会いたくない奴、、都合の悪い奴、、それは一人しかいないのだった。
まさかと思いながら、、「中宮寺明子」が心配になり、、先日に聞いた電話に連絡をして見たが留守だった。
迷探偵柳生幸次郎は心配になり、、尋ねることにした、、あのクリスマスパーティーの夜を共に酒を呑み過ごした女性である。。訪ねてみたら、留守番の女性が出て、昨日からアメリカへ行っていますので、当分は戻りませんと、、告げられた。
迷探偵柳生幸次郎は「しまった、、お
そかったか、、」と、、地団駄を踏んだ。
これでまた、「闇将軍」への手掛かりは無くなり、、やっと、、なんとなく、たどり着けると思った道筋がゼロになってしまった。
手ごわい相手だと、、しみじみ思ったのである。
しかし、なんとなく分かってきたことから迷探偵柳生幸次郎は「闇将軍」を追いかけ調査することにした。
36)元の依頼人「城之内洋子」を訪ね。。。
迷探偵柳生幸次郎は、「闇将軍」の策略により、やっと、掴んだ調査の道を絶たれたので、今回の事件の発端である、城之内洋子を訪ねた。
彼女は住んでいなかった、以前の豪邸は競売に掛かり、他人名義になっていた。
大阪国税の差し押さえによるものであった。城之内洋子が、故人安太郎から受け継いだ遺産、、特に不動産資産は全て差し押さえされていた。
城之内洋子の相続やその他の方法で取得した「現金」は、彼女と共に消えていた。噂ではアメリカへ逃げたとも、、しかし、大阪国税の追及は厳しいので、逃げたとしても逃げ切れるものでわない、、噂通り、消されてしまったような気がした、、柳生幸次郎であった。
故人安太郎の遺産は、いろいろな流れはあったが、最終的には城之内洋子に相続はされたが、国税に差し押さえされたりして、全てが消滅したのであった。
「現金」の部分は妻洋子が手にしたが、、闇に消えた。
この遺産相続に関することは、、故人安太郎が妻洋子や自分の身内への報復であったような、、
故人安太郎も恐ろしい人間であった。
しかし、「闇将軍」は更に恐ろしい人間だ、、悪魔の化身かも知れないと思うようになった、柳生幸次郎であった。
城之内洋子も行方が分からず、、謎の女「中宮寺明子」も行方知れずであり、、新宿区大久保の「焼肉風流」の張谷社長も行方が分からなかった。
殺されたとかの殺人事件があったのなら、、納得はいくのであるが、三人とも行方不明のままであったので、、迷探偵柳生幸次郎は合点が行かなかった。
これまでのアメリカでの調査や、行方不明の人間たちから分かったことは、、、間違いなく、
「闇将軍」は「城之内安治路」だと言いきれた。
その「闇将軍」の行方を何としても探し出してやろうと決めた、柳生幸次郎であった。
35)闇将軍はどこに、、、
迷探偵柳生幸次郎は、此処まで来たら、何としても「闇将軍」に会いたかった。
城之内家の遺産相続から、、安太郎の殺人事件、大阪事業所の爆破事件と、、まだ、犯人は逮捕されていなかったので、、その辺の状況を再度、把握しようと動いたのであった。
最初、成城警察署の原田警部を訪ねた、、城之内安太郎を殺した犯人は未だ分からずであり、、捜査は細々と行われていた。
「原田警部、、ご無沙汰しております、、あの安太郎は本当に殺されたのですか、、もしかしたら、自殺と言うこは無いでしょうね、、俺が考えるのに、殺人事件にしては妙だと思うので、
「巧妙に仕組まれたトリックの元での、、殺人事件に見せかけた、、安太郎の一人芝居ではなかったのかなと思えば納得のいくことが多いのだが、、、どう、思います、、」と、、柳生幸次郎に云われてみれば、そう、考えられる。
「柳生さん、、もしかしたら、あなたの推理が正しいかも知れないな、、此処まで犯人が浮かばないのも合点がいくよ、、」
「そうでしょう、、、」柳生幸次郎も相槌を打った。
原田警部は言ってくれた、、再度、捜査の見直すと、、、
迷探偵柳生幸次郎は確信したのである故人安太郎の「芝居殺人事件」と。。そう、考えることにより、、、大阪事業所爆破事件も、故人安太郎の遠望な計画の一つだと思うようになった。
全ての真犯人は故人安太郎だと、、、そのために、いくら捜査をしても犯人は検挙出来ないでいるのだった。
迷探偵柳生幸次郎は大阪へ向かった、大阪府警も相変わらずに「脱税」関係は摘発が出来たが、事業所爆破事件については、関係暴力団も認めなかった。
それを知った柳生幸次郎は、退院した榊原豪太郎を訪ねた。
多分、真相を知っているのは彼だけだと思ったのである。
迷探偵柳生幸次郎の推理では、故人安太郎の指示で榊原豪太郎が爆破事件を起こしたと考えていた。。
迷探偵柳生幸次郎が豪太郎を訪ねた時には意識がなく、危篤状態であった。
これも個人安太郎の計算のうちだろうと思い、真実を聞き出すことは諦めた。
しかし、柳生幸次郎の推理で間違いないと確信して東京へもどった。
帰る新幹線の中で思った、、故人安太郎は恐ろしい、執念の男だと。。。
そして、考えた、その息子の「安治路」も恐ろしいと、、、
。
37)「闇将軍」現れる、、、
迷探偵柳生幸次郎は考えた、、、城之内安太郎の妻洋子に警護と調査を依頼された時から、故人安太郎には見透かされていたような気がした。
今回の故人安太郎の「殺人事件」も考えれば不思議であった。死んでも可笑しくない人間が最後に、死ぬ間際に、これだけの芝居が出来るのかと疑問を持つようになった、柳生幸次郎であった。
更に復讐とはいえ、、自分の実の息子を爆破事件に絡めて、殺すことが出来るのかと、、
疑問を抱くようになったのであった。
不幸に陥れることが出来るのか、、、どんな「バカな子供達でも可愛い筈なのだ、」そんなことから、、考えてみたら「謎」だらけであった。
そして、親不孝からアメリカに渡った、長男「安治路」にも、それだけの器量が有たかと、思われたのあった。
何か不自然な、、疑惑が沸き上がって来た迷探偵柳生幸次郎であった。
そこで柳生幸次郎は大阪時代の「極道稼業」の時に遡って調べてみた。
意外な事実が飛び出してきた。
城之内安太郎には「双子の弟」が居ることが分かったのである。
同じ極道稼業をしており、、常に兄、安太郎の陰になって生きてきたので、、悪事は全て引き受けて、、二人で「陽と陰」の関係で生き抜いてきた兄弟であった。
兄「安太郎」が死んだ時には、まだ、熊本刑務所に服役中であり、出所してから兄「安太郎」の死んだことを知った、弟の「安二郎」であった。
双子の弟「安二郎」は度胸も頭脳的にも兄「安太郎」より、優れていたのであったが、、人との接し方が不器用だった。。
この事実を知っていたのは榊原豪太郎であった。彼は亡くなる前に書き残した日記があり、、それを孫娘「朱美」が預かっていたのである。
その孫娘「朱美」は云われていたのであった、、、豪太郎の日記は、一番公平に判断できる迷探偵柳生幸次郎に白羽の矢が突き立てられていたのであった。
それを見て、柳生幸次郎には納得がいった。
熊本刑務所から出た、弟「安二郎」は死んだ双子の兄「安太郎」の無念を悟り、、全ての今回の復讐劇を考えたのであった。
そっくりな双子の兄弟の思いを晴らしたのだった。
アメリカにおける事業も故人安太郎が起こしたことであり、、長男安治路は走り使いをしていただけのようだった。
そのために、迷探偵柳生幸次郎が安治路の追跡調査をしても出てこないわけが、やっと理解できた。
すでに、長男「安治路」もこの世から消えているだろうと想像が出来た。
迷探偵柳生幸次郎は双子の弟「安二郎」を探すことにしたのであった。
全ての犯人は双子の弟「安二郎」の復讐であったのだと、、確信がいった。
38)双子の弟「安二郎」の復讐
双子の弟「安二郎」は兄「安太郎」が生前に熊本刑務所まで面会に来てくれた時に、話はすべて聞かされていた。最後の最後まで弟「安次郎」に何も恩に報いられずに、済まなかったと謝った。
そして、その「義」に報いるためにも、、兄「安太郎」は全財産を弟「安二郎」に譲る、約束をしたのであった。そんなことでは足りないことは分かっていた。
しかし、兄「安太郎」は苦労させて、命を掛けて、一緒にやってきたことへの「人生の借り」は返せないともわかっていたが、、、そうしないと気が済まなかった兄「安太郎」であった。
兄「安太郎」は自分の死が近づいていたことを知った、、半年前のことだった。
その後、双子の弟「安二郎」は、、兄「安太郎」から,家庭の事情や会社内容などを聞いていたので、、出所するまで考えた。
そして、大阪事業所の榊原豪太郎の元に手紙を書いて、熊本刑務所まで面会にきてもらった。
兄「安太郎」と番頭「榊原豪太郎」の付き合いは古く、、極道時代からの兄弟分のつきあいであった。
そのために、、榊原豪太郎からも話を聞いておきたかったのである。
兄「安太郎」と榊原豪太郎の話は信用ができた。
面会に来た榊原豪太郎は「ご無沙汰しました、、お元気な様子なので安心しました、、本当に不義理ばかりですいません、、兄貴、、」と、、涙ぐんでいた豪太郎であった。
「おう、、とっつあんも元気みたいだな、、あはあはあはっ」と、、云いながら、東京と大阪の事情を詳しく聞いた。
「そうか、、兄貴も苦労したんだな、、なまじ家族なんか持って、、やっぱり,財産を持ちすぎたな、、なあ、、とっつあん、、」
「そうですね、、少々、大きく成り過ぎましたね、、みんな欲の皮が突っ張すぎて、、腹の中が分かりません、、、家族も身内も無いような、、」
と、、今から「遺産相続」争いが見え始めたというのであった。
誰一人として、「会長の仕事を継いで、やり遂げようとする意欲が見えません、、ただ、自分の取り分を守り、自分の欲を満足させようと、そればかりを考えている様子ですね、、」
そんな話や、会社事情を話してくれた。
また、会長の妻洋子が元は、長男の恋人だったという話もしたのであった。
余りにも「金目当ての家族であり、親族であった」と、、豪太郎は話した。
「そうか、、よくわかったような気がする、、、出所したら、取り合えず大阪のお前の家に行くから、、宜しくな、、それから相談しようか、、、今日はありがとうな、、」
そんな話をして、境原豪太郎は大阪へ帰って行った。
39)安太郎が亡くなる1か月前の話。。。
城之内安太郎が亡くなる1か月前に、双子の弟「安二郎」は出所して、大阪の榊原豪太郎の家に出向いたのであった、まだ、豪太郎が元気な時だった。彼は孫娘の「朱美」と二人暮らしであった。
孫娘「朱美」は豪太郎に似ているところがあり、、度胸もよく、悧巧な娘だったので、、豪太郎も傍に於いて可愛がっていた。
未だ、若かったが、それとなく金融関係の手ほどきを教えていた、、、朱美は覚えが早く、豪太郎の走り使いは出来ていた、やくざ組織の者たちからも、、「朱美ちゃんは女にしておくのは惜しいな、、」と、、、豪太郎は言われていた。
其のたび豪太郎もそう思っていた。
そんな暮らしの中に「安二郎」が帰ってきたが、、孫娘「朱美」は平然と暮らしていた。
「爺ちゃん、、安二郎おじさんが帰ってくるのだったら、、達磨寿司に席を取っておくね、、」
と、、気が利く娘でもあった。
やって来た、、20年振りの大阪に、、帰って来た安二郎は、豪太郎の家に入った時に、涙が零れた。
余りにも懐かしすぎたが、、変わっていない豪太郎の家を見た時に、嬉しいのと、豪太郎の気の使い方に感謝した。安二郎が逮捕された時のままの家だったので、、贅沢をしないで、懲役に行っている者への心使いが嬉しかった、、豪太郎は「義」を知っている男だった。
20年間、義理を貫いて「兄、安太郎」の身代わりで務めた豪太郎には、贅沢は禁物であり、してはいけない「男の誠」であった。
「豪太郎、、ありがとうな、、俺は帰るうちを間違えなかったよ、、」と、、双子の弟「安二郎」は頭を下げた。
そんな湿っぽくなった二人に、、「安二郎、おじさんの好きだった達磨寿司を予約してあるから、、お祝いだもの早く行こうよ、、」と、、孫娘が誘ってくれた。
その晩は、三人で楽しい食事をした、、
達磨寿司の親父さんも入って、、「安二郎さん、ご苦労様でした、、待ってましたよ。。」と、、年老いた寿司屋の親父と女将さんが出迎えてくれた。
「さあ、、今日はお店は休みだぜ、、みんなで20年分を楽しもうよ、、おめでとう。。
ここに安太郎さんが居てくれればな、、、」と、、ぽつりと光るものがあった。
「ありがとう、、みんな,嬉しいよ、、兄貴も病気だからな、仕方がない、、本当にありがとう、、」
安二郎も豪太郎も明日から始まる地獄絵図を知らない兄「安太郎」に誓ったのであった。
40)城之内安太郎が亡くなる前の東京で、、、
双子の弟「安二郎」は大阪で、豪太郎と打ち合わせを済ませて、孫娘「朱美」を連れて東京へ出た。ホテル住まいをして、兄「安太郎」の殺人事件の準備をした。
住み込みで働いている、阿部夫妻を呼んで話をした、阿部夫妻は兄「安太郎」には古くから仕えて働き、夫妻は恩義を感じていた、困っているといる時に助けてもらっていたので、、、
それで、打ち合わせをしたのだった。双子の弟「安二郎」の事は知っていた。
阿部夫妻は協力を引き受けてくれたのである、、兄、安太郎が亡くなる数日前に、その体はそっくりな弟。安二郎に入れ替わっていたのであった。
それで、迷探偵柳生幸次郎が有った時には、元気そうに見えて、会話も交したのであった。
その間、本人の兄、安太郎は住み込みの阿部夫妻の離れに潜んでいたのであった。
そのトリックを考えた弟、安二郎は兄、安太郎が亡くなる前に入れ替わって、打ち合わせ通りの毒薬を飲ませて、死んだのであった。
兄、安太郎の覚悟の決断であり、行動であった。
そのために、迷探偵柳生幸次郎は不振の思ったのであったが、、故人安太郎が双子の兄弟であることには気が付かなかった。
ましてや、成城警察署もそのことは知らなかったのである。そのための失態というか捜査ミスであり、、その後の捜査を攪乱したのであった。
そして、双子の弟、安二郎は豪太郎の孫娘、朱美と大阪に戻り、大阪事業所の爆破を実行したのであった。
豪太郎と画策して、一度の爆破事故で、全てが消滅するように、準備をしたのであった。
そのために、大阪府警や京都府警がやくざ組織を追及しても、爆破事件の証拠は挙がらなかった。爆破した張本人が怪我をして、入院してしまい、その後、後遺症で記憶が薄れてしまったので闇の中に消えてしまったのである。
豪太郎の孫娘が事情を知っているとは夢にも考えずに見逃してしまっていた。
そして、、双子の弟、安二郎の存在は微塵も考えなかった警察であった。
やくざのいいとこと言えば、、知らないことは知らないと、、突っ張る度胸を持ち合わせていることぐらいかも知れない。
やくざ組織も、双子の弟、安二郎が出所していることには気が付かなかったのであった。
その後、双子の弟、安二郎は兄、安太郎からの遺産相続の話は持ち出さずに、別の方法手段を講じたのであった。
この事実を迷探偵柳生幸次郎が知ったのは後のことであり、、その事実を知って納得した事件であった。
41)双子の弟「安二郎」によって、兄「安太郎」の恨みは晴らされた。。。
双子の弟「安二郎」は兄「安太郎」と打ち合わせをした恨みを晴らしたのちは、、兄「安太郎」が残した闇金融の仕事をまとめ上げることに専念したのであった。
その走り使いに動いたのが、榊原豪太郎の孫娘「朱美」であり、、よく機敏に動いた。
アメリカのメイン州オーガスタ市にも安二郎は朱美を連れて行っていた。そこで、安太郎の長男
の安治路のいい加減さが分かった安二郎は彼を始末したのであった。
そして、兄、安太郎の築いた闇金融の組織を引き継ぎ、、「闇将軍」に変身したのであった。
それ以後、、アメリカメイン州のオーガスタに拠点を構え、、事実上の動きは全て朱美を動かし、彼女に仕事覚えさせたいた。
そして、東京との往復も朱美がして、金融の仕事もロブスターの輸出仕事も彼女が仕切る様になっていた。。
そのために「闇将軍」になった、安二郎はメイン州オーガスタ市を動かなかったので、、迷探偵柳生幸次郎が探しても見つからなかったというか、、巡りあうことはなかったのである。
姿が見えない「命令の闇将軍の声」だけが聞こえてきたのであった。
それもあとで分かったことであった。
しかし、迷探偵柳生幸次郎は会いたかった。
曰く付きで、追いかけ踏査していた「闇将軍」に会いたくて、再びアメリカメイン州のオーガスタ市を訪ねた。
そして、、迷探偵柳生幸次郎は、故人安太郎の妻から依頼されて
から、15年が経った日に会うことが出来た。
メイン州は日本の軽井沢のような避暑地に似ていて、、森林の多い街であった。
海も川もあり、、東海岸はロブスターの産地でもあり、旨い料理店が多かった。そんな街で、迷探偵柳生幸次郎は知り合いからディナーパーティーに誘われて出かけた。
そこで、主催者の城之内安二郎を紹介されたのであった。そして、以前に榊原豪太郎の病院であった、、朱美という孫娘に再開したのであった。
朱美から近付いてきて、、「ご無沙汰しております、、柳生さんでしたよね、」と挨拶をされた。。びっくりした柳生幸次郎だった。
そして、朱美に誘われて、安二郎の席に就き、挨拶をしたのだった。
その安二郎という人は白髪で、車いすに乗り、90歳を過ぎた老人に見えた。
笑顔を見せて、、人懐こい老人であった。
迷探偵柳生幸次郎は急に自分が年老いた感覚に陥ったのである。。。
「自分は、この老人に会うために、、闇将軍を追いかけていたのかと、、」少々気が抜けたのだった。
そして、その老人の傍らでてきぱき動く朱美を見ていて、何か不気味な恐ろしさを感じた。
第二話「桜田門の櫻」
「桜田門の櫻」原作者 献残屋藤吉郎
極悪刑事「流川京十郎」の警視庁刑事物語、、
警視庁捜査一課に「鬼も黙る怖い刑事」と、恐れられている「流川京十郎」という鬼警部が居た。
彼はグループ捜査を嫌い、常に担当課長や上層部から睨まれていた。
何と云われようと単独捜査を行うのであったが、検挙率は警視庁切っての辣腕であり、ナンバーワンを誇っていた。
そんなことから嫌われてはいたが、文句は言えなかった。
事件が起きた時に「合同捜査会議」には出るが、話を聞くだけで、自分の意見は云わなかった。
警視庁内部ではやりずらい「鬼警部」であった。
そのために部下を持つこともなかったのである。
そんなある日、事件が起きた、、、警視庁捜査一課では普段なら扱わないのであるが、、大きな事件の捜査が無かったので、、現場に捜査員が数人出かけた。
流川京十郎も何となく現場に出かけて、現場検証に立ち会ったのである。
四谷の裏通りの十字路での引き逃げ事故であった。なんの不思議もない交通事故であり、若い女性が車に曳かれたという事故のようであった。
何を思ったか、、流川京十郎は付近の監視カメラを調べて覗いてみたら、、疑問点が出たのであった。
これは流川京十郎が持つ、刑事の勘であり、、監視カメラの中の動きに不自然さを感じたのであった。
これは単なる交通事故ではないぞ、、、巧みに工作された「殺しだ」と、、彼は動物的な本能で直観したのであった。
誰しもが交通事故で片付けてしまう事件として扱われて終わりである。
しかし、流川京十郎の勘は違っていた。今までにも人と違った見方から、度々事件を解決したのであった。
一度、疑問や疑惑を持ったら、、納得するまで究明していくのが彼の捜査方法であった。今
回は疑問を持ち。。そして、彼独自の捜査がはじまった、
2)疑惑を抱いた交通事故
ただ単に交通事故として扱われた、今回の轢逃げが不自然に思えたのであった。
そして、数少ない監視カメラを探して調べた。
やはり、、どう見ても可笑しいと思い、何度も何度も見たのであった。
引いた車の動きが可笑しく見得た、、歩く女性を目掛けて発信させたような気がしたのであった。それで、引き逃げされた女性を調べた。
普通に考えたら、その女性はその引かれた場所には絶対に来ない筈で有った。
その場所を歩いていることはないのであった。
そんな女性が世田谷区成城の街角で車にかれる筈がない、、、なんか不自然であり、謎が潜んでいるような、、鬼警部の勘には閃いたものがある。
そこで、引き逃げされた秘書課の女課長「大和田光代」について調べてみた。
彼女はやり手経理ウーマンだったので、、抜擢されて大東京銀行の代表取締役、大河内要之助の秘書課勤務となり、大河内要之助の無くてはならない秘書課長になったのであった。
そんな大東京銀行に脱税汚職の疑惑があり、、警視庁捜査二課と検察庁の捜査がはいっているのであった。
そんなことから、流川京十郎は今回の交通事故は偶然に起こったものではなく、故意に図られた交通事故だと勝手に判断したのであった。
そこで、大和田光代は世田谷成城の誰に会いに来たのか調べる必要があり、、関係者を調べてみた。銀行関係ではいないのであった、、流川警部が調べた限りでは、またまた、謎が残った。
3)大和田光代は誰を訪ねたか。。。
流川京十郎は疑問に思ったひとつである、、大和田光代の尋ね先を調べた、、まずは「大東京銀行」の中の役員で東京都世田谷区成城に住んでいるものはいないかを当たったが居なかった。
そして、昔仲間の警視庁の捜査力を利用して、、大東京銀行の株主を調べてもらった。
個人株主で資産家の大株主が一人いた、「太田黒清三」で、、世田谷区成城に住んでいた。
その太田黒清三の家が、今度の交通事故現場から近かったのである。
それだけの理由では今回の交通事故には繋がらなかったが、、流川京十郎警部には疑うのには十分であった。
そして、大和田光代は大東京銀行の頭取である「大河内要之助」の秘書で有り、何らかの連絡係りをしていても不思議ではなかった。
ましてや「脱税及び贈収賄容疑」で警視庁第二課及び検察庁の捜査が疑惑を持ち、捜査をして居るのであった。
そんな大東京銀行の疑惑の中での交通事故で有るので、流川京十郎警部は疑い興味をもったのであった。
一旦気にして、目を付けた事件には貪欲なまでに執拗であった。流川警部は突っ込んで調べることにしたのであった。
今までに目を付けて、捜査を始めたら、、必ず仕留めていたのである、、その捜査には違法的なことも有り、、強引な捜査なので「極悪刑事」の異名をとっていた。
警視庁捜査一課に顔を出した流川警部は、、「流川、、お前の今、捜査している事件は二課と検察庁が追っているので、、邪魔をするなよ、、」
と、、捜査一課長の江戸三郎に釘を刺された。
「分かっていますよ、、課長。。俺も二課と喧嘩するつもりはないから、、大丈夫だよ、、」
と、、返事をする流川警部であった。
「お前が、、分かったわ、、は危ないからな、、まずは分かっていないな、、しかし、、気をつけろよ、、」と、、云ってくれた。
単独捜査が好きな流川警部だから、、どうせやるだろうと思っていたのであった。
江戸課長は流川警部の性格を知っているので好きにやらせることにした。
4)流川京十郎警部、当たらずとも近付いた。
流川警部には何も言っても、走り出したら無駄であった、それを知っている江戸課長は好きにやらせていた、、捜査はどこかで一緒になっていくことを分かったいた。
今回の交通事故が不自然であることを、捜査一課も疑っていたのである。
警察も馬鹿ではない、、、それを表立って動いては「捜査二課」との問題が起きるのであった、、、今は流川警部に任せておけばいいのだと、、江戸課長は結果を待っていた。
「いいか、、、俺たちが動けば目立つ、、しかし、流川警部が一人で動けば、責任はあいつのせいになる、、、だから、やらせておけばいいのだ、、」と、、
江戸課長はほくそ笑んでいた。
そして、流川警部は信じてた、、、必ず、突き止めると、、、
彼の刑事としての勘、、捜査力を分かっていたのであった。
流川警部は一人で動き回っていた。そして、、大東京銀行の脱税疑惑も明らかになり、、取り引き先の「光友不動産株式会社」との贈収賄事件も訴訟にまで持ち込まれた。
しかし、大和田光代秘書課長の交通事故は未解決であった。
どうしても、流川警部は「殺人事件」に持ち込みたかったので、立証に必死であった。
今回の贈収賄に絡んで、世田谷区成城に住んでいる「太田黒清三」に目を付けていた。
彼は「光友不動産(株)」の顧問をしており、、政界財界に顔が利く、大物権力者、それも悪名高き、やり手だった。更に始末が悪いのは「組織暴力団暁会の会長」でもあった。その地位を利用して、大和田光代を抹殺するくらいは朝飯前だった。
流川警部は事件の流れを掴んだので、、証拠固めをしていた。
どうせやるなら、、流川警部は「殺人」を起こした実行犯よりも、、強引でもいいから「殺人教唆」で大物「太田黒清三」を吊り上げたかった。
流川警部は密かに思っていた、、、「今に見てろよ、、ふんぞり返っていられるのも、、娑婆に入れれるのもあと少しだからな、、、待ってろよ、、古狸、、」と、、闘志を燃やしていた。誰にも出来ないことをやるのが「俺」だって、教えてやるよ、、と、、
5)流川京十郎警部、、大いに怒る。
流川警部は政界財界の権力者であり、「組織暴力団」の会長でもある、、、「太田黒清三」の捜査を始めたら、、すぐに政治的な圧力がかかった、、横槍である。。
流川警部は警視庁刑事局本部長の「黒田清輝警視正」から呼び出されて。。「太田黒清三」に関する捜査を打ち切る様にと指示を受けた。
「なぜ、、贈賄の疑惑がある容疑者の捜査を打ち切るのですか、、、」と、、一言だけ文句を云った。どうせダメと分かっていたが、、流川警部は意地を見せたのであった。
「誰が止めるものか、、止められるものならやってみな、、首を掛けて、てめえ、、と心中をしてやるからな、、、糞くらえ、、」と、思いながら刑事局長の部屋から出て来た。
刑事対策課の江戸課長が待っていた。
「大丈夫かよ、、京十郎、、無理するなよ、、、やっぱりな横槍か、、まったく、やりずらいよな、、刑事をやってられなくなる時があるよな、、、でも、、頑張れや、、」
と、、励ましてくれたような、冷やかしてくれるような言葉が返ってきた。
流川警部は「ふざけやがって、、、誰が、お偉いさんの言うことなんぞ聞くものか、、今に見てろってんだ、、」と、、憤慨しながら警視庁を出た。
江戸課長は期待していた、、、あれだけ怒った京十郎は久しぶりだった。
あいつならやるぞ、、と思いながら、、他の捜査員には「京十郎には出来るだけ、協力をしてやれ、、」と、、声を掛けて置いた。
少々、やきもきした気分で、昼間からやっている飲み屋に流川警部は顔を出した、その店は、、
「パラダイス」といった、、「太田黒清三」の組織暴力団暁会の経営している店であり、、麻薬密売や売春の噂の多い飲み屋であり、、ごろつきの溜まり場でもあった。
そこには組、組織員も入れば、半端な極道もいる、、いわゆる流れ者や無法者が集まっていたので、、裏社会の情報が得られやすかったのである。
そこには義理人情の世界もなく、、全てが「金次第」の薄汚れた世界であった。
流川警部はチョクチョク顔を出していた。
悪人仲間からは「極悪デカ」と呼ばれていた。何でも手を出し、、情報を手に入れていたので、
非情な極悪人と思われた居た。
「旦那、、、久ぶりですね、、情報が回っていますよ、、、旦那には近づくな、、情報を流すなと、、、」と、、教えてくれたのは流川警部が情報屋として使っている、、「通称、鼠」であった。すばしこっくて、度胸もあり、知恵もあったので、、流川警部は面倒を見ていたのであった。
「旦那、、気を付けて下さいよ、、あんたの命を狙っている奴が居るからね、、それと、、あんたには賞金首が出たよ、、、いくらだと思います、、、1000万だからね、、此処へは来ないほうがいいよ、、、躍起になって狙うから、、何かあったら、俺の方から連絡するよ、、」
と、、云って「鼠」は消えた。
「そうか、道理でよそよそよしかったわけだ、、、ありがとうよ鼠、、オンに着るぜ」と、、云いながら、流川警部も警視庁に戻った。
これからは外出す時には「防弾チョッキ」をつけて、拳銃携帯で出掛けることにした。
そして、そこまで警戒していて、ガードを固めたのには、やはり、調べれられて不味いことがある証拠であったと確信した流川警部であった。
そして、彼は燃えた、、燃え上がったのである。
6)賞金首にされた流川京十郎警部、、、
流川警部は確信をしたのであった。あの「太田黒清三」が流川警部に危険を覚えて、政治力でも圧力をかけても迫ってくる、猪突猛進の鬼警部に危機を感じて、抹殺を計ったのであった。
命を的にされた流川警部は、そこまでやるなら、、とことん命がけで、追い詰めてやると覚悟を決めたのであった。
ここまで宣戦布告をされたので有るから、本人は穴倉からは出てこないだろう、罠を仕掛けておびき出さなければ、そう思いながら考えた。
東京芝浦に有る倉庫街の「パラダイス」に、網をはり、、罠を掛けてやろうと、、流川警部は芝浦桟橋に立ち並ぶ倉庫街に顔を出した。
すると、、情報屋の「鼠」がやって来て、、、「旦那、、気を付けてよ、、、奴らは本気で狙っているからね、、、今日あたりは狙う奴らが、うろうろしてるから、、本当に気を付けてな、、俺は何にも出来ないが、、勘弁してよ、、、あいつらに狙われたらたまったもんじゃないから、、命いくつあっても足りないのでね、、なんかわかったら、必ず知らせるよ、、、」と、、云って離れていった。
流川警部はいつでも撃てるように「拳銃」を確認した。今日は彼は拳銃を二丁持っていたのである。。
流川警部から情報屋「鼠」が離れた瞬間に一発の銃声が響いた。
彼のすぐ傍のカウンターの上に有ったビール瓶が割れた、、流川警部は拳銃を構えた。
そして、撃ってきた方角に銃弾を放った、、、一人の男が倒れた。
「おい、、、俺は警視庁の流川だと分かって、、撃っているんだろうな、、いいか、、俺は容赦なく撃ってきた奴を殺すぞ、、いいな、、」
と、、流川鬼警部は怒鳴った。
そして、、「死にたい奴は出てこい、、」と、、云いながら威嚇発砲をしたのだった。
今回の襲撃犯は逃げたが、、次がいつ襲ってくるか分からなかった。
銃弾を撃ち込まれた流川鬼警部は「パラダイス」の監理事務所に乗り込んだ。
頭に血が上っていた流川鬼警部は、いつもはやらないが、、事務省に入るなり、拳銃を数発撃ち込んで入って行った。
やくざと云えども、拳銃を撃ちこまれては動けなかった。。
「どうしたんですか、、流川の旦那、、今日は、、」と、、取り繕う間もなく、、、
「ふざけるなよ、、、太田、、手前が居ながら、俺に弾を撃ち込ませたな、、、返答によっては殺すぞ、、、」
「太田、、お前、、俺の賞金首の事は知ってるな、、、」と、、拳銃を向けられて聞かれた太田は、、「知ってますよ、、しかし、、俺たちは上からの命令でも、そんなことはしませんよ、、
本当ですから、、いつも旦那には助けてもらっていますので、、」と、、答えた。
「少しは義理を知っている積りですよ、、」と、、云うことに嘘はないと思えた。
賞金首は半端者が金欲しさにやっていることですよ.、、とも言っていた。
「流川の旦那、、俺たちやくざ者にも義はありすよ、、どんな命令でも聞く時代は終わってますよ。。無理な押し付けはヤクザの世界でも、跳ね返されますよ今は、、筋の通らない無理は駄目なのですから、、俺でさえも跳ね返しますから、、、」と、、今回の賞金首の話は組織内でも問題になってるんですから、、と、、うちわ話をしてくれた。。刑事で無かったら舎弟分に成りたいほどの男意気である鬼警部であった。
7)やくざに好かれた鬼警部
流川鬼警部は悪人には滅法強いが、、やくざにも好かれれる警察官であった。
彼はめちゃくちゃ強い男であったが、義に熱く、情にも優しい刑事であったので、陰ひなたに味方がいた。
組織のトップから指示があっても、背く不良ややくざが居たのであった。
それで、「パラダイス」の責任者である暁会の幹部の太田次郎が教えてくれた。
「旦那、、やくざの中にあんたを殺そうと思う奴は居ないヨ、、、今回の太田黒会長の指示を守っているのは若頭大枝恒夫ぐらいだから、、でもな、、気を付けてな、、」と、、
言ってくれたのであった。
「ありがとう、、、恩にきるよ、、、」と言ってパラダイスの事務所を出た時だった、、
一発の銃弾が飛んできた。流川警部に命中して、その場に倒れた、、、しかし、、防弾チョッキをつけていたので、鬼警部は助かった。
流川鬼警部を襲った狙撃犯が近づいてきた、、、流川鬼警部は寝ながら、、近付いた犯人を撃ち殺した。
そして、襲ってきた狙撃犯の脚を撃って、動けなくしたのであった、流川警部は射撃では一流だった。狙ったら外すことは無かった。
起き上がった流川警部は、脚を撃たれて動けなくなった狙撃犯を捕まえて、拷問に近い取り調べをした。そして,、吐かせたのであった。
流川鬼警部は録音を執った、、、若頭大枝恒夫の指示であることを認めた、鬼警部の拷問に耐えられなかったのである、、、鬼警部は自分を殺そうとした人間を許すわけがなく、その場で撃ち殺したのであった、極悪刑事と言われる所以である。
これで2度、3度と狙われた流川鬼警部は、、暁会本部のある赤坂の事務所に乗り込んだ。
そして、暁会事務所に入るなりに、数発の銃弾を撃ち込んで、、、
「若頭の大枝恒夫、、居たら出てこい、、、」と、、更に銃弾を撃ち込んだ。
その撃ち込まれた銃弾の奥の部屋から、、大枝若頭が出て来た、、、
「なんですか、、いきなり、、銃を撃ち込んだりして、、刑事だからって、そんな無茶をするなら許さなねぇーよ、、」と、、粋がって怒鳴って来た。
「バカやろう、、、ふざけるなよ、、、殺人教唆の現行犯で、お前を逮捕するよ、、分かったか、、」と、、更に数発を撃ち込んだ。
そして、傍にいたやくざ者に手錠を投げて、、大枝に嵌めろ、、、と命令を出した。
「こら、、お前だ、、:やらないなら、お前を撃ち殺すぞ、、」と、脅してやらせた。
そして、大枝若頭を引っ張り出して、連行していった。
警視庁殺人課での「殺人教唆容疑」での逮捕だった。
警視庁内部でも慌てた、、、警視庁内部の上層部からの通達で、「太田黒清三」には関わらないようにと指示が出ていたのであるから、、、
警視庁殺人課の江戸課長はすぐに上層部に呼びつけられた。
流川警部に伝達されたが、、「馬鹿野郎、、何が関わるなだよ、、俺が的に掛けられて撃たれたんだよ、、、俺を殺そうとした奴は正当防衛で殺した、、然し、それを指示した大枝若頭を逮捕して何が悪い、、こら、、出てこい、、内部の悪党ども、、」
と、、怒鳴り廻していた。
証拠があるのに、無視するのか、、徹底的にやってやるぞと、、、息巻いた流川鬼警部であった。
ここまで来たら、政治的な権力で納めることは不可能だった。
と、、怒鳴りながら、逮捕した大枝若頭を警視庁内の留置所に入れた。
その様子を見ていた江戸課長たちは、、、内心で「やれやれ」と応援したのであった。
ここまでくると刑事局長の一存では決められずに、、「警視総監」が出てきたのであった。
そして、法律の元にすべてを合法的に取り調べて、証拠固めをして起訴するより仕方がなかったのである。
全てが流川鬼警部の思うように進んだのであった。
8)流川鬼警部は強引に暴力団暁会の若頭を逮捕した。
警視庁内部では騒めきだしたのであった、、政治的圧力により、、「太田黒清三」には構うなと言い渡したのに、その足元を掬ったのであったから、、、
そんなお達しなど「くそくらえ、、、」という考えで動いた流川鬼警部だった。
常に、、「やれるものなら、、やってみな」の命がけの捜査であるから、、怖いものは無かったのである。
正しいものは正しい、、、何が悪いという度胸の元の行動であった。
警視庁上層部でもどうにもできない行動であり、政治的圧力も、警察内部の威圧でも聞かないのだった。
流川鬼警部は暁会若頭大枝を締め上げてやると、、思いながら作戦を練っていた。
さあ、、取り調べを始めようと、留置所から、若頭大枝を連れてくる指示を出したのであった。
すると、留置所内で若頭大枝恒夫が殺されたと言うのであった。
朝の洗面の時間に、別の房の容疑者が二人がかりで、大枝恒夫と喧嘩になり、、二人のやくざ者に絞殺されてしまったのである。
流川鬼警部からみたら計画的に殺されたと見えたのであったが、、喧嘩相手のやくざ者はあくまで、喧嘩の上のいざこざからと言いはったので、、それ以上の追及は出来なかった。
流川鬼警部は警視庁内部の手引きがあって、証拠隠滅のための「太田黒清三」の謀略だと思えたのであった。
これでまた、、逃げられたと思ったが、、「くそ、、今に見てろよ、、」と、、流川鬼警部は燃えた。
内心、やられたと思えたのであった、組織暴力からの攻めは出来なくなったから、次の手段を見つけるまでは、太田黒清三を泳がして置くしかなかった。
権力者であるためには「資金」が必要だったので、、その資金回収のルートを見つけてやると、流川鬼警部は捜査を始めた。
中途半端な資金では人は動かせない、、太田黒清三の場合は人格では人は附いてこない、、金と暴力の二刀流しかない筈だ。
その資金元を探して、息の根を止めてやるよりしか方法はないのだった。
前回の脱税疑惑の時の「大東京銀行」絡みの取引先の企業の中に資金元が有る筈だと狙いをつけて、情報屋たちからも情報を集めて、関係企業の捜査を始めたのであった。
情報屋「鼠」も動いてくれた。
そして、怪しい動きのある企業が浮かんできたのである。
流川鬼警部の刑事としての「勘」はずば抜けたものを持っていた。
そして、、町金融の「毒島金融株式会社」と、、「大橋スクラップ再生株式会社」に突き当たったのである。
毒島金融(株)は黒い噂の有るやくざ金融であった、闇金融であり、貸し出す先は組織やくざであり、その資金は「覚せい剤密輸」及び「銃密輸」などに巧妙に使われていた。
また、「大橋スクラップ再生(株)」は窃盗物でも盗品でも買い入れる噂の有る業者であり、その手口は巧妙であった。
警察関係も目を付けていたが、一向にボロを出さないで、盗品買をしていた。
今はやりの「太陽光発電の銅線買収」を安く買入れているが、窃盗犯には都合のいい、、業者であった。
それら三流の業者を利用して、荒稼ぎをして、資金を創って、陰の権力者面をしていたのであった。
今に潰してやるからと、流川鬼警部は闘志を燃やしていたのである。
「大橋スクラップ再生(株)」は隅田川の川筋にヤードを構えていたので、、踏査がてら見に行った、、、隅田川の春の桜堤は見事に咲いていた、、、遠山の金さんではないが、、見事に散らしてやるからな、、待っていろよ、、太田黒清三、、お前のドス黒い、黒の花弁を隅田川に散らしてやるから、、、と、、一人、ほくそ笑んだ、鬼警部であった。
9)太田黒清三の急所を見つけた「流川鬼警部」
流川鬼警部は、上層部の命令指示を無視して行った。そんな時に警視庁刑事部長「柳沢藤蔵」は、自民党幹事長「大内佐一郎」に呼びつけられた。
そして、政治的圧力による横槍が入れられた、、
「なぜ、、柳沢刑事部長、、流川京十郎を止められないのだ、、あんたの出世も此処までかな、、何とかしたまえ、、、」と、告げられた。
「申し訳ありません、、今回は警視総監勝象二郎が決済を出しましたので、なんとも出来ないのです、、誠に申し訳ありません。。」と、、謝った。
そして、、「分かった、、わしの方で何とかする、、あんたは引っ込んでいなさい、、」と、、帰された。
柳沢刑事部長は自分の出世を諦めたのだった、、出世の道を絶たれたような気がしたのだった。それならと、、覚悟を決めて、流川鬼警部の考えを応援する羽目になった。
警視庁に戻った、柳沢刑事部長は流川鬼警部は呼んで、、伝えた。
「流川警部、、今回の太田黒清三の件は、精一杯やりなさい、、いいかな、、中途半端ではやめるなよ、、どうせやるなら、、最後までな、、」と、、背中を押してくれた。
警視庁としては、政治的圧力に面と向かって立ち向かう、体制を整えて、立法に対して司法は毅然とする戦いを挑んだ。
そして、自民党幹事長「大内佐一郎」は政治力を掛けて、検察庁に圧力を向けたのだった。
検察庁としても、困って、、警視庁警視総監「勝象二郎」に助けを求めてきた。
しかし、、上層部の管理職だけでは対応できない状況になっていたので、、検察庁は申し入れを断られた。
これで、太田黒清三は窮地に陥ったのであった。
自民党としても、司法と正面切っての喧嘩は出来なかった。政治政党としても、自分たちの道が不味いとなったら、、たとえ、権力者であろうとも、見切らなければならなかった。
そして、、太田黒清三という権力者は、政治にも見放されたのであった。
いつまでも「金力」と「暴力」で、世の中を捻じ曲げて来た、悪人権力者が歩く道はなくなったのであった。
そんな状況を知った「太田黒清三」は消えたのである。
流川鬼警部は、隙を作ってしまって、、今回逮捕した、暁会若頭大枝の判決が出るまではと、、検挙を控えてしまったことであった。
この間に、太田黒清三は逃げたのであったが、、流川鬼警部は何処までも追いつめてやろうと決意したのであった。
10)太田黒清三は闇夜に消えた、、、
太田黒清三は、政治的なごり押しが出来なくなり、、司法を敵にしたのだから、逃げ道はひとつであった。
彼得意の暗黒の闇夜にしか生きる道は残されていなかった、、、他の世界の人間と違い、あくどく活きるすべは持っていたのである。
金と暴力は残っているのだから、、闇の世界では活けるのであった。
強い人種であった、、、太田黒清三は表舞台からは消えたが、彼には「裏舞台」があった、
やくざと言う社会の「寄生虫」は何処にでも、住めるようだった。
一旦、表舞台から消えると厄介であった.どんな人間にでも変身できるので、、
やりづらいのは「金」が有って「暴力」が有るから面倒なのであった。
世間体を気にせず、、何でも出来るので困ったものなのだ。
太田黒清三は裏舞台演出家になり、、世の中の都合の悪い人間を舞台から側の人間となり、、闇の暗殺者となるのであった、
誰に遠慮することなく、権力者が、政治的な力ではなく、暴力の支配者となって、金の力だけで依頼を受けて、邪魔者を抹殺していく「闇の暗殺者」となるのであるから、、ますます始末が悪く成ってしまった。
流川鬼警部は初めから逆らっていたのだから、なんとも思わなかったが、、今回、権力者であった太田黒清三に刃を向けた官僚たちは、毎日、おどおどしていた。
そして、一番先に逆らった、警視庁刑事部長の「柳沢圭吾」は毎日、脅されて、びくびくしていたが、、ある日、交通事故で死亡したのであった。
次は当時、太田黒清三の意に従わなかった、自民党の大内佐一郎幹事長は何とか太田黒清三に連絡をとって謝罪をしようとしたが、すでに手遅れだった。連絡が取れなかったので慌てた。
しかし、やくざの世界では裏切りは許されなかったのである。
そして、大内佐一郎幹事長は女と温泉旅行中に旅先の川で溺れて死んだのだった。
そんな話を聞くと恐ろしく成り、、誰でも死ぬことは怖く、暴力的な支配に屈伏してしまうのであった、、、そして、、今度は「闇の暗殺者」が怖く成り、恐ろしさのあまりに、言うことをきくこととなってしまったのである。
「闇の暗殺者」が裏の権力者となり、、社会の表舞台も裏舞台も支配してしまったのであった。
流川鬼警部は「闇の暗殺者」を追って、燃えたのである。
11)太田黒清三、闇に消える、そして陰の権力者に
太田黒清三は闇に消えてから、以前より強引な悪徳権力者になったようだった。消えた太田黒清三は誰彼はばかることなく、己の思うままに動き出したのであった。
流川鬼警部もやりづらくなった。進出鬼没であったために、予測がなかなか出来なくなったのである、、更に住所不定になってしまったので、、追跡調査が思うように出来なくなってしまった。
太田黒清三が会長を務めるやくざ組織「暁会」は若頭大枝が逮捕されているので、副若頭の斎藤龍二が会長太田黒清三の指示で動いていた。
しかし、その実態は分からなった。
現実に太田黒清三の意に従わなかった、警視庁の刑事部長は交通事故で、更に自民党幹事長の「大内佐一郎」も旅先で死亡していたのである。。そんなことから、以前より「太田黒清三」の権力は強くなった。
始末が悪いの彼が表舞台に出てこないことであった。
そして、「闇の権力者」となり、、政界にも経済界にも圧力をかけて、悪行を撞いる尽くしてることであった。
流川鬼警部は「クソ、、忌々しい野郎だ、、必ず、尻尾を掴んでやるからな。。待ってろよ、、」と言いながら、
闇の権力者になった「太田黒清三」を追い求めていた。
流川鬼警部は充てもなく、、無法者の溜まり場、、「パラダイス」を覗いてみた。
情報屋の「鼠」と久し振りにあった。
「おう、、鼠か、、久しぶりだな、、どこへ消えていたんだよ、、
お前の顔を見ないと寂しいな、、、、」と、云いながら流川鬼警部は鼠に近付いた。
「ご無沙汰してます、、、ああ、、そうだ、、旦那、この前ですが、有馬温泉で珍しい人に会いましたよ、、」と言いながらにやにやしていた。
「誰だと思います、、、旦那、、あんたが知りたい人ですよ、、あの太田黒清三ですからね、、俺もびっくりしましたよ、、」
「そうか、、お前のことだ、、調べたんだろうな。。」
と、、言うなり、、鼠は話してくれた。
いくら探しても消えていた「太田黒清三」が有馬温泉にいたのであった。
全ての情報を鼠から貰った、流川鬼警部は有馬温泉に飛んでいった。
用心深い奴だから、常に塒は変えているだろうが、念の為に出かけたのであった。
12)有馬温泉で、追い込む
流川鬼警部は情報屋「鼠」から聞いた有馬温泉の「太閤の湯温泉」を訪ねた。予約していた部屋に入り、とりあえずは温泉にと、、、今までの疲れを癒した。
有馬温泉は「鉄分を含んだ赤い湯」と「炭酸の白い湯というか透明な温泉」があった、一つの温泉で2種類の温泉を楽しむことが出来た。
その昔、豊臣秀吉がこよなく愛した有馬温泉には「太閤の湯」とか、太閤となずけたゆかりの物が多かった。そんな感傷に浸かりながら、流川京十郎は温泉に一人静かに温もりにしたっていた。
そんな時に数人の男達が入って来た、関東の人間らしかった。
そのうちの一人が,大きい声じゃあ、云えないがな、、「少々、親父にも頭に来るな、、最近の親父は我儘が過ぎないか、、兄弟、、」とか話していた。
その話を聞いていた流川警部は、、「こいつら、やくざ者か、、それに関東か」と、思いながら、もしかしたら、暁会のやつらかも知れないな、、と、、
聞き耳を立てていた。
警視庁切っての極道刑事、流川鬼警部が聞いているとも知らずに、話を続けたので、他の者ならいざ知らず、内容はほぼ理解できた。
やくざ者たちの話では「太田黒清三」はまだ、有馬温泉にいるようだった。それも近くに、、どうやら、この「太閤の湯」に逗留していたのだ。
流川鬼警部は内心憑いていると思った、、、まさかというところにいたのである、、ホテルでそれとなく聞いたら、離れの「特別室」にいた。
追い求め、やっと、探し当てた獲物だった。というよりは恋人に会うようにわくわくしたのであった。
夕食を済ませた流川鬼警部は背広姿に着替えて、、太田黒清三の離れに訪問したのである。
突然、尋ねられた「太田黒清三」も驚いたが、、さすが、大物と言われた権力者であった。
鬼警部が挨拶をしても、慌てなかった、、傍に控えたやくざ者たちがおろおろしていたのである。「太田黒会長、、今夜は私も私用で温泉に来ただけですから、、ご挨拶に来ただけです。
お元気なご様子でよかったですよ、、表舞台に出てこないから、心配してました。。」
と、、挨拶をして、流川鬼警部席を立とうしたら、、、
「まあ、、急ぎ旅じゃあなそうだ、、どうですか、、こうして会えたのですから、、一杯ぐらい、付き合いませんか」と、、盃を勧められた。
傍についていたやくざ者たちは落ち着かなかったのである、賞金首がいるのであるから、、
どうしたらいいか、分からなかつた。
そんなことには一向構わずに、二人は盃をかわしながら、談笑をしていた。
帰り際に、流川鬼警部は一言だけ呟いた、、「会長、、いずれはそのうちに、お邪魔しますので、、楽しみに待っていてください、、」と、、、
太田黒清三会長も「君もな、、精々首がいつまでも、繋がっているようにな、、今夜は楽しかった、、いい酒だった、、」と、、送り出してくれた。
二人の闘いは終焉に近付いているような気がする 、流川鬼警部だった。
有馬温泉の湯煙の街に、静かに男の炎は燃えた。
13)有馬温泉から帰った鬼警部は、、、
流川鬼警部は有馬温泉では、太田黒清三の確認をして、元気だったのでやる気を、ますます起こしたのであった。
流川鬼警部は姿形が見えなかったので、少し不安だったのである。
余りにも表舞台に出てこないから、、もしかしたら、死んだのではと疑ったくらいであった。
しかし、有馬温泉で悪人丸出しの男が厳然として、元気だったので安心感も出て、太田黒清三という「影の権力者」に燃えた。
太田黒清三の事だから、もう、有馬温泉からは姿を隠しただろう、、
そんなことを思いながら、一つの足掛かりになるだろう「パラダイス」を訪ねた。
監理事務所に太田次郎は相変わらずいたが、、「旦那、此処のパラダイスは経営者が変わったんですよ、、俺もついでに組を抜けましたんでね、、子分たちのことを考えてくれない会長なんかは糞くらえですよ、、愛想がついたんでね、、、」
そんな話を太田次郎はしてくれた。
「噂ですが、、大阪の方へ拠点を移したそうですよ、、もともと、太田黒会長は大阪が極道への出発なので、、、古巣へ戻ったみたいですね、、今のところ、俺の知っていることはそんなとこです、、
何かあったら連絡しますけど、、気をつけてよ、、あの会長はしつこいから、、、蝮みたいな男だからね、、、」
と、、教えてくれた。
「ありがとうよ、、」礼を述べてパラダイスを出た流川鬼警部である。
警視庁に戻った、鬼警部は調べた、太田黒清三の古巣のやくざ組織を、、今は「大阪天王寺一家」が名称を改めて「大阪天王寺興行株式会社」となって、太田黒清三の実弟が跡目を継いでいた。
成合は「金融業」を手広くやっていたのである。
流川鬼警部は「なるほどな、、」と、、合点がいった。
悪は悪人らしく、用意周到に権力者になるための準備をしていた。
「影の権力者」とか「影の暗殺者」とか言われても可笑しくない組織創りをしていたのであった。
流川鬼警部は特別捜犯の江戸課長に報告をして、事情を説明したうえで、承諾をもらったのである。
14)大阪での捜査
流川鬼警部は新幹線で大阪に向かった。長期出張なので安いビジネスホテルを探して宿泊をすることにしたのである。捜査目的の「大阪天王寺興行(株)」が大阪市天王寺駅近くにあったので、その周辺の「ホテル天王寺」に決めての捜査活動であった。
まずは警視庁で調べた住所から会社のある所在地を訪れた、、5階建ての立派なビルで、しかも本社ビルとなっていた。そこで法務局に行き、会社謄本と土地謄本を取ってみたのである。
流川鬼警部は感心した、土地も建物も「大阪天王寺興行(株)」の名義になっていた、相当、あくどい金儲けをしているようだった。
会社の代表取締役は太田黒清三の実弟「太田黒征四郎」が登記されていた、実務実権は太田黒清三であろうと想像がつく。
会社所在地の周辺での聞き込みをすると、、やはり、あくどい「金貸し」で、暴力団だった。
その後は大阪府警天王寺警察署を訪問した、流川鬼警部であった。
そして、暴力対策課「通称丸棒」の浜田警部補が応対してくれたので、流川鬼警部も警視庁特捜部の手帳を示したのである。
そこで「大阪天王寺興行株式会社」のことを聞いて、浜田警部補から現在の状況を教えてもらった
古くからの大阪の「天王寺一家」の流れを組む博徒であり、もともと、天王寺周辺を縄張りとしていたが、今は「金融業」を主体とした、企業やくざであると 、、
金融業と言っても早い話が「高金利の金貸し」で、誰にでも貸すが、その取り立ては厳しいとのことであった。
しかし、法律で定められた金利範囲なので、文句は言えなかったらしい。
その取り立てには情容赦がなかったので、その間に関してはトラブルは起きていたが、問題が大きくなると「顧問弁護士の田沼正二郎」という、悪名高き弁護士事務所が対処していたので始末が悪かったのであった。
あくどい金貸ではあるが、全てを合法的して居るので、警察としては手出しが出来なかったのである。
流川鬼警部は浜田警部補から話を聞き、大枠では理解できた。あの太田黒清三のことがやることだから想像は付いた。
そして、浜田警部補にお礼を述べて、今後の協力もお願いして引き上げた。
大阪での捜査活動も最初なので少し疲れたので、、好きな酒でも飲んでからホテルへ戻ろうと思い、、酒どころを探そうと、夜の赤提灯街を歩いてみた。
秋も深まり、夜風が少しだけ肌寒く感じるようになったので、程よい暖かさの酒が恋しくなってきたのだった。
赤提灯がぼんやりと綺麗に見えた、小ぎれいな縄暖簾を潜り、入って行ったカウンターだけの中に一人の美人ママらしき女(ひと)が一人いた。
流川鬼警部は何となく「いい店だ、、大坂にいる間はここで呑もう」と決めて、カウンターに座った。そして、熱燗での日本酒を頼んだのであった。
15)流川鬼警部の強硬捜査
ビジネスホテルで目が覚めた流川京十郎警部は、ホテルで朝食をすませて、、太田黒清三の事務所に出かけた。。。
こせこせ、捜査するより本人に、まずは会ってやれと言う、、捨て身の戦法を執ったのであった。
金融業をしている「大阪天王寺興行(株)」の看板の出ている事務所に入って行き、、「ごめんよ、、太田黒清三会長はいるかな、、警視庁の流川京十郎が来たと伝えて欲しいんだが、、、」と、、受付の女子社員に告げた。
「はい、、分かりましたけど、太田黒会長は見えてません、、」と、、云われた。
そして、「太田黒会長は約束をしないと、こちらに、来ることはありませんが、、何か約束はありましたか、、」と、、聞かれた。
ガードが固く、しっかり太田黒清三は守られていたのである。
やはり、大阪の場合も太田黒清三は隠れて、陰の支配者になっていた。何とか、太田黒清三を引きづり出さないと、、、
なんか旨い餌を巻かないと駄目だと考えた流川鬼警部であった。
そんな時に情報屋の「鼠」を思い出した。
そして、早速連絡を取った、、暫くすると、情報屋の「鼠」から電話が入ったのであった。
丁度、「鼠」は京都に来ていたので、その晩に会う約束をした。
昨日、行ったばかりの赤提灯の「曙」を教えて、待ち合わせをしたのである。赤提灯街の灯りが真っ赤に燃えているような飲み屋街であった。
鼠は7時丁度に来てくれた、、流川鬼警部はカウンターの隅に座って待っていた。
「悪いな、、京都に来てる、お前を呼び出したりしてな、しかし、お前が頼りなんだよ、、」と、、言いながら、酒を勧めた。
「いえ、、いいですよ、、旦那には世話に成ってますからね、、こんな時にしか役に立ちませんで、、」と言いながら、、鼠はビールしか飲まないことを告げて、冷たいビールに変えてもらった。
「いいお店ですね、、、酒好きな旦那にはぴったりですよ、、」と、、挨拶をしてから本題にはいった。
鼠は流川警部とだけが分かるような話し方をしたのであった。
「旦那が知りたいのはあの有馬温泉の人でしょう、、やはり、消えましたか、、、そうですか、、、」と、、鼠は大阪の仲間を使って、探すことを約束してくれた。
「旦那、東京では若頭があんなことになったので、副若頭が頭になって、狙っていますよ、、しつこくね、、会長の件は引き受けましたけど、、気を付けてくださいよ、、」と、、鼠と1時間ぐらいは食事をしながら飲んだのだった。
鼠が帰った後、流川警部は一人で酒を呑んだ、寒い冬なので熱燗は五臓六腑に染み渡った。
他に客もいなかったので、、ママが話掛けて来た、ママの名前は砂由美と云った。
「はずれたら、ごめんなさいね、、お客さんは刑事さんですか、、」と、聞いてきたので、刑事では不味いかな、、と、、聞き返した。
「いえ、そんなことはありません、、心配しないでください」と、、言いながらお酌をしてくれた。
そして、美味しい料理を出してくるれので、嬉しくもあり、料理を楽しんでいる京十郎であった。
暫くは捜査で大坂にいるので、寄らせてもらいますと、、言って、その晩は大阪の冬の風を受けながら、ホテルに戻った。
そして、情報屋の鼠の連絡を待つことにしたのである。
16)情報屋「鼠」から連絡が、、、
流川鬼警部は楽しみに「鼠」からの連絡を待っていた、、その待ち合わせ場所が
赤提灯「曙」だった。しかし、待ち合わせ時間になっても「鼠」は来なかった。
代わりに来たのは、「鼠」の仲間で託を持って来てくれた。
「すいません、、流川さんですか、、、大室さん「鼠の本名だった」から、これを預かってきました、、」と、、メモ書きを渡された。
そして、、鼠がこれ無い理由を聞かされたのである、、太田黒一家に殺されたというのであった。太田黒清三会長の住処を聞きこんでいた時に、太田黒一家にその聞き込みがバレて、掴まり、誰に頼まれたかと、、拷問されたという噂ですが、確かな殺され方は分かりません、、と、言って、そのメモ書きを持ってきた男は帰って行った。
流川鬼警部は「くそ、、鼠すまんな、、勘弁してれ、、」と、、地団駄を踏んだ。
そして、、「鼠、仇は執るからな、、本当に済まなかった、、」と、、心の中で手を合わせた。「あの、太田黒の野郎、、必ず、しとめてやるぞ、、今にみていろよ、、」と、鼠の為の「弔い酒」を飲んだ。
流川鬼警部の目には「鬼の涙」が零れた。
「曙」の砂由美ママは無言で、酒を注いでくれた。その晩は黙って酒を呑んで、流川鬼警部は帰って行った、その夜の世風は冷たかった。人の世の儚さを知った夜の帰り道だった。
17)流川鬼警部の目に涙が、、
流川鬼警部は怒りに燃えた、、都合が悪ければ抹殺するという、太田黒清三のやり口にはどうにも我慢が出来なかった。今回の情報屋「鼠」の、死には悔し涙が溢れた。
彼は悪党ではあったが、「義」を弁えた子悪党だった。そして、流川鬼警部には協力もしてくれたし、考え方によっては「良き友」でもあった。
独りホテルに帰った流川鬼警部は、今回は自分のために、わざわざ、京都から,来なくてもよかった大阪で殺されてしまったのである、心から済まないと、手を合わせて謝り、祈った。
流川鬼警部は、もし仮に、この世に天国があったなら、「鼠」には成仏して欲しかったのである。
「ありがとう、、わが友よ、、」と、一人、涙したのであった。
」に誓ったのである。
太田黒清三に関する確かな情報源の一つが消えたのであった。
東京駅へ着いた,その脚で芝浦桟橋へ向かったのだった。そして、流れ者たちの溜まり場でもある「パラダイス」を訪ねた。
そして、元「暁会の幹部」の太田次郎のいる、事務所に顔を出した。
「あれ、、暫くですね、、旦那、元気でしたか、、、そう云えば鼠が大阪で殺されたってね、、噂が入って、、きましたよ、、太田黒会長に、、」
「そう何だよ、、実は俺が頼んだ件でな、、本当に済まないことをしてしまったよ、、」と、、言いながら、頼みがあって,お前のところに来たことを話した。
「そうですか、、まだ、太田黒会長には手をやいているみたいですね、、あの人は腹黒狸みたいだから、、大変ですよね、、」と,、同情してくれたのだった。
「兎に角、あいつは逃げ足が速くてな、、いつも、後手に回ってしまう、、この前、有馬温泉で会った時にケリをつけて置けばよかた、、」と、、後悔している流川鬼警部だった。
「旦那、、鼠と同じくらいに、悪知恵の回る情報屋を一人,紹介しますよ、、そいつは、あだ名がルパンという男ですが、、明日、来ますので、此処へ来てください、、」と言われた。
そして、次の日に決められた時刻に、流川鬼警部は太田次郎を訪ねたのである。
「旦那、この男がルパンですよ、、、名前は名乗りたがらないので、おいおい、聞いてください」と、、一人の小男を紹介してくれた。
「ただし、、このルパンは金をとりますよ、、それで寡黙だし、、いい仕事をしますから、、それは俺が保証します、、使って見てください、、料金も後払いで、納得しない情報なら払わなくても大丈夫ですので、、」と、、太田次郎は言ってくれた。
流川鬼警部は、太田黒清三の調査を依頼した、、連絡はルパンからの一方通行であった、、
始めは太田次郎が仲介をして、連絡を問いますから、信頼関係が出来たら直接の連絡をということになったのである。用心深い男だったので、逆に流川鬼警部は安心したのであった。
そして、流川鬼警部はパラダイスを出て、、警視庁にも寄らずにに大坂へ向かったのである。
今度こそは、太田黒清三を逃がさないぞと覚悟の上での大坂入りであった。
18)情報屋「ルパン」から連絡が、、、
流川鬼警部が大阪のホテルに着いた時だった、情報屋ルパンから電話が鳴り、太田黒清三の隠れ家が分かった、、神戸にある「六甲山の高級別荘地の一角」に城壁のような塀を巡らした屋敷に居たのだった。
その砦のような屋敷からは外には出ずに、指令を出していたのである。
そんな訳で消息は掴めなかったのだった。
その砦のような屋敷の前に立った、流川鬼警部は考えた、真正面から行っても出てこないだろうし、どうしたものかと、、、少しばかり困った。
太田黒清三も今度ばかりは逃げないで、屋敷で悠然と構えていることと思うのであった。
まさか、流川鬼警部が、自分の屋敷の前まで来ているとは夢にも思わないだろうと、、安心はしていた。
しかし、普通の警察官とは違うのであった。
泥棒の真似をしても、中に入ろうと考えていた流川鬼警部である。
太田黒清三のことだから、警備は固くしていると思われた。
しかし、何かある筈だと、様子を見ていて、今更、捜査令状を取ったところで間に合わない筈であり、、そんな情報は流れて、太田黒清三には逃げられるのであった。
そんな時に、出前が正門の脇にある、くぐり戸から入って行った。出前は寿司屋で、流川鬼警部はしっかり、寿司屋の名前を覚えた。そして、その寿司屋を訪ねた。
流川鬼警部はその寿司屋の大将に会い、事情を説明して、了解してもらった。最初は大事なお客なので出来ないと断られたのであるが、太田黒清三の素性を話し、とんでもない極悪人であることを、流川鬼警部は説明して納得してもらった。
彼の為に、どれだけの人が、、ただ,欲徳の為に殺されたかを話したのである。本来は捜査内容を話してはいけないのであったが、、そして、今回は自分が一人で、乗り込み、社会の悪人を退治することまで話したのであった。
寿司屋の大将も流川鬼警部の覚悟を聞いて、「分かりました、、いいでしょう、、おなたの男義に感じました、、、協力しましょう」と、言ってくれた。
「私が、失敗して、、太田黒清三の一派に殺された時には、大将、、あなたにも迷惑が掛かりますので、
その時は警視庁特捜班の江戸警視課長に連絡してください、、守ってくれますので、、本当に無理な頼み事で申し訳ありません。」と流川警部は大将に頭を下げた。
「いいですよ、、あなたも命がけで、国民の為に闘っているんですから、、頑張ってください」と、、言って、その寿司屋の出前用の車を貸してくれたのであった。
流川鬼警部は感謝し、、寿司屋の出前の半纏まで貸してもらって、すし皿の受け取りに出かけたのである。流川鬼警部は覚悟を決めていた、、半纏の下には防弾チョッキを付けて、彼得意の拳銃を隠した。
流川鬼警部も今度ばかりは問答無用の「極悪刑事」に成りきろうと、、、、
19)流川鬼刑事、決戦へ
流川鬼刑事は太田黒清三の堅固な城攻めを始める決意をして、出前のカラ皿を受け取りに太田黒邸の正門脇の潜り戸を叩いて、開けられた小門から中へ入った。
警護の者も不審に思わずに、流川鬼警部を入れてしまったのである。
その後は太田黒清三宅の裏口に廻り、、堂々と邸宅内に侵入して行き、、来ていた寿司屋の半纏を脱ぎ捨て、大声を出した。
「おーーい、、太田黒、、出て来い、、今から行くぞ、、覚悟しろよ、、」と、、怒鳴りながら奥へ進んだ。
途中から警護のやくざ連中が出たきたので、、、
流川鬼警部は出て来て、前を遮る奴らに片っ端から銃弾を撃ち込んでいった。情無用の銃殺であった。
騒ぎを知った太田黒清三は慌てて、、警護のやくざ達を叱咤しながら、大声を張り上げていた。
「馬鹿野郎、、何をもたもたしてるんだ、、相手は一人じゃないか、、早く、片付けろ、、みんなを集めて、撃ち殺せ、、」と、怒鳴り廻していた。
しかし、流川鬼警部の方が進入が早く、迎え撃つ、やくざ簾中の方が後手後手に回っていたのである。
「どけ、どけ、、邪魔するな、、お前ら雑魚には用がないんじゃ、、死にたくなかったら、どくんじゃ、、」と、叫びながら、拳銃を撃ち込み、やくざ達を片付けて行った。
そして、銃を構えた警護のやくざ達に守れた部屋に、流川鬼警部が入って行った、、一斉に鬼警部に銃弾が放たれたが、、同時に流川鬼警部も撃ち返した。
やくざ連中も全員倒れた、、流川鬼警部も撃たれた、、しかし、力を振り絞って、太田黒清三の前に立ち塞がったのである。
そして、、「太田黒、、今日はお前の命日だな、、死ねや、、」と言って、これでもかと銃弾を撃ち込んだ。
流川鬼警部は太田黒清三の最後を確認してから、床に膝まづいたのである、、
「やっと、、決着がついたな、、、少し、疲れたよ。。」と言いながら、撃たれた流川鬼警部も倒れた。
警視庁特捜部の江戸課長は大阪府警から連絡を受けて、飛んで来ていた。。江戸課長は特捜部の仲間を引き連れて、大阪府警の力を借りて乗り込んで行ったのであった。
そして、倒れた流川鬼警部に駆け寄り、、「しっかりしろ、、死ぬなよ、、京十郎、、こんなに撃たれやがって、、救急車呼んで有るからな、、死ぬなよ、、馬鹿野郎、、」と、、抱きげた。
20)誰を守る、、警察とは、、捜査とは、、、
流川鬼警部は倒れて、、救急車で運ばれた。運ばれる救急車の中には、江戸警視課長が付き添っていたのである。
「死ぬんじゃあ、無いぞ、、お前みたいな阿呆はいないよ、、いいか、、死ぬなよ、、」と、、祈りながら病院に着いた。
流川鬼警部には家族は居なかった、恋女房はいたが、やり過ぎた捜査の果てに、逮捕した犯人の家族の恨みをかって、殺されたのであった。その日から、彼の犯罪を犯した者への態度は変わった。
捜査態度も一変して、一人捜査が多くなったのである。
そして、犯罪者、特に権力者に対しては容赦なく対応していった。まるで、復讐者のような態度で、、誰の言うことも聞かなく、強引な捜査をして行くようになった。
しかし、、そんな捜査をする流川鬼警部を、陰ひなたで援護していた江戸警視課長であった。
組織第一にしている警察の中に、流川鬼警部のような、権力者に立ち向かう捜査官が居てもいいと、、思っていた江戸警視課長であった。
そんな意味でも、流川鬼警部には死んで欲しくはなかった、
警察がなんであるか、、国民の安全を守るために、誰にも出来ない、持つことの出来る「捜査権」があるのではないのか、、、
その捜査権を束縛したり、、抑止のために圧力をかけるような、警察であってはならない、、、そう、思い、信じていた江戸警視課長であった。
一人、手術室の前で、、待っていた時間は長かった。
手術室の赤い灯りが消えて、担当医師が出たきた、、そして、、
「命は取り留めました、、、凄いですな、、あれだけ撃たれて生きていることが不思議です、、」と、、江戸警視課長に告げた。
「よかった、、、本当に良かった」と、、呟いていたのである。
第三話「紙風船」
「紙風船」原作者献残屋藤吉郎
1)新宿警察署に起きた「殺人事件」
新宿警察署刑事課に特別捜査班が設置された、、、それは新宿管内では風俗に絡んだ事件が
多かったので、風俗取り締まり班を特別に置き、管理指導するための捜査班であった。
責任者に浜野内涼子警部が就任して、担当捜査官が5人配属になった。
いずれも各課のはみ出し刑事ばかりで、一癖も二癖もあるような捜査官であった。
班長に就任した浜野内涼子警部は北海道警からの転属であり、、その異名が「暴力女デカ」であった、柔道3段の猛者で、、取り調べも荒ポッカたのである。
二人の警部補がいた、、、荒木由美、添田真澄の覚せい剤取り締まりの専門警部補であったが警視庁からの配属であった。
残る3人のうち二人は若手の巡査部長であり、、管内の交番勤務からの配属であった。
残る一人はベテラン刑事で出世などには程遠い、巡査部長で、新宿警察署内から移った物知りオジサン的な警察官であった。
そんな刑事集団が新宿の繁華街を取り締まるのであるが、、朝から晩まで市中見回りが多かった。
海千山千の風俗街の女たちや男達なので、、、取り締まるのではなく取り締まられてしまうのではないかと思われた。
しかし、、浜野内班長の取り締まりは厳しかったのである、、更に二人の女警部補の覚せい剤摘発取り締まりも激しかった、、そして、二人の後輩の若手部下も一緒に強く厳しく取り締まっていった。
一人だけベテラン刑事の平松権兵衛はのんびり構えて、、事後処理をこなしていた。
周囲から見ると動きが激しく、、取り締まりも厳しくしており、、いつも神経を研ぎ澄ましているようで、、いつ弾けても、破裂しても可笑しくないように見えた。
ベテラン刑事の平松権兵衛には気を張り過ぎて、、、危なくみえたのであった。
たずなを執る浜野内班長は一人で走り過ぎるように見えるし、、、二人の女警部補も手柄優先で検挙を急ぎ過ぎるので、、若い二人の部下ももたもたしているように見えて、いつ破裂しても可笑しくない集団に見えた。
ベテラン刑事の平松権兵衛は、その危なっかしい集団を「紙風船集団」と呼んでいた。、、
そのためについたあだ名が「紙風船」だった。
2)風俗取り締まり班「紙風船」が出会った「田舎育ち」
新宿繁華街は夜中でも人通りが多かった、しかし、酔っ払いが多く、、道路に座り込んでいる若者や、路地裏でシャブ「覚せい剤」を密売している奴や、、酔っぱらって喧嘩をして居る奴とか、、いろいろだ。
そんな若者の集団の中には寝る所もなく、、路上で寝る奴もいた。
見回りをしていた「紙風船」が叫び声を耳にして路地裏にとんでいった。
「きやぁ、、、誰か死んでるみたいだよ、、、」と、、らりってる風な女が悲鳴を上げていた。
「紙風船」の荒木由美警部補と若手の杉田巡査部長が駆けつけた。
確かに確認したが「死んで一人の男が横たわっていた」ので、、応援を要請した。
見た目には殺人事件に見えた。
すぐに、浜野内涼子班長が飛んできた、、一緒に新宿管内の事に詳しい、平松権兵衛刑事が付いてきていた。。
浜野内班長は北海道警察から転属なので新宿管内、歌舞伎町繁華街の状況が把握できていなかったので、、その補佐役として、平松権兵衛刑事が付いてきた。
放置された死体は「新宿紅組」という反ぐれ集団の副長太田武と分かったが。
赴任したばかりの浜野内班長は気が短かったので、すぐに、身元確認を兼ねて反ぐれ集団紅組に踏み込もうとした、、しかし、平松権兵衛刑事は止めた。
死体が出たからには用心している筈なので、、調べてから乗り込んだ方がいいと、、
新宿界隈を知っている平松権兵衛刑事は助言をしたのであった。
用意周到に準備した事務所に捜査に入ってたところで何も出ないのがいいところであり。
殺人は殺人課の担当刑事に任せた方が、いいのだと考えた。
その辺の事情を知っていた平松権兵衛刑事は止めた。その晩は「紙風船」忙しかったのである。。。
青森からの家出娘を5人も補導したのであるから。
3)家出娘にてこずる「紙風船」
殺人事件は警視庁殺人課に任せて、新宿区歌舞伎町で補導した5人の女のこたちに、振り回された「紙風船」であった。
担当した「荒木由美」「添田真澄」の警部補二人と、交番勤務から来た若い警察官は、田舎弁というか「東北弁丸出しの言葉」に、、その晩は振り回されていた。
荒木由美警部補がまず、尋ねた、、、
「あなたたちは何処から来たの、、新宿歌舞伎町に何しに来たの、、、」と、、、
すると、年長者のようだった女が答えた。
「あれぇ、、おらーたち、青森からきたんだよ、、、ホストクラブをみたくってよ、、
いい女ならモテるっていうべえ、、だから、来てみたんだべーな。。」
と言われて唖然とした。
すると、添田警部補が、、答えた、、、
「そのホストクラブは危険なところだから、、いかないように、、」と、、諭した。
飛んでも無い「甘い情報」で、つられてくるものだとおもった、
5人の女の子は年が15歳から17歳までの世間を知らない田舎育ちであった。
荒木由美、添田真澄の二人の警部補は恐ろしかった、、こんな純真無垢な女の子が騙されて、いずれは夜の蝶になるのかと。。。
二人の警部補は自分たちの仕事が、、補導がいかに大事で、、必要であるかを実感したのであった。
新宿歌舞伎町をふわふわと飛んで流れる「紙風船」がいかに大事かを知った夜だった。
4)新宿歌舞伎町にきらきら舞う不良花一輪
新宿歌舞伎町には毎夜の如く、不良花が咲いては散っていくような甘い蜜を振りまく毒蜂が飛んでいるような溜まり池があるようだった。
飛んでいる毒蜂を振り払い、、汚れそうな花を守る「紙風船」も、毎夜飛んでいる。
通称「紙風船」の荒木由美警部補は「麻薬取り締まりのエキスパート」であったので、、部下の若手の杉田巡査部長がペアを組んで巡回していた。
もう一組は添田真澄警部補と若手の中村巡査部長がペアを組み,ミニパトーカーで不審者の取り締まりをしていた。
荒木由美警部補と杉田巡査部長が屯する少女たちを見つけて、、傍に近付いていった。
彼女たちは「覚せい剤」を買う金が無いので、、俗にいう「アンパン」を使用して、ふらふらと正気を失って「らりって」いたのである、、、まるで、夢遊病者の如くに、意識が半分ぐらいなくなっていた。そして、悪ガキが近づき、売春をさせていたのであった。
悪ガキの上の組織には「反ぐれ集団」が居た。やくざより始末が悪かった。
彼らは組織と言っても、若さでぐれて、、やくざの真似事のような集団をつくり、麻薬密売、売春管理などをしていたので、、不良少女は彼らの餌食になっていたのであった。
しかし、、反ぐれ集団も最終的には麻薬を扱うので、組織暴力団に組み込まれていった。
新宿には全国の指定暴力団が入り込み、しのぎを削りあっていた。
そんな組織の力と資金力で、反ぐれ集団が組織化されていった。
新宿歌舞伎町では、反ぐれや不良少女が粋がる場所はなく、暴力で抑え込まれていき、その組織で動かされるようになるのであった。
現代やくざは頭脳的であり、巧妙であった。
そんな環境の中の不良少女たちを少しでも救おうと、、「紙風船」は日ごと巡回を繰り返して、努力していた。
荒木由美警部補と部下の杉田巡査部長を意識朦朧な少女たちを補導した。
そして、保護したのであった。
一旦は警察署内に留置して、正常な状態になってから事情いて、対処していった。
補導した少女たちは全てが家出娘だった。
事情を聴くと、、親と旨く行かずに家を飛び出している、、、中には、付き合い家出もあった。
しかし、、大部分が両親との不仲が原因であり、、荒木由美警部補たちは悩んだ。
どうすれば、、家出を防ぐことができるのかと、、家出をした少女たちの話を聞くと同情するところもあった。
紙風船では補導だけして、その事情で補導施設に送ればいいという問題ではないことを痛感させられた。それでも、、悪の牙から守るためには「補導」するしか、今は方法手段がないと、、思われたのであった。
5)新宿歌舞伎町で奮闘する「紙風船」、、、
新宿警察署の中に「風俗取り締まり班」が設けられて、、北海道警察署からの転属であり、、その捜査は男勝りであり、新宿とは何の癒着も関係のない「女猛者の警部」が赴任して来ての取り締まりだった。しかし、、新宿歌舞伎町の隅から隅まで知る尽くしているベテラン刑事の「平松権兵衛」が補佐役として、新宿警察生活指導から配属となっていた。
そして、若手女警部補の荒木由美、麻薬密売専門の刑事が公安から配属になり、新宿歌舞伎町管内の麻薬密売撲滅を推進することになった。
もう一人の女警部補は「売春取り締まり専門職」の添田真澄で、大阪府警からの転属となっていた。
他に若手の巡査部長二人を、、東京都内の交番勤務と機動隊から選抜したのであった、、、全てを、新宿歌舞伎町という、、悪のやくざ組織が蔓延る街の清涼剤にと、、警視庁本部の刑事局長「大前田総一郎」の計らいで、、新宿警察署内に設置してあるが、、直属の指揮系統は警視庁に属している、、特務機関であった。
若手の巡査部長は二人とも柔道と剣道の有段者を選び、射撃の腕も一流である、、、中村太一巡査部長と杉田寿三郎巡査部長で、、、敏腕な女警部補の早い話がボディーガードであった。
荒木由美警部補と杉田巡査部長がペアで、、添田真澄警部補と中村巡査部長が一緒の巡回をしていた。
二人の女警部補はやる気満々で、、捜査取り締まりをビシビシやっていった。
特に「反ぐれ集団、紅グループ」の関係事務所や経営する店舗には毎日のように顔を出して、、、「今日は大丈夫かな、、責任者の青山にいっとくようにな、、薬はやるなよ、、すぐに情報が入るから、、がさ入れをするからと、、、」
麻薬を扱わなければ維持できない「反ぐれ」に意地の悪い冗談を言っては帰った言った。
「まったく、うるせえ奴らだな、、糞くらえ、、」と言いながら、毎日塩を巻かれていた。そんなことは百も承知の荒木警部補たちであった。
とにかく、毎日顔を出して、すこしでも権勢を掛けて、忘れたころにがさを入れて、違反者を検挙を繰り返していた。そして、、添田警部補の売春取り締まり班は目星を付けたクラブや酒場を巡回して、様子を見ていたのであった。
荒木班も添田班も手を緩めずに巡回取り締まりをして、、時たま「がさ入れ」をして、、事件を未然に防ぐことに専念していた。
そして、時たま班長の「浜野内警部」が同道することもあった。
荒木警部補も添田警部補も手抜き捜査や巡回をすることは無く、、歌舞伎町内の街角で屯している少年少女たちには気配りをしていた。
そんなある晩に、、新宿警察風俗係りに連絡が入った、、、「助けてーー殺される、、」という悲鳴にも似た叫びであった。夜の巡回をしていた、添田班に至急、連絡を取り、現場に行かせた。
不良少女たちが喧嘩をしていたので、、駆け付けた添田警部補と中村巡査部長は仲裁に入り、喧嘩をとめた。
その中の一人の少女が、ナイフを振り回していたので、それをとめた、、さすが中村巡査部長であった。
そして,落ち着かせてから添田警部補が事情を聴いた、、、理由は不良少女たちの縄張りがどうのこうのであり、、売春行為でもめていたのであった。
彼女たちには売春による売り上げが、縄張りによっては客の取り合いがあるようなのだ。
添田警部補によれば、、「ふざけるな、、他人の土地で、、しかも売春だよ、、何が縄張りだと言いたい、、」のであった。
その個人的な感情は抑えて、警察仕事をした。
彼女たちを管理しているのは「反ぐれ集団、紅グループ」であり、、売春管理元はひとつであった。そこで応援を呼んだ。
その場の喧嘩していた全員を補導した。「売春取り締まり」で、、そして、詳しく取り調べて、今回は「反ぐれ集団紅グループ」と、それらを管理している「組織暴力団」の捜査まで食い込んでやろうと、、浜野内班長警部は燃えたのであった。
6)浜野辺警部班長は燃えた。
毎日、荒木警部補の話を聞き、添田警部補の報告を聞いているうちに、浜野内警部班長は腹が立ってきたのだった、、二人の警部補と二人の若手巡査部長が張り切って、新宿歌舞伎町管内を巡回して、取り締まりを繰り返しても、検挙できるのは末端の雑魚ばかりだった。
それでも立派に社会には貢献してはいるが、、おおもとで胡坐をかいている、組織やくざたちを許せなかったのである。。。なんとしても、、竈の火を消さないと、、煮だったお湯は焼けどを繰り返すのだった。
そこで、浜野内警部班長は部下の捜査員全員で相談をしたのであった。
特にベテラン刑事の平松権兵衛捜査員には、いいアイデアを期待したのだったが、、それは外れた。
彼は経験は豊富であったが、新宿歌舞伎町に慣れ過ぎというか、なれ合いに染まってしまっていた。
刷新的なアイデアは若手巡査部長たちの方が、その考え方はユニークであった。
不良グループに潜入スパイを潜り込ませるとか、、、軽い罪の不良たちを許す代わりに情報屋に仕立てるとか、、極端な話は「国家権力」を盾にとって、拷問に近い脅しをかけて、白状させるとか強硬な考えまで飛び出した。
浜野辺警部班長は聞いていて、どれもいいアイデアではないように思われたが、意見が無いよりはましだと考えた。
二人の女警部補は、裏付けというか「証拠固め」のための、、絶対的な証拠がほ欲しかった。
そのためには、「違法捜査」ではあるが、、若手巡査部長たちが言っていた「潜入捜査員」を送り込んだ方が早道ではあるという結論が出たのであった。
危険ではあったが、、その方法をとることにしたのである。
浜野辺警部班長は全国の女囚刑務所の中から、気骨があって、度胸も備わっていて、、頭脳明晰な模範囚を二人、選んで来たのであった。
危険な賭けではあったが、、浜野内警部班長は自分の警察官生命をかけたのである。
浜野内警部班長は警視庁刑事部長「大前田総一郎警視」の許可をもらっての行動であった。
そして、浜野内警部班長は若手の杉田巡査部長を連れて、九州佐賀刑務所へ向かった。まずは暴行障害の懲役に服している「御影京子20歳」を迎えに行った。
始めた有った浜野内警部は、、静観な狐顔をしたいい女だったので、直観ではあるが気にいった。
そして、佐賀刑務所を出る時にも、、「いいんですか、、手錠をはめないで、、」と、、刑務所担当係りに云われたが、、、「ああ、、いいよ、、心配しなくても、、」と、、豪快な笑いが出たのであった。
もともと、浜野内警部は男勝りの女刑事であった。
行動そのものが男ぽっく、大胆であったのである、、、性格的に一目見て信用できると思えば、どこまでも信じ、騙されるまで付き合うのであった。
そんな彼女の性格を知った上での登用であった、、警視庁刑事部長「大前田総一郎」は彼女の父親を良く知ってもいたので。
一緒に行った杉田巡査部長も心配そうに「大丈夫ですか、、、」とっ言ってきたが、笑い飛ばした。
帰りの新幹線の中で、、御影京子に対して「あんた、、お昼の弁当はなにがいい、、」と、聞いておいて、、「そうだ、自分で好きな弁当を買ってくればいいと、、」と、、お金を渡した。
そして、「私の弁当も買って来てくれ、、、肉がいいな、、、」と、、一人で行かせたのであった。
御影京子は二つ弁当を買って戻って来た。
それを見た杉田巡査部長は「凄いな、、、」と感心したのである。
帰りの新幹線の中では、まるで母娘のような感じで東京についた。
そして、東京駅に迎えに来ていた平松権兵衛刑事と荒木警部補に、御影京子を預けて、その足で栃木刑務所に向かった。御影京子を手配しておいたワンルームのマンションに連れていく指示をだして、、、
同じように栃木刑務所からも障害暴行の刑で服している「白鳥恵子」を連れて、浜野内警部は戻った。
7)浜野内警部は大胆な潜入捜査を指示した。
浜野内警部班長は全国から選んで連れて来た女囚二人を一日だけ特訓したのであった。
頭のいい、悪女である二人の女囚の、、御影京子と白鳥恵子は呑み込みも早かった。
「ねぇ、、警部さん、私らを信用して大丈夫なの、、途中で屯ずらしたらどうするの、、私ね、、あんたには義理も恩もないから、逃げるよ。。」と、言い出した
すると、、もう一人も「私なんか、、鼠とりが鼠になるよ、、、面白いもの、、、新宿歌舞伎町だもな、、天下の歌舞伎町だ、、、薬も手に入るしな。。遊んじゃうよ、、きっとな、、
まるっきり、警部さんの言うとりにはならないけど、、いいの、、」
と、、二人とも今から、遊びに行く気分であった。
浜野内警部班長は平然として云った。。。
そして、、「好きなようにするといいよ、、、私はそんな軟じゃあないからな、、お前らを信じることにしたから、、、一度決めたら、どこまでも一緒だ、、、、あはあはあはっ、、」と、笑い飛ばした。
二人の女囚は驚いた、、「たまげたな、、あはあはは、、そこまで信じられたら、、やるしかないな、、、私は引き受けたよ、、、」御影京子は承諾した。
すると、、白鳥恵子も「面白そうだ、、やってみるか、、」と、、然し、、「まずく成ったら、私は逃げるからね、、命あってのものだからね、、」と、、やることにしたのであった。
二人の女囚の御影京子と白鳥恵子は新宿歌舞伎町の夜の雑踏に消えたいった。
歌舞伎町の闇は深かった。
浜野内警部班長は心配する部下たちを気遣いながら、、夜の巷に消えた行った二人の女囚を信じて待つことにしたのであった。
ネオン輝く街並み、彩る女たちの夜の蝶が羽ばたく歌舞伎町に、今夜も散るであろう花弁を、どれだけ救えるかと、巡回する「紙風船」であった。
そんな潜入捜査を進めながら、荒木警部補チームと添田警部補チームは、夜の街なみを、、公園のベンチに寝てはいないかと心配しながら、歩き廻っていた。
僅かに残る街路樹の木々の葉が風にそよぐのを見ては秋が深まってきたことを肌で感じながら。。頑張る「紙風船」であった。
8)潜入捜査の御影京子から連絡が入る、、
新宿歌舞伎町の暮れも押し迫り、、街路樹に木枯らしが吹きあたり、落ち葉もなくなった、そんな夜に潜り込んだクラブ「花弁」の御影京子から連絡が入った。
連絡内容は、「売春現場」を見つけ、その仕組みを明るみにしたので、一度,下見がてらに来て欲しいと言ってきた。
場合によっては、その時に現行犯で、売春元の主犯格やくざを挙げてもいいのではないかと言ってきたのであった。
浜野内警部班長は考えた、、「やるなら、、一気に潰したいので、、」と言って、警視庁特別警察官の「響竜子警部補」を行かせたのであった。
潜入捜査の更に潜入捜査であった。
御影京子を疑うわけではないが、、更に念押しをしたうえで、がさ入れに入ろうと決めたのであった。
寒い冬空の暑い戦いであった。
新宿歌舞伎町は女の闘いで燃えたいたのである、、黒い闇夜に赤々と、、、
そして、御影京子がクラブ「花弁」で、売れっ子になり、、そのクラブを経営している「新宿花園会の若頭、花岡寿」に気に入られていたのだった。
危ない賭けでもあった。
御影京子は半年をかけて、新宿花園会に食い込んでいた。
そして、、男と女である、、売春の仕組みを知ることが出来たのであった。
そこで、更に警視庁特別捜査官の「響竜子」が更に潜り込んだのであるから、、浜野内警部班長はしたたかであった。
そして、確証を掴んで、浜野内警部班長は、警視庁特別機動隊を引き連れて、新宿花園会本部の事務所に乗り込んだ。
有無を言わさず、、がさ入れだった、、「銃刀法違反での検挙」「売春防止管理法違反」や。「反ぐれ集団紅グループの覚せい剤密売」などの一斉検挙で、新宿花園会の花岡寿若頭を始め、数人の幹部連中を連行して留置したのであった。
浜野内警部班長はこれで、売春組織の一角を潰すことは出来たと確信した。
まだまだ、、その他の指定暴力団が仕切る犯罪組織は多い、、気は抜けなかった。
更に、捜査方法は手段を考えないと、、、思う浜野内警部班長であった。
そして、もう一人の潜入捜査の「白鳥恵子」の連絡を待ったのである。
浜野内警部班長は年の瀬も押し迫った、新宿歌舞伎町の夕暮れを独り歩きながら、枯れ葉舞い散る街並みを、、、この花街を守ることの難しさを冬空の星屑を見つけるより難しいと思ったのであった。
9)潜入捜査員、「不良女囚、白鳥恵子」
浜野内警部班長が送り込んでおいた潜入捜査の「女囚白鳥恵子」は新宿歌舞伎町で女不良番長になっていた。関西からの流れよたくれ女として、名前を売っていたのであった。
当然のことに。反ぐれ集団「紅グループ」に目を付けられて、もめた挙句に。
そして、歌舞伎町で女番長にのし上り、、歌舞伎町のネオン街を闊歩して歩いていた。
証拠の裏付けを執るために、、覚せい剤の密売にも関わっていったのであるが、、白鳥恵子は、潜入捜査でやってはいけない、、情を絡めてしまい、、同じ田舎「福島」から出て来た少女を助けて、逃がしたのであった。
それが、反ぐれ集団のリーダー、青木次郎にバレて、リンチをされたのであった。
グループでの掟ともいうべき、決めごとを破ってしまい、、わからない筈の少女を逃がしたことが、反ぐれ集団の中でしのぎを争っていた、別女番長グループにチクられてしまったのであった。
裏切りに対する見せしめともいうべきリンチはきつかった。
大概の拷問には平気であった白鳥恵子も,、根を挙げそうになったのであるが、、逃がしたはずの少女が戻って来た、助けてくれたのであった。
もともと悪の女囚の白鳥恵子も黙っては居なかった、新宿警察署の浜野内警部班長に連絡する前に、リンチをしてくれた、、反ぐれ集団の青木次郎リーダーと、同グループの別不良女番長「矢島洋子」に報復をしたのであった。
女囚白鳥恵子は暴力的な残虐をしての服役であったから、、歌舞伎町で女不良グループを集めて反撃に出たのであった。
男も女も喧嘩すれば、、道具をもってすれば女も強かった。
新宿歌舞伎町のネオン街で、集団でリンチをすれば、ビルの合間の出来事だから目立たなかった。
その喧嘩様子を、白鳥恵子は浜野内警部班長に連絡をとり、、一斉に検挙させたので
有った。。。頭脳的な反ぐれ集団のリーダー青木次郎の逮捕であり、、女不良グループの摘発であった。覚せい剤の密売も暴かれて、反ぐれ集団茜グループの解体に繋がった。
浜野内警部班長の潜入捜査摘発は上手く行ったので、、違法捜査ではあるが、青少年を守るために、、社会悪の毒我退治にはいいような気がした、浜野内警部であった。
10)秘密警察組織を創る。。。
浜野内警部班長は進言をした、、、今回の潜入捜査による成果を、、そして、覚せい剤密売組織撲滅には浜野内警部班長が計画した、女囚犯による秘密裏に行った捜査が組織やくざの一部を壊したのであった。
その結果を管理職である、警視庁刑事部長「大前田総一郎」に相談をしたのであった。
「危険すぎると反対をされたが、、」浜野内警部の熱意に押し切られて、承諾をしたのだった。
浜野内警部はせめて、自分が管轄する新宿警察署管内だけでも、彼女は「秘密警察」なるものを創り、覚せい剤密売や売春から若い少年少女を守りたかったのであった。
新宿歌舞伎町の夜の街で、、反ぐれや組織やくざの資金源に利用されていると分かっていながら、阻止できない悔しさを味わってきた警察であった。
そして、そのことを知ってか知らずか、、肩で風切る無法者を許せなかった。
浜野内警部班長であった。
「秘密警察」組織から得た情報をもとに、、荒木警部補や添田警部補たちが巡回や捜査がやり易い環境を確立したかったのである。
今一歩のところで逃げられた、犯罪を阻止して、悪行が蔓延る世界を少しでも無くしたかったのであった。
今回の御影京子や白鳥恵子が任務遂行して、、浜野内警部班長の元に帰ってきた時に、心の底から感謝した。「ありがとう、、二人ともお疲れさまでした、、これで、あんたらは自由の身だからね、、自分の好きな道を歩けばいい、、本当にありがとう、、」と、、二人が無事に戻ってくれたことを喜んだのだった。
二人は意外とけろっとしていた、、「良いよ、、そんなに頭下げなくても、、」と京子は言ってくれた。そして、恵子も「結構、楽しんだよ、、こっちこそありがとう」
と、、笑顔を見せてくれた。
「案外さ、、人の為になるって思いながら、悪さをするのも、なかなかいいもんだな、、」と、、云いながら、二人で相談したのかも知れなかっが、、、
「班長さん、、暫く、警察の真似事してもいいかな、、これといって、やることもないから、、手伝うよ、、」と、言ってくれた。
浜野内警部班長はこの二人なら大丈夫だと確信したのだった。
そして、、浜野内警部は休暇を取り、二人を連れて骨休みを兼ねて、温泉旅行に出かけた。
二人も喜んでついてきたのだった。浜野内警部班長は二人の頼もしい「秘密警察官」が出来たと嬉しかった。
寒い冬も終わり、心地よい春風が吹く、、日光の温泉街を歩く3人の姿があった。
11)女囚探し、、、全国の刑務所へ。
春風がそよぎ、、桜の花もつぼみが大きく膨らみ、桃色の淡い花が開くのもまじか、中禅寺湖畔を散歩しながら、浜野内警部は呟いた。
湖畔を渡る波風が清々しかった、、、「京子、、恵子、、今回は本当にご苦労様でした、、あなたたちは凄いよ、、本当は素敵な女(人)だったのね、、、よかったら、これからも付き合ってほしいな、、」と、、云いながら、二人の素敵な悪女を眺めていた。
「一度は捨てた女だから、、チャンスをくれた班長には感謝してるよ、、、素敵な楽しい人生をありがとう、、」と、いう、、御影京子だった
白鳥恵子も、、「私みたいな、、世の中のはみ出し女を信じてくれて、ありがとう、、私も楽しかったよ、、、」笑みを浮かべてた。
そして、自由の身にはなったが、、自分たちと一緒で、、中途半端なやさぐれ人生を歩いている奴らを救ってやりたいと思い、、これからも、浜野内警部の唱える「秘密警察」とか、、云い組織で動いてもいいと、、承諾をした二人であった。
春うらうらの東武東急電車で東京浅草に戻った二人は、、雑踏の中に消えて行った。
連絡は常に浜野内警部班長に直接取ることで、、二人の「女囚秘密捜査員」は東京の巷を徘徊し始めた。
浜野内警部班長に連絡が取れない場合は、、新宿警察署風俗取締り課の平松徳兵衛刑事に連絡をすることにしていた。
浜野内警部班長は、更に、全国の女囚から、、秘密捜査員にするための、女囚候補者を絞って、選んでいた。
そのために、全国の女囚刑務所を訪ねた。広島刑務所の青少年育成施設から、一人の女囚を見つけた面接をしたのであった。
集団強盗の一員であったが、、その責任の取り方の潔さと、、腕っぷしの強さに目を付けたのであった。運動神経も抜群であり、、頭脳テストも群を抜いていた。
名前は「海道八千代」であった。
そして、もう一人は仙台刑務所の障害で服役していた、、「大鳥竜子」であった。両親に早く死なれて、里子に出されて、15歳から流浪の旅をしていた不良少女であった。流れ着いた先が的屋の貸元の家であったために、「女的屋」の修行をしていた。
その家業のいざこざから出入りになり、、女だてらに斬りこんで、怪我して、挙句の果てに逮捕された女極道であった。
そんな二人を、浜野内警部班長は東京へ連れてきたのであった。
12)女囚「海道八千代」「大鳥竜子」が秘密捜査員に、、、
浜野内警部班長は新宿歌舞伎町から「覚せい剤密売」「売春」を殲滅するために、新たな潜入捜
査を計画していた。
新宿歌舞伎町の街並みに、さわやかな春風が吹くような、誰もが安心して楽しめる街にしたかったのである、、日本の町は何処へ行っても、濁った風は吹いているが、、せめて、女の涙風が吹かないような、、健全な街並みにしたいのだった。
そのために、、どんな小さなことでも努力をしていきたかった。
そして、荒木由美警部補チームも添田真澄警部補チームも歌舞伎町の巡回、捜査摘発を日々、努力していた、、更に、秘密捜査員の御影京子も大鳥恵子も悪行退治のために地下組織に潜入していたのであった。その上に秘密捜査員を二人増やしたので、浜野内警部班長はその管理で忙しかった、その補佐役をベテラン刑事の平松権兵衛が補っていた。
平松権兵衛刑事は警察組織内のことも、新宿歌舞伎町の事も知り尽くしているので、浜野内警部班長は助けられていた。
彼は出世欲もなく、、黙々と刑事生活を送ってきたので、冷静に物事を判断できる男であった。
そんな体制を敷いている、新宿警察署風俗係に、秘密捜査員の「大鳥恵子」から連絡が入った。その日は浜野内警部班長が法事で、北海道に帰っていたので、平松権兵衛刑事が対応した。
新宿歌舞伎町には「反ぐれ集団紅グループ」とは別に、、指定暴力団「関東連合会」の傘下の
「反ぐれ集団があって、それらの勢力争いも激しかった。
彼らの資金源である「覚せい剤の密売」は鎬を削っていたのだった。その、縄張り争いは日ごとに起きていた。
その争いに関して、秘密捜査員の大鳥恵子が情報を入れてきた。
新宿警察としても、その都度、取り締まることは大事であったが、覚せい剤密売の取り引きが、まとめて行われるという事実を知ったので、連絡を受けた平松権兵衛刑事はすぐに、浜野内警部班長の了解をもらって、警視庁本部に連絡を入れた。
そして、その取引は未然に防ぎ、関係した「反ぐれ集団橘会幹部」や立ち会った「関東連合会」幹部やくざ数人を検挙出来たのであった。
足がかりを付けた警視庁麻薬対策課が、それらの組織の撲滅を計った。
13)新宿警察署風俗係の荒木警部補チームを助ける大鳥竜子
覚せい剤や「あんぱん」を使用して、幻覚症状を起こしている不良少女グループに絡まれて、歌舞伎町の裏通りに曳きづり込まてた、荒木警部補チームの二人が警察官にも関わらず、暴行を受けていた時、、
極道崩れの女囚「大鳥竜子」に、助けられた。
「こら、、てめぇら、何晒してんねぇ、、、辞めんか」と言って、不良少女たちを蹴散らしてきた、女番長がいた、、、いかにも極道ねぇーちゃんみたいだった。
10人ぐらいいた不良少女たちはたじろいた。
「お前ら、、まっぽをいびって、どうするんね、掴まるのがいいとこだろ、、くだらん、辞めときゃ」
と言って、「それより、、お前ら、歌舞伎町でとぐろ巻いているんなら、もっと、金になることせんか、、」と、、云いながら、不良少女をまとめてしまった。
、不良女たちを連れて、ネオン街の闇に消えていった。今、新宿歌舞伎町で売り出し中、、
「大阪の龍」という女番長だったのである。
浜野内警部班長が潜り込ませた「女囚秘密警察官」であった。
荒木由美警部補と杉田巡査部長は急場を救ってくれた、、二人とも武道は有段者であり、決して不良少女たちに劣っては居なかったが、、女子供相手では状況が悪かったので、辛抱していた。
そして、二人は救ってくれた女極道のような女番長が「女囚秘密警察」とは知らないのであった。
そのころ、浜野内警部班長が新しく、ネオン街のクラブ「花美」に潜入させた、街道八千代は夜の蝶に紛れて羽ばたいていた。容姿健美な海道八千代は、源氏名を「さゆみ」と名乗り、男好きのする顔で男を酔わせたいた。
そのクラブ「花美」で瞬く間に、ナンバー1に追いつく売り上げを挙げる女になっていた。
毎夜、通ってくる助兵衛な男蜂からちやほやされていた。そんな女、街道八千代に目を付けたやくざがいた。新宿に巣くうやくざ組織「中道狂人会」という、武闘やくざ集団の大浜参与部長という男だった。凶暴でいったん怒ったら、相手を殺すか片和になるまで殴り倒すような大男でもあった。
そんな危険な男に目を付けられたのでは、不味いと思った、街道八千代であった。
頃合いを見て、、消えた方がいいと、、女の勘で思えたのである。
そんな二人の「女囚秘密捜査官」の身の危険も察知したので、守らなければならなかった、浜野内警部班長は気の休まる暇はなかった。
今夜も歌舞伎町には色とりどりの夜の花が咲き、、そして、散っていくのだと思うと、、寂しい街だった。
14)女囚「御影京子」組織やくざに正体がバレる
潜入捜査してた女囚「御影洋子」が、やくざ組織の懐深く入り過ぎたために、その組織の幹部「服部五郎」に、その正体がバレたのであった。
服部五郎は関東連合会櫻木会の中でも知恵者で通り、会長二階堂譲三の信任が厚かった、、次期若頭の出頭候補で有った。
そして、新宿歌舞伎町に乱立する組織暴力団の中でも、巧妙さでは群を抜いていたのである。また、経営する高級クラブ「花の園」は、監理売春でも有名であったが、掴まるようなミスはしていなかったのであった。
浜野内警部班長も何度も試みたががさ入れは失敗していたので、、女囚御影京子を、高級クラブ「花の園」に潜入させていたのであったが、
服部五郎に見抜かれ、組織やくざの事務所内に監禁されてしまっていた、、そして、拷問を受けた。
その話を、後から潜入した女囚「白鳥恵子」が知り、、浜野内警部班長へ連絡をしたのであった。
それを知った浜野内警部班長は関東連合会櫻木会事務所に乗り込んだ。
なにがなんでも助けないと、、自分の命に代えても救出しなければならないと、、腹を括って、部下の杉田巡査部長と中村巡査部長の猛者を引き連れて、、服部五郎を目掛けて飛び込んだ。
そして、強引に銃で威嚇射撃して、服部五郎を捻じ伏せた、、、
「この野郎、、舐めるなよ、、監禁した女を出しな、、、」
「捜査令状だと、、ふざけるな、、手前のような屑には、関係ねえ、、」
と、、威嚇どころか、脚に銃弾を撃ち込んだのであった。
服部五郎が悲鳴のような声で叫んだ。
「助けてくれ、、警察がこんな非道をしていいのか、、」と、、、
浜野内警部班長は、、「何がたすけてくれーだ、、この下種野郎、云わないと、、殺すぞ。。」と、、云いながらに二発目の銃弾をもう一方の脚に打ち込んだのだった。
服部五郎も浜野内警部の鬼のような形相に肝を冷やして、、
呻くような声で、、「誰か、、奥の部屋の女をつれて来い、、」と、命令をしたのであった。
御影京子が血だらけになって、連れて来られた。
すぐに、杉田巡査と中村巡査が近づき、ぐったりした御影京子を支えたのであった。
その姿を見た浜野内警部班長は腹の底から怒りがこみあげて来たと同時に涙が何故か溢れた。
そして、浜野内警部班長は、服部五郎に銃弾をこれでもかと打ち込んで殺したのであった。
更に、事務所内にいた「関東連合会桜木会」全員を皆殺しにしたのである。。
それを見ていた杉田巡査と中村巡査は恐怖を覚えた。
ぐったりした女囚「御影京子」を病院に連れて行ったが、、彼女は意識が無くなっていた。
新宿総合病院で手当てがすんで、病室のベットに、、、その横顔は拷問を受けた彼女にしては清々しかった。
浜野内警部は、、「すまない、、ごめんな、、京子、、許してくれ。。」と、、御影京子の無事を祈った。
「京子、、死ぬなよ、、生き延びてくれ、、頼む、、」と、、願いながら、京子の病室から離れられなかった。
一緒に日光へ温泉旅行に行った、「白鳥恵子」も来てくれた。
15)女囚秘密捜査員「御影京子」療養に、、、
関東連合会桜木会の本部事務所に乗り込んだ、浜野内警部班長たち3人は、御影京子を救い出して、覚せい剤密輸関係の服部五郎幹部やくざたちを殲滅したが、その見返りに受けた、
御影京子の拷問の傷は大きかった。
浜野内警部の心は痛んだ、、「すまなかった、、京子、許してくれ、、もう少し早く、助けだすことが出来なかったと、、」後悔した。
今は、御影京子が元気になってくれることだけを願った。
そして、女囚秘密捜査員「白鳥恵子」が、病院に駆けつけてくれたので、浜野内警部班長は頼んだのだった。
「恵子、、関東連合会桜木会の潜入捜査は中止して、、京子についていてやってくれ、、
それから、完全に回復するまでの間、療養中もや頼むな、、」と、、頼んだのであった。
「分かった、、任せておいて、、」と、、京子の身を心配してくれた。
その後、浜野内警部班長は、新宿警察署風俗係を挙げて、関東連合会桜木会のガさ入れを行い、、変わったばかりの櫻木会の櫻木太蔵会長を「暴行教唆」や「麻薬取締法違反」更には「銃刀法違反」などで検挙したのであった。
関係幹部やくざ連中の事務所も方端から、浜野内警部班長は無茶とも思える捜査検挙を行っていった。
傍から見れば、国家暴力の暴走とも取れた、、彼女から言えば悪くいえば「報復」であったような、、、そんな風評はお構いなしだった。
そんな行動に、白鳥恵子は嬉しかった、、自分のような女囚の為に命を掛けてくれたことに感謝したのだった。後でその話を聞いた御影京子も、嬉し涙を流した。
そして、今、歌舞伎町の潜入捜査をしている、、
「海道八千代」と「大鳥竜子」にも連絡をとり、、「中道狂人会」の大浜参与には十分気を付けるようにと指示をしたのだった。
今までの組織やくざの中では武闘派で危険すぎるので、深入りをしないように念を押した。
なるべく早く、引き揚げるようにと、、
確かに潜入捜査は成果を上げてはいるが、今回の御影京子を見ると、、やはり、危険すぎたと反省する浜野内警部であった。新宿歌舞伎町の夜のネオン花も、気持ちではあるが、濁った花が綺麗になったような気もしたのであった。
今年の夏こそは古き時代の打ち水が似合う街並みなって欲しいと願うばかりであった。
16)女囚「海道八千代」と「大鳥竜子」の働き
新宿歌舞伎町で最も武闘派で、悧巧な商売をしているのが「中道狂人会」であり、、その陣頭指揮を執っているのが大浜五男参与部長であった。
思いっきりがよくて、ことが起きた時の後始末がいいのである、、、証拠をすべて消滅させてしまうのである。早い話が、この世から消してしまうのであったから、、彼には「もったいない」の心がないのであった。
どんなに自分が必要であっても、「まずい」「やばい」と思ったもの、、思った人間は切り離し、処分してしまうのである。言い換えれば「冷酷無比」というか「残忍」な男であった。
「間違いました、、、許してください、、、勘弁してください」は無いのである。
それを知っている人間は、謝る前に逃げ出していた、、然し、どこまでも追いかけて始末するのであった、、、睨まれたカエルのごとくであり、、逃げた者に対しての処刑は「残酷残忍」であった。
そんな男が経営する、高級売春クラブ「花美」へ、潜入捜査で潜り込んだ,海道八千代と大鳥竜子の二人に、なぜか不安と危険を感じた、浜野内警部班長は引き上げの指示を出したのである。
以前より、潜入捜査員の女囚の彼女たちを守るために警視庁特任課の「響竜子警部補」を潜り込ませたいた浜野内警部であった。
そして、響竜子警部補から連絡があり、、中道狂人会の大浜参与部長の動きが可笑しい、、二人の女囚秘密捜査員が「危険だと、、、」
それで、、浜野内警部班長は二人に指示を出したのであった。
海道八千代は間に合ったが、、大鳥竜子はすでに、大浜参与部長たちに拉致されたあとだった。
「まずい、、、」と、思い、単身で浜野内警部班長はクラブ「花美」に急いだ。
そして、、クラブ「花美」はオープン前だったので、クラブ事務所に大浜参与部長は数人の配下を従えて、大鳥竜子を拷問にかけようとしていたところだった。
一糸まとわぬ白鳥竜子は天井から下げたロープで吊るされていた。
「やめろ、、、てめーら、、ぶち殺すぞ、、」と、、云いながら、浜野内警部は自摸の通りに、拳銃を撃ちながら、大浜参与部長に、、云うなり銃弾を撃ち込んだ。
廻りにいた数人のやくざ達にも銃弾を放った。
大浜参与部長も撃たれながら、、浜野内警部班長に撃ち返したのであった。
彼女も慌ててきたために防弾チョッキを付けていなかったので、撃たれた、、しかし、怯まずに、大浜参与部長に、、「この野郎、、」と、云いながら行き根が止まるまで打ち込んで、
彼女も倒れた。
銃撃戦が終わったところに、、潜入捜査で潜り込んでいた響警部補が飛び込んで来た。
「浜野内警部、、、しっかりしてください、、、大丈夫ですか、、」と、、抱き起すと、、
「大丈夫だ、、大鳥竜子をおろしてくれ、、頼む、、」と、、云いながら、響警部補に指示をしたのだった。
下ろされた大鳥竜子は浜野内警部に近寄り、、「班長、しっかつしてください、、」と、、云いながら、抱き着いて泣きじゃくった。
「班長、、死なないで、、起きてよ、、」と、、自分の姿より、浜野内警部を心配したのだった
その後の処理は響警部補がてきぱきと片付けた、そして、、救急車もすぐに来て浜野内警部は警察病院に運ばれた、白鳥竜子は付き添っていった。
中道狂人会は監理売春法違反、麻薬取締法違反、銃刀法違反、暴力教唆違反などで、多数の逮捕者が出て、、解散までに追い込まれたのであった。
今回の浜野内警部班長の活躍で、新宿歌舞伎町の夜の巷は。かなり静かになった。
しかし、悪行の栄える夜のネオン街は、また、そのうちに濁るのであろうと、、繰り返し繰り返し人は、悪を好んで蜜を吸い求めてやってくるから不思議だ。
浜野内警部は危機一髪で有ったが、一命を取り留めたのだった。
ある晴れた春の陽に、、怪我をした浜野内涼子が4人の女囚と言われた女たちと、中前寺湖の水辺の洒落た山荘にいた。
浜野内涼子は銃弾で撃たれ、下半身麻痺を起こして、車いす生活になったので。
警察を辞めて、、4人の女囚と山荘経営を始めたのであった。
湖畔には5人の笑い声が響いていた。
17)女囚と共に。。。。
浜野内涼子は清々しかった。車椅子の生活になったが、素晴らしい女性4人に囲まれていた。
人は悪女というけれど、この世で最も素晴らしい彼女たちであった。
浜野内涼子の人生は悔いのない、、充実した日々を過ごし、、今また、悔いのない人生を歩いていた。
小さな山荘ホテルだけど、娘たち4人に恵まれた、いつも笑いの絶えない、日々を楽しんでいた。
そんな、ある日、嬉しい客が来てくれた。
新宿警察署の風俗係りの連中と、、昔の仲間が揃って、顔を出したのであった。
退職した平松権兵衛さんと、、新宿警察署風俗係りの班長に出世した響警部補が、警部に昇進して、二人の荒木警部補と添田警部補を連れて、、、
風俗係りも捜査員が増えたので、揃って来られたのであった。
杉田巡査と中村巡査は今回は来られなかったが、次回は参加したいということで。。。
「浜野内警部、、班長のお陰で、みんな元気です、、そして、逞しく成長しましたよ、、ありがとうございました、、、」と、、響警部は深々と頭を下げた。
「みんな、浜野内警部の働きで、新宿歌舞伎町も大分、静かになりましたよ、、それを持続したいとみんなで頑張りますから、、見ててください、、
更に、4人のあなたたちの働きは素晴らしかったわ、、本当にありがとうね、、」と、、4人の元秘密捜査員であった彼女たちに礼を尽くした。
そして、その晩は楽しい食事会になり、、それぞれに歌舞伎町の街を懐かしんだのだった。
第四話「無常道」
「無常道」原作者 献残屋藤吉郎
1)非情な無常道を走る刑事
この世には巨悪な悪事を働き、、弱者を叩き潰す悪人が多い。
その巨悪に立ち向かう熱血漢刑事の物語で、、傷つき痛められようと立ち上がる男もいるのだった。今の世のなか、、弱きものが悪人になることも有り、、悪人が正当化されてしまうことも多い、、変な世の中でである。
間違いを間違いと云えないようなことも有るのだから不思議なのだ。
それを「間違いだ」「悪いのだ」と言える人間に成りたいもの、、、しかし、、捻じ曲げらることも有るような、、、
世の中で起きる事件にはいろいろある、、「殺人」「強盗」「傷害」「談合」「脱税」「贈収賄」
とあるのだ、、、それにかかわる関係事件と多種多様だ。
しかし、、人は何故、悪行をするのだろう、、誰も悪行はしてはいけない、、と人は思うのである。
この世に生まれたばかりの幼子や子供たちには「悪事」をやろうとか、悪行をしてやろうとかの心は無い筈だ、、、あったら、それは「悪魔」だ。
その純真無垢な人間が社会の波や風に吹かれていくうちに、世の中の「ごみ」が染みつき,やがては知恵となっていくような、、、
それがいい知恵であれば善行の道を歩き、、卑しき、悪知恵であれば悪行の道を歩くのかも知れない。
そんな世の中で、悪行に走った人間を取り締まる人間も必要なのだ。
だからこそ、、間違いのない正しい道へ導くためにも、警察や検察、司法機関が必要な筈であり、、、
間違った取り締まりや間違った判決は駄目なのである。
しかし、世の中は矛盾ばかりが横行する、、、権力や金力で、法律を捻じ曲げることも有るようだ。
そんな時こそ、、矛盾をただし、、、非情なまでにも悪を正す力が必要であり、、規則を守る
非情なまでの「無常道」を歩かなければならない。
2)警視庁特捜部、、詐欺集団を追いかけて。。
警視庁の中には「詐欺集団や詐欺師」を専門に追いかけ、取り締まっている「特捜部」がある。
世の中には騙される人が多い。。そして、騙す人間が居るのだ。
通常「詐欺」は捜査二課が担当している、、知能犯係は特別な捜査員が追跡をしている。
最近は携帯電話の普及、特にスマートホンによる、「詐欺が多い」のだ、、、特に老人が騙される、、、「投資詐欺」とか「オレオレ詐欺」とかが多い。
スマートホンによる詐欺が多く、、つい、うっかりとメールなどを空けていまうと、、それだけで騙されるようだ、、、
騙す側に、知恵の働く、、スマホの扱いが旨い人間が居ると堪らない、、、情報化時代であるから、、、うっかり「カード暗証番号」などを教えてしまうと、、自分の預金通帳から現金が引き出されて利用されるのだった。そして、利用された現金は数日後には戻されているのであった、、
その数日間に現金は利用されて、その現金で儲けて、元金だけは戻されるのだから始末が悪い。。その利用する金額が大きいほど、儲けは大きい、、、
これはスマートホンがあっての悪行だ、、、一時的には詐欺行為であるが、、一時的に借りて、元金を戻すのだから、、本質的には執られていないのだった。
とんでもない詐欺だ。
しかし、今どきの詐欺は「スマートホン」を利用して、、世界中のどこからでも指示が出来て、詐欺が出来るのだから、、どうして防げばいいのか、、特別捜査班が必要になってきたのであった。
これから、ますます、、増えるであろう携帯電話に関する詐欺事件には防ぎきれないこともあり、、問題が多すぎると思われる。
高齢化社会に向かって便利になった携帯電話に絡んだ、詐欺を防ぐのは容易ではないように思われた。
特殊班の活躍が期待される。
3)ますます増える知能犯、若者に、、
現代は「パソコン」「スマートホン」という風に、電子化社会に進でいる。
どうにも高齢者には棲みにくい社会になってきたようだ。
すべてが、いずれは「カード化社会に」行政も「マイカード」を、推し進めている。
銀行もすべての金融会社でも、、便利なカードを進めている。
まるで「犯罪」を推奨しているようだ。
最終的には全て、自分のする側の都合にしか見えないのだ。
行政は「カード化」することにより、管理が容易となり、、税金などの回収が簡単に管理できるという便利さからではないのか、、、「盗難防止か言っているが、少し意味が違うような、、、金融関係も管理が一目で分かり、金を集中管理が出来るという一言のような、、盗難がどうのこうの言うなら「現金」が一番安全なのだ。
いろんな各種の販売店でも、レジでの計算が簡単になり、、経費節約となることが多く、、その設備投資は馬鹿にならない。。。
あらゆることで、「カード化」は利点が多いようだが、、難点、欠点もある。
そんなかでの、盗難防止を防ぐことも困難である。
「カード化」すればするほど、、進むのが「頭脳的詐欺」だ、、、機械化すればするほど、増える犯罪でもあり、、対応する人間が機械に特化した
人間が必要になってくるのだった。
やはり、、パソコンやスマートホンの取り扱いに慣れた、若い年代の捜査官を養成しなければならないようだ。
そこ で警視庁特別捜犯として「特別電子化組織捜査班」を設けた。
指揮官に吉良純一警視を任命したのであった、年齢は30歳の若さであるが「電子工学」に長けた東大卒業のエリート官僚だった。
ただエリートというだけでなく「空手4段の猛者」であり、、射撃も警察の中で優秀であった。
かと思えば「落語愛好家」でもあり、、ユウモアもあった。
そんな指揮官の元に全国の警察署から、選び抜かれた「電子工学の猛者」が集まって来た。
4)特別電子化組織捜査班が動き出す。。。
警視庁特捜部の中に「特別電子化組織捜査班]が、設けられた。警視庁内部でもあまりにも問題になって来た「知能犯による組織サギ」を撲滅するために本部刑事部長境原浩一郎警視正の指揮下に設けた捜査班であった。
そのトップに東大卒業のエリート官僚の吉良純一警視が任命されて、その部下に全国の電子工学の猛者を集めたのであった、その猛者は10名ほどであった。
好き勝手にパソコンや携帯電話などの電子機器を操って来た、犯罪集団を撲滅するための「狼煙」を国家権力の組織警察が挙げたのであった。
やる気にな成れば、国家暴力組織の警察が一番だった。
吉良純一警視はやる気十分な若さもあり、、心配す家族もなく、後ろ髪惹かれるものとていない一人身であった。
全国の警察署から配属になって来た警察官も、独身者が選ばれた。
組織犯罪、特に知能犯と言われる、頭脳的犯人と対処するには決められた時間もなく、、始まったら終わるまで、、これで良しという終わりはなかった。
24時間、世界中を相手に戦うことしかなかった。
眠ることがなかったのである、、、電子犯罪は休みがなく、、常に闘わなければならなかった、、、殲滅させるまで終わりがないのである。
その覚悟で吉良純一警視は就任したのであった。
そして、全国から集まって来た電子工学の専門警察官を前にして訓示を言い渡した。吉良警視の覚悟を伝えたのだった。
「特別電子化組織捜査班」は警視庁庁舎の最上階に設置されて、部屋中にパソコンなどのコンピューターがびっしり詰まったいた。まるで、何かの研究所の様相を呈したいた。
そんな部屋には常に,科学者のような警察官が10人ぐらい、パソコンを捜査していたので、、警察署とは思えなかった。
常に機械とのにらめっこのような捜査員が、無線や携帯電話で連絡を取りながらの捜査なので、今までのような歩いて、車で追跡捜査をするのではなかった。
そして、詳細が分かった時に、警視庁庁舎の一階に待機していた,機動捜査部隊の警察官が動き出す仕組みになっていた。
その機動捜査隊は常に完全武装で、目的地に向かう体制が出来ていたのであった。
機動捜査隊の隊長は大石隆警部で、荒法師と言われる坊主出身の殺し屋でもあった。
「電子化組織捜査班」が入手した情報をもとに、速やかに動き出して、「振込詐欺」や「投資詐欺」の指示者の元を急襲していた。
そして、どんな場所であろうとも、殲滅をしていたのである、、、必ず、何らかの指示があり、何らかの方法で連絡を受けた手段を見つけ出しての、、組織犯罪対策であった。
目的は詐欺グループの撲滅であった、、、従って、逮捕が目的ではなかった。
あくまでも撲滅をはかり、、容赦なく一人残らずに皆殺しを狙っていた。
電子化による詐欺集団の全滅を狙っての、犯罪撲滅国家権力であった。
誰もが「詐欺を働き」人の金を騙しとったら、、命は助からいぞという、、国家威嚇であった。
詐欺という手段で人の物を執ったり、騙したりしたものは「裁判もへちまも無いぞ、、」という国家の脅しであった。。
やるからには「死」を覚悟して、詐欺をしろという、、最後通達であり、死の宣告を与える警察署であるぞ云う姿勢を示していた。
5)詐欺集団に情けは無用。。。
吉良純一警視班長は詐欺集団の元凶である「組織暴力団」を殲滅すことが大事ではあったが、、目の前の実行犯を潰していく方が早道だと考えて、、特別機動捜査隊の大石警部と打ち合わせをしたうえで、、ローラー方式で撲滅することにしたのであった。
詐欺をしたら、、人を騙したら、、許さないという方針で、詐欺集団に臨んでいった。
そして、吉良警視特別班は「特権」を持って、「振込詐害」や「投資詐欺」の関係犯罪人には容赦なく排斥していったのである。
「罪」の重い、軽いは関係なく、同罪と見なして、殲滅を計っていったのであった。
詐欺をしたら、、見つかる、見つからないに関わらず、、詐欺行為に携わったら「死刑」だと思い知らせることが大事であった。
起訴してから、裁判がどうだとか、、罪が軽いとかも言わさせずに、、詐欺をしたら「死刑」になると思わせることが必要な気がする、世の中だ。
詐欺集団の犯人の「人権」とか言うけど、、騙された人間の人権はどうするのだと、、と、、云いたい。
そんなことを考えながら吉良警視班長は、特別機動隊隊長の大石警部と会って、お昼を一緒に過ごした。
そして、機械に囲まれ、、詐欺悪人に囲まれ、、悪人面に囲まれている警察署内から、二人で逃げ出した。
桜田門外の日比谷公園にいた、、、木陰のベンチに座り、、少しでも緑の風にあたりたかた、、そして、二人は無言でベンチに横たわっていた。
二人の警察官は警視庁でははみ出して居た、、、上層部のお偉いさんからは、、、
「我が国は法治国家なのだから、、犯人検挙の際には、出来るだけ無傷で逮捕して、射殺は控えるようにと、、、」指示を受けていた。
しかし、日本の裁判のなまるっこさを嫌い、、ついつい、、過剰逮捕に走ってしまっていた。
そんな二人は検挙した後の後始末を見ながら、、いつも笑みを浮かべて頷いていた。
過剰防衛の逮捕劇に、、、、
悪事を働く人間に情けは無用なのだと、、、言い聞かせて犯人逮捕の現場に臨んでいた。
悪行を働くものを許してはいけないのだ、、、間違いを正して、云うことを聞くのは人間も3歳ぐらいなものだ、、、だから、間違ってやったという「悪事」「悪行」は無いのだから、、罰するしかないのだと、、、吉良警視班長は思うであった。
庭木が間違った方向に延びれば剪定をするのだ、、森の木々も余計な枝は切り落とし、、花も余計な枝葉は取り除く様に。。人の世界の悪人は「悪行」は排斥しなくては、、
出来れば早い方がいい、、、、
6)騙す人間は「人間の屑だ」容赦なく叩け、、、
詐欺事件の犯罪組織撲滅班の責任者となった「吉良警視班長」は情無用と取り締まりを容赦なく始めた、同時に機動特別捜査班の大石警部隊長も検挙の際の協力を惜しまずにしてくれた,その成果も挙がり、詐欺犯罪の検挙率が高く成り、、詐欺犯罪組織を少しは怖がらせ始めたのであった。
携帯での高級アルバイト募集が目立って、減少をして来たのであった。それは表面上のことかもしれないが、、その広告は無くなって来た。
詐欺行為の「呼子」や「受け子」は逮捕された時のリスクが大きく成り、、間違えば命を失うことが起きるようになった為であった。
吉良警視班長の方針は当たったようであるが、、まだまだ、振り込み詐欺や投資詐欺は減少しなかったのである。。
元の悪人たち、、組織やくざは悧巧であるから、、違う方法を考えたようだった。
吉良警視班長達は見つけなければならなかった。
悪人たちはまた、、何かを見つけたような、、、吉良警視班長は考えた。
何かある筈だと、、、そうしないと、オレオレ犯罪が出来ないのだから、、詐欺した資金を回収する方法を考えた筈で有る。
そして、吉良警視班長は組織犯罪班の捜査員にも考えてもらった。
直接、受け子などを使わずに、詐欺した資金の回収方法を、、、今の時代はやはり、、利用するのは「カード」であった。
そのカードの「暗証番号」を聞き出す方法手段を考えたのであった。
その結果、今なら「高齢者狙い」を徹底してやれば、、「下手な鉄砲も数うちゃ当たる」の例えで、電話攻撃をかけてくるようだった、
その電話攻撃をするアルバイトの募集は、懲りない携帯電話募集を掛けていたのだった。これも「犬も歩けば棒に当たる作戦」で、数多く出しているようだった。今の時代、携帯電話、スマートホンを止めることは不可能だった。
まるで悪業をするために、犯罪を起こすために有るような気がするものだった。
しかし、何かある筈だと思いながら、悶々とする吉良警視班長だった。
毎晩、桜田門一家の屋上にあがり、、夜空の星屑を眺めながら、、黒い闇の世界を恨んだ、、何故に流れ星のように、きれいな人たちが流されていくのだろうと、、止めることの出来ない流れ星か、、、
7)吉良警視班長は考えた、、詐欺防止を、、
悪行を働く詐欺集団の屑人間たちは、更にどうしたら、人を騙せるかと考えていたのである、、、騙される人を守るのは難しい、、騙す悪を、目につくところから叩き出すことを考えた。
電子工学犯罪部門で、徹底的にサーバー乗っ取りを考える奴を見つけ出して、潰していくという、、地道ではあるが、どんな小さな携帯電話利用違反でも見つけ出すことに集中もした。そして、不審と思う記事を叩き出していく方針を執っていったのである。
犬も歩けば棒に当たるとか、、下手な鉄砲も数うちゃ当たるとかであった。
そして、どんな小さな不審点も見つけ出す方法を執っていったのである。
何処までも追いかけて、極刑にして行った。
詐欺は呼子も売り子もみんな同じであるという考えから、、罰していった。
此処までの犯罪なら軽いとかはなく、「騙し」は悪行で有るから、許してはならないのであった。
そうすることにより、罰が重いので、恐ろしく成り、やらなくなるという作戦をとっていったのであった。
極端な話が「人を騙したら死刑」という、、「死」が待っていることを知らせたのである、、騙しをしたら「死」だと、、簡単に手を出せないように仕向けたのであった。
「呼子」をさせられたから「勘弁してください、、二度としません」は無いのだと、、
「受け子」だとは知らないでやったも「無いのである、、絶対にダメなのであった、、」
この世で人を騙して、「金」を巻き上げてはならないのであることを徹底させることを、目的とした犯罪取り締まり係りなのであった。
吉良警視班長は容赦なく行ったので、、いつのまにか「鬼警視」と呼ばれるようになった。桜田門に咲いた「鬼花」であった。
8)吉良警視班長、暴漢に
警視庁組織犯罪班の吉良警視班長は、余りにも強引な捜査手段方法を講じていたので、警察内部でも少々、問題になっていた。
しかし、「オレオレ詐欺」や「投資詐欺」が減少していることも事実であり、、効果が出ているので無下には駄目とも言えなかった。
そうは言っても「マスコミ」などでも叩かれているので、警視庁上層部としては頭が痛かったのである。
肝心の吉良警視班長は一向に気にしていなかった。
上層部が何を云おうが、、無視であった。。云えば、、「そんなんことを云うなら、、自分を首にすればいいじゃあないか、、」と、、居直るのであった。
始末が悪いのだ、、悪行や違反をしている訳ではないので、、、
そんな吉良警視班長が狙われているという噂が入ったが、それも無視であった。
少々、甘く見ていた悪組織の暴力を、、ついに、狙われたのだ。
吉良警視班長の昼食は日比谷公園の中で販売している「ほっドック2本と、その店のミルクセーキ」が好きで、よく食べていた。
天気のいい日は決まって,日比谷公園のベンチで、木々に囲まれて過ごすのが日課であった。
そして、日当たりのいい、ベンチでうたた寝をするのが好きだったのである。
そんな吉良警視班長の日常を調べて、一番隙を見せている時に狙われたのであった。
吉良警視班長は銃弾を数発、撃ち込まれ即死状態で、連絡を受けた。
警視庁殺人課の捜査員が駆けつけたが、息絶えていたのである。
警視庁上層部では連絡を受けて、、「やっぱりな、、」と、、ため息が出ていた。
しかし、慌てた、、すぐに、上層部では次期責任者を決めなければならないこともあって、もめたのである。。
9)特別機動隊捜査班の大石隆一隊長を抜擢。。
吉良警視班長と共に組織犯罪逮捕に貢献していた、特別機動隊捜査班の大石警部を組織犯罪班の責任者に抜擢したのだった。
大石警部は組織犯罪班の捜査員とも顔馴染であり、気心が知れていたので、引き継ぐことに支障が少なかったことも有ったのである。
そして、吉良警視とも気が合っていたので、、今回の暗殺は許せなかった、、何が何でも大石警部は自分の手で、検挙したかったのだった。
吉良警視班長の捜査は強引ではあったが、、詐欺集団には効き目があった筈で、、かなりの痛手であった。そのための報復手段であり、、詐欺集団にとって、吉良警視は目障りだったからの暗殺であったのだ、、、そんな道理が通って溜まるかと、、大石警部班長は憤慨していた。
吉良警視を暗殺した詐欺集団は、そのグループを動かして、反ぐれ集団の辰巳会を操っている「関東連合東西会」だと睨んでいたのである。。吉良警視はその組織暴力団に的を絞り、追い詰めていったのであった。
関東連合会東西会の目黒浩二若頭の逮捕の為の証拠固めをしていた矢先の狙撃であり、狙いは若頭検挙の阻止のためであった。
引き継いだ、大石警部班長は燃えていた、、そのために、違法ではあったが潜入捜査もしていたのである。
なにがなんでも、組織暴力団の勝手な暴力に対しては、国家暴力で対抗しようとしていた。
そして、、大石警部班長は、自ら捜査にも参加して、反ぐれ集団辰巳会の覚せい剤密売を
していた、辰巳会の幹部の大森三郎を現行犯で逮捕して、強制的に吐かせたのであった。
新宿歌舞伎町での一斉取り締まりの網にかかったので、、大石警部班長は半ば、拷問的な攻めをしたのだった。
吉良警視が暗殺されていたので、、大石警部班長は殺してもいいと思い、大森三郎をゆさぶったのである。
そして、、そのまま、反ぐれ集団辰巳会の事務所に急遽、乗り込んでガさ入れをしたのだった、、その結果、覚せい剤を押収、更に銃刀法違反で拳銃と日本刀を押収した。
更に、反ぐれ集団辰巳会リーダーの辰巳修一を検挙したのであった。
その後の取り調べの結果で東西会へのガさ入れの足掛かりをつけようとしていたのであった。
10)吉良警視の後を引き継いだ大石警部班長は敵討ちと燃えた。
組織犯罪の撲滅を狙い、、吉良警視は電子工学の専門家で構成する捜査班を立ち上げ、「オレオレ詐欺」や「投資詐欺」などの捜査や摘発を強行的に行い、指揮してきた、吉良警視が暗殺をされて、その逮捕に協力してきた大石警部特別機動隊の隊長が吉良警視の後を引き継ぎ、燃えたのである。
大石警部班長は「詐欺集団」の元締めは組織暴力団が巧妙に操っていることは分かっていたので、、組織犯罪班は反ぐれ集団の辰巳会代表「辰巳修一」を逮捕してから、攻めまくり、更に関東連合会東西会の幹部、大森三郎も逮捕して、二人の東西会幹部と傘下の反ぐれ辰巳会のリーダーを徹底的に、拷問に近い形で吐かせたのである。
関東連合会東西会の若頭目黒浩二を「暴行教唆」で、検挙に連合会事務所に向かったが逃げた後であった。
完全に逃亡したのである、、大石警部班長は組織犯罪班を上げて、東西会の目黒浩二若頭を追ったが、行方をくらました。
地下組織に隠れ、、指示を出していたのである。
大石警部班長も、亡くなった吉良警視も元を絶たなければ、、臭いものには蓋をしろ、、の考えだったので、関東連合会東西会を潰さなければ、今回の一連の「詐欺事件」は解決しないと、、、全力を挙げて、若頭の目黒浩二を逮捕しなければ、と、、動いていた。
関東連合会東西会でも、目黒浩二若頭の指令で、吉良警視の時と同じような「暗殺命令」が出ていたのである。
その情報が入った時に、、「ふざけれな、、、馬鹿野郎、、二度と同じ手は食わぬわ、、」と大石警部班長は警戒をしていた。
「来るなら、、来てみな、、皆殺しにいてやるぞ、、、」と、言いながら手ぐすねを引いていたのである。
東西会も必死であり、、桜田門の警視庁に、、一人の男が入り口で大石警部班長に発砲したのであった。警視庁の警察官が居るところで、、しかし、防弾チョッキを付けていたので、命拾いをしたが、、、警察官が集まり、、騒めいていた間から一発の銃弾が撃ち込また。敵も考えての命がけの殴り込みであった。
大石警部班長は右脚を撃たれたのである。警察側は不味いと思い、囲みを人波で警護したのである。
犯人たちは捨て身であり、鉄砲玉であった。
11)大石警部、、大いに怒る
桜田門一家の警視庁入り口で狙われた大石警部は怒りに燃えた。。
「嘗めたことをしてくれたな、、警察をなんだと思ってんだ。」
腹から憤慨した。
負傷した大石警部は、入院中のベット中から組織犯罪班の部下たちに指示を出したのである。
「俺が退院するまでに、、狙撃犯の身元を調査しておいてくれ、、どの係よりも、突き止めて置く様に、」と、強く厳命をしたのであった。
吉良警視に引き続き、またも、担当責任者を狙撃してきた、「詐欺グループ」集団の悪行を許す訳にはいかなかったのである。
警察の威信とかではなく、大石警部の誇りが黙ってはいられなかった。。そして、大石警部班長は松葉杖を附いて、早めに退院して、陣頭指揮にあたったのである。
何がなんでも、今回の様な暴挙を認める訳には出来なかったのだった。
警視庁の上層部が何と云おうとと、、強引でも、関係暴力団事務所を急襲しようとしていた。
その為の、どんな小さな「綻び」でも探して、こじつけてでも、その関係やくざ組織を潰してやろうと考えていたのである。
秋も深まり、年末が近づき、騒がしくなってきた初冬の街に、大石組織対策班は動き回った。
そして、組織対策班の沢田警部補が常に使っている情報屋の「街の蝙蝠」と言われる男から、耳よりの情報が入って来た。
関東連合会東西会の逃げた目黒若頭の隠れ家が分かったのである。
すぐに組織対策班の沢田警部補たち精鋭を向かわせたが、またしても逃げられたのだった。
大石警部は不思議に思った、、その時、大石警部は考えたのだった。あまりにも早い逃亡であったので、、情報が洩れているのではと疑いを持った。誰か通報者がいるのではないか、、警察内部に、、
そんなことまで考えるようになった。
大石警部班長は、、なんとなく理解が出来た、、吉良警視が暗殺されたのも、大石警部自身が狙撃されたことも、全て、情報が洩れていたのだと、、
この「詐欺集団グループ」の捜索に関しては、捜査員を厳密に調査して、選び抜かなくてはと、、少数精鋭で、検挙時には当たらないと駄目だなと思ったのである。
そして、信頼のできる沢田警部補と、、組織対策班の中から、寡黙で行動力の有る警察官を3人選んだ。
そして、突入するまでは特別機動隊には場所を告げずに、行動を起こすことにしたのであった。
今度こそは、逃がすものかと沢田警部補たちが網を張ったのである。
12)詐欺グループを殲滅するためには、、、、
大石警部班長は負傷した傷も痛々しく、松葉杖を付いての指揮であった。
常に隠れて、甘い汁を吸っているやくざ組織を崩さなくてはと思う、大石警部班長であった。人を騙して、人の物をもぎ取る行為を許すことが出来ないという、一心で捜査に臨んでいる大石警部班長の指揮する「組織犯罪班」であった。
その詐欺犯罪も、文明の発展の科学の成果である「携帯電話」が利用されているという皮肉が悲しかったのである。
詐欺犯罪の被害者には高齢者がほとんどであることも皮肉であった。
騙す側は携帯電話特に「スマートホン」の扱いに慣れている悪人たちが、、文明の成果の「スマートホン」の扱いに不慣れな高齢者が騙されているのであった。
騙される人の話を聞くと、恐ろしい、、知らず知らずの間に、詐欺の道へ導かれてしまうのだった。
その騙された人も80歳近い人だったので、、携帯に入ってくるメールには手を出さないことが肝心であると言っていた。
誘導が巧みであって、気が付くと詐欺集団の罠に嵌ってしまうらしい。
騙されないためには、知らないメールは無視することが一番だと、、、防犯側のガードである。
そして、警察署関係に相談することが大事であり、、素人判断をしないことである。
知らないことや知識のないことを知ったふりはしないことが肝心であった。
その為に、どんな小さな情報でも、大石警部の組織犯罪班は捜査を繰り返し,見逃がさないことを、各捜査員に指示を出していた。
「いいか、、どんな小さな情報も漏らすなよ、、、それからな、、内部情報を漏らすなよ、、いいな、、」と、、強く言い渡したのである。
そんな捜査体制の中で、関東連合会東西会の目黒浩二若頭の潜伏先の情報が入ったので、、大石警部班長は沢田警補たち、数名に特別捜査機動隊20数名を待機させながら、隠密裏に動いた。
年も明けた冬の寒い明け方だった、、場所は箱根の別荘地の一角の隠れ家を取り囲み、蟻の出る隙も無いくらいに特別捜査機動隊を配置した。その別荘の裏手は芦ノ湖で有るので、もしもとい
うことで船も手配していたのである。
箱根の朝は雪が降っていた、、まるで忠臣蔵の討ち入りさながらであり、、大石警部班長も松葉杖支度で、陣頭指揮をしたのであった。
大石警部班長の合図の元に、乗り込んだ、、銃声も鳴り響いたが、正月気分でいた東西会の連中も取り押さえられて、その中にパジャマ姿の目黒浩二若頭も、負傷しながら雑じっていた。
そして、、大石警部班長は目黒浩二若頭を、沢田警部補と二人だけで本人確認をしたのちに、、「やっと、、会えたな、、目黒さんよ、、あんたは人間の屑だ、、この銃撃戦で死んでも
誰も可哀そうだとは思わないからな、、俺があんたを殺してやろうか、、
お前なんか、正当な裁判など駆ける価値もないからな、、」と言いながら拳銃を目黒若頭の額に当てた。
「なんだよ、、あんた、警察官だろう、、そんなことしていいのかよ、、」と、、食って掛かってきたので、
「何を寝惚けてやがる、、そんな口を、一兆前に聞くなよ、、この野郎」と、突き付けていた拳銃で。目黒若頭を殴りつけた。
「いくら、殺しても飽きたれねぇ、、野郎だ、、、俺を他の警察官と同じにみるなよ、、」
と、、言って、もう一発殴りつけた。
そして、若頭目黒浩二の脚に銃弾を一発撃ち込んだのである。
13)東西会本部を急襲
大石警部班長は、ここで一気に関東連合会東西会を殲滅してやろうと、目黒浩二若頭を検挙した勢いで、東西会本部事務所を急襲した。箱根山荘襲撃から日をおかずでのガさ入れだったので、
東西会もまさかと、少々油断をしていたのであった。
また、東西会本部では目黒浩二若頭が逮捕されたので、今後の対策を練るために、大岩檀次郎会
長も出席しての会合であるために、東西会幹部の殆どが顔を揃えていた。
その会合への大石警部班長の家宅捜索であるために、会合場所の東西会本部ビルには多数のやくざ達がガードしていたので、入り口付近で銃撃戦が始まった。
親分たちを逃がすために、子分のやくざ達は必死に抵抗したのである、、、駄目な時代とは言ってもやくざはやくざだった、命がけで自分たちの親分を守るために奮闘していた。
そして、東西会やくざは、いざという時を考えて、逃げ道を造っていたのだった。
東西会本部ビルの隣の古びたビルに屋上で繋げてあり、、大岩檀次郎会長以下の数名の幹部は逃げて、逮捕から免れたのである。
一挙に壊滅してやろうと計画した大石警部班長の目論見は崩れたのであった。
逃走した大岩檀次郎会長たちと、国家権力警察の暴力戦争は過激さを増したのである。
何としても「詐欺犯罪」の元を断ち切るためには必要な、暴力団壊滅であったので、、、
大石警部班長は「組織犯罪対策班」の力と情報を結集して、大岩檀次郎会長たちの追跡捜査を強化していった。
闇に消えて、地下組織に潜った、彼らを追うことは困難を極めたのである、、大石警部班長は今回の強硬ガさ入れを失敗したことを悔いた、、もう少し、調査してからの踏み込みをすればよ
かったと、自分を責めた。
闇に隠れた大岩檀次郎会長たちは、これからの活動には用心して、容易に表に出てこないので、
組織暴力団の壊滅が難しくなったのある。
ますます、、「詐欺犯罪」は巧妙化していくだろう、、、と、心配した大石警部班長であった。
その為に「組織犯罪対策課」の電子工学部門の活躍を期待する大石警部班長であった。
そして、今までに逮捕したなかに、詐欺グループでパソコン専門に携わっていた男を見つけたのである、、、どう見ても、やくざには見えず、犯罪組織に何等かの理由で巻き込まれたような、気がしたので、大石警部班長が特別に取り調べることにした。
大石警部班長の勘は鋭かった、、案の定、弱みに付け込まれて、無理やりにやらされたいたのだった。そこで、身の保全と、弱みであった家族の保全を図り、その男を説得したのである、、
最初は組織の怖さを知らされている男は話に乗らず、口を噤んでいた。
そこで、まずはその男の家族を、大石警部班長は国家力で住居移転をして、身の全確保を示したのである。勿論、移転先は記載せずに。。。
それを確認した男は、初めて口を開き、自分の名前
そして、詐欺グループの巧妙な仕組みを話してくれたのである、彼の作った罠である、誘い携帯電話の仕組みや、資金回収システム、更には高齢者向きの罠の数々を説明してくれた。
警視庁組織犯罪対策課としては参考になったのである、、これからも男「名島達夫」は
詐欺対策には役に立つ人間であろうと思われた、
そして、一番肝心なっシステムを考案していたのであった、電話回線でもなく、無線でもなく、特殊な連絡技術をもっていた、、そのための、今回の脱出劇であったのである。
14)名島達夫の活躍、、、
犯罪組織やくざの「詐欺の手口」は大石警部班長達も、、警視庁電子計算班の研究、捜査でおおよその検討は付いていたが、、回収した資金の流れはまだ、解明できていなかった。
黒い金は全て、ロンダリングされて、暴力団の資金源となり、覚せい剤の購入資金や銃など武器の購入資金などにも流用されたが、、ほとんどは「闇金融」に流れて、更に資金を増やしていたのである。。
また、構成員の増強資金などにも、、更に、いざという時の「逃亡資金」にも準備したいたので
あった。
組織やくざが使用する場所、設備には逃げ道を造っていたので、、その設備にも金はかけていた、、更に、一番肝心な情報収集の手段には、さらなる資金を投入していた。
悪行をするからには、、必ず「警察」が動くので、その対策、、つまり、逃げる方法は常に準備
したいたのである。
いくら金儲けをしても、掴まっては元も子も無いので、、やるからには捕まらない手を打たなければならなかった、、いざとなれば、、やくざの大本の幹部連中は残酷であった、蜥蜴の尻尾きりを平気で行う、、自分たちが助かるなら、捨てるのであるから、恐ろしい。
やくざとはそんなものである、、、そん訳で雑魚は逮捕されるが、大物はにげてしまうのであった。そのための通信方法は特別で、、末端のやくざ幹部にも教えられていなかったのである。
本当の大幹部だけが持っている、特殊携帯電話であるために、分からなかった筈なのだった。
その特殊電話は警視庁と繋がっていたのである、、そのことが分かった時に、、大石警部班長は怒りに怒った。命まで駆けて、詐欺グプと闘い、組織暴力団を追いつめて、最後の詰めで味方に裏切られていたので、あったのだから悔しかった。
15)警察内部に裏切りが、、、
詐欺グループの司令塔というか、一番の元になっていたのが組織暴力団ではあったが、、常に本部を急襲して逮捕を目前に親玉が消えるのである、、それは、家宅捜査が直前に漏れるのだった。
それは内通者に直前に漏れて、連絡が行くからであった。
その罠を仕掛けたのが「名島達夫」であったのである。元警視庁の通信担当を受け持ち、警視庁
上層部の担当者の弱みを掴み、脅しての内通であった。そのために、内通されていたのである。
大石警部班長にしてみれば、、「この野郎だ、、今にみてろよ、、必ず、失態をさせてやるからな、、」そのためにも名島達夫は利用できるのであった。
「いくら、、命がけで捜査して、がさ入れをしても、、仕掛けた罠から逃げられたのも、ふざけた野郎が居るからだったと、、悔しがった大石警部だった。
詐欺グループの本拠地の組織暴力団へのガさ入れは、大石警部班長の特捜班だけで、秘密裏に動く計画を立てることにした。
そして、電子工学部係りにも情報は漏らさないように厳命を下した、連絡は全て、今回の決着が
着くまでは、大石警部班長のみとしたのであった。
なにがなんでも、詐欺グループの本部を、肝心の頭を押さえたかったのである。
雑魚をいくら、釣り上げても留置所がいっぱいになるだけで、拉致があかないのであった。
例え、繰り返し、やくざ組織が変わり、犯罪が行われようが、、罪を重くして,悪事の代償としての代価が合わなければ、、現在、行われている犯罪は減る筈である、
しかし、時代が変われば、犯罪も巧みになるが犯罪は、また、増えるだろう。。その時はその時
の捜査方法も変わる筈だ、、世のなかの「善と悪」は消えることがないだろう。。
まったく、イタチごっこかも知れない。
16)組織を大事にする警察、、「それも大事ではあるが、、馬鹿野郎だ」
大石警部班長は「詐欺グループ」を陰に隠れて操る知能的を許すことが出来なかった、、そのための、今回の組織やくざ団体である、、関東連合会東西会を潰すまでは諦めないと決めていたのである。特に、大岩檀次郎会長一派は逃がさないと、、更に、捜査網を強化して行ったのであった。
詐欺で荒稼ぎをしている東西会には「資金」があったので、資金にものを言わせて、政治家たちに鼻薬を聞かせていた。たちが悪い、、今の世の中、どうも「金力」と「暴力」が大手を振って歩いているようだった。
考え方によると「金が一番」、そして、その金に群がる「ハエエナ」が金欲しさに、悪行を平気で行う社会構造のような、、、
その資金源の元を潰さなければと、、、「臭い物には蓋を」の精神で、徹底的に壊滅しなくてはと、、大石警部班長は、捜査員たちに激を飛ばしていた。
そして、情報を集めて、大岩檀次郎たちの隠れ家を突き止めたのだった。
今回こそは逃がさないという体制を整えて、準備をして、、、隠れ家を急襲した。
情報が漏れないように,急襲現場は一部の捜査員だけで、特別捜査機動隊の隊員にも知らせずに、
襲ったのである。
今回の襲撃には大石警部班長が自らが指揮を執って、隠れ家の別荘を二重、三重に取り囲んだのであった。
襲撃班には銃の携帯を許し、、囲いを破って突破する者は射殺を命じて、狙撃班を配置したので
ある、、今回は絶対に逃がさないぞ、、と、、言う覚悟であった、
大石警部班長が指揮して、暴力団との銃撃戦は1時間も経たないうちに、鳴りやんだ。
東西会のやくざ連中もしつこく立ち向かってきたが、、最終的には国家暴力の警察には制圧されたのだった。
大石警部班長は乗り込んで、大岩檀次郎会長に云ったのである、、、
「大岩会長、、あんたは許せない、、」と、、言ってから、、周囲には信頼できる部下だけだったので、、「あんたは、、死ねや、、絶対に許せない、、、」と、、言いながら銃弾を数発、撃ち込んだ。
自分が殺人罪になっても、、「詐欺グループ」のトップの大岩檀次郎を許せなかったのである。
第一話「野望の後の報復」
「野望の後の復讐」 献残屋藤吉郎
1)警視庁鬼刑事と言われた、迷探偵・柳生幸次郎登場
警視庁特捜部の鬼刑事と言われた「柳生幸次郎」が桜田門一家から破門されたのであった。
数々の事件を解決してきた敏腕刑事であったが、、組織の中での生き方ができなかったのである、、常にはみ出して、一人捜査をしていたのであった。。そのために、上級幹部の指示通りに動くことはなかった。
ある談合、贈収賄事件で大物政治家を追いかけて,権力者からの横槍が入り、、政治的な圧力が入ったにも関わらずに、猪突猛進してしまい、、検挙してしまったのである、、、報道関係でも大騒ぎになったが、柳生幸次郎は一向に気にしていなかったのだ、、、そして、北海道警察署に転勤を命じらてたのであった。
階級も警部から警部補に格下げになったことをきっかけで、警視庁を退職して、、野に下り「探偵事務所」を開いたのであった。
柳生幸次郎は大学時代の同級生で蒲生重里という実業家の二代目が東京都渋谷区宮増坂にマンションを所有していたのでそのマンションの一部屋を借りたのであった。。
2DKの間取りなので住まい兼事務所で私立探偵事務所を始めた。
柳生幸次郎には強い情報網の友人がいた、その名前は警視庁記者クラブの井伊三郎という男で,呑み仲間であった。
私立探偵事務所の広告はインターネッとを使い、柳生幸次郎は仕事は当分ないだろうと、、広告を何度も出して待った、、
警視庁記者クラブの井伊三郎たちが屯している雀荘で時間を潰していた。
ぶらぶら麻雀をしながら時を過ごしていた時に携帯電話が鳴ったので、、柳生幸次郎が出た。
「助けて、、、」と叫びながら、、何度も「助けてください、、」と電話口で女の悲鳴ともいえる声がした、、、。
柳生幸次郎がよくよく話を聞いてら、、亭主に殺されるといって叫んでいたのであった。
電話口の女に住所を聞き出し、、尋ねることにした。
世田谷区成城の住宅街に住む、、「城之内洋子宅」を訪問したのであった。
2)柳生幸次郎、謎めいた不思議な事件に突き当たる、
柳生幸次郎は尋ねてみてビックリした。
玄関口に出て来た城之内洋子は、、、「助けてください、、私、命を狙われているんです、、、私を殺したい人間たちは
夫の弟夫婦や妹たちなのです、、お願いします、、」と言いながら、柳生幸次郎をなかに招いた。
「分かりました、、お話を聞かせてください、、、落ち着いて、順を追ってお願いします。」と、、話をしながら挨拶をしたのであった。
「改めまして、、私がお電話を頂いた、柳生幸次郎と申します、、それではゆっくり話してください、、」
柳生幸次郎は話を進めた。
やっと落ち着いた城之内洋子は事の仔細を話し始めた。
「実は、夫の城之内安太郎が病気で、医者から宣告を受けており、、残り時間が半年と言われています、、」と、、
そして、、夫が残した遺産が数十億と言われているということを話した、、自分たちには子供が一人だけで、遺産分けを要求してきたのであった。
そんな環境の中で噂がたち、、誰ということは無いが、、「私が死ねばいいのに、、」という話まで出てきたのであった。
その話を聞いた城之内洋子は恐ろしくなったのである、、もともと、付き合いの少ない弟夫婦や妹たちだったので、急に遺産相続の話で現れたので嫌な予感がしたのであった。
ほとんど、尋ねてくることも無く、、泊まるなどということは無かった。
夫の見舞いと称して訪ねて来たことが不思議だったのである、、明らかな「遺産相続狙い」だった。
そして、「私が恐ろしく成り、、助けてー」と電話口で叫んだのは、、、
夫の命はあと半年は大丈夫と言われていた、、しかし、彼らが泊まった夜に、、「昨夜、、突然に、、」
亡くなったのである、、、それを見て、怖く成り、突然に叫んであなたに電話をしたのであったというのであった。
どこに助けを求める訳でもなく、、携帯を開き、あなたの広告が目に入り、、叫んでしまったという。
偶然の「助け声」だったのである。
「分かりました、、、それでは呼ばれたついでと言っては変ですが、、ガードと真相究明について、引き受けますよ、、」
ということになり、柳生幸次郎が請け負ったのであった。
、
3)城之内安太郎が死んだ、、、
柳生幸次郎が警護と調査を請け負った夜に、城之内安太郎が死んだのだった。
城之内洋子から挨拶をということで、、、夫の安太郎の部屋に案内された迷探偵柳生は驚いた。
一目見た時に「おかしい、、安太郎の様子が変だと、、」と、、気が付いてベットに近付いた。。。
警視庁特捜部のやり手刑事だったので、、特に「殺し」のプロといわれた鬼警部はすぐに分かった、、死んでいると。
そのことを城之内洋子に伝えた、、、「えーーそんな馬鹿な、、今朝、おはようの挨拶をしたばかりなのに、、
変だわ、、、」と、、首を傾げた。
今朝は誰も来ていない筈なのに、、と、、「どうしてなの、、、」
「こんなことがあると、、もしかしたら、、私しかいないのに疑われるわ、、殺したのは私なの、、」
洋子は迷探偵柳生に助けを求めた。
「迷探偵さん、、殺したのは私でないことを証明して頂戴い、、お願いよ、、参ったな、、」と、半べそをかいていた。
「兎に角、警察へ連絡しましょう、、話はそれから、、、警察に事情を話して調査をして貰わないと、と、、柳生幸次郎は管轄の成城警察へ連絡をした。
やがて、、成城警察の担当刑事が二人来たのだった。成城警察刑事課の原田警部補と嶋田刑事部長が部屋に入ってきた。「あれ、、柳生警部ではないですか、、、どうしたんですか、、、」
「おう、、しばらくだね、、今は探偵事務所をやっている、、その関係で、城之内洋子さんの警備をしているんだよ、、、偶然、この現場に居合わせたので、、俺が連絡をした、、宜しく頼むな、、」
と、、現場事情を説明した。
そして、、、自殺なのか他殺なのか調べて欲しいことを伝えた。
4)城之内安太郎の謎の死、、、
成城警察が来て、、担当の原田警部補が安太郎の死が不自然だったので「鑑識課」を呼んだ。
そして、やって来た原田警部補が「なんとも妙な死に方なので、解剖をします、、」と、、言って救急車を手配した。
安太郎の妻は不安と心配で、、迷探偵柳生に尋ねた、、「柳生さん、、私、心配だわ、、大丈夫ですか。。」と、、、迷探偵柳生に近寄ってきた。
「ねえ、、病気が悪化して亡くなったんじゃないの、、可笑しいよ、、解剖だなんて、、」
怪訝な顔をして、半べそをかきながら、、やっと声を出して、、、
「まるで、、私が殺したみたいだわ、、誰も主人の傍には来てないので、柳生さん、、助けて。。」
と、、哀願してきた。
「取り合えず、、解剖の結果を待ちましょう、、警察の事情聴取が有るので、知っていること、聞かれたことを正直に話してくだい、、、私も発見者の一人ですから、、一緒にいますので安心してください、、、柳生は、、知り合いであった原田警部補に頼んだのだった。
城之内洋子は心配と緊張から、震えていたようだった。
城之内の家には妻の洋子と、、住み込みの家政家事全般の手伝いの
阿部夫妻が居ただけでと、、説明をした。
そして、迷探偵柳生が来て、、確かに、妻洋子に紹介された時は
城之内安太郎は笑顔を見せて、軽く会釈をしていたのであった。
そこまでの説明に嘘はなかった。
そして、、成城警察署の原田警部補と嶋田刑事部長は鑑識に調べさせた、、何か物的遺留品がないかどうかと、、、
また、、住み込みの阿部老夫婦にも事情聴取をして、、「解剖の結果を見てから、、捜査方針を決めてから連絡しますと、、引き揚げていった。
「柳生さん、、心配です、、、これからもよろしくおねがいします、、」と、、頼まれた迷探偵柳生は難しい事件ではあるが引き受けた。
5)殺人事件として
城之内家の人々が集まった。。安太郎が亡くなったという知らせは洋子が城之内家の顧問弁護士の大久保慎太郎事務所に依頼したので事務的なことはやってくれた。
城之内家の人々は「遺産相続の件」が一番大事であったので、、、
大久保慎太郎弁護士の通知で集まった、、安太郎の長女夫婦「大谷正美と夫の一郎」、、次女夫婦の「大沢安見と夫の光一」、、、三女の「安子、、独身で商売をしている」。。長男の安治路が居るが今日の集まりには間に合わなかった、、アメリカ在住であるので、、2,3日遅れてくることになった。
そして、、安太郎の女「内縁の妻」登記されているので、、、
相続権利者が顧問弁護士の大久保慎太郎から説明があった。
「現在、成城警察署で解剖検査が行われているので、、その結果が出てから城之内安太郎の「遺書」によって、話し合いをしょう、」と、、言うことになった。
「ところで、待つ時間はどのくらいかな、、、」と、、三女の安子が聞いた。
「警察のやることで、、殺人の疑いがあるので、いつまでとは言えないが、、連絡があり次第に通知を出しますので、、、」と、、説明があった。
調査と警護の依頼を受けた迷探偵柳生は今回の事件のことを考えた、
城之内安太が亡くなった、その朝には迷探偵柳生も城之内家にいて、妻洋子とも一緒だった、、、そして、、安太郎にも会い、挨拶をしているのだった。
その後、、お昼の薬の時間に妻洋子が異変を感じて、、迷探偵柳生が、、「安太郎の死」を確認したのである、、生きていることを見ている迷探偵柳生は、、「何が起きたのだろう、、わずかな4時間の間に、、」
と、、考えた。
今までの刑事時代の経験では想定外であり、、不思議に思った、、、しかし、現実には起きたのであった。
安太郎が亡くなったという事実が。。。。
その間の城之内家の環境の変化と言えば、、住み込みの阿部老夫婦が午前6時に起きた事実だけであった。しかし、、阿部老夫婦の話では、安太郎の死を聞くまでは一度も、二人の住む離れ家屋からは近づかなった。
6)成城警察署から原田警部補と嶋田巡査部長がやってきた。
「解剖の結果が出ましたので、その報告に伺いました、」と、、原田警部補から報告がされた。
城之内家の顧問弁護士の大久保慎太郎と、、城之内洋子の警護をしている柳生幸次郎が立ち合いのもとで行われた。
「解剖の結果は薬物による毒殺です、、、これからは殺人事件として捜査するので、、ご協力をお願いします、、、」と、、と言われて、今日から殺人事件として捜査本部を立ち上げて、捜査を開始したことも告げたのだった。
大久保弁護士は尋ねた、「そうですか、、、毒殺ですか、、それでは殺人事件では、、事件が解決するまでは
遺産相続は保留にした方がいいですね」と、、、
「そうか、、殺しか、、厄介だな、、なあ、、原田さん」と、、迷探偵柳生は問掛ける口調で話した。
原田警部補は特に大久保弁護士に云った。
「今回は殺された城之内保太郎には莫大な遺産が残っているので、、まずは遺産相続に絡んだ疑いも考えられる。。そして、経営している会社の人事継承なども絡んでいるので、、捜査に時間がかかりそうなので、、」
と、、説明がされた。。
迷探偵柳生も今までの経験で、、「遺産相続」「会社人事継承と株式保有問題」で、、かなり、人間模様に支障が生じて来るはずであると思われた。
人間の欲望、、金や会社的な地位に絡んだ争いが一番醜い、、「人の争い」であり、、「肉親いがみあい」であった。
見てはいけない「人の欲望絵図」をこれから覗いていかないと思うと「ぞっと、、」したのであった。
7)迷探偵柳生幸次郎、、、城之内家の家族を調べる。
城之内安太郎の子供たちの家族構成を、、迷探偵柳生幸次郎は知ったうえで、、経営している会社内容や役員構成を調べた。殺人事件なので成城警察署が全てを捜査するのであろうが、、一応は元警視庁の捜査一課の鬼警部であったので、、自分なりに調べて、、城之内安太郎の人間関係を調べて、、迷探偵柳生は驚いた。
娘たちもその夫の経営する会社や事業所は資金困難に陥っていた。。
アメリカへ行っている長男の事は情報が入ってこないのでわかなかったが、、「遺産」が欲しい状態であった。
この状態では、、全ての家族が疑われても可笑しくなかったので、、
成城警察としては疑い、、関係している人間のアリバイを徹底して調べる筈である、、、
迷探偵柳生幸次郎であっても、、捜査の鉄則から成城警察署の原田警部補たちと同じ捜査をするだろう、、と、思いながら状況を眺めていた。
迷探偵柳生幸次郎は、、城之内安太郎の妻洋子を最初から見ているので、、凡その想像はついていた。。。
しかし、、あくまで、、それは迷探偵柳生の想像なので、、確たる証拠もなく、、犯人を決めつけることも出来なかった。
その後の成城警察署の原田警部補と嶋田刑事の二人は捜査が行き詰っていた。成城警察署では他の刑事も駆り出されて、疑わしい関係者のアリバイを当たっていたが、、全て、アリバイが成立して,、犯人逮捕に繋がらずに困っていた。
原田警部補たちは城之内家に訪ねて来て、、柳生幸次郎が居た時に
「先輩、参ったよ、、柳生鬼警部補、手伝ってくださいな、、警備をして居るので、、何かわかったら、、教えてよ、、、」
と、、ほとほと、、壁にぶち当たって、困っていた。
「いや、、、俺も分からん、、犯人はどうやって、安太郎を毒殺したのか全く分からん、、密室の殺人だな、、」
と、、嘯いた。
迷探偵柳生が知りたかったのは、、長男の安治路のことである。
帰国が楽しみであった。
8)家族会議
城之内安太郎の遺産を巡っての家族の集まりがあった。
今回は長女大谷正美からの申し入れで、、顧問弁護士大久保慎太郎が招集したであった。
長女の申し入れは、、安太郎の死に関する成城警察署の中間報告を知りたいということで、、その説明を安太郎の子供たちと夫に知らせることであった。
長男の安治路もアメリカから帰国していたので、遺産相続の話と一緒にすることにしたのであった。
今回も迷探偵柳生は安太郎の妻、洋子のたっての願いで、、大久保弁護士が許可しての立ち合いであった。
全員が城之内家にある「会議室(普段は会社関係の会議に使われている)」で行われた。
20人から30人は参加できる豪華な会議用のテーブルが置かれていた、、、
住み込みの雑務係りの阿部執事が妻春江と共に入ってきて、、お茶を配膳してから、、大久保弁護士の話が始まった。
時間は午後1時であった。
「顧問弁護士の大久保です、、、本日はご苦労様です、、
故人安太郎の事件結果について、まだ、報告が出ていません、、只、途中報告としては毒物による殺人というだけで、、今、しばらく待ってくださいとの」、、報告でした。
「皆さまも取り調べを受けたと思いますが,、未だに警察としては犯人が分からずにいるとのことで、、困ってるとの話です。そして、故人安太郎の遺産相続は事件が解決するまで延期して欲しいと要望がありました」
と、、、、
その報告を受けた家族は仕方がないかというような顔をして、頷いていた。
特に長男の安治路は付け足したのでした、、、
「慌てても仕方がないでしょうが、、、親父の遺産が亡くなるわけじゃないのだから、、警察の結果を待ちましょうや、、、多分警察では家族の中に犯人が居ると考えてるかもしれない、、
嫌だな、、、遺産相続という奴は、、」と、、言いながらにやにやと薄笑いを浮かべて、、みんなを見回していた。
しかし、、、正直者で信用されていた長女の夫、一郎は困っていた、、不動産会社を始めとするグループの経理責任者を担当していて、、常に安太郎会長の指示に従い、、
資金の手当てをしていたのであった、、、
安太郎会長が亡くなる寸前まで行われていた資金繰りが出来なくなってしまったのである、、、非常に困っていた。
亡くなる前日まで安太郎会長に会っていたので、、今回も一番疑われて、、警察の取り調べのきつかったのであった。
もともと「小心者」だったので、、今回の警察の取り調べではげっそり痩せてしまった。
家族までもが、、親族が疑いの目で眺めているような気がしていたのであった。
9)家族会議は続いた
長女の夫「大谷一郎」は困っていた、、会社の資金が現在、凍結されているので、、非常に困っているのだった。
そこで大久保弁護士に依頼したのであった、、「何か法的な処置で、制限があってもいいのですが、、支払い関係だけでもできないか、、考えてくれませんか、、」と、、
大久保弁護士は「分かりました、、成城警察と話あってみます、、出来ないことは無いと思いますので、、、」
その答えを聞いた大谷一郎は安心した。
三女の安子が、、、「先生、、、何とか早く、遺産相続が進むようにしてくださいよ、、、お願いします、、」
金融業会社の常務取締役をしている次女の夫「大沢光一」が、、、「大谷常務、、、借り入れの住一銀行への返済期日が来ますので、、宜しくお願いしますよ、、、期日に遅れるとまずいですから、、」
と、、それぞれが自分の都合ばかりを云い始めた。
それを聞いていて、迷探偵柳生は呆れた、、、
腹の中で叫んだ、、、「馬鹿野郎、、ほざいてろ」と、、、
城之内安太郎に死なれた、、妻、洋子への気遣いは微塵も見られなかった。
救われたのは長男の安治路が言った言葉だった。
「お兄さんたちも、、ねえさんたちも。。少しは考えてくださいよ、、
親父が死んで時間もたっていなし、、犯人も見つかっていない、、、そんな時に。。少しは洋子さんのことも気づかって欲しいな、、、」
と、、優しい長男の言葉だった。
夫婦とは不思議なものだ。。長女の正美も、次女の安見も、、援護射撃をした。、
「安治路はアメリカなどに行っていて、、気楽なもんだわ、、」と、、皮肉めいた言葉を吐いていた。
そんな矢先に、、訃報が飛び込んできた。
安太郎と洋子の子供、長男が大阪事業所で亡くなったと云う。。。
「なんで、、、どうしてだ、、、こんな時に、、、」
その場にいた家族は驚いた、、、原因は大阪事務所に「爆弾」が投げ込まれたというのであった。事件が起きたのである。
城之内家の大事件であった、妻洋子はその知らせを聞いた時にその場に倒れた。
大阪事業所は「金融業」が主な業務で、、城之内グループの稼ぎ頭であった、、そのために、安太郎は自分の片腕とも、、懐刀と云われたいる、「榊原豪太郎」を長男の「安一郎」につけて、大阪事業所で金融の修行をさせたいたのであった。
将来の城之内グループの事業展開を考えてのことだった。
その一人が亡くなったという、、、何という不幸か、、
迷探偵柳生を洋子は別室に呼んで頼んだのだった。
「こんな時で、すまないけど、、柳生さん、、あなた大阪まで行って頂戴、、、」と、、依頼された、、、妻、洋子がいうのには「今は誰も信用できない。。あなたなら安心して頼めるの、、お願いね、、」と、、迷探偵柳生は大阪にむかった。
10)爆破事件
城之内グループの中で「金融業部門」で、、大きく資金が動いていたのは大阪事業所であった。
会社の構えは大きくはなかったが、、城之内グループの中の「闇」の事業運営方法があった。
城之内安太郎は大阪市住吉の生まれで、、大阪時代はあまり知られていなかった。
大阪では極道だったとか、、やくざ一家を持っていたとか、、いろいろな噂が出ていたが、、城之内グループでも、安太郎の過去を知っているものは、、現在では阪事業所の最高顧問をしている「榊原豪太郎」だけとなった。
城之内安太郎は大阪で金貸しをして「財」を築き、、今の会社組織をつくりあげたのであった。
大阪時代にはあくどい金貸しをしていたようであった。
特に、、金を動かすようになってからは「裏社会」への資金手当てが多く成り、、ほとんどが「闇金融」だった。
銀行へ預ける金は少なく、、大部分が「金庫預金」であった。
いわゆるすべてが「脱税」だ、、、そんな訳で目立つような会社運営はできなかったのである。
城之内グループでも秘密部隊を編成して、、「榊原豪太郎」の監理の元に、、やくざ企業への融資が主体であった。
しかし、、安太郎が表舞台に出なくなってから、、やくざ金融に陰りが出てきたのであった。
そして、城之内安太郎の長男「安一郎」が一人相撲を始め、、番頭役の榊原豪太郎の意見や窘めを効かなくなり、、今までの「やくざ企業」とは別の利益や条件のいい取引先に変えていったのであった。
そんな不満や苦情が、、番頭役の榊原豪太郎に文句が入ってきたので、、彼は心配していた。
そんな矢先の「爆破事件」であった。
ヤクザ絡みの事件なので大阪府警の捜査が入った。
迷探偵柳生が城之内グループの大阪事業所に着いた時には、、大阪府警が来ていた。。
取り込んでいたので、、大阪府警の担当刑事の矢野警部が部下を連れて、、現場検証をしていた。すると、、、「すいません、、関係者以外は出てください、、」と、、、
云われた迷探偵柳生は挨拶をして、、名刺を差し出して了解を求めた。
「亡くなった城之内安一郎の身内から依頼を受けてきましたので、、宜しくお願いします」と、、、説明をしていたら、、、
「あれ、、柳生さんじゃアないですか、、田島ですよ、、」と、、声を掛けたきた警察官が居た。
迷探偵柳生を「鬼警部」と知っていた、、もと警視庁捜査一課にいた田島勉警部補が近づて来た、、、「どうしたんですか、、柳生さん、、」
「おお、、、懐かしいな、、田島警部補、、」と、、言葉を返したら。。
「柳生さん、、私も今は警部ですよ。。先輩の良き指導の賜物ですよ。。ありがとうございました、、」
「丁度よかった、、今回の爆破で亡くなった安一郎の母親からの依頼で調査にきたんだよ、、」と、、事件内容について聞くことが出来た。
話を聞いた、迷探偵柳生は唸った。
今回の爆破事件の捜査で、、城之内グループの「暗黒部分」が表沙汰になり、、場合によっては会社そのもが偉いことになるような、、、
早い話が「遺産相続」ではなくなるような事件であった。
11)大阪事業所の脱税疑惑
大阪事業所の爆破事件は脱税疑惑に発展した。城之内安一郎の死亡、、、そして、全てを把握している番頭の榊原豪太郎の怪我で闇の会社経営の実態が分からなくなっていた。
更に事務所爆破により。。経理管理の帳簿が破壊されてしまい、、、金融状況、、貸出先の状況が消失して閉まっていた。
捜査にはいった大阪府警も、残った社員3人から聞き出すより仕方がなかった
事業所が爆破された時には3人の社員は外出をしており、、事務所には城之内安一郎と番頭の榊原豪太郎しかいなかったのであった。
大阪府警の捜査では僅かに残った書類から、、貸出先は個人名が多く、、その住所に基づいて調査したが、全てがでたらめであった。
すなわち、捜査のしようがなかった、、、そして、外出していた3人の社員は全て、、走り使いで、詳細については分かっていなかった。
捜査すればするほど「闇の世界」であった。
三人の社員は指示通りに「現金を運び」指定先のホテルのロビーなどで、指定された受取人に渡していただけであった。
そして、、受取人から会社に電話をして確認をするだけのことだった。
三人の社員は運ぶ現金がいくらだとかもしらされていなかった。
捜査の結果では「段ボールまたは袋の包」で届けるだけであったという。
従がって、取引金額や取引先も不明であり、、、巧妙な金融取引が行われていた。
大阪府警の話では重症で入院した番頭の「榊原豪太郎」から聞き出す以外に実態の解明は出来ないことがわかった。
その話を聞いた迷探偵柳生も唸った、、「凄い、、安太郎という人間は、、」と、思った、、全てを自分の死と共に「闇」に持って行ってしまったのである。
もしかして、、安太郎は自分の死を覚悟した時に、すでに考えていたのではないのか、、この「爆破」を、、、迷探偵柳生は「ぞっと、、」するほど背筋が寒くなった。
迷探偵柳生幸次郎は大阪府警の話を聞いて、、番頭榊原豪太郎が入院した大阪府立総合病院へ行き、、事情を話して、境原豪太郎の様態を聞いた、、、
担当医師の説明によると助かるのは「五分五分」とのことであった。
仮に命を取り留めても彼は何も話さないと確信した。。
それらの確認をしてから迷探偵柳生は東京へもどった。
12)大阪事業所の消滅
迷探偵柳生幸次郎は帰りの新幹線の中で、、今回の一連の出来事を思い出していた、、考えてみれば考えるほど、、城之内安太郎という人間が恐ろしく成った。。自分は感心したのであった。彼が想像しているような段取りをしていた事への驚嘆であった。
多分、、これからも起こるであろう出来事全てが、、城之内安太郎の計算上での事実である筈だ。。
迷探偵柳生は安太郎の考えを追っていくことにした。
なんか、安太郎の「闇の世界」が見えて来たようだった。大阪府警が、、成城警察が今までの考え方で捜査をすすめたのでは永久に犯人逮捕は出来ないはずだ。
警視庁捜査一課時代に「鬼警部」と言われて、、人並み外れた捜査力を持っていた迷探偵柳生だからこそ、、奇想天外の考え方ができたのであった。
今回の「城之内安太郎殺人事件」も「大阪事業所爆破事件」も安太郎の緻密な計画の一つであると、迷探偵柳生は考えた、、そして、自分なりに結論を導き出したのである。
そんなことを考えているうちに新幹線は東京駅に着いた。
その足で城之内家に向かった。
着いた時に、今日は城之内洋子だけがいたのであった。
家族会議も思うように進まずに、次回は明日開くことになっていた。
迷探偵柳生は大阪事業所の報告を済ませ、、帰ろうとしていたら、、城之内洋子が話しかけてきた。
「柳生さん、、お疲れさまでした、、息子の安一郎の遺体は昨日送られて来ました。そして、夫の遺体も成城警察から送られてきましたので、、、葬儀を行いたいと思います、、
警察の許可も下りましたので、、明日の家族会議で取り決めをしたいと思いますので、、宜しくお願いします、、」と、、告げられた。
13)家族会議三回目
成城警察署からも大阪府警からも城之内安太郎と、、城之内安一郎「後妻洋子との間の子供」の二人の遺体引き取りが許可に成り、、葬儀の許可も下りた。そこで二人の葬儀を一緒に行うことに成り、その打ち合わせをすることになった。
そこで会社関係のこともあり、、前回の家族での会議を開くことになったのであった。
今回の家族会議には、、会社役員も呼ばれていた、、更に内縁関係の島津涼子も呼ばれていたのであった。
大久保弁護士から話があった。
「成城警察署と大阪府警からも許しが出たので、、、城之内安太郎の遺言書を皆様の前で開けて、読み上げます、、、それでは聞いてください、、」
読み上げた。
そして「後ほど、、各自には文書で差し上げますので、、よろしいですね」と、、、念を押して遺言書を読みあげた。
「会社と個人資産がありますので、、それぞれに分けて相続しますので、、、」と、、、
「故人が住んでいた成城の住宅は土地建物のすべてを妻洋子に、、更に、成城及び渋谷の個人名義のマンションはやはり、、妻洋子に相続します、、、
そして、会社名義の不動産は全て、、それぞれの株式保有数により、、分割して所有することとする、、、
要するに、城之内安太郎が死んだら、「会社は清算して、終わりにするということであった」
親族会社の様なものであるので、、安太郎が居なくなれば会社の運営は難しくなるだろうとする思っていたのであった。
大阪事業所は爆破事件ですべてが消滅したので、、整理がしやすかった。
東京関係の会社も不動産が多く、、借りれもさほどになかったので整理が簡単であったので、、、安太郎は無くなる前に準備をしていた。。
不動産の売却や社員整理もしていた。
その整理に当たっていたのが「長男の安治路」であった。
城之内安太郎は分かっていたのだった、、現在のスタッフでは無理だと、、、
それで自由に動ける安治路を密かに読んで、不動産関係を整理していたのであった。
城之内安太郎が一番嫌っていたのが「倒産」であった。
更に「闇金融」の世界でのやくざ組織との取引が難しいと困難とみて、、早めに整理をしたようだった。
それは番頭の榊原豪太郎との打ち合わせ、計画だったのではと、、、
迷探偵柳生は思っていた。
東京関係の会社についても、、城之内安太郎が仕組んだ、、綿密な計画清算のようだった。
家族会議に臨んだ安太郎の子供たちは少々、、当てが外れたのであるが、、
それでも多額の遺産が転がり込んできたのであった。
しかし、、不動産の遺産相続の代わりに「所得税」が掛かった。
安太郎の不動産整理も見事だった。
そして、、売却した「ゴルフ場やホテル更にはスキー場などの施設」の利益などはこれからであった。
それらの売却に携わったのが「長男の安治路」であった。
故人安太郎が一番信頼していたのが安治路だったのである。。。家族会議の出席した家族以外の役員にはそれぞれの役員報酬やその他の収益を分配した。
14)城之内安太郎の計算
城之内安太郎は自分が経営している時には出来たことが、、自分が居なくなった時には企業その物が持続することは不可能とみて、、自分が死んだときには消滅することを計ったように見えたのであった。
そんな推理をしたのは迷探偵柳生だけだったかも知れない。。そのことは誰にも話してはいなかったのだった。
確認するには長男の安治路に聞くよりは道はなかった、、しかし、彼は話さないであろうと、、
迷探偵柳生は思った。
計画をした安太郎が居ないのだから、、「闇の中」なのだ。
安治路は大久保弁護士から「遺産相続」が、、報告された時から、見事に順次、手際よく事務的に処理をしていったのである。
安太郎が一番信頼していたのは安治路であった、、、若いころから家を飛び出し、、裸一貫でやり遂げた安治路に白羽の矢を立てて、、早くから彼を呼び寄せて、、準備をした居たのであった。
全ての整理が終わり、、城之内安太郎が築き上げた一人城が無くなった。
それから2日後に安治路はアメリカに旅立った。
迷探偵は感心したのであった、、余りに見事な人世の後始末であることに、、、
成城警察署も大阪府警も殺人事件の犯人も、大阪事務所に爆破事件の犯人も検挙出来ないままの幕引きであった。
真実を究明できたのは「迷探偵柳生幸次郎」だけであった。
15)迷探偵柳生幸次郎は再び。。
城之内安太郎の遺産相続の問題が一段楽したことで、、長男の安治路はアメリカに帰って行った。
その後、、安太郎の三女の安子が交通事故で死亡したのであった、独身で独り身だったので、、安太郎から受け継いだ遺産が宙に浮いてしまったので
また、、欲深な姉たちが大久保弁護士に迫った、、、三女の安子の遺産を巡って欲がぶつかりあったのである。
そして、、故人安太郎の妻、洋子はその遺産相続の件については放棄したのであった、、しかし、、余りにも醜い争いなので、、仲介を頼もうと思い、、迷探偵柳生に来てもらったのであった。
故人安太郎の妻、洋子は遺産相続で争う姉たちやその夫たちが目障りであり、、うるさかったのである、、一日も早く自分の前から消えて欲しかったのであった。
そこで、、迷探偵柳生の今回の行動を見て、、頼みガイがあるとみたのであった、そして、口が堅く安心して頼めるのだった。名探偵柳生を使うのには、城之内洋子にはある計算が働いていた。。しかし、、の真意は迷探偵柳生は知らなかったのである、
そして、、、迷探偵柳生と大久保弁護士の取り計らいで、、亡くなった三女安子の遺産は二人の姉に当分に分割して遺産手続きが行われた。。
アメリカに戻った安治路も今回は放棄した。
阿呆な姉二人は喜んだ、、、高い不動産取得税を払って、、、財産を持てば、、増やせるということは無かったのである、、、毎年掛かる「固定資産税」があることを知らずに。。。
城之内安太郎の会社整理は終わったが、、後始末は少々残った。
、、その後始末は株式の配分により、、それぞれに長女の夫「一郎」と次女の夫「光一」が受け持って処理にあたったのである。
その仕事を受け持った長女「正美」と次女「安見」はその整理を反対していたのだが、、、どちらかというとお人好しの二人は後始末をすることにしたのであった。
16)計算違いの逆襲
大阪事業所関係で、、貸し付けが主な仕事であったが、逆に融資を受けていたのであった。後妻の洋子の長男が事業拡大を狙って、やくざ金融から多額の借り入れをしていた。
「闇の金融」部分が残っていたのであった。
表に出ない、、「遺産相続」とは関係ないとこに落とし穴があったのである。。
「遺産相続」で一段楽した会社に、、大阪の「関西連合桜会」の若槻若頭がやって来た。3人の幹部やくざを連れて、威圧的な態度で訪れたのであった。
この時の後処理をしていたのは、、本社では経理担当の常務取締役の城之内一郎であったので対応した。
気の弱い「一郎」はびくびくしながら、話を聞いた。
「初めまして、、私は関西連合会桜会の若槻といいます。大阪事業所に絡んだ、、金銭借用書の件で来ました。
その件でお話できますか、、もし、出来なかったら、誰かできる人とお会いしたいのですが、、、」と言われた
城之内一郎常務取り締まり役は自分一人では不味いと思い、、
一日だけ時間を貰った
何しろ、金額が「10億円」という多額であったので、、残った身内で相談をすることにしたのであった。
参った、とんでもない話が舞い込んできたのである。。
関西連合会桜会の若槻若頭には引き取ってもらった。
城之内一郎は次女の夫の光一や、、城之内洋子に相談をしたのであった。
長男の安治路はアメリカに帰り、、話は出来なかったので、、大久保弁護士に相談して集まってもらうことにした。
故人安太郎の妻洋子は迷探偵柳生幸次郎を呼んだ。
急ぎの事なので、その夜に洋子の家に集まったのである。。
大久保弁護士に、、一郎がコピーしてきた「金銭借用書」を見せたが、、結論は支払うより仕方がないということになった。
妻洋子は遺産相続も終わり、、「私には関係がない、、」いうのであった。
「遺産相続」で、、長女の正美と次女の安見は二人で、、株式や不動産で20億は相続していたのであった。。
大久保弁護士の話で今回の「10億」は払わないと不味いということになった。
二人とも不平不満「ぶーぶー」だったが仕方がなかった。
その話合いは迷探偵柳生が委任状を持って、、「関西連合会桜会」若槻頭と交渉することになった。
遺産相続側の正美、安見にしてみれば大きな損失であった。
正直言って、、遺産相続は終わったが、、二人の夫である「一郎」と「光一」は何が出てくるか分からないので「おどおど」していたのであった。
17)遺産相続を受け継いだ正代や安見に災難が、、、
しばらく「遺産相続」の話が出なくなったある日、、故人安太郎の長女正代夫妻が、洋子の元を訪ねて来た。そして、、借財の頼みをして来たのであった。
「今日、、突然来たのは、洋子さんに助けてもらいたいくて、、お願いに来ました。
お願いだからお金を貸して欲しいの、、、3億円、、遺産相続の分から貸してもらえないかな。。」
と、、云われて洋子は薄笑いを浮かべて答えた。
「いいけど、、返済の充てはあるの。。。」と、、問い返した。
長女の正代と夫の一郎は頭を下げた、、「おねがいします、、頼むところがないので、、」と、、必死にしゃべった。
洋子は聞いた「どうして、、そんなに、、お金が、必要なの、、、、、
二人は訳を話し始めた。
必要な理由は、二人の一人息子が、、投資に失敗しての債権取り立てと、、クラブの女に手を出して、、
やくざが出て来て「脅しまい」と言って取り立てをされているのであった。
金を用意できなければ、息子の命の保証はないと、、東京連合会睦会に監禁されているのだと。。
親ばかではあるが助けたいので、、なんとかならないのかといってきたのであった。
そして、洋子の問いかけに応えてと迫った。
「分かった、、貸してもいいけど返済の充てはどうするの、、、その答えは。。」
と、、聞かれた二人は「なんとか返済をしますが、、分割で出来ませんか、、、」
そんな答えに満足する洋子ではなかった。
遺産相続が終わったからの洋子はかわったのである、、、
「なんとか返すでは貸せないわ、、、担保を用意してくれない、、、遺産相続で受け取ったマンションと、、いくつかの不動産を担保に入れてくれたら、、すぐに現金で用意するわ、、」
そして,長女夫妻は仕方がなかった、、、抵当権設定の担保借りれをした。
今回の債権取り立てと「女問題」で東京連合会睦会への支払いは「5億円」」となり、、長女夫妻は裸同然となった。
故人安太郎の妻には次女が受け継いだ遺産以外は妻洋子のものとなった。
18)次女「安子」」にも降りかかる災難
解決しない城之内安太郎の「殺人事件」で、未だに不信を持っている刑事が一人いたのであった、、原田警部補だった、、、
城之内安太郎の大阪事業所の爆破事件でも不自然であり、、余りにも偶然だったのである。
そして、、三女の突然の事故死と、、偶然が重なり過ぎていた。
原田警部補は仮説をたててみたのである、、
今回の「殺人事件」「爆破事件」「三女の交通事故」で、誰が一番得をしたかと、、考えた。
そして、、後から知ったが「長女夫妻の降りかかった災難で現実には5億円の損失」があったので、、、「遺産相続」で誰が一番多くの財産を手に入れたかを、、、
その結果は妻洋子と、、次女夫妻であった。
長男の安治路は財産放棄をしていたので、、原田警部補は妻洋子と、、次女安見夫妻を調べ始めた。
何か、、、捜査過程でミスはなかったか、、、
今までの捜査では浮かばなかった、、隠された事実はなかっかと、、、
それから2か月も立たないうちに、、次女の安見夫妻に不幸が訪れた。
安見夫妻が温泉旅行の途中で、交通事故に合い、、死亡したのである。。
原田警部補はこれまた、疑った。。「おかしい、、偶然過ぎる、、」と、、
しかし、何の証拠もない。
地元警察の判断で「交通事故」で処理された。
その次女安見夫妻の遺産は子供「康夫」に相続されるはずだったが、、その子供は若年痴呆症を患っていたので、、後見人となった、、洋子が管理することになった。
原田警部補は確信は持ったのであるが,,何一つ証拠はなかった。
見つからないのだ、、、、地団駄を踏んだ、、間違いなく、全ての黒幕だとおもった。し、完全犯罪だ、、何一つ証拠を残していない。
なにかあるはずだと 考えたが分からなかった。
原田警部補は大阪府警を訪ねた、、、大阪事業所の爆破事件から再調査をすることにしたのであった。
19)大阪事業と所の爆破事件の謎
当時の捜査課長であ「矢野警部」が在籍したいたのであった。
当時の話が聞くことが出来た。会社事務所は状況が分からないほどに爆破していた。まるで消滅させるための爆破だったような。まるで解体したような状態で、、何一つ識別できないほど粉々であった。
矢野警部は今でも、あの爆破は意図的にやったと思って、、鑑識を連れてまで調査をし
しかし、、物的な証拠になるようなものは出てこなかった。
今でもあの爆破事件の事は不振に思い、、疑惑が捨てられなかった。
「そうですか、、一度、田島刑事と一緒に捜査をさせてくれませんか,,どうですか、、お願いできますか」
と、、頼んでみた原田警部補だっ
矢野警部は承諾してくれた、、、原田警部補は歩けるところは歩いてみようと考えていた。
その日は矢野警部には聞けるだけ聞いた。
何せ、、参ったのは取引先の住所が全て「でたらめ」だったことや、、3人いる社員が何も聞かされていない「使い走り」だったとであったのだ、
全てが秘密主義であり、、「謎の商い」をしていた。
それは大阪府警の調べで分かっていた、、、巧妙な仕組まれた「闇商売」であった、
勿論「脱税」はしていた、、、その儲けた金を「東京へ」運び、運用していたのであるから、資金用達は故人安太郎がやっていたのであった。
その大阪事業所の資金管理帳簿がなかったから、、「闇商法」なのだった。
そして、、大阪事業所の仕組みを知っていた、後妻洋子の長男「安一郎」が一番知っていたのであるが、爆破事件で死亡していたので分からくなっていた。
番頭の「榊原豪太郎」は爆破事件で入院して、そんまま、、痴呆症になり、、真相を知るものが居なくなってしまったのだった。
更に一番知ってる「城之内安太郎」は殺されて亡くなっており、、、全てが「闇のなかに」消えてしまったのである。。
大阪府警でも困り、、暗礁に乗り上げていた。
そんな訳で、、今は矢野警部と田嶋刑事で、、他の事件の合間に捜査をしている
20)榊原豪太郎を訪ねる
原田警部補は爆破事件の真相は掴めずに、、全てが消滅したことを知った。
「藁を摘むような思いで」で、、大阪府警の田嶋刑事と、榊原豪太郎が入院している総合病院を訪ねた。
本人は寝たたきり状態であり、、話もできなかった、、、、その日は孫娘の「朱美」が見舞いに来ていた。、、原田警部補は挨拶をして、、「大変ですね、、、榊原さんはまだ、話はできないのですか、、」聞いたら、、
「そうですか、、、大事に看病してください、、」と、、原田警部補も状態を見ては何も言えなかった。顔中の包帯姿は痛々しかった、酷い爆破だったと想像が出来るのだった。
原田警部補たちが帰る時に、孫娘の朱美から、焼け切った手帳を渡された。
「すいません、、最近、少しだけ口がきけたときに、爺ちゃんから渡されてたのでが、、忘れていました、、私が信用できると思った人に渡せと、、」と、云われていました。。
それで、話を聞いて,原田警部補に渡すと決めたのであった。
原田警部補は、その焼ききれた手帳を見て驚き共に絶句したのであった。
21)榊原豪太郎からの焼きただれた手帳
原田警部補は渡された焼き爛れた手帳を見て、驚いた。
焼けたり、破れたりはしていたが、、金の貸し借りが走り書きのメモのように記されているので、、原田警部補は小躍りした。
なんの手がかりもなかった、大阪爆破事故の証拠の一部が出てきたのであった。
大阪府警に戻った原田警部補と田嶋刑事は矢野警部に報告をして、、その焼き爛れた手帳を鑑識に回して、調べてもらう事にした。
3人は楽しみにした、、、何が出るのか、、足がかりが出来ればいいのだが、、と、、結果を待った。
大至急で頼んだので、依頼してから3時間ほどで出来上がってきた。
その再生手帳を見て、、矢部警部が笑みを浮かべ、原田警備補にも見せて、田島刑事が喜んで歓声をあげた。
大阪事業所の裏帳簿にも似た、金銭の貸し借りが克明に記載されていたのだ。
全て、今まで分からなかった「組織やくざへの融資内容だった」
「原田さん、、これで摘発が出来るぞ、、脱税の全ても、、凄い収穫だよ、、大阪爆破事件の真相が解明できる、、、やったな、、凄いよ、、」
矢野警部は喜んで、、まずは「関西連合桜会」の家宅捜索だ、、京都連合橘会」のがさ入れだ、、と、、これから忙しくなることの気合が感じられた。
「原田さん、今回の事は貴方のお手柄だ、、一緒に参加してください、、何か東京の殺人事件の糸口が見つかるかもしれませんよ、、」
話をしながら、、大阪府警の上層部に報告をして、、次の家宅捜索の段取りをしたのであった。
原田警部補もやくざ事務所のがさ入れで、何かが見つかればいいなと思ったのであぅた。
22)家宅捜査「やくざ事務所」のがさ入れ、、
矢野警部は大阪府警の上級管理官の承諾を貰い、、京都府警にも協力を依頼して、、
「関西連合桜会」と「京都連合橘会」の家宅捜査に入った、容疑は「脱税容疑」と「無許可貸金業法違反」などで、検察庁も同時にがさ入れを行なった。
突然の家宅捜査であったので、、両連合会「組織やくざ」ともに、、最高責任者でもある、、「会長、若頭ともに逮捕出来た」そして、、「銃刀法違反で多数の幹部連中」を逮捕することが出来た。
裏付けの捜査であり、逮捕だったので、、「逮捕状」通りの検挙が出来た。
これからの捜査如何では、、東京での城之内安太郎の殺人事件の状況証拠もでる可能性も出てきたのであった。
これからは大阪府警も京都府警も忙しくなるようだった、、今までは迷宮入りかと思われるほど、、大きな障害にぶつかり、お手上げだった。
もちろん検察庁などでは「脱税」のかけらも見つからず、地団駄を踏んでいたのだ。
今までは噂どまりで進まなかったのである。
「一冊の焼けただれた手帳」の発見から、急展開をしたのであった。
正直言って、、逮捕された「組織やくざ」団体の方が肝を冷やしたはずだ、、しかし、、事実が出たのであるから堪らない。。。
時間をかけて、調べていけば事実は明らかになっていき、、「脱税」も「無許可営業の貸金実態」も判明してしまい、、警察も検察庁も証拠裏付けをしていくはずだ。
国家権力だから、、「なんだカンダ理由をつけて、、拘留期間をのばして」起訴に持ち込むはずである。。ましてや「指定暴力団」が相手だから、猶予はないのだ。
原田警部補は東京の殺人事件に絡んだ情報を流して貰うことを約束して東京へもどった。
此の大阪事業所の爆破事件に関する、関係者の逮捕情報は、東京にも流れた。
一番気が気でなかったのは、、故人安太郎の妻、洋子であった。
そこで、迷探偵柳生幸次郎が呼ばれたにである。
「柳生です、、暫くぶりです、、何のご用件でしょうか、、探偵業務は終わったはずですが、、」
と、、訪ねて来た。
「柳生さん、、お願いがあるのですが、、大阪事業所の爆破事件がその後どうなったか、、調査してもらえますか。。。」と、言われたので、、、
「いいですよ、、私は調査や警護が商売ですから、依頼されればやりますよ、、何を知りたいですか、、、」と、、、尋ねた。
「税金のことが心配なので、、榊原豪太郎の件と、、警察の状況を知りたいのですが、、、」
「お願いできますか、、、」と、、頼まれた。
迷探偵柳生幸次郎は察していた。。。今回のすべての事件の黒幕は、、「妻洋子」だと、、
しかし、彼は今は警察ではなく、、依頼されたことをやり遂げ、、「報酬」を貰えればという、、割り切った考えでいたので、、真相を明らかにする必要もなかった。
迷探偵の柳生幸次郎の推理では間違いなく、今回のすべてを計画して実行したのは「妻洋子」だと確信していた。
その理由はまだ、分かってはいなかった。
23)妻洋子は心配だった、、故人安太郎の妻であるから、、
大阪事業所の爆破事件の捜査が動き出したので、妻洋子は心配になった。
なによりも心配なのは「遺産相続」である、、大阪事業所の株式や、資産の相続がどうなっているか知りたかったのである。
故人安太郎が関わっていれば、、遺産相続で受け継いだ財産が、失うと思ったのであった。
出来るだけ妻洋子は関りたくなかった。
一番知りたかったのは、大阪事業に関わっていても、、、事業所の権利はないことを確認したかったのであった。
関わっていたら、、不味いと思った、妻洋子である。
そこで、迷探偵柳生幸次郎に調査を依頼したのであった。
迷探偵柳生幸次郎も結末を見たかったので、、妻洋子の頼みを聞いたのである。
元は警視庁のやりて、「鬼警部」であったので,そのくらいの調査は簡単であった。
迷探偵柳生の調査では、妻洋子にしてみれば大変なことが分かった。
故人安太郎は、大阪事業所は会社組織で「株式会社大阪金融」であり、、株式は故人安太郎が100%保有であった。
しかし、代表取締役は城之内安一郎で、、故人安太郎と、妻洋子の長男であった。
株式保有から見れば、更には不動産部門が、故人安一郎の名義であったので責任は引き継がれていた。相続権もあり、、「脱税」からくる、責任は取らざるをえないようだった。
報告を受けた妻洋子は、顧問の大久保弁護士に相談をした。
妻洋子にしてみれば非情事態になったのである。。
いずれにしても「脱税の追徴金」すなわち「負の財産」を相続しなくてはならなかった。
国税からいくらの「追徴脱税違反金」が言い渡されるかわからなかったのでるから、、妻洋子は気が気ではなかった。
故人安太郎がどれくらいの商いをしていたか分からなかったので、生きた心地はしなかった。
迷探偵柳生幸次郎は想像はしていた、、、今回の調査でわかったのであるが、、妻洋子の受け取った「遺産」では足りないような、、、
もしかしたら、、故人安太郎の計算だったのかも知れない。死んでも尚、、誰にも好きなようにはさせないという意気込みが感じられた。
24)故人安太郎の執念
城之内安太郎は一代で築き上げた男であった、、、もとは大阪の通天閣近くで育った浮浪児であり、、不良になり、、地元の博徒の「天王寺一家」で男を磨き、一人前の極道になった。
そして、、ガキの頃から「金儲け」に長けていた。
小銭を貯めて、、金貸しを始めて、男家業を売り出したのである。
若いころから「金にはシビアであり、、」いつの間にかやくざ連中への金貸しをしていた。
金を貸す目的は、、担保さえ保全できていれば「銃でも薬でも、なんでにでも貸した」
当時の安太郎のつけられた通り名は「蝮の安」と言われたいた。食いついた獲物は死んでも離さないと、、、しゃぶり尽くすという噂もあった。
そして、、金融部門だけを残して、東京へでたのであった。
後の「株式会社大阪金融」だった、、番頭に残した「榊原豪太郎」は城之内安太郎の右腕となり、辣腕を振るっていたやり手であった。
故人安太郎が信用していたのは「榊原豪太郎」ひとりのようだった。
とにかく、用心深く、人を寄せ付けないところがあり、、一人で資金繰りをしていたのであった、
そんな男が、、家族であろうが、、やすやすと財産を渡してしまうほど、優しくはなかった。
故人安太郎が後妻として迎えた洋子は、、彼からすれば「女中か家事手伝いで、、女のはけ口ぐらいにしか」思っていなかったのである。
妻洋子は、、故人安太郎の長男安治路が連れて来た女だった。凄いのは長男安治路の彼女だったのを、、金の力で奪い、妻にしたのであった。
この事実は、、今回の迷探偵柳生幸次郎の調査で分かったのであったが、、それを知った柳生幸次郎は、、故人安太郎が恐ろしくなった。
全てを知った上での「最後の安太郎の遠望企み計画だ」と迷探偵柳生幸次郎は思い、、唸った。
しかし、、何一つ、それを裏付ける証拠はないのだ。。
考えられることは、、これから出てくる「脱税疑惑」から出る、、「脱税未納金など」の算出で、どれほどの「追徴金」がでるかだ、、、
それは分からない。。国税の調査如何であり、、妻洋子はびくびくしていた。
妻洋子は上手くやったと思っているだろうが、、、故人安太郎の考えは大きかった。
25)大阪事業所の爆破事件の捜査は進んだ。
城之内安太郎の事実上の経営者の「株式会社大阪金融」の爆破事件が起きて、、「脱税疑惑」が浮上したのであった。
しかし、事実上の経営者、城之内安太郎も殺されて、爆破事件で「株式会社大阪金融」に携わっていた長男の安一郎も死亡しているので、、責任者追及が出来ない状態であった。
番頭の榊原豪太郎は、社員扱いで役員にもなっていない。
大阪府警は爆破事件の犯人究明に全力を傾けていたが、、犯人像は浮かんでこないのであった。
捜査していく過程では「やくざ同士の抗争」に絡んだ、爆破事件だという見解が濃厚だということになってきた。
その抗争の裏には、故人安太郎の作為があったようではあるが、、本人は死亡しているので裏付けが取れなかった。
国税としては、「脱税の額」がどのくらいあるか、、榊原豪太郎の残した手帳から算出しているところであった。
そして、取引のあった「組織やくざ」から、困難ではあるが証拠固めをしていた。
「大阪連合会桜会」と「京都連合会橘会」では資金の流れに食い違いが出てきたので、取り調べを強硬にしていた。
やくざ事務所は勿論であるが、、幹部個人一人一人の家宅捜査をして居るので、、ちらほらと、
資金の用途が明らかになってきた。
組織やくざの資金の流れを抑えて、、証明できたところから、、資産財産の差し押さえを始めた。資金面から組織やくざの殲滅をはかっていった。
今回の爆破事件の逮捕の裏側には「組織を解体に追い込む」ほどの金銭が動いていた。
故人安太郎の凄さが伺われる。
全てが明らかになった際は、、妻洋子が受け取った「遺産」などは吹き飛んでしまうほどであった。
その報告を聞いた「妻洋子」は愕然とした。
26)脱税額はまだ、国税庁から発表されず、、、
株式会社大阪金融と「関西連合桜会」と「京都連合橘会」の脱税問題は長期に渡る金銭貸借なので、、
簡単には算出できなかったのである。
番頭の榊原豪太郎の手帳に残る記録と、、組織やくざ団体で確認できる 財務状況から凡その判断をする以外に方法はなかった。
しかし、大阪府警と京都府警が検察庁に協力して、総力を挙げて調べた結果から「脱税額」を決めたのであった。その結果が概算で「両組織の脱税総額は30億円」となった。
その両組織に融資した「株式会社大阪金融」の脱税額も多額であった。
株式会社大阪金融の裏金工作があって。。やくざ組織との取り引きは「闇取りき引き」であったことから、、
「脱税行為」をしてたのであった。
従がって、「脱税行為による追徴金」「法律的な金融闇取り引きに関わる違反金」を合計すると、、、
妻洋子が「遺産相続」で受け取った「遺産金」を処分しても足りなかった。
この事件の解決と共に、「妻洋子は無一文」になる筈である。
故人安太郎には死んでも尚、「してやったりと思っていた妻洋子に、、」その上の仕打ちをしたのであった。
恐ろしい「復讐」の「報復」をしたのであった。
妻洋子のすべての、故人安太郎への「復讐計画」であったが、、それが終わってみれば「報復」となっていた。
27)報復を受けた妻洋子
城之内安太郎の妻洋子は、もとは長男安治路が付き合い、結婚するつもりで、家に連れて来て、父である故人である安太郎に合わせたのであった。
その洋子を故人安太郎が「金力」で奪い、妻にしてしまったのであるから、、長男安治路には恨みは残っていた筈で有る、、、それが原因で安治路はアメリカへ逃避行したのであった。
故人安太郎の妻洋子は「金に目がくらみ」もともと贅沢が好きな女であったから、「金と結婚」したようなものだった。
そんなことは百も承知ではあったが、、男とは不思議なものである。一緒に暮らすうちに醜い愛が芽生えていったのであった、長男安治路に対して嫉妬心を抱く様になり、、彼を近づけなかった。
そんなことも有って、安治路はアメリカで孤軍奮闘して、事業に成功したのであった。
故人安太郎の血を引いていたので、冷血に商いをして行ったのである。
妻洋子は金をかけ
て「妖艶」になり、、故人安太郎は年を老いていった。
そんな負い目から、、自分が死んだ後のことを想像しては、自己嫌悪に陥っていった、
そこで、故人安太郎は考えた。自分の残した財産で、妻洋子と長男安治路はいい思いをすると、、
下種の官繰りをし始めた。
そして、妻洋子には財産を残さないと、、自分が死んだ時には「無一文」にしてやると、、、
それが、城之内安太郎の殺人と大阪事業所の爆破事件であった。
故人安太郎の殺人事件も大阪事業所の爆破事件の真相は噂は出ているが、事実は判明出来ていなかった。
謎のままであるが、、、故人安太郎が妻洋子に対しての報復であると見抜いていたのが、、、
迷探偵柳生幸次郎であった。
28)長男安治路、、アメリカより帰国する、
今回の故人安太郎の「遺産相続」では一切、権利を放棄したのが,長男安治路であった。
その件で不思議におもったのは迷探偵柳生幸次郎である、、それは謎であった。
誰でも遺産の欲しくない人間はいない筈だ、、しかし、あっさりと放棄したのである、、いくらアメリカで仕事が旨くいっているからと、金の欲しくない人間はいないと思っている迷探偵柳生幸次郎であった。
ましてや、故人安太郎に恋人を奪われたのであるから、、恨みもあり、故人の財産を奪ってやろうと思うの当然の理である。
しかし、故人安太郎の遺産は全て放棄したのであるから、大きな謎であった、
そこで迷探偵柳生幸次郎は誰にも頼まれない、金にもならない調査を始めたのである、、、余りにも不思議に思ったので、彼の興味本位からであった。
迷探偵柳生幸次郎はまず、アメリカの会社調査から始めた。
そのためにアメリカまで飛んだのである、、、安治路の会社の有る「オーガスタ市」人口約20万のメイン州の首都に、、、
東京から飛行機で片道「22710円」の都市で、日本でも人気の有る「ロブスター」が漁獲量アメリカ一番で年間「約60万トン」の水揚げがある。
アメリカの東海岸はロブスターロールの有名料理店も多く。メイン州の「コープ協同組合」を通して市場へ発送している。
そんなロブスターをコープ協同組合を通して、日本の市場に販売しているのが「城之内安治路の会社であった」、、、「ヤスロオマール株式会社」であり、、日本販売の最大手であった。
迷探偵柳生幸次郎はアメリカ調査を終えて納得したし、、その後の調査で意外な事実を突き止めた。
それは日本に於ける安治路の商いであった。
そして、金融界の「闇将軍」と、、呼ばれる謎が分かってきたのであった
29)闇将軍
裏社会に君臨する「闇将軍」の噂を聞いたのは、迷探偵柳生幸次郎が城之内安治路の調査をはじめてからだった。彼の調査をしているうちに、行く先々で「闇将軍」の話がでた。
そして、その闇金融の元締めが「闇将軍」だと、、、しかし、その正体は誰も知らなかった、
そんな噂が気になり、、迷探偵柳生幸次郎は「闇将軍」を追跡調査をした。
元警視庁特捜課の鬼警部であった、柳生幸次郎には朝飯前であった。
「闇金融の事務所」は東京都内にいくつもあった。すべて、古びた小さなビルであり、、所有者が別であり、所有者住所を訪ねると、所在不明か死亡していたのであった。
しかし、利用者が元の所有者のままで「固定資産税」を納付しており、、建物そのもが目立たない、誰が見ても資産価値のないものばかりであった。
従がって「固定資産税」も安かった。
そんなビルの中に,個人金貸しが居ても、誰も気にしない事務所であった。
その金融事務所が「闇金融」をしているのだから分からない筈だった、もぐりの金貸しである。そんな金貸しの金の流れなどは見つけようにも見つけられなかった。
全てが闇の中の取引であり、、借りる方も脛に傷もつ身であるから、必要に応じて借りるので、文句も言わなかった。
更に、不味くなると、事務所を移ってしまうから始末が悪かった。
そんな金貸しではあるが[上はヤクザ組織から、、数億の単位での取り引きもあり」
「下は浮浪児からピンからキリまで貸していた」
税金ゼロの商売を組み立てた「闇将軍」とは凄いと思った、迷探偵柳生幸次郎であった。
踏査で仕組みはわかったが、肝心の「闇将軍」は浮かんでこない。
どうしたものかと、、考えていた。
30)どこにいるのか「闇将軍」は、、、、
迷探偵柳生幸次郎は探した、、今までの刑事時代の情報網を駆使して、あらゆる方面から調査の手を伸ばした。
しかし、金融関係の裏情報も集めた。
何としても噂はあるが、実際には見たことも、会ったこともないと言う。
柳生幸次郎は一つだけ、闇金融の世界の金貸しに手がかりを見つけたのだった。わずかな望みを掛けて、
その金貸しをマークして、、四六時中、付け回した。
闇金融のブローカーなので、叩けば何かが出ると、、昔の刑事の勘というものに頼ってみたのである。
刑事時代のように「警察権力」が無いので、脅して言わせれば「脅迫罪」になりかねないので、柳生幸次郎も慎重になった。
闇金融のブローカーは清水宗一郎といって、東京都内のもぐりの金貸しに資金を回していた。
しつこく辛抱強く、付け回していたので、闇金融業者でのトラブルが起きて、、ブローカーの清水宗一郎は、貸金の取り立てから、貸したもぐり金貸しを監禁したのであった。
そして、清水宗一郎は普段利用している「反ぐれ軍団、紅組」に、取り立て監禁をさせたのである。
その監禁状況を抑えて、、柳生幸次郎は闇金融ブローカーの清水宗一郎を捕まえて、脅迫したのであった。
「なあ、、清水よ、、お前の知っているところで、、お前らの金種もとは誰なんだか教えてくないかな、、、いいよ、、教えなくても、、俺の古巣の仲間にお前を渡すから、、」
と、、脅した。
更に「違法金融取り締まり、、監禁罪、、教唆脅迫罪だから、、当分出れないな、、」と、、強要したのだった。
「旦那、、俺たちは本当の金種もとは知らないんだよ、、俺たちの先に仲介元がいるから、、金さえ出して貰えば、後はどうでもいいというのが、俺たち闇金融のルールなんでね、、勘弁してくださいよ」
と、、泣きを入れられた。
迷探偵柳生幸次郎は警察ではないので、逮捕することにはこだわらなかった。
「分かったよ、、清水、、お前の資金元である、仲介元を教えろ、、誰にも言わないから、心配するな、、」と、、聞きだそうとしたが、、
「旦那、勘弁してくださいよ、、しゃべったことが分かったら、俺、消されちゃうよ、、」
と、、半べそをかきだした。
「心配するな、、お前も知ってるだろう、、俺は言わないと言ったら云わない、、」と、、宥めながら、脅かしながら聞き出した。
「分かったよ、、ありがとう、、いいか、清水、もっとうまく立ち回れよ、、闇金貸しで儲けたら、たまには飲ませろよ、、じゃ、元気でな」
と、、聞き出した貸金の仲介元に当たることにした。
31)柳生幸次郎、、闇貸金の仲介元に当たる。
柳生幸次郎は、闇金業者の清水宗一郎に教えてもらった,仲介の金種元を調べて訪ねてみた。
新宿大久保の駅前裏通りにその会社はあった。
大久保は今は韓国関係の店が多く、、賑やかな街通りは見た目には日本人街のようだが、韓国の街だった。そんな街並みの裏通りの一角に韓国風な料理屋が、、教えられた住所だった。
なんの変哲もない韓国風の焼き肉店であったので、、柳生幸次郎は客を装って中にはいった。
「いらっしゃいませ、、注文は何がいいですか、、」と、、流暢な日本語で韓国女が聞いてきたので、、「何が一番、旨いかな、、」と、、尋ねたら、、、
女は笑顔をみせて、、「何でも、美味しいよ、、好きなものを頼んでください、、」
と、、メニュー表を渡してきた。
それで、、柳生幸次郎は「焼肉定食」と書かれていたものを頼んで,待った。
待つ間、柳生幸次郎は店内を観察したが、、何もなかった、
そして、、どうやって、、闇金業者の清水宗一郎が云っていた、人物に会えばいいかを考えた。
考えているうちに頼んだ「焼肉定食」が運ばれてきた。
食べたが旨かった、、しかし、考えたが知恵は浮かばなかつた。そして、、食べ終えた柳生幸次郎は店を出て、その周辺を歩いた。
なんかいい方法はないものかと、、いきなり訪ねて行っても何も聞きだせないだろうし、、また、荒治療で脅しても言わないだろうから、、と、、悩んで考えた。
柳生幸次郎が調べているうちに、一つだけ分かったことがあった。
その韓国料理店「焼肉風流」は、今、焼き肉用の仕入れが高いので、仕入れ先を探しているという噂を聞いたのであった。
早速、準備をして、焼き肉用肉の卸問屋に化けて潜り込もうと、、柳生幸次郎は「焼肉」の勉強をしたのであった、そこまでしても「闇将軍」にたどり着いてやろうと、燃えたいたのであった。
そして、損を覚悟の卸値で、「焼肉風流」と、取引を始めた。
始めて「焼肉風流」の店主が訪ねて来た。。「どうして、あんたのところは安いの、、」と、、、
柳生幸次郎は、、「来たな、、そう来るとおもった、、」と、、用意周到に用意した答えを話した。
あらかじめ、、段取りをしておいた、精肉業者と打ち合わせをしていたので、ボロは出さずにすんだ。
安くて上質な焼肉用の肉を卸したので、何度も会ううちに気に入られるようになり、、張谷社長はゴルフが好きというので、、柳生幸次郎はゴルフを誘うまでになった。
柳生幸次郎はゴルフの上前は「シングルクラス」で、、警察関係の大会では優勝するほであった。
「柳生さん、、あなたはゴルフが旨いね、、私のコーチをしてくれませんか。。」というような、、
付き合いになり、、柳生幸次郎が、「闇金仲介業者でもある男」に近付いたのであった。
飲食も付き合いうようになり、、闇金仲介業者である、張谷社長の人脈を少しづつ知る様になっていった。相手も巧妙であり利口な男なので,そう簡単にはボロを出さない。。
根気のいる調査であった。
そして、、信用されるまでに半年が過ぎた、、暮のクリスマスパーティーに誘われたのであった。
32)クリスマスパーティの夜
迷探偵柳生幸次郎は,やっと、掴んだ「闇将軍」への道のコネである、張谷社長の招待を受けた、港区赤坂に有る、「中宮寺明子」のクリスマスパーテイが行われている邸宅へ出かけた。会場へ入って、柳生幸次郎はビックリしたのであった。
仮装大会のように、それぞれが仮面をつけており、、誰がだれだか分からなかった。
考えたものである、、、主催者は相当に用心深く、注意を払っているようだった。
柳生幸次郎は仮面をつけて、会場に入ったら、まるっきり、誰が来ているかは分からずに、招待してくれた「張谷社長」がどこにいるかも分からなかった、
声を掛けられて、やっと 分かったのであった。
「柳生さん、わたしですよ、、覚えておいてください、、私の仮面は狼ですから、、」と、云われて安心したのであった。
「誰かが分からなくてももいいのですからと、、」云われた。
「お酒を呑んで、デイナーショウを楽しんでください、、」と、、、
そして、、今夜のクリスマスパーティーは仮面をつけたままで、素敵な女性を見つけて、楽しんでいいのですからとも言われた。
柳生幸次郎は思った、、「金持ちの乱痴気乱交パーテーィ」ではないか、、、
ふざけた奴らだ、、金を儲けて、ふざけた人生を楽しんでいたのであった。
許せない奴らだった。
この中に「闇将軍」が居るかと思うと腹がたった。
柳生幸次郎は近付いたと思ってきた。
33)クリスマスパーティーの主催者「中宮寺明子」と、、、
迷探偵柳生幸次郎には「乱痴気乱交パーティー」は気が進まなかった。一人、寒空の庭に出ていた。今夜のパーティーを期待していたのは、「もしかしたら、、それらしき闇将軍に会えるかも、、」との思いが見事に外れたので、少しがっかりしていたのであった。
仮面姿の仮装とは予想もしていなかったので、、、、
しかし、、この中にいるはずだ、、「闇将軍」は必ず、、、、
そう、確信した柳生幸次郎だった。
会場には30人前後の男女が居るだけだから、、強盗の真似事をして、全員の仮面を外させることぐらいは出来る、、そんなことしても、「闇将軍」は正体を出さないだろう。
ここまで、たどり着いたのだ、、もう、、暫く待つことにしたのだった。
時間はあるのだから、、迷探偵柳生幸次郎には、、寒空の庭で振舞われた「シャンパン」を呑みながら、もうすぐ会えるだろう「闇将軍」にと思いを膨らませていた。
ぼんやり冬の透き通った夜空を仰いでいたら、、一人の仮面女性に声を掛けられた。
「よろしいですか、、ご一緒しても、、」と、近付いてきた女性のバラの香りが、その冬の白い景色の中で男心を揺さぶった。
一瞬、迷探偵柳生幸次郎は自分を失いそうになった。
「はい、、、どうぞ、、外は寒いですよ、、」訳の分からない返事をしてしまった。
「このような場所は始めてなので、、どうも、苦手なんです、、」と、、云いながら、、また、招待されておきながらのチグハグナ言葉を発してしまった。
「ふふ、、面白いお方ですね、、私もあまり好きではありませんの、、」と、云いながら、持ってきた「シャンパンボトル」を空けていた。
「私ね、、踊るパーティーより、、お酒が好きなんですの、、、のん兵衛なのよ、、」と、笑みを浮かべながら、柳生幸次郎に近付いてきた。
「もし、、よろしかったら、、飲みなおしませんか、、」と、、云いながら迷探偵柳生幸次郎を誘って歩き出した。
庭の離れの部屋へ入った仮面の女の誘いのままに、柳生幸次郎も入って行った。
そして、,二人で仮面の女の薦めのままに、ブランディーを呑んだ、、柳生幸次郎も酔った。
気が付いたら仮面の女は別の部屋のベットに横たわっていた、、、仮面も外れたいたが、、
気品のあるいい女だったが、柳生幸次郎も少々呑みすぎたのか、寝入ってしまった。
翌朝、先に目が覚めた柳生幸次郎は黙って家を出たのである、、、一緒に飲んだ仮装女性が「中宮寺明子」と分かったのはあとからであった。
一緒にパーティーに行った、張谷社長が一部始終を見ていたのであった。
34)闇将軍、粛正をする
「中宮寺明子」のクリスマスパーティーでの参加者チックが行われた。
常に「闇将軍」は用心深く、あらゆることに気を配っていたので、、その組織は上手く保たれていたのである。どんな小さなミスも許さなかった。
間違いに二度は無かったのであった。ミスを犯した者は必ず、何らかの形で粛正をされてきた。今回の招待客の中の、、柳生幸次郎に疑問の目が向いたのである。
彼を招待したのは誰かと、、組織の許しを得ないで招いた責任を取らせるためだった。
すぐに分かった、、新宿区大久保の張谷誠一社長と分かり、、柳生幸次郎の身元を調査させたのであった。
何と柳生幸次郎は城之内安太郎の妻洋子の依頼人の探偵と分かり、、「闇将軍」は直ちに、「中宮寺明子のパーティメンー」から外させた。
その行為は「闇将軍」の失敗であった。そのことを聞いた迷探偵柳生幸次郎は「ピーン」とくるものがあったのである。刑事の勘という奴だった。
さらに、、パーティーが終わった数日後、新宿区大久保の「焼肉風流」が閉店して、張谷社長との連絡が取れなくなってしまったのであるから、、余計に柳生幸次郎は合点がいった。
間違いなく張谷社長は「闇将軍」に粛正されたと確信した。
そして、迷探偵柳生幸次郎とかかわりの持つ人間を「闇将軍」の組織に近付けたくなかったのだと、、それは、、、柳生幸次郎が知っている人間だと云っているようだった。
考えた、、誰なんだ、、柳生幸次郎に会わせたくない奴は、、、
柳生幸次郎に会いたくない奴、、都合の悪い奴、、それは一人しかいないのだった。
まさかと思いながら、、「中宮寺明子」が心配になり、、先日に聞いた電話に連絡をして見たが留守だった。
迷探偵柳生幸次郎は心配になり、、尋ねることにした、、あのクリスマスパーティーの夜を共に酒を呑み過ごした女性である。。訪ねてみたら、留守番の女性が出て、昨日からアメリカへ行っていますので、当分は戻りませんと、、告げられた。
迷探偵柳生幸次郎は「しまった、、お
そかったか、、」と、、地団駄を踏んだ。
これでまた、「闇将軍」への手掛かりは無くなり、、やっと、、なんとなく、たどり着けると思った道筋がゼロになってしまった。
手ごわい相手だと、、しみじみ思ったのである。
しかし、なんとなく分かってきたことから迷探偵柳生幸次郎は「闇将軍」を追いかけ調査することにした。
36)元の依頼人「城之内洋子」を訪ね。。。
迷探偵柳生幸次郎は、「闇将軍」の策略により、やっと、掴んだ調査の道を絶たれたので、今回の事件の発端である、城之内洋子を訪ねた。
彼女は住んでいなかった、以前の豪邸は競売に掛かり、他人名義になっていた。
大阪国税の差し押さえによるものであった。城之内洋子が、故人安太郎から受け継いだ遺産、、特に不動産資産は全て差し押さえされていた。
城之内洋子の相続やその他の方法で取得した「現金」は、彼女と共に消えていた。噂ではアメリカへ逃げたとも、、しかし、大阪国税の追及は厳しいので、逃げたとしても逃げ切れるものでわない、、噂通り、消されてしまったような気がした、、柳生幸次郎であった。
故人安太郎の遺産は、いろいろな流れはあったが、最終的には城之内洋子に相続はされたが、国税に差し押さえされたりして、全てが消滅したのであった。
「現金」の部分は妻洋子が手にしたが、、闇に消えた。
この遺産相続に関することは、、故人安太郎が妻洋子や自分の身内への報復であったような、、
故人安太郎も恐ろしい人間であった。
しかし、「闇将軍」は更に恐ろしい人間だ、、悪魔の化身かも知れないと思うようになった、柳生幸次郎であった。
城之内洋子も行方が分からず、、謎の女「中宮寺明子」も行方知れずであり、、新宿区大久保の「焼肉風流」の張谷社長も行方が分からなかった。
殺されたとかの殺人事件があったのなら、、納得はいくのであるが、三人とも行方不明のままであったので、、迷探偵柳生幸次郎は合点が行かなかった。
これまでのアメリカでの調査や、行方不明の人間たちから分かったことは、、、間違いなく、
「闇将軍」は「城之内安治路」だと言いきれた。
その「闇将軍」の行方を何としても探し出してやろうと決めた、柳生幸次郎であった。
35)闇将軍はどこに、、、
迷探偵柳生幸次郎は、此処まで来たら、何としても「闇将軍」に会いたかった。
城之内家の遺産相続から、、安太郎の殺人事件、大阪事業所の爆破事件と、、まだ、犯人は逮捕されていなかったので、、その辺の状況を再度、把握しようと動いたのであった。
最初、成城警察署の原田警部を訪ねた、、城之内安太郎を殺した犯人は未だ分からずであり、、捜査は細々と行われていた。
「原田警部、、ご無沙汰しております、、あの安太郎は本当に殺されたのですか、、もしかしたら、自殺と言うこは無いでしょうね、、俺が考えるのに、殺人事件にしては妙だと思うので、
「巧妙に仕組まれたトリックの元での、、殺人事件に見せかけた、、安太郎の一人芝居ではなかったのかなと思えば納得のいくことが多いのだが、、、どう、思います、、」と、、柳生幸次郎に云われてみれば、そう、考えられる。
「柳生さん、、もしかしたら、あなたの推理が正しいかも知れないな、、此処まで犯人が浮かばないのも合点がいくよ、、」
「そうでしょう、、、」柳生幸次郎も相槌を打った。
原田警部は言ってくれた、、再度、捜査の見直すと、、、
迷探偵柳生幸次郎は確信したのである故人安太郎の「芝居殺人事件」と。。そう、考えることにより、、、大阪事業所爆破事件も、故人安太郎の遠望な計画の一つだと思うようになった。
全ての真犯人は故人安太郎だと、、、そのために、いくら捜査をしても犯人は検挙出来ないでいるのだった。
迷探偵柳生幸次郎は大阪へ向かった、大阪府警も相変わらずに「脱税」関係は摘発が出来たが、事業所爆破事件については、関係暴力団も認めなかった。
それを知った柳生幸次郎は、退院した榊原豪太郎を訪ねた。
多分、真相を知っているのは彼だけだと思ったのである。
迷探偵柳生幸次郎の推理では、故人安太郎の指示で榊原豪太郎が爆破事件を起こしたと考えていた。。
迷探偵柳生幸次郎が豪太郎を訪ねた時には意識がなく、危篤状態であった。
これも個人安太郎の計算のうちだろうと思い、真実を聞き出すことは諦めた。
しかし、柳生幸次郎の推理で間違いないと確信して東京へもどった。
帰る新幹線の中で思った、、故人安太郎は恐ろしい、執念の男だと。。。
そして、考えた、その息子の「安治路」も恐ろしいと、、、
。
37)「闇将軍」現れる、、、
迷探偵柳生幸次郎は考えた、、、城之内安太郎の妻洋子に警護と調査を依頼された時から、故人安太郎には見透かされていたような気がした。
今回の故人安太郎の「殺人事件」も考えれば不思議であった。死んでも可笑しくない人間が最後に、死ぬ間際に、これだけの芝居が出来るのかと疑問を持つようになった、柳生幸次郎であった。
更に復讐とはいえ、、自分の実の息子を爆破事件に絡めて、殺すことが出来るのかと、、
疑問を抱くようになったのであった。
不幸に陥れることが出来るのか、、、どんな「バカな子供達でも可愛い筈なのだ、」そんなことから、、考えてみたら「謎」だらけであった。
そして、親不孝からアメリカに渡った、長男「安治路」にも、それだけの器量が有たかと、思われたのあった。
何か不自然な、、疑惑が沸き上がって来た迷探偵柳生幸次郎であった。
そこで柳生幸次郎は大阪時代の「極道稼業」の時に遡って調べてみた。
意外な事実が飛び出してきた。
城之内安太郎には「双子の弟」が居ることが分かったのである。
同じ極道稼業をしており、、常に兄、安太郎の陰になって生きてきたので、、悪事は全て引き受けて、、二人で「陽と陰」の関係で生き抜いてきた兄弟であった。
兄「安太郎」が死んだ時には、まだ、熊本刑務所に服役中であり、出所してから兄「安太郎」の死んだことを知った、弟の「安二郎」であった。
双子の弟「安二郎」は度胸も頭脳的にも兄「安太郎」より、優れていたのであったが、、人との接し方が不器用だった。。
この事実を知っていたのは榊原豪太郎であった。彼は亡くなる前に書き残した日記があり、、それを孫娘「朱美」が預かっていたのである。
その孫娘「朱美」は云われていたのであった、、、豪太郎の日記は、一番公平に判断できる迷探偵柳生幸次郎に白羽の矢が突き立てられていたのであった。
それを見て、柳生幸次郎には納得がいった。
熊本刑務所から出た、弟「安二郎」は死んだ双子の兄「安太郎」の無念を悟り、、全ての今回の復讐劇を考えたのであった。
そっくりな双子の兄弟の思いを晴らしたのだった。
アメリカにおける事業も故人安太郎が起こしたことであり、、長男安治路は走り使いをしていただけのようだった。
そのために、迷探偵柳生幸次郎が安治路の追跡調査をしても出てこないわけが、やっと理解できた。
すでに、長男「安治路」もこの世から消えているだろうと想像が出来た。
迷探偵柳生幸次郎は双子の弟「安二郎」を探すことにしたのであった。
全ての犯人は双子の弟「安二郎」の復讐であったのだと、、確信がいった。
38)双子の弟「安二郎」の復讐
双子の弟「安二郎」は兄「安太郎」が生前に熊本刑務所まで面会に来てくれた時に、話はすべて聞かされていた。最後の最後まで弟「安次郎」に何も恩に報いられずに、済まなかったと謝った。
そして、その「義」に報いるためにも、、兄「安太郎」は全財産を弟「安二郎」に譲る、約束をしたのであった。そんなことでは足りないことは分かっていた。
しかし、兄「安太郎」は苦労させて、命を掛けて、一緒にやってきたことへの「人生の借り」は返せないともわかっていたが、、、そうしないと気が済まなかった兄「安太郎」であった。
兄「安太郎」は自分の死が近づいていたことを知った、、半年前のことだった。
その後、双子の弟「安二郎」は、、兄「安太郎」から,家庭の事情や会社内容などを聞いていたので、、出所するまで考えた。
そして、大阪事業所の榊原豪太郎の元に手紙を書いて、熊本刑務所まで面会にきてもらった。
兄「安太郎」と番頭「榊原豪太郎」の付き合いは古く、、極道時代からの兄弟分のつきあいであった。
そのために、、榊原豪太郎からも話を聞いておきたかったのである。
兄「安太郎」と榊原豪太郎の話は信用ができた。
面会に来た榊原豪太郎は「ご無沙汰しました、、お元気な様子なので安心しました、、本当に不義理ばかりですいません、、兄貴、、」と、、涙ぐんでいた豪太郎であった。
「おう、、とっつあんも元気みたいだな、、あはあはあはっ」と、、云いながら、東京と大阪の事情を詳しく聞いた。
「そうか、、兄貴も苦労したんだな、、なまじ家族なんか持って、、やっぱり,財産を持ちすぎたな、、なあ、、とっつあん、、」
「そうですね、、少々、大きく成り過ぎましたね、、みんな欲の皮が突っ張すぎて、、腹の中が分かりません、、、家族も身内も無いような、、」
と、、今から「遺産相続」争いが見え始めたというのであった。
誰一人として、「会長の仕事を継いで、やり遂げようとする意欲が見えません、、ただ、自分の取り分を守り、自分の欲を満足させようと、そればかりを考えている様子ですね、、」
そんな話や、会社事情を話してくれた。
また、会長の妻洋子が元は、長男の恋人だったという話もしたのであった。
余りにも「金目当ての家族であり、親族であった」と、、豪太郎は話した。
「そうか、、よくわかったような気がする、、、出所したら、取り合えず大阪のお前の家に行くから、、宜しくな、、それから相談しようか、、、今日はありがとうな、、」
そんな話をして、境原豪太郎は大阪へ帰って行った。
39)安太郎が亡くなる1か月前の話。。。
城之内安太郎が亡くなる1か月前に、双子の弟「安二郎」は出所して、大阪の榊原豪太郎の家に出向いたのであった、まだ、豪太郎が元気な時だった。彼は孫娘の「朱美」と二人暮らしであった。
孫娘「朱美」は豪太郎に似ているところがあり、、度胸もよく、悧巧な娘だったので、、豪太郎も傍に於いて可愛がっていた。
未だ、若かったが、それとなく金融関係の手ほどきを教えていた、、、朱美は覚えが早く、豪太郎の走り使いは出来ていた、やくざ組織の者たちからも、、「朱美ちゃんは女にしておくのは惜しいな、、」と、、、豪太郎は言われていた。
其のたび豪太郎もそう思っていた。
そんな暮らしの中に「安二郎」が帰ってきたが、、孫娘「朱美」は平然と暮らしていた。
「爺ちゃん、、安二郎おじさんが帰ってくるのだったら、、達磨寿司に席を取っておくね、、」
と、、気が利く娘でもあった。
やって来た、、20年振りの大阪に、、帰って来た安二郎は、豪太郎の家に入った時に、涙が零れた。
余りにも懐かしすぎたが、、変わっていない豪太郎の家を見た時に、嬉しいのと、豪太郎の気の使い方に感謝した。安二郎が逮捕された時のままの家だったので、、贅沢をしないで、懲役に行っている者への心使いが嬉しかった、、豪太郎は「義」を知っている男だった。
20年間、義理を貫いて「兄、安太郎」の身代わりで務めた豪太郎には、贅沢は禁物であり、してはいけない「男の誠」であった。
「豪太郎、、ありがとうな、、俺は帰るうちを間違えなかったよ、、」と、、双子の弟「安二郎」は頭を下げた。
そんな湿っぽくなった二人に、、「安二郎、おじさんの好きだった達磨寿司を予約してあるから、、お祝いだもの早く行こうよ、、」と、、孫娘が誘ってくれた。
その晩は、三人で楽しい食事をした、、
達磨寿司の親父さんも入って、、「安二郎さん、ご苦労様でした、、待ってましたよ。。」と、、年老いた寿司屋の親父と女将さんが出迎えてくれた。
「さあ、、今日はお店は休みだぜ、、みんなで20年分を楽しもうよ、、おめでとう。。
ここに安太郎さんが居てくれればな、、、」と、、ぽつりと光るものがあった。
「ありがとう、、みんな,嬉しいよ、、兄貴も病気だからな、仕方がない、、本当にありがとう、、」
安二郎も豪太郎も明日から始まる地獄絵図を知らない兄「安太郎」に誓ったのであった。
40)城之内安太郎が亡くなる前の東京で、、、
双子の弟「安二郎」は大阪で、豪太郎と打ち合わせを済ませて、孫娘「朱美」を連れて東京へ出た。ホテル住まいをして、兄「安太郎」の殺人事件の準備をした。
住み込みで働いている、阿部夫妻を呼んで話をした、阿部夫妻は兄「安太郎」には古くから仕えて働き、夫妻は恩義を感じていた、困っているといる時に助けてもらっていたので、、、
それで、打ち合わせをしたのだった。双子の弟「安二郎」の事は知っていた。
阿部夫妻は協力を引き受けてくれたのである、、兄、安太郎が亡くなる数日前に、その体はそっくりな弟。安二郎に入れ替わっていたのであった。
それで、迷探偵柳生幸次郎が有った時には、元気そうに見えて、会話も交したのであった。
その間、本人の兄、安太郎は住み込みの阿部夫妻の離れに潜んでいたのであった。
そのトリックを考えた弟、安二郎は兄、安太郎が亡くなる前に入れ替わって、打ち合わせ通りの毒薬を飲ませて、死んだのであった。
兄、安太郎の覚悟の決断であり、行動であった。
そのために、迷探偵柳生幸次郎は不振の思ったのであったが、、故人安太郎が双子の兄弟であることには気が付かなかった。
ましてや、成城警察署もそのことは知らなかったのである。そのための失態というか捜査ミスであり、、その後の捜査を攪乱したのであった。
そして、双子の弟、安二郎は豪太郎の孫娘、朱美と大阪に戻り、大阪事業所の爆破を実行したのであった。
豪太郎と画策して、一度の爆破事故で、全てが消滅するように、準備をしたのであった。
そのために、大阪府警や京都府警がやくざ組織を追及しても、爆破事件の証拠は挙がらなかった。爆破した張本人が怪我をして、入院してしまい、その後、後遺症で記憶が薄れてしまったので闇の中に消えてしまったのである。
豪太郎の孫娘が事情を知っているとは夢にも考えずに見逃してしまっていた。
そして、、双子の弟、安二郎の存在は微塵も考えなかった警察であった。
やくざのいいとこと言えば、、知らないことは知らないと、、突っ張る度胸を持ち合わせていることぐらいかも知れない。
やくざ組織も、双子の弟、安二郎が出所していることには気が付かなかったのであった。
その後、双子の弟、安二郎は兄、安太郎からの遺産相続の話は持ち出さずに、別の方法手段を講じたのであった。
この事実を迷探偵柳生幸次郎が知ったのは後のことであり、、その事実を知って納得した事件であった。
41)双子の弟「安二郎」によって、兄「安太郎」の恨みは晴らされた。。。
双子の弟「安二郎」は兄「安太郎」と打ち合わせをした恨みを晴らしたのちは、、兄「安太郎」が残した闇金融の仕事をまとめ上げることに専念したのであった。
その走り使いに動いたのが、榊原豪太郎の孫娘「朱美」であり、、よく機敏に動いた。
アメリカのメイン州オーガスタ市にも安二郎は朱美を連れて行っていた。そこで、安太郎の長男
の安治路のいい加減さが分かった安二郎は彼を始末したのであった。
そして、兄、安太郎の築いた闇金融の組織を引き継ぎ、、「闇将軍」に変身したのであった。
それ以後、、アメリカメイン州のオーガスタに拠点を構え、、事実上の動きは全て朱美を動かし、彼女に仕事覚えさせたいた。
そして、東京との往復も朱美がして、金融の仕事もロブスターの輸出仕事も彼女が仕切る様になっていた。。
そのために「闇将軍」になった、安二郎はメイン州オーガスタ市を動かなかったので、、迷探偵柳生幸次郎が探しても見つからなかったというか、、巡りあうことはなかったのである。
姿が見えない「命令の闇将軍の声」だけが聞こえてきたのであった。
それもあとで分かったことであった。
しかし、迷探偵柳生幸次郎は会いたかった。
曰く付きで、追いかけ踏査していた「闇将軍」に会いたくて、再びアメリカメイン州のオーガスタ市を訪ねた。
そして、、迷探偵柳生幸次郎は、故人安太郎の妻から依頼されて
から、15年が経った日に会うことが出来た。
メイン州は日本の軽井沢のような避暑地に似ていて、、森林の多い街であった。
海も川もあり、、東海岸はロブスターの産地でもあり、旨い料理店が多かった。そんな街で、迷探偵柳生幸次郎は知り合いからディナーパーティーに誘われて出かけた。
そこで、主催者の城之内安二郎を紹介されたのであった。そして、以前に榊原豪太郎の病院であった、、朱美という孫娘に再開したのであった。
朱美から近付いてきて、、「ご無沙汰しております、、柳生さんでしたよね、」と挨拶をされた。。びっくりした柳生幸次郎だった。
そして、朱美に誘われて、安二郎の席に就き、挨拶をしたのだった。
その安二郎という人は白髪で、車いすに乗り、90歳を過ぎた老人に見えた。
笑顔を見せて、、人懐こい老人であった。
迷探偵柳生幸次郎は急に自分が年老いた感覚に陥ったのである。。。
「自分は、この老人に会うために、、闇将軍を追いかけていたのかと、、」少々気が抜けたのだった。
そして、その老人の傍らでてきぱき動く朱美を見ていて、何か不気味な恐ろしさを感じた。
第二話「桜田門の櫻」
「桜田門の櫻」原作者 献残屋藤吉郎
極悪刑事「流川京十郎」の警視庁刑事物語、、
警視庁捜査一課に「鬼も黙る怖い刑事」と、恐れられている「流川京十郎」という鬼警部が居た。
彼はグループ捜査を嫌い、常に担当課長や上層部から睨まれていた。
何と云われようと単独捜査を行うのであったが、検挙率は警視庁切っての辣腕であり、ナンバーワンを誇っていた。
そんなことから嫌われてはいたが、文句は言えなかった。
事件が起きた時に「合同捜査会議」には出るが、話を聞くだけで、自分の意見は云わなかった。
警視庁内部ではやりずらい「鬼警部」であった。
そのために部下を持つこともなかったのである。
そんなある日、事件が起きた、、、警視庁捜査一課では普段なら扱わないのであるが、、大きな事件の捜査が無かったので、、現場に捜査員が数人出かけた。
流川京十郎も何となく現場に出かけて、現場検証に立ち会ったのである。
四谷の裏通りの十字路での引き逃げ事故であった。なんの不思議もない交通事故であり、若い女性が車に曳かれたという事故のようであった。
何を思ったか、、流川京十郎は付近の監視カメラを調べて覗いてみたら、、疑問点が出たのであった。
これは流川京十郎が持つ、刑事の勘であり、、監視カメラの中の動きに不自然さを感じたのであった。
これは単なる交通事故ではないぞ、、、巧みに工作された「殺しだ」と、、彼は動物的な本能で直観したのであった。
誰しもが交通事故で片付けてしまう事件として扱われて終わりである。
しかし、流川京十郎の勘は違っていた。今までにも人と違った見方から、度々事件を解決したのであった。
一度、疑問や疑惑を持ったら、、納得するまで究明していくのが彼の捜査方法であった。今
回は疑問を持ち。。そして、彼独自の捜査がはじまった、
2)疑惑を抱いた交通事故
ただ単に交通事故として扱われた、今回の轢逃げが不自然に思えたのであった。
そして、数少ない監視カメラを探して調べた。
やはり、、どう見ても可笑しいと思い、何度も何度も見たのであった。
引いた車の動きが可笑しく見得た、、歩く女性を目掛けて発信させたような気がしたのであった。それで、引き逃げされた女性を調べた。
普通に考えたら、その女性はその引かれた場所には絶対に来ない筈で有った。
その場所を歩いていることはないのであった。
そんな女性が世田谷区成城の街角で車にかれる筈がない、、、なんか不自然であり、謎が潜んでいるような、、鬼警部の勘には閃いたものがある。
そこで、引き逃げされた秘書課の女課長「大和田光代」について調べてみた。
彼女はやり手経理ウーマンだったので、、抜擢されて大東京銀行の代表取締役、大河内要之助の秘書課勤務となり、大河内要之助の無くてはならない秘書課長になったのであった。
そんな大東京銀行に脱税汚職の疑惑があり、、警視庁捜査二課と検察庁の捜査がはいっているのであった。
そんなことから、流川京十郎は今回の交通事故は偶然に起こったものではなく、故意に図られた交通事故だと勝手に判断したのであった。
そこで、大和田光代は世田谷成城の誰に会いに来たのか調べる必要があり、、関係者を調べてみた。銀行関係ではいないのであった、、流川警部が調べた限りでは、またまた、謎が残った。
3)大和田光代は誰を訪ねたか。。。
流川京十郎は疑問に思ったひとつである、、大和田光代の尋ね先を調べた、、まずは「大東京銀行」の中の役員で東京都世田谷区成城に住んでいるものはいないかを当たったが居なかった。
そして、昔仲間の警視庁の捜査力を利用して、、大東京銀行の株主を調べてもらった。
個人株主で資産家の大株主が一人いた、「太田黒清三」で、、世田谷区成城に住んでいた。
その太田黒清三の家が、今度の交通事故現場から近かったのである。
それだけの理由では今回の交通事故には繋がらなかったが、、流川京十郎警部には疑うのには十分であった。
そして、大和田光代は大東京銀行の頭取である「大河内要之助」の秘書で有り、何らかの連絡係りをしていても不思議ではなかった。
ましてや「脱税及び贈収賄容疑」で警視庁第二課及び検察庁の捜査が疑惑を持ち、捜査をして居るのであった。
そんな大東京銀行の疑惑の中での交通事故で有るので、流川京十郎警部は疑い興味をもったのであった。
一旦気にして、目を付けた事件には貪欲なまでに執拗であった。流川警部は突っ込んで調べることにしたのであった。
今までに目を付けて、捜査を始めたら、、必ず仕留めていたのである、、その捜査には違法的なことも有り、、強引な捜査なので「極悪刑事」の異名をとっていた。
警視庁捜査一課に顔を出した流川警部は、、「流川、、お前の今、捜査している事件は二課と検察庁が追っているので、、邪魔をするなよ、、」
と、、捜査一課長の江戸三郎に釘を刺された。
「分かっていますよ、、課長。。俺も二課と喧嘩するつもりはないから、、大丈夫だよ、、」
と、、返事をする流川警部であった。
「お前が、、分かったわ、、は危ないからな、、まずは分かっていないな、、しかし、、気をつけろよ、、」と、、云ってくれた。
単独捜査が好きな流川警部だから、、どうせやるだろうと思っていたのであった。
江戸課長は流川警部の性格を知っているので好きにやらせることにした。
4)流川京十郎警部、当たらずとも近付いた。
流川警部には何も言っても、走り出したら無駄であった、それを知っている江戸課長は好きにやらせていた、、捜査はどこかで一緒になっていくことを分かったいた。
今回の交通事故が不自然であることを、捜査一課も疑っていたのである。
警察も馬鹿ではない、、、それを表立って動いては「捜査二課」との問題が起きるのであった、、、今は流川警部に任せておけばいいのだと、、江戸課長は結果を待っていた。
「いいか、、、俺たちが動けば目立つ、、しかし、流川警部が一人で動けば、責任はあいつのせいになる、、、だから、やらせておけばいいのだ、、」と、、
江戸課長はほくそ笑んでいた。
そして、流川警部は信じてた、、、必ず、突き止めると、、、
彼の刑事としての勘、、捜査力を分かっていたのであった。
流川警部は一人で動き回っていた。そして、、大東京銀行の脱税疑惑も明らかになり、、取り引き先の「光友不動産株式会社」との贈収賄事件も訴訟にまで持ち込まれた。
しかし、大和田光代秘書課長の交通事故は未解決であった。
どうしても、流川警部は「殺人事件」に持ち込みたかったので、立証に必死であった。
今回の贈収賄に絡んで、世田谷区成城に住んでいる「太田黒清三」に目を付けていた。
彼は「光友不動産(株)」の顧問をしており、、政界財界に顔が利く、大物権力者、それも悪名高き、やり手だった。更に始末が悪いのは「組織暴力団暁会の会長」でもあった。その地位を利用して、大和田光代を抹殺するくらいは朝飯前だった。
流川警部は事件の流れを掴んだので、、証拠固めをしていた。
どうせやるなら、、流川警部は「殺人」を起こした実行犯よりも、、強引でもいいから「殺人教唆」で大物「太田黒清三」を吊り上げたかった。
流川警部は密かに思っていた、、、「今に見てろよ、、ふんぞり返っていられるのも、、娑婆に入れれるのもあと少しだからな、、、待ってろよ、、古狸、、」と、、闘志を燃やしていた。誰にも出来ないことをやるのが「俺」だって、教えてやるよ、、と、、
5)流川京十郎警部、、大いに怒る。
流川警部は政界財界の権力者であり、「組織暴力団」の会長でもある、、、「太田黒清三」の捜査を始めたら、、すぐに政治的な圧力がかかった、、横槍である。。
流川警部は警視庁刑事局本部長の「黒田清輝警視正」から呼び出されて。。「太田黒清三」に関する捜査を打ち切る様にと指示を受けた。
「なぜ、、贈賄の疑惑がある容疑者の捜査を打ち切るのですか、、、」と、、一言だけ文句を云った。どうせダメと分かっていたが、、流川警部は意地を見せたのであった。
「誰が止めるものか、、止められるものならやってみな、、首を掛けて、てめえ、、と心中をしてやるからな、、、糞くらえ、、」と、思いながら刑事局長の部屋から出て来た。
刑事対策課の江戸課長が待っていた。
「大丈夫かよ、、京十郎、、無理するなよ、、、やっぱりな横槍か、、まったく、やりずらいよな、、刑事をやってられなくなる時があるよな、、、でも、、頑張れや、、」
と、、励ましてくれたような、冷やかしてくれるような言葉が返ってきた。
流川警部は「ふざけやがって、、、誰が、お偉いさんの言うことなんぞ聞くものか、、今に見てろってんだ、、」と、、憤慨しながら警視庁を出た。
江戸課長は期待していた、、、あれだけ怒った京十郎は久しぶりだった。
あいつならやるぞ、、と思いながら、、他の捜査員には「京十郎には出来るだけ、協力をしてやれ、、」と、、声を掛けて置いた。
少々、やきもきした気分で、昼間からやっている飲み屋に流川警部は顔を出した、その店は、、
「パラダイス」といった、、「太田黒清三」の組織暴力団暁会の経営している店であり、、麻薬密売や売春の噂の多い飲み屋であり、、ごろつきの溜まり場でもあった。
そこには組、組織員も入れば、半端な極道もいる、、いわゆる流れ者や無法者が集まっていたので、、裏社会の情報が得られやすかったのである。
そこには義理人情の世界もなく、、全てが「金次第」の薄汚れた世界であった。
流川警部はチョクチョク顔を出していた。
悪人仲間からは「極悪デカ」と呼ばれていた。何でも手を出し、、情報を手に入れていたので、
非情な極悪人と思われた居た。
「旦那、、、久ぶりですね、、情報が回っていますよ、、、旦那には近づくな、、情報を流すなと、、、」と、、教えてくれたのは流川警部が情報屋として使っている、、「通称、鼠」であった。すばしこっくて、度胸もあり、知恵もあったので、、流川警部は面倒を見ていたのであった。
「旦那、、気を付けて下さいよ、、あんたの命を狙っている奴が居るからね、、それと、、あんたには賞金首が出たよ、、、いくらだと思います、、、1000万だからね、、此処へは来ないほうがいいよ、、、躍起になって狙うから、、何かあったら、俺の方から連絡するよ、、」
と、、云って「鼠」は消えた。
「そうか、道理でよそよそよしかったわけだ、、、ありがとうよ鼠、、オンに着るぜ」と、、云いながら、流川警部も警視庁に戻った。
これからは外出す時には「防弾チョッキ」をつけて、拳銃携帯で出掛けることにした。
そして、そこまで警戒していて、ガードを固めたのには、やはり、調べれられて不味いことがある証拠であったと確信した流川警部であった。
そして、彼は燃えた、、燃え上がったのである。
6)賞金首にされた流川京十郎警部、、、
流川警部は確信をしたのであった。あの「太田黒清三」が流川警部に危険を覚えて、政治力でも圧力をかけても迫ってくる、猪突猛進の鬼警部に危機を感じて、抹殺を計ったのであった。
命を的にされた流川警部は、そこまでやるなら、、とことん命がけで、追い詰めてやると覚悟を決めたのであった。
ここまで宣戦布告をされたので有るから、本人は穴倉からは出てこないだろう、罠を仕掛けておびき出さなければ、そう思いながら考えた。
東京芝浦に有る倉庫街の「パラダイス」に、網をはり、、罠を掛けてやろうと、、流川警部は芝浦桟橋に立ち並ぶ倉庫街に顔を出した。
すると、、情報屋の「鼠」がやって来て、、、「旦那、、気を付けてよ、、、奴らは本気で狙っているからね、、、今日あたりは狙う奴らが、うろうろしてるから、、本当に気を付けてな、、俺は何にも出来ないが、、勘弁してよ、、、あいつらに狙われたらたまったもんじゃないから、、命いくつあっても足りないのでね、、なんかわかったら、必ず知らせるよ、、、」と、、云って離れていった。
流川警部はいつでも撃てるように「拳銃」を確認した。今日は彼は拳銃を二丁持っていたのである。。
流川警部から情報屋「鼠」が離れた瞬間に一発の銃声が響いた。
彼のすぐ傍のカウンターの上に有ったビール瓶が割れた、、流川警部は拳銃を構えた。
そして、撃ってきた方角に銃弾を放った、、、一人の男が倒れた。
「おい、、、俺は警視庁の流川だと分かって、、撃っているんだろうな、、いいか、、俺は容赦なく撃ってきた奴を殺すぞ、、いいな、、」
と、、流川鬼警部は怒鳴った。
そして、、「死にたい奴は出てこい、、」と、、云いながら威嚇発砲をしたのだった。
今回の襲撃犯は逃げたが、、次がいつ襲ってくるか分からなかった。
銃弾を撃ち込まれた流川鬼警部は「パラダイス」の監理事務所に乗り込んだ。
頭に血が上っていた流川鬼警部は、いつもはやらないが、、事務省に入るなり、拳銃を数発撃ち込んで入って行った。
やくざと云えども、拳銃を撃ちこまれては動けなかった。。
「どうしたんですか、、流川の旦那、、今日は、、」と、、取り繕う間もなく、、、
「ふざけるなよ、、、太田、、手前が居ながら、俺に弾を撃ち込ませたな、、、返答によっては殺すぞ、、、」
「太田、、お前、、俺の賞金首の事は知ってるな、、、」と、、拳銃を向けられて聞かれた太田は、、「知ってますよ、、しかし、、俺たちは上からの命令でも、そんなことはしませんよ、、
本当ですから、、いつも旦那には助けてもらっていますので、、」と、、答えた。
「少しは義理を知っている積りですよ、、」と、、云うことに嘘はないと思えた。
賞金首は半端者が金欲しさにやっていることですよ.、、とも言っていた。
「流川の旦那、、俺たちやくざ者にも義はありすよ、、どんな命令でも聞く時代は終わってますよ。。無理な押し付けはヤクザの世界でも、跳ね返されますよ今は、、筋の通らない無理は駄目なのですから、、俺でさえも跳ね返しますから、、、」と、、今回の賞金首の話は組織内でも問題になってるんですから、、と、、うちわ話をしてくれた。。刑事で無かったら舎弟分に成りたいほどの男意気である鬼警部であった。
7)やくざに好かれた鬼警部
流川鬼警部は悪人には滅法強いが、、やくざにも好かれれる警察官であった。
彼はめちゃくちゃ強い男であったが、義に熱く、情にも優しい刑事であったので、陰ひなたに味方がいた。
組織のトップから指示があっても、背く不良ややくざが居たのであった。
それで、「パラダイス」の責任者である暁会の幹部の太田次郎が教えてくれた。
「旦那、、やくざの中にあんたを殺そうと思う奴は居ないヨ、、、今回の太田黒会長の指示を守っているのは若頭大枝恒夫ぐらいだから、、でもな、、気を付けてな、、」と、、
言ってくれたのであった。
「ありがとう、、、恩にきるよ、、、」と言ってパラダイスの事務所を出た時だった、、
一発の銃弾が飛んできた。流川警部に命中して、その場に倒れた、、、しかし、、防弾チョッキをつけていたので、鬼警部は助かった。
流川鬼警部を襲った狙撃犯が近づいてきた、、、流川鬼警部は寝ながら、、近付いた犯人を撃ち殺した。
そして、襲ってきた狙撃犯の脚を撃って、動けなくしたのであった、流川警部は射撃では一流だった。狙ったら外すことは無かった。
起き上がった流川警部は、脚を撃たれて動けなくなった狙撃犯を捕まえて、拷問に近い取り調べをした。そして,、吐かせたのであった。
流川鬼警部は録音を執った、、、若頭大枝恒夫の指示であることを認めた、鬼警部の拷問に耐えられなかったのである、、、鬼警部は自分を殺そうとした人間を許すわけがなく、その場で撃ち殺したのであった、極悪刑事と言われる所以である。
これで2度、3度と狙われた流川鬼警部は、、暁会本部のある赤坂の事務所に乗り込んだ。
そして、暁会事務所に入るなりに、数発の銃弾を撃ち込んで、、、
「若頭の大枝恒夫、、居たら出てこい、、、」と、、更に銃弾を撃ち込んだ。
その撃ち込まれた銃弾の奥の部屋から、、大枝若頭が出て来た、、、
「なんですか、、いきなり、、銃を撃ち込んだりして、、刑事だからって、そんな無茶をするなら許さなねぇーよ、、」と、、粋がって怒鳴って来た。
「バカやろう、、、ふざけるなよ、、、殺人教唆の現行犯で、お前を逮捕するよ、、分かったか、、」と、、更に数発を撃ち込んだ。
そして、傍にいたやくざ者に手錠を投げて、、大枝に嵌めろ、、、と命令を出した。
「こら、、お前だ、、:やらないなら、お前を撃ち殺すぞ、、」と、脅してやらせた。
そして、大枝若頭を引っ張り出して、連行していった。
警視庁殺人課での「殺人教唆容疑」での逮捕だった。
警視庁内部でも慌てた、、、警視庁内部の上層部からの通達で、「太田黒清三」には関わらないようにと指示が出ていたのであるから、、、
警視庁殺人課の江戸課長はすぐに上層部に呼びつけられた。
流川警部に伝達されたが、、「馬鹿野郎、、何が関わるなだよ、、俺が的に掛けられて撃たれたんだよ、、、俺を殺そうとした奴は正当防衛で殺した、、然し、それを指示した大枝若頭を逮捕して何が悪い、、こら、、出てこい、、内部の悪党ども、、」
と、、怒鳴り廻していた。
証拠があるのに、無視するのか、、徹底的にやってやるぞと、、、息巻いた流川鬼警部であった。
ここまで来たら、政治的な権力で納めることは不可能だった。
と、、怒鳴りながら、逮捕した大枝若頭を警視庁内の留置所に入れた。
その様子を見ていた江戸課長たちは、、、内心で「やれやれ」と応援したのであった。
ここまでくると刑事局長の一存では決められずに、、「警視総監」が出てきたのであった。
そして、法律の元にすべてを合法的に取り調べて、証拠固めをして起訴するより仕方がなかったのである。
全てが流川鬼警部の思うように進んだのであった。
8)流川鬼警部は強引に暴力団暁会の若頭を逮捕した。
警視庁内部では騒めきだしたのであった、、政治的圧力により、、「太田黒清三」には構うなと言い渡したのに、その足元を掬ったのであったから、、、
そんなお達しなど「くそくらえ、、、」という考えで動いた流川鬼警部だった。
常に、、「やれるものなら、、やってみな」の命がけの捜査であるから、、怖いものは無かったのである。
正しいものは正しい、、、何が悪いという度胸の元の行動であった。
警視庁上層部でもどうにもできない行動であり、政治的圧力も、警察内部の威圧でも聞かないのだった。
流川鬼警部は暁会若頭大枝を締め上げてやると、、思いながら作戦を練っていた。
さあ、、取り調べを始めようと、留置所から、若頭大枝を連れてくる指示を出したのであった。
すると、留置所内で若頭大枝恒夫が殺されたと言うのであった。
朝の洗面の時間に、別の房の容疑者が二人がかりで、大枝恒夫と喧嘩になり、、二人のやくざ者に絞殺されてしまったのである。
流川鬼警部からみたら計画的に殺されたと見えたのであったが、、喧嘩相手のやくざ者はあくまで、喧嘩の上のいざこざからと言いはったので、、それ以上の追及は出来なかった。
流川鬼警部は警視庁内部の手引きがあって、証拠隠滅のための「太田黒清三」の謀略だと思えたのであった。
これでまた、、逃げられたと思ったが、、「くそ、、今に見てろよ、、」と、、流川鬼警部は燃えた。
内心、やられたと思えたのであった、組織暴力からの攻めは出来なくなったから、次の手段を見つけるまでは、太田黒清三を泳がして置くしかなかった。
権力者であるためには「資金」が必要だったので、、その資金回収のルートを見つけてやると、流川鬼警部は捜査を始めた。
中途半端な資金では人は動かせない、、太田黒清三の場合は人格では人は附いてこない、、金と暴力の二刀流しかない筈だ。
その資金元を探して、息の根を止めてやるよりしか方法はないのだった。
前回の脱税疑惑の時の「大東京銀行」絡みの取引先の企業の中に資金元が有る筈だと狙いをつけて、情報屋たちからも情報を集めて、関係企業の捜査を始めたのであった。
情報屋「鼠」も動いてくれた。
そして、怪しい動きのある企業が浮かんできたのである。
流川鬼警部の刑事としての「勘」はずば抜けたものを持っていた。
そして、、町金融の「毒島金融株式会社」と、、「大橋スクラップ再生株式会社」に突き当たったのである。
毒島金融(株)は黒い噂の有るやくざ金融であった、闇金融であり、貸し出す先は組織やくざであり、その資金は「覚せい剤密輸」及び「銃密輸」などに巧妙に使われていた。
また、「大橋スクラップ再生(株)」は窃盗物でも盗品でも買い入れる噂の有る業者であり、その手口は巧妙であった。
警察関係も目を付けていたが、一向にボロを出さないで、盗品買をしていた。
今はやりの「太陽光発電の銅線買収」を安く買入れているが、窃盗犯には都合のいい、、業者であった。
それら三流の業者を利用して、荒稼ぎをして、資金を創って、陰の権力者面をしていたのであった。
今に潰してやるからと、流川鬼警部は闘志を燃やしていたのである。
「大橋スクラップ再生(株)」は隅田川の川筋にヤードを構えていたので、、踏査がてら見に行った、、、隅田川の春の桜堤は見事に咲いていた、、、遠山の金さんではないが、、見事に散らしてやるからな、、待っていろよ、、太田黒清三、、お前のドス黒い、黒の花弁を隅田川に散らしてやるから、、、と、、一人、ほくそ笑んだ、鬼警部であった。
9)太田黒清三の急所を見つけた「流川鬼警部」
流川鬼警部は、上層部の命令指示を無視して行った。そんな時に警視庁刑事部長「柳沢藤蔵」は、自民党幹事長「大内佐一郎」に呼びつけられた。
そして、政治的圧力による横槍が入れられた、、
「なぜ、、柳沢刑事部長、、流川京十郎を止められないのだ、、あんたの出世も此処までかな、、何とかしたまえ、、、」と、告げられた。
「申し訳ありません、、今回は警視総監勝象二郎が決済を出しましたので、なんとも出来ないのです、、誠に申し訳ありません。。」と、、謝った。
そして、、「分かった、、わしの方で何とかする、、あんたは引っ込んでいなさい、、」と、、帰された。
柳沢刑事部長は自分の出世を諦めたのだった、、出世の道を絶たれたような気がしたのだった。それならと、、覚悟を決めて、流川鬼警部の考えを応援する羽目になった。
警視庁に戻った、柳沢刑事部長は流川鬼警部は呼んで、、伝えた。
「流川警部、、今回の太田黒清三の件は、精一杯やりなさい、、いいかな、、中途半端ではやめるなよ、、どうせやるなら、、最後までな、、」と、、背中を押してくれた。
警視庁としては、政治的圧力に面と向かって立ち向かう、体制を整えて、立法に対して司法は毅然とする戦いを挑んだ。
そして、自民党幹事長「大内佐一郎」は政治力を掛けて、検察庁に圧力を向けたのだった。
検察庁としても、困って、、警視庁警視総監「勝象二郎」に助けを求めてきた。
しかし、、上層部の管理職だけでは対応できない状況になっていたので、、検察庁は申し入れを断られた。
これで、太田黒清三は窮地に陥ったのであった。
自民党としても、司法と正面切っての喧嘩は出来なかった。政治政党としても、自分たちの道が不味いとなったら、、たとえ、権力者であろうとも、見切らなければならなかった。
そして、、太田黒清三という権力者は、政治にも見放されたのであった。
いつまでも「金力」と「暴力」で、世の中を捻じ曲げて来た、悪人権力者が歩く道はなくなったのであった。
そんな状況を知った「太田黒清三」は消えたのである。
流川鬼警部は、隙を作ってしまって、、今回逮捕した、暁会若頭大枝の判決が出るまではと、、検挙を控えてしまったことであった。
この間に、太田黒清三は逃げたのであったが、、流川鬼警部は何処までも追いつめてやろうと決意したのであった。
10)太田黒清三は闇夜に消えた、、、
太田黒清三は、政治的なごり押しが出来なくなり、、司法を敵にしたのだから、逃げ道はひとつであった。
彼得意の暗黒の闇夜にしか生きる道は残されていなかった、、、他の世界の人間と違い、あくどく活きるすべは持っていたのである。
金と暴力は残っているのだから、、闇の世界では活けるのであった。
強い人種であった、、、太田黒清三は表舞台からは消えたが、彼には「裏舞台」があった、
やくざと言う社会の「寄生虫」は何処にでも、住めるようだった。
一旦、表舞台から消えると厄介であった.どんな人間にでも変身できるので、、
やりづらいのは「金」が有って「暴力」が有るから面倒なのであった。
世間体を気にせず、、何でも出来るので困ったものなのだ。
太田黒清三は裏舞台演出家になり、、世の中の都合の悪い人間を舞台から側の人間となり、、闇の暗殺者となるのであった、
誰に遠慮することなく、権力者が、政治的な力ではなく、暴力の支配者となって、金の力だけで依頼を受けて、邪魔者を抹殺していく「闇の暗殺者」となるのであるから、、ますます始末が悪く成ってしまった。
流川鬼警部は初めから逆らっていたのだから、なんとも思わなかったが、、今回、権力者であった太田黒清三に刃を向けた官僚たちは、毎日、おどおどしていた。
そして、一番先に逆らった、警視庁刑事部長の「柳沢圭吾」は毎日、脅されて、びくびくしていたが、、ある日、交通事故で死亡したのであった。
次は当時、太田黒清三の意に従わなかった、自民党の大内佐一郎幹事長は何とか太田黒清三に連絡をとって謝罪をしようとしたが、すでに手遅れだった。連絡が取れなかったので慌てた。
しかし、やくざの世界では裏切りは許されなかったのである。
そして、大内佐一郎幹事長は女と温泉旅行中に旅先の川で溺れて死んだのだった。
そんな話を聞くと恐ろしく成り、、誰でも死ぬことは怖く、暴力的な支配に屈伏してしまうのであった、、、そして、、今度は「闇の暗殺者」が怖く成り、恐ろしさのあまりに、言うことをきくこととなってしまったのである。
「闇の暗殺者」が裏の権力者となり、、社会の表舞台も裏舞台も支配してしまったのであった。
流川鬼警部は「闇の暗殺者」を追って、燃えたのである。
11)太田黒清三、闇に消える、そして陰の権力者に
太田黒清三は闇に消えてから、以前より強引な悪徳権力者になったようだった。消えた太田黒清三は誰彼はばかることなく、己の思うままに動き出したのであった。
流川鬼警部もやりづらくなった。進出鬼没であったために、予測がなかなか出来なくなったのである、、更に住所不定になってしまったので、、追跡調査が思うように出来なくなってしまった。
太田黒清三が会長を務めるやくざ組織「暁会」は若頭大枝が逮捕されているので、副若頭の斎藤龍二が会長太田黒清三の指示で動いていた。
しかし、その実態は分からなった。
現実に太田黒清三の意に従わなかった、警視庁の刑事部長は交通事故で、更に自民党幹事長の「大内佐一郎」も旅先で死亡していたのである。。そんなことから、以前より「太田黒清三」の権力は強くなった。
始末が悪いの彼が表舞台に出てこないことであった。
そして、「闇の権力者」となり、、政界にも経済界にも圧力をかけて、悪行を撞いる尽くしてることであった。
流川鬼警部は「クソ、、忌々しい野郎だ、、必ず、尻尾を掴んでやるからな。。待ってろよ、、」と言いながら、
闇の権力者になった「太田黒清三」を追い求めていた。
流川鬼警部は充てもなく、、無法者の溜まり場、、「パラダイス」を覗いてみた。
情報屋の「鼠」と久し振りにあった。
「おう、、鼠か、、久しぶりだな、、どこへ消えていたんだよ、、
お前の顔を見ないと寂しいな、、、、」と、云いながら流川鬼警部は鼠に近付いた。
「ご無沙汰してます、、、ああ、、そうだ、、旦那、この前ですが、有馬温泉で珍しい人に会いましたよ、、」と言いながらにやにやしていた。
「誰だと思います、、、旦那、、あんたが知りたい人ですよ、、あの太田黒清三ですからね、、俺もびっくりしましたよ、、」
「そうか、、お前のことだ、、調べたんだろうな。。」
と、、言うなり、、鼠は話してくれた。
いくら探しても消えていた「太田黒清三」が有馬温泉にいたのであった。
全ての情報を鼠から貰った、流川鬼警部は有馬温泉に飛んでいった。
用心深い奴だから、常に塒は変えているだろうが、念の為に出かけたのであった。
12)有馬温泉で、追い込む
流川鬼警部は情報屋「鼠」から聞いた有馬温泉の「太閤の湯温泉」を訪ねた。予約していた部屋に入り、とりあえずは温泉にと、、、今までの疲れを癒した。
有馬温泉は「鉄分を含んだ赤い湯」と「炭酸の白い湯というか透明な温泉」があった、一つの温泉で2種類の温泉を楽しむことが出来た。
その昔、豊臣秀吉がこよなく愛した有馬温泉には「太閤の湯」とか、太閤となずけたゆかりの物が多かった。そんな感傷に浸かりながら、流川京十郎は温泉に一人静かに温もりにしたっていた。
そんな時に数人の男達が入って来た、関東の人間らしかった。
そのうちの一人が,大きい声じゃあ、云えないがな、、「少々、親父にも頭に来るな、、最近の親父は我儘が過ぎないか、、兄弟、、」とか話していた。
その話を聞いていた流川警部は、、「こいつら、やくざ者か、、それに関東か」と、思いながら、もしかしたら、暁会のやつらかも知れないな、、と、、
聞き耳を立てていた。
警視庁切っての極道刑事、流川鬼警部が聞いているとも知らずに、話を続けたので、他の者ならいざ知らず、内容はほぼ理解できた。
やくざ者たちの話では「太田黒清三」はまだ、有馬温泉にいるようだった。それも近くに、、どうやら、この「太閤の湯」に逗留していたのだ。
流川鬼警部は内心憑いていると思った、、、まさかというところにいたのである、、ホテルでそれとなく聞いたら、離れの「特別室」にいた。
追い求め、やっと、探し当てた獲物だった。というよりは恋人に会うようにわくわくしたのであった。
夕食を済ませた流川鬼警部は背広姿に着替えて、、太田黒清三の離れに訪問したのである。
突然、尋ねられた「太田黒清三」も驚いたが、、さすが、大物と言われた権力者であった。
鬼警部が挨拶をしても、慌てなかった、、傍に控えたやくざ者たちがおろおろしていたのである。「太田黒会長、、今夜は私も私用で温泉に来ただけですから、、ご挨拶に来ただけです。
お元気なご様子でよかったですよ、、表舞台に出てこないから、心配してました。。」
と、、挨拶をして、流川鬼警部席を立とうしたら、、、
「まあ、、急ぎ旅じゃあなそうだ、、どうですか、、こうして会えたのですから、、一杯ぐらい、付き合いませんか」と、、盃を勧められた。
傍についていたやくざ者たちは落ち着かなかったのである、賞金首がいるのであるから、、
どうしたらいいか、分からなかつた。
そんなことには一向構わずに、二人は盃をかわしながら、談笑をしていた。
帰り際に、流川鬼警部は一言だけ呟いた、、「会長、、いずれはそのうちに、お邪魔しますので、、楽しみに待っていてください、、」と、、、
太田黒清三会長も「君もな、、精々首がいつまでも、繋がっているようにな、、今夜は楽しかった、、いい酒だった、、」と、、送り出してくれた。
二人の闘いは終焉に近付いているような気がする 、流川鬼警部だった。
有馬温泉の湯煙の街に、静かに男の炎は燃えた。
13)有馬温泉から帰った鬼警部は、、、
流川鬼警部は有馬温泉では、太田黒清三の確認をして、元気だったのでやる気を、ますます起こしたのであった。
流川鬼警部は姿形が見えなかったので、少し不安だったのである。
余りにも表舞台に出てこないから、、もしかしたら、死んだのではと疑ったくらいであった。
しかし、有馬温泉で悪人丸出しの男が厳然として、元気だったので安心感も出て、太田黒清三という「影の権力者」に燃えた。
太田黒清三の事だから、もう、有馬温泉からは姿を隠しただろう、、
そんなことを思いながら、一つの足掛かりになるだろう「パラダイス」を訪ねた。
監理事務所に太田次郎は相変わらずいたが、、「旦那、此処のパラダイスは経営者が変わったんですよ、、俺もついでに組を抜けましたんでね、、子分たちのことを考えてくれない会長なんかは糞くらえですよ、、愛想がついたんでね、、、」
そんな話を太田次郎はしてくれた。
「噂ですが、、大阪の方へ拠点を移したそうですよ、、もともと、太田黒会長は大阪が極道への出発なので、、、古巣へ戻ったみたいですね、、今のところ、俺の知っていることはそんなとこです、、
何かあったら連絡しますけど、、気をつけてよ、、あの会長はしつこいから、、、蝮みたいな男だからね、、、」
と、、教えてくれた。
「ありがとうよ、、」礼を述べてパラダイスを出た流川鬼警部である。
警視庁に戻った、鬼警部は調べた、太田黒清三の古巣のやくざ組織を、、今は「大阪天王寺一家」が名称を改めて「大阪天王寺興行株式会社」となって、太田黒清三の実弟が跡目を継いでいた。
成合は「金融業」を手広くやっていたのである。
流川鬼警部は「なるほどな、、」と、、合点がいった。
悪は悪人らしく、用意周到に権力者になるための準備をしていた。
「影の権力者」とか「影の暗殺者」とか言われても可笑しくない組織創りをしていたのであった。
流川鬼警部は特別捜犯の江戸課長に報告をして、事情を説明したうえで、承諾をもらったのである。
14)大阪での捜査
流川鬼警部は新幹線で大阪に向かった。長期出張なので安いビジネスホテルを探して宿泊をすることにしたのである。捜査目的の「大阪天王寺興行(株)」が大阪市天王寺駅近くにあったので、その周辺の「ホテル天王寺」に決めての捜査活動であった。
まずは警視庁で調べた住所から会社のある所在地を訪れた、、5階建ての立派なビルで、しかも本社ビルとなっていた。そこで法務局に行き、会社謄本と土地謄本を取ってみたのである。
流川鬼警部は感心した、土地も建物も「大阪天王寺興行(株)」の名義になっていた、相当、あくどい金儲けをしているようだった。
会社の代表取締役は太田黒清三の実弟「太田黒征四郎」が登記されていた、実務実権は太田黒清三であろうと想像がつく。
会社所在地の周辺での聞き込みをすると、、やはり、あくどい「金貸し」で、暴力団だった。
その後は大阪府警天王寺警察署を訪問した、流川鬼警部であった。
そして、暴力対策課「通称丸棒」の浜田警部補が応対してくれたので、流川鬼警部も警視庁特捜部の手帳を示したのである。
そこで「大阪天王寺興行株式会社」のことを聞いて、浜田警部補から現在の状況を教えてもらった
古くからの大阪の「天王寺一家」の流れを組む博徒であり、もともと、天王寺周辺を縄張りとしていたが、今は「金融業」を主体とした、企業やくざであると 、、
金融業と言っても早い話が「高金利の金貸し」で、誰にでも貸すが、その取り立ては厳しいとのことであった。
しかし、法律で定められた金利範囲なので、文句は言えなかったらしい。
その取り立てには情容赦がなかったので、その間に関してはトラブルは起きていたが、問題が大きくなると「顧問弁護士の田沼正二郎」という、悪名高き弁護士事務所が対処していたので始末が悪かったのであった。
あくどい金貸ではあるが、全てを合法的して居るので、警察としては手出しが出来なかったのである。
流川鬼警部は浜田警部補から話を聞き、大枠では理解できた。あの太田黒清三のことがやることだから想像は付いた。
そして、浜田警部補にお礼を述べて、今後の協力もお願いして引き上げた。
大阪での捜査活動も最初なので少し疲れたので、、好きな酒でも飲んでからホテルへ戻ろうと思い、、酒どころを探そうと、夜の赤提灯街を歩いてみた。
秋も深まり、夜風が少しだけ肌寒く感じるようになったので、程よい暖かさの酒が恋しくなってきたのだった。
赤提灯がぼんやりと綺麗に見えた、小ぎれいな縄暖簾を潜り、入って行ったカウンターだけの中に一人の美人ママらしき女(ひと)が一人いた。
流川鬼警部は何となく「いい店だ、、大坂にいる間はここで呑もう」と決めて、カウンターに座った。そして、熱燗での日本酒を頼んだのであった。
15)流川鬼警部の強硬捜査
ビジネスホテルで目が覚めた流川京十郎警部は、ホテルで朝食をすませて、、太田黒清三の事務所に出かけた。。。
こせこせ、捜査するより本人に、まずは会ってやれと言う、、捨て身の戦法を執ったのであった。
金融業をしている「大阪天王寺興行(株)」の看板の出ている事務所に入って行き、、「ごめんよ、、太田黒清三会長はいるかな、、警視庁の流川京十郎が来たと伝えて欲しいんだが、、、」と、、受付の女子社員に告げた。
「はい、、分かりましたけど、太田黒会長は見えてません、、」と、、云われた。
そして、「太田黒会長は約束をしないと、こちらに、来ることはありませんが、、何か約束はありましたか、、」と、、聞かれた。
ガードが固く、しっかり太田黒清三は守られていたのである。
やはり、大阪の場合も太田黒清三は隠れて、陰の支配者になっていた。何とか、太田黒清三を引きづり出さないと、、、
なんか旨い餌を巻かないと駄目だと考えた流川鬼警部であった。
そんな時に情報屋の「鼠」を思い出した。
そして、早速連絡を取った、、暫くすると、情報屋の「鼠」から電話が入ったのであった。
丁度、「鼠」は京都に来ていたので、その晩に会う約束をした。
昨日、行ったばかりの赤提灯の「曙」を教えて、待ち合わせをしたのである。赤提灯街の灯りが真っ赤に燃えているような飲み屋街であった。
鼠は7時丁度に来てくれた、、流川鬼警部はカウンターの隅に座って待っていた。
「悪いな、、京都に来てる、お前を呼び出したりしてな、しかし、お前が頼りなんだよ、、」と、、言いながら、酒を勧めた。
「いえ、、いいですよ、、旦那には世話に成ってますからね、、こんな時にしか役に立ちませんで、、」と言いながら、、鼠はビールしか飲まないことを告げて、冷たいビールに変えてもらった。
「いいお店ですね、、、酒好きな旦那にはぴったりですよ、、」と、、挨拶をしてから本題にはいった。
鼠は流川警部とだけが分かるような話し方をしたのであった。
「旦那が知りたいのはあの有馬温泉の人でしょう、、やはり、消えましたか、、、そうですか、、、」と、、鼠は大阪の仲間を使って、探すことを約束してくれた。
「旦那、東京では若頭があんなことになったので、副若頭が頭になって、狙っていますよ、、しつこくね、、会長の件は引き受けましたけど、、気を付けてくださいよ、、」と、、鼠と1時間ぐらいは食事をしながら飲んだのだった。
鼠が帰った後、流川警部は一人で酒を呑んだ、寒い冬なので熱燗は五臓六腑に染み渡った。
他に客もいなかったので、、ママが話掛けて来た、ママの名前は砂由美と云った。
「はずれたら、ごめんなさいね、、お客さんは刑事さんですか、、」と、聞いてきたので、刑事では不味いかな、、と、、聞き返した。
「いえ、そんなことはありません、、心配しないでください」と、、言いながらお酌をしてくれた。
そして、美味しい料理を出してくるれので、嬉しくもあり、料理を楽しんでいる京十郎であった。
暫くは捜査で大坂にいるので、寄らせてもらいますと、、言って、その晩は大阪の冬の風を受けながら、ホテルに戻った。
そして、情報屋の鼠の連絡を待つことにしたのである。
16)情報屋「鼠」から連絡が、、、
流川鬼警部は楽しみに「鼠」からの連絡を待っていた、、その待ち合わせ場所が
赤提灯「曙」だった。しかし、待ち合わせ時間になっても「鼠」は来なかった。
代わりに来たのは、「鼠」の仲間で託を持って来てくれた。
「すいません、、流川さんですか、、、大室さん「鼠の本名だった」から、これを預かってきました、、」と、、メモ書きを渡された。
そして、、鼠がこれ無い理由を聞かされたのである、、太田黒一家に殺されたというのであった。太田黒清三会長の住処を聞きこんでいた時に、太田黒一家にその聞き込みがバレて、掴まり、誰に頼まれたかと、、拷問されたという噂ですが、確かな殺され方は分かりません、、と、言って、そのメモ書きを持ってきた男は帰って行った。
流川鬼警部は「くそ、、鼠すまんな、、勘弁してれ、、」と、、地団駄を踏んだ。
そして、、「鼠、仇は執るからな、、本当に済まなかった、、」と、、心の中で手を合わせた。「あの、太田黒の野郎、、必ず、しとめてやるぞ、、今にみていろよ、、」と、鼠の為の「弔い酒」を飲んだ。
流川鬼警部の目には「鬼の涙」が零れた。
「曙」の砂由美ママは無言で、酒を注いでくれた。その晩は黙って酒を呑んで、流川鬼警部は帰って行った、その夜の世風は冷たかった。人の世の儚さを知った夜の帰り道だった。
17)流川鬼警部の目に涙が、、
流川鬼警部は怒りに燃えた、、都合が悪ければ抹殺するという、太田黒清三のやり口にはどうにも我慢が出来なかった。今回の情報屋「鼠」の、死には悔し涙が溢れた。
彼は悪党ではあったが、「義」を弁えた子悪党だった。そして、流川鬼警部には協力もしてくれたし、考え方によっては「良き友」でもあった。
独りホテルに帰った流川鬼警部は、今回は自分のために、わざわざ、京都から,来なくてもよかった大阪で殺されてしまったのである、心から済まないと、手を合わせて謝り、祈った。
流川鬼警部は、もし仮に、この世に天国があったなら、「鼠」には成仏して欲しかったのである。
「ありがとう、、わが友よ、、」と、一人、涙したのであった。
」に誓ったのである。
太田黒清三に関する確かな情報源の一つが消えたのであった。
東京駅へ着いた,その脚で芝浦桟橋へ向かったのだった。そして、流れ者たちの溜まり場でもある「パラダイス」を訪ねた。
そして、元「暁会の幹部」の太田次郎のいる、事務所に顔を出した。
「あれ、、暫くですね、、旦那、元気でしたか、、、そう云えば鼠が大阪で殺されたってね、、噂が入って、、きましたよ、、太田黒会長に、、」
「そう何だよ、、実は俺が頼んだ件でな、、本当に済まないことをしてしまったよ、、」と、、言いながら、頼みがあって,お前のところに来たことを話した。
「そうですか、、まだ、太田黒会長には手をやいているみたいですね、、あの人は腹黒狸みたいだから、、大変ですよね、、」と,、同情してくれたのだった。
「兎に角、あいつは逃げ足が速くてな、、いつも、後手に回ってしまう、、この前、有馬温泉で会った時にケリをつけて置けばよかた、、」と、、後悔している流川鬼警部だった。
「旦那、、鼠と同じくらいに、悪知恵の回る情報屋を一人,紹介しますよ、、そいつは、あだ名がルパンという男ですが、、明日、来ますので、此処へ来てください、、」と言われた。
そして、次の日に決められた時刻に、流川鬼警部は太田次郎を訪ねたのである。
「旦那、この男がルパンですよ、、、名前は名乗りたがらないので、おいおい、聞いてください」と、、一人の小男を紹介してくれた。
「ただし、、このルパンは金をとりますよ、、それで寡黙だし、、いい仕事をしますから、、それは俺が保証します、、使って見てください、、料金も後払いで、納得しない情報なら払わなくても大丈夫ですので、、」と、、太田次郎は言ってくれた。
流川鬼警部は、太田黒清三の調査を依頼した、、連絡はルパンからの一方通行であった、、
始めは太田次郎が仲介をして、連絡を問いますから、信頼関係が出来たら直接の連絡をということになったのである。用心深い男だったので、逆に流川鬼警部は安心したのであった。
そして、流川鬼警部はパラダイスを出て、、警視庁にも寄らずにに大坂へ向かったのである。
今度こそは、太田黒清三を逃がさないぞと覚悟の上での大坂入りであった。
18)情報屋「ルパン」から連絡が、、、
流川鬼警部が大阪のホテルに着いた時だった、情報屋ルパンから電話が鳴り、太田黒清三の隠れ家が分かった、、神戸にある「六甲山の高級別荘地の一角」に城壁のような塀を巡らした屋敷に居たのだった。
その砦のような屋敷からは外には出ずに、指令を出していたのである。
そんな訳で消息は掴めなかったのだった。
その砦のような屋敷の前に立った、流川鬼警部は考えた、真正面から行っても出てこないだろうし、どうしたものかと、、、少しばかり困った。
太田黒清三も今度ばかりは逃げないで、屋敷で悠然と構えていることと思うのであった。
まさか、流川鬼警部が、自分の屋敷の前まで来ているとは夢にも思わないだろうと、、安心はしていた。
しかし、普通の警察官とは違うのであった。
泥棒の真似をしても、中に入ろうと考えていた流川鬼警部である。
太田黒清三のことだから、警備は固くしていると思われた。
しかし、何かある筈だと、様子を見ていて、今更、捜査令状を取ったところで間に合わない筈であり、、そんな情報は流れて、太田黒清三には逃げられるのであった。
そんな時に、出前が正門の脇にある、くぐり戸から入って行った。出前は寿司屋で、流川鬼警部はしっかり、寿司屋の名前を覚えた。そして、その寿司屋を訪ねた。
流川鬼警部はその寿司屋の大将に会い、事情を説明して、了解してもらった。最初は大事なお客なので出来ないと断られたのであるが、太田黒清三の素性を話し、とんでもない極悪人であることを、流川鬼警部は説明して納得してもらった。
彼の為に、どれだけの人が、、ただ,欲徳の為に殺されたかを話したのである。本来は捜査内容を話してはいけないのであったが、、そして、今回は自分が一人で、乗り込み、社会の悪人を退治することまで話したのであった。
寿司屋の大将も流川鬼警部の覚悟を聞いて、「分かりました、、いいでしょう、、おなたの男義に感じました、、、協力しましょう」と、言ってくれた。
「私が、失敗して、、太田黒清三の一派に殺された時には、大将、、あなたにも迷惑が掛かりますので、
その時は警視庁特捜班の江戸警視課長に連絡してください、、守ってくれますので、、本当に無理な頼み事で申し訳ありません。」と流川警部は大将に頭を下げた。
「いいですよ、、あなたも命がけで、国民の為に闘っているんですから、、頑張ってください」と、、言って、その寿司屋の出前用の車を貸してくれたのであった。
流川鬼警部は感謝し、、寿司屋の出前の半纏まで貸してもらって、すし皿の受け取りに出かけたのである。流川鬼警部は覚悟を決めていた、、半纏の下には防弾チョッキを付けて、彼得意の拳銃を隠した。
流川鬼警部も今度ばかりは問答無用の「極悪刑事」に成りきろうと、、、、
19)流川鬼刑事、決戦へ
流川鬼刑事は太田黒清三の堅固な城攻めを始める決意をして、出前のカラ皿を受け取りに太田黒邸の正門脇の潜り戸を叩いて、開けられた小門から中へ入った。
警護の者も不審に思わずに、流川鬼警部を入れてしまったのである。
その後は太田黒清三宅の裏口に廻り、、堂々と邸宅内に侵入して行き、、来ていた寿司屋の半纏を脱ぎ捨て、大声を出した。
「おーーい、、太田黒、、出て来い、、今から行くぞ、、覚悟しろよ、、」と、、怒鳴りながら奥へ進んだ。
途中から警護のやくざ連中が出たきたので、、、
流川鬼警部は出て来て、前を遮る奴らに片っ端から銃弾を撃ち込んでいった。情無用の銃殺であった。
騒ぎを知った太田黒清三は慌てて、、警護のやくざ達を叱咤しながら、大声を張り上げていた。
「馬鹿野郎、、何をもたもたしてるんだ、、相手は一人じゃないか、、早く、片付けろ、、みんなを集めて、撃ち殺せ、、」と、怒鳴り廻していた。
しかし、流川鬼警部の方が進入が早く、迎え撃つ、やくざ簾中の方が後手後手に回っていたのである。
「どけ、どけ、、邪魔するな、、お前ら雑魚には用がないんじゃ、、死にたくなかったら、どくんじゃ、、」と、叫びながら、拳銃を撃ち込み、やくざ達を片付けて行った。
そして、銃を構えた警護のやくざ達に守れた部屋に、流川鬼警部が入って行った、、一斉に鬼警部に銃弾が放たれたが、、同時に流川鬼警部も撃ち返した。
やくざ連中も全員倒れた、、流川鬼警部も撃たれた、、しかし、力を振り絞って、太田黒清三の前に立ち塞がったのである。
そして、、「太田黒、、今日はお前の命日だな、、死ねや、、」と言って、これでもかと銃弾を撃ち込んだ。
流川鬼警部は太田黒清三の最後を確認してから、床に膝まづいたのである、、
「やっと、、決着がついたな、、、少し、疲れたよ。。」と言いながら、撃たれた流川鬼警部も倒れた。
警視庁特捜部の江戸課長は大阪府警から連絡を受けて、飛んで来ていた。。江戸課長は特捜部の仲間を引き連れて、大阪府警の力を借りて乗り込んで行ったのであった。
そして、倒れた流川鬼警部に駆け寄り、、「しっかりしろ、、死ぬなよ、、京十郎、、こんなに撃たれやがって、、救急車呼んで有るからな、、死ぬなよ、、馬鹿野郎、、」と、、抱きげた。
20)誰を守る、、警察とは、、捜査とは、、、
流川鬼警部は倒れて、、救急車で運ばれた。運ばれる救急車の中には、江戸警視課長が付き添っていたのである。
「死ぬんじゃあ、無いぞ、、お前みたいな阿呆はいないよ、、いいか、、死ぬなよ、、」と、、祈りながら病院に着いた。
流川鬼警部には家族は居なかった、恋女房はいたが、やり過ぎた捜査の果てに、逮捕した犯人の家族の恨みをかって、殺されたのであった。その日から、彼の犯罪を犯した者への態度は変わった。
捜査態度も一変して、一人捜査が多くなったのである。
そして、犯罪者、特に権力者に対しては容赦なく対応していった。まるで、復讐者のような態度で、、誰の言うことも聞かなく、強引な捜査をして行くようになった。
しかし、、そんな捜査をする流川鬼警部を、陰ひなたで援護していた江戸警視課長であった。
組織第一にしている警察の中に、流川鬼警部のような、権力者に立ち向かう捜査官が居てもいいと、、思っていた江戸警視課長であった。
そんな意味でも、流川鬼警部には死んで欲しくはなかった、
警察がなんであるか、、国民の安全を守るために、誰にも出来ない、持つことの出来る「捜査権」があるのではないのか、、、
その捜査権を束縛したり、、抑止のために圧力をかけるような、警察であってはならない、、、そう、思い、信じていた江戸警視課長であった。
一人、手術室の前で、、待っていた時間は長かった。
手術室の赤い灯りが消えて、担当医師が出たきた、、そして、、
「命は取り留めました、、、凄いですな、、あれだけ撃たれて生きていることが不思議です、、」と、、江戸警視課長に告げた。
「よかった、、、本当に良かった」と、、呟いていたのである。
第三話「紙風船」
「紙風船」原作者献残屋藤吉郎
1)新宿警察署に起きた「殺人事件」
新宿警察署刑事課に特別捜査班が設置された、、、それは新宿管内では風俗に絡んだ事件が
多かったので、風俗取り締まり班を特別に置き、管理指導するための捜査班であった。
責任者に浜野内涼子警部が就任して、担当捜査官が5人配属になった。
いずれも各課のはみ出し刑事ばかりで、一癖も二癖もあるような捜査官であった。
班長に就任した浜野内涼子警部は北海道警からの転属であり、、その異名が「暴力女デカ」であった、柔道3段の猛者で、、取り調べも荒ポッカたのである。
二人の警部補がいた、、、荒木由美、添田真澄の覚せい剤取り締まりの専門警部補であったが警視庁からの配属であった。
残る3人のうち二人は若手の巡査部長であり、、管内の交番勤務からの配属であった。
残る一人はベテラン刑事で出世などには程遠い、巡査部長で、新宿警察署内から移った物知りオジサン的な警察官であった。
そんな刑事集団が新宿の繁華街を取り締まるのであるが、、朝から晩まで市中見回りが多かった。
海千山千の風俗街の女たちや男達なので、、、取り締まるのではなく取り締まられてしまうのではないかと思われた。
しかし、、浜野内班長の取り締まりは厳しかったのである、、更に二人の女警部補の覚せい剤摘発取り締まりも激しかった、、そして、二人の後輩の若手部下も一緒に強く厳しく取り締まっていった。
一人だけベテラン刑事の平松権兵衛はのんびり構えて、、事後処理をこなしていた。
周囲から見ると動きが激しく、、取り締まりも厳しくしており、、いつも神経を研ぎ澄ましているようで、、いつ弾けても、破裂しても可笑しくないように見えた。
ベテラン刑事の平松権兵衛には気を張り過ぎて、、、危なくみえたのであった。
たずなを執る浜野内班長は一人で走り過ぎるように見えるし、、、二人の女警部補も手柄優先で検挙を急ぎ過ぎるので、、若い二人の部下ももたもたしているように見えて、いつ破裂しても可笑しくない集団に見えた。
ベテラン刑事の平松権兵衛は、その危なっかしい集団を「紙風船集団」と呼んでいた。、、
そのためについたあだ名が「紙風船」だった。
2)風俗取り締まり班「紙風船」が出会った「田舎育ち」
新宿繁華街は夜中でも人通りが多かった、しかし、酔っ払いが多く、、道路に座り込んでいる若者や、路地裏でシャブ「覚せい剤」を密売している奴や、、酔っぱらって喧嘩をして居る奴とか、、いろいろだ。
そんな若者の集団の中には寝る所もなく、、路上で寝る奴もいた。
見回りをしていた「紙風船」が叫び声を耳にして路地裏にとんでいった。
「きやぁ、、、誰か死んでるみたいだよ、、、」と、、らりってる風な女が悲鳴を上げていた。
「紙風船」の荒木由美警部補と若手の杉田巡査部長が駆けつけた。
確かに確認したが「死んで一人の男が横たわっていた」ので、、応援を要請した。
見た目には殺人事件に見えた。
すぐに、浜野内涼子班長が飛んできた、、一緒に新宿管内の事に詳しい、平松権兵衛刑事が付いてきていた。。
浜野内班長は北海道警察から転属なので新宿管内、歌舞伎町繁華街の状況が把握できていなかったので、、その補佐役として、平松権兵衛刑事が付いてきた。
放置された死体は「新宿紅組」という反ぐれ集団の副長太田武と分かったが。
赴任したばかりの浜野内班長は気が短かったので、すぐに、身元確認を兼ねて反ぐれ集団紅組に踏み込もうとした、、しかし、平松権兵衛刑事は止めた。
死体が出たからには用心している筈なので、、調べてから乗り込んだ方がいいと、、
新宿界隈を知っている平松権兵衛刑事は助言をしたのであった。
用意周到に準備した事務所に捜査に入ってたところで何も出ないのがいいところであり。
殺人は殺人課の担当刑事に任せた方が、いいのだと考えた。
その辺の事情を知っていた平松権兵衛刑事は止めた。その晩は「紙風船」忙しかったのである。。。
青森からの家出娘を5人も補導したのであるから。
3)家出娘にてこずる「紙風船」
殺人事件は警視庁殺人課に任せて、新宿区歌舞伎町で補導した5人の女のこたちに、振り回された「紙風船」であった。
担当した「荒木由美」「添田真澄」の警部補二人と、交番勤務から来た若い警察官は、田舎弁というか「東北弁丸出しの言葉」に、、その晩は振り回されていた。
荒木由美警部補がまず、尋ねた、、、
「あなたたちは何処から来たの、、新宿歌舞伎町に何しに来たの、、、」と、、、
すると、年長者のようだった女が答えた。
「あれぇ、、おらーたち、青森からきたんだよ、、、ホストクラブをみたくってよ、、
いい女ならモテるっていうべえ、、だから、来てみたんだべーな。。」
と言われて唖然とした。
すると、添田警部補が、、答えた、、、
「そのホストクラブは危険なところだから、、いかないように、、」と、、諭した。
飛んでも無い「甘い情報」で、つられてくるものだとおもった、
5人の女の子は年が15歳から17歳までの世間を知らない田舎育ちであった。
荒木由美、添田真澄の二人の警部補は恐ろしかった、、こんな純真無垢な女の子が騙されて、いずれは夜の蝶になるのかと。。。
二人の警部補は自分たちの仕事が、、補導がいかに大事で、、必要であるかを実感したのであった。
新宿歌舞伎町をふわふわと飛んで流れる「紙風船」がいかに大事かを知った夜だった。
4)新宿歌舞伎町にきらきら舞う不良花一輪
新宿歌舞伎町には毎夜の如く、不良花が咲いては散っていくような甘い蜜を振りまく毒蜂が飛んでいるような溜まり池があるようだった。
飛んでいる毒蜂を振り払い、、汚れそうな花を守る「紙風船」も、毎夜飛んでいる。
通称「紙風船」の荒木由美警部補は「麻薬取り締まりのエキスパート」であったので、、部下の若手の杉田巡査部長がペアを組んで巡回していた。
もう一組は添田真澄警部補と若手の中村巡査部長がペアを組み,ミニパトーカーで不審者の取り締まりをしていた。
荒木由美警部補と杉田巡査部長が屯する少女たちを見つけて、、傍に近付いていった。
彼女たちは「覚せい剤」を買う金が無いので、、俗にいう「アンパン」を使用して、ふらふらと正気を失って「らりって」いたのである、、、まるで、夢遊病者の如くに、意識が半分ぐらいなくなっていた。そして、悪ガキが近づき、売春をさせていたのであった。
悪ガキの上の組織には「反ぐれ集団」が居た。やくざより始末が悪かった。
彼らは組織と言っても、若さでぐれて、、やくざの真似事のような集団をつくり、麻薬密売、売春管理などをしていたので、、不良少女は彼らの餌食になっていたのであった。
しかし、、反ぐれ集団も最終的には麻薬を扱うので、組織暴力団に組み込まれていった。
新宿には全国の指定暴力団が入り込み、しのぎを削りあっていた。
そんな組織の力と資金力で、反ぐれ集団が組織化されていった。
新宿歌舞伎町では、反ぐれや不良少女が粋がる場所はなく、暴力で抑え込まれていき、その組織で動かされるようになるのであった。
現代やくざは頭脳的であり、巧妙であった。
そんな環境の中の不良少女たちを少しでも救おうと、、「紙風船」は日ごと巡回を繰り返して、努力していた。
荒木由美警部補と部下の杉田巡査部長を意識朦朧な少女たちを補導した。
そして、保護したのであった。
一旦は警察署内に留置して、正常な状態になってから事情いて、対処していった。
補導した少女たちは全てが家出娘だった。
事情を聴くと、、親と旨く行かずに家を飛び出している、、、中には、付き合い家出もあった。
しかし、、大部分が両親との不仲が原因であり、、荒木由美警部補たちは悩んだ。
どうすれば、、家出を防ぐことができるのかと、、家出をした少女たちの話を聞くと同情するところもあった。
紙風船では補導だけして、その事情で補導施設に送ればいいという問題ではないことを痛感させられた。それでも、、悪の牙から守るためには「補導」するしか、今は方法手段がないと、、思われたのであった。
5)新宿歌舞伎町で奮闘する「紙風船」、、、
新宿警察署の中に「風俗取り締まり班」が設けられて、、北海道警察署からの転属であり、、その捜査は男勝りであり、新宿とは何の癒着も関係のない「女猛者の警部」が赴任して来ての取り締まりだった。しかし、、新宿歌舞伎町の隅から隅まで知る尽くしているベテラン刑事の「平松権兵衛」が補佐役として、新宿警察生活指導から配属となっていた。
そして、若手女警部補の荒木由美、麻薬密売専門の刑事が公安から配属になり、新宿歌舞伎町管内の麻薬密売撲滅を推進することになった。
もう一人の女警部補は「売春取り締まり専門職」の添田真澄で、大阪府警からの転属となっていた。
他に若手の巡査部長二人を、、東京都内の交番勤務と機動隊から選抜したのであった、、、全てを、新宿歌舞伎町という、、悪のやくざ組織が蔓延る街の清涼剤にと、、警視庁本部の刑事局長「大前田総一郎」の計らいで、、新宿警察署内に設置してあるが、、直属の指揮系統は警視庁に属している、、特務機関であった。
若手の巡査部長は二人とも柔道と剣道の有段者を選び、射撃の腕も一流である、、、中村太一巡査部長と杉田寿三郎巡査部長で、、、敏腕な女警部補の早い話がボディーガードであった。
荒木由美警部補と杉田巡査部長がペアで、、添田真澄警部補と中村巡査部長が一緒の巡回をしていた。
二人の女警部補はやる気満々で、、捜査取り締まりをビシビシやっていった。
特に「反ぐれ集団、紅グループ」の関係事務所や経営する店舗には毎日のように顔を出して、、、「今日は大丈夫かな、、責任者の青山にいっとくようにな、、薬はやるなよ、、すぐに情報が入るから、、がさ入れをするからと、、、」
麻薬を扱わなければ維持できない「反ぐれ」に意地の悪い冗談を言っては帰った言った。
「まったく、うるせえ奴らだな、、糞くらえ、、」と言いながら、毎日塩を巻かれていた。そんなことは百も承知の荒木警部補たちであった。
とにかく、毎日顔を出して、すこしでも権勢を掛けて、忘れたころにがさを入れて、違反者を検挙を繰り返していた。そして、、添田警部補の売春取り締まり班は目星を付けたクラブや酒場を巡回して、様子を見ていたのであった。
荒木班も添田班も手を緩めずに巡回取り締まりをして、、時たま「がさ入れ」をして、、事件を未然に防ぐことに専念していた。
そして、時たま班長の「浜野内警部」が同道することもあった。
荒木警部補も添田警部補も手抜き捜査や巡回をすることは無く、、歌舞伎町内の街角で屯している少年少女たちには気配りをしていた。
そんなある晩に、、新宿警察風俗係りに連絡が入った、、、「助けてーー殺される、、」という悲鳴にも似た叫びであった。夜の巡回をしていた、添田班に至急、連絡を取り、現場に行かせた。
不良少女たちが喧嘩をしていたので、、駆け付けた添田警部補と中村巡査部長は仲裁に入り、喧嘩をとめた。
その中の一人の少女が、ナイフを振り回していたので、それをとめた、、さすが中村巡査部長であった。
そして,落ち着かせてから添田警部補が事情を聴いた、、、理由は不良少女たちの縄張りがどうのこうのであり、、売春行為でもめていたのであった。
彼女たちには売春による売り上げが、縄張りによっては客の取り合いがあるようなのだ。
添田警部補によれば、、「ふざけるな、、他人の土地で、、しかも売春だよ、、何が縄張りだと言いたい、、」のであった。
その個人的な感情は抑えて、警察仕事をした。
彼女たちを管理しているのは「反ぐれ集団、紅グループ」であり、、売春管理元はひとつであった。そこで応援を呼んだ。
その場の喧嘩していた全員を補導した。「売春取り締まり」で、、そして、詳しく取り調べて、今回は「反ぐれ集団紅グループ」と、それらを管理している「組織暴力団」の捜査まで食い込んでやろうと、、浜野内班長警部は燃えたのであった。
6)浜野辺警部班長は燃えた。
毎日、荒木警部補の話を聞き、添田警部補の報告を聞いているうちに、浜野内警部班長は腹が立ってきたのだった、、二人の警部補と二人の若手巡査部長が張り切って、新宿歌舞伎町管内を巡回して、取り締まりを繰り返しても、検挙できるのは末端の雑魚ばかりだった。
それでも立派に社会には貢献してはいるが、、おおもとで胡坐をかいている、組織やくざたちを許せなかったのである。。。なんとしても、、竈の火を消さないと、、煮だったお湯は焼けどを繰り返すのだった。
そこで、浜野内警部班長は部下の捜査員全員で相談をしたのであった。
特にベテラン刑事の平松権兵衛捜査員には、いいアイデアを期待したのだったが、、それは外れた。
彼は経験は豊富であったが、新宿歌舞伎町に慣れ過ぎというか、なれ合いに染まってしまっていた。
刷新的なアイデアは若手巡査部長たちの方が、その考え方はユニークであった。
不良グループに潜入スパイを潜り込ませるとか、、、軽い罪の不良たちを許す代わりに情報屋に仕立てるとか、、極端な話は「国家権力」を盾にとって、拷問に近い脅しをかけて、白状させるとか強硬な考えまで飛び出した。
浜野辺警部班長は聞いていて、どれもいいアイデアではないように思われたが、意見が無いよりはましだと考えた。
二人の女警部補は、裏付けというか「証拠固め」のための、、絶対的な証拠がほ欲しかった。
そのためには、「違法捜査」ではあるが、、若手巡査部長たちが言っていた「潜入捜査員」を送り込んだ方が早道ではあるという結論が出たのであった。
危険ではあったが、、その方法をとることにしたのである。
浜野辺警部班長は全国の女囚刑務所の中から、気骨があって、度胸も備わっていて、、頭脳明晰な模範囚を二人、選んで来たのであった。
危険な賭けではあったが、、浜野内警部班長は自分の警察官生命をかけたのである。
浜野内警部班長は警視庁刑事部長「大前田総一郎警視」の許可をもらっての行動であった。
そして、浜野内警部班長は若手の杉田巡査部長を連れて、九州佐賀刑務所へ向かった。まずは暴行障害の懲役に服している「御影京子20歳」を迎えに行った。
始めた有った浜野内警部は、、静観な狐顔をしたいい女だったので、直観ではあるが気にいった。
そして、佐賀刑務所を出る時にも、、「いいんですか、、手錠をはめないで、、」と、、刑務所担当係りに云われたが、、、「ああ、、いいよ、、心配しなくても、、」と、、豪快な笑いが出たのであった。
もともと、浜野内警部は男勝りの女刑事であった。
行動そのものが男ぽっく、大胆であったのである、、、性格的に一目見て信用できると思えば、どこまでも信じ、騙されるまで付き合うのであった。
そんな彼女の性格を知った上での登用であった、、警視庁刑事部長「大前田総一郎」は彼女の父親を良く知ってもいたので。
一緒に行った杉田巡査部長も心配そうに「大丈夫ですか、、、」とっ言ってきたが、笑い飛ばした。
帰りの新幹線の中で、、御影京子に対して「あんた、、お昼の弁当はなにがいい、、」と、聞いておいて、、「そうだ、自分で好きな弁当を買ってくればいいと、、」と、、お金を渡した。
そして、「私の弁当も買って来てくれ、、、肉がいいな、、、」と、、一人で行かせたのであった。
御影京子は二つ弁当を買って戻って来た。
それを見た杉田巡査部長は「凄いな、、、」と感心したのである。
帰りの新幹線の中では、まるで母娘のような感じで東京についた。
そして、東京駅に迎えに来ていた平松権兵衛刑事と荒木警部補に、御影京子を預けて、その足で栃木刑務所に向かった。御影京子を手配しておいたワンルームのマンションに連れていく指示をだして、、、
同じように栃木刑務所からも障害暴行の刑で服している「白鳥恵子」を連れて、浜野内警部は戻った。
7)浜野内警部は大胆な潜入捜査を指示した。
浜野内警部班長は全国から選んで連れて来た女囚二人を一日だけ特訓したのであった。
頭のいい、悪女である二人の女囚の、、御影京子と白鳥恵子は呑み込みも早かった。
「ねぇ、、警部さん、私らを信用して大丈夫なの、、途中で屯ずらしたらどうするの、、私ね、、あんたには義理も恩もないから、逃げるよ。。」と、言い出した
すると、、もう一人も「私なんか、、鼠とりが鼠になるよ、、、面白いもの、、、新宿歌舞伎町だもな、、天下の歌舞伎町だ、、、薬も手に入るしな。。遊んじゃうよ、、きっとな、、
まるっきり、警部さんの言うとりにはならないけど、、いいの、、」
と、、二人とも今から、遊びに行く気分であった。
浜野内警部班長は平然として云った。。。
そして、、「好きなようにするといいよ、、、私はそんな軟じゃあないからな、、お前らを信じることにしたから、、、一度決めたら、どこまでも一緒だ、、、、あはあはあはっ、、」と、笑い飛ばした。
二人の女囚は驚いた、、「たまげたな、、あはあはは、、そこまで信じられたら、、やるしかないな、、、私は引き受けたよ、、、」御影京子は承諾した。
すると、、白鳥恵子も「面白そうだ、、やってみるか、、」と、、然し、、「まずく成ったら、私は逃げるからね、、命あってのものだからね、、」と、、やることにしたのであった。
二人の女囚の御影京子と白鳥恵子は新宿歌舞伎町の夜の雑踏に消えたいった。
歌舞伎町の闇は深かった。
浜野内警部班長は心配する部下たちを気遣いながら、、夜の巷に消えた行った二人の女囚を信じて待つことにしたのであった。
ネオン輝く街並み、彩る女たちの夜の蝶が羽ばたく歌舞伎町に、今夜も散るであろう花弁を、どれだけ救えるかと、巡回する「紙風船」であった。
そんな潜入捜査を進めながら、荒木警部補チームと添田警部補チームは、夜の街なみを、、公園のベンチに寝てはいないかと心配しながら、歩き廻っていた。
僅かに残る街路樹の木々の葉が風にそよぐのを見ては秋が深まってきたことを肌で感じながら。。頑張る「紙風船」であった。
8)潜入捜査の御影京子から連絡が入る、、
新宿歌舞伎町の暮れも押し迫り、、街路樹に木枯らしが吹きあたり、落ち葉もなくなった、そんな夜に潜り込んだクラブ「花弁」の御影京子から連絡が入った。
連絡内容は、「売春現場」を見つけ、その仕組みを明るみにしたので、一度,下見がてらに来て欲しいと言ってきた。
場合によっては、その時に現行犯で、売春元の主犯格やくざを挙げてもいいのではないかと言ってきたのであった。
浜野内警部班長は考えた、、「やるなら、、一気に潰したいので、、」と言って、警視庁特別警察官の「響竜子警部補」を行かせたのであった。
潜入捜査の更に潜入捜査であった。
御影京子を疑うわけではないが、、更に念押しをしたうえで、がさ入れに入ろうと決めたのであった。
寒い冬空の暑い戦いであった。
新宿歌舞伎町は女の闘いで燃えたいたのである、、黒い闇夜に赤々と、、、
そして、御影京子がクラブ「花弁」で、売れっ子になり、、そのクラブを経営している「新宿花園会の若頭、花岡寿」に気に入られていたのだった。
危ない賭けでもあった。
御影京子は半年をかけて、新宿花園会に食い込んでいた。
そして、、男と女である、、売春の仕組みを知ることが出来たのであった。
そこで、更に警視庁特別捜査官の「響竜子」が更に潜り込んだのであるから、、浜野内警部班長はしたたかであった。
そして、確証を掴んで、浜野内警部班長は、警視庁特別機動隊を引き連れて、新宿花園会本部の事務所に乗り込んだ。
有無を言わさず、、がさ入れだった、、「銃刀法違反での検挙」「売春防止管理法違反」や。「反ぐれ集団紅グループの覚せい剤密売」などの一斉検挙で、新宿花園会の花岡寿若頭を始め、数人の幹部連中を連行して留置したのであった。
浜野内警部班長はこれで、売春組織の一角を潰すことは出来たと確信した。
まだまだ、、その他の指定暴力団が仕切る犯罪組織は多い、、気は抜けなかった。
更に、捜査方法は手段を考えないと、、、思う浜野内警部班長であった。
そして、もう一人の潜入捜査の「白鳥恵子」の連絡を待ったのである。
浜野内警部班長は年の瀬も押し迫った、新宿歌舞伎町の夕暮れを独り歩きながら、枯れ葉舞い散る街並みを、、、この花街を守ることの難しさを冬空の星屑を見つけるより難しいと思ったのであった。
9)潜入捜査員、「不良女囚、白鳥恵子」
浜野内警部班長が送り込んでおいた潜入捜査の「女囚白鳥恵子」は新宿歌舞伎町で女不良番長になっていた。関西からの流れよたくれ女として、名前を売っていたのであった。
当然のことに。反ぐれ集団「紅グループ」に目を付けられて、もめた挙句に。
そして、歌舞伎町で女番長にのし上り、、歌舞伎町のネオン街を闊歩して歩いていた。
証拠の裏付けを執るために、、覚せい剤の密売にも関わっていったのであるが、、白鳥恵子は、潜入捜査でやってはいけない、、情を絡めてしまい、、同じ田舎「福島」から出て来た少女を助けて、逃がしたのであった。
それが、反ぐれ集団のリーダー、青木次郎にバレて、リンチをされたのであった。
グループでの掟ともいうべき、決めごとを破ってしまい、、わからない筈の少女を逃がしたことが、反ぐれ集団の中でしのぎを争っていた、別女番長グループにチクられてしまったのであった。
裏切りに対する見せしめともいうべきリンチはきつかった。
大概の拷問には平気であった白鳥恵子も,、根を挙げそうになったのであるが、、逃がしたはずの少女が戻って来た、助けてくれたのであった。
もともと悪の女囚の白鳥恵子も黙っては居なかった、新宿警察署の浜野内警部班長に連絡する前に、リンチをしてくれた、、反ぐれ集団の青木次郎リーダーと、同グループの別不良女番長「矢島洋子」に報復をしたのであった。
女囚白鳥恵子は暴力的な残虐をしての服役であったから、、歌舞伎町で女不良グループを集めて反撃に出たのであった。
男も女も喧嘩すれば、、道具をもってすれば女も強かった。
新宿歌舞伎町のネオン街で、集団でリンチをすれば、ビルの合間の出来事だから目立たなかった。
その喧嘩様子を、白鳥恵子は浜野内警部班長に連絡をとり、、一斉に検挙させたので
有った。。。頭脳的な反ぐれ集団のリーダー青木次郎の逮捕であり、、女不良グループの摘発であった。覚せい剤の密売も暴かれて、反ぐれ集団茜グループの解体に繋がった。
浜野内警部班長の潜入捜査摘発は上手く行ったので、、違法捜査ではあるが、青少年を守るために、、社会悪の毒我退治にはいいような気がした、浜野内警部であった。
10)秘密警察組織を創る。。。
浜野内警部班長は進言をした、、、今回の潜入捜査による成果を、、そして、覚せい剤密売組織撲滅には浜野内警部班長が計画した、女囚犯による秘密裏に行った捜査が組織やくざの一部を壊したのであった。
その結果を管理職である、警視庁刑事部長「大前田総一郎」に相談をしたのであった。
「危険すぎると反対をされたが、、」浜野内警部の熱意に押し切られて、承諾をしたのだった。
浜野内警部はせめて、自分が管轄する新宿警察署管内だけでも、彼女は「秘密警察」なるものを創り、覚せい剤密売や売春から若い少年少女を守りたかったのであった。
新宿歌舞伎町の夜の街で、、反ぐれや組織やくざの資金源に利用されていると分かっていながら、阻止できない悔しさを味わってきた警察であった。
そして、そのことを知ってか知らずか、、肩で風切る無法者を許せなかった。
浜野内警部班長であった。
「秘密警察」組織から得た情報をもとに、、荒木警部補や添田警部補たちが巡回や捜査がやり易い環境を確立したかったのである。
今一歩のところで逃げられた、犯罪を阻止して、悪行が蔓延る世界を少しでも無くしたかったのであった。
今回の御影京子や白鳥恵子が任務遂行して、、浜野内警部班長の元に帰ってきた時に、心の底から感謝した。「ありがとう、、二人ともお疲れさまでした、、これで、あんたらは自由の身だからね、、自分の好きな道を歩けばいい、、本当にありがとう、、」と、、二人が無事に戻ってくれたことを喜んだのだった。
二人は意外とけろっとしていた、、「良いよ、、そんなに頭下げなくても、、」と京子は言ってくれた。そして、恵子も「結構、楽しんだよ、、こっちこそありがとう」
と、、笑顔を見せてくれた。
「案外さ、、人の為になるって思いながら、悪さをするのも、なかなかいいもんだな、、」と、、云いながら、二人で相談したのかも知れなかっが、、、
「班長さん、、暫く、警察の真似事してもいいかな、、これといって、やることもないから、、手伝うよ、、」と、言ってくれた。
浜野内警部班長はこの二人なら大丈夫だと確信したのだった。
そして、、浜野内警部は休暇を取り、二人を連れて骨休みを兼ねて、温泉旅行に出かけた。
二人も喜んでついてきたのだった。浜野内警部班長は二人の頼もしい「秘密警察官」が出来たと嬉しかった。
寒い冬も終わり、心地よい春風が吹く、、日光の温泉街を歩く3人の姿があった。
11)女囚探し、、、全国の刑務所へ。
春風がそよぎ、、桜の花もつぼみが大きく膨らみ、桃色の淡い花が開くのもまじか、中禅寺湖畔を散歩しながら、浜野内警部は呟いた。
湖畔を渡る波風が清々しかった、、、「京子、、恵子、、今回は本当にご苦労様でした、、あなたたちは凄いよ、、本当は素敵な女(人)だったのね、、、よかったら、これからも付き合ってほしいな、、」と、、云いながら、二人の素敵な悪女を眺めていた。
「一度は捨てた女だから、、チャンスをくれた班長には感謝してるよ、、、素敵な楽しい人生をありがとう、、」と、いう、、御影京子だった
白鳥恵子も、、「私みたいな、、世の中のはみ出し女を信じてくれて、ありがとう、、私も楽しかったよ、、、」笑みを浮かべてた。
そして、自由の身にはなったが、、自分たちと一緒で、、中途半端なやさぐれ人生を歩いている奴らを救ってやりたいと思い、、これからも、浜野内警部の唱える「秘密警察」とか、、云い組織で動いてもいいと、、承諾をした二人であった。
春うらうらの東武東急電車で東京浅草に戻った二人は、、雑踏の中に消えて行った。
連絡は常に浜野内警部班長に直接取ることで、、二人の「女囚秘密捜査員」は東京の巷を徘徊し始めた。
浜野内警部班長に連絡が取れない場合は、、新宿警察署風俗取締り課の平松徳兵衛刑事に連絡をすることにしていた。
浜野内警部班長は、更に、全国の女囚から、、秘密捜査員にするための、女囚候補者を絞って、選んでいた。
そのために、全国の女囚刑務所を訪ねた。広島刑務所の青少年育成施設から、一人の女囚を見つけた面接をしたのであった。
集団強盗の一員であったが、、その責任の取り方の潔さと、、腕っぷしの強さに目を付けたのであった。運動神経も抜群であり、、頭脳テストも群を抜いていた。
名前は「海道八千代」であった。
そして、もう一人は仙台刑務所の障害で服役していた、、「大鳥竜子」であった。両親に早く死なれて、里子に出されて、15歳から流浪の旅をしていた不良少女であった。流れ着いた先が的屋の貸元の家であったために、「女的屋」の修行をしていた。
その家業のいざこざから出入りになり、、女だてらに斬りこんで、怪我して、挙句の果てに逮捕された女極道であった。
そんな二人を、浜野内警部班長は東京へ連れてきたのであった。
12)女囚「海道八千代」「大鳥竜子」が秘密捜査員に、、、
浜野内警部班長は新宿歌舞伎町から「覚せい剤密売」「売春」を殲滅するために、新たな潜入捜
査を計画していた。
新宿歌舞伎町の街並みに、さわやかな春風が吹くような、誰もが安心して楽しめる街にしたかったのである、、日本の町は何処へ行っても、濁った風は吹いているが、、せめて、女の涙風が吹かないような、、健全な街並みにしたいのだった。
そのために、、どんな小さなことでも努力をしていきたかった。
そして、荒木由美警部補チームも添田真澄警部補チームも歌舞伎町の巡回、捜査摘発を日々、努力していた、、更に、秘密捜査員の御影京子も大鳥恵子も悪行退治のために地下組織に潜入していたのであった。その上に秘密捜査員を二人増やしたので、浜野内警部班長はその管理で忙しかった、その補佐役をベテラン刑事の平松権兵衛が補っていた。
平松権兵衛刑事は警察組織内のことも、新宿歌舞伎町の事も知り尽くしているので、浜野内警部班長は助けられていた。
彼は出世欲もなく、、黙々と刑事生活を送ってきたので、冷静に物事を判断できる男であった。
そんな体制を敷いている、新宿警察署風俗係に、秘密捜査員の「大鳥恵子」から連絡が入った。その日は浜野内警部班長が法事で、北海道に帰っていたので、平松権兵衛刑事が対応した。
新宿歌舞伎町には「反ぐれ集団紅グループ」とは別に、、指定暴力団「関東連合会」の傘下の
「反ぐれ集団があって、それらの勢力争いも激しかった。
彼らの資金源である「覚せい剤の密売」は鎬を削っていたのだった。その、縄張り争いは日ごとに起きていた。
その争いに関して、秘密捜査員の大鳥恵子が情報を入れてきた。
新宿警察としても、その都度、取り締まることは大事であったが、覚せい剤密売の取り引きが、まとめて行われるという事実を知ったので、連絡を受けた平松権兵衛刑事はすぐに、浜野内警部班長の了解をもらって、警視庁本部に連絡を入れた。
そして、その取引は未然に防ぎ、関係した「反ぐれ集団橘会幹部」や立ち会った「関東連合会」幹部やくざ数人を検挙出来たのであった。
足がかりを付けた警視庁麻薬対策課が、それらの組織の撲滅を計った。
13)新宿警察署風俗係の荒木警部補チームを助ける大鳥竜子
覚せい剤や「あんぱん」を使用して、幻覚症状を起こしている不良少女グループに絡まれて、歌舞伎町の裏通りに曳きづり込まてた、荒木警部補チームの二人が警察官にも関わらず、暴行を受けていた時、、
極道崩れの女囚「大鳥竜子」に、助けられた。
「こら、、てめぇら、何晒してんねぇ、、、辞めんか」と言って、不良少女たちを蹴散らしてきた、女番長がいた、、、いかにも極道ねぇーちゃんみたいだった。
10人ぐらいいた不良少女たちはたじろいた。
「お前ら、、まっぽをいびって、どうするんね、掴まるのがいいとこだろ、、くだらん、辞めときゃ」
と言って、「それより、、お前ら、歌舞伎町でとぐろ巻いているんなら、もっと、金になることせんか、、」と、、云いながら、不良少女をまとめてしまった。
、不良女たちを連れて、ネオン街の闇に消えていった。今、新宿歌舞伎町で売り出し中、、
「大阪の龍」という女番長だったのである。
浜野内警部班長が潜り込ませた「女囚秘密警察官」であった。
荒木由美警部補と杉田巡査部長は急場を救ってくれた、、二人とも武道は有段者であり、決して不良少女たちに劣っては居なかったが、、女子供相手では状況が悪かったので、辛抱していた。
そして、二人は救ってくれた女極道のような女番長が「女囚秘密警察」とは知らないのであった。
そのころ、浜野内警部班長が新しく、ネオン街のクラブ「花美」に潜入させた、街道八千代は夜の蝶に紛れて羽ばたいていた。容姿健美な海道八千代は、源氏名を「さゆみ」と名乗り、男好きのする顔で男を酔わせたいた。
そのクラブ「花美」で瞬く間に、ナンバー1に追いつく売り上げを挙げる女になっていた。
毎夜、通ってくる助兵衛な男蜂からちやほやされていた。そんな女、街道八千代に目を付けたやくざがいた。新宿に巣くうやくざ組織「中道狂人会」という、武闘やくざ集団の大浜参与部長という男だった。凶暴でいったん怒ったら、相手を殺すか片和になるまで殴り倒すような大男でもあった。
そんな危険な男に目を付けられたのでは、不味いと思った、街道八千代であった。
頃合いを見て、、消えた方がいいと、、女の勘で思えたのである。
そんな二人の「女囚秘密捜査官」の身の危険も察知したので、守らなければならなかった、浜野内警部班長は気の休まる暇はなかった。
今夜も歌舞伎町には色とりどりの夜の花が咲き、、そして、散っていくのだと思うと、、寂しい街だった。
14)女囚「御影京子」組織やくざに正体がバレる
潜入捜査してた女囚「御影洋子」が、やくざ組織の懐深く入り過ぎたために、その組織の幹部「服部五郎」に、その正体がバレたのであった。
服部五郎は関東連合会櫻木会の中でも知恵者で通り、会長二階堂譲三の信任が厚かった、、次期若頭の出頭候補で有った。
そして、新宿歌舞伎町に乱立する組織暴力団の中でも、巧妙さでは群を抜いていたのである。また、経営する高級クラブ「花の園」は、監理売春でも有名であったが、掴まるようなミスはしていなかったのであった。
浜野内警部班長も何度も試みたががさ入れは失敗していたので、、女囚御影京子を、高級クラブ「花の園」に潜入させていたのであったが、
服部五郎に見抜かれ、組織やくざの事務所内に監禁されてしまっていた、、そして、拷問を受けた。
その話を、後から潜入した女囚「白鳥恵子」が知り、、浜野内警部班長へ連絡をしたのであった。
それを知った浜野内警部班長は関東連合会櫻木会事務所に乗り込んだ。
なにがなんでも助けないと、、自分の命に代えても救出しなければならないと、、腹を括って、部下の杉田巡査部長と中村巡査部長の猛者を引き連れて、、服部五郎を目掛けて飛び込んだ。
そして、強引に銃で威嚇射撃して、服部五郎を捻じ伏せた、、、
「この野郎、、舐めるなよ、、監禁した女を出しな、、、」
「捜査令状だと、、ふざけるな、、手前のような屑には、関係ねえ、、」
と、、威嚇どころか、脚に銃弾を撃ち込んだのであった。
服部五郎が悲鳴のような声で叫んだ。
「助けてくれ、、警察がこんな非道をしていいのか、、」と、、、
浜野内警部班長は、、「何がたすけてくれーだ、、この下種野郎、云わないと、、殺すぞ。。」と、、云いながらに二発目の銃弾をもう一方の脚に打ち込んだのだった。
服部五郎も浜野内警部の鬼のような形相に肝を冷やして、、
呻くような声で、、「誰か、、奥の部屋の女をつれて来い、、」と、命令をしたのであった。
御影京子が血だらけになって、連れて来られた。
すぐに、杉田巡査と中村巡査が近づき、ぐったりした御影京子を支えたのであった。
その姿を見た浜野内警部班長は腹の底から怒りがこみあげて来たと同時に涙が何故か溢れた。
そして、浜野内警部班長は、服部五郎に銃弾をこれでもかと打ち込んで殺したのであった。
更に、事務所内にいた「関東連合会桜木会」全員を皆殺しにしたのである。。
それを見ていた杉田巡査と中村巡査は恐怖を覚えた。
ぐったりした女囚「御影京子」を病院に連れて行ったが、、彼女は意識が無くなっていた。
新宿総合病院で手当てがすんで、病室のベットに、、、その横顔は拷問を受けた彼女にしては清々しかった。
浜野内警部は、、「すまない、、ごめんな、、京子、、許してくれ。。」と、、御影京子の無事を祈った。
「京子、、死ぬなよ、、生き延びてくれ、、頼む、、」と、、願いながら、京子の病室から離れられなかった。
一緒に日光へ温泉旅行に行った、「白鳥恵子」も来てくれた。
15)女囚秘密捜査員「御影京子」療養に、、、
関東連合会桜木会の本部事務所に乗り込んだ、浜野内警部班長たち3人は、御影京子を救い出して、覚せい剤密輸関係の服部五郎幹部やくざたちを殲滅したが、その見返りに受けた、
御影京子の拷問の傷は大きかった。
浜野内警部の心は痛んだ、、「すまなかった、、京子、許してくれ、、もう少し早く、助けだすことが出来なかったと、、」後悔した。
今は、御影京子が元気になってくれることだけを願った。
そして、女囚秘密捜査員「白鳥恵子」が、病院に駆けつけてくれたので、浜野内警部班長は頼んだのだった。
「恵子、、関東連合会桜木会の潜入捜査は中止して、、京子についていてやってくれ、、
それから、完全に回復するまでの間、療養中もや頼むな、、」と、、頼んだのであった。
「分かった、、任せておいて、、」と、、京子の身を心配してくれた。
その後、浜野内警部班長は、新宿警察署風俗係を挙げて、関東連合会桜木会のガさ入れを行い、、変わったばかりの櫻木会の櫻木太蔵会長を「暴行教唆」や「麻薬取締法違反」更には「銃刀法違反」などで検挙したのであった。
関係幹部やくざ連中の事務所も方端から、浜野内警部班長は無茶とも思える捜査検挙を行っていった。
傍から見れば、国家暴力の暴走とも取れた、、彼女から言えば悪くいえば「報復」であったような、、、そんな風評はお構いなしだった。
そんな行動に、白鳥恵子は嬉しかった、、自分のような女囚の為に命を掛けてくれたことに感謝したのだった。後でその話を聞いた御影京子も、嬉し涙を流した。
そして、今、歌舞伎町の潜入捜査をしている、、
「海道八千代」と「大鳥竜子」にも連絡をとり、、「中道狂人会」の大浜参与には十分気を付けるようにと指示をしたのだった。
今までの組織やくざの中では武闘派で危険すぎるので、深入りをしないように念を押した。
なるべく早く、引き揚げるようにと、、
確かに潜入捜査は成果を上げてはいるが、今回の御影京子を見ると、、やはり、危険すぎたと反省する浜野内警部であった。新宿歌舞伎町の夜のネオン花も、気持ちではあるが、濁った花が綺麗になったような気もしたのであった。
今年の夏こそは古き時代の打ち水が似合う街並みなって欲しいと願うばかりであった。
16)女囚「海道八千代」と「大鳥竜子」の働き
新宿歌舞伎町で最も武闘派で、悧巧な商売をしているのが「中道狂人会」であり、、その陣頭指揮を執っているのが大浜五男参与部長であった。
思いっきりがよくて、ことが起きた時の後始末がいいのである、、、証拠をすべて消滅させてしまうのである。早い話が、この世から消してしまうのであったから、、彼には「もったいない」の心がないのであった。
どんなに自分が必要であっても、「まずい」「やばい」と思ったもの、、思った人間は切り離し、処分してしまうのである。言い換えれば「冷酷無比」というか「残忍」な男であった。
「間違いました、、、許してください、、、勘弁してください」は無いのである。
それを知っている人間は、謝る前に逃げ出していた、、然し、どこまでも追いかけて始末するのであった、、、睨まれたカエルのごとくであり、、逃げた者に対しての処刑は「残酷残忍」であった。
そんな男が経営する、高級売春クラブ「花美」へ、潜入捜査で潜り込んだ,海道八千代と大鳥竜子の二人に、なぜか不安と危険を感じた、浜野内警部班長は引き上げの指示を出したのである。
以前より、潜入捜査員の女囚の彼女たちを守るために警視庁特任課の「響竜子警部補」を潜り込ませたいた浜野内警部であった。
そして、響竜子警部補から連絡があり、、中道狂人会の大浜参与部長の動きが可笑しい、、二人の女囚秘密捜査員が「危険だと、、、」
それで、、浜野内警部班長は二人に指示を出したのであった。
海道八千代は間に合ったが、、大鳥竜子はすでに、大浜参与部長たちに拉致されたあとだった。
「まずい、、、」と、思い、単身で浜野内警部班長はクラブ「花美」に急いだ。
そして、、クラブ「花美」はオープン前だったので、クラブ事務所に大浜参与部長は数人の配下を従えて、大鳥竜子を拷問にかけようとしていたところだった。
一糸まとわぬ白鳥竜子は天井から下げたロープで吊るされていた。
「やめろ、、、てめーら、、ぶち殺すぞ、、」と、、云いながら、浜野内警部は自摸の通りに、拳銃を撃ちながら、大浜参与部長に、、云うなり銃弾を撃ち込んだ。
廻りにいた数人のやくざ達にも銃弾を放った。
大浜参与部長も撃たれながら、、浜野内警部班長に撃ち返したのであった。
彼女も慌ててきたために防弾チョッキを付けていなかったので、撃たれた、、しかし、怯まずに、大浜参与部長に、、「この野郎、、」と、云いながら行き根が止まるまで打ち込んで、
彼女も倒れた。
銃撃戦が終わったところに、、潜入捜査で潜り込んでいた響警部補が飛び込んで来た。
「浜野内警部、、、しっかりしてください、、、大丈夫ですか、、」と、、抱き起すと、、
「大丈夫だ、、大鳥竜子をおろしてくれ、、頼む、、」と、、云いながら、響警部補に指示をしたのだった。
下ろされた大鳥竜子は浜野内警部に近寄り、、「班長、しっかつしてください、、」と、、云いながら、抱き着いて泣きじゃくった。
「班長、、死なないで、、起きてよ、、」と、、自分の姿より、浜野内警部を心配したのだった
その後の処理は響警部補がてきぱきと片付けた、そして、、救急車もすぐに来て浜野内警部は警察病院に運ばれた、白鳥竜子は付き添っていった。
中道狂人会は監理売春法違反、麻薬取締法違反、銃刀法違反、暴力教唆違反などで、多数の逮捕者が出て、、解散までに追い込まれたのであった。
今回の浜野内警部班長の活躍で、新宿歌舞伎町の夜の巷は。かなり静かになった。
しかし、悪行の栄える夜のネオン街は、また、そのうちに濁るのであろうと、、繰り返し繰り返し人は、悪を好んで蜜を吸い求めてやってくるから不思議だ。
浜野内警部は危機一髪で有ったが、一命を取り留めたのだった。
ある晴れた春の陽に、、怪我をした浜野内涼子が4人の女囚と言われた女たちと、中前寺湖の水辺の洒落た山荘にいた。
浜野内涼子は銃弾で撃たれ、下半身麻痺を起こして、車いす生活になったので。
警察を辞めて、、4人の女囚と山荘経営を始めたのであった。
湖畔には5人の笑い声が響いていた。
17)女囚と共に。。。。
浜野内涼子は清々しかった。車椅子の生活になったが、素晴らしい女性4人に囲まれていた。
人は悪女というけれど、この世で最も素晴らしい彼女たちであった。
浜野内涼子の人生は悔いのない、、充実した日々を過ごし、、今また、悔いのない人生を歩いていた。
小さな山荘ホテルだけど、娘たち4人に恵まれた、いつも笑いの絶えない、日々を楽しんでいた。
そんな、ある日、嬉しい客が来てくれた。
新宿警察署の風俗係りの連中と、、昔の仲間が揃って、顔を出したのであった。
退職した平松権兵衛さんと、、新宿警察署風俗係りの班長に出世した響警部補が、警部に昇進して、二人の荒木警部補と添田警部補を連れて、、、
風俗係りも捜査員が増えたので、揃って来られたのであった。
杉田巡査と中村巡査は今回は来られなかったが、次回は参加したいということで。。。
「浜野内警部、、班長のお陰で、みんな元気です、、そして、逞しく成長しましたよ、、ありがとうございました、、、」と、、響警部は深々と頭を下げた。
「みんな、浜野内警部の働きで、新宿歌舞伎町も大分、静かになりましたよ、、それを持続したいとみんなで頑張りますから、、見ててください、、
更に、4人のあなたたちの働きは素晴らしかったわ、、本当にありがとうね、、」と、、4人の元秘密捜査員であった彼女たちに礼を尽くした。
そして、その晩は楽しい食事会になり、、それぞれに歌舞伎町の街を懐かしんだのだった。
第四話「無常道」
「無常道」原作者 献残屋藤吉郎
1)非情な無常道を走る刑事
この世には巨悪な悪事を働き、、弱者を叩き潰す悪人が多い。
その巨悪に立ち向かう熱血漢刑事の物語で、、傷つき痛められようと立ち上がる男もいるのだった。今の世のなか、、弱きものが悪人になることも有り、、悪人が正当化されてしまうことも多い、、変な世の中でである。
間違いを間違いと云えないようなことも有るのだから不思議なのだ。
それを「間違いだ」「悪いのだ」と言える人間に成りたいもの、、、しかし、、捻じ曲げらることも有るような、、、
世の中で起きる事件にはいろいろある、、「殺人」「強盗」「傷害」「談合」「脱税」「贈収賄」
とあるのだ、、、それにかかわる関係事件と多種多様だ。
しかし、、人は何故、悪行をするのだろう、、誰も悪行はしてはいけない、、と人は思うのである。
この世に生まれたばかりの幼子や子供たちには「悪事」をやろうとか、悪行をしてやろうとかの心は無い筈だ、、、あったら、それは「悪魔」だ。
その純真無垢な人間が社会の波や風に吹かれていくうちに、世の中の「ごみ」が染みつき,やがては知恵となっていくような、、、
それがいい知恵であれば善行の道を歩き、、卑しき、悪知恵であれば悪行の道を歩くのかも知れない。
そんな世の中で、悪行に走った人間を取り締まる人間も必要なのだ。
だからこそ、、間違いのない正しい道へ導くためにも、警察や検察、司法機関が必要な筈であり、、、
間違った取り締まりや間違った判決は駄目なのである。
しかし、世の中は矛盾ばかりが横行する、、、権力や金力で、法律を捻じ曲げることも有るようだ。
そんな時こそ、、矛盾をただし、、、非情なまでにも悪を正す力が必要であり、、規則を守る
非情なまでの「無常道」を歩かなければならない。
2)警視庁特捜部、、詐欺集団を追いかけて。。
警視庁の中には「詐欺集団や詐欺師」を専門に追いかけ、取り締まっている「特捜部」がある。
世の中には騙される人が多い。。そして、騙す人間が居るのだ。
通常「詐欺」は捜査二課が担当している、、知能犯係は特別な捜査員が追跡をしている。
最近は携帯電話の普及、特にスマートホンによる、「詐欺が多い」のだ、、、特に老人が騙される、、、「投資詐欺」とか「オレオレ詐欺」とかが多い。
スマートホンによる詐欺が多く、、つい、うっかりとメールなどを空けていまうと、、それだけで騙されるようだ、、、
騙す側に、知恵の働く、、スマホの扱いが旨い人間が居ると堪らない、、、情報化時代であるから、、、うっかり「カード暗証番号」などを教えてしまうと、、自分の預金通帳から現金が引き出されて利用されるのだった。そして、利用された現金は数日後には戻されているのであった、、
その数日間に現金は利用されて、その現金で儲けて、元金だけは戻されるのだから始末が悪い。。その利用する金額が大きいほど、儲けは大きい、、、
これはスマートホンがあっての悪行だ、、、一時的には詐欺行為であるが、、一時的に借りて、元金を戻すのだから、、本質的には執られていないのだった。
とんでもない詐欺だ。
しかし、今どきの詐欺は「スマートホン」を利用して、、世界中のどこからでも指示が出来て、詐欺が出来るのだから、、どうして防げばいいのか、、特別捜査班が必要になってきたのであった。
これから、ますます、、増えるであろう携帯電話に関する詐欺事件には防ぎきれないこともあり、、問題が多すぎると思われる。
高齢化社会に向かって便利になった携帯電話に絡んだ、詐欺を防ぐのは容易ではないように思われた。
特殊班の活躍が期待される。
3)ますます増える知能犯、若者に、、
現代は「パソコン」「スマートホン」という風に、電子化社会に進でいる。
どうにも高齢者には棲みにくい社会になってきたようだ。
すべてが、いずれは「カード化社会に」行政も「マイカード」を、推し進めている。
銀行もすべての金融会社でも、、便利なカードを進めている。
まるで「犯罪」を推奨しているようだ。
最終的には全て、自分のする側の都合にしか見えないのだ。
行政は「カード化」することにより、管理が容易となり、、税金などの回収が簡単に管理できるという便利さからではないのか、、、「盗難防止か言っているが、少し意味が違うような、、、金融関係も管理が一目で分かり、金を集中管理が出来るという一言のような、、盗難がどうのこうの言うなら「現金」が一番安全なのだ。
いろんな各種の販売店でも、レジでの計算が簡単になり、、経費節約となることが多く、、その設備投資は馬鹿にならない。。。
あらゆることで、「カード化」は利点が多いようだが、、難点、欠点もある。
そんなかでの、盗難防止を防ぐことも困難である。
「カード化」すればするほど、、進むのが「頭脳的詐欺」だ、、、機械化すればするほど、増える犯罪でもあり、、対応する人間が機械に特化した
人間が必要になってくるのだった。
やはり、、パソコンやスマートホンの取り扱いに慣れた、若い年代の捜査官を養成しなければならないようだ。
そこ で警視庁特別捜犯として「特別電子化組織捜査班」を設けた。
指揮官に吉良純一警視を任命したのであった、年齢は30歳の若さであるが「電子工学」に長けた東大卒業のエリート官僚だった。
ただエリートというだけでなく「空手4段の猛者」であり、、射撃も警察の中で優秀であった。
かと思えば「落語愛好家」でもあり、、ユウモアもあった。
そんな指揮官の元に全国の警察署から、選び抜かれた「電子工学の猛者」が集まって来た。
4)特別電子化組織捜査班が動き出す。。。
警視庁特捜部の中に「特別電子化組織捜査班]が、設けられた。警視庁内部でもあまりにも問題になって来た「知能犯による組織サギ」を撲滅するために本部刑事部長境原浩一郎警視正の指揮下に設けた捜査班であった。
そのトップに東大卒業のエリート官僚の吉良純一警視が任命されて、その部下に全国の電子工学の猛者を集めたのであった、その猛者は10名ほどであった。
好き勝手にパソコンや携帯電話などの電子機器を操って来た、犯罪集団を撲滅するための「狼煙」を国家権力の組織警察が挙げたのであった。
やる気にな成れば、国家暴力組織の警察が一番だった。
吉良純一警視はやる気十分な若さもあり、、心配す家族もなく、後ろ髪惹かれるものとていない一人身であった。
全国の警察署から配属になって来た警察官も、独身者が選ばれた。
組織犯罪、特に知能犯と言われる、頭脳的犯人と対処するには決められた時間もなく、、始まったら終わるまで、、これで良しという終わりはなかった。
24時間、世界中を相手に戦うことしかなかった。
眠ることがなかったのである、、、電子犯罪は休みがなく、、常に闘わなければならなかった、、、殲滅させるまで終わりがないのである。
その覚悟で吉良純一警視は就任したのであった。
そして、全国から集まって来た電子工学の専門警察官を前にして訓示を言い渡した。吉良警視の覚悟を伝えたのだった。
「特別電子化組織捜査班」は警視庁庁舎の最上階に設置されて、部屋中にパソコンなどのコンピューターがびっしり詰まったいた。まるで、何かの研究所の様相を呈したいた。
そんな部屋には常に,科学者のような警察官が10人ぐらい、パソコンを捜査していたので、、警察署とは思えなかった。
常に機械とのにらめっこのような捜査員が、無線や携帯電話で連絡を取りながらの捜査なので、今までのような歩いて、車で追跡捜査をするのではなかった。
そして、詳細が分かった時に、警視庁庁舎の一階に待機していた,機動捜査部隊の警察官が動き出す仕組みになっていた。
その機動捜査隊は常に完全武装で、目的地に向かう体制が出来ていたのであった。
機動捜査隊の隊長は大石隆警部で、荒法師と言われる坊主出身の殺し屋でもあった。
「電子化組織捜査班」が入手した情報をもとに、速やかに動き出して、「振込詐欺」や「投資詐欺」の指示者の元を急襲していた。
そして、どんな場所であろうとも、殲滅をしていたのである、、、必ず、何らかの指示があり、何らかの方法で連絡を受けた手段を見つけ出しての、、組織犯罪対策であった。
目的は詐欺グループの撲滅であった、、、従って、逮捕が目的ではなかった。
あくまでも撲滅をはかり、、容赦なく一人残らずに皆殺しを狙っていた。
電子化による詐欺集団の全滅を狙っての、犯罪撲滅国家権力であった。
誰もが「詐欺を働き」人の金を騙しとったら、、命は助からいぞという、、国家威嚇であった。
詐欺という手段で人の物を執ったり、騙したりしたものは「裁判もへちまも無いぞ、、」という国家の脅しであった。。
やるからには「死」を覚悟して、詐欺をしろという、、最後通達であり、死の宣告を与える警察署であるぞ云う姿勢を示していた。
5)詐欺集団に情けは無用。。。
吉良純一警視班長は詐欺集団の元凶である「組織暴力団」を殲滅すことが大事ではあったが、、目の前の実行犯を潰していく方が早道だと考えて、、特別機動捜査隊の大石警部と打ち合わせをしたうえで、、ローラー方式で撲滅することにしたのであった。
詐欺をしたら、、人を騙したら、、許さないという方針で、詐欺集団に臨んでいった。
そして、吉良警視特別班は「特権」を持って、「振込詐害」や「投資詐欺」の関係犯罪人には容赦なく排斥していったのである。
「罪」の重い、軽いは関係なく、同罪と見なして、殲滅を計っていったのであった。
詐欺をしたら、、見つかる、見つからないに関わらず、、詐欺行為に携わったら「死刑」だと思い知らせることが大事であった。
起訴してから、裁判がどうだとか、、罪が軽いとかも言わさせずに、、詐欺をしたら「死刑」になると思わせることが必要な気がする、世の中だ。
詐欺集団の犯人の「人権」とか言うけど、、騙された人間の人権はどうするのだと、、と、、云いたい。
そんなことを考えながら吉良警視班長は、特別機動隊隊長の大石警部と会って、お昼を一緒に過ごした。
そして、機械に囲まれ、、詐欺悪人に囲まれ、、悪人面に囲まれている警察署内から、二人で逃げ出した。
桜田門外の日比谷公園にいた、、、木陰のベンチに座り、、少しでも緑の風にあたりたかた、、そして、二人は無言でベンチに横たわっていた。
二人の警察官は警視庁でははみ出して居た、、、上層部のお偉いさんからは、、、
「我が国は法治国家なのだから、、犯人検挙の際には、出来るだけ無傷で逮捕して、射殺は控えるようにと、、、」指示を受けていた。
しかし、日本の裁判のなまるっこさを嫌い、、ついつい、、過剰逮捕に走ってしまっていた。
そんな二人は検挙した後の後始末を見ながら、、いつも笑みを浮かべて頷いていた。
過剰防衛の逮捕劇に、、、、
悪事を働く人間に情けは無用なのだと、、、言い聞かせて犯人逮捕の現場に臨んでいた。
悪行を働くものを許してはいけないのだ、、、間違いを正して、云うことを聞くのは人間も3歳ぐらいなものだ、、、だから、間違ってやったという「悪事」「悪行」は無いのだから、、罰するしかないのだと、、、吉良警視班長は思うであった。
庭木が間違った方向に延びれば剪定をするのだ、、森の木々も余計な枝は切り落とし、、花も余計な枝葉は取り除く様に。。人の世界の悪人は「悪行」は排斥しなくては、、
出来れば早い方がいい、、、、
6)騙す人間は「人間の屑だ」容赦なく叩け、、、
詐欺事件の犯罪組織撲滅班の責任者となった「吉良警視班長」は情無用と取り締まりを容赦なく始めた、同時に機動特別捜査班の大石警部隊長も検挙の際の協力を惜しまずにしてくれた,その成果も挙がり、詐欺犯罪の検挙率が高く成り、、詐欺犯罪組織を少しは怖がらせ始めたのであった。
携帯での高級アルバイト募集が目立って、減少をして来たのであった。それは表面上のことかもしれないが、、その広告は無くなって来た。
詐欺行為の「呼子」や「受け子」は逮捕された時のリスクが大きく成り、、間違えば命を失うことが起きるようになった為であった。
吉良警視班長の方針は当たったようであるが、、まだまだ、振り込み詐欺や投資詐欺は減少しなかったのである。。
元の悪人たち、、組織やくざは悧巧であるから、、違う方法を考えたようだった。
吉良警視班長達は見つけなければならなかった。
悪人たちはまた、、何かを見つけたような、、、吉良警視班長は考えた。
何かある筈だと、、、そうしないと、オレオレ犯罪が出来ないのだから、、詐欺した資金を回収する方法を考えた筈で有る。
そして、吉良警視班長は組織犯罪班の捜査員にも考えてもらった。
直接、受け子などを使わずに、詐欺した資金の回収方法を、、、今の時代はやはり、、利用するのは「カード」であった。
そのカードの「暗証番号」を聞き出す方法手段を考えたのであった。
その結果、今なら「高齢者狙い」を徹底してやれば、、「下手な鉄砲も数うちゃ当たる」の例えで、電話攻撃をかけてくるようだった、
その電話攻撃をするアルバイトの募集は、懲りない携帯電話募集を掛けていたのだった。これも「犬も歩けば棒に当たる作戦」で、数多く出しているようだった。今の時代、携帯電話、スマートホンを止めることは不可能だった。
まるで悪業をするために、犯罪を起こすために有るような気がするものだった。
しかし、何かある筈だと思いながら、悶々とする吉良警視班長だった。
毎晩、桜田門一家の屋上にあがり、、夜空の星屑を眺めながら、、黒い闇の世界を恨んだ、、何故に流れ星のように、きれいな人たちが流されていくのだろうと、、止めることの出来ない流れ星か、、、
7)吉良警視班長は考えた、、詐欺防止を、、
悪行を働く詐欺集団の屑人間たちは、更にどうしたら、人を騙せるかと考えていたのである、、、騙される人を守るのは難しい、、騙す悪を、目につくところから叩き出すことを考えた。
電子工学犯罪部門で、徹底的にサーバー乗っ取りを考える奴を見つけ出して、潰していくという、、地道ではあるが、どんな小さな携帯電話利用違反でも見つけ出すことに集中もした。そして、不審と思う記事を叩き出していく方針を執っていったのである。
犬も歩けば棒に当たるとか、、下手な鉄砲も数うちゃ当たるとかであった。
そして、どんな小さな不審点も見つけ出す方法を執っていったのである。
何処までも追いかけて、極刑にして行った。
詐欺は呼子も売り子もみんな同じであるという考えから、、罰していった。
此処までの犯罪なら軽いとかはなく、「騙し」は悪行で有るから、許してはならないのであった。
そうすることにより、罰が重いので、恐ろしく成り、やらなくなるという作戦をとっていったのであった。
極端な話が「人を騙したら死刑」という、、「死」が待っていることを知らせたのである、、騙しをしたら「死」だと、、簡単に手を出せないように仕向けたのであった。
「呼子」をさせられたから「勘弁してください、、二度としません」は無いのだと、、
「受け子」だとは知らないでやったも「無いのである、、絶対にダメなのであった、、」
この世で人を騙して、「金」を巻き上げてはならないのであることを徹底させることを、目的とした犯罪取り締まり係りなのであった。
吉良警視班長は容赦なく行ったので、、いつのまにか「鬼警視」と呼ばれるようになった。桜田門に咲いた「鬼花」であった。
8)吉良警視班長、暴漢に
警視庁組織犯罪班の吉良警視班長は、余りにも強引な捜査手段方法を講じていたので、警察内部でも少々、問題になっていた。
しかし、「オレオレ詐欺」や「投資詐欺」が減少していることも事実であり、、効果が出ているので無下には駄目とも言えなかった。
そうは言っても「マスコミ」などでも叩かれているので、警視庁上層部としては頭が痛かったのである。
肝心の吉良警視班長は一向に気にしていなかった。
上層部が何を云おうが、、無視であった。。云えば、、「そんなんことを云うなら、、自分を首にすればいいじゃあないか、、」と、、居直るのであった。
始末が悪いのだ、、悪行や違反をしている訳ではないので、、、
そんな吉良警視班長が狙われているという噂が入ったが、それも無視であった。
少々、甘く見ていた悪組織の暴力を、、ついに、狙われたのだ。
吉良警視班長の昼食は日比谷公園の中で販売している「ほっドック2本と、その店のミルクセーキ」が好きで、よく食べていた。
天気のいい日は決まって,日比谷公園のベンチで、木々に囲まれて過ごすのが日課であった。
そして、日当たりのいい、ベンチでうたた寝をするのが好きだったのである。
そんな吉良警視班長の日常を調べて、一番隙を見せている時に狙われたのであった。
吉良警視班長は銃弾を数発、撃ち込まれ即死状態で、連絡を受けた。
警視庁殺人課の捜査員が駆けつけたが、息絶えていたのである。
警視庁上層部では連絡を受けて、、「やっぱりな、、」と、、ため息が出ていた。
しかし、慌てた、、すぐに、上層部では次期責任者を決めなければならないこともあって、もめたのである。。
9)特別機動隊捜査班の大石隆一隊長を抜擢。。
吉良警視班長と共に組織犯罪逮捕に貢献していた、特別機動隊捜査班の大石警部を組織犯罪班の責任者に抜擢したのだった。
大石警部は組織犯罪班の捜査員とも顔馴染であり、気心が知れていたので、引き継ぐことに支障が少なかったことも有ったのである。
そして、吉良警視とも気が合っていたので、、今回の暗殺は許せなかった、、何が何でも大石警部は自分の手で、検挙したかったのだった。
吉良警視班長の捜査は強引ではあったが、、詐欺集団には効き目があった筈で、、かなりの痛手であった。そのための報復手段であり、、詐欺集団にとって、吉良警視は目障りだったからの暗殺であったのだ、、、そんな道理が通って溜まるかと、、大石警部班長は憤慨していた。
吉良警視を暗殺した詐欺集団は、そのグループを動かして、反ぐれ集団の辰巳会を操っている「関東連合東西会」だと睨んでいたのである。。吉良警視はその組織暴力団に的を絞り、追い詰めていったのであった。
関東連合会東西会の目黒浩二若頭の逮捕の為の証拠固めをしていた矢先の狙撃であり、狙いは若頭検挙の阻止のためであった。
引き継いだ、大石警部班長は燃えていた、、そのために、違法ではあったが潜入捜査もしていたのである。
なにがなんでも、組織暴力団の勝手な暴力に対しては、国家暴力で対抗しようとしていた。
そして、、大石警部班長は、自ら捜査にも参加して、反ぐれ集団辰巳会の覚せい剤密売を
していた、辰巳会の幹部の大森三郎を現行犯で逮捕して、強制的に吐かせたのであった。
新宿歌舞伎町での一斉取り締まりの網にかかったので、、大石警部班長は半ば、拷問的な攻めをしたのだった。
吉良警視が暗殺されていたので、、大石警部班長は殺してもいいと思い、大森三郎をゆさぶったのである。
そして、、そのまま、反ぐれ集団辰巳会の事務所に急遽、乗り込んでガさ入れをしたのだった、、その結果、覚せい剤を押収、更に銃刀法違反で拳銃と日本刀を押収した。
更に、反ぐれ集団辰巳会リーダーの辰巳修一を検挙したのであった。
その後の取り調べの結果で東西会へのガさ入れの足掛かりをつけようとしていたのであった。
10)吉良警視の後を引き継いだ大石警部班長は敵討ちと燃えた。
組織犯罪の撲滅を狙い、、吉良警視は電子工学の専門家で構成する捜査班を立ち上げ、「オレオレ詐欺」や「投資詐欺」などの捜査や摘発を強行的に行い、指揮してきた、吉良警視が暗殺をされて、その逮捕に協力してきた大石警部特別機動隊の隊長が吉良警視の後を引き継ぎ、燃えたのである。
大石警部班長は「詐欺集団」の元締めは組織暴力団が巧妙に操っていることは分かっていたので、、組織犯罪班は反ぐれ集団の辰巳会代表「辰巳修一」を逮捕してから、攻めまくり、更に関東連合会東西会の幹部、大森三郎も逮捕して、二人の東西会幹部と傘下の反ぐれ辰巳会のリーダーを徹底的に、拷問に近い形で吐かせたのである。
関東連合会東西会の若頭目黒浩二を「暴行教唆」で、検挙に連合会事務所に向かったが逃げた後であった。
完全に逃亡したのである、、大石警部班長は組織犯罪班を上げて、東西会の目黒浩二若頭を追ったが、行方をくらました。
地下組織に隠れ、、指示を出していたのである。
大石警部班長も、亡くなった吉良警視も元を絶たなければ、、臭いものには蓋をしろ、、の考えだったので、関東連合会東西会を潰さなければ、今回の一連の「詐欺事件」は解決しないと、、、全力を挙げて、若頭の目黒浩二を逮捕しなければ、と、、動いていた。
関東連合会東西会でも、目黒浩二若頭の指令で、吉良警視の時と同じような「暗殺命令」が出ていたのである。
その情報が入った時に、、「ふざけれな、、、馬鹿野郎、、二度と同じ手は食わぬわ、、」と大石警部班長は警戒をしていた。
「来るなら、、来てみな、、皆殺しにいてやるぞ、、、」と、言いながら手ぐすねを引いていたのである。
東西会も必死であり、、桜田門の警視庁に、、一人の男が入り口で大石警部班長に発砲したのであった。警視庁の警察官が居るところで、、しかし、防弾チョッキを付けていたので、命拾いをしたが、、、警察官が集まり、、騒めいていた間から一発の銃弾が撃ち込また。敵も考えての命がけの殴り込みであった。
大石警部班長は右脚を撃たれたのである。警察側は不味いと思い、囲みを人波で警護したのである。
犯人たちは捨て身であり、鉄砲玉であった。
11)大石警部、、大いに怒る
桜田門一家の警視庁入り口で狙われた大石警部は怒りに燃えた。。
「嘗めたことをしてくれたな、、警察をなんだと思ってんだ。」
腹から憤慨した。
負傷した大石警部は、入院中のベット中から組織犯罪班の部下たちに指示を出したのである。
「俺が退院するまでに、、狙撃犯の身元を調査しておいてくれ、、どの係よりも、突き止めて置く様に、」と、強く厳命をしたのであった。
吉良警視に引き続き、またも、担当責任者を狙撃してきた、「詐欺グループ」集団の悪行を許す訳にはいかなかったのである。
警察の威信とかではなく、大石警部の誇りが黙ってはいられなかった。。そして、大石警部班長は松葉杖を附いて、早めに退院して、陣頭指揮にあたったのである。
何がなんでも、今回の様な暴挙を認める訳には出来なかったのだった。
警視庁の上層部が何と云おうとと、、強引でも、関係暴力団事務所を急襲しようとしていた。
その為の、どんな小さな「綻び」でも探して、こじつけてでも、その関係やくざ組織を潰してやろうと考えていたのである。
秋も深まり、年末が近づき、騒がしくなってきた初冬の街に、大石組織対策班は動き回った。
そして、組織対策班の沢田警部補が常に使っている情報屋の「街の蝙蝠」と言われる男から、耳よりの情報が入って来た。
関東連合会東西会の逃げた目黒若頭の隠れ家が分かったのである。
すぐに組織対策班の沢田警部補たち精鋭を向かわせたが、またしても逃げられたのだった。
大石警部は不思議に思った、、その時、大石警部は考えたのだった。あまりにも早い逃亡であったので、、情報が洩れているのではと疑いを持った。誰か通報者がいるのではないか、、警察内部に、、
そんなことまで考えるようになった。
大石警部班長は、、なんとなく理解が出来た、、吉良警視が暗殺されたのも、大石警部自身が狙撃されたことも、全て、情報が洩れていたのだと、、
この「詐欺集団グループ」の捜索に関しては、捜査員を厳密に調査して、選び抜かなくてはと、、少数精鋭で、検挙時には当たらないと駄目だなと思ったのである。
そして、信頼のできる沢田警部補と、、組織対策班の中から、寡黙で行動力の有る警察官を3人選んだ。
そして、突入するまでは特別機動隊には場所を告げずに、行動を起こすことにしたのであった。
今度こそは、逃がすものかと沢田警部補たちが網を張ったのである。
12)詐欺グループを殲滅するためには、、、、
大石警部班長は負傷した傷も痛々しく、松葉杖を付いての指揮であった。
常に隠れて、甘い汁を吸っているやくざ組織を崩さなくてはと思う、大石警部班長であった。人を騙して、人の物をもぎ取る行為を許すことが出来ないという、一心で捜査に臨んでいる大石警部班長の指揮する「組織犯罪班」であった。
その詐欺犯罪も、文明の発展の科学の成果である「携帯電話」が利用されているという皮肉が悲しかったのである。
詐欺犯罪の被害者には高齢者がほとんどであることも皮肉であった。
騙す側は携帯電話特に「スマートホン」の扱いに慣れている悪人たちが、、文明の成果の「スマートホン」の扱いに不慣れな高齢者が騙されているのであった。
騙される人の話を聞くと、恐ろしい、、知らず知らずの間に、詐欺の道へ導かれてしまうのだった。
その騙された人も80歳近い人だったので、、携帯に入ってくるメールには手を出さないことが肝心であると言っていた。
誘導が巧みであって、気が付くと詐欺集団の罠に嵌ってしまうらしい。
騙されないためには、知らないメールは無視することが一番だと、、、防犯側のガードである。
そして、警察署関係に相談することが大事であり、、素人判断をしないことである。
知らないことや知識のないことを知ったふりはしないことが肝心であった。
その為に、どんな小さな情報でも、大石警部の組織犯罪班は捜査を繰り返し,見逃がさないことを、各捜査員に指示を出していた。
「いいか、、どんな小さな情報も漏らすなよ、、、それからな、、内部情報を漏らすなよ、、いいな、、」と、、強く言い渡したのである。
そんな捜査体制の中で、関東連合会東西会の目黒浩二若頭の潜伏先の情報が入ったので、、大石警部班長は沢田警補たち、数名に特別捜査機動隊20数名を待機させながら、隠密裏に動いた。
年も明けた冬の寒い明け方だった、、場所は箱根の別荘地の一角の隠れ家を取り囲み、蟻の出る隙も無いくらいに特別捜査機動隊を配置した。その別荘の裏手は芦ノ湖で有るので、もしもとい
うことで船も手配していたのである。
箱根の朝は雪が降っていた、、まるで忠臣蔵の討ち入りさながらであり、、大石警部班長も松葉杖支度で、陣頭指揮をしたのであった。
大石警部班長の合図の元に、乗り込んだ、、銃声も鳴り響いたが、正月気分でいた東西会の連中も取り押さえられて、その中にパジャマ姿の目黒浩二若頭も、負傷しながら雑じっていた。
そして、、大石警部班長は目黒浩二若頭を、沢田警部補と二人だけで本人確認をしたのちに、、「やっと、、会えたな、、目黒さんよ、、あんたは人間の屑だ、、この銃撃戦で死んでも
誰も可哀そうだとは思わないからな、、俺があんたを殺してやろうか、、
お前なんか、正当な裁判など駆ける価値もないからな、、」と言いながら拳銃を目黒若頭の額に当てた。
「なんだよ、、あんた、警察官だろう、、そんなことしていいのかよ、、」と、、食って掛かってきたので、
「何を寝惚けてやがる、、そんな口を、一兆前に聞くなよ、、この野郎」と、突き付けていた拳銃で。目黒若頭を殴りつけた。
「いくら、殺しても飽きたれねぇ、、野郎だ、、、俺を他の警察官と同じにみるなよ、、」
と、、言って、もう一発殴りつけた。
そして、若頭目黒浩二の脚に銃弾を一発撃ち込んだのである。
13)東西会本部を急襲
大石警部班長は、ここで一気に関東連合会東西会を殲滅してやろうと、目黒浩二若頭を検挙した勢いで、東西会本部事務所を急襲した。箱根山荘襲撃から日をおかずでのガさ入れだったので、
東西会もまさかと、少々油断をしていたのであった。
また、東西会本部では目黒浩二若頭が逮捕されたので、今後の対策を練るために、大岩檀次郎会
長も出席しての会合であるために、東西会幹部の殆どが顔を揃えていた。
その会合への大石警部班長の家宅捜索であるために、会合場所の東西会本部ビルには多数のやくざ達がガードしていたので、入り口付近で銃撃戦が始まった。
親分たちを逃がすために、子分のやくざ達は必死に抵抗したのである、、、駄目な時代とは言ってもやくざはやくざだった、命がけで自分たちの親分を守るために奮闘していた。
そして、東西会やくざは、いざという時を考えて、逃げ道を造っていたのだった。
東西会本部ビルの隣の古びたビルに屋上で繋げてあり、、大岩檀次郎会長以下の数名の幹部は逃げて、逮捕から免れたのである。
一挙に壊滅してやろうと計画した大石警部班長の目論見は崩れたのであった。
逃走した大岩檀次郎会長たちと、国家権力警察の暴力戦争は過激さを増したのである。
何としても「詐欺犯罪」の元を断ち切るためには必要な、暴力団壊滅であったので、、、
大石警部班長は「組織犯罪対策班」の力と情報を結集して、大岩檀次郎会長たちの追跡捜査を強化していった。
闇に消えて、地下組織に潜った、彼らを追うことは困難を極めたのである、、大石警部班長は今回の強硬ガさ入れを失敗したことを悔いた、、もう少し、調査してからの踏み込みをすればよ
かったと、自分を責めた。
闇に隠れた大岩檀次郎会長たちは、これからの活動には用心して、容易に表に出てこないので、
組織暴力団の壊滅が難しくなったのある。
ますます、、「詐欺犯罪」は巧妙化していくだろう、、、と、心配した大石警部班長であった。
その為に「組織犯罪対策課」の電子工学部門の活躍を期待する大石警部班長であった。
そして、今までに逮捕したなかに、詐欺グループでパソコン専門に携わっていた男を見つけたのである、、、どう見ても、やくざには見えず、犯罪組織に何等かの理由で巻き込まれたような、気がしたので、大石警部班長が特別に取り調べることにした。
大石警部班長の勘は鋭かった、、案の定、弱みに付け込まれて、無理やりにやらされたいたのだった。そこで、身の保全と、弱みであった家族の保全を図り、その男を説得したのである、、
最初は組織の怖さを知らされている男は話に乗らず、口を噤んでいた。
そこで、まずはその男の家族を、大石警部班長は国家力で住居移転をして、身の全確保を示したのである。勿論、移転先は記載せずに。。。
それを確認した男は、初めて口を開き、自分の名前
そして、詐欺グループの巧妙な仕組みを話してくれたのである、彼の作った罠である、誘い携帯電話の仕組みや、資金回収システム、更には高齢者向きの罠の数々を説明してくれた。
警視庁組織犯罪対策課としては参考になったのである、、これからも男「名島達夫」は
詐欺対策には役に立つ人間であろうと思われた、
そして、一番肝心なっシステムを考案していたのであった、電話回線でもなく、無線でもなく、特殊な連絡技術をもっていた、、そのための、今回の脱出劇であったのである。
14)名島達夫の活躍、、、
犯罪組織やくざの「詐欺の手口」は大石警部班長達も、、警視庁電子計算班の研究、捜査でおおよその検討は付いていたが、、回収した資金の流れはまだ、解明できていなかった。
黒い金は全て、ロンダリングされて、暴力団の資金源となり、覚せい剤の購入資金や銃など武器の購入資金などにも流用されたが、、ほとんどは「闇金融」に流れて、更に資金を増やしていたのである。。
また、構成員の増強資金などにも、、更に、いざという時の「逃亡資金」にも準備したいたので
あった。
組織やくざが使用する場所、設備には逃げ道を造っていたので、、その設備にも金はかけていた、、更に、一番肝心な情報収集の手段には、さらなる資金を投入していた。
悪行をするからには、、必ず「警察」が動くので、その対策、、つまり、逃げる方法は常に準備
したいたのである。
いくら金儲けをしても、掴まっては元も子も無いので、、やるからには捕まらない手を打たなければならなかった、、いざとなれば、、やくざの大本の幹部連中は残酷であった、蜥蜴の尻尾きりを平気で行う、、自分たちが助かるなら、捨てるのであるから、恐ろしい。
やくざとはそんなものである、、、そん訳で雑魚は逮捕されるが、大物はにげてしまうのであった。そのための通信方法は特別で、、末端のやくざ幹部にも教えられていなかったのである。
本当の大幹部だけが持っている、特殊携帯電話であるために、分からなかった筈なのだった。
その特殊電話は警視庁と繋がっていたのである、、そのことが分かった時に、、大石警部班長は怒りに怒った。命まで駆けて、詐欺グプと闘い、組織暴力団を追いつめて、最後の詰めで味方に裏切られていたので、あったのだから悔しかった。
15)警察内部に裏切りが、、、
詐欺グループの司令塔というか、一番の元になっていたのが組織暴力団ではあったが、、常に本部を急襲して逮捕を目前に親玉が消えるのである、、それは、家宅捜査が直前に漏れるのだった。
それは内通者に直前に漏れて、連絡が行くからであった。
その罠を仕掛けたのが「名島達夫」であったのである。元警視庁の通信担当を受け持ち、警視庁
上層部の担当者の弱みを掴み、脅しての内通であった。そのために、内通されていたのである。
大石警部班長にしてみれば、、「この野郎だ、、今にみてろよ、、必ず、失態をさせてやるからな、、」そのためにも名島達夫は利用できるのであった。
「いくら、、命がけで捜査して、がさ入れをしても、、仕掛けた罠から逃げられたのも、ふざけた野郎が居るからだったと、、悔しがった大石警部だった。
詐欺グループの本拠地の組織暴力団へのガさ入れは、大石警部班長の特捜班だけで、秘密裏に動く計画を立てることにした。
そして、電子工学部係りにも情報は漏らさないように厳命を下した、連絡は全て、今回の決着が
着くまでは、大石警部班長のみとしたのであった。
なにがなんでも、詐欺グループの本部を、肝心の頭を押さえたかったのである。
雑魚をいくら、釣り上げても留置所がいっぱいになるだけで、拉致があかないのであった。
例え、繰り返し、やくざ組織が変わり、犯罪が行われようが、、罪を重くして,悪事の代償としての代価が合わなければ、、現在、行われている犯罪は減る筈である、
しかし、時代が変われば、犯罪も巧みになるが犯罪は、また、増えるだろう。。その時はその時
の捜査方法も変わる筈だ、、世のなかの「善と悪」は消えることがないだろう。。
まったく、イタチごっこかも知れない。
16)組織を大事にする警察、、「それも大事ではあるが、、馬鹿野郎だ」
大石警部班長は「詐欺グループ」を陰に隠れて操る知能的を許すことが出来なかった、、そのための、今回の組織やくざ団体である、、関東連合会東西会を潰すまでは諦めないと決めていたのである。特に、大岩檀次郎会長一派は逃がさないと、、更に、捜査網を強化して行ったのであった。
詐欺で荒稼ぎをしている東西会には「資金」があったので、資金にものを言わせて、政治家たちに鼻薬を聞かせていた。たちが悪い、、今の世の中、どうも「金力」と「暴力」が大手を振って歩いているようだった。
考え方によると「金が一番」、そして、その金に群がる「ハエエナ」が金欲しさに、悪行を平気で行う社会構造のような、、、
その資金源の元を潰さなければと、、、「臭い物には蓋を」の精神で、徹底的に壊滅しなくてはと、、大石警部班長は、捜査員たちに激を飛ばしていた。
そして、情報を集めて、大岩檀次郎たちの隠れ家を突き止めたのだった。
今回こそは逃がさないという体制を整えて、準備をして、、、隠れ家を急襲した。
情報が漏れないように,急襲現場は一部の捜査員だけで、特別捜査機動隊の隊員にも知らせずに、
襲ったのである。
今回の襲撃には大石警部班長が自らが指揮を執って、隠れ家の別荘を二重、三重に取り囲んだのであった。
襲撃班には銃の携帯を許し、、囲いを破って突破する者は射殺を命じて、狙撃班を配置したので
ある、、今回は絶対に逃がさないぞ、、と、、言う覚悟であった、
大石警部班長が指揮して、暴力団との銃撃戦は1時間も経たないうちに、鳴りやんだ。
東西会のやくざ連中もしつこく立ち向かってきたが、、最終的には国家暴力の警察には制圧されたのだった。
大石警部班長は乗り込んで、大岩檀次郎会長に云ったのである、、、
「大岩会長、、あんたは許せない、、」と、、言ってから、、周囲には信頼できる部下だけだったので、、「あんたは、、死ねや、、絶対に許せない、、、」と、、言いながら銃弾を数発、撃ち込んだ。
自分が殺人罪になっても、、「詐欺グループ」のトップの大岩檀次郎を許せなかったのである。
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