大阪のつむじ風

献残屋藤吉郎

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夕陽は真赤に燃えていた

復讐シリーズ

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「小説」夕日は真赤に燃えていた
             「献残屋藤吉郎」
1.御影守、九州へ里帰り
御影守は復讐の代行が一応、終わったので九州福岡へ里
帰りした。
3年ぶりの帰郷だ、しかし、帰る家は無い。10年前に
は仕事に失敗して、家族は崩壊しているので、、、今回
も帰るところは昔のと友達のところだ。高校時代からの
悪友、なんでも話会える中で、相談事があるので来てく
れと頼まれたからだ。
福岡に着いた日は、友達の高木剛と久しぶりなので、中
洲で寿司を摘み、夜は高木の知っている呑屋(スナッ
ク)へ行った。
「相変わらず、酒が好きみたいだな、、、飲む量も多いのか、、、」
「いや、弱くなったよ、、、御影はまだ飲んでいるのか」
ふたりとも日本酒が好きなので、九州の美味い酒を飲ん
だ。
高木は常連らしく、お店のママ(経営者)が付いてくれ
た。
「実は話とは、、、ここのママのことで、相談があった
んだよ、、、今日は紹介というだけで、明日、時間を
取ってもらえるかな」
「ああ、いいよ、予定は何もないから、、、時間と場所
を決めてくれれば、、、、」
そんなことで、その晩は久しぶりに高木と酒を楽しんだ
翌朝、8時に高木がホテル大倉のロビーまで迎えに来てく
れた。
「朝飯、まだだろう、、ホテルのラウンジで済まそう
か」ということで、二人で朝食をとった。
今日の要件をあらかじめ、高木は御影守に話した。昨夜
のママの兄貴が熊本の阿蘇山の山麓で牧場を経営してい
るのだが、悪い連中に騙しというか、詐欺まがいにあっ
て困っている。何とか助けてもらえないかという相談な
のだが、、、、
「兎に角、話を聞いて欲しい。出来るか出来ないかはそ
れからだ。本人も熊本から来ているので、、、よろしく
頼むよ。」
ふたりの朝食もおわり、依頼人と会うことになった。
「実は、ここのホテルに来てるんだよ、、、何とか聞い
てやってくれないかな」
そんなことで、昨夜のママとその兄と会うことにした。
依頼人は大須賀誠で妹のママの名前は大須賀奈美と言っ
ていた。
大須賀誠は速い話が色仕掛けの詐欺にあったようなもの
だ。福岡の権藤金融という不動産屋の権藤彦三郎に手玉
に取られ、、弟分の地元の暴力団の那須川一家に睨まれ
ている。
大佐賀誠は仕事と遊興費の使い過ぎで、権藤金融には借
財を負わされている。その取り立てを那珂川一家に責め
立てられている。
福岡の中洲は九州一の歓楽街であり、その色街に渦巻く
色香に惑わされた男たちは数知れずだ。その歓楽街の一
画にある権藤金融絡みのクラブにのめり込んでしまった
大須賀誠は窮地に立たされた。
大須賀誠は熊本阿蘇地方の田舎牧場主であり、代々牧場
経営をしてきており、特に祖父の清太郎が経営規模を大
きくして、父の誠一が現在を築いた。
そのあとを30年、牧場経営に携わり、牛以外のことはほ
とんど知らずに生きてたおとこである。そんな男が権藤
彦三郎と知り合ったのだった。権藤とは阿蘇地方の市会
議員田沼儀一を通して付き合うようになった。
田沼儀一議員は阿蘇地方の有力者であり、酪農組合の組
合長をしていた。そんな酪農関係の仕事を通じての紹介
であった。
組合で事業計画をしていた、牛乳生産のための工場施設
建設の資金援助をしてもらうことに決めていた。
田沼儀一議員に誘われて、最終責任は自分がするといっ
て、保証の一部を引き受けた。

2.権藤彦三郎の計略その1
地方議員田沼儀一絡みの牛乳生産施設の建設話に世間知
らずの大須賀誠は、田沼儀一を疑うことなく信じた。
大佐賀誠も牧場経営において、肉牛の生産とともに牛乳
生産もやるべきだという持論を持っていたからだ。大須
賀は事業計画の打ち合わせの中で福岡の権藤金融の事務
所を訪れた。夜の会食の後で、田沼儀一議員とともに大
須賀誠は権藤金融がオーナーをしているクラブに招待さ
れた。それがクラブ「夜の蝶」であった。
大須賀誠は仕事人間だったので、夜の世界に足を踏みい
れたことがなかったので、目の前に広がる煌びやかさ、
女の集まるあでやかさを見たことが、触れることがな
かった。
そんな景色の中で、権藤金融の社長や市会議員の沼田儀
一、そして、那珂川組長に煽てられ、着飾った女たちか
らちやほやされていた。大須賀誠は酒の力も借りて宙に
舞いあがった。
そんな日々を福岡に来るたびに味わされて、彼は熊本阿蘇から通い続けた。
人とは自分の器量を忘れ、度量を超えた境地に陥ること
がある。そんな環境に誘い込まれた大須賀誠は草原に放
たれた白兎のように、何の鎧もつけない裸ウサギだっ
た。
今も昔も女の色香に誘われ、溺れてしまった人間は、自
分をどこかに忘れてきているように、踊り、舞い狂っ
た。特に夜の蝶のオーナーママに、本名は権藤美咲、そ
の甘い言葉に振り回され、熊本阿蘇からの通いも、つい
にはホテル住まいまで始まってしまった。
そして、本業がおろそかになり、資金状況が悪化して
いった。その都度、罠とも知らず権藤金融からの借財が
増えていった。権藤金融は初めから,後のちの計算、計略
があったので、その借り入れを承諾していった。
貸し付けも最初は無担保であったが、途中からは土地の
抵当権を付けることを要求し徐々に分割して、抵当権利
付の仮抵当権をつけていった。
大須賀誠が夜の蝶のママにうつつ抜かして、男冥利に満
足している間に、すっかり、謝金地獄に嵌っていった。
付き合って半年が過ぎると、大須賀誠は福岡に五千万円
のマンションを買わされた。福岡に来るときは一緒に生
活をするためにと唆されて、その時には彼は甘い夜の生
活を夢見ていた。しかし、権藤金融たちの甘い罠は、酒
池肉林から始まり、謝金地獄へと進んでいった。

3.権藤金融の計略その2.
権藤金融グループの罠は進み、大須賀誠の牧場の利権も
ほぼ、手に入れ、建設中の牛乳生産工場も七割がた出来
上がってきた。
権藤金融グループでは市会議員の酪農組合長の田沼儀一
と暴力団那珂川一家の那珂川組長が福岡で集まり、密談
を始めた。話し合いはまとまり、夜にはクラブ、夜の蝶
のママ、権藤美穂が加わり、食事会の悪事会を金と欲の
塊みたいな悪人四人が開いた。
権藤金融の権藤社長が、、、
「そろそろ、大須賀誠の件も終わりにするか、、、」
「そうだね、少し、煩わしくなってきたよ、そろそろ仕
上げに、幕引きにしたいね。」
と、、、権藤美穂が言った。
恐ろしい企みを話し合っていた四人であった。初めから
お人よしの人間を騙して、強欲に走る人間、そんな悪魔
のような人間がこの世に存在する。そんな心に悪欲を
持った人間が今の世の中には渦巻いているような、、、
毎日をせっせっと決められた、生活道を歩く人間を食い
つぶしてしまう人食いのような人種がいる。
この世は恐ろしい。
しかし、大須賀誠は満々とそれらの人食い人種に狙われ
てしまい、その罠に嵌ってしまった。
大須賀誠は酒池肉林と謝金地獄に突き落とされ、抜き差
しならい窮地に追い込まれてしまった。しかし、本人は
その状況をまだわかっていなかった。毎日が酒に溺れ、
女の甘い言葉に酔わされていた。そんな状況の中で、資
金調達がまずくなっても、、、
「何とかなる、、、」と甘く考えたいた。
そして、悪人たちの牙は、大須賀誠に向かってきたので
あった。
いつものように、大須賀誠が権藤金融の事務所にやって
きて、資金調達の申し込みをした。権藤金融の返事
が、、,
「大須賀社長、貸し付けが少し大きくなってきたので、
形を付けた方がいいかな」と、権藤社長の言葉は今まで
とは違っていた。
「ええ、、どうして、今までは担保もいれていたし、仕
事も権藤社長の後押しで上手くいってるのに、急にどう
したんですか」
大須賀社長は心の焦りを感じ、すがるように問いかけ
た。
権藤社長に今回の資金調達ができないと、現在の計画事
業が崩れてしまうことを訴えた。
大須賀社長が必死に頭を下げたが、権藤金融の権藤彦三
郎は頑として今回の資金融資を断った。理由は最近の大
須賀社長の仕事に不信を持ったからだという。新会社の
乳業生産工場への情使い道が熱を感じなく、援助してい
る資金の使い道がおかしいというのであった。
今回の資金援助がなければ、間違いなく事業は挫折す
る。
新工場は完成しない。
大須賀誠は目の前が真っ暗になった。しかし、どんな方
法も手段もない。
今は権藤金融に助けを求めなければならない。
そんな資金環境、事業環境に追い込んだ自分を、、、
今回の資金調達から悟った。
もしかしたら自分はとんでもない間違い、人生道を選ん
でしまったのかと、、、
「大須賀社長、資金が必要なのは今月の支払いだ
ね、、、私も乗りかかった船だから、何とかした、、
さっきは断ったが少し考えさせて欲しい。」
と、、権藤社長が助け舟を出してきた。
「私も金の生る木がある訳ではない。今は私のほうも大
変なので、五日間待って欲しい。、、だから、大須賀社
長も何とか努力してくれないかな」ということで、大須
賀社長を帰させた。
大須賀誠は権藤金融グループに騙された痛感した。その
日は夜の蝶の権藤美咲のところにもいかず、熊本阿蘇の
自宅に戻った。
そして、後悔した。ここまで築いてきた大須賀牧場を失
うことの恐ろしさ、悔しさを一人になって考えた。両親
から受け継いだ牧場を失うことの自分の愚かさ、悲しさ
を思うと、、、そして、家族のことを考えると涙がこぼ
れてきた。心の底から自分に憤慨した。
己の欲望の満足に溺れ、家族を会社を、、、なんで、こ
こまで粗末にし、顧みなかったかと、そして、後悔と愚
かさと、己の馬鹿さ加減にあきれた。

4.大須賀誠の死を賭けた反撃
大須賀誠は今までも、どんな困難にぶっつかても諦める
ことなく、執拗に粘って、物事をやり遂げてきた。今回
も権藤金融のグループの計略にはまり、事業に生きず
まった。
自分の責任と世間ずれしていない甘さに陥りはしたが、
もともと、諦めの悪い性格なので、何とかならないもの
かと妹の大須賀真奈美に相談し、御影守が紹介されたのであった。
御影守は今はしがない「なんでも屋人生相談所」を営な
んでいるが、若りし頃は勉学に励み、法律家を目指して
た。大学の時に親の家業が崩壊し、建設機械等の販売会
社を始めたが、彼は法律家への道を諦めずに勉強努力はしていた
しかし、年を重ねて、人生経験が豊富になるころには、
資格がなくても、難しい試験に合格しなくても、彼の法
律知識で世の中を渡ることを覚えた。
そなことで世の中の法律絡みのトラブルを引き受けて、
活きることが彼の生き方に合うようになったよう
な、、、そんなこともあって、御影守の友達、高木の紹
介の大須賀誠の話を聞いたのであった。
内容はよく理解できた。それにしても悪い連中に見込ま
れたもので、中身はかなり複雑に巧妙に仕組まれたものであった。
御影守は今までの経験で、悪事計画にはどこかに隙があ
るはずだと思い、必要な書類を預かった。大須賀誠の罠
は見事に嵌められた計略であり、御影守が関わるにして
も調査が必要だと話して、その日は別れ、御影守は東京
へ戻った
厄介な仕事代行を受けたものと思ったが、帰りの新幹線
の中で考えた。
御影守は一人考えた。世の中には悪業を平気でやり遂げ
ようとする、人間たちがいるものだと、、、悪魔の仮面
をつけた獣が人の世の中で生きているようだ。
御影守は東京に戻ると、特ダネ記者の徳山萌と新宿警察
生活安全課の安田敬一郎警部補に連絡を取り、合う約束
をした。
御影守は久しぶりに二人に会った。
居酒屋呑兵衛で三人で落ち合い、久しぶりの再会で酒盛
りも盛り上がった。桜井平左衛門の件が一段落した後
は、用心して会うことを控えたいた。
「談合贈収賄の件もなんとなく静かになったけ
ど、、、、
それでも、警視庁特別捜査班の明智壮一郎警部の動きに
は注意していたが、特別の行動は感じなかったので、少
し安心してたよ。」、、と、御影守はつぶやいた。
安田敬一郎警部補からも別段、特別な報告もなかったけ
れど、三人は静かにしていた。特ダネ記者の徳山萌も、
あの事件の動きに変化はなく、警視庁特別捜査班の明智
壮一郎警部が、捜査班を解散した後も、不気味な動きを
しているみたいだとの情報を得ている。
そんな反省会みたいな会話が進んだ。そんな中で御影守
から相談が出た。
「今回、九州福岡に里帰りをして、ほっといた墓参りを
して来た帰り、昔の高校時代の仲間から仕事の相談事が
あって、、、そのことでみんなと相談がしたいだ
な、、、」
御影守は相談事の仔細を二人に話した。相談事は復讐に
は違いないが、本人が騙されたグループに仕返し、失わ
れものを取り返せないかという難問だということで、、」
前回のように、虎の牙に復讐を代行してもらうことでは
なく、罠を賭けたグループに仕返しをすることであっ
た。
特に騙された財産や土地資産を取り戻せるかという相談が
含まれていた。

5.御影守、スクープ記者徳山萌、、、動く
居酒屋呑兵衛で三人で話あった結果、兎に角、情報を集
めて、どうするか決めようということになった。
九州福岡に自由に行き来できるスクープ記者の徳山萌と
御影守が情報集めをすることになり、福岡へ、新宿警察
生活安全課の安田壮一郎警部補は警察の力、情報を集め
て、福岡の那珂川一家の規模を調査することになった。
御影守も徳山萌も標的である、権藤金融の権藤彦三郎に
も熊本阿蘇の市会議員田沼儀一ともに面識がなかったの
で、調査はしやすかった。新宿警察の安田壮一郎警部補
はもと警視庁三課の暴力団組織の係にいたので調査はス
ムーズに進んだ。
ある程度、調査が進んだところで三人は再び、新宿鶴巻
町居酒屋呑兵衛に集合した。
三人とも同じ意見を持った。
このグループの人間たちは生きていることの値しない
と、、、復讐するなら、全員、虎の牙の力を借りて抹殺
したほうがいいのではないこと。。。
しかし、大須賀誠兄妹の望みを叶えやりたいと、やれる
ところまで財産の奪還に試みることになつた。
権藤金融グループの罠は巧妙だった。
しかし、御影守たちは落ち度はあるはずだ、、、と。
その罠の隙間を見つけることにした。
それが大須賀誠兄妹の望みを少しでも叶えるはずだと、
御影たちは調査した資料を、、、事実に沿って見直した
確かに女の色香に盲目になってしまった大須賀誠、、そ
の事実は歪めない。
普通に見れば、当たり前に傍観すると大須賀誠の失態で
あった。しかし、失態は失敗として認めて、、、
罠には罠で返さないと、、、
御影たちはその罠に勝てるだけの計略を、、、練りに
練った。。。
そして、罠を仕掛けた。
欲のつらの張った獣だ、、、餌を巻かないと。
最近の利口な獣は餌にもかからない。
そこで御影たちは考えた。
滅茶苦茶に甘い汁が飲めるように、権藤金融グループに
は金しかない、、ガリガリな金亡者たちだから、、
権藤喜三郎、那珂川紘一、田沼儀一、権藤美咲を、、、
一人ずつ罠にかけて、、、
引きずり下ろす方法をすることに、、、、
大須賀誠の事業工事の支払いが、期日が迫っている、
余り時間を賭けられない。
その支払い期日が来る前に勝負しないと、、、
権藤彦三郎には田沼儀一のつき合いで、手形割引を、、
そして、不渡りを掴ませる。
その金額は大きく、紹介元を安全と見せて、、、
那珂川一家組長には夜の蝶のママの頼みで、、、
取り立てを、、、
しかし、その取り立てには相竜会白木大二郎が絡んでい
た。それらがすべて罠だったので問題が起きた。。。
御影守の出番となるように仕組んだ。
手形割引は不渡りとなり、
また、取り立ても上手くいかずに、
その仲介役と
御影守が相竜会白木大二郎に委任された。
また、不渡りを出した、
田沼儀一の紹介した会社も相竜会がらみだった。
見事に権藤金融グループは欲に眩んで
罠に嵌った。

6.権藤金融の悪あがき
権藤彦三郎はやられたと、、、臍を噛んだ。
自分の欲の深さに陥った罠であった。
御影守は相竜会若頭白木大二郎の了解のもとに名前を偽
証、、、
相竜会副参与、御影一郎で、、、
相竜会を名乗っての、手形割引の不祥事取り立ての、、
そんな訳で権藤彦三郎も那珂川組長も、
「おお、、それとは、、」
二つの手形に絡んだ不祥事を責められなかった。
相竜会副参与と名乗った御影一郎が、、
手形割引の5億円分と取り立て「5億円」で、、、
今回の取り立ては五分と五分で清算と、、、言う話に話
になった。
権藤金融としてはたまったものではない。
しかし、那珂川組長としてはやくざ世界の流れでは、格
が違いすぎて、相竜会には物言えぬ立場で、、、、
相竜会相手にはことを構えるわけにはゆかず、
日本最大の広域暴力団の相竜会には矛を収めないわけに
はいかなかった。
そんな訳で権藤金融も
今回の手形割引、取り立てから身を引くことに、、、
権藤金融としてはまるっきりの5億円分の損失だ。
しかし、やくざの世界には一般常識からは理解できない
闇がある、、、
権藤金融としては、、、
これでひと段落と思ったら次の計略がいた。
御影守たちの権藤金融が繰り出した罠に、、、
その罠に追い打ちを掻けた。
手を緩めずに、攻めぬいた。。。。これでもかと、、
最初は新宿警察生活安全課の安田敬一郎警部補が手を回
した。
もともと、警視庁第三課の暴力団組織のエキスパート
で、その名を全国警察に鳴り響かせた。
その知り合いが福岡県警で刑事局長をしていた。
そこで、那珂川一家の組長逮捕となった。
逮捕要件は詐欺および不許可手形割引業違反での御用だ
権藤金融の権藤社長は大須賀誠に絡む詐欺容疑で逮捕さ
れた。
権藤金融は今回の詐欺容疑と
手形割引の5億円等から貸し付け超過となり、、崩壊。
熊本阿蘇の市会議員、田沼儀一は、、、
スクープ記者の徳山萌の執拗な週刊誌発表、スキャンダ
ルにより地元で市会議員を務めておられずに失脚した。
また、権藤金融の妹が経営するクラブ「夜の蝶」も週刊
誌の執拗なスキャンダル攻勢に、、、自然に消えた。
御影守たちにより、大須賀誠の恨みは晴らされたようだ
が、、、
大須賀誠も痛みを被った、、、、
自分んで甘い芝居を演じ、
主人公を演じたのだから、当たり前の負の世界を覆った
昔から「喧嘩両成敗」と言われるように、
喧嘩を買った方も、売った方も同じように痛みを、、、
それが世の常であり、
片方だけが損をしたり、被害を被ったりしては、人間と
して割合が合わない道理。
今回も権藤金融グループも痛みを被り、傷を背負った。
やはり、大須賀誠にも非がないわけではない。
牧場としての土地は減少した、、、
乳業施設としての提供土地は新会社に、、、
また、新会社の役員としての地位は残り、
営業を再開してはいけるけど、、、
経済状況により、乳業の販売量が減産し
大須賀誠が引き受けた事業は決して
先行きが明るくはない。
大須賀誠も権藤金融と知り合う前からしてみれば
困難と苦労を引き受けたことになる。
それも、自らが招いたこと、、、
人の世はすべて、勝者だけが利益を受けるように
見えるが、、、
この世に太陽がある限り、、、
お天道様がいる限り、、、
人の世は不平等に見えるようではあるが、、、
最終的にはつり合いが取れているような、、、
朝に太陽が昇り、、、夕方には夕日が沈むように。。。
真赤な夕日が落ちる。
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