祭り旅

献残屋藤吉郎

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第二部南国の女番長

第二部南国の女番長

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「南国の女番長」原作 献残屋藤吉郎



第二部「南国の女番長」





小百合は沖縄警察宮古島警察署に赴任してから2年が経ち、すっかり警察官として、その姿勢が板に付き、毎日を張り切っていた。



また、同居している桃子も社会福祉士の資格を執り、介護施設で元気に明るく働いていた。



二人は姉妹の様に仲良く、沢口家の住人になり、、日々が平穏な日常であった。



そんな、ある日、沖縄の警察学校で一緒だった、白川由美子が転属してきたのである。



小百合は久し振りに会う、彼女に桃子を紹介して、三人で沖縄で食事をした。



白河由美子も独りでの転勤なので、、小百合は沢口先生に話して、一緒に住むことにしたのだった。



沢口先生のお母さんは、、「わあ、、大変だわ、、娘が三人になって、、忙しい、、私も頑張らないと、、、」都、、云いながら、喜んでくれた。



丘の上の家に三人が住むようになり、、沢口家は賑やかになり、、毎日が花が咲いたように明るく、三人娘の笑顔が絶えなかった。



小百合は昇級試験に合格して、この春、警部補に昇格したのであった。そして、宮古島警察署の刑事課に配属になり、、そのために生活安全課に白河由美子が転属してきたのであった。



小百合は刑事課に配属になってから、捜査刑事として日々、忙しくなっていった。



そんなある日、宮古島警察管内では珍しく、殺人事件が起きた。



宮古島高校の3年生の「寺島敦子18歳」が誘拐されて、殺されたのである、、両親は宮古島で教員をしており、沢口教諭とは同級生の教員仲間であった。



人に恨みを買うような人間では無く、本人も至って目立たない、女学生だったので、誘拐されて殺される理由が分からなかったのである。



宮古島警察でも捜査したが、、犯人の検討がつかず、捜査にも行き詰っていたのであるが、、刑事課に配属になった小百合が、妙な噂を聞いてきた。



それは、殺された寺島敦子には家出をした兄がいて、本島でやくざをしているということであり、、それらの関係で巻き添えを喰ったのではないかと、、、そんな噂が出たのであった。



その理由は分からなかったが、、今回の殺人事件には謎が多く、宮古島警察刑事課としても、どんな些細な事でも、情報が欲しかった。

そこで、言い出しっぺの小百合警部補と、、刑事課のベテラン刑事である、山南警部が東京へ行くことになった。

その晩、小百合警部補は自宅での夕食の時間に、東京出張の話をした。。

お母さんが「小百合さん、、気を付けてな、、大事な嫁入り前の娘なのだから、、、」と、、心配してくれた。

沢口教諭や、桃子も、由美子も心配して送り出してくれたのだった。

今は暖かい家族の愛に包まれて、小百合警部は幸せだった、、そのためにも、なので今回の事件は自分が解決してやろうと、心の中で呟いた。



2)小百合警部補、東京の捜査で、、、



小百合警部補は初めての東京出張なので、同行のベテラン警部の山南警部に従って行動した。

警視庁特別捜査課の澤本警部と会い、事情を説明した、前もって連絡をしておいたので、、寺島敦子の兄、寺島郁夫の事は調べておいてくれた。

彼は関東連合会睦会の幹部やくざであり、、その業界では名が通っていて、、「南海の闘牛」と、異名を取る、恐ろしい「殺し屋」でもあった。彼に狙われて逃げ延びた者は居ないと言われるほど、凄腕の殺し屋でもあった。

そして、関東連合会睦会に於いて、覚せい剤密輸の責任者でもあり、、その辺の絡みで、妹さんは巻き込まれたのではないかと、云うのであった。

それらの情報を得て、小百合警部補と同行のベテラン刑事の山南警部はその日の宿泊先のホテルに引き上げた。

小百合警部補は確信した、、今回の謎の誘拐殺人事件は、兄の寺島郁夫を探せば、、解決すると、、、

しかし、その寺島郁夫が今のところ、行方不明だというのであった、、

小百合警部補は同行の山南警部と共に、案内役の警視庁特捜班の澤本警部と、寺島郁夫の経営するクラブの捜査に行くことにしたのであった。





3)寺島郁夫の経営するクラブ「宮古ブルー」へ



小百合は山南警部と共に、案内してくれる警視庁特捜班の澤本警部と新宿歌舞伎町にあるクラブ「宮古ブルー」を訪ねた、、夜の商売なので昼間は、お店も開いては居なかったが、、清掃係りの職員が居たので、分かる範囲のことを聞いた。清掃会社は依頼で清掃しているだけで、何も知らなかった。

しかし、クラブ「宮古ブルー」の関連事務所を聞き出して、その事務所へ行くことにした。

事務所の看板には「寺島芸能プロ」と、書かれており、留守番の女子事務員だけが居ただけで、、詳しいことは余り聞けなかった。

只、寺島社長は出張であることは分かった、クラブ「宮古ブルー」は立派な店構えだっが、事務所は貸しビル2階の古びた構えだった。

そして、寺島郁夫が所属する関東連合会睦会も訪ねたが、立派な自社ビルで、、、それは同行した警視庁特捜班の澤本警部が説明してくれた。

さほどの収穫というか、情報は得られなかったが、寺島郁夫が出張中であることが分かり、関東連合会睦会の幹部であり、覚せい剤密輸の責任者ということを知らされたのである。

やはり、、寺島敦子の誘拐殺人は兄、寺島郁夫と関係していた事だけは理解できた。

後日、澤本警部の報告で分かったことがあった。

寺島郁夫は関東連合会の若頭大泉仙太郎から、沖縄に帰る休暇を取っていたことである。

澤本警部が調べたことによると、、寺島郁夫は関東連合会睦会から「破門状」を出して、貰おうと願い出たらしい、、

しかし、若頭大泉仙太郎の取り計らいで、休暇願で処理をして。。東京から消えたのであった。

別れ際に、若頭大泉仙太郎は寺島郁夫に、、、

「いつでも、戻って来いよ、、郁夫、、死ぬなよ、、」と、、云ったと、小百合は澤本警部から聞かされた。

小百合は「不味い、、寺島郁夫はやる気だ、、、」と、、思い、、山南警部と急ぎ宮古島に帰った。



4)東京新宿から消えた寺島郁夫は宮古島に、、、



寺島郁夫は沖縄宮古島へ帰って来ていた、、久しぶりの帰郷であったが、家には戻らず、妹、敦子の墓参りをしていた。

「ごめんな、、敦子、、、兄ちゃんのせいで、、お前にすまないと思っている、、本当にごめんよ、、あの世で一杯詫びるからな、、、許して欲しい、、」と涙しながら手を合わせた。

そして、自分が絡んだ関東連合会睦会の覚せい剤絡みの密輸の沖縄進出で、、妹、敦子を犠牲にしたことを悔やんだ。

沖縄宮古島に密輸基地を創ったことで、沖縄地元のやくざ組織との問題が原因となり、妹、敦子を巻き添えにしてしまい、悔やんでも悔やみきれない、後悔を残してしまった。

寺島郁夫にはやることは一つしかなかった。

やくざ解決ではあるが、妹、敦子の仇を討つより方法がなかったのである。仇を討ったからと言って、妹、敦子は戻っては来ないのであるが、、彼女の無念を晴らすより、それしかないと寺島郁夫を考えたのであった。

寺島郁夫の調べたことによれば、見せしめの為にと、、その殺され方は惨かった、、絶対に許せないと涙した郁夫であった。その殺しに加わった、沖縄連合の幹部である「宮地三郎」以下、5人のやくざや反ぐれを必ず、始末してやると、、「南国の猛牛」と云われた寺島郁夫は妹、敦子の墓前で誓った。

生きて戻る気はなかった、命を掛けて、自分も妹、敦子の元に行き、詫びたかったのである。

東京新宿を出る時に、「生きて、戻れよ、、」と云われた、若頭大泉仙太郎の言葉は嬉しかったが、、寺島郁夫は初めから、妹の敦子の元へと誓っていたのであった。





5)寺島郁夫、、宮古島の同級生、津島和夫を訪ねる、、、

寺島郁夫は妹、敦子の墓参りをしてから、、宮古島の山奥で放牧をしている「津島和夫」を訪ねた、、、久しぶりの訪問に驚いた津島和夫であった。
「ご無沙汰だな、、、驚かしてごめんな、、、何年振りかな、、、元気にやっているみたいだな、、」と、寺島郁夫は話しかけた。。。
「本当だよ、、、生きていたのか郁夫、、いやあ、、良かったな,、会えた嬉しいよ。。」と、、出迎えたくれた。
「郁夫が居なくなってから、、いろいろな噂が出てたよ、、兎に角、良かった、、」
心から喜んでくれた。
「ああ、、それから、、妹さん敦子さんは大変だったな、、お前、墓参りして来たか、、、
そうか、、今夜は泊まって行けよ、、、積る話がいっぱいあるよ、、、」
と、、云いながら、津島和夫は、、「今日は仕事は終わりだ、、家へ行こう、、」と、云いながら、寺島郁男を連れて帰った。
冬も終わり、、これから宮古島は海の綺麗な季節になる時だった、、宮古ブルーと云われて、本当に美しい季節であり、、もう一度、妹の敦子と海を見たかった。
心から悔いの残る郁夫であった。
その晩は、津島和夫の家に泊まることになり、、彼の家で家族を紹介して貰った。
嫁さんの由香里と子供たち二人も元気だった。。南国の暖かい島国で幸せそうだった、、、それを見ていて。妹、敦子を思い比べていた、、、生きていれば、、こんな家庭を持って、平凡であっても、幸せに暮らしていたのではないかと、、、
その晩は同級生和夫と、嫁さんの由香里さんと、酒を酌み交わした。
そして、、寺島郁夫は和夫に、、「古民家」を探してくれるように頼んだ、、、出来るだけ山の中でと、、、
郁男は昔から好きな、、音楽を作りながら、、絵を描きながら過ごしたいのでと目的を話した。



5)寺島郁夫、、宮古島の同級生、津島和夫を訪ねる、、


寺島郁夫は妹、敦子の墓参りをしてから、、宮古島の山奥で放牧をしている「津島和夫」を訪ねた、、、久しぶりの訪問に驚いた津島和夫であった。
「ご無沙汰だな、、、驚かしてごめんな、、、何年振りかな、、、元気にやっているみたいだな、、」と、寺島郁夫は話しかけた。。。
「本当だよ、、、生きていたのか郁夫、、いやあ、、良かったな,、会えた嬉しいよ。。」と、、
出迎えたくれた。
「郁夫が居なくなってから、、いろいろな噂が出てたよ、、兎に角、良かった、、」
心から喜んでくれた。
「ああ、、それから、、妹さん敦子さんは大変だったな、、お前、墓参りして来たか、、、
そうか、、今夜は泊まって行けよ、、、積る話がいっぱいあるよ、、、」
と、、云いながら、津島和夫は、、「今日は仕事は終わりだ、、家へ行こう、、」と、云いながら、寺島郁男を連れて帰った。
冬も終わり、、これから宮古島は海の綺麗な季節になる時だった、、宮古ブルーと云われて、本当に美しい季節であり、、もう一度、妹の敦子と海を見たかった。
心から悔いの残る郁夫であった。
その晩は、津島和夫の家に泊まることになり、、彼の家で家族を紹介して貰った。
嫁さんの由香里と子供たち二人も元気だった。。南国の暖かい島国で幸せそうだった、、、それを見ていて。妹、敦子を思べていた、、、生きていれば、、こんな家庭を持って、平凡であっても、幸せに暮らしていたのではないかと、、、
その晩は同級生和夫と、嫁さんの由香里さんと、酒を酌み交わした。
そして、、寺島郁夫は和夫に、、「古民家」を探してくれるように頼んだ、、、出来るだけ山の中でと、、、
郁男は昔から好きな、、音楽を作りながら、、絵を描きながら過ごしたいのでと目的を話した。


6)寺島郁夫、、古民家を手に入れる。。。

宮古島丘陵地域の山奥のの古民家を買い取った、、同級生の津島和夫には宮古島に戻り、、昔から、したかった音楽の制作や写真や絵を描きたいことを告げての購入だった。
静かな山奥が良いということで探して貰った。
そして、工務店を紹介して貰い、改装をしたのである、、、写真を現像するための暗室や、、デッサンするための部屋や、、、音楽を作曲する為と称して、防音の壁を施したりして、、、、
外からの侵入は頑丈な扉を付けて、、防犯のカメラなどを設置したのである。
車もワンビックカーを用意した。
そして、寺島郁夫は同級生の津島和夫には、其のことを徹底して、信用させるために、改装祝いをの為に彼を招待したのであった、、勿論、家族も招いて、庭でバーべキュウ食事会をひらいたのであった。。
そして、、寺島郁夫は復讐の計画を練ったのである。

そのころ、宮古島警察署の小百合警部補は東京から戻って、、どうしても、東京新宿歌舞伎町から消えた、寺島郁夫が気になり、、宮古島の彼の実家や訪ねそうなところを探した。
しかし、、その行方は分からなかった、、足取りがきえてしまい、小百合ケ部補はそれとなく、調べていた

そして、寺島郁夫は密輸荷揚げ港の問題で、トラブった「沖縄連合」の「宮地三郎幹部」を狙い、、捕まえて、、古民家に監禁したのであった。


6)寺島郁夫、、古民家を手に入れる。。。

宮古島丘陵地域の山奥のの古民家を買い取った、、同級生の津島和夫には宮古島に戻り、、昔から、したかった音楽の制作や写真や絵を描きたいことを告げての購入だった。
静かな山奥が良いということで探して貰った。
そして、工務店を紹介して貰い、改装をしたのである、、、写真を現像するための暗室や、、デッサンするための部屋や、、、音楽を作曲する為と称して、防音の壁を施したりして、、、、
外からの侵入は頑丈な扉を付けて、、防犯のカメラなどを設置したのである。
車もワンビックカーを用意した。
そして、寺島郁夫は同級生の津島和夫には、其のことを徹底して、信用させるために、改装祝いをの為に彼を招待したのであった、、勿論、家族も招いて、庭でバーべキュウ食事会をひらいたのであった。。
そして、、寺島郁夫は復讐の計画を練ったのである。

そのころ、宮古島警察署の小百合警部補は東京から戻って、、どうしても、東京新宿歌舞伎町から消えた、寺島郁夫が気になり、、宮古島の彼の実家や訪ねそうなところを探した。
しかし、、その行方は分からなかった、、足取りが消えてしまい、小百合警部補はそれとなく、調べていた
そして、寺島郁夫は密輸荷揚げ港の問題で、トラブった「沖縄連合」の「宮地三郎幹部」を狙い、、捕まえて、、古民家に監禁したのであった。


7)沖縄連合の宮地三郎を拷問する、、、、

寺島郁夫は沖縄連合の幹部宮地三郎に狙いを定め、、宮古島市内の繁華街で、一人になったところを、、、「宮地、、、久しぶりだな、、ちょっと付き合って貰おうか、、、」と、いきなり、拳銃を突き付け、車に乗せた。
そして、寺島郁夫は買い取った古民家に、宮地三郎を監禁した。
改装した部屋に連れ込み、、、
「おい、、、宮地よ、、お前と一緒に、俺の妹を殺した奴の名前を全部,吐いて貰うからな、、
5人全員だ、、、」と、、言いながら、、宮地の太ももに銃弾を撃ち込んだ。
宮地三郎は痛みで、蹲った、、、
「馬鹿野郎、誰が言うものか、、俺もやくざだ、、仲間を売るものか、、」と、、啖呵を切った。
「分かった、、粋がっているのも、今のうちだ、、精一杯踏ん張れや、、」と、、言いながら、南国の猛牛と、恐れられた寺島郁夫の残酷さが始まった。
「いいか、、、お前たちの、、妹にした非情さはこんなもんじゃないからな、、」と、、言って、宮地三郎を天井の梁から吊るした。
素っ裸にして、、南国の猛牛の拷問がはじまったのである。。
「おい、、宮地、、吐くなよ、、、いいか、、妹の苦しみを、じっくりさせてやるからな、、」と、言いながら、、真っ赤に焼いた鉄の焼き鏝を、体に焼き付けていった。
悲鳴を上げて、、泣き喚いた。
「宮地、、、お前の男を使えなくするまで、焼き焦がしてやるから、、、いいか、吐くなよ、、」と、、言いながら攻めた。
そして、一日の拷問で根を挙げた「宮地三郎」であった。
妹、敦子の殺しに加わった、5人のやくざ、反ぐれの名前を全て吐いた。
寺島郁夫は既に利用価値の無くなった「宮地三郎」を殺した、、、泣いて、喚いて、命乞いをしたが、許さなかった。
それから、、5人の沖縄連合のやくざ組員「近江貞夫」「石田建夫」「後藤次郎」を探して、宮地三郎の名前を利用して、罠にかけて、古民家に監禁した。
そして、、宮地三郎と同じように拷問して、殺した。
反ぐれの二人は、何の噂を聞いたか、隠れたのであった。
二人は「相場徹」と「大川紘一」の反ぐれで、「相場徹」の父親が、沖縄連合の若頭相場惚太郎で、あったために、、事情を知った若頭が、寺島郁夫に向かってきたのであった。
それでも、寺島郁夫は沖縄連合に戦いを挑んで行き、、二人を追いかけた、、、命捨て身の南国の猛牛には敵はいなかった。
いつもガードマンが付いていたが、寺島郁夫は隙を狙い、付け回した。
逆に、襲われてたこともあったが、、百千練磨の殺し屋である、寺島郁夫は急場を逃れた。
一時は沖縄連合のやくざ達に銃弾を撃ち込まれて、、怪我もした。
しかし、その時には寺島郁夫も雲隠れをして、、湯治湯で傷を癒した。
昔、尋ねた、九州大分の法泉寺温泉でしばらく、療養した。。。秋の法泉寺温泉は紅葉も綺麗で、渓谷を流れる川風で心を癒した。
そして、、誓ったのである、、残る二人を始末するまでは、仇は終わらないと、、、


8)宝泉寺温泉で傷を癒して、、、再び。。

寺島郁夫は以前、訪れた宝泉寺温泉で、、しばし、、体を癒した、、連続に復讐を果たしたので、その疲れもあり、、優しいお湯に浸かりながら、、秋の山里の温泉を楽しんだ。
温泉宿の女将が挨拶に廻って来て、、「お客さんは、、以前に来てくれましたよね、、、確か、妹さんと一緒に、、、お元気ですか、、妹さんは、、」と、、云われて、
寺島郁夫は返事に詰まった。。。気の利く、女将は、何かを悟り、、話題を変えてくれた。
そして、、今朝は美味しい「鮎が取れましたので、、」と、、」朝食を運んでくれた。
南国の猛牛と云われた郁夫は、其の気づかいが嬉しかった。
朝食を済ませて、、帰り支度をして、、宝泉寺温泉を後にした。
沖縄宮古島に戻った、寺島郁夫は残る一人の反ぐれを狙ったのであるが、、沖縄連合のやくざ組員のガードが固く、、泣かんか、、隙を見せなかった。
宮古島警察の小百合警部は、一人目の反ぐれが、宮古市内でやくざ同士の抗争で、、巻き込まれて銃殺されたことで、、不審を持ち、捜査を始めた。
勿論、山南警部も一緒であった。
銃殺された大川紘一が、、沖縄連合と関りを持ち、寺島郁夫の妹の殺害に関係していたことを突き止め
て、小百合警部補は反ぐれの相棒「相場徹」をマークしていたのであった。
そして、、沖縄連合の若頭との抗争を知って、、寺島郁夫が現れると確信して、、網を張っていたのであった。
その結果、南国の猛牛、寺島郁夫が出てきたのである。
小百合警部補としては、、その復讐をとめたかったのであったが、、調べてるうちに分かったことは、、
すでに、最後の仕上げになっていたようであった。
それでも、、止めたかった小百合警部補だった。


9)小百合警部補は捜査の過程で、、寺島郁夫を知ったのであった、、、


寺島郁夫の妹、敦子は小百合の後輩であった、、、同じ高校の陸上部の後輩であり、、卒業してからも、
宮古島警察の警察官になっても、、時折、指導に行き、知っていたのであった。
恩師の親代わりの沢口教諭からも頼まれて、、将来有望なので、指導を頼まれていた。
その教え子とも言うべき寺島敦子が不慮の死を遂げたので、小百合警部補は個人的にも調べ上げていた。そして、兄である寺島郁男を知り、、捜査の範囲を広げて、謎を解いていったのである。
しかし、、兄、寺島郁夫の動きが早く、、その復讐の阻止を出来なかった、、そして、気が付くと、最終的な仇討である、、「沖縄連合」との抗争まで進んでいた。
その抗争途中で、負傷をしても諦めずに、行動している寺島郁夫を助けようと考えていた小百合警部補であった。
一人の人間と組織相手の喧嘩というか、仇討を兼ねた抗争は、誰の目から見ても無謀であり、、それは「死」を意味していた。
いくら沖縄のやくざと云えでも、一人では討ち死にするだけであり、、無茶であった、、
それほど、沖縄連合の相場若頭は、自分の息子を守ろうとしていたのであるから、必死であり、、何とし
ても仇討はさせない覚悟でガードをしていた。
宮古島警察としても、、本土のやくざ組織と喧嘩になるのではと、、肝を冷やしていたのである。
そんなこともあって、小百合警部補は寺島郁夫の隠れ家を探した。
そして、、寺島郁夫の友人である、、津島和夫にたどり着いた、、、宮古島にいた頃の郁夫には友達が居なかったので、、その行方がわからなかったのであった。
小百合警部補は山奥の寺島郁夫の住まいを訪ねた、、、留守だった。
ここまで、沖縄連合との抗争が激しく成ったら、、寺島郁夫は身を隠したのであった、
寺島郁夫は自分の組織に迷惑を掛けたくなかったから、、名乗らずに、名無しで復讐をしていた、、殺しをしていたのであった



10)小百合警部補は寺島郁夫の仇討を、途中でも阻止したかった。


小百合警部補は何としても、寺島郁夫を助けたかったのである。最後の仇討相手は沖縄連合会の相場若頭である、、豪の者で知られ、、極道として筋を通して来た男である、、どんなバカ息子で守ろうとする理由がある筈であり、、むやみやたらに、筋の通らないごり押しはしない筈であった。
従がって、小百合警部補はそれを知りたかったが、、知る由もなく、、只、見守るだけだった。
兎に角、寺島郁男を探した、、同僚の白河由美子にも生活安全課の見回りをしながら、探すことを頼んだが、、行方は分からなかった。
そして、相場若頭の妻の三回忌が来た、、、盛大に光雲寺で執り行われ、寺島郁夫が狙う「相場守」も護衛されながら出席した。
その時、爆音を挙げて一台の軍用ジープが境内に突っ込んで来た、、そして、沖縄連合会の並ぶ列席に目掛けて、機関銃が乱射された。
相場若頭を始め、、黒紋付姿の男達が機関銃の餌食に成り、、血だらけになって、その場に倒れ
た。
相場守もいた、、、
後には鬼の形相をした、:血だらけの寺島郁夫が立っていた。
そして、、沖縄連合の組員たちが飛んで来て、、寺島郁夫は蜂の巣の様に撃たれた。。
小百合警部補は飛んでいったが、、ことは済み、、後の祭りの血の海だった。
通れた寺島郁夫の顔には笑みが浮かんでいたように、、、小百合警部補には見えた、、、
宮古島警察の機動隊が出動して、後処理をしたが、、、沖縄連合としては事が収かったのであった。相場若頭が殺されたのだから、、騒がしくなった。
小百合警部補は不慮の殺しにあった、寺島敦子の墓参りをして、、兄、郁夫の結末を報告した。
「敦子、、ごめんね、、貴方のお兄さんを助けられなくて、、本当に御免なさい、、、敦子、お兄さんが
貴方の所に行ったら、、仲良くね、、ゆっくり、やすんでね、、、」
花を添え、、小百合警部補は自分の無力さを感じた、、、それでも警察官として、誇りを持って生きて往こうと歩き出した。
春の風が、桜吹雪を舞いながら、、前途多難な小百合警部補の花道を開こうとしていた。


11)沖縄連合会としては調べた


沖縄連合会の相場若頭の妻の三回忌に、其の式場に軍用車のジープで乗り込まれ、、相場若頭ほか数名の幹部が襲われ、銃撃されたのだから、、沖縄連合会としては調べた。
その結果、銃撃してきたのが「関東連合会睦会」の幹部である寺島郁夫と分かり、、組織としては、黙っては於けなかった。。
そこで、東京の関東連合会睦会に申しれがあり、、睦会若頭大泉仙太郎が応対して、、しかるべき答えを持って、沖縄へ行くことを約束したのであった。
沖縄連合会の使いが帰った後で、、若頭大泉仙太郎は、、「舎弟分の寺島郁夫の冥福」を祈った。
話を聞いて、、「そうか、、郁夫は命を掛けたのか、、馬鹿野郎、、」悔しかった。
そして、その責任を取るために、、睦会の若頭大泉仙太郎は、、一人の舎弟分である大谷勉を連れて、沖縄に向かった。
沖縄連合会としても、睦会若頭大泉仙太郎から、、経緯を説明されて、事情を理解はしたが、、やはり、極道としての組織としての「けじめ」は付けたかったのであった。
其のことは理解している、睦会若頭大泉仙太郎は覚悟して、、一人の舎弟分だけを連れて、乗り込んできたのであった。
沖縄連合としては。。組織としての「けじめ」を付けなければ、、と、言う意気込みでまっていたので
あった。
大泉仙太郎は男だった、、、自分の舎弟分である「寺島郁夫」の不始末は、自分で付けるという覚悟
で、、「破門」を云って来た寺島郁夫の破門を許さなかったのである。
そして、、大泉仙太郎は、、「南海の猛牛と云われた郁夫は、必ず、やり遂げるだろう」と、、思い、、命を捨てる覚悟で来たのであった。
大泉仙太郎は、可愛い舎弟分を睦会の極道として、死なせたかったのである。
そんなつもりで、、今回の不始末は「私の命で、償わせて下さい、、」と、、男の度胸を見せた。
それを見ていた、沖縄連合会の高島竜之進会長が、、、「良くわかりました、、大泉さんの覚悟は、、、
私の所の若い者の不始末もありますので、、五部の別れで決着しましょう、、」と、、
南海で海の極道と云われた男の一言で、今回の不始末は付いたのであった。
そんな噂話を聞いた小百合警部補は胸を撫でおろした。
今回の復讐事件で、、男の凄さというか、、意気込みを持った男が、まだ、いたことを知つた小百合警部補だった。


12)小百合警部補に関わる事件も解決して。。。



「南国の猛牛」事、寺島郁夫の仇討抗争も集結して、宮古島警察署に静かさが戻った
小百合警部補もやくざ抗争が絡む、殺人事件に担当して忙しかった。
久し振りに沢口家の平穏な生活に戻り、、ほっとしていた。。
同居している、桃子や由美子とも日常の会話も無く、同じ家にいて、顔を合わせる時間もない程であった、、、久しぶりの休日に、沢口家から見える海まで、三人で出掛けた。
晩秋と云えども、宮古島のブルーの海は綺麗だった。
「小百合、、、本当に忙しかったね、、、これからは、忙しくても時間を作ってね、、、」と、、番長仲間だった桃子から言われた、、、一緒に過ごして、話したい事、、相談事があるんだからね、、、
と、、クレームが付いた。
由美子も仕事でも相談したと、思うことも有るし、プライペードでもあるかね、、、休みは必ず
、作ってとも言われた。。
そして、今日は三人で宮古ブルーの砂浜を歩きながら、、余裕の時間を楽しんだ。
家に戻ると、三人の沢口家のお母さんが待っていた。。
「お帰り、、さあ、、お昼を用意しておいたから、、一緒に、」と、云われ、沢口家特性のカレーライスを食べた。
食後、お母さんが入れてくれた、甘いココアを呑みながら、、雑談が始まった。
桃子が、、、「介護施設で担当している、老夫婦で訪問介護の人がいるんだけど、、旦那さんが痴呆症が進んで、ほとほと、参っている、、、人間て、、子供に帰るようなのね、、、そんな家庭に困ったことが起きて、、悩んんでいるんだけど、、知恵を貸して、、、」と、、相談をされた。
その老夫婦に孫娘がいて、、一緒に住んでいるらしい、、、そして、その孫娘が、手の付けられない不良
少女で、昔の自分をみているようだと、言うのだった。
そして、老夫婦のお祖母ちゃんから、頼まれた、、、桃子である、、、
出来れば両親の元へ戻って、暮らして欲しかったが、、孫娘を二人の老夫婦は可愛がり過ぎて、甘やかしてしまい、、、今となっては困り果てていた。
自分勝手な事なので、、どうしたら、いいか分からず、毎日、悩んでいたのである。
お爺ちゃんが痴呆症になる前だったら、、気にもしないでいた,お祖母ちゃんであった。
「どう思う、、小百合、、、」と、、、桃子は小百合に振って来たのだった。
「ところで、悪がきをしている様だけど、、問題を起こしたり、、家に帰らないということは無いの、、そして、アンパンなどの悪遊びはしていないのかな、、、」
と、、小百合が聞くと、、そこまでは分からなかった。
「桃子、、心配だろから、、由美子、、大変だけど、生活安全課で調べてみて、、それから、考えようか、、話ではまだ、、さほどに重症ではないようだから、、、」
「桃子が頼まれたなら,、ほっとく、訳にもいかないから、手を打つか、、」と、言うことになった。
どんな小さな問題でも、、依頼を受けたら、早めに対処しないと、ことが大きくなってからはでは事件になるこ
とも有るので、、、
その日の休日は三人で、家で寛ぎ、英気を養った


13)孫娘は「高城舞子」と言い、、不良少女のレッテルを貼られて、、、、


高城舞子は宮古島高校の2年生で、、小百合たちの後輩であった。
高校2年頃から、遊び友達が出来て、、街を徘徊し始めて、、なんとなく不良少女と呼ばれるようになった。。。高校2年生の夏休みにアルバイトをしてたら、、仲間の一人が悪ガキたちに軟禁された、、
それを助けようと、、高木舞子は男気ではないが「女義」出して、その悪ガキと喧嘩をして、友達を助け出したのである、、、その際、高木舞子たちは木刀を持って、相手の悪ガキたちに怪我をさせたのであった。
おぼちゃま遊びの、青二才が粋がっていたので、、根性まるで駄目な優男だった、、、そして、怪我をしたので、その親たちが警察に訴えたのである、、街の有力者でもあったので、横槍を出して来て、、不良少女の取り締まりを云ってきた、、、馬鹿げた話だ、、
仮にも男だろう、、なんて、かっこ悪い親なんだと、、小百合警部は言いたかった。
しかし、権力者の圧力で、、警察に押しかけ、地方新聞にも報道させた。。。
小百合警部補に言わせれば、、、「バカ息子の為に、、更に、恥の上乗せをする親たちが、、阿呆に見えて来
た」のであった。
警察上層部の意見には素直に従わず、、法に基づいて処理をしたのだった。
今回の喧嘩は、、昔から言うように「喧嘩両成敗」として、痛み分けとして処理した、小百合警部補であった。
昔の「大岡越前の裁き」をしたのである、、
上層部に逆らった小百合警部補は、今後も目を付けられるが、、一向に気にしなかった。
警察内部には賞賛する者も多かった



14)反ぐれに目を付けらた、、不良少女グループ。。。


小百合警部補は今回の、桃子が持ち込んだ、高城舞子が気になり、、それとなく生活安全課の同居している「由美子巡査部長」に見回りを頼んでいた。
その、小百合警部補の刑事感は的中したのだった、、、前回の金持ちボンボンたちが、、不良と粋がりながら、、宮古市の反ぐれたちと、、屯する飲み屋があり、、女不良番長たちにやられてた話をしていた、、、反ぐれのリーダー格の大河内博が、、「バカじゃあないの、、、。お前ら阿呆か、、女にやられて黙ってるのか、、、馬鹿野郎、、」と、、怒鳴っていた。
「よし、、俺たちが仕返しをしてやるよ、、、呼び出せ、、、女なんてのはやっちゃいばいいんだよ、、
」と、、言いながら、女不良たちを呼び出す罠を考えていた。
そして、呼び出したのであった、、、相手の女番長グループが5人なら、、こっちは卑怯だとか、何とか言われても構わないから、、15人を用意しておくように段取りをした、待ち構えた。
夏休みの暑い日だった、、、高木舞子たち5人は、木刀片手に、呼び出された場所に行った、、、
潰れた工場の跡地だった。
「よく来たな、、お前が高城舞子か、、今日はこの前のようにはいかねえぜ、、俺たち反ぐれ沖縄連合が相手だ、、、覚悟しろよ、、」と、、反ぐれ男たちが数十人飛び出してきて、舞子たち女不良番長たち取り囲ん
だ、、、
「汚ねーぜ、、お前ら、それでも男か、、」と、舞子が啖呵を切って、:木刀を振り回したが、、所詮は女だった、、舞子は孤軍奮闘下が、、他の4人は取り押さえられていた。
「この野郎、、、ふざけるな、、」と、木刀で他の4人を助けようとしたが、、多勢であり、、舞子も傷だら家になっていった。
舞子も覚悟した「やばいな、、絶対絶命だ、、」と、、思いながら、木刀も折れての奮戦だった。
他の4人は「気やあ、、助けて、、、」とか「馬鹿野郎、、やめろ、、」と、喚いたが、、寄ってたかって、洋服を捥ぎ取られて、、裸同然にまでされていた。
その時だった、、不良少女の仲間から通報を受けた、小百合警部補と由美子巡査部長が、、もと、、不良番長の桃子を連れて、乗り込んで来た。
そして、小百合警部補が威嚇の拳銃を放ち、、、「やめろ、、下種野郎ども、、動くなよ、、いいか、、おどしじゃあないからな、、、」と、言うと、、リーダー格の大河内博が「女お廻りに撃てる度胸などあるものか、、
構わねからやっちまいな、、、」と、、不良番長の少女たちを襲い、裸にしていった。
小百合警部補が「馬鹿野郎、、ふざけれな、、」と怒鳴りながら、リーダー格の大河内博の脚を撃ち抜いた、、「この次は、お前の額を撃ちぬくからな、、覚悟して、やってみな、、」
と、、銃を構え直した。
反ぐれのリーダー格の大河内博は、、、「なんだよ、、お廻りが撃つのかよ、、」と。喚いた居たので、、
「何だったら、、殺してやろうか、、お前のような人間の屑野郎が、、がたく並べんなって、、」
と、、近寄り、:額に銃口を付けたのだった。
それで、小百合警部補の本気を知り、、反ぐれたちは収まった。。
由美子が手はした、機動隊がやって来て、沖縄連合の反ぐれグループは全員、逮捕された。
勿論,高城舞子たちも全員、補導された。
この後の後始末が大騒ぎであった。


15)後始末。。。


今回の不良少女と反ぐれの喧嘩で、、小百合警部補が「拳銃」を撃ったことが大問題になった。
宮古島警察だけではなく、沖縄警察署全体で、大騒ぎになったのである、、、地方新聞みみやkしまでも取り上げられ、少女の喧嘩で拳銃を撃ったことが、、警察官に有るまじき行動というのであった、
実際には沖縄ヤクザの傘下の「反ぐれグループ」が絡んでいるのに、、不良少女達だけを、表に引っ張り出して、大の大人たちが楽しんでいるようにしか見えなかった。
それに乗じて、警察内部にも、「ほら見た事か、、」とばかりに、小百合警部補を晒したのである、、「やはり、、警察官になっても、、不良番長は番長なんだと、、、」決めつける者もいたのであった。
しかし、悪行を取り締まる警察官としては、時には強硬に、悪に対して厳しく取り締まることも必要だと理解している警察官も多かった。
しかし、世間が騒ぎ、、マスコミが面白、可笑しく尾鰭を付けての報道もあり、、何らかのけじめを付けなくてはならなかった。
その結果、小百合警部は謹慎を言い渡された。
本質的には弱者を助け、悪を罰したのであったが、、ふざけた話であった。
小百合警部補が沖縄警察学校で、教育を受けた指導官だった「神宮寺達夫」が、現在は沖縄警察
県警の刑事局長をしていたが、、今回の事件を聞いて、、、宮古島警察署に出張してきて、、助け舟を出したのであった。。。宮古島警察署長に直に,申し入れがあった、
「何を寝ぼけたことをいっているんだ、、、警察官の拳銃は何のためにある、、、悪行を働く奴らに発砲したからと、、何を騒いでるのだ、、、馬鹿な処置をするな、、、警察官は国民の番卒だぞ、、良く、考えろ、、、」
「いいか、小百合警部補の謹慎は撤回しろ、、、」と、警察官の誇りを持たせるような処遇に喝采が送られた。
そして、、小百合警部補は宮古島警察署に復帰したのである、、警察官僚にも叩き上げの事務方が居ることが、噂を聞いた警察官の励みになった。


16)小百合警部補は宮古島市内の反ぐれ監視担当になる、、、


今回の反ぐれと不良少女の取り締まりを、粗っぽかったが解決をしたので、、刑事課の中での「反ぐれ取り締まり担当を任せられた」ので、、生活安全課の「由美子」とペアを組み、巡回捜
査を始めたのであった。
そして、不良少女番長の「高城舞子」は、暇があると、、小百合警部補の家に遊びに来ていた、、助けてもらったことも有ったが、不良番長の先輩でもあったので、、今では小百合警部補の言うことは何でも素直に聞いていた、
桃子に対しても「姉貴」と、、慕っていた。
宮古島市内の女不良番長の情報は入って来たので、、街のダニである「反ぐれ」や「やくざ世界の事が、手に取る様に、、、話してくれたのである。。
小百合警部補は悪社会の悪人たちから、、少女たちを守ってやりたかったのである。
恩師の神龍寺刑事局長の見る目は合った、、、小百合警部は水を得た魚の様に泳ぎ回っていた。
小百合警部補の夢は番長仲間の「桃子」たちと、、行き場のない、、目的を失った不良少女たちの学の場というか、、社会へ無事巣立つための「青春広場」をつくりたかったのである。
常々、桃子と話しながら、、そんな夢を語っていたのであった。
由美子も賛同してくれていた。
浜口教諭の家はもともと、農業をしていたので、広い土地があり、、海のみえる高台なので、施設を創るのには恵まれていた。
その夢の話は浜口教諭の母親も賛成しててくれたので、、ある程度、計画が出来上がり、資金的にも余裕が出来たら、相談をしようと思っていた。
その計画には由美子も同意して、、三人で無駄遣いをせずに、、準備をしていた。
更に。高城舞子も参加したいと言い、、アルバイトを始めて、みんなで資金をためたのだった。
桃子の社会福祉士の資格も生かして、、夢は膨らんだ。
姉貴と慕って来る「高城舞子」も、、仲間を集めていた、、彼女たちも不良番長をしているより、目的を持って生きることに、生き甲斐を持ち始めたのであった。


17)計画を立ててから、、1年後の春に小百合警部補は沢口教諭に打ち明けた。。。

小百合警部補たちは相談してから、一年後の春、沢口教諭も定年を迎える、休日の昼食時に話したのであった、、、その話を聞いた時に、沢口教諭は驚いた、、、教え子たちが大人になったことに、、
「へえー、小百合、、お前たち、そんなことを考えていたのか、、凄いな、、」と、感心しながら、、
「良いことだ、、そうか、、お袋も一緒か、、あははあはは、、っはは、、参ったな。。」と、、言って、ちょっとの間、腕組みをしてから、、、
「いいんじゃないか、、、お前たちは、たとえ、俺が反対しても、、やるきだろう、、分かった。。
協力するよ、、やってみな、、、良いことだ、、、」と、、賛成してくれた。
その日の昼食は賑やかだった、、、沢口教諭は嬉しかぅた、、、三人が一緒になって、同じ人生道を決めて進むことに、、、特に小百合と桃子の不良番長が、此処まで成長したこと嬉しかったのである。
沢口教諭は教師をしてたことに,誇りが持てた。。。
心の中で「良かった、、良かった」と、、、
そして、、計画を練ってから、一年はあっという間に過ぎた。
そして、施設の建設資金は沢口教諭の「退職金」と、小百合たちの三人の預金全てを出して、、残りは沢口教諭の信用で「銀行借りれ」を行った。
担保不動産は沢口教諭の母親名義の土地を差し入れて、建設資金及び運営資金を調達することが出来た。
更に、この「学の広場」学園の話を聞いた、、沖縄警察署の神宮寺刑事局長が、時を同じくして、定年退職して参加をしてくれたのであった。
資金援助を含めて、、、
そして、信用のある神宮寺達夫刑事局長が「学の広場」」の初代学園長を引く受けてくれた、沢口教諭は「事務長」に就任してくれた。
強い味方を得て、小百合たちの「学の広場」は動き出した。
建設途中で、、由美子の両親たちも宮古島に引っ越してきたのだった、、この「学の広場」は全て「完全寮生」だったので、、住み込みの管理人を引き受けてくれたのである。
後は施設の完成を待ち、、寮生の募集であった。


















































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