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しおりを挟む「あ……」
開かれる足。その間に押し付けられる熱い肉棒。何度か蜜を擦り付けるように上下させられれば達したばかりの敏感な蕾が刺激されてまた快感が襲ってくる。
「……挿れるね」
「っはい……んん……あぁっ……」
(あっ……入ってくる……)
膣壁を押し広げるように熱く硬い肉棒が中に挿入ってくる。指とは比べ物にならない圧迫感に口を開いて息を吐く。
「っん……あぁっ、んんっ……」
「大丈夫? 痛い?」
ふるふると首を振って答える。痛みはないけれど強い圧迫感に涙が溢れてくる。それを強がりだと思ったのか、テオドールが困ったように眉を歪めて溢れる涙を舐めとった。
「ごめん。ツェイ、ごめんね」
「んんっ……ああっ……」
(あ、抜かれ……)
中からゆっくりと出ていこうとしたテオドールのものに気がついてツーツェイがぎゅっと抱きつく。
「抜かないでっ……」
「っ、でも……」
「大丈夫ですっ……んんっ……」
震える手で抱きつきながら『早くあなたを受け入れたい』と耳元で伝える。それにピクンと一瞬揺れるテオドールの身体。
「……っ、ほんとに……」
(テオドール様?)
「っああぁっ!?」
――――ぐちゅ!!
また蜜壷の奥に沈み込む肉棒。奥まで届けば互いの蜜が混ざり合う音が部屋に響く。
「なんで……そんな煽るの……怖がらせたくなかったの、にっ!」
「ああっ、煽ってな……ああぁっ!!」
何度も肌がぶつかる音と水音が部屋に響いて止まらない。ギシギシとベッドが揺れる振動も伝わって身体を揺らす。さっきまであった圧迫感が慣れてきたのかなくなってきている。
(なんか……気持ちいいっ)
感じるところを亀頭の先で刺激するように押し付けて挿抜されれば圧迫感よりも気持ちよさが襲ってくる。
「ああぁっ、気持ち……あああっ!」
「はぁ……え、気持ちいいの? 初めてなのにっ……」
「っあああっ、気持ちいいっ、そこっ……テオドール様の……気持ちい」
「っ! ほんとっ……ツェイはもう……」
「ああぁっ……っあああっ!!」
苦しそうに眉を歪めるテオドールの額から粒の汗が溢れて流れ落ちる。揺れる銀髪と流れる汗が蝋燭の火に照らされてキラキラと輝く。
(――――綺麗……)
「……はっ……ツェイ?」
ぼんやりと見蕩れているツーツェイに少し律動を弱めて、心配そうに見つめるテオドールの頬に手をあてる。汗で頬にはりつく銀髪をそっとかきあげて撫でる。
「あなたは……綺麗です……」
「ッ!」
「とっても綺麗……」
驚くように開かれた青色の瞳が光に当てられて揺れ輝く。それすらも美しくてツーツェイが見蕩れて震える手でその瞳に触れる。その触れた指先がしっとりと熱い雫に濡れた。
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