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「ごめんね、ツェイ」
「許しません……」
「うっ……うん。ツェイを怖がらせたくなくて……初めのときにツェイが震えていたから嫌なのかなって……」

(あれは武者震いというか……)

 そう伝えようかと思ったけれど、さすがに恥ずかしいので口を閉じた。

「怖くありません。テオドール様となら怖いことはありません」

 身体を離して潤む上目でじっとテオドールを見上げるとまた困ったように眉を寄せたので、なぜかわからず首を傾げた。

「……それ、無自覚なの本当に困る」
「え?」

 怒ったように眉を寄せるのに頬を染めてるから、またツーツェイは首を傾げた。そんな首筋に触れる指先。そのままベッドに押し倒されて上から見下ろされる。

「ツェイが途中でやめたくなっても止めないから」
「ッ!?」

 初めてみるテオドールの悪そうな笑顔。そんな笑顔に背中がぞくりとする。固まってしまうけれど、それを無視して長い指が胸元のボタンを外していく。

「ッあ……んんっ」

 ボタンを外して開くように滑らせて脱がせていく。その間も何度も胸元にキスを落とされて、その微かに触れる熱い吐息と柔らかな唇に声が漏れる。

「ッあぁ!?」

 下着の上から胸の先を摘まれて部屋に響く高い声。初めて聞く自分のいやらしい声に堪らず手で塞ぐけれど、すぐに手を掴まれて外される。

「やぁっ、はず、はずかしぃっ……あぁっ!」
「煽ったのはツェイでしょう? 塞がないで」
「っ!? んんっ、ああぁっ……」

(うぁっ!? 格好いい!!)

 髪をかきあげながら口の端をあげて笑うテオドールに心の中で呑気に惚気けてしまう。そんなツーツェイを知ってか知らずかすぐに下着も外されて直接胸を揉まれる。

 テオドールの大きな手が胸を柔らかく沈み込み、形を変えるのにツーツェイが恥ずかしいけれど、目を逸らせない。手の隙間から立ち上がる胸の先に赤い舌がみえたとき……。

「ッああぁ!?」

 温かく柔らかな濡れた口に胸の先を含まれる。舌先で刺激するように上下に弾かれたり乳輪をなぞるように丸く舐められて、あまりの刺激に瞳に涙が浮かぶ。

 片方の胸の先は摘まれて指先で何度も弾かれて、こちらもぷっくりと赤く立ち上がってしまっている。

(こ、こんな……)

「っああぁっ、んんっ……んんぁ!?」

 胸の先に与えられる快感に悶えていれば、下の下着の上から割れ目をなぞる指。

「びしょびしょ。ずっとこんなに濡らしてたの?」

 舌を出して胸の先を舐めながら上目で問いかけられる。指が濡れる下着の上を滑らかに上下している。

「ねぇ、ツェイ。答えて?」
「や……はずか……やぁっ、ああぁっ」
「いままでもキスしてたとき濡れてた? 限界だって言ってたもんね」
「うぅ、っあああっ……んんっ」

(その通りだけど! その通りなんだけども!!)

 テオドールとキスをするたびに股がしっとりと濡れて気持ちが悪かったのはツーツェイもわかっていた。けれども正直にそう答えるのが恥ずかしくて答えられない。それがわかっているはずなのにテオドールは愉しそうに何度も問いかけてくる。

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