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中里亜衣加
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――あの死体は由依香じゃない。
そこに辿り着いた暁。
こんなにも近くに重大なヒントが隠されていた。
だが、思い込みにより見逃していたのだ。
とはいえ、まだまだ繋がらない部分は多い。
さっそく、捜査の立て直しだと思った時だった。
検死官がさらに重大なことを付け加える。
「そういえば、あの死体を括りつけていたロープだが……あの死体以外のやつの血液が出てきた」
「……え? 誰っすか? 霧山のっすかね?」
「霧山ってのが誰かはわからんが、違う」
「……じゃあ、誰っすか?」
「阿比留邦弘のだ」
「へ?」
「検死のタイミングが近かったからわかったことだが、これがズレてたり、阿比留の方が遅かったら、おそらくは気づかなかったろうな」
「……」
これで、阿比留の事件とも繋がった。
だが、どのように繋がっているのかはまだわからない。
暁は監視官にお礼を言って、検死室から足早に立ち去るのだった。
暁は刑事課に戻り、安曇に経緯を説明する。
「まさか、阿比留との事件とも繋がっているとはな」
「事件が進展したのはいいんっすけど、頭が追い付かないっす」
「だな。これはどっちの本部にも伝えておかんとな。報告書を書くのが面倒だな」
「……相変わらず、面倒くさがりっすね」
「合理的って言え」
「死体を吊るしていたロープから、阿比留の血痕が見つかったということは、阿比留殺しも霧山ってことっすよね?」
「確定していない情報を正しいと信じ込むな。現に、あの死体を桐ケ谷由依香と思い込んでたようにな」
「あ、そうっすね。すいませんっす。えっと、あの死体の人間を殺した人間が阿比留を殺したってことでいいんすよね?」
「あの死体を吊るした人間だ。他殺とも断定ができてないんだろ?」
「……そうでした」
「まあ、そこは間違いないだろうな。とはいえ、100%とは言えん。が、関わっていることは確実だな」
改めて考えると、色々な情報を得てはいるが、確実なものは実は少ないことに気づく。
裏を取って、初めてその情報は正しいと判断できる。
それまでは、あくまで仮説にしかならない。
「……あの死体、誰なんすかね?」
「桐ケ谷沙都希の娘だろ」
「いや、そうじゃなくて……」
確かに、DNA鑑定により、あの死体は沙都希の娘だということは確定している。
沙都希の娘ではあるが、由依香ではない。
暁が知りたいのはどこの誰かということだ。
「せめて、このことを桐ケ谷さんに伝えたいっす」
「なぜだ?」
「いや、あの死体は由依香さんじゃないって知れば、喜ぶんじゃないっすかね」
「……知ってるじゃないか? いや、知らない方がおかしいだろ」
「へ? なんでっすか?」
「今までの情報を組み合わせて、整理してみろ」
「え、えっと……」
今、情報は多いが、全部バラバラのような状態だ。
今までの違和感が払しょくされた感じはしたが、まだ、はっきりと頭の中で整理が出来ていない。
「まず、あの死体は桐ケ谷沙都希の娘だ」
「そうっすね」
「だが、死体の特徴から、桐ケ谷由依香じゃない」
「はいっす」
「じゃあ、なんでそんな状態になっているんだ?」
「えっと……。あ、取り違えっす!」
「次に、桐ケ谷由依香とDNA鑑定で親子関係が証明されているやつがいるだろ?」
「……霧山修二っすね」
「ってことは、桐ケ谷沙都希は霧山修二の娘を育てていて、霧山修二は桐ケ谷沙都希の娘を育てていたということになる」
「……あの死体は、霧山修二が育てていた桐ケ谷さんの娘ってことっすね」
「そうだ」
ということは、あの死体の戸籍上の親が霧山修二になるということだ。
だが……。
「あの死体の身元がわからないなら、霧山にも届かないっすよね?」
「取り違いはどこで行われたと思う?」
「え? そりゃ、病院……あっ! 山城病院!」
山城病院のデータから沙都希のデータが出てきた。
つまり、沙都希は山城病院で出産をしたことになる。
となると、その入れ替え先……つまり、霧山の妻も山城病院で出産したと考えるのが自然だ。
「けど、それが、なんで桐ケ谷さんが取り違えを知っていることになるんすか?」
「取り違いが起こったパターンは2つある。一つは病院側のミスだ。もう一つは……」
「桐ケ谷さんか霧山自身が入れ替えた」
「が、霧山の方は俺に、取り違いをされたと訴えてきた」
「ってことは、霧山側が入れ替えた線は消える……」
「現時点で桐ケ谷沙都希が意図的に取り換えたというのが有力だ」
「病院側のミスはどうなんすか?」
「……0じゃないが、桐ケ谷沙都希がやったという方が、行動的にしっくりくる」
「どういうことっすか?」
「思い出してみろ。桐ケ谷沙都希が帰ると言い出したのは、DNA鑑定で桐ケ谷沙都希の娘と断定されたタイミングだ」
思い出してみると確かにそうだった。
叫び声を上げたと思ったら、不意に帰ると言い出し、見張りを付けることも拒否をした。
「あの死体が自分の娘だと知った桐ケ谷沙都希はあることに気づいた」
「……由依香さんは生きている」
「そうだ。そして、同時に犯人にも行きついたはずだ」
「入れ替えた相手……」
「だが、桐ケ谷沙都希は警察を頼ることができない」
「入れ替えたことを知っている、つまり自分で入れ替えたから、っすね?」
「今頃、どこかの探偵事務所にでも行って、霧山のことを調べてるだろうな。何しろ、桐ケ谷沙都希の方は霧山の本名……少なくても妻の名前は知っているはずだ」
現時点で沙都希の方が霧山に近い。
急がなければ、沙都希の方が先に霧山に辿り着いてしまう。
もちろん、沙都希は由依香を取り返しに行くはずだ。
だが、霧山が素直に返すとは思えない。
霧山は本当の娘を探し出し、しかも、今まで育てていた娘を殺害している……いや、殺害した可能性があるのだ。
さらに阿比留までも殺した可能性も濃厚。
となると、辿り着いた沙都希も殺す可能性も高い。
もしくは沙都希の方が霧山を殺してしまうことだって考えられる。
「もう一回、山城病院に行ってきます!」
暁は安曇が返答する前に走り出していた。
ほぼ、とんぼ返りしてきた暁に驚く看護師長。
だが、ことの顛末を説明すると、すぐにナースステーションに案内してくれた。
「桐ケ谷沙都希さんが出産した時期に同じように、女の子を出産した人を探せばいいのね?」
「お願いしますっす」
その中に、霧山修二に繋がる人物がいるのはほぼ間違いないだろう。
だが、そのとき、ふと疑問に思っていたことがポロっと口から出てしまう。
「病院で取り違いをするなんて可能なんすか?」
「え?」
看護師長が暁の言葉にキョトンとするが、すぐにハッとする。
「確かに難しいわね。夜も当直の看護師もいるし、見回りだってやってるわ」
「……昼に入れ替えるなんて、もっと難しいっすよね?」
だが、後ろにいた年配の看護師が「あっ!」と声を上げた。
「たぶん、この日だと思います」
年配の看護師がパソコンの画面に映し出されているカルテの日付を指差した。
「この日? ……あ、オージーモール」
「そうです。17年前のこの日は、オージーモールの火災事故の日です」
オージーモール火災事件。
それは大型ショッピングモールで起こった大規模な火災事件のことだ。
その日は連休で、多くの買い物客が買い物に来ていた。
「あの日は、1000人以上、この病院に患者が運ばれています」
「まさに戦場だったわね。病院の職員全てを呼び出して、総出で処置にあたってたのに全然追い付かなかったのを今でもはっきりと覚えてる」
「運ばれた患者の処置が終わったのは、23時近くでした」
「みんな疲れ果てたわね」
「その日の当直はもちろんいましたけど……」
「見回りなんかは、あまりできなかったってわけっすね」
看護師長も年配の看護師も無言になってしまう。
おそらく、その日は暁の想像にも及ばない修羅場だったのだろう。
そんな状況で、いつも通りの巡回ができなかったことに、誰が文句を言えることができるだろうか。
ましてや、赤子を入れ替える人間がいるなんて考え付もしなかったはずだ。
「おそらく、その仮説は合ってるわ。桐ケ谷沙都希は次の日に退院している」
沙都希の動きからして、火災事故の日の夜に赤子を入れ替え、次の日、バレる前に病院を立ち去ったのだろう。
だが、ここで暁は不思議に思う。
「あの……気づかないもんすか?」
「何の話?」
「いえ、その……自分が生んだ赤ちゃんが入れ替わってるんすよね? 気づかないもんかなっと……」
「言われてみると、違和感がありますね。普通は間違いませんよ。自分の子供ですからね」
「そうねぇ。でも、可能性は0とは言えないわね。生まれたばかりなら……」
「すんません。この日の前後に出産した人は絞れるっすか?」
「ええ」
看護師長がパソコンを操作すると、画面には何名かの名前が出力される。
この中の誰かが、と思っていた暁の横で看護師長が声を上げた。
「あっ!」
「どうしたんすか?」
「……おそらく、この人だと思う」
「なんでっすか?」
「……亡くなってるの。オージーモール火災事件があった日の夜に」
「え?」
看護師長が指差したところには中里亜衣加《あいか》と表示されていた。
そこに辿り着いた暁。
こんなにも近くに重大なヒントが隠されていた。
だが、思い込みにより見逃していたのだ。
とはいえ、まだまだ繋がらない部分は多い。
さっそく、捜査の立て直しだと思った時だった。
検死官がさらに重大なことを付け加える。
「そういえば、あの死体を括りつけていたロープだが……あの死体以外のやつの血液が出てきた」
「……え? 誰っすか? 霧山のっすかね?」
「霧山ってのが誰かはわからんが、違う」
「……じゃあ、誰っすか?」
「阿比留邦弘のだ」
「へ?」
「検死のタイミングが近かったからわかったことだが、これがズレてたり、阿比留の方が遅かったら、おそらくは気づかなかったろうな」
「……」
これで、阿比留の事件とも繋がった。
だが、どのように繋がっているのかはまだわからない。
暁は監視官にお礼を言って、検死室から足早に立ち去るのだった。
暁は刑事課に戻り、安曇に経緯を説明する。
「まさか、阿比留との事件とも繋がっているとはな」
「事件が進展したのはいいんっすけど、頭が追い付かないっす」
「だな。これはどっちの本部にも伝えておかんとな。報告書を書くのが面倒だな」
「……相変わらず、面倒くさがりっすね」
「合理的って言え」
「死体を吊るしていたロープから、阿比留の血痕が見つかったということは、阿比留殺しも霧山ってことっすよね?」
「確定していない情報を正しいと信じ込むな。現に、あの死体を桐ケ谷由依香と思い込んでたようにな」
「あ、そうっすね。すいませんっす。えっと、あの死体の人間を殺した人間が阿比留を殺したってことでいいんすよね?」
「あの死体を吊るした人間だ。他殺とも断定ができてないんだろ?」
「……そうでした」
「まあ、そこは間違いないだろうな。とはいえ、100%とは言えん。が、関わっていることは確実だな」
改めて考えると、色々な情報を得てはいるが、確実なものは実は少ないことに気づく。
裏を取って、初めてその情報は正しいと判断できる。
それまでは、あくまで仮説にしかならない。
「……あの死体、誰なんすかね?」
「桐ケ谷沙都希の娘だろ」
「いや、そうじゃなくて……」
確かに、DNA鑑定により、あの死体は沙都希の娘だということは確定している。
沙都希の娘ではあるが、由依香ではない。
暁が知りたいのはどこの誰かということだ。
「せめて、このことを桐ケ谷さんに伝えたいっす」
「なぜだ?」
「いや、あの死体は由依香さんじゃないって知れば、喜ぶんじゃないっすかね」
「……知ってるじゃないか? いや、知らない方がおかしいだろ」
「へ? なんでっすか?」
「今までの情報を組み合わせて、整理してみろ」
「え、えっと……」
今、情報は多いが、全部バラバラのような状態だ。
今までの違和感が払しょくされた感じはしたが、まだ、はっきりと頭の中で整理が出来ていない。
「まず、あの死体は桐ケ谷沙都希の娘だ」
「そうっすね」
「だが、死体の特徴から、桐ケ谷由依香じゃない」
「はいっす」
「じゃあ、なんでそんな状態になっているんだ?」
「えっと……。あ、取り違えっす!」
「次に、桐ケ谷由依香とDNA鑑定で親子関係が証明されているやつがいるだろ?」
「……霧山修二っすね」
「ってことは、桐ケ谷沙都希は霧山修二の娘を育てていて、霧山修二は桐ケ谷沙都希の娘を育てていたということになる」
「……あの死体は、霧山修二が育てていた桐ケ谷さんの娘ってことっすね」
「そうだ」
ということは、あの死体の戸籍上の親が霧山修二になるということだ。
だが……。
「あの死体の身元がわからないなら、霧山にも届かないっすよね?」
「取り違いはどこで行われたと思う?」
「え? そりゃ、病院……あっ! 山城病院!」
山城病院のデータから沙都希のデータが出てきた。
つまり、沙都希は山城病院で出産をしたことになる。
となると、その入れ替え先……つまり、霧山の妻も山城病院で出産したと考えるのが自然だ。
「けど、それが、なんで桐ケ谷さんが取り違えを知っていることになるんすか?」
「取り違いが起こったパターンは2つある。一つは病院側のミスだ。もう一つは……」
「桐ケ谷さんか霧山自身が入れ替えた」
「が、霧山の方は俺に、取り違いをされたと訴えてきた」
「ってことは、霧山側が入れ替えた線は消える……」
「現時点で桐ケ谷沙都希が意図的に取り換えたというのが有力だ」
「病院側のミスはどうなんすか?」
「……0じゃないが、桐ケ谷沙都希がやったという方が、行動的にしっくりくる」
「どういうことっすか?」
「思い出してみろ。桐ケ谷沙都希が帰ると言い出したのは、DNA鑑定で桐ケ谷沙都希の娘と断定されたタイミングだ」
思い出してみると確かにそうだった。
叫び声を上げたと思ったら、不意に帰ると言い出し、見張りを付けることも拒否をした。
「あの死体が自分の娘だと知った桐ケ谷沙都希はあることに気づいた」
「……由依香さんは生きている」
「そうだ。そして、同時に犯人にも行きついたはずだ」
「入れ替えた相手……」
「だが、桐ケ谷沙都希は警察を頼ることができない」
「入れ替えたことを知っている、つまり自分で入れ替えたから、っすね?」
「今頃、どこかの探偵事務所にでも行って、霧山のことを調べてるだろうな。何しろ、桐ケ谷沙都希の方は霧山の本名……少なくても妻の名前は知っているはずだ」
現時点で沙都希の方が霧山に近い。
急がなければ、沙都希の方が先に霧山に辿り着いてしまう。
もちろん、沙都希は由依香を取り返しに行くはずだ。
だが、霧山が素直に返すとは思えない。
霧山は本当の娘を探し出し、しかも、今まで育てていた娘を殺害している……いや、殺害した可能性があるのだ。
さらに阿比留までも殺した可能性も濃厚。
となると、辿り着いた沙都希も殺す可能性も高い。
もしくは沙都希の方が霧山を殺してしまうことだって考えられる。
「もう一回、山城病院に行ってきます!」
暁は安曇が返答する前に走り出していた。
ほぼ、とんぼ返りしてきた暁に驚く看護師長。
だが、ことの顛末を説明すると、すぐにナースステーションに案内してくれた。
「桐ケ谷沙都希さんが出産した時期に同じように、女の子を出産した人を探せばいいのね?」
「お願いしますっす」
その中に、霧山修二に繋がる人物がいるのはほぼ間違いないだろう。
だが、そのとき、ふと疑問に思っていたことがポロっと口から出てしまう。
「病院で取り違いをするなんて可能なんすか?」
「え?」
看護師長が暁の言葉にキョトンとするが、すぐにハッとする。
「確かに難しいわね。夜も当直の看護師もいるし、見回りだってやってるわ」
「……昼に入れ替えるなんて、もっと難しいっすよね?」
だが、後ろにいた年配の看護師が「あっ!」と声を上げた。
「たぶん、この日だと思います」
年配の看護師がパソコンの画面に映し出されているカルテの日付を指差した。
「この日? ……あ、オージーモール」
「そうです。17年前のこの日は、オージーモールの火災事故の日です」
オージーモール火災事件。
それは大型ショッピングモールで起こった大規模な火災事件のことだ。
その日は連休で、多くの買い物客が買い物に来ていた。
「あの日は、1000人以上、この病院に患者が運ばれています」
「まさに戦場だったわね。病院の職員全てを呼び出して、総出で処置にあたってたのに全然追い付かなかったのを今でもはっきりと覚えてる」
「運ばれた患者の処置が終わったのは、23時近くでした」
「みんな疲れ果てたわね」
「その日の当直はもちろんいましたけど……」
「見回りなんかは、あまりできなかったってわけっすね」
看護師長も年配の看護師も無言になってしまう。
おそらく、その日は暁の想像にも及ばない修羅場だったのだろう。
そんな状況で、いつも通りの巡回ができなかったことに、誰が文句を言えることができるだろうか。
ましてや、赤子を入れ替える人間がいるなんて考え付もしなかったはずだ。
「おそらく、その仮説は合ってるわ。桐ケ谷沙都希は次の日に退院している」
沙都希の動きからして、火災事故の日の夜に赤子を入れ替え、次の日、バレる前に病院を立ち去ったのだろう。
だが、ここで暁は不思議に思う。
「あの……気づかないもんすか?」
「何の話?」
「いえ、その……自分が生んだ赤ちゃんが入れ替わってるんすよね? 気づかないもんかなっと……」
「言われてみると、違和感がありますね。普通は間違いませんよ。自分の子供ですからね」
「そうねぇ。でも、可能性は0とは言えないわね。生まれたばかりなら……」
「すんません。この日の前後に出産した人は絞れるっすか?」
「ええ」
看護師長がパソコンを操作すると、画面には何名かの名前が出力される。
この中の誰かが、と思っていた暁の横で看護師長が声を上げた。
「あっ!」
「どうしたんすか?」
「……おそらく、この人だと思う」
「なんでっすか?」
「……亡くなってるの。オージーモール火災事件があった日の夜に」
「え?」
看護師長が指差したところには中里亜衣加《あいか》と表示されていた。
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