アナザー・リバース ~未来への逆襲~

峪房四季

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Scene11 〝正しい〟が持つ魔力

scene11-1 人の最罪

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 円の懇願。
 それは司にとってあまりにも強烈な物であったことは事実だが、それはあくまでも感情的な問題であり、これから戦闘に向かう場所へ常人を向かわせるのはやはり危険なことでしかない。

 司は円を抱き寄せてしっかりと目を見てもう一度丁寧に説得した。
 円の存在はこちらの弱点にしかならない。
 過去の司を一秒でも早く助けに行かないといけない中、戦力になるはずも無い円の同行はただの枷にしかならず、ただただ過去の司を救出することへの負担になる。

 円は決して愚かではなかった。
 自分の想いを優先するために過去の司を助ける妨げになってもいいのか?

 ぐうの音も出ない正論と司から感じる〝本当に自分のことを危険な目に遭わせたくない〟という誠意。
 否定出来ない想いに両頬を払い叩かれてしまった円は、不思議な砂時計と共に忽然と消えた司達を見送り、結局一人ブリッジに残されてしまった。

「……う、ぅ……つ、司ぁ……」

 ソファーの上で膝を抱えて丸くなり啜り泣く円。
 大丈夫だとは思う。さっきまで目の前にいたもう一人の司は、絶対に自分の元に司を連れ帰って来ると言ってくれた。あの眼差しは本当に心強いモノを感じた。
 ただ……。

「司って……あんな怖い姿になる可能性もあったんだ」

 円の知る司とは似ても似つかないもう一人の司。

 〝本流世界と側流世界〟

 にわかには信じられない世界の構図に関してルーツィアから簡単な説明は受けた。
 その説明をあの小人少女の言う通り一旦素直に受け入れるとするならば、自分と自分の知る方の司は側流世界という異世界の住人であるということ。
 そして……。

「私の身体は……本流世界の鷺峰円。どういうこと? もう一人の私は……死んだの?」

 本流世界の鷺峰円の身体。
 側流世界の鷺峰円の精神。

 その二つが合わさり今の自分がある。

「…………」

 やはり、連れて行って貰いたかった。
 一人で静かに待っていると、ルーツィアから聞いた話を自分の中で整理し始めてしまう。
 そして次第にその情報の恐ろしさを実感し始める。

「私……今、人間なの?」

 震える両手を見る。
 この震えは自分の震え?
 それとも、もう一人の自分の震え?

「――うッ!?」

 怖い。
 今自分がどういう存在なのか分からなくなって来る。

「ど、どうしよう……ど、どど……どうし、たらぁ……」

 胸の中で渦巻く恐怖がどんどんと勢いを増す。
 目が回る……まるで乗り物酔いにでもなったかの様に視界が歪み前後不覚になっていく。
 吐き気、悪寒、手足の先から感覚が薄くなり、カチカチとなり続ける奥歯の不快な音が耳鳴りと頭痛を引き起こす。

「い、いやぁ……怖、いぃ……た、助け……助けてぇ……つか――」


「落ち着きなさい……鷺峰円」


「えッ!?」

 濁り始めていた目で正面を見る円。
 するとその向かいのソファーには、いつの間にか一人のマフィアコーデの男性が優雅に足を組み座っていた。

「やれやれ……何やらブリッジの扉にロックが掛かっているからどうしたのかと思い来てみれば……お留守番を言い付けられたのか? 司の奴め、分からん判断でもないが少々短絡的が過ぎ……あぁ、そうか。君の身体についての説明をしていなかったのだから知りようも無いか。はははッ……いかんな、敵の動きを見誤ったり馬鹿の口車に乗せられてしまったり……私としたことが弟子なんてモノを初めて取ったせいで思考が鈍っているか? 全く……情けないことだ」

 何やら自分の迂闊を自虐している目の前の男。
 ただ、円にはその男がどこかその自分のミスを嬉しそうに受け取っている風に見えた。

「あ、あなたは……?」

「ん? あぁ……そういえばちゃんと自己紹介をしていなかったね。私は良……――〝博士ラーニィド〟という。君の知る御縁司と直接の面識は無いが、先ほどまでここにいた方の御縁司とは師弟の関係にある」

「ラーニィド……さん? え、外国の人? それに……し、師弟って……――うぶッ!?」

 初めての自己紹介をいいことに、身内の間ではルーツィア以外全く定着してくれない方の名をさりげなく刷り込んだ良善。
 ただ、それに反応し切る前に円は口元を抑え吐き気に蹲ってしまう。

「ん? いかんな……心身のバランスが乱れ始めたか。円君……とりあえず〝それ〟を飲みたまえ」

 良善の言葉に口元を抑えたままどうにかもう一度目を開いた円の目の前。
 良善と向かい合い挟むローテーブルの上には、一杯のコーヒーが湯気を立てていた。

「吐き気を催している所にコーヒーだなんてと思うかもしれないが、心配しなくていい。君のその不調は臓器的な理由ではないからね。さぁ、そんな状態ではまともに話が出来ないだろう? 味には自信がある。喫茶店の娘さんでもご満足のいく一杯であるつもりだ」

 微笑を浮かべて勧めて来る良善。
 まだよく分からない人物が用意した物に口を付けるのはいささか抵抗があるが、耐え難い不調に押される形で円はカップを手に取り、震えながらもそれを一口啜る。

「んくッ…………――あ、あれ?」

 その一口は味も香りも殆ど分からず喉を流れる液体の感触すら曖昧だったが、劇的に身体の不調が消え去りもう一度そのコーヒーを口に含むと香ばしい香りと嫌みの無いまろやかな苦みと酸味が感じられ、すっきりとして思わず吐息が口から洩れた。

「フフッ……どうかな? かなり楽になっただろう? 別にそのコーヒーが特別という訳ではない。何なら水でもいいし、クッキーやチョコレートなどでも構わなかった。肝心なのは〝精神の鷺峰円〟が認識した物を〝肉体の鷺峰円〟が摂取することで双方が共通認識を持ちお互いの繋がりを安定させるというのが狙いだ。先程の不調はそのバランスが乱れていたことによる双拒絶反応だ。今後今と同じ様に色々な認識を共有していれば自然に症状は出なくなるから心配はいらないよ」

「そ、そうなんですか……こくッ。……うん、美味しいです、このコーヒー」

「フフッ、それは重畳だ。向こうの司の淹れるコーヒーと比べたらどうだい?」

「司の淹れるコーヒーの方が美味しいです」

「ははッ! 即答か。まぁ、恋人の味に届かないのは致し方無い」

 その後しばらく身体に馴染ませる様にコーヒーを飲む円を良善が待つという時間がしばらく続く。
 そして、その一杯を飲み干した頃には、大分円の顔色も元に戻っていた。

「あ、あの……ありがとうございます。でも、ラーニィドさんはどうしてこんなに私のために色々と……」

「君のためというのは勘違いだ。少々刺々しい言い方かもしれんが、そもそも私は君がここへ連れ込まれた時、そのまま君が消えて無くなろうが興味は無かった。だが、弟子である司にとって君はかけがえのない存在だからね。つまり、私は弟子の精神衛生上の理由で君を助けただけに過ぎない。今回の件で今後司はより私に協力してくれるだろう。私にはその見返りで十分過ぎる。だから、君も私にいちいち恩義を感じる必要はない」

「はぁ……」

 一見突っぱねた様な言い方だが、こちらに気苦労を与えないためとも取れる良善の言い回し。
 確かに、あまりこの男達の事情に深入りすべきではないというのは今の円でも分かる。
 だが、それでもこれだけは聞いておかなくてはならないという疑問が円にはあった。

「あの、ラーニィドさん。一つだけ教えて欲しいことがあります」

「何かな?」

「……今の私は、ちゃんと人間なんですか? 二つの世界の別々の私……その両方から片方ずつ取って組み合わせたっていうのも『一体どうやって?』って感じですし、今の私は本当にまだ自分を『鷺峰円だ』と思ってていいんでしょうか?」

 さっきまでとはまた違う意味の不安に震えながら良善を見る円。
 その涙滲みの視線をしばらく真顔で受け止めていた良善は、急に肩を竦めて微笑を浮かべた。

「〝自分は本当に自分なのか?〟……うむ、とてもいい。実に興味をそそられる考察題名だ。私は未知を知ろうとする者を歓迎する。図らずも手にした君の今の立ち位置、せっかくなら有効に活用してみるかい?」

 良善の双眸に血色の光が灯る。
 その光を受けたせいだろうか?
 円の視界が一瞬焦点を乱したがまたすぐに整った。
 ただ、その視界は赤い霧が掛かった様に微かに朱色が広がっていた…………。







 砂時計タイム・グラスによる時元の転移。
 〝ルシファー〟とは違いまだ少々違和感があるが、それでも最初よりは大分慣れた。

「前の時と同じ公園か。別にこれと言って変わった所……無いよな?」

 前回と同じく、都内の見知ってた公園に降り立った司達一行。
 〝ロータス〟達による改変を受けたとの話だったので、転移したと同時に戦場のど真ん中かもしれないと警戒し、ルーツィア、曉燕、紗々羅、美紗都が司の周囲を守る様に立っていたが、とりあえずいきなり戦闘に発展する様な状況ではないらしく、四人は構えを解き自然に立ち位置をばらけさせた。

「閣下、とりあえずまずはそのお話にあった喫茶店を目指しましょう。全員で連れ立って歩いては目立ちます。私と曉燕と紗々羅は個々で分散し、周囲を警戒しながら進みます」

 あまりに大っぴらなので分かりにくいが、この側流世界はすでに〝ロータス〟の影響下にある以上、ここからは一種のスニーキングミッシ潜入作戦ョン。
 ルーツィアと曉燕はお互いに目立ち過ぎる服装をOL風のスーツに替え、変とまでは言わないが着崩した着物姿の紗々羅は美紗都のコーディネートでパーカーとティアードスカートにキャップを合わせたティーン風味のファッション。

 そして、七緒と真弥と千紗はかつて大学に潜入していた時期のファッションをそのまま活かしているが、まだ司の従僕としての信用はない真弥と千紗には他六人に権限がある、常人なら即死レベルの電流を放つ行動制限用のチョーカーを巻いてあった。

「OK……それで行こう。よろしく頼む」

「「「はいッ!」」」

 円のことは一旦忘れ、切り替えた司の指示にあの紗々羅でさえおふざけは控えて三人は搔き消える様に姿をくらませた。
 そして、残された五人は、司の両サイドに美紗都と七緒が付き、三人の視界に収めて置く様に真弥と千紗が数m先を歩く形で例の喫茶店を目指して歩き出した。

「一体どういう改変をしたんだ? 七緒、こういう時に〝ロータス〟が選ぶお決まりのパターンみたいなモノは無いのか?」

「はい、一応テンプレートとしてはその側流世界の中枢に共生……いえ、もう寄生と言いましょうか。とにかく表向きは友好な異世界の存在を演じます」

「え? 別世界の存在ってバラしちゃうの? それ、結構綱渡りじゃない?」

「あぁ、確かに俺もそんな気がする」

「もちろん、その側流世界の文明レベルに合わせた調整はします。でも、大抵の場合は未来技術を見せてその有用性を示せば現地の者達は〝ロータス〟を自分達だけの味方にしておきたいと手厚く便宜を図ってくれます」

「なるほどね……ということは、この世界の場合……政府とかに取り付いてんのか?」

 司は改めてさり気なく周囲を見回す。
 公園内にはやはり普通に散歩を楽しむ人々がいて、公園を出れば道路には車が走り、人々が道を歩いているどこにでもある日常の風景。

「う~~ん……この前の女騎士達が居た側流世界くらい異世界感があれば分かりやすいけど、今回はモロに俺達の時代感があって分かりにく――」

「司様! あれ見て!」

「え? 何が…………は?」

 美紗都に袖を引かれて視線を向けた司は、思わず唖然としてしまう。
 それは道路を挟んだ反対側の歩道沿いにあった小さな更地。
 現実なら〝売地〟と書かれた看板が立てかけられている様なそこには、土の地面に大きな木の柱が立てられて、そこにズタズタに痛め付けられた男性が縛り吊るされていた。

「お、おいおいおい……何だあれ?」

 変化が無いから分かりにくいとは言ったが、いきなり現実にあり得ないモノを目の当たりにして立ち尽くす司。
 そして、さらに彼を驚愕させるのが……。

「あ! 〝悪党〟がいる! 顔に当てた奴が勝ちな!」

「うん、いいよ! それッ!」

 吊るされた男性の前を歩いていたランドセルを背負った少年二人が、男性を見つけた瞬間にゾッとする言葉を口にして、地面に落ちていた石を拾い躊躇わず男性に向けて投げ付けた。

「あ……あ、ぁ……――ぐぇあッ!?」

「いぇ~い! 当たりぃ~! じゃあこの先のコンビニでジュースおごりな!」

「えぇ~~ッ! なんだよそれぇ! そんなこと最初は言ってなかっただろ~~!」

 二人の少年が投げた石の内、片方の石が男性の顔面に直撃して痛々しい呻き声を上げる。
 しかし、少年達はそれを全く意に介さず、笑い合って何事も無かったかの様にその場を走り去って行った。

「う、嘘でしょ?」

「…………」

 美紗都は顔を青褪めさせて走り去って行く少年達の背中を目で追う。
 司はボタボタと血を流し項垂れているその男性を見つめ、その首に掛けられた下げ札の字を目で追った。


 〝鉄道環状線車両内にて健常者にも関わらず優先席に着座――晒し刑半年〟
 〝悪党人権剥奪法に従い、刑期内での当罪人への如何なる暴行も合法とする〟
 〝死亡しているのを発見した場合、速やかに最寄りの交番へ報告を〟


 三回読み返してみたがどうにも読み間違えではなかった。
 確かにマナー違反ではあるのかもしれないが、その結果縛り上げられ放置されて〝死んでも仕方ない〟というのは常軌を逸している。

「おい、七緒? これは……」

「くぅッ! 恐らくこの過去側流世界を極端な〝諸悪廃絶世界〟にして、本流世界へ影響を与えようとしているのだと思います……狂ってるわ」

 額に手をやり顔をしかめる七緒。
 さらに……。


「あああああああああああああぁぁぁッッッ!!! 痛ぇぇッッ!!! た、助けてぇッ!! 誰か助けてくれぇぇぇッッ!!」

「ごめんなさいッ! ごめんなさいぃぃッッ!! もう悪いことはしませんッ!! 許して下さいッ! 許して下さいッッ!! きゃああああああああああああああああぁぁぁッッ!!」


 司達の横を通り過ぎた一台の公共バス。
 その後部バンパーに繋がれ垂れた鎖で両足を束ねられた少し遊んでいそうな金髪の若い男女が、悲鳴を上げながらアスファルトの地面を引き摺られて行った。
 多分、あの二人もこの世界の新たな法で〝悪党〟に認定されて人権を剥奪されたのだろう。

 司の知る現実と何ら変わらないと思っていたこの世界の風景が一気に悍ましい魔界に印象を変える。
 しかし、七緒や視線の先にいる真弥や千紗さえも明らかに引いている所を見ると、いくら偽善な〝ロータス〟とはいえ、ここまでの改変はしない様に思えた。
 ということは……。

「…………腐るにも限度があるだろ、あの野郎」

 自分を正義と思っている者ほど悪以上に残酷になれると聞いたことがある。
 ここはその最たる世界になってしまったのだと、司の脳裏に虫唾が走る笑みをした男の顔が浮かんだ…………。
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