アナザー・リバース ~未来への逆襲~

峪房四季

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Scene9 戦いに携えるモノ

scene9-6 才能の深淵 前編

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 正直な所、美紗都は若干緊張が緩んでいた。

「くそッ! なんだッ!? いきなり動きが変わった!? くッ! このぉぉッ!!」

 視線の先の球体操縦席では、司が上下左右にグルグルと身体を捻り必死に敵の戦艦と戦っている。
 声が荒れ、汗だくの顔を歪ませてその雫が散っている様は確かに本気も本気。
 だが、一般道を法定速度で安全運転している車の後部座席に座っている程度の揺れしか感じていない美紗都には、まるで司がゲームセンターのレースゲームで大人げなくはしゃいでいる程度にしか見えなかったのだ。

「ん? おいおい……新入り? 先輩が頑張ってくれているってのに、随分白けた顔してんな?」

 テーブルの上に足を組み、コーヒーカップを上から鷲掴みにする妙なスタイルで啜る達真が緊張感の無い美紗都の顔を苦笑しながら見て来た。

「え? い、いや……別にそういう訳では……」

 まだイマイチ距離感が掴めていない首領に上手く言葉が出ない美紗都。
 すると、そんな美紗都の表情にその心理を見た良善が声を掛ける。

「フフッ……まぁ仕方ないことだ。自分自身に脅威の無い安全な所から見ている者には、死と隣り合わせで頑張っている者を察するのは難しいモノがある。……少し実感させてあげよう。美紗都、そこの四角い枠に立ってみたまえ」

 カップをテーブルに置いて美紗都が座る№Ⅻの席位置の後ろを指を差す良善。
 美紗都がキョトンと振り返ると、その指の先では床に二~三mほどの四角い枠が床に現れていた。

「三人はフォローしてやってくれ。結構凄いと思うぞ」

「承知しました」

「は、はい……畏まりました」

「は~~い♪」

 曉燕と七緒、そして紗々羅がその枠の周囲を覆う様に立つ。
 一体何をさせる気だ? 一抹の不安は過りながらもやはりどうにも気が緩んでいた美紗都は椅子から立ち上がり、すぐにその枠の中へ足を踏み入れ――。


 ――グンッッ!!


「ひッ!? きゃあああああああああぁぁぁッッ!!!!」

 ゆっくり歩み寄り右足を枠の中へ踏み入れた瞬間、美紗都の身体はその枠の上で突然跳ね上がり、身体が床から離れた瞬間直角に左へ振り払われたかと思ったらまたすぐに今度は床に叩き付けられそうになった瞬間、一番近くにいた七緒がすかさず両手で美紗都の身体を受け止める。
 そしてまたすぐに今度は枠の左側へ吹き飛ばされ、そこにいた紗々羅が両手で抱き抱える様に受け止め、そこに曉燕が加わり美紗都の身体を固定した所で、床に引かれていた四角い枠が消えて無くなる。

「――うぶッ!? お、おぇ……な、にぃ……い、今の……うぅッ!」

 床に崩れ落ちて口を押さえながら嘔吐く美紗都。
 一秒にも満たない内に、まるでミキサーの中にでも投げ込まれたかの様に振り回されたその三半規管は激しい吐き気を催させ、美紗都の顔はあっという間に真っ青になっていた。

「どうだい? 〝D・E〟がまだまだお試し期間な君には堪えただろう? それが今のこの艦内の本来の慣性状態だ。常人ならもうすでに壁や床や天井に叩き付けられてグチャグチャなハンバーグ状態になっているだろうね」

 給仕係に徹するルーツィアにコーヒーのおかわりを貰いながらクスクスと肩を揺らしてほくそ笑む良善。
 本当に意地の悪い性格をしている。
 だが、その強烈な実感で流石に美紗都は視線の先で必死に歯を食い縛る司の見え方が変わった。

「こ、こんな……うぇッ! こんな状況で……つ、司君は、戦ってるの?」

「はい、ちなみにあの球体操縦席にはここの様に無反動処理はされていません。何も感じない様では操縦に支障が出てしまいますから」

「そうだね。司様は今あんたが人間ピンボールみたいになりかけていた程の反動に耐えながらこの艦を操縦しているんだよ? はぅ……素敵ぃ♡」

 身体を抱えてくれていた曉燕と紗々羅の説明にゾッとする美紗都。
 こんな状況でさらに戦艦を操縦させて戦わせるなんて、酷過ぎないか?
 良善はどうして司にそんなキツいことをさせるのかと不信感すら感じ始めた美紗都。
 ただ、吐き気を堪えて見た良善の表情は、あまりにも穏やかなモノだった。

「うん……よくやっている。埋もれた才能を見出す高揚感はいつになっても堪らない快感だ」

 緩やかにコーヒーカップを回しつつ死に物狂い機体を操作して、時に叫び散らしている司を見て満足げな良善。
 美紗都はそんな良善の言葉の中の一単語に首を傾げた。

「埋もれた……才能?」

「あぁ、私と出会うまでの司は自身を〝何の才能も無い〟と卑下していた。しかしどうだ? 〝D・E〟で身体能力や動体視力が強化されているとはいえ、上下左右前後に高速で動く敵艦を捉えるあの空間把握能力……あれは〝D・E〟で強化されたモノではなく彼自身が持っていた〝センス〟だ。自分の両目の視野角から外れた物が見えていた時の状況から「今の態勢ならこう動く筈だ」「ということはこうして動けばいい」など、視覚外を予測する立体感覚。司や君の時代で見出すにはなかなか厳しい才能だろうがね」

 確かに普通に生活をしていればほぼ見つけることなど出来ない才能だ。
 司が仮に自衛官を志して戦闘機のパイロット訓練でも受ければ見つかるかもしれないが、私生活ではほぼ無いだろう。

「ははッ、出たよ……また〝無才能な人間はいない〟論か?」

 ケラケラと笑い茶化す達真。
 それに対する良善の反応は至極真面目だった。

「あぁ、私はこの持論に確固たる自信を持っている。そして、そんな才能は何も一人一つとは限らない。世界を変えるほどの大才能や日常生活でも取るに足らぬ小才能など、人は元来両手に抱え切れないほど数多の才能を持っているはずだ。課題なのはその千差万別な星の数にも勝る才能というモノを見出すほど世界に汎用力が無いという点だ。産まれた環境や社会的立ち位置が選択肢を壊滅的に狭め、さらには寿命という時間制限まで設けられている。〝人間〟はあらゆる可能性に満ち満ちているというのに、それを模索するゆとりが無さ過ぎる。私はそれが歯がゆくてならない」

 カップを置き、少し顔を上向ける良善。
 その目はどこか遠くを見ている様に美紗都には映った。

(才能……わ、私にも……あるのかな?)

 美紗都は身体がゾッと震えた。
 しかし、決して嫌な意味での震えではない。
 それはまるで地平線の先まで続く何も無い荒野を山の上から見ている様な〝途方も無い〟という感覚。
 この視界の範囲のどこかに自分の才能がひっそり落ちているのかもしれないという期待と不安。
 確かにそれをじっくり時間を掛けて探しているいる程、社会に生きている人間に自由は無い。

(人じゃない今の私なら、じっくりそれが探せる? 司君はもうこうして少しずつ才能を見つけている……私にも、あるのかな?)

 不快じゃないが心臓が早鐘を打ち始める。
 実感する可能性の探求。
 しがらみを捨て、余計なことなど考えずに自分がどんな者かを探せれるチャンス。

 ワクワクした。
 この男に付いて行けば、自分も司の様に今まで知らなかった自分を見つけることが――。


 ――ドォォンッッ!!


「きゃあッ!?」

 再び無反動状況下に戻った美紗都に襲い掛かる大きな揺れ。
 それと同時に球体操縦席にいた司の「くそッ!」という叫び声が響く。

「ふむ……どうやら少し敵の攻撃に被弾した様だね。向こうの操縦者もなかなかの才持ちの様だ。そして、どうやら司にの才は無かったと見える。何事も一筋縄ではいかない……ルーツィア?」

 いくつも才能を持つはずとはいえ、それが全て連動することは限らない。
 戦艦同士の戦いでは操縦の才が必要であれば敵に攻撃を当てる才もいる。
 今回はその内の一つしか見出せなかったらしい司に、良善はまさにその穴を埋めるに相応しい者へ声を掛ける。

「は、はい……」

 指名されたルーツィアは当然良善の意図を察している。
 しかし、彼女にとって今の司は迂闊に近付きたくはない得体の知れなささがある。
 上役の命令と危機察知で微妙に苦々しげな表情になってしまうルーツィア。
 だが、恐らくそんな彼女の胸中を察している良善は、やはり意地悪くニヤニヤと笑みを浮かべながら顎をしゃくり「ほら、早く」とルーツィアに司の元へ向かう様に促していた…………。







 時限空間は何もかもが司の知識の枠外にある。
 大気圏内なら全てが地面に向かって重力の影響を受ける。
 宇宙空間であるなら空気が無いことで抵抗が無く、それが逆に思う様な動きを妨げる。
 そんな何となく感覚や聞き齧りの知識。
 それすらも当てはまらないこの空間での戦闘は、本当に見たまま感じたままで対処するしかなかった。

「ハァッ! ハァッ! ハァッ! し、しんどいッ!」

 眼球を動かし過ぎて目の奥が痛い。
 息を吸い吐く動作の間だけでも状況が一変してロクに呼吸をする暇も無い。

『ハッ、大分辛そうじゃない? ゴミカスが粋がっても所詮はその程度よッ!』

「あッ!? ふざけんなッ!!」

 最初はわざとこちらから顔が見えるオープンチャンネルで通信を開いていた。
 向こうはそれが鬱陶しい様で通信を閉じようとしていたが、司はあえてそれを白服に妨害させて無理矢理通信を開かせ続けていたが、敵戦艦の操縦者が真弥に代わり一気に戦況が変わると、今度はわざわざ閉じようとはせず、こちらの疲弊に多少額に汗は滲ませつつも幾分か余裕のある笑みで嫌味を言って来る。

 何色もの絵の具を混ぜたマーブル模様の空間。
 感覚的には〝川〟の様な一定の方向へ向かう負荷が常時掛かっている中、司が操る〝ルシファー〟と真弥が操作する【アクエケス】が右へ左へと弧を描き、付かず離れずの距離を保っている所から時折一気に距離を詰めて鍔競り合う様な艦戦。

 機体性能では勝っているが操縦者が初心者ルーキーな〝ルシファー〟
 機体性能では劣っているものの戦いに慣れた操縦者の【アクエケス】

 武器の特性を理解している真弥の理に叶った艦の体勢制御。
 砲手は優秀ながら武器の適正にあった艦体勢が掴めていないものの感覚が冴えて曲芸的な司の操縦。

 長短が入り交じりギリギリの拮抗した勝負。
 お互い決め手を欠きつつも高速と低速の移動を織り交ぜ、大回りな回避や急激な強襲旋回の連続。
 激しい運動エネルギーが飛び交う中、〝ルシファー〟の攻撃は牽制と本命を入り交じらせ、【アクエケス】はそれらを巧みな制御で躱しつつ本命の一撃を狙い、それを司は〝ルシファー〟と繋がる肌感で感じ取り理屈ではない回避反応で躱す。

 だが、それは一種の詰将棋。
 感覚だけで戦う司の〝ルシファー〟は、真弥のでしっかりと狙える火器管制のオペレーター達の技量により、徐々に敵艦の回避選択肢を狭めてついに胴体の一部へ一撃を見舞った。

「くッ! 下部第三区画に被弾! ダメージコントロールッ!」

「司様ッ! 少しで構いません、主砲の射角の確保をッ!」

「くッ! そんなこと言われてもなッ!! ――ふんぐぅッッ!!」

 〝ルシファー〟下部デッキで白服達が悲鳴にも似た声を上げる。
 そんなことは司にも分かっていた。
 しかし、敵の攻撃を避けつつ、こちらの攻撃を与える体勢の維持。
 その針の糸を通す様な微妙な制御を司はまだ掴み切れていなかった。

「ハッ! ハッ! ハッ!」

 成熟しつつある〝D・E〟で強化された身体でも流石に両目の端が赤黒くなって来た。
 狭まる視界の中、敵の攻撃を躱しつつ、何とかこちらの攻撃が狙える体勢を整えようとする司だが、あと少し届かない。

 このままでは負けてしまう。
 司の中に絶対受け入れられない結末がチラついたその瞬間。


「下がれ、三下共が」


「え?」

 耳元に響くハスキーな声。
 それと同時に下部デッキにいた白服達が全員一斉に椅子ごと床に消えてコンソールが全て光を消す。
 その代わりに司の周囲へ半透明なディスプレイがズラリと並んだと同時に、司の背中に柔らかな膨らみが二つ押し付けられる感触がした。

「え? え? ……うわッ!? ル、ルーツィア!?」

 首だけ振り返った司に漂う爽やかな柑橘系の香り。
 見ると、球体操縦席で浮かぶ司と重なり合う様にルーツィアがいた。

「んッ……か、閣下。操縦に集中なさって下さい。火器管制は私が引き受けます。それと……攻撃姿勢はお気になさらず結構。こちらが閣下に合わせます」

「え? あ、あぁ……分かった」

 あまりにも頼もしいその言葉に、司は素直に艦の操縦に専念する。
 宙をねじる様な曲芸機動。法則性も無く本当に司のセンス任せなその体勢ではとてもじゃないが敵に照準を合わせる余裕はない。
 しかし……。

「…………火器管制同調。いつも通りに行くぞ――

「え?」

 ボソリと呟くルーツィア。
 それと同時に〝ルシファー〟の各所に設けられた砲門が開き、無秩序にレーザー砲が放たれ、その隙間を縫う様にミサイル弾がバラ撒かれる。

『はッ! 何? 手当たり次第に撃ちまくって「どれか当たれ!」って感じ? 見苦しいわね!』

 通信先で真弥が失笑を零す。
 確かに誰の目から見てもそう思える無駄撃ちで、現に司もそう思った。

「フン……愚か者め」

『なんですって? ――え? なッ!?』

 真弥の失笑に同じく失笑を返すルーツィア。
 それと同時にさらに放たれたレーザー砲が先に撃ったレーザー砲と交錯してその軌道が屈折する。
 エネルギー同士が干渉して曲がったその先にはミサイル弾があり、それをレーザーが貫き爆散。

『くッ!? ――あッ!?』

 爆発するミサイルを回避する【アクエケス】
 だが、その回避先には屈折したレーザー砲が横切り、それをさらに無理矢理回避して流石に体勢が崩れる。

 二機の間にあった〝あと少し〟
 その差が埋まり、司でも十分に主砲の射角を取る時間が稼げて、しかも照準を定める速度も桁違いだった。

「くらえ」

『――くッ!?』

 〝ルシファー〟の主砲から放たれる大型レーザー砲が【アクエケス】の側面を薄く削ぐ様に命中し、通信先で轟音と悲鳴が響く。

「ほう、ギリギリ直撃は避けたか……粋がるだけの腕はある様だ」

「す、すげぇ……」

 射角が取れないなら取れる様に時間を稼ぐ。
 砲身が動かせる僅かな範囲だけでの工夫。
 まさに火器の才を持つルーツィアらしい状況の打破で、傾きかけた艦対戦は再び対等イーブンの状況へ戻された…………。

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