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Scene8 反転攻勢の狼煙
scene8-5 壊れた瞳 前編
しおりを挟む「綴真弥です。時間になりましたので伺いました」
艦長室前のパネルに姿勢を正して来訪を告げる真弥。
カメラのレンズがあるので室内からこちらの表情は見られてしまうと分かっているものの、真弥の表情はとても上官の執務室にやって来た部下とは思えぬ明らかに喧嘩腰な険しい顔をしていた。
『……入りなさい』
一瞬の間を置き許しが出て扉が開く。
入室の足取りはキビキビとしたモノだが、やはりその表情は次の瞬間には罵声を叫びかねない辛辣さがありありと浮かんでいる。
「どうしたのかしら? あまり相手にいい印象を与える表情とは言えないわよ?」
「問題ありません。別に持って貰いたいとも思っておりませんので」
執務机に両肘を立てて組んだ指先に顎を乗せる菖蒲に少々大人げない言い草を返す真弥。
ただ、流石にそんなあからさまな態度に正面から噛み返すほど菖蒲は子どもではなかった。
「大方、あの万年不健康が余計なことを言ったんでしょうね。どうする? 私の指揮下に居たくないと言うなら、傷病除隊を認めてあげてもいいわよ?」
「いえ、その必要はありません」
苦笑する菖蒲の軽く首を傾けた申し出を目を閉じて辞退する真弥。
そして、ようやく少し話をするに相応しい落ち着いた顔付きになるが、再び開いた目の鋭さはそのままに菖蒲へ言葉を返す。
「ただ、よろしければ二点質問をさせて頂きたいのですが?」
「いいでしょう。許可します」
椅子の背もたれに身体を預けて肘掛けに手を置く菖蒲。
許可を求めはしたが、本来ならこちらから聞く前に話すべきことであり、真弥は特に感謝の言葉も無く話を始める。
「菖蒲さ……いえ、聖・菖蒲。まずは次の作戦に関してです。前回の結果を踏まえてまだ和成を前線に送るおつもりですか?」
戦場ではメインアタッカーとして戦う真弥にとって、もっとも気掛かりなのは仲間との連携だ。
一緒に先陣を切る前衛が信用出来るのはもちろんのこと、戦況を冷静かつ俯瞰的に捉えてサポートする後衛の存在はまさに命綱。
個人の力でどうこう出来るのは大局のほんの一部分。
その戦いそのものに勝つためには文字通り自軍が一丸にならなければならないという当たり前こそ真弥の戦場観の大原則であり、その哲学に照らし合わせたらあの和成の存在は自分の命のみならず戦いの勝敗に直結する不安因子でしかなかった。
「お聞かせ下さい……聖・菖蒲。自分の息子だからと持ち上げていては、いずれご自身の首を絞めることになると思いますが?」
悠佳から匂わせられたこの【アクエケス】の戦果に〝ロータス〟上層部の視線が集まっていることに掛けた殆ど揺さ振りの様な問い。
それに対する菖蒲はしばし目を閉じて考えた後、執務机の上にあるパネルを操作する。
「真弥……これを見て頂戴」
「ん?」
菖蒲が操作するパネルによって真弥の前にモニターが映る。
そこに映し出されていたのは、ワンルーム型だがこういった艦内では十分に広い幹部クラスの居室の映像。
『おい、ふざけんなよ! こんな固いベットで疲れなんて取れないよ! もっとフカフカの寝心地の良い寝具位あるだろ!? 少しは頭使えよ!!』
部屋の天井隅から見下ろす様なその映像の中では、足でベッドを蹴り身を縮ませる少女に愚かしいほど横柄に振舞う和成の姿だった。
「真弥……私があなた達四人と和成を同棲させたのは、自分の息子ならあなた達四人に一般的な普通の生活感覚を養う上で良い影響を与えるだろうと信じた上の判断だった。その狙い通り戦いに明け暮れていたあなた達は和成との生活の中で他人を愛し愛されるごく普通の一人の女性として明るさを取り戻していたわよね? でも、その影で和成はドンドンと自尊心を肥やしていた。あなた達も私の想定以上に和成に依存して随分と不純な域に近付くくらいあの子の言いなりになっていた様よね?」
「あ、うぅ……そ、それは……」
確かに、今にして思えば自分達は完全に和成に依存して傍から見ればまるで何でも言うことを聞く女中の様な存在になっていたかも知れない。
だが、今はもうそれを客観的に見て眉を潜めてしまうくらいに真弥の中で和成に対する熱は冷め切ってしまっていた。
「ここに写る少女はこの艦の衛生担当員。私が命じてアメニティを揃えさせる様には言ったし、何でも命じればいいとはいったけど、普通こんなに平然とその通りに振舞える?」
映像の中の和成は椅子に座り机に頬杖を付きながらふんぞり返り、足で少女の膝の辺りを蹴っている。
少女も艦長の命令である手前逆らえずに何度も何度も頭を下げて謝罪しているが……。
『謝るだけなら猿でも出来るんだよ! 失敗したことに対してどう対応するかを考えれるかどうかが大事なんじゃないかなぁッ!?』
「…………チッ」
真弥の目尻が引きつる。
冷めたどころではない……真弥の中でいよいよ和成に対する感情が不快側へと傾き始めてしまった。
そして、菖蒲は片手で顔を覆い少し項垂れ気味になりながらもう見ていられないと映像を消した。
「真弥……あなたは私が元【修正者】大隊長だったことは知っているわね?」
「え? あ……はい、もちろん」
「でも、実は私は【修正者】が設立される前から戦闘隊長の様な立場で〝Answers,Twelve〟と戦っていたのよ。その頃は今ほど〝ロータス〟側に戦闘ノウハウが無く、殆ど玉砕覚悟で数に物を言わせた突撃ばかりをしていた。はっきり言って今のあなた達なんかよりよっぽど厳しい戦場を戦って来た」
デーヴァは元々奴隷だった。
戦闘の知識などある筈も無く、最初はまさに武装した兵隊に農民が農具を持って数だけを頼りに決起した様な状況だったのだろうというのは想像に難くない。
「私はそんな中で出来る限りを尽くしたわ。そして【修正者】の大隊長にもなり、№Ⅻの起源体を討伐したことで私はついに名誉除隊として自由を手に入れた。でも、決起当初の黎明期から〝ロータス〟を支えて戦って来た私に与えられたのは、あの私達からすれば石器時代にも等しい二十一世紀での暮らし。資金だけは潤沢に与えられたけど、右も左も分からない時代でポツンと一人生きることのどこが褒賞になるっていうの?」
「え? そ、そんな!? 【修正者】の名誉除隊は未来で特権階級を与えられるって話だったんじゃ……」
「今はね……でも、それは〝ロータス〟が未来で確固たる地位を得て国力を得たから用意出来た物。ちなみに今の上層部でマリア様より下で私より結果を残したモノなんていないわよ? つまりは今更私に相応の褒賞を与えたら私が〝聖〟の筆頭になる。もうすっかり自分の席の座り心地に慣れてしまった〝聖〟達は、必死に私をかつての功労者で終わらせようとしているのよ」
顔を覆う手の隙間から菖蒲の目が見え、真弥は思わず背筋が凍り付く。
その目は恐ろしいほど暗く濁り淀んでいて、真弥に対する嫉妬の炎すら伺えた。
「笑いなさいよ……私はね、今不純な動機に満ち満ちている。命懸けで戦った結果貰った島流しの様な地で「まぁ、戦わなくて済むだけマシか」と自分を誤魔化して生活していたある日、妙に優しくして来た男に身体を許して子どもを授かった途端逃げられて、お腹を痛めて産んだのに全然愛着が湧かない息子を「人としてまともな存在になるために!」と頑張って親として育て、他人に優しい子になっただろうと信じて後輩に送り出したら本性はあの有様! そして戦う力を与えても無様に尻尾を巻いて帰って来る始末! 私の命懸けの日々はなんだったの? やり直したいわよ……私は自分のこれまでに見合う場所に立ちたいッ!!」
煮え滾る怨嗟の叫び。
それを身勝手だと笑うには、彼女と同じく奴隷の過去を持ち、そこから命懸けで戦って見合わぬ褒賞に甘んじつつも努力をしてその努力を裏切られてからでないといけない。
「卑怯な手を使うつもりはない……過去の栄誉をひけらかすつもりもない。現地協力統括として地道に結果を残し、驕り緩んでいた準貴族の末席を引き摺り落としてこの地位を得たわ。でも、まだ納得出来ない……私はここからもう一度ちゃんと対〝Answers,Twelve〟の戦果を挙げて、堂々と〝ロータス〟での相応しい地位に立って見せる! 真弥……私はあなたを駒としか見ていないわ。でも、逆にあなたも私をそういう風に見てくれて構わない。自分より優れた結果を残した者が自分より上に立つならまだ諦めも付くもの」
本性を曝け出す菖蒲。
自分で言う辺り穢れている自覚はあるのだろう。
ただ、その震える声はなりふり構わずただ過去の自分が納得出来る結果を収めたいということだけに集約されていた。
「う、あぅ……じ、じゃあ……か、和成を前線に送っているのは……」
「えぇ、息子に栄誉を? ハッ、冗談じゃない……あんな自惚れた馬鹿なんて、あなた達との生活でハーレムを気取り出していると気付いた時点で殆ど見限っていたし、さっきの情けない言い訳で完全に一線を越えたわよ。でもあの場でそれを言ったらあの腰抜けは間違いなく引き籠る。あれの目覚めた能力は有効だわ。私としては七緒が上手くあの馬鹿を活用してくれたらと思ったんだけど、残念ながらあの子はそこまで吹っ切れなかったみたいね。でも、あなたはもう違うんでしょ? だからこの話をしたの。真弥、お願い……私の失敗作をせめて〝ロータス〟の勝利に活用してくれないかしら?」
「…………」
狂っている。
真弥は目の前の上官が私利私欲のために自分の息子さえただの便利な兵器くらいにしか見ていないのだと悟った。
それは自分達デーヴァが最も忌避すべき思考だと思う。
しかし、厄介なのはそんな自己欲に塗れたことを言いつつも、菖蒲本人の野望へのプロセスは自分達デーヴァが目指す〝Answers,Twelve〟の打倒という悲願には沿っているという点だ。
しかし……。
(私に和成を上手く使えって……こと?)
戸惑い立ち尽くす真弥。
ただ、菖蒲はさらに畳掛ける。
「ちなみに、あなたのもう一つの質問も察しは付いているわ。まだ死亡が確定していない七緒の救出作戦に関してでしょ? それもあなた次第よ? あなたが上手くことを運んで戦況をある程度優位に進めて余力が確保出来たなら一部隊を七緒の為に動かすことも許可します。ただし、あくまでも最優先は〝Answers,Twelve〟との戦闘よ」
「――うぐッ!?」
再び机に両肘を付いて口元を隠す様な体勢で見つめて来る菖蒲。
本性を晒したことで隠さなくてよくなった本気のその目は、確かに〝ロータス〟黎明期を支えた戦女としての圧力を感じさせ、真弥は思わず足が後ろに下がってしまった。
「さぁ、返事を利かせて頂戴……真弥。あなたは私にとって有益な駒なのかしら? もしそうなら歓迎するし、あなたにとっても私が有益になる様全力を尽くすわ。でも、もしあの馬鹿に可愛がられて生きて行ければそれでいい腑抜けた下駒なら……邪魔だから消えて頂戴」
――ゾワッ!
菖蒲の瞳から血色の靄がゆるりと流れる。
間違いなく真弥が今まで戦った誰よりも強い圧。
(絵里義姉様とは全然別次元だし、あのビルで戦った時の人斬家よりも強い。それにあの赤い眼、この人も〝D・E〟で強化しているんだわ。でも、和成なんかと訳が違う。この人はもう完全にその力を自分のモノにしている。それにこの圧はただ力を手に入れたからって出せるもんじゃない。積み重ねが違う……こんな強さを持った人が自陣で埋もれていたの?)
自分にとっての有益になる……間違いなくそうだろう。
真弥は今まで誰からも感じたことの無いほどの頼もしさを菖蒲から感じた。
無論、それが〝Answers,Twelve〟に通じるかはまだ分からないが、少なくとも今までで一番可能性があると思える。
(和成を……和成を利用する? いや、待って……別に捨て石にしろって言われている訳じゃない。上手く活用しろって言われているだけよ)
幻滅したとはいえ、流石に使い捨てる様な扱いには抵抗があった真弥。
だが、解釈を変えて上手く和成を諭せれば事態はまだ挽回出来るかもしれない。
(和成を改心させる……そうすれば七緒を助けにも行けるし、奏や千紗にもショックを与えなくて済む)
戦場で欲を掻いてもロクな結果にはならないだろうと理性が訴える。
真弥はまだ夢を捨て切れない。
そして、その渇望は無謀であろうとも下らなくは無く、真弥の目に宿る眼差しは対面する菖蒲に少なくとも「腑抜けだ」とは思わせないだけの力強さを感じさせた…………。
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