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SceneN 七緒の懺悔
sceneN-5 あったかもしれない過去
しおりを挟む「なんだよ、そんな汚ぇ所に座って……うわぁ服汚れてんじゃん。ったく……空いてる部屋にでも忍び込んでればよかったのに……」
少しかつての自分に立ち返ってみる気持ちにでもなったのだろうか?
歩み寄って来た司の雰囲気はごくごく普通の大学生だった。
「あぁ……あ、ぁ……」
ボロボロの泣き顔で司を見上げる七緒。
しかし、司はそんな彼女には目もくれず、かつて自分が住んでいた部屋の前に立つ。
少し感覚を尖らせて中が空き部屋だと見抜くと、司はそのドアノブを握り少し引っ張りながら回す。
――ガキィンッ!!
防犯だなんだと騒がれるこのご時世に有り得ないボロ扉はあっさりと開いてしまった。
無論、司は〝D・E〟による強化された筋力など使ってはいない。
「くふッ、コツなんだこれ……笑えんだろ? ほら、入るぞ」
「え? あ、ぁ……は、はい」
あまりに普通な司の態度。
いや、寧ろ上機嫌と言っていいくらいの様子に、七緖は拍子抜けしながらも言われるがままに立ち上がり後に続く。
そして、入ると同時に感じる鼻に付くカビ臭さ。
埃も酷いが、たとえしっかり掃除をしたとしてもおおよそ一般の生活水準に慣れた人には耐え難いであろう劣悪な空間。
恐らく、罪を犯して刑務所に入った方がまだ幾分かまともな生活が出来るんじゃないとさえ思えてしまった七緒だが、その目の前で司は慣れ親しんだ様子で窓を開けて空気を入れ替えながら、窓枠に座りビニール袋の中を漁り取り出したおにぎりを頬張る。
「あむッ、むぐむぐ……おまへ、あへふぁらなひひへは? んぐッ! やけにパトカー走り回ってたけど……あむッ」
窓から外を眺めながら、部屋の真ん中に立つ七緖には目を向けず司は尋ねた。
もしかしたらかつてもこうしていたのかなと、七緖は部屋の真ん中に立ち尽くしながら司の背中を見る。
景色などロクに見るモノもない。
目の前には大きなマンションの壁面があり、窓を開けているのに開放感などまるでなく、一日洗濯物を干していてもきっと生乾きになってしまいそうな澱みを感じる。
ここは……まさに人間のゴミ箱だった。
「い、一時前くらいには……ここに。あとは、ずっと……」
「はぁ? つまんねぇ時間過ごしたな……俺は色々行って来たぜ? 大学も、バイト先だったコンビニも、街もブラブラして昔関わった所には全部行って……満足した」
スッと司が身体を回し、七緖に正対する。
その目は……血色の渦を描き輝いていた。
「俺にはまともな人生を生きる資格もあったんだ。それが分かってよかった……もう、未練はない」
「――ッッ!?」
〝ルーラーズ・ビル〟での戦闘の時とは違い、司は〝D・E〟の第二階層を使ってはおらず、ただ七緒が自ら弛緩して、床が抜けた様にその場にへたり込む。
そして、再びその目に涙が溢れ始めた。
「あッ……あぁ……ああああぁぁ……あ、あああぁぁぁ……」
「……フッ」
司は立ち上がって七緖の前に歩み寄り、しゃがんで七緒の頬に手を当てる。
「おかげで色々吹っ切れたよ。今なら人だって簡単に殺せそうだ。まぁ、別にそんな趣味は無いから好き好んでやろうとは思わないけどさ。でも、これで俺はもっと〝Answers,Twelve〟として生きて行ける。ありがとな……俺にこんな人生をくれて」
司は七緖の頬を撫でてから指先で目尻に滲む涙を拭ってやる。
それは、これ以上に無いほど渾身の当てつけ。
あの優しげで暖かな笑みの司と今目の前にいる残虐で凍える様な笑みの司。
その対比が、そのまま自分達がして来た愚かな行為に証明。
もはや七緒にこの事実を受け止め切る余力はなかった。
「うぁあ……あッ、あああああああああぁぁッッ!! ごめん……な……さいッ! ご、ごめッ……ごめんなさいぃぃッッ!!」
それはまるで子どもの様な泣き方だった。
目を閉じ口を開け、両手も下がった本当にただただ泣くことしか出来ない姿。
「ごめんなさいぃッッ! ひ、酷いこと……してッ! あぁッ! あああぁぁッ!! ご、ごめんなさいぃぃッッ!!」
号泣しながら泣き詫びる七緖。
当然謝って済む話ではないのだが、七緒には謝ることしか出来ない。
何度も何度も謝る。声が枯れるまで何度も謝り続けた。
しかし、司は何も言って来ない。
七緒は目を開き、その涙で歪んだ視界の中に司を見る。
冷めた無表情をしていていた司は、七緖が目を開いたのを見計らい手を伸ばして来た。
(殴られる!)
思わず目を閉じて身を強張らせてしまう七緒。
しかし、それは彼の当然の権利。
自分はただ一方的に恨みをぶつけられなければならないと覚悟した。
だが……。
――トン!
「……え?」
固い拳が飛んで来ることを想像していた七緒が唖然とするほど、優しくその頭に置かれる司の手。
そして、優しく撫でられるその感触に再び目を開いた七緒が見たのは〝温かい〟とは言い難いが、少なくとも〝優しい笑み〟に分類される表情をした司の顔だった。
「え? な、なん……なんで……?」
殴られると思った。
罵詈雑言を叩き付けられると思った。
しかし、添えられた手は緩やかに泣きじゃくる七緒を落ち着かせる様に静かで、七緖は司の心境がまるで読み取れず震えながら尋ねた。
「なんで? あぁ、怒られると思った? ははッ……あんまり安く見るなって」
司はニッコリと笑う。
それはもう優しい笑みと言ってもいいくらいに穏やかだ。
外はまだ西日が明るい。
だが、ゴミ箱に日を当ててやる意味も無いとばかりに日照権を奪われたボロアパートは、すでに薄暗くなり、照明も付いてないその部屋で、司はゆっくりとまるでキスをするかの様に七緒へ顔を近付けた。
「俺の標的はあくまで〝ロータス〟だ。それにただ従うだけだったお前みたいな末端に当たり散らしたところで意味なんてないし、そんなみっともない真似……恥ずかしくて出来るかよ」
「…………」
みっともない真似。
それはそのまま七緒達を差した言葉だ。
〝Answers, Twelve〟に勝てないから起源体という絶対的に優位に立てる過去人を狙う卑劣な手段。
元一般人である司の感覚ではその行為はもはや恥。
人間になりたかった奴隷上がりの自分達がやって来たことは、そんな一般人が忌避するほどに無様で恥知らずな行い。
「……あ、ぁ」
これまでして来た普通の人間を目指して来た努力を全否定されて七緖の瞳から光が消える。
だが、それを憤ることなど出来ない。こうして今目の前にいる司が自分に対して怒りに身を任せて責め立てて来ない以上、もう彼女の中で司は自分よりも遥かに高貴な存在になってしまった。
「あぁ……あぁ……ご、ごめ……ん……なさい。私が……間違って、ました」
虚ろに謝罪を繰り返す七緒。
すると、司はまた七緒の頭を撫でた。
「もういいよ……お前、昔俺のこと蹴らなかったし、本当は〝ロータス〟に従うことが嫌だったんだろ? 自分の信じる正義に従えば、本当は俺を地獄に突き落として嬲りたくはなかったんじゃないか?」
優しく理解を示して来る司。
その言葉に七緒の目尻がトロンと下がる。
このままその認識でいて貰えれば自分の中の罪悪感も薄まるかもしれない。
だが……。
「ち、違う……違います。私……本当は、私……あなたを痛め付けて、ざまあみろって……楽しんで……ました」
今なら分かる……自分はこの大義もない生殺しを楽しんでいた悍ましい外道だ。
状況の理解もままならない者を勝手に悪党へ仕立て上げて、一方的に見下して悦に入っていた。
自分はその圧倒的優位に自惚れていた。この事実を認めない訳にはいかない。
司をゴミだカスだと言っていたが、実際は自分の方が遥かに穢れたゴミだったのだ。
「私は最低のゴミです。みっともない自己肯定で、あなたを笑って踏み躙っていた生きる価値の無い醜悪です……ご、ごめん……なさ、い」
司の手で頭を撫でられていることにさえ後ろめたさを感じ、七緒は埃で汚れた畳に手を付き額も押し当てて心から謝罪する。
「ごめんなさい……ごめん、なさい……全部……全部私達が間違っていました。あ、あなたは……何も悪くないのに、私達の、せいでぇ……ごめん、な……さいぃ……」
再び溢れ出す涙……もう自分はどうしたらいいか分からない。
いっそ、今ここで殺されてしまう方がどれだけ楽か。
でも、自分が救われたいからと目の前の彼に手を汚させるのも烏滸がましい。
だからもう、七緒にはひたすら謝ることしか出来なかった。
「許してやるよ……ちゃんと謝ったからな。とりあえず、お前と俺との間ではこれで手打ちだ」
「え? ――あッ!?」
あまりにも呆気無い許し。
それに戸惑い頭が浮いた瞬間、司は七緒の身体を引き起こして顔を合わさせて来た。
「それで? これからどうするんだ? お前が〝ロータス〟に戻りたいってんならそれでも構わないぞ?」
「――ッ!?」
七緖は顔を見つめる司。
その口元には、弧を描き吊り上がっていた。
(ひ、酷い……分かってて言ってる。わ、私が……次に、なんて言うか……この人、分かってる)
思わずゾクリと身が震えた。
自分の胸中を完全に見透かされている。
しかし、七緒にはそれが自分の全てを包み込まれている様な感覚がして、脳の奥がビリビリと痺れていくのを感じ、気付けば頬が緩んでいた。
「い、いやぁ……です。私……もう、偽善者に……戻りたく、ありません。お、お傍に置いて……下さい。私を……あ、あなたの召使にして……下さい」
後戻り出来ないことを言おうとしている。
だが、堪えられず七緒は前のめりに司に身体を委ねてしまう。
不味い……このまま曉燕の時の様に優しく抱き締められでもしたらもう自分は戻れない。
強くて逞しくて、その上こんなにも慈悲深い大きな器を持つ胸に抱き止められてしまったら、もう自分は……。
「あッ!」
司の両腕に包まれ、その胸に顔を埋めてしまった七緒。
全身から一瞬にして全ての力を奪われてしまった様に身体が弛緩してしまう。
「フッ……いいのか? 俺の傍にいたいなら、もう二度と逆らうことは許さねぇぜ?」
顔を見なくても分かる。
きっと今、司は邪悪に笑っている。
自分を首尾よく手中に取り込めた愉悦の笑みを浮かべているはずだ。
しかし……。
「あぁ……あぁ……い、いいですぅ。好きに……私を好きにして、下さいぃ……」
自分の矮小さを感じつつそれ以上に司の大きさを感じて七緒はもう抗えない。
愚かなくせに並の人間より遥かに強い力を持ってしまっている自分は、このお方に管理されている方が世のためだ。
「俺に命じられたら何でもするのか? 言っとくが俺の手駒として〝ロータス〟とも戦わせるぞ?」
「は、はい……何でも、し……ますぅ。だって……私より、あなたの方が正しい。だから、あなたの言うことに、従う方が……正解だからぁ……」
「よし……いい子だ」
司はさらに七緒を抱き寄せてまた頭を撫でる。
その感触にいよいよ七緒の身体はドロドロにトロけていった。
「ふぁあぁぁ……あぁ、ら……らめぇ……あ、あぁぁぁ……」
七緒はまるで夢見心地だった。
司の何気ない一言が安易に七緒の悲願を叶えてしまった。
(〝いい子〟って言われた……言って貰った! そうなの、私……〝いい子〟になりたかったの! いい子になって、普通の女の子として生きたかったの!!)
奴隷なんて言われず、普通の一般人となって自由に生きたかった七緒。
普通に社会の一員として生きていていい〝いい子〟
だが、自分の行いはあまりにも下劣で醜悪なモノだった。
もうダメだ。
自分は一生〝いい子〟にはなれない。
そう思っていたのに、一番の被害者である司がそれを許してくれた。
彼の下でなら自分は〝いい子〟でいられる。
「あぁぁ…………ぁ、あああぁぁぁ…………」
(ダメだわ……私、もう逆らえない。この人の物になるの、止まんない……♡)
七緒の手が司の腰に回る。
その胸に顔を埋めていると、全身がトロけてしまうほど安心してしまう。
彼はこれまで自分を物として扱って来た者達とは明らかに違う。
以前そう思えていた男は化けの皮が剥がれてしまったが、この男は表も裏も無く圧倒的な強者。
「あぁぁ……あぁぁ……何でも、命じてくらひゃい♡ わ、わらひぃ……何でも、従い……ますぅ♡」
厚かましいとは思う。
彼に味合わせてしまった苦しみを償わないとも分かっている。
だが、そのために彼の所有物となる未来に、七緒の心は悦んでしまいもう自分では止められなかった。
「あのぉ……もう、私……あなたの物ですぅ。だ、だから……これからは、つ、司様って……呼ばせて頂いても、いいですか?」
前の男に強いられたことをさっさと上書きしてしまいたく、司の胸から上目遣いにおねだりする七緒。
その慎ましいのか欲深いの分からぬ頬を赤らめた物欲しげな眼差しに、司はたっぷりと嘲笑を含ませて見下ろしてやる。
「ククッ! 本当に安い女だな。もう俺に陶酔してんのかよ? あぁ、いいぞ。お前のその優しいに惚れやすい悪癖も俺で最後にしてやる。俺にだけ仕えろ……七緒」
まるで犬か猫でもあやす様に顎下をくすぐってやる司。
自分を殺そうとしていた者の無様な堕ちザマに歯を剥いて悪辣に笑い見下ろしてやるが、七緒には〝自分だけを見ていろ〟とも言えるその逞しい言葉にすっかりメロメロだった。
「んぁあ……♡ ふ、ふぁいぃ♡ わ、私……もう、一生……司様だけに、従いますぅ♡」
壊れた心を強引に埋められてしまった七緒。
歪んだその心は、もはや愚かな自分の善悪基準ではなくもう全てにおいて司を基準とした価値観に従うと開き直り、彼に〝いい子だ〟と言って貰えることだけを生き甲斐とする従僕としての人生を受け入れてしまった…………。
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