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Scene4 勤勉なる悪党見習い
scene4-2 底無しの欲求 後編
しおりを挟む「こ、この子……は……」
写真を持つ和成の手が震える。
そこに写っていたのは、石畳を箒で掃除する一人の巫女服を着た女の子。
三つ編みの黒髪を肩口から胸元へ流し、顔立ちや姿勢など神事服の補正を抜きにしてもキリッとした真面目な性格が伺える可愛らしい少女だった。
「菖蒲義姉さんから聞いてるわ。あんた……その写真に写っている女の子と幼馴染よね?」
「……は、はい」
写真に写る少女の名は――凪梨美紗都。
絵里が指摘する通り彼女は和成にとって同郷の幼馴染だ。
「な、なんで? なんでここで美紗都が出て来るんです?」
震えながら問い掛ける和成。
彼女は昔からの親友だ。
家が神社を営んでいることもあってか、小さい頃から何かと厳格で曲がったことが大嫌い。
口煩い性格は時折同級生の反感を買うこともあったが、同時に親しみやすい気さくさも持ち合わせ、男女共に本気で嫌いになれる者はおらず、いつも物事の中心に立てる器量があった。
和成から見ても彼女はまさに典型的な〝男子が話しかけやすい女子〟であり、幼少から高校卒業まで楽しい思い出にはどこかで必ず顔が浮かぶ存在。
大学進学後には疎遠になってしまったが、ふと思い出した時には元気に過ごしていることを願ってしまう。
だからこそ、今この自分が置かれている非日常に彼女が関わることは避けたいと感じた。
しかし、目の前にいる絵里の表情は実に冷徹で薄ら寒いモノがあった。
「その子の生家である〝凪神社〟はどうやら仮名らしいの。本当の名前は〝良善神社〟これは彼女の御先祖様が「〝良〟や〝善〟などというモノを名前にしてこれみよがしに語るべきではない」という理由から内々で変えた名前らしくてね。おかげで未来からの過去捜索でもなかなか辿ることが出来なかったけど、ようやく尻尾を掴んだ。私は未来で定例会議中にその調査結果を受け取り、あんたのお母さんである菖蒲義姉さんに先行偵察を……」
「だ、だから! なんで神社の本当の名前が判明したからってこの状況に美紗都が関わって来るんですか!?」
「ん? あんたもしかして……〝博士〟を知らないの?」
「〝博士〟? あ、いや……その名前は知ってますけど……えっと、その……あなた達の敵、ですよね?」
和成の返答に「あぁ……」と納得した絵里は、和成の手から写真を取り目の前でそれを縦に破り千切る。
「〝Answers,Twelve〟副首領――〝博士〟。その名前は良善正志。そして、この凪梨美紗都は【修正者】が滅殺対象とする起源体の№Ⅱ。№Ⅰの御縁司同様、優先順位が最上位でありながら他のメンバーとは比べ物にならない程周到に経歴は隠蔽されていた。でも、それをようやく突き止めたって訳よ」
絵里はビリビリと念入りに執拗なくらい美紗都の写真を細かく破りそれを片手で握り込む。
すると微かに焦げ臭い匂いがして、次に絵里が手を開くと破かれた写真は微かな灰を散らすだけで一欠けらも残ってはいなかった。
「そ、そん……な……。み、美紗都が? あ、あり得ない! あり得ないですよそんなの! 起源体って、要は未来の悪党達が生まれるきっかけとなる先祖ですよね!? あ、あいつがそんなことする訳無い! 何かの間違いだ!!」
立ち尽くす間もなく和成は大声で否定する。
それくらいに和成の中の凪梨美紗都という女の子は悪辣からかけ離れた存在として認識されていた。
しかし、絵里はそんな和成の言葉でもまるで動揺を見せず無表情を貫く。
「あんたの知ってるこの子は今現在の凪梨美紗都でしょ? そして、あんた……この子の親がどういうことしているか知ってるの?」
「え? 美紗都の……親?」
そういえば、昔よく神社の境内で遊ばせて貰っていた時には幾度と無く顔を合わせたが、中学高校と歳が上がるにつれて本人とは変わらぬ付き合いをしていたが、家族ぐるみというのは無くなった気がする。
「この子の母親は現在あんたの故郷の市議を務めている。そして、その上……県議や国議へと徐々に徐々にパイプを繋ぎ、まぁガッツリ私腹を肥やしている様だわ。それは当然父親も承知。神社というバックボーンがあるおかげに信用も揺るがず、毎日笑いが止まらないみたいね。知らないのは娘だけ」
「…………」
ゾッとする。
顔もイマイチ鮮明には思い出せないが、そんな親元で今も幼馴染は昔のまま清く日々を送っているというのか?
「欲の味は際限が無い。調査の結果……凪梨美紗都は三日後、母親によって政府与党の重鎮の息子に紹介されてそのまま結婚を強要される。当然彼女は拒むんだけどその息子の前でゴマを擦りニヤニヤが止まらない両親によって叩く蹴るの暴行を受け、頭を掴んで床に押し付けられ、不機嫌になる息子に通販商材の様に売り込まれて、仕方なく貰って頂いたらしい。同情するに値する悲劇だと思う。しかし、その後が問題なのよ」
和成は腰が抜けた様にベッドへ座り込む。
そうだった……彼女達は未来人。
つまり今以降の事象を知っている。
しかし、それにしてもあの幼馴染の未来が……しかもたった三日後に、そんな悲劇が待ち受けているというのはあまりに惨い。
「あッ! え? あ、あの……そ、その後っていうのは?」
「凪梨美紗都は貢物にされた先である日豹変し、嫁ぎ先の豪邸とその一族を皆殺しにしてしまう。タガが外れた彼女はそのまま自分の毒親も血祭りに上げ、その蓄えられたド汚いお金を元手に「世界が少しでも不幸になる様に」と手当たり次第に悪事を働き、毒親達の稼ぎなど足下にも及ばない黒い資産を築くに至るわ」
和成はもはや言葉も出ない。
だが、彼女ならもしかするとその話もまんざらデタラメでは済まないかもと思った。
人に寄り添い仲良くなることがとにかく上手い子だった。
そんな彼女がそこに悪意を織り混ぜれば、容易く人を操る悪女へ変貌したとしてもさほど違和感がない。
「み、美紗都を……殺すんですか?」
「そうね。〝ロータス〟から見れば、怨敵の辛い過去なんて「ざまあみろ」でしか無いし、寧ろそこからの痛快な逆転人生が始まる前に殺して「人生が一番最悪なところで終わらせてやれ」ってのが総意。でも……正直今回ばかりは私もあんまり気が進まない。そして、菖蒲義姉さんも小さい頃から彼女を知っているからどうしても情が立ち切れないらしい。だから……」
絵里はそこで一旦言葉を区切り和成を見る。
対する和成もどう反応していいか分からず視線が落ち着かないが、多分次に来るであろう言葉を大体予測して絵里を見つめ返した。
「二日後……前日に毒親達は泊まり掛けで政治家のパーティーに出席していて夕方まで凪梨美紗都は神社で一人になる。そこを狙い私ら【修正者】は凪梨美紗都を秘密裏に処理する。これ非公式な作戦よ。〝ロータス〟本部にプランを説明したら「そんな手緩い最後で許すものか!」って、私の部隊を解体されて代わりの強硬派部隊が送られちゃうだろうからね」
「う、ぐぅ……あ、あの……ほ、他に手段はないんですか? その……こ、殺さないって方向で……」
「無い。どんな事情があろうとも、凪梨美紗都は……いや、豹変後あえてこれまでの家の教えを逆撫でする意味を込めて名乗る様になる〝良善美紗都〟は、結果として人類に多大な悪意を振り撒き、その行き付く先が良善正志。その存在を見逃す訳にはいかない。殺すのは必須よ」
「そんな……――あッ!? ち、ちょっと待って下さい! ま、まさか……僕に美紗都を殺すことを手伝わせる気ですか!?」
「えぇ、もちろんあんたに直接やらせる訳じゃない。凪梨美紗都はここ数年休みの日は全く家から出ていないの。だからあんたには帰省を装って彼女を誘い出して――」
「い、嫌だ!! そんなの冗談じゃない!!」
当然の拒絶。
幼馴染を騙し打ちする手伝いなど断じて受け入れられない。
しかし……。
「おかしいわね……なんで御縁司は良くて凪梨美紗都はダメなのかしら?」
「あッ!? いや……そ、それは……――うぐッ!?」
絵里の片腕が和成の胸倉を掴み上げて持ち上げる。
眼前に迫る絵里の瞳は、あまりにも黒く暗く濁り切っていた。
「如月和成……お前、七緒達を随分と自分に都合良く仕込んでるみたいじゃない? まぁ、そのことだけなら別にいいんだけどね。あの義妹達がそれで幸せなら義姉として文句は無いし私は口を挟まない。でもね? 七緒の報告を見ていると…………てめぇが危なくない所からなら御縁司を貶めることを心底楽しんでるのが見え見えなんだよ」
絵里の額が和成の額に当たる。
ゴリゴリと奥歯を軋ませる振動が伝わり、和成は今にも心臓が破裂してしまいそうな恐怖で凍り付いてしまう。
「私は鼻が利くんだ。てめぇからは「自分だけ安全に得をしよう」って考えている奴独特の匂いがする。私らの復讐はてめぇのハーレム生活が始まるまでの余興か?」
「い、いやッ! ち、ちち違ッ! ち、違いますッ!!」
ちょっと背は高くとも他はどこを見ても普通の女性なのに、成人男性一人を片手で持ち上げビクともしない絵里。
だが、それ以上に彼女の必死に爆発を抑え込んでいるその表情から感じ取る生き物としての圧力は、そのまま和成を圧殺しかねない程強烈だった。
大隊長という現代の一般人である和成にはどこかチープに聞こえてしまう単語は伊達ではない。
目の前の女性は、そう呼ばれ敬われるだけの力があるのだと和成は心の底から理解した。
「私がてめぇに協力を依頼した理由は二つある。一つは顔馴染みのてめぇの言葉で凪梨美紗都の最後を少しでも穏やかに運ぶため。そして、もう一つはてめぇの中にある舐め腐ったその魂胆を一度ぶち壊しておくためだ。幼馴染を殺したくないって言うならそれもいい……間違った感性じゃないわ。ただし、金輪際私の義妹達には近付かせない。こいつは気に入らないから喜んで殺しも手伝う……こいつは大事だから殺すのは手伝いたくない。こんなふざけた考えの奴のところであの四人が幸せになれるとは到底思えねぇんだよッ!!」
「――うぶぇッ!?」
絵里の片腕がさらに上がり和成の首が締まる。
意図せず暴れてしまう和成だが、やはり絵里は微動だにしなかった。
「菖蒲義姉さんもかつては最初期の【修正者】大隊長として慧眼が冴えた人だったけど、自分の息子には目が曇るか……私から見れば、てめぇからも〝Answers,Twelve〟の血筋が生まれるんじゃないかって疑うくらいだわ。いいか如月和成ッ!? 私らはな! どう取り繕おうが相手が悪党だろうが殺人者であることに変わりはねぇんだよッ!」
絵里が放つ言葉は意外なモノだった。
デーヴァは皆、自分達を正義と位置付けて自分達の行いは全て肯定されると思っている。
事実、大多数はそうでありあの四人もその大多数に含まれる。
しかし、絵里はそれを自らの口で真っ向から否定していた。
「私らは死んだら地獄に落ちる! そもそも起源体を殺した所で何で私らの勝ちになるんだよ!? でも〝Answers,Twelve〟の力は半端じゃねぇ。未来で戦い続けても義姉妹達がどんどんやられていく! 私は怒りや屈辱を押し殺して、私達の正義が死ぬ〝ロータス〟上層部の方針転換に従った。その方が間違いなく生き残る姉妹達の数は多いはずだからだ! そんな中ッ! 鼻の下伸ばしてニヤニヤ状況を楽しんでるてめぇを初めて見た時の私の気持ちが分かるか? 周りに七緒達の笑顔が無ければその顔面に拳で風穴開けてたぞッ!?」
絵里は分かっていた。
今の【修正者】は、もはや正義を語る資格など無いことを……。
しかし、その不誠実を黙認してでも、彼女は同じ地獄から産まれた姉妹達がどんな形であれ生きている間だけでも笑顔に戻れる道を求め【修正者】を続けていた。
「答えろ……如月和成。清く生きたいならあの四人とは一緒になれない。あの四人と生きたいなら……罪そのものを背負わずとも最低限〝意識〟は持つべきだわ」
最後は少しトーンダウンして諭す様に語り掛ける絵里。
だが、それに対する和成の胸の内は……。
(なんなんだよこいつッ! いきなり現れて偉そうに自分語りして! お前が何と言おうがもうあいつらが僕無しで生きて行けるもんか! くそ! でもどうする? ここで答えないと無理矢理にも引き剥がされる! 美紗都……くッ!)
和成の心に絵里の言葉はまるで響いていなかった。
罪だ何だとそれっぽいことを叫んでいるが、結局は自分が気に入る入らないの話。
だが、この強者を前に自分ではどうすることも出来ない。
そして、和成の中で損得の天秤が固定具を外して左右へ揺れ始めた。
従えば手に入る四人の嫁。
拒否してもどの道最後は殺される幼馴染。
拒否したら自分の手元には何も残らない。
ならば……ならば仕方ないじゃないか。
(あのゴミクズとは違う……美紗都に関しては地獄に行く前に助けてやる様なモノだ!)
幸い言い訳もある意味矛盾はない。
和成はこの場を切り抜けるべく、空っぽの言葉を舌に乗せた。
「うぇッ!? せ、背負い……ます。み、みんなと一緒に……いたい! わ、忘れません……僕の、罪を……」
「…………」
しばし無言の絵里。
すると、掴み上げられていた和成の身体がゆっくりとベッドに降ろされた。
「分かった…………ごめん」
和成に背を向けて俯く絵里。
彼女からしてみれば、これも無関係な者を自分達の悪行に引き摺り込んだに等しい行為だった。
消え入りそうなその謝罪は、心を苛む自責の念の表れだろう。
故に、彼女は気付けなかった。
(ハッ、何が「私は鼻が利く」だよ……詰まってんじゃねぇの?)
ベッドに倒れ込んで荒れた息を整えつつ、和成はただの出しゃばりな暴力女の背中に向けて嘲る様に舌を垂らした…………。
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