俺の義兄弟が凄いんだが

あだ名

正直、こんな話しされてもどんな反応したらいいかわかんないんだけどな・・・。

反応に困っていると後ろの方から、「隼兄はやにいそんなに怖い顔しない方がいいよ～」と声が聞こえてきた。後ろを振り返ると最初はいなかった緑鳥くんがニコニコしながら立っていた。

「隼兄だって海渡さんが今までの人たちと違うってこの前会った時にわかってたじゃん。今になって威嚇してもしょうがないでしょ。」

そう緑鳥くんが言うと、そのことは自覚していたのか隼人さんがばつが悪そうな顔をした。

いろんな事が起こり少し混乱していると、緑鳥くんが俺の顔を見て、

「こんにちは、これからよろしくお願いします。」

と改めて挨拶をしてくれた。

「こちらこそよろしくお願いします。」となんとか挨拶を返す事ができた。そう思っていると、

「ん～、これからは家族なのにこんな感じじゃやっぱりかたいな～。」

と緑鳥くんが言い、何かを考え始めた。

今度はなんだ・・・？

「じゃあ、これからは海渡さんのこと
、うー兄ってよぶね！」

・・・・はっ？！うー兄？！これってあだ名？でも、家族なのにあだ名っていうのはおかしいかな？いや、べつになんて呼ばれても構わないんだけどさ・・・。

こうして少し混乱しているうちに緑鳥君は「俺のことは自由に呼んでいいからね。後で俺もうー兄の部屋に行くから。」と言って去っていった。