俺の義兄弟が凄いんだが

転校

「なんで転校するのか不思議そうだね。」

疑問に思ったのが俺の顔に出ていたのか利彦さんが聞いてきた。

「はい。引っ越す理由はわかったんですが、なんで転校までするのかなって。確か昨日聞いた限りだと、確か引っ越した後俺が通ってる高校まで送ってくれるって話だったと思うんですけど。」

「そのことは聞いたんだね。それは一応年度が終わってから転校、というか編入してもらおうと思ってね。その時までと言うつもりだったんだけどね。」

そういうことだったのか・・・。

「後、編入する理由だけどさっきの話と繋がってるんだけどね。」

さっきの俺が襲われるかもしれないって話とどう繋がるんだ？

「君の高校はいたって普通の高校だろ。いくら家から送ってたって通学という行動は襲われる危険が増す。だから、海渡君には少し山奥にある全寮制の学校に転校してもらおうと思ってるんだ。」

少しでも安全に暮らすためにね。と利彦さんは語った。

俺の安全のためなら断わりずらいな・・・。

「わかりました。」

というと、「そうか。ありがとう。」と利彦さんは申し訳なさそうに言った。