俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku

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準備

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翌朝、休みの日でもいつも大体10時に起きてる少し遅めの12時に起きた。やっぱり昨日のことで驚きすぎて疲れが溜まってるんだろうか?主に、精神的な方の。

リビングに行くとなぜか昨日初めてあった利彦さんがいた。

「おはよう、海渡君。お邪魔しているよ。」

「はぁ、おはようございます。」

じゃなくて!!

俺は慌てて台所に行き、「母さん何で利彦さんがうちにいるの!?」と聞いた。

「なんでも引っ越すついでにあんたに色々話したいことがあるんだって。」

話したいこと?一体なんなんだ??

とりあえず俺は利彦さんが見てる中、若干気まずい食事をとった。

「さて、ごめんね急に家にきちゃって。」

と言われたので「いや、別に大丈夫です。」 と答えた。

「そうか。ありがとう。じゃあ早速なんだが幾つか伝えたいことがあるんだ。」

そう利彦さんが切り出した。

「まず来週うちに引っ越してもらうことはもう知ってるんだよね?」

えぇ、昨日母さんに寝る前突然言われましたよ。

なんて言えないので、俺は頷いた。

「そうか。じゃあもう一つのことについて話すね。君と光さんは私と結婚することによって神楽性になる。」

まぁ、今は離婚して母さんの旧姓を使ってるからな。別にこだわりはないからそのままにするつもりもなかったし。

「それはすなわち君達が神楽の一族にはいるということだ。親戚連中は説得したから表面的には大丈夫だ。」

おいおい、表面的にってことは本当はやばいってことかよ!?メンドクセーな。

「それとは別に一番厄介なのがそのほかの連中だ。身代金目的の誘拐、神楽に恨みを持ってる人間、その他にも様々な人間が君を狙うだろう。それは君が性を変えなくても同じだ。どんなに情報を隠そうとしてもどこからか必ず漏れるだろう。」

うわ、今の俺そんなに危険な立場なのかよ・・・。だからって母さんに結婚するなとも言えないしな。だってあんなに嬉しそうな母さん、久しぶりに見たからな。

「最悪表立って行動出来ない神楽のものが人を雇って君を襲うかもしれない。」

そんなことがあるのかよ・・・。こえーな。

「だから君の身の安全を守るという意味でも引っ越しをしてもらうというわけだ。まぁ、それは建前で家族になるんだから一緒の家に住もうと思ってね。」

利彦さんはいい人だと思う。好きになった母さんは当然ながら、その子供でしかない俺も大切にしてくれようとしている。

けど俺はまだ利彦さんとその子供の鷹之さんたちを母さんの再婚相手とその子供という認識しかまだできない。まだあのことがあるから・・・。

けど、利彦さんたちに嫌な感情はしない。多分後少ししたらみんなを家族って思えると思う。そしたらあのことも乗り越えられるかもしれない。

「あと、もう一つの件だけど海渡君、君には高校を転校してもらいたいんだ。」

・・・・・・・えっ何んで????
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