俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku

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驚きの

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「いや~、あせったあせった。このまま店に入れないかと思った。」

その人は全く焦ったようには見えなかった。

「そんな格好でくるからだ。」

利彦さんはそう言って銀髪の人に視線を向けた。

「しょうがないじゃん、思った以上に仕事が長引いた上に道が混んでたんだから。一回家に戻ったら間に合わないと思ってさ。」

「だからと言ってその格好はないだろう。」

「むしろそれで来れるお前のメンタルが凄いわ。」

慶之さんと隼人さんはそう言って笑っていた。

「これくらいできないとあのお仕事はできないからね。」

そういやさっきから言ってるお仕事ってなんだろう?身長が小さくて歳は俺より下に見えるけど・・・。というかあの顔どっかでみたことあるんだけどな・・・。

「あぁ、自己紹介がまだでしたね。俺の名前は神楽 緑鳥かぐら りょくちょうです。歳は15で、今年高校に進学します。これから、よろしくお願いしますね。」

歳は俺と一つしか変わらないけど、そのことにびっくりした。だって身長が160あるかないかくらいしかないから。

それに、男ということにも驚いた。肩にかかるか、かからないかくらいに伸びているサラサラな髪、ヘアピンで止めている同じく少し長い前髪、さらにその中性的な顔立ちで女の子と言われても違和感がない。

「ごめんね、海渡君。こんなやつだけど悪いやつではないから。」

慶之さんがそうフォローを入れてきた。

いや、悪い人とは思わないけど・・・。

「ふーん、海渡さんっていうんだ。これからよろしくね。それと、さっき俺の顔じっと見てたけどどうしたの?」

緑鳥くんにそう聞かれて俺が緑鳥くんの顔をじっと見ていたことに気がついた。

「いや、どこかで見たことがあると思って。」

ほんとどこで見たんだろう?こんな子一度見たらなかなか忘れないと思うけど・・・。

「あれ、海渡さんってあんましテレビとか見ない?」

「いや見ないことはないけどそんながっつりは見ないな。」

「あー、じゃあ知らないか。俺ね一応アイドルやってるんだよね。七瀬 秋ななせ しゅうって芸名でね。」

あっ、思い出した。どっかで見たことがあると思ったらニュースのライブ映像で見たんだ。

というか七瀬秋って俺でも知ってる人気アイドルじゃないか!!三人組の珍しい男女混合グループで3年前から急激に人気の出てきた!!

「まぁ、もうすぐ解散するんだけどね。」

なんとまだニュースにすらなっていない情報が本人から漏れたぞ!というか解散!?あんなに人気があるのに!?

「なんで!?」

やべっ、思わず声に出ちゃった。

「んー、三人とも高校に進学するし、それにもともとあんましやりたくなかったんだよね。」

やりたくなかったんだ。あんなに人気があるのに意外だな。

「俺はもともと歌うのが好きだっただけだからね。知り合いに頼まれてやってだけだし。まぁ、やるからには本気でやってたけどね」







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自分はアイドルや芸能界のことはさっぱりなのでこんなことがあるのかわかりません
(笑)
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