俺の義兄弟が凄いんだが

紹介

「仕方ない。私達だけでも始めるか。」

おそらく母さんの再婚相手と思われる人がそう切り出した。

「まずは私から紹介しよう。私の名前は神楽 利彦かぐら としひこ一応神楽グループの会長をしている。この度君のお母さんの光さんと結婚させてもらうことになった。歳は今年で52になった。これからよろしくな。」

しっかりとしたスーツを着て顔は50代とは思えないほど若々しく俺の目から見たら30代後半くらいか、下手をしたらもっと若く見える。顔つきは精悍で男の色気みたいなものが出ている気がする。

最初はさすが偉い人は挨拶も様になってるなって思ったけど最後に少し雰囲気が柔らかくなってこの人なら好きになれそうだなって思えた。

・・・って神楽グループの会長！！？神楽グループって言えばかなり大きな財閥だよな！？詳しいことは俺はわからないけどものすごい人ということは分かった。

母さんどうやってこんな人と知り合ったんだよ・・・。

「じゃあ、次は私ね。私は近藤 光こんどう ひかりです。さっきも利彦さんも言ってたけど、この度利彦さんと再婚することになりました。歳は43です。これからよろしくお願いします。」

母さんはキャリアウーマンらしいキビキビとした自己紹介だった。まぁ、母さんらしいといえばそうなのかな。

このままの流れで俺が挨拶をしようとすると、「じゃあ、次は僕の番だね。」と先に言われてしまった。

この感じだと俺が最後に挨拶する感じじゃねーのか？やだなこのメンツで最後が俺って・・・。

「僕の名前は神楽 慶之かぐら よしゆき。3兄弟の長男です。歳は26歳です。これからよろしくお願いします。」

背が高く、こちらは年より若く見えるとゆうことはないが街を歩けば男女問わず10人いたら9人振り返るだろうという容姿だ。纏ってる雰囲気も顔つきも優しそうなとゆう表現がとても似合う。

「んじゃ、次は俺か。俺は神楽 隼人かぐら はやと。次男で歳は17の次が高校3年だ。よろしくな。」

背格好は俺と同じくらいだけど、なんとゆうか・・・ワイルド系？な顔つきをしている。髪はさっきの慶之さんが染めたこともないだろう綺麗な黒髪だったのに対して、その雰囲気に合った染められた金髪がとても似合ってかっこいいとしか言いようがない。

隼人さんはどこかの高校の制服を着ているのだが、その制服も俺が今着ている公立高校の制服と同じブレザータイプだけど全然センスが違う。

ほんと俺、場違いもいいところだな・・・。