つまりは女子高生が最強

amama

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第7章

急展開につぐ急展開は疲れる

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「ちょっとぉ、この子私と契約してるんだから横から手出さないでよ」



目を閉じて意識が飛んだと思ったら、すぐ近くで女性の声がした。この声、...あの時森であったヤバいくらいの美人....
何とか目を開けて声がした方を向くと、あの時の女性がなんか水っぽくなってる。えっ?ちょっ、まって、なにこれ。
水っぽいって人間じゃなくね?いや人間の70%は水っていうけど...
水だ。彼女が私の顔を支えてくれている。手の感触は完全にプールだ。水人間?なにこれどういうこと。
私も理解できてないが周りの人たちも同じようでざわつきが一層増した。



「契約...!?まさか、そんなわけないだろ!!」


今まで笑顔だったレイチェルさんの顔が歪んで剣を抜いた。
剣先は私へ向けられている。
誰かから剣借りてぶった斬ってやりたかったが本気で動けない。このまま入れ物とやらにされるのだけは絶対嫌だ。


「誰に向かって剣なんて向けてるのよ。シャドウの雑魚すら一人で扱えないくせに。」

「...っ!これは...」

「どういうことだ...!?」

「あれは水の精霊じゃ...!?」


なんとか起き上がろうと足掻いてみるものの、全く右半身が動かなくて失敗に終わる。
目はなんとか開けたままにしていると、彼女がレイチェルさんを睨んだら彼の高価そうな剣が蒸発して溶けていく。グツグツいいながら溶けていく。えっなにこれどういうこと。
ざわざわと声が上がって彼女はまた綺麗に笑った。



「契約者の魔力なしで実体化できる精霊なんていないわよ。ユグドラシル以外はね。」



今までで一番大きなざわつきが起きて、彼女がユグドラシルという精霊なんだと知った。......契約なんてしたっけ?ただ話ししただけだった気がする...,
そんなことは今どうでもいい。彼女は私の味方らしい。
そして彼女は、このシャドウとかいうのより強いらしい。

彼女が支えてくれている手を強く握る。



「やだぁ...まだへばりついてるの?」


彼女がレイチェルさんから私に視線を移すと、黒く侵食されているのを見て眉を寄せた。
本気でそろそろ息が苦しいのとあの綺麗な顔ぶった斬ってやりたい。
この黒い侵食をどうにかしてもらえればなんとかなる。
この侵食がシャドウのせいというのはわかったからどうにかして欲しい。




「気持ち悪いのよ、アンタ。消えなさい。」




彼女の冷たい一言で、ズルズルと黒い侵食が引いていった。

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