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第6章〜わたし以外との恋愛喜劇はゆるさないんだからね!〜⑨
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壮馬のアドバイス通り、近所の桜並木をスマートフォンのカメラに収め(という表現は正しいのだろうか?)、その後、最寄り駅から私鉄とバスを乗り継いだオレと白草は、沖合の埋め立て地にあるマリナパークを訪れた。
マンション開発が進んだこの地区は、数十年前に発生した大震災のあと、震災復興事業として、商業施設や公共施設、教育施設なども完備されており、駅まで行かずに生活に必要な施設のほとんどが揃っている。
また、電線が地中に埋設されているため街路樹を増やした景観面に対する配慮や、段差の少ない道路配置、災害時の警備システムなどが確立され、快適な環境が整えられている。
南側には日本最大級のヨットハーバーがあり、昼は青い海、夜は都市高速湾岸線のブリッジや湾内の他の人工島の夜景が一望できる風光明媚なスポットだ。
自分たちの住む芦宮市は、市の花に、桜が制定されるほど、市内には、桜の名所が多いが、ここマリナパークシティは、鉄道の駅から離れていることから、花見客も地元の家族連れが大半で、この時期の隠れた穴場スポットになっている。
パーク西の停留所でバスを降りた二人が、海辺の公園がある南側に向かうと、その道の両側に植えられたソメイヨシノが、見事な桜のトンネルを作っていた。
淡い春の光に照らされたそれらの樹々は、壮馬が言ったように、盛んに花を散らし始めている最中だった。
「キレイ――――――満開の桜もイイけど、花びらが散る桜の樹も、儚げな雰囲気があってイイものね……」
海辺に伸びる桜の回廊を見つめながら、白草が言う。
目の間に広がる美しい光景に魅せられながら、彼女の言葉に、
「あぁ、そうだな……」
と、うなずいたオレは、今朝、白草が訪ねてくる前にみた夢のことを思い出していた。
(そう言えば、ガキの時、シロと遊んでいたのも桜の季節だったな……)
そんな感慨に浸っていると、傍らの彼女が、クスリと笑いながらたずねてくる。
「どうしたの? 感傷的な雰囲気になっちゃって?」
「いや、ちょっと、小学生の頃のことを思い出してただけだ……小四から小五になる前の春休みに、少しの間だけ仲良くなって、一緒に遊んでた女子の友だちがいたんだ……あいつと遊んでたのも、この季節だったな、と思ってな……」
思い出を噛み締めながら、返答すると、四葉は、目を丸くして、
「えっ!?」
と、絶句する。
オレに対して、からかい気味に接してくる彼女のカラミ方には慣れてきたので、先回りして、白草の言動を推察するようにたずねてみた。
「なんだよ……『黒田クンに、そんな相手が居たなんて意外ね!』って言いたいのか?」
しかし、彼女は、オレの予想に反して、
「覚えてるんだ……」
と、意外な言葉を口にした。
「えっ!?」
今度は、オレが彼女に聞き返す。
すると、白草は、動揺を隠すように、取り繕いながら、
「あっ…………えっと……、そんなに昔のことを覚えているなんて、意外だな、って思ってさ……」
そう答えた。
「なんだよ……!? 昔のことって言ったって、せいぜい、五~六年前のことだぞ? それくらい、オレでも忘れねぇよ……」
苦笑しながら答えると、彼女は、
「そっか……そうだよね! そういう思い出は、大切にしないとね…………」
と、何故か、はにかむようにうつむきながら、言葉を噛みしめるようにして答えた。
ウザいくらいに絡んで来る白草のいつもとは異なる表情に、新鮮さを感じながら、再び、
「あぁ、そうだな……」
と、答える。
すると、彼女は嬉しそうに、大きく
「うん!!」
と、うなずいて、彼の手を引いた。
「見て! 奥のちょっと変わった色の桜は、まだ満開だよ!」
そう言って、海辺に続く桜の回廊を駆け出す。
「ちょっ……! 待てよ!! 急に走り出すな……」
急に腕を引かれ、身体のバランスを崩しそうになりながらも、白草の予想外の行動に対して、苦言を呈しながらも、オレは自然と頬がゆるむのを感じていた。
彼女に手を引かれ、『海の道公園』と名付けられた芝生広場に来ると、白草の言ったように、周りの樹々は、いまを盛りと咲き誇っている。
現代の多くの花見の対象と言っても良いソメイヨシノよりも花の色が薄く、白い花弁が印象的なオオシマザクラは、壮馬が言ったように、まさに見頃を迎えていた。
「散り際の桜も、『良き』と思ったけど、やっぱり、満開の桜は見ているだけで、心が癒やされるね」
幸せそうな笑顔を向けて語る彼女に、オレも心の底から同意するようにうなずき、
「あぁ、本当にな……」
と、言葉を返す。
すると、白草は、
「小学生のときにね……山の上の方向から、この街を見下ろした時に、『この景色をシロと一緒に見れたらイイな、って思ってた』って、一緒にいた男の子に言われたことがあるんだ……」
と、唐突に思い出話しを語りはじめた。
オレが、今朝みた夢を思い出しながら、子供の頃の話しをしたからだろうか――――――?
そんな疑問を抱きながら、小学生時代の白草に、歯の浮くようなキザなセリフを言った男児のことを、何故か、少し妬ましく感じる自分がいた。
しかし、白草は、こちらの心情に気付いたようすもなく、
「ねぇ、せっかく来たんだから、一緒に写真を撮ろう?」
そう言って、オレに自らの身体を寄せ、スマートフォンのインカメラを二人の方に向けて、英語圏で言うところのセルフィーの体勢に入る。
「ちょっ......! いきなりかよ!?」
こちらの困惑をよそに、シャッターを切り、画像を確認した白草は、その流れのまま、《ミンスタ》にアクセスし、あっという間に二人で写った写真を投稿してしまった。
※
====================
いいね!を見る
clover_field 《竜馬ちゃんねる》の二人との打ち合わせも終わったので、電車とバスを乗り継いで、ヨットハーバーの近くにあるマリナパークに、お花見にやって来ました!
まだまだ、満開の場所もあって、とっても綺麗!
失恋したばかりで落ち込み気味のホーネッツ1号サンも、桜の花を見て、傷心を癒やしてくれたら良いな~。
#打ち合わせ終了
#お花見デート(笑)
#マリナパーク
#オオシマザクラ
====================
海辺での花見を二人が楽しんでいる頃、《編集スタジオ》に戻り、四葉から密かに提案された新入生向けクラブ紹介のサプライズ計画に関する企画書をまとめていた壮馬は、SNSにアップされた投稿を確認し、
「オンラインでも、二人のじゃれ合いを見せつけられるとか、地獄かよ……」
と、つぶやき、スマホをクッションの上に放り投げるのだった。
マンション開発が進んだこの地区は、数十年前に発生した大震災のあと、震災復興事業として、商業施設や公共施設、教育施設なども完備されており、駅まで行かずに生活に必要な施設のほとんどが揃っている。
また、電線が地中に埋設されているため街路樹を増やした景観面に対する配慮や、段差の少ない道路配置、災害時の警備システムなどが確立され、快適な環境が整えられている。
南側には日本最大級のヨットハーバーがあり、昼は青い海、夜は都市高速湾岸線のブリッジや湾内の他の人工島の夜景が一望できる風光明媚なスポットだ。
自分たちの住む芦宮市は、市の花に、桜が制定されるほど、市内には、桜の名所が多いが、ここマリナパークシティは、鉄道の駅から離れていることから、花見客も地元の家族連れが大半で、この時期の隠れた穴場スポットになっている。
パーク西の停留所でバスを降りた二人が、海辺の公園がある南側に向かうと、その道の両側に植えられたソメイヨシノが、見事な桜のトンネルを作っていた。
淡い春の光に照らされたそれらの樹々は、壮馬が言ったように、盛んに花を散らし始めている最中だった。
「キレイ――――――満開の桜もイイけど、花びらが散る桜の樹も、儚げな雰囲気があってイイものね……」
海辺に伸びる桜の回廊を見つめながら、白草が言う。
目の間に広がる美しい光景に魅せられながら、彼女の言葉に、
「あぁ、そうだな……」
と、うなずいたオレは、今朝、白草が訪ねてくる前にみた夢のことを思い出していた。
(そう言えば、ガキの時、シロと遊んでいたのも桜の季節だったな……)
そんな感慨に浸っていると、傍らの彼女が、クスリと笑いながらたずねてくる。
「どうしたの? 感傷的な雰囲気になっちゃって?」
「いや、ちょっと、小学生の頃のことを思い出してただけだ……小四から小五になる前の春休みに、少しの間だけ仲良くなって、一緒に遊んでた女子の友だちがいたんだ……あいつと遊んでたのも、この季節だったな、と思ってな……」
思い出を噛み締めながら、返答すると、四葉は、目を丸くして、
「えっ!?」
と、絶句する。
オレに対して、からかい気味に接してくる彼女のカラミ方には慣れてきたので、先回りして、白草の言動を推察するようにたずねてみた。
「なんだよ……『黒田クンに、そんな相手が居たなんて意外ね!』って言いたいのか?」
しかし、彼女は、オレの予想に反して、
「覚えてるんだ……」
と、意外な言葉を口にした。
「えっ!?」
今度は、オレが彼女に聞き返す。
すると、白草は、動揺を隠すように、取り繕いながら、
「あっ…………えっと……、そんなに昔のことを覚えているなんて、意外だな、って思ってさ……」
そう答えた。
「なんだよ……!? 昔のことって言ったって、せいぜい、五~六年前のことだぞ? それくらい、オレでも忘れねぇよ……」
苦笑しながら答えると、彼女は、
「そっか……そうだよね! そういう思い出は、大切にしないとね…………」
と、何故か、はにかむようにうつむきながら、言葉を噛みしめるようにして答えた。
ウザいくらいに絡んで来る白草のいつもとは異なる表情に、新鮮さを感じながら、再び、
「あぁ、そうだな……」
と、答える。
すると、彼女は嬉しそうに、大きく
「うん!!」
と、うなずいて、彼の手を引いた。
「見て! 奥のちょっと変わった色の桜は、まだ満開だよ!」
そう言って、海辺に続く桜の回廊を駆け出す。
「ちょっ……! 待てよ!! 急に走り出すな……」
急に腕を引かれ、身体のバランスを崩しそうになりながらも、白草の予想外の行動に対して、苦言を呈しながらも、オレは自然と頬がゆるむのを感じていた。
彼女に手を引かれ、『海の道公園』と名付けられた芝生広場に来ると、白草の言ったように、周りの樹々は、いまを盛りと咲き誇っている。
現代の多くの花見の対象と言っても良いソメイヨシノよりも花の色が薄く、白い花弁が印象的なオオシマザクラは、壮馬が言ったように、まさに見頃を迎えていた。
「散り際の桜も、『良き』と思ったけど、やっぱり、満開の桜は見ているだけで、心が癒やされるね」
幸せそうな笑顔を向けて語る彼女に、オレも心の底から同意するようにうなずき、
「あぁ、本当にな……」
と、言葉を返す。
すると、白草は、
「小学生のときにね……山の上の方向から、この街を見下ろした時に、『この景色をシロと一緒に見れたらイイな、って思ってた』って、一緒にいた男の子に言われたことがあるんだ……」
と、唐突に思い出話しを語りはじめた。
オレが、今朝みた夢を思い出しながら、子供の頃の話しをしたからだろうか――――――?
そんな疑問を抱きながら、小学生時代の白草に、歯の浮くようなキザなセリフを言った男児のことを、何故か、少し妬ましく感じる自分がいた。
しかし、白草は、こちらの心情に気付いたようすもなく、
「ねぇ、せっかく来たんだから、一緒に写真を撮ろう?」
そう言って、オレに自らの身体を寄せ、スマートフォンのインカメラを二人の方に向けて、英語圏で言うところのセルフィーの体勢に入る。
「ちょっ......! いきなりかよ!?」
こちらの困惑をよそに、シャッターを切り、画像を確認した白草は、その流れのまま、《ミンスタ》にアクセスし、あっという間に二人で写った写真を投稿してしまった。
※
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clover_field 《竜馬ちゃんねる》の二人との打ち合わせも終わったので、電車とバスを乗り継いで、ヨットハーバーの近くにあるマリナパークに、お花見にやって来ました!
まだまだ、満開の場所もあって、とっても綺麗!
失恋したばかりで落ち込み気味のホーネッツ1号サンも、桜の花を見て、傷心を癒やしてくれたら良いな~。
#打ち合わせ終了
#お花見デート(笑)
#マリナパーク
#オオシマザクラ
====================
海辺での花見を二人が楽しんでいる頃、《編集スタジオ》に戻り、四葉から密かに提案された新入生向けクラブ紹介のサプライズ計画に関する企画書をまとめていた壮馬は、SNSにアップされた投稿を確認し、
「オンラインでも、二人のじゃれ合いを見せつけられるとか、地獄かよ……」
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