シネマハウスへようこそ

一九九四年の夏休みのある日―――。
映画好きの中学生、有間秀明は、趣味のビデオ探索を行っていたレンタル・ショップで、お気に入りの映画監督ジョン・ヒューズの作品について、熱く語る店員の女性と意気投合する。
それは、彼にとって、忘れなれない思い出となった。
翌年、高校に入学した秀明は、クラスメートの女子・吉野亜莉寿に意味深な視線を送られたことが気になりながら、一方で、同じくクラスメートで、趣味の合う坂野昭聞から、思わぬ提案をうけることになった。
「秀明、放送部提供の校内放送で、映画について語ってみないか?」
自分の趣味が生かせるなら……と、昭聞の提案に興味をひかれつつ、彼は放送番組のパートナーとなる相手探しも頼まれることに……。
かたや、吉野亜莉寿は、なにやら有間秀明に想うところがある様で……。
レンタルビデオショップで出会い、映画、小説、音楽、アニメなど、サブ・カルチャーの話題を中心に、急速に盛り上がる彼らの関係の行く先は……?
一九九〇年代を彩った作品群を散りばめながら、将来の夢、進路、恋愛感情に悩む文科系高校生を描く意欲作。
二十世紀末の文化に興味を持つ探求心あふれる若者と、その当時に思春期を過ごした『心が死んでいないオトナ』、そして、一九九〇年代を愛する全ての人に捧げる青春小説、ここに開幕!
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,191 位 / 193,191件 青春 7,009 位 / 7,009件

あなたにおすすめの小説

【完結】何の仕事の話か分かるかい!?~絶対に読まれるの少ないけど書きたくなった~

かのん
青春
 ※何の仕事の話か、考えながら読んでお楽しみください。   答えはラストに出ます。  

SOARS MUSICAL PROJECT Vol,2「COSMOS」脚本

片山行茂
青春
コスモス百貨店に店舗を構える老舗化粧品会社「Amur(アムール)」。 そこに一人の新社会人が、念願を叶え就職してきた。 その女性の名は木ノ下咲良(きのしたさくら) 「お客様の人生を変えるような、そんな化粧品売り場のお姉さんになる!!」 そんな希望を胸に抱き続けて、早9か月。 現実はミスをしては怒られ、雑用に追われる日々。 そんな、日々を送るアムールに、衝撃が走る。 「えーーー!!アムールがライバルのロマンス社に買収される!?」 責任を押し付ける部長! なぜか悠然と立ち向かう課長! 買収の魔の手なんてお構いなしに、咲良をイビリ倒す先輩達! 暗躍するデパートのマスコット! 咲良に甘い警備員! 新たな性癖を見出したモテ男! 訳アリの青年! そして「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」と唄うロマンス社社長。 入り乱れる策略、忍び寄る裏切り、歪んだ恋愛、そして、変わらぬ想い。 デパートのマネキンが唄い踊り始めた時、咲良の過去が動き出す・・・ <登場人物> ① 木ノ下咲良:コスモス百貨店1階フロアの化粧品会社アムール(Amur)に務める新人社員。 ②珠希 葵:咲良の先輩美容部員。仕事ができるバリキャリで、若くドジな咲良が気に入らない。 ③杉本響子:みんなの憧れ販売チーフ。咲良にとって親身に相談にのってくれる相手であったが… ④町田 修:アムール商品部戦略課長。葵の意中の人。女の人を輝かせるためにこの業界に入る。 ⑤荻野部長:アムール商品開発部の部長。頼りなく相手にされていないように見えるが… ⑥陰口 優:先輩美容部員。ずけずけ言う性格。 ⑦諦目好子:先輩美容部員。サバサバしている。 ⑧慧人 ーケイトー:アムールに化粧品を買いに来た、謎の青年。心は女性? ⑨橘ユウキ:カリスマ美容部員、アムール製品の販売促進の為に、応援部隊として来たはずだが… ⑩ヤマさん:コスモス百貨店の優しい警備員 ⑪コスモくん:コスモス百貨店のゆるキャラ。何かと咲良の近くにやってくる。 ⑫Rui:アムールの新しい広告塔。Ruiを起用することによってアムールは起死回生を狙うのだが… ⑬太鼓餅純:Ruiのマネージャー ⑭秋野大輔:咲良の元クラスメイト。作家を目指しながら、コスモス百貨店でバイトをしている。 ⑮木ノ下あずさ(回想シーン):咲良の姉。活発な性格。 ⑯らん(回想シーン):咲良の元クラスメイト。とても気が強い。 ⑰すずか(回想シーン):咲良の元クラスメイト。落ち着いた性格。 ⑱ゆり(回想シーン):咲良の元クラスメイトで親友。読書好きで引っ込み思案な性格。 ⑲明智 光:アムールの買収を目論む化粧品会社ロマンスの社長秘書。 ⑳織田社長:化粧品会社ロマンスの才能溢れる若きやり手社長。織田信長の子孫。

青天のヘキレキ

ましら佳
青春
⌘ 青天のヘキレキ 高校の保健養護教諭である金沢環《かなざわたまき》。 上司にも同僚にも生徒からも精神的にどつき回される生活。 思わぬ事故に巻き込まれ、修学旅行の引率先の沼に落ちて神将・毘沙門天の手違いで、問題児である生徒と入れ替わってしまう。 可愛い女子とイケメン男子ではなく、オバちゃんと問題児の中身の取り違えで、ギャップの大きい生活に戸惑い、落としどころを探って行く。 お互いの抱えている問題に、否応なく向き合って行くが・・・・。 出会いは化学変化。 いわゆる“入れ替わり”系のお話を一度書いてみたくて考えたものです。 お楽しみいただけますように。 他コンテンツにも掲載中です。

Lotus7&I

深町珠
青春
主人公:27歳。夜、楽器を演奏したり、車で走る事を生きがいにしている。 ホンダCR-Xに乗り、コーナーリングを無類の楽しみとしていた。後に ロータス・スーパー7レプリカを手に入れる。 しかし、偶然、事件に巻き込まれる。 死んだはずのロータス社創始者、チャプマンの姿を見かけたからだった。 横田:主人公の友人。オートバイが縁。ハーレー・ダビッドソンFX--1200に乗る。

鈴 ! 十七歳の夏 (岬探偵社物語・外伝)

泗水 眞刀(シスイ マコト)
青春
十七歳の夏 少女が経験したひとつの物語

錠剤に花束を

高下
青春
息苦しい学校生活を送っている女子高生・松田と、一匹狼なクラスメイト・高梨の一夏の思い出。

切り札の男

古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。 ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。 理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。 そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。 その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。 彼はその挑発に乗ってしまうが…… 小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る