249 / 295
アルの行方 その1
しおりを挟む
あらかた屋台飯が片付いてきてるのにそういえば、アルの姿が見えない。
「ねえ、そういえば、アルが来ないけど仕事そんなに溜まってるの?」
イザベラがたくさん話してのどが渇いたのか色が変わった怪しそうなジュースを飲みながら、
「ああ、親父ならしばらく帰ってこないぞ」
しれっという。
「えっ?どこに行ったの?旅行から帰ってきたばっかりなのに・・・ん???まさかと思うけどまたイザベラ何か企んで隠し事してるんじゃないでしょうね?」
「人聞きが悪いなあ、しいて言えば国の存亡を助けようとしてるのに・・・」
「国の存亡って、パパ、いや、アルをどこにやったのよ?」
なにやらきな臭くなってきたわ。
「ドワーフのところ」
「ドワーフ???」
「ドワーフってファンタジー小説とかに出るあのドワーフの事?なんだってそんなところに???」
イザベラが面倒くさそうに、
「ドワーフにある物を依頼したんだよ、俺達じゃ作れないからな、それにオランとノッカーもあと工房の親父も一緒だから危険じゃないから安心しろ、それを見越して先にいちゃいちゃ旅行計画してやったろ、だからしばらくは馬車馬のごとく働いてもらわなくっちゃ、ただ卒業パーティーまでに間に合うかぎりぎりでわからないけどな」
卒業パーティーって、まだまだじゃん。
「卒業パーティーに間に合うかどうかって・・・そんなに長く行くのって何を作るのよ?ドワーフって確か、宝飾品とか剣とか盾とか作っているところでしょ?なんでアルが行ってるの?あの人職人だけど家具職人でしょうが?」
「まあ、この国ではそうだけど、それを作ってもらう代わりに交換条件の一つが技術交換なんだよ」
「技術交換?」
「俺は詳しくないからわかんないけど、釘をを使わないで家具を作るとかさ、からくり箱を作るとか、オランが元々ドワーフのところで仕事引き受けてたからその関係でさ、あいつら気難しいから交渉が大変だったんだ」
そうまでして頼むっていったい何を頼んだんだろう・・・
「ねえ、一体何と交換したわけ?そうまでして作らないといけないなんて・・・」
「剣」
「えっ?」
「だから剣」
「剣?はあ?剣なんてどうするのよ?剣なら亮、エクスなんちゃらって伝説の剣持ってたじゃない?」
私が呪われたやつ。
「ああ、あれな、ちなみにエクスカリバーだ。超有名な伝説の剣な、でもあれとは違う伝説の剣だよ」
はあ???思いっきりあきれる。
「この国は伝説の剣が何個あっても足りないわけ?そういえば、剣と言えば王家にもあるんでしょ?」
確か、その剣でトルマリン王国を襲う魔物倒すんじゃなかったっけ?
「その王家の剣が問題だからだよ」
イザベラがため息交じりに言う。
問題って?どういうことよ???
「ねえ、そういえば、アルが来ないけど仕事そんなに溜まってるの?」
イザベラがたくさん話してのどが渇いたのか色が変わった怪しそうなジュースを飲みながら、
「ああ、親父ならしばらく帰ってこないぞ」
しれっという。
「えっ?どこに行ったの?旅行から帰ってきたばっかりなのに・・・ん???まさかと思うけどまたイザベラ何か企んで隠し事してるんじゃないでしょうね?」
「人聞きが悪いなあ、しいて言えば国の存亡を助けようとしてるのに・・・」
「国の存亡って、パパ、いや、アルをどこにやったのよ?」
なにやらきな臭くなってきたわ。
「ドワーフのところ」
「ドワーフ???」
「ドワーフってファンタジー小説とかに出るあのドワーフの事?なんだってそんなところに???」
イザベラが面倒くさそうに、
「ドワーフにある物を依頼したんだよ、俺達じゃ作れないからな、それにオランとノッカーもあと工房の親父も一緒だから危険じゃないから安心しろ、それを見越して先にいちゃいちゃ旅行計画してやったろ、だからしばらくは馬車馬のごとく働いてもらわなくっちゃ、ただ卒業パーティーまでに間に合うかぎりぎりでわからないけどな」
卒業パーティーって、まだまだじゃん。
「卒業パーティーに間に合うかどうかって・・・そんなに長く行くのって何を作るのよ?ドワーフって確か、宝飾品とか剣とか盾とか作っているところでしょ?なんでアルが行ってるの?あの人職人だけど家具職人でしょうが?」
「まあ、この国ではそうだけど、それを作ってもらう代わりに交換条件の一つが技術交換なんだよ」
「技術交換?」
「俺は詳しくないからわかんないけど、釘をを使わないで家具を作るとかさ、からくり箱を作るとか、オランが元々ドワーフのところで仕事引き受けてたからその関係でさ、あいつら気難しいから交渉が大変だったんだ」
そうまでして頼むっていったい何を頼んだんだろう・・・
「ねえ、一体何と交換したわけ?そうまでして作らないといけないなんて・・・」
「剣」
「えっ?」
「だから剣」
「剣?はあ?剣なんてどうするのよ?剣なら亮、エクスなんちゃらって伝説の剣持ってたじゃない?」
私が呪われたやつ。
「ああ、あれな、ちなみにエクスカリバーだ。超有名な伝説の剣な、でもあれとは違う伝説の剣だよ」
はあ???思いっきりあきれる。
「この国は伝説の剣が何個あっても足りないわけ?そういえば、剣と言えば王家にもあるんでしょ?」
確か、その剣でトルマリン王国を襲う魔物倒すんじゃなかったっけ?
「その王家の剣が問題だからだよ」
イザベラがため息交じりに言う。
問題って?どういうことよ???
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫
梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。
それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。
飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!?
※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。
★他サイトからの転載てす★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる