248 / 295
ままならないストーリーその8
しおりを挟む
「元の世界だって!マジか?俺の部屋は無事だったか?ひと財産ぐらいある俺のカードは無事だったか?スマホは?何か持って帰れなかったのか?」
違う意味でイザベラ珍しくグイグイくるな。
「持って帰れるわけないでしょうが、一応元の世界と思われるところだと思うんだけど、確証もないし、でも不思議なことに過去にも未来にも行けたんだけど・・・」
「ああ、そうだよな、でも幻とはいえ一応、存在してるなら大丈夫なはず・・・」
イザベラがブツブツ言ってるけどハッとして、
「過去、未来?だって?うーん・・・いや、それより肝心の俺の部屋どうなってた?」
あくまでもそっちかい。
記憶をたどりながら答える。
「ええと、リビングはすごいおしゃれになってた。私と思われる人物もいたんだけど、すごい瘦せてたわ。聡たちは見当たらなかったな」
ここでイザベラがイラっとしたのがわかったので、
「はいはい、部屋でしょ?それが残念なことに子供部屋に入れなかったよ、鍵がかかっててさ」
おばちゃん時代を思い出すと話がどうしても遠回りになるんだよね。
それを聞いてイザベラが眉をひそめる。
「鍵だって?おかしくないか?通り抜けられなかったのか?それに俺の部屋の鍵って十円であくやつだろ?俺はおもちゃのコインで開けてたけど・・・」
こう言われてハッとした。
私ったら・・・そもそも通り抜けられたんだっけ?
「でもあの時は確かコインを持つことができなかったような・・・だから入れないと思い込んでたけどよくよく考えたら通り抜けれたかも?だからごめん、部屋の中は見てない」
「はあ?見てないのか、マジかよ・・・」
イザベラに心底呆れたような顔をされたけど、部屋のことはとりあえず諦めてくれたようだ。
「そういえばその世界に俺がいたのか?」
この質問もされると思ってた。
「わからないよ、部屋にはいなかったと思う、もちろん亮もいなかったし、でも過去に会った人は移動したらいたけど、ああそういえば、リビングにはかなりの年を取った私がいたよ」
「えっ?お母さんがいたの?それに年を取ってたってあの時よりも?」
「うん、前の年齢の時よりも十歳ぐらい年取ってたかな?お洒落な老婦人って感じ。それにすごい瘦せてた」
イザベラがまた眉をひそめる。
「えっ?別人じゃね?」
そういうと思った、でも直感が私って言ってたような・・・
「そうかなあ、ちゃんと私だと思ったんだけど・・・」
イザベラったら信じられないって顔をしている・・・まあもっとも信じてくれなくてもいいけど。
違う意味でイザベラ珍しくグイグイくるな。
「持って帰れるわけないでしょうが、一応元の世界と思われるところだと思うんだけど、確証もないし、でも不思議なことに過去にも未来にも行けたんだけど・・・」
「ああ、そうだよな、でも幻とはいえ一応、存在してるなら大丈夫なはず・・・」
イザベラがブツブツ言ってるけどハッとして、
「過去、未来?だって?うーん・・・いや、それより肝心の俺の部屋どうなってた?」
あくまでもそっちかい。
記憶をたどりながら答える。
「ええと、リビングはすごいおしゃれになってた。私と思われる人物もいたんだけど、すごい瘦せてたわ。聡たちは見当たらなかったな」
ここでイザベラがイラっとしたのがわかったので、
「はいはい、部屋でしょ?それが残念なことに子供部屋に入れなかったよ、鍵がかかっててさ」
おばちゃん時代を思い出すと話がどうしても遠回りになるんだよね。
それを聞いてイザベラが眉をひそめる。
「鍵だって?おかしくないか?通り抜けられなかったのか?それに俺の部屋の鍵って十円であくやつだろ?俺はおもちゃのコインで開けてたけど・・・」
こう言われてハッとした。
私ったら・・・そもそも通り抜けられたんだっけ?
「でもあの時は確かコインを持つことができなかったような・・・だから入れないと思い込んでたけどよくよく考えたら通り抜けれたかも?だからごめん、部屋の中は見てない」
「はあ?見てないのか、マジかよ・・・」
イザベラに心底呆れたような顔をされたけど、部屋のことはとりあえず諦めてくれたようだ。
「そういえばその世界に俺がいたのか?」
この質問もされると思ってた。
「わからないよ、部屋にはいなかったと思う、もちろん亮もいなかったし、でも過去に会った人は移動したらいたけど、ああそういえば、リビングにはかなりの年を取った私がいたよ」
「えっ?お母さんがいたの?それに年を取ってたってあの時よりも?」
「うん、前の年齢の時よりも十歳ぐらい年取ってたかな?お洒落な老婦人って感じ。それにすごい瘦せてた」
イザベラがまた眉をひそめる。
「えっ?別人じゃね?」
そういうと思った、でも直感が私って言ってたような・・・
「そうかなあ、ちゃんと私だと思ったんだけど・・・」
イザベラったら信じられないって顔をしている・・・まあもっとも信じてくれなくてもいいけど。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫
梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。
それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。
飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!?
※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。
★他サイトからの転載てす★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる