息子が悪役令嬢だった件

週末デート いちゃいちゃ成分 かなり多め ７

　結果として、私達は馬車の中でいちゃいちゃした。

　せっかく温泉宿をとっているし、乙女心としては、出来れば、ゆっくりと温泉に入って、つるつる、ピカピカの身体でシタイですと言うと、アルは馬車の中では最後まではしないと約束した。

　でも、これがいけなかった。

　そもそも、お泊り用にと着替えやすいというか、脱がせやすいワンピースだったから、すぐに全部脱がされ、一通り、悪さをされ、赤い小さな花を身体中の隅々まで散らされた。

　お預け期間が長かったせいか、私の身体が敏感に反応するのをアルは見逃さなかった。

　何度も啼かされ、降参といっても、止まらないと言って、全然やめてくれなかったので、宿につく頃には、ヘロヘロになってた。

　ただ、アルは、啼かすだけ、啼かして、約束通り最後までしなかった。

　私は、宿についても、ヘロヘロしていたので、アルが、お姫様抱っこして、部屋に運んでくれた。

　本当に、ヘロヘロだったけれど、

「アル、私、お風呂に入りたい」

　身体は限界だったけど、汗まみれになったし、どろっどろに溶かされた部分を一度、綺麗にしたかった。

　アルは、わかったといって、お風呂に入れてくれて、隅々まで丁寧に洗ってくれたんだけど、スイッチが入ったのか、お風呂で、ヤラれている途中で、記憶が途切れてしまった。

　起きると私は裸で寝ていた。

　隣にはアルが、スヤスヤ寝ている

　でも、ちょっと寝たら体調が戻った見たい・・・と思ったけれど、なんとなく違和感が・・・

　あんだけ全身ヘロヘロだったのに、完全に元に戻った感じ。

　とりあえずクローゼットの中にある服を着て、テーブルの上に用意されたお茶セットでお茶を入れて飲む。

　私の好きな紅茶だった。

「エリザベス起きたのか？体は大丈夫なのか？本当に、暴走してごめん」

　アルがいつの間にか起きてきて、抱きしめられながら、謝られた。

「久しぶりだったからつい、嬉しくて、止まらなくて襲ってしまった、まさか倒れるとは・・・本当に反省している」

　あまりにも反省しているようなので、大丈夫だよと答える前に部屋のドアが開いて、

「本当だよ、少し自重しないとね」

　アリスが部屋に入ってきた。

「夕べ、アルが、ものすごく血相変えて、私達のところに来るもんだからびっくりしたよ、まさかHの途中で気を失ってるなんてね。エリザベスが裸だったから、私が行ったんだけど、体調は無事戻ったみたいね」

　ううっ、こんなに早く、体調戻ってるのおかしいと思ったんだよね。

　やっぱり、ヒールだったんだ。

　それにしても、

「ありがとう、アリス、わざわざ来てくれたんだ」

　ん？でも今、アリスったら、私達って言ったよね？？？

「それが、私達も新婚旅行の最中なんだよね」

　アリスが輝くように笑いながら顔を向けた先にはリンがいた。