132 / 295
王子の秘密 不毛な恋の行方 5
しおりを挟む
「本気で王子のこと好きなの」
ん?何か声のトーンが変わったけど気のせいかな・・・って
「ええっ、本物のイザベラって王子推しなの?」
趣味悪いって言ったら失礼だよね。
「俺じゃなく、俺の中にいるイザベラだからな」
うう、ややこしいなあ
「ああ、ちなみに補足だが、本物のイザベラはレオンを毛嫌いしている」
なんですと?
「はあ?どういうこと?」
「過去にレオンと何かあったようなんだけど、イザベラは何が起こったのか教えてくれないんだよな」
へえ・・・何があったか気になるなあって、だとしたら、なんでレオンは、イザベラのこと好きなの???
レオンってイザベラに盲目に恋してるのは、本物のイザベラと凄く仲が良かったからかもって勝手に思ってた。
そうじゃないとしたら・・・ああ、聞きたいことが多すぎる。
とりあえず落ち着こう。
「ねえ、心の中にイザベラがいるっていうけどさ、それって本当に、イザベラの気のせいじゃないよね」
ややこしいけど、言いたいことは伝わっているはず。
案の定、釘を刺される。
「断っておくけれど、気は狂ってないからな。ちゃんと俺の中にはイザベラがいるし、何なら、さっきもちょっと会話したし・・・まあ、イザベラはレオンのことは教えてくれないけれど、王子のことは色々教えてくれた、でも殆どがさ・・・惚気なんだけど・・・」
イザベラが気まずい感じで言うから、こっちもなに聞くか悩む。
「そっ、そうなんだ・・・その惚気って何て言ってるの?」
本当は、レオンのことを色々問いただしたいんだけど、そんな雰囲気じゃないんだよね。
「初恋の人なんだって、優しいし、カッコイイってさ」
はあ、まあそうだよね。
「それに凄く愛してるって・・・」
ええっ・・・年齢から考えると、イザベラって結構、おませさんだよね。
「ねえ、大丈夫なの?」
「何が?」
「本物のイザベラって、ちょっと駄目な男が好きなの?」
本物のイザベラはだめんず好きってことだよね。
彼には私がいなきゃダメなんだとか、私が守ってあげたいとか、母性本能くすぐられる人がタイプの人なのかなあ?
私としては、どう考えても、レオンの方がまだいいと思うけど・・・面倒見はいいし、イケメンだし、頼りにもなるけれど・・・いや、よく考えたら五十歩百歩か。レオンは腹黒だから、イザベラに、もしかして本性がばれてたのかしら?でも、それにしたって正直、あの王子を選ぶ理由がわからん。
私がいぶかしげにしていたのが気になったのかイザベラが、
「ああ、俺達は駄目なところしか見ていないから、駄目な男って思うかもしれないが、それが、おかしなことにイザベラの思い出の中の王子は、ポンコツな奴じゃないんだよ」
「そうなの?」
それはそれで問題ありだぞ。
ん?何か声のトーンが変わったけど気のせいかな・・・って
「ええっ、本物のイザベラって王子推しなの?」
趣味悪いって言ったら失礼だよね。
「俺じゃなく、俺の中にいるイザベラだからな」
うう、ややこしいなあ
「ああ、ちなみに補足だが、本物のイザベラはレオンを毛嫌いしている」
なんですと?
「はあ?どういうこと?」
「過去にレオンと何かあったようなんだけど、イザベラは何が起こったのか教えてくれないんだよな」
へえ・・・何があったか気になるなあって、だとしたら、なんでレオンは、イザベラのこと好きなの???
レオンってイザベラに盲目に恋してるのは、本物のイザベラと凄く仲が良かったからかもって勝手に思ってた。
そうじゃないとしたら・・・ああ、聞きたいことが多すぎる。
とりあえず落ち着こう。
「ねえ、心の中にイザベラがいるっていうけどさ、それって本当に、イザベラの気のせいじゃないよね」
ややこしいけど、言いたいことは伝わっているはず。
案の定、釘を刺される。
「断っておくけれど、気は狂ってないからな。ちゃんと俺の中にはイザベラがいるし、何なら、さっきもちょっと会話したし・・・まあ、イザベラはレオンのことは教えてくれないけれど、王子のことは色々教えてくれた、でも殆どがさ・・・惚気なんだけど・・・」
イザベラが気まずい感じで言うから、こっちもなに聞くか悩む。
「そっ、そうなんだ・・・その惚気って何て言ってるの?」
本当は、レオンのことを色々問いただしたいんだけど、そんな雰囲気じゃないんだよね。
「初恋の人なんだって、優しいし、カッコイイってさ」
はあ、まあそうだよね。
「それに凄く愛してるって・・・」
ええっ・・・年齢から考えると、イザベラって結構、おませさんだよね。
「ねえ、大丈夫なの?」
「何が?」
「本物のイザベラって、ちょっと駄目な男が好きなの?」
本物のイザベラはだめんず好きってことだよね。
彼には私がいなきゃダメなんだとか、私が守ってあげたいとか、母性本能くすぐられる人がタイプの人なのかなあ?
私としては、どう考えても、レオンの方がまだいいと思うけど・・・面倒見はいいし、イケメンだし、頼りにもなるけれど・・・いや、よく考えたら五十歩百歩か。レオンは腹黒だから、イザベラに、もしかして本性がばれてたのかしら?でも、それにしたって正直、あの王子を選ぶ理由がわからん。
私がいぶかしげにしていたのが気になったのかイザベラが、
「ああ、俺達は駄目なところしか見ていないから、駄目な男って思うかもしれないが、それが、おかしなことにイザベラの思い出の中の王子は、ポンコツな奴じゃないんだよ」
「そうなの?」
それはそれで問題ありだぞ。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染な陛下は、わたくしのおっぱいお好きですか?💕
月極まろん
恋愛
幼なじみの陛下に告白したら、両思いだと分かったので、甘々な毎日になりました。
でも陛下、本当にわたくしに御不満はございませんか?
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R18/TL】息子の結婚相手がいやらしくてかわいい~義父からの求愛種付け脱出不可避~
宵蜜しずく
恋愛
今日は三回目の結婚記念日。
愛する夫から渡されたいやらしい下着を身に着け、
ホテルで待っていた主人公。
だが部屋に現れたのは、愛する夫ではなく彼の父親だった。
初めは困惑していた主人公も、
義父の献身的な愛撫で身も心も開放的になる……。
あまあまいちゃラブHへと変わり果てた二人の行く末とは……。
────────────
※成人女性向けの小説です。
この物語はフィクションです。
実在の人物や団体などとは一切関係ありません。
拙い部分が多々ありますが、
フィクションとして楽しんでいただければ幸いです😊
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【R18】国王陛下はずっとご執心です〜我慢して何も得られないのなら、どんな手を使ってでも愛する人を手に入れよう〜
まさかの
恋愛
濃厚な甘々えっちシーンばかりですので閲覧注意してください!
題名の☆マークがえっちシーンありです。
王位を内乱勝ち取った国王ジルダールは護衛騎士のクラリスのことを愛していた。
しかし彼女はその気持ちに気付きながらも、自分にはその資格が無いとジルダールの愛を拒み続ける。
肌を重ねても去ってしまう彼女の居ない日々を過ごしていたが、実の兄のクーデターによって命の危険に晒される。
彼はやっと理解した。
我慢した先に何もないことを。
ジルダールは彼女の愛を手に入れるために我慢しないことにした。
小説家になろう、アルファポリスで投稿しています。
色々と疲れた乙女は最強の騎士様の甘い攻撃に陥落しました
灰兎
恋愛
「ルイーズ、もう少し脚を開けますか?」優しく聞いてくれるマチアスは、多分、もう待ちきれないのを必死に我慢してくれている。
恋愛経験も無いままに婚約破棄まで経験して、色々と疲れているお年頃の女の子、ルイーズ。優秀で容姿端麗なのに恋愛初心者のルイーズ相手には四苦八苦、でもやっぱり最後には絶対無敵の最強だった騎士、マチアス。二人の両片思いは色んな意味でもう我慢出来なくなった騎士様によってぶち壊されました。めでたしめでたし。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
【R18】幼馴染な陛下と、甘々な毎日になりました💕
月極まろん
恋愛
幼なじみの陛下に、気持ちだけでも伝えたくて。いい思い出にしたくて告白したのに、執務室のソファに座らせられて、なぜかこんなえっちな日々になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる