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小説の世界 再び 匠 その2
しおりを挟む長いキスで、すっかりとろけた顔になっていたと思ったのに、顔が離れると、彼女は化粧しなくていいか、と聞いてくる。
ああ、キスが、足りなかったんだなと、顔のいろんな箇所に、啄ばむようにキスをしてから、また長いキスをした。
唇だけ、香料の効いたリップクリームを塗ったみたいで、キスがとても甘い。
何の味だろう・・・あまり詳しくはないが、柑橘系なのか?
その割には、すごく甘い。
甘い、甘さに溺れそうだ。
それに・・・白い肌の彼女の顔が、段々と赤く高揚してきて・・・とても綺麗だ。
衝動が抑えられない。
強引に、舌を入れると、恥ずかしげな様子で応えるいつもとは違って、彼女の方から絡めてきたりして、積極的に応えくれる。
気持ち良すぎて、危うく、もっていかれそうになる。
でも、ちょっと激しすぎたのか、彼女は、息継ぎを忘れてたようで、小さい声を漏らすと、途中で、大きな息を吸った。
そして、色っぽいため息をつく。
俺は、夢中になり、バスローブを脱がす。
俺の方がなんだか余裕がなくなってきた。
バスローブを脱がすと例の赤い下着が、目に付いた。
彼女の白い肌に、赤い下着がよく映えて、際立ってみえる。
飾りをよく見ようとしたら、今更だと思うのだが、手で隠され、明かりを消してと言われてしまう。
絶対に嫌だ。
それに、もう既に、さっきから、さんざん見てるんだけど、気づいてなかったのか・・・
と思ったが、初めてだし、不安そうな顔をさせてしまったので、ここは仕方がない。
譲歩してやるか・・・でも真っ暗は、さすがに、ないだろ・・・
ベッドにある、小さい照明をつけることを提案すると、少し悩んでたけど頷いてくれた。
小さい照明にはしたが、それでも充分に役割を果たしてくれた。
彼女は、少し暗くなったので、安心したのか、大胆になってくれた。
そして、約束したからと、手で隠していた赤い下着姿を見せてくれた。
正直に言うと、偏見かも知れないけど俺にとっては赤い下着って、健康志向のお年寄りのイメージが強かった。
本当かどうかは分からないが、健康になるって、ばあちゃんが言ってたしな・・・
でも、彼女がつけると、全然違う。
本当に・・・
綺麗だ。
それに、勝負下着を買うのを、ものすごく頑張ったみたいで、Tバックと悩んだらしいが、どうやら紐パンにしてくれたらしい。
でも、普段づかいにできないらしく、さっき着替えたときに、つけたばかりで、上下でそろえたのは今つけている、赤と清純そうにみえる白しか持っていないのという。
縁起もよさそうだしと言われたが、そう言われればそう・・・か?
紅白の下着ってことか・・・でもいいのか、処女喪失って縁起を担いだ方がいいのか・・・な。
まあ、そうはいっても、俺としては、次回はぜひ、白でお願いしたい。
と口には出さなかったが、ある意味、楽しみができたのだった。
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