11 / 85
そのじゅういち
しおりを挟む
カフェの場所はなかなか遠かったが、無事に着いた。
俺は久しぶりにコルセットを取って、ベルがすすめるワンピースを着た。
綺麗な色のワンピースだ。
いつもより体が軽い。
俺が言うのはなんだけどイザベラはなにを着ても似合うな。
理想を言えば本当のところはドリル髪をどうにかしたいんだけど、仕方ない。
チャームポイントと思おう。
ベルもお洒落してた。
いつもメイド服だからたまにはイザベラの服を貸すよといったら、たまにはいいかなといって着替えてた。
ただ、やけに着替えに時間がかかってたけど。
馬車の中で、一応、夜会やお茶会の出来事を簡単に報告した。
残念だけど二人に関する噂すら聞かなかったと言ったらがっかりしたみたいだったが、攻略対象の何人かに会ったって言ったら興味津々で聞いてきた。
でも、俺はうまく自分の存在を消したよと言ったらなんだか残念そうにしている。
息子をなんだと思っているんだ。
ベルはベルでおつかいを頼まれるとついでに不審な人物が街に現れたかお店の人に聞きまくったらしいが、むしろ自分が不審者と思われて参ったという。
そりゃそうだ。
不審な人物がいないかっていって不審人物を探している方が怪しいわ。
もっと言い方があったのでは・・・と思ったが言葉にはしなかった。
だって知らない街でお店の人に聞きまくるなんて俺にはできないしな。
頑張って探しているんだな。
まあ、そうこうしているうちにカフェに着いた。
「着いてよかった、もうお尻が限界。」
涙目になっている。
ベルは馬車には慣れないみたいだ。
俺は夜会のたびに毎回馬車に乗ってたからもう麻痺してる。
確かに遠かったけど、噂通り人気があるようで行列ができてた。
俺はご令嬢に言われた通り予約をしていたので行列を横目で通りすぎる。
「すごい行列だね」
「うん、美味しいだけじゃないんだよ、なんか鮮やかな緑色のケーキがあるらしいよ」
「へえ。楽しみ」
「しかも評判の可愛い看板娘がいるらしいよ」
「ますます楽しみ」
ベルはにやにやする。
「どおりでカフェに誘ってくれた訳だ。それにスイーツのお店なのに男の人が多いと思った。」
小さい声で言ったつもりだろうけど聞こえてるからな。
でも、カフェに行く動機に間違いないからここは黙ろう。
「まあ、予約とっているからすぐにはいれるよ」
俺達は店の中に入った。
そこでみたものは、黒髪のショートの女の子。
一瞬めっちゃ可愛いと思ったのだが・・・・
「いらっしゃいませって・・・あれ?お母さんと兄貴じゃん」
普通だな。
本当に相変わらず亮は通常運転だな。
「やっぱり亮だ・・・・・」
といってベルが号泣した。
俺は久しぶりにコルセットを取って、ベルがすすめるワンピースを着た。
綺麗な色のワンピースだ。
いつもより体が軽い。
俺が言うのはなんだけどイザベラはなにを着ても似合うな。
理想を言えば本当のところはドリル髪をどうにかしたいんだけど、仕方ない。
チャームポイントと思おう。
ベルもお洒落してた。
いつもメイド服だからたまにはイザベラの服を貸すよといったら、たまにはいいかなといって着替えてた。
ただ、やけに着替えに時間がかかってたけど。
馬車の中で、一応、夜会やお茶会の出来事を簡単に報告した。
残念だけど二人に関する噂すら聞かなかったと言ったらがっかりしたみたいだったが、攻略対象の何人かに会ったって言ったら興味津々で聞いてきた。
でも、俺はうまく自分の存在を消したよと言ったらなんだか残念そうにしている。
息子をなんだと思っているんだ。
ベルはベルでおつかいを頼まれるとついでに不審な人物が街に現れたかお店の人に聞きまくったらしいが、むしろ自分が不審者と思われて参ったという。
そりゃそうだ。
不審な人物がいないかっていって不審人物を探している方が怪しいわ。
もっと言い方があったのでは・・・と思ったが言葉にはしなかった。
だって知らない街でお店の人に聞きまくるなんて俺にはできないしな。
頑張って探しているんだな。
まあ、そうこうしているうちにカフェに着いた。
「着いてよかった、もうお尻が限界。」
涙目になっている。
ベルは馬車には慣れないみたいだ。
俺は夜会のたびに毎回馬車に乗ってたからもう麻痺してる。
確かに遠かったけど、噂通り人気があるようで行列ができてた。
俺はご令嬢に言われた通り予約をしていたので行列を横目で通りすぎる。
「すごい行列だね」
「うん、美味しいだけじゃないんだよ、なんか鮮やかな緑色のケーキがあるらしいよ」
「へえ。楽しみ」
「しかも評判の可愛い看板娘がいるらしいよ」
「ますます楽しみ」
ベルはにやにやする。
「どおりでカフェに誘ってくれた訳だ。それにスイーツのお店なのに男の人が多いと思った。」
小さい声で言ったつもりだろうけど聞こえてるからな。
でも、カフェに行く動機に間違いないからここは黙ろう。
「まあ、予約とっているからすぐにはいれるよ」
俺達は店の中に入った。
そこでみたものは、黒髪のショートの女の子。
一瞬めっちゃ可愛いと思ったのだが・・・・
「いらっしゃいませって・・・あれ?お母さんと兄貴じゃん」
普通だな。
本当に相変わらず亮は通常運転だな。
「やっぱり亮だ・・・・・」
といってベルが号泣した。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
わたしのことはお気になさらず、どうぞ、元の恋人とよりを戻してください。
ふまさ
恋愛
「あたし、気付いたの。やっぱりリッキーしかいないって。リッキーだけを愛しているって」
人気のない校舎裏。熱っぽい双眸で訴えかけたのは、子爵令嬢のパティだ。正面には、伯爵令息のリッキーがいる。
「学園に通いはじめてすぐに他の令息に熱をあげて、ぼくを捨てたのは、きみじゃないか」
「捨てたなんて……だって、子爵令嬢のあたしが、侯爵令息様に逆らえるはずないじゃない……だから、あたし」
一歩近付くパティに、リッキーが一歩、後退る。明らかな動揺が見えた。
「そ、そんな顔しても無駄だよ。きみから侯爵令息に言い寄っていたことも、その侯爵令息に最近婚約者ができたことも、ぼくだってちゃんと知ってるんだからな。あてがはずれて、仕方なくぼくのところに戻って来たんだろ?!」
「……そんな、ひどい」
しくしくと、パティは泣き出した。リッキーが、うっと怯む。
「ど、どちらにせよ、もう遅いよ。ぼくには婚約者がいる。きみだって知ってるだろ?」
「あたしが好きなら、そんなもの、解消すればいいじゃない!」
パティが叫ぶ。無茶苦茶だわ、と胸中で呟いたのは、二人からは死角になるところで聞き耳を立てていた伯爵令嬢のシャノン──リッキーの婚約者だった。
昔からパティが大好きだったリッキーもさすがに呆れているのでは、と考えていたシャノンだったが──。
「……そんなにぼくのこと、好きなの?」
予想もしないリッキーの質問に、シャノンは目を丸くした。対してパティは、目を輝かせた。
「好き! 大好き!」
リッキーは「そ、そっか……」と、満更でもない様子だ。それは、パティも感じたのだろう。
「リッキー。ねえ、どうなの? 返事は?」
パティが詰め寄る。悩んだすえのリッキーの答えは、
「……少し、考える時間がほしい」
だった。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
〖完結〗幼馴染みの王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。
藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。
何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。
同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。
もうやめる。
カイン様との婚約は解消する。
でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。
愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
別れてくれない夫は、私を愛していない
abang
恋愛
「私と別れて下さい」
「嫌だ、君と別れる気はない」
誕生パーティー、結婚記念日、大切な約束の日まで……
彼の大切な幼馴染の「セレン」はいつも彼を連れ去ってしまう。
「ごめん、セレンが怪我をしたらしい」
「セレンが熱が出たと……」
そんなに大切ならば、彼女を妻にすれば良かったのでは?
ふと過ぎったその考えに私の妻としての限界に気付いた。
その日から始まる、私を愛さない夫と愛してるからこそ限界な妻の離婚攻防戦。
「あなた、お願いだから別れて頂戴」
「絶対に、別れない」
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる