幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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目覚め...
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「ずき...! 和希!!!!」
「はっ!?」
俺は優樹の声で飛び起きた。
「何ボ~っとしてるの? もう船は目的地についてるよ! だいぶ待たせてあるから早く皆の所に行かないと!」
その一連の流れに驚く俺だったが、どうやら夢は終わったようだ。
妙にリアルな夢に俺は汗だくだった。
「ちょっと和希大丈夫!? すごい汗だよ!?」
「優樹...か」
俺は夢で見たあのおぞましい呪いの杖の生誕におそれをなしたのだ。
(クラスアップ? 【弱体術師】がクラスアップしたらああなるのか?)
姿を見ただけだが正直言ってあれは勇者などではない。
いや、むしろその逆のような存在だと俺は感じた。
(あれはもう勇者どころか人間の形を成した何かだろ...)
奴の姿を始めて見た時には背筋が凍りつき蛇に睨まれた蛙の気分を味わっていた。
まさしく悪夢だ。
あんなのが現実にいたら溜まった物じゃない。
(そう、あれは夢だ。たちの悪い悪夢。それ以上でもそれ以下でもない。大体俺が勇者で佐藤達と親友? あり得ないだろ!)
首を横に振った後に顔を洗いにいく。
そこにはいつもの【弱体術師】である俺がいた。
(...大丈夫。俺はクラスアップしてもああはならない)
深く深呼吸をしてから船を降りる俺。
船を降りるとそこにはいつものメンツである仲間達が出迎えてくれた。
「和希様、船を降りるだけにこれほどまで時間がかかるとは何かありましたか?」
「まさか兄ちゃん寝坊したのか!? 珍しいな!」
「【弱体術師】様は少しお疲れのようですね。今日は港で宿をとってお休みにしますか?」
「そうだね、和希の体調が悪いんだったら健康に良い食事とかも考えるよ?」
「ご主人様? 大丈夫?」
「...ああ、問題ない」
悪夢で見た絶望的なパーティよりも今のパーティの方がだいぶマシだ。
こいつらの顔を見ているといつもの調子を取り戻せる...。
そう思った俺はゆっくりと港町へと足を踏み入れるのだった。
「はっ!?」
俺は優樹の声で飛び起きた。
「何ボ~っとしてるの? もう船は目的地についてるよ! だいぶ待たせてあるから早く皆の所に行かないと!」
その一連の流れに驚く俺だったが、どうやら夢は終わったようだ。
妙にリアルな夢に俺は汗だくだった。
「ちょっと和希大丈夫!? すごい汗だよ!?」
「優樹...か」
俺は夢で見たあのおぞましい呪いの杖の生誕におそれをなしたのだ。
(クラスアップ? 【弱体術師】がクラスアップしたらああなるのか?)
姿を見ただけだが正直言ってあれは勇者などではない。
いや、むしろその逆のような存在だと俺は感じた。
(あれはもう勇者どころか人間の形を成した何かだろ...)
奴の姿を始めて見た時には背筋が凍りつき蛇に睨まれた蛙の気分を味わっていた。
まさしく悪夢だ。
あんなのが現実にいたら溜まった物じゃない。
(そう、あれは夢だ。たちの悪い悪夢。それ以上でもそれ以下でもない。大体俺が勇者で佐藤達と親友? あり得ないだろ!)
首を横に振った後に顔を洗いにいく。
そこにはいつもの【弱体術師】である俺がいた。
(...大丈夫。俺はクラスアップしてもああはならない)
深く深呼吸をしてから船を降りる俺。
船を降りるとそこにはいつものメンツである仲間達が出迎えてくれた。
「和希様、船を降りるだけにこれほどまで時間がかかるとは何かありましたか?」
「まさか兄ちゃん寝坊したのか!? 珍しいな!」
「【弱体術師】様は少しお疲れのようですね。今日は港で宿をとってお休みにしますか?」
「そうだね、和希の体調が悪いんだったら健康に良い食事とかも考えるよ?」
「ご主人様? 大丈夫?」
「...ああ、問題ない」
悪夢で見た絶望的なパーティよりも今のパーティの方がだいぶマシだ。
こいつらの顔を見ているといつもの調子を取り戻せる...。
そう思った俺はゆっくりと港町へと足を踏み入れるのだった。
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