356 / 361
next story ?
夜のギルド
しおりを挟む
私がエルシーさんに連れられてギルドに到着すると、何故か一瞬にして視線が私達に集まったのに気がつきました。
そして僅かな時間でエルシーさんの周りを無数の人たちが囲い始めたのです。
「エルシーさん!、お久しぶりです!!、今日は舞台で踊るのでしょうか!?」
何処と無く期待感を持っているその冒険者の表情に対し、申し訳無さそうに答える彼女。
「いいや、ちょっとこの子と飲みにきただけさ」
その言葉を聞いた瞬間、皆のテンションが一気に下がり行く。
それを見た彼女は笑顔を浮かべたまま皆にこう呟くのだった。
「すまないね、しばらくの間私は踊れないんだよ、分かってくれよな!」
そう言いながら自分のお腹をさする仕草をする彼女。
それを察したのか冒険者達は去っていった。
「エルシーさん...、それって...」
私は彼女の顔を伺っていると、彼女はすぐさまオーダーに入る。
「私はいつもので、このこの子にはオレンジジュースを」
店員さんがそれを聞いて奥に消えていったのを確認すると、私は真剣な表情で彼女に聞いて見ることにしました。
「エルシーさん...、さっきの仕草ってもしかして...」
「そうさ...、あんたの思っている通りだよ」
「やっぱり...」
私は少し口角が上がり、幸せな気分になります。
「エルシーさん...、おめでとうございます」
そう私が言葉を並べると、彼女は少し顔を赤くしながら「良いって別に!」と素っ気ない態度で返してくれました。
でも...、その時の顔はまんざらでも無いようで、とても明るく見えました。
...。
エルシーさんには彼氏がいます。
その人はカリンのお兄さんであるローシュ。
つまりエルシーさんも私たちの家族の一員となったているのでした。
ただ...、結婚するに当たって別居する事になってしまい、今ではたま~に会うくらいの関係を続けています。
そんなエルシーさんにもついにおめでたの日が来ると感慨深いものがありますね。
(...、だったらこんな所で飲んでちゃダメだよね?)
急に我に帰る私。
「エルシーさん!!、ダメですよアルコールなんか飲んじゃ!!」
私の大きな声を聞いた彼女は大声で笑う。
「いやいや、私だって飲むのはジュースさ、そもそもアルコールそんなに好きじゃないしね」
「本当ですか?」
私は少し疑い深く彼女の方を見ていたが、運ばれてきたグラスの中に入っている液体を見た瞬間、アルコールではない事が分かったので一安心した。
「嗜む程度には飲むこともあるけど、基本的にそれは付き合いさ」
ウィンクをしながらジュースを飲む彼女。
「まあいいですけど...、ジュースも程々にしておいて下さいよ、未来の為に...」
「分かってるさ、もう私だけの体じゃ無くなるんだからな!」
あははと笑い声をあげる彼女との夜会はもう少し続きそうです。
そして僅かな時間でエルシーさんの周りを無数の人たちが囲い始めたのです。
「エルシーさん!、お久しぶりです!!、今日は舞台で踊るのでしょうか!?」
何処と無く期待感を持っているその冒険者の表情に対し、申し訳無さそうに答える彼女。
「いいや、ちょっとこの子と飲みにきただけさ」
その言葉を聞いた瞬間、皆のテンションが一気に下がり行く。
それを見た彼女は笑顔を浮かべたまま皆にこう呟くのだった。
「すまないね、しばらくの間私は踊れないんだよ、分かってくれよな!」
そう言いながら自分のお腹をさする仕草をする彼女。
それを察したのか冒険者達は去っていった。
「エルシーさん...、それって...」
私は彼女の顔を伺っていると、彼女はすぐさまオーダーに入る。
「私はいつもので、このこの子にはオレンジジュースを」
店員さんがそれを聞いて奥に消えていったのを確認すると、私は真剣な表情で彼女に聞いて見ることにしました。
「エルシーさん...、さっきの仕草ってもしかして...」
「そうさ...、あんたの思っている通りだよ」
「やっぱり...」
私は少し口角が上がり、幸せな気分になります。
「エルシーさん...、おめでとうございます」
そう私が言葉を並べると、彼女は少し顔を赤くしながら「良いって別に!」と素っ気ない態度で返してくれました。
でも...、その時の顔はまんざらでも無いようで、とても明るく見えました。
...。
エルシーさんには彼氏がいます。
その人はカリンのお兄さんであるローシュ。
つまりエルシーさんも私たちの家族の一員となったているのでした。
ただ...、結婚するに当たって別居する事になってしまい、今ではたま~に会うくらいの関係を続けています。
そんなエルシーさんにもついにおめでたの日が来ると感慨深いものがありますね。
(...、だったらこんな所で飲んでちゃダメだよね?)
急に我に帰る私。
「エルシーさん!!、ダメですよアルコールなんか飲んじゃ!!」
私の大きな声を聞いた彼女は大声で笑う。
「いやいや、私だって飲むのはジュースさ、そもそもアルコールそんなに好きじゃないしね」
「本当ですか?」
私は少し疑い深く彼女の方を見ていたが、運ばれてきたグラスの中に入っている液体を見た瞬間、アルコールではない事が分かったので一安心した。
「嗜む程度には飲むこともあるけど、基本的にそれは付き合いさ」
ウィンクをしながらジュースを飲む彼女。
「まあいいですけど...、ジュースも程々にしておいて下さいよ、未来の為に...」
「分かってるさ、もう私だけの体じゃ無くなるんだからな!」
あははと笑い声をあげる彼女との夜会はもう少し続きそうです。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる