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苦手な勉強とご褒美
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「うぇ...」
「ほらっ!、早く鉛筆握って問題を解く!」
私は問題用紙を見て思わずげんなりしてしまう。
「お姉ちゃん!、この問題難しいよ!」
「そんな事ないわよ、これはちゃんとカリンのレベルに合った問題を選んであげてるんだから!」
「そうは言っても私には難しいよ~!!」
私がどんなに駄々をこねてもお姉ちゃんは許してくれません。
それを見たお姉ちゃんはため息を吐きながらこう提案してくれるのでした。
「分かった、じゃあお姉ちゃんが教えてあげるから一緒に考えましょうか」
~数時間後~
「やっと終わった~...」
「お疲れ様」
ぐた~っと倒れる私の姿にお姉ちゃんは声をかけてくれました。
「お姉ちゃんアイス!!」
私がそう言うと。
「はいはい、ご褒美ね」
とお姉ちゃんは冷蔵庫から棒アイスを出してくれました。
パキンと2つに分かれる奴なので、お姉ちゃんと一緒に左右の棒を持ちパキンと割りました。
「「あっ...!」」
しかし、タイミングが悪かったのか片方に多くアイスが偏ってしまいました。
それを悲しそうに見ている私を見かねたお姉ちゃんが「私が小さい方でいいよ」と言ってくれたので、私が大きい方を食べれる様になったのですが...。
「いいの?」
と私が尋ねると、お姉ちゃんは笑って答えてくれました。
「勉強頑張ったからね、頑張った子にはご褒美がないといけないでしょ?」
「でも...」
私は知っていました。
私の勉強を見ながら自分の勉強も同時に進行しているお姉ちゃんの姿を間近で見ていたからです。
それを思うと一人でこのアイスを食べてしまう事が悪い事の様に思えてしまい、なかなか口をつけられなくなってしまう...。
「ほら早く食べないとアイス溶けちゃうよ?」
お姉ちゃんの優しさに少し胸が熱くなるのは何故でしょうか?。
やっぱりいくらお姉ちゃんだからと思っていても、血の繋がりがないからでしょうか?。
私はまだ子供なのでよく分かりませんが、今はそう思う事にしました。
「...ありがとう」
「どういたしまして」
お姉ちゃんが欠けたアイスを口に含み「美味しいよ」と微笑んでいます。
私もひとくち口をつけるとアイスの優しい甘さが口の中に広がり、美味しさの塊となって私を満たしてくれました。
「うん...美味しいよ」
私の言葉を聞いたお姉ちゃんはクスッと笑い言葉を漏らす。
「それは良かった」
と。
(お姉ちゃんにはいつまで経っても敵いそうにないなぁ...)
その笑顔を見ているとそう思わずにはいられません。
「お姉ちゃん」
「何?」
「また勉強おしえてね!」
「もちろん」
私とお姉ちゃんは互いの顔を見ながら笑い合うのでした。
「ほらっ!、早く鉛筆握って問題を解く!」
私は問題用紙を見て思わずげんなりしてしまう。
「お姉ちゃん!、この問題難しいよ!」
「そんな事ないわよ、これはちゃんとカリンのレベルに合った問題を選んであげてるんだから!」
「そうは言っても私には難しいよ~!!」
私がどんなに駄々をこねてもお姉ちゃんは許してくれません。
それを見たお姉ちゃんはため息を吐きながらこう提案してくれるのでした。
「分かった、じゃあお姉ちゃんが教えてあげるから一緒に考えましょうか」
~数時間後~
「やっと終わった~...」
「お疲れ様」
ぐた~っと倒れる私の姿にお姉ちゃんは声をかけてくれました。
「お姉ちゃんアイス!!」
私がそう言うと。
「はいはい、ご褒美ね」
とお姉ちゃんは冷蔵庫から棒アイスを出してくれました。
パキンと2つに分かれる奴なので、お姉ちゃんと一緒に左右の棒を持ちパキンと割りました。
「「あっ...!」」
しかし、タイミングが悪かったのか片方に多くアイスが偏ってしまいました。
それを悲しそうに見ている私を見かねたお姉ちゃんが「私が小さい方でいいよ」と言ってくれたので、私が大きい方を食べれる様になったのですが...。
「いいの?」
と私が尋ねると、お姉ちゃんは笑って答えてくれました。
「勉強頑張ったからね、頑張った子にはご褒美がないといけないでしょ?」
「でも...」
私は知っていました。
私の勉強を見ながら自分の勉強も同時に進行しているお姉ちゃんの姿を間近で見ていたからです。
それを思うと一人でこのアイスを食べてしまう事が悪い事の様に思えてしまい、なかなか口をつけられなくなってしまう...。
「ほら早く食べないとアイス溶けちゃうよ?」
お姉ちゃんの優しさに少し胸が熱くなるのは何故でしょうか?。
やっぱりいくらお姉ちゃんだからと思っていても、血の繋がりがないからでしょうか?。
私はまだ子供なのでよく分かりませんが、今はそう思う事にしました。
「...ありがとう」
「どういたしまして」
お姉ちゃんが欠けたアイスを口に含み「美味しいよ」と微笑んでいます。
私もひとくち口をつけるとアイスの優しい甘さが口の中に広がり、美味しさの塊となって私を満たしてくれました。
「うん...美味しいよ」
私の言葉を聞いたお姉ちゃんはクスッと笑い言葉を漏らす。
「それは良かった」
と。
(お姉ちゃんにはいつまで経っても敵いそうにないなぁ...)
その笑顔を見ているとそう思わずにはいられません。
「お姉ちゃん」
「何?」
「また勉強おしえてね!」
「もちろん」
私とお姉ちゃんは互いの顔を見ながら笑い合うのでした。
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