なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
上 下
315 / 361

魔神の能力

しおりを挟む
「では参りましょう...、我らを虐げてきたクティル王国を破壊するのです」

 僕がゼルギニス様にそう呟いたのですが、彼は「待て」と重たく声を出しました。

「まあ少し待て、先ずは我の力を全員に分け与えてやろう...」

 魔神様はそう呟くと黒い魔力の塊を全員に降らました。

 それを受けた我らの魔力はみるみる内に急上昇し、まるで聖人の如く力を得たように感じます。

 元が聖人である僕には、あの賢聖エルカにも勝るとも劣らない程の絶対的能力値が与えられました。

 まるで生き返ったかのような感覚を得ていると、すぐにでもクティル王国を陥落させる事が可能だと言うことに全員が気づきました。

「行け...、我ゼルギニスが命ずる...、クティル王国を破壊し悠久の魔女の奪還を急げ...」

「「「「「はっ!!」」」」」

 魔神率いる輪廻教徒VSクティル王国の火蓋が切って落とされた。

 ~クティル城下町~

 まずは城下町に準備していた合成獣達を一気に解き放つ。

 数万の怪物達が現れ街は大パニックになっているのが遠目からでも確認できた。

 多くの場所から火の手が上がり、どす黒いまでの煙が視認できる程に...。

 多くの騎士達が向かっている為城内が手薄になる。

 手薄になると言うことは?。

 そう...、賢聖は必ず王を守る為に城内に待機する。

 そこを...僕たち全員で叩く。

 勿論魔神様も含む6人がかりでだ。

 何年にも及ぶ入念な下準備のお陰で上手く事が運び、我らはクティル城の王の間へと足を踏み入れる。

 そこには賢聖エルカの姿と、その娘カリンの姿もあった。

 剣聖となったローシュは町の防衛に向かっているようなので好都合である。

 いくら賢聖が強力な魔法を扱えるとは言っても、それは何も守るべき者がない場所での話...。

 ここは彼女にとってそういう物が多すぎる場所なのである。

 それに...、我々輪廻教徒は魔神様のお力添えによって全員が魔人と化しているのも大きい。

 勝利できる要素が多いこの現場の状況に満足した僕は静かに笑う。

(今日で女神を頂点に据える聖人の統制は終わりを告げる...、これからは魔女様を頂点とする魔人の時代が幕を開けるのだ)

 周りにいた雑魚どもを蹴散らし、賢聖エルカとの最終決戦が幕を開けるのだった。





しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。

レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは 神様に転生させてもらって新しい世界で たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく 死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。 ゆっくり書いて行きます。 感想も待っています。 はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される

紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。 それを見た神様は新たな人生を与える 親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。 果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️ 初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず

シュミー
恋愛
 私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。   けど  モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。  モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。  私はモブじゃなかったっけ?  R-15は保険です。  ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。 注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!? 今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜

ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。 全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。 神様は勘違いしていたらしい。 形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!! ……ラッキーサイコー!!!  すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

このやってられない世界で

みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。 悪役令嬢・キーラになったらしいけど、 そのフラグは初っ端に折れてしまった。 主人公のヒロインをそっちのけの、 よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、 王子様に捕まってしまったキーラは 楽しく生き残ることができるのか。

処理中です...