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誰も...、何も教えてくれなくなった...
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~私の精神世界~
「あら?、どうしたのかしらカリン?」
「...」
「ふふっ...、何か言ってくれないと私は何も答えないわよ?」
楽しそうにする彼女に私はこう言いました。
「私を強くして...」
「はい...?」
「貴女は私なんでしょう?、だったら私も貴女と同じ領域まで足を踏み入れられる筈よね?」
少し沈黙が続いた後、彼女はゆっくりと語る様に話し始めました。
「何かあったの?」
「...、お兄ちゃん」
「兄?」
「プラム先生...、エルシーさん....、そしてお母さん...、誰も私に強くなる術を教えてくれなくなっちゃったの...」
彼女はそれを聴くと一瞬だけ眉を潜めました。
「...それで?、だから私に教えを乞いに来たとでも言いたいの?」
「ええ、そのつもり...、もし何も教えてくれないのなら...」
私はスッと短剣を自身の喉元に突き立てました。
「自害する...、私に死なれると貴女は困るんじゃないの?」
「...」
私は本気です。
いくら精神世界とは言え、死ぬ気で自分の喉元をかっ切れば恐らく死にます。
人間とは思い込みだけで死ねる生き物なので、私は思い込みだけで死にます。
(これは猛毒の短剣、僅かにでも肌に刃が当たれば即死する禁忌の刃...)
私がそう思い込むと、さっきまでただの短剣だった筈の物が悍ましい形に姿を変えました。
刃が紫と黒に染まり、取っ手の部分には生きた蛇が3匹ほど蠢きながら嬌声をあげています...。
「5秒だけあげる...」
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「ぜ...」
「分かった...」
彼女の答えに安息の笑みを浮かべる私♡。
「ありがとう林華」
「林華?」
「そう私の本当の名前...、貴女にあげる」
「あんた何言って...」
驚いた様に瞳を広げたであろう彼女の様子はとても面白い。
私はくすくすと笑いながら自分の名前を呟きました。
「私はカリン、賢聖エルカの娘」
「本気で言ってるの?」
「ええ...、私はカリンだよ、林華さん...」
「...」
再び触れてはならない様な沈黙が続く...。
両者が共に動かないでいると...、彼女は呟きました。
「貴女は本当に林華なの...?」
「何を言っているの?林華は貴女よ?」
質問を質問では返しません。
私ははっきりと彼女の事を林華として認識しています。
そうです...、なんで今まで気がつかなかったのでしょう...。
私こそが優等生なカリンであると♡。
なぜ私があんな劣等種である『餅月林華』という存在に成り果てなくてはならないのでしょうか?。
そうです...、これはきっと神様が与えてくれたチャンスなのでしょう。
ちゃんと練習すれば報われる奴って言うのは大体優等生側の言い分なのです...。
劣等生である元の私では何も変えられません。
結局自分を捨てなかったばかりに、こちらの世界でも父さんをなくしてしまいました。
その後、私が技術の向上をどんなに願っても誰も教えてはくれませんでした。
「何が壊す為の方法は教えないよ...、結局守るだの脅威を退けるだなんていう綺麗事でどんなに飾ったとしても、相手を壊さなきゃ終わらない...」
それを私はこっちの世界でも理解しただけ...。
そして...、カリンの体にはそれを可能とするだけの能力があるとつい最近自分でも分かってしまったのです♡。
この体は最強の魔法使いである母と最強の剣士である父から生まれた最高の体♡。
それくらいの才覚と能力があっても不思議ではありません♡。
試したい...。
この溢れ出る才能を絶対悪である輪廻教徒共にぶつけたい♡。
ただ...、その才覚を覚醒させるには師匠は不可欠なのです。
そこで選んだのが...。
「私ってとこか...」
「話が早くて助かる...、じゃあ剣を抜いて」
「...」
ちゃっと剣を抜き放つ彼女を見て笑みを浮かべる私。
「...やっぱり林華は強いね...、こうして立っているだけで分かる...、お兄ちゃんよりもよっぽど良い剣の相手になりそう♡」
刺激的な戦闘を思い浮かべて笑みを浮かべる私はゆっくりと動き始めるのでした。
「あら?、どうしたのかしらカリン?」
「...」
「ふふっ...、何か言ってくれないと私は何も答えないわよ?」
楽しそうにする彼女に私はこう言いました。
「私を強くして...」
「はい...?」
「貴女は私なんでしょう?、だったら私も貴女と同じ領域まで足を踏み入れられる筈よね?」
少し沈黙が続いた後、彼女はゆっくりと語る様に話し始めました。
「何かあったの?」
「...、お兄ちゃん」
「兄?」
「プラム先生...、エルシーさん....、そしてお母さん...、誰も私に強くなる術を教えてくれなくなっちゃったの...」
彼女はそれを聴くと一瞬だけ眉を潜めました。
「...それで?、だから私に教えを乞いに来たとでも言いたいの?」
「ええ、そのつもり...、もし何も教えてくれないのなら...」
私はスッと短剣を自身の喉元に突き立てました。
「自害する...、私に死なれると貴女は困るんじゃないの?」
「...」
私は本気です。
いくら精神世界とは言え、死ぬ気で自分の喉元をかっ切れば恐らく死にます。
人間とは思い込みだけで死ねる生き物なので、私は思い込みだけで死にます。
(これは猛毒の短剣、僅かにでも肌に刃が当たれば即死する禁忌の刃...)
私がそう思い込むと、さっきまでただの短剣だった筈の物が悍ましい形に姿を変えました。
刃が紫と黒に染まり、取っ手の部分には生きた蛇が3匹ほど蠢きながら嬌声をあげています...。
「5秒だけあげる...」
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「ぜ...」
「分かった...」
彼女の答えに安息の笑みを浮かべる私♡。
「ありがとう林華」
「林華?」
「そう私の本当の名前...、貴女にあげる」
「あんた何言って...」
驚いた様に瞳を広げたであろう彼女の様子はとても面白い。
私はくすくすと笑いながら自分の名前を呟きました。
「私はカリン、賢聖エルカの娘」
「本気で言ってるの?」
「ええ...、私はカリンだよ、林華さん...」
「...」
再び触れてはならない様な沈黙が続く...。
両者が共に動かないでいると...、彼女は呟きました。
「貴女は本当に林華なの...?」
「何を言っているの?林華は貴女よ?」
質問を質問では返しません。
私ははっきりと彼女の事を林華として認識しています。
そうです...、なんで今まで気がつかなかったのでしょう...。
私こそが優等生なカリンであると♡。
なぜ私があんな劣等種である『餅月林華』という存在に成り果てなくてはならないのでしょうか?。
そうです...、これはきっと神様が与えてくれたチャンスなのでしょう。
ちゃんと練習すれば報われる奴って言うのは大体優等生側の言い分なのです...。
劣等生である元の私では何も変えられません。
結局自分を捨てなかったばかりに、こちらの世界でも父さんをなくしてしまいました。
その後、私が技術の向上をどんなに願っても誰も教えてはくれませんでした。
「何が壊す為の方法は教えないよ...、結局守るだの脅威を退けるだなんていう綺麗事でどんなに飾ったとしても、相手を壊さなきゃ終わらない...」
それを私はこっちの世界でも理解しただけ...。
そして...、カリンの体にはそれを可能とするだけの能力があるとつい最近自分でも分かってしまったのです♡。
この体は最強の魔法使いである母と最強の剣士である父から生まれた最高の体♡。
それくらいの才覚と能力があっても不思議ではありません♡。
試したい...。
この溢れ出る才能を絶対悪である輪廻教徒共にぶつけたい♡。
ただ...、その才覚を覚醒させるには師匠は不可欠なのです。
そこで選んだのが...。
「私ってとこか...」
「話が早くて助かる...、じゃあ剣を抜いて」
「...」
ちゃっと剣を抜き放つ彼女を見て笑みを浮かべる私。
「...やっぱり林華は強いね...、こうして立っているだけで分かる...、お兄ちゃんよりもよっぽど良い剣の相手になりそう♡」
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