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天国?
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息が苦しい...。
お花の沢山咲いた草原、少女以外に誰もいないのに勝手に料理が用意される家。
なんとなく一般的に考えられる天国のイメージに近い気がします。
そう考えると、死んでいると考えてもおかしくはないと言えるでしょう。
「カリン?」
ティルが心配そうに私の表情を伺ってきます。
「ううん...きっと大丈夫、たぶん私は死んでいない...」
どうにかそう思い込み、彼女の方を見つめました。
「ねぇティル...、思い出の滝壺って知ってる?」
それを聞くと彼女の表情が険しくなった事に気がつく私。
「なんでそんな事を聞くの?」
思わぬ迫力に圧倒され身震いしてしまう私は何も言えません。
今もしもその事を聞けば間違いなく消されるという感覚を全身で感じてしまっていたのです。
「...、あはは嘘だよ、思い出の滝壺だね...、いいよ連れて行ってあげる」
一瞬聞いてはいけない事を言ってしまったような寒気を覚えながら、私は息を飲みついて行くことにしました。
~思い出の滝壺~
「ここが思い出の滝壺だよ」
彼女に案内された場所は普通の滝があるだけの場所でした。
「ここが?」
「うん、ここはね誰かの思い出が沢山集まったできた滝が永遠に流れ続ける場所なんだって」
「誰かのって...、誰の記憶なの?」
「ティルにもわかんない、けど...、この滝を見ていたらどんどん気分が悪くなってくるんだ...」
少し疎ましそうに滝を見つめる彼女に対し、私は興味本意で滝を見つめて見ました。
(どう見ても普通の滝だよね?)
どう見ても普通の滝です。
それも正直そこまで大きくない滝。
昔大きく風呂屋に行けば滝に打たれるお湯があったのを思い出しました。
この滝の大きさはそれくらいのイメージですね。
「思ったより小さいし、心配ないんじゃ...」
私がそう言って滝に少し触れようとした瞬間!。
「ダメっ!!」
「えっ?」
ティルの言葉を聞いた後の事は私の記憶の中にありません。
お花の沢山咲いた草原、少女以外に誰もいないのに勝手に料理が用意される家。
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~思い出の滝壺~
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(どう見ても普通の滝だよね?)
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それも正直そこまで大きくない滝。
昔大きく風呂屋に行けば滝に打たれるお湯があったのを思い出しました。
この滝の大きさはそれくらいのイメージですね。
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