なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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誰かのノート

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 私はノートを開いて内容を確認しました。

「なになに...、望月華凛?誰だろう...、私と同じ苗字だけど...」

 パラパラっと内容を確認して行きます。

 ノートにはこう書かれていました。

「私が気がつくといつのまにか草原の中にいました」

(草原ってこの場所のことかな?)

「そこで白い髪の少女と出会い私は一緒に遊びました、何日も何日も、ここでの生活は痛みもないし苦しみもない素晴らしい物です」

(ふ~ん...)

「ご飯も勝手に用意されるし、ただ少女と遊ぶだけで毎日が楽しいと感じてしまっていましたが、気になるのは私が元の世界に残してきた家族でした」

(それで?)

「私は少女に帰る方法を聞いたのですが答えてくれません、それを聞いても「行っちゃダメ!」と答えるだけです」

(行っちゃダメ?)

「そんな彼女の話を聞かずに私は身を投げ捨てようと思います」

(思い出の滝壺?)

「少女と私が幸福であらんことを...、ティル...私はあなたの事が大好きだったよ」

 まるで誰かがティルの事を思って書き残した物のように思える。

「ってことは...、以前に誰かがここにきたってことだよね?」

 私はノートにあるキーワードに注目しました。

「思い出の滝壺に身を投げる...、ティルに聞いてみようかな...」

 外で遊ぶ彼女の元へと私は向かいました。

 ~外~

 外に出てみると小鳥と話している彼女がいました。

「小鳥さん♪、私と一緒に遊びましょ♪」

(小鳥に話しかけるなんて...、後でアアルを見せてあげようかな...)

「あっ!」

 私が近づいたからか、小鳥達が全て飛び去ってしまいました。

「ごめんね、私が近づいちゃったせいかも」

 私の声に気がつくと、彼女は首を横に振り笑顔を見せてくる少女。

「いいよ!、それより何して遊ぶの?」

「そうだね...」

(とりあえず遊んであげようかな...、別に急いでいる訳じゃないし、...あれっ?今思えばなんで私ここにいるんだろう...?)

 よ~くここにくる前の頃を思い返すと...。

「あっ!?」

「ど...どうしたのカリン!!そんなに大きな声をだして!」

 思い出してしまいました。

 私は誰かに魔力を吸われて...。

「あれっ?、もしかして私...死んでるの?」

 何となくそう思う私がそこには存在しているのでした。

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