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地下室の瘴気
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俺と親父は地下室に進んでいたのですが...。
(何だこの感じ...、さっきよりも濃いぞ...)
親父の顔をチラ見しましたが、やはり彼も感じているようです。
このドス黒い魔力を...。
扉の前に立つと、先ほどよりも瘴気が濃くなっており、ドアノブに手を触れたくありません。
「くっ...」
俺がドアを開けるのに手間取っていると、親父が代わりに開けてくれました。
「私が開けよう」
「悪いな親父...」
親父がドアノブに触れて瞬間、瘴気が親父の体に纏わり付いてきましたが、それをすぐさま振り払いドアを開ける。
ドアを開けた先には奴がいました。
「ルクル...?」
「姉さん...」
無数の剣が突き刺さりながらも、焼け焦げた死体を抱き抱え、涙を流す天使の姿がそこにはありました。
それを見ると、いやでも気が滅入る。
自分が殺した相手とはいえ、やはりエリサにも家族がいて仲間がいる事は分かっていた。
分かっていた上で自分が取った行動が殺害だった為、余計に重く感じてしまうのだが、これは国を守る騎士として耐えなくてはいけない重責であると割り切るしかない。
「お前には気の毒だが...、俺はやるぞ...、この国を守る為だ...」
剣を引き抜き、ゆっくりと彼に近づく。
勿論彼にとどめを刺す為である。
ジリジリと近づき、剣を振り上げた瞬間!。
「!?」
彼の背から羽が6本生えてきた!。
「姉さんが僕から奪った力...、取り返したよ...、これであいつらを消せるなら何も問題ないよね?」
神々しい天輪と美しい6輪の白い羽が神様を彷彿とさせているのだが、背後にあるドス黒い何かに俺たちは目を奪われた。
「あれは...なんだ?」
俺が戦っていた時の様なスライムではない。
どう見ても黒い...。
「魔神だ...」
「えっ?」
親父の言葉に俺は耳を疑った。
(ルクルが魔神!?、いやそんなはずはない!、だって彼はあくまで人のはず...!)
人の子が魔神になどなる筈がないのだ。
だが、一度魔神を見たことがあるはずの親父が見間違えるわけがないだろう。
そう思うと鳥肌が立つのを感じた。
「ローシュ!!」
「!?」
俺が動揺している間に奴は俺の懐にまで忍び寄っていた。
(いつのまに!?)
「姉さんを殺したのはお前だろ?、責任とって死んでくれ...」
囁く様に俺の耳元で呟く彼に対し、俺は何も言えないのでした...。
(何だこの感じ...、さっきよりも濃いぞ...)
親父の顔をチラ見しましたが、やはり彼も感じているようです。
このドス黒い魔力を...。
扉の前に立つと、先ほどよりも瘴気が濃くなっており、ドアノブに手を触れたくありません。
「くっ...」
俺がドアを開けるのに手間取っていると、親父が代わりに開けてくれました。
「私が開けよう」
「悪いな親父...」
親父がドアノブに触れて瞬間、瘴気が親父の体に纏わり付いてきましたが、それをすぐさま振り払いドアを開ける。
ドアを開けた先には奴がいました。
「ルクル...?」
「姉さん...」
無数の剣が突き刺さりながらも、焼け焦げた死体を抱き抱え、涙を流す天使の姿がそこにはありました。
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剣を引き抜き、ゆっくりと彼に近づく。
勿論彼にとどめを刺す為である。
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「!?」
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「姉さんが僕から奪った力...、取り返したよ...、これであいつらを消せるなら何も問題ないよね?」
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「あれは...なんだ?」
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どう見ても黒い...。
「魔神だ...」
「えっ?」
親父の言葉に俺は耳を疑った。
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人の子が魔神になどなる筈がないのだ。
だが、一度魔神を見たことがあるはずの親父が見間違えるわけがないだろう。
そう思うと鳥肌が立つのを感じた。
「ローシュ!!」
「!?」
俺が動揺している間に奴は俺の懐にまで忍び寄っていた。
(いつのまに!?)
「姉さんを殺したのはお前だろ?、責任とって死んでくれ...」
囁く様に俺の耳元で呟く彼に対し、俺は何も言えないのでした...。
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