なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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待って!

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「待って!」

 涙を流しながら走り去る彼女を私は全力で追いかけますが、残念ながら彼女の方が機動力が上なので追いつけません。

「やだよ!」

 だんだんと離されていくのを実感しながらも、最後の力とばかりに声を張りあげました。

「帰ったら特製プリン作ってあげるから!」

「えっ!?プリン!?」

 急回転しながら私の方に向かってくる彼女。
 ええ...、と困惑しながらも凄い笑顔を見せる彼女に呟きました。

「エリサさん、ごめんなさい、あなたは皆の為を思って...」

「そんな事よりプリン!」

 両手をグーにしたまま上に上げる彼女はまるで子供のようですが...。

「...」

(こいつはいつか締めたる...)

 そう思ってしまう私。
 流石に彼女のこのノリにはついていけなさそうです。
 少しでも彼女に期待した自分が恥ずかしくなってきていると...。
 突然ヒュンっと何かが飛んできました。

「えっ?」

 ザシュッという刃物の突き刺さる音と共にエリサに突き刺さる槍。
 それが突き刺さった彼女は真顔のまま何も言わない。

「エリサさん!」

 私が彼女に近寄った瞬間!。
 バチバチと雷が迸り、そこに居たはずの彼女はいませんでした。
 何が起こっているのか分からず、うろたえていると...。

「あなた!、さっきの金髪の子の知り合い?」

 緑髪のポニテが似合う女性と会いました。
 年は私とそう変わらない14歳くらいでしょうか?、取り敢えず同じくらいだと思います。

「い...いえ」

 こういう場合になった時、私は出来るだけ無関係だと言い張るようにミライさんに言われているのです。

「...ってメルラ?」

「えっ?」

 ふと目線をあげると、そこには最近知り合ったばかりのエルシーが立っていました。



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