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「カリン、お兄ちゃんと出かけないか?」
兄の一言により、私はとあるイベントに顔をだすことになるのでした。
~広場~
クティル王国祭はもう終わったというのに、広場には人だかりができています。
(なんだろう?)
こんなに寒い中でも盛り上がることができるほど面白い事でもやっているのでしょうか?。
なんにせよ気になりますね。
私は兄から貰った赤いマフラーをしっかりと首に巻き、ちゃんとした冬服を着こんでいるお陰で多少寒さを軽減していますが、兄は普段の格好の上から防寒着を着ているだけなので寒くないのかな?と思ってしまいました。
「お兄ちゃん」
「なんだ?」
「寒くないの?」
「ああ、俺は体内から溢れ出る気合いで体も心もホットだからな」
?、言っている意味がよく分かりません。
テンション爆上がりで熱い!!って解釈していいのでしょうか?。
そんな事を考えていると...。
「おっ、ローシュさんも来てたんですね」
突然聞き覚えのある声が聞こえてきたのでそちらを振り返るとトウマ君がいました。
「トウマ君!」
「おっ!カリンも来てたのか!、だったら話は早い」
彼は指を私の方に向けてこう言いました。
「俺と餅つきで勝負しろ!」
「へっ?」
物凄い聞き覚えのあるワードのせいで一瞬だけ気が何処かに行ってしまう。
(餅つき...?、餅ってあれだよね?白くて丸い伸びるやつ...)
物凄く馴染みのある食べ物が頭の中に思い浮かんできましたが、ここは異世界です。
そう、餅と呼ばれる物が日本と同じとは限りません。
意を決してこちらの『餅』を見ることにします。
「うん...、とりあえず餅つきって何?」
「そこからか!、あれを見ろっ!」
今度は餅つきをしている場所を指差してくれる彼の指示通り視線をそちらに送って見ると...。
ou...、間違いなく私の知る物と全く同じ『餅』でした。
あの白くて丸い、食べ物の餅。
日本人にとってとても馴染み深い食べ物。
(嘘っ...、まさかこっちで食べられるなんて思っても見なかった...!)
思わず感動して涙を流してしまい、それを見た兄とトウマ君にびっくりさせてしまいました。
「「カリン!?」」
私は涙を拭きながらこう呟きます。
「ごめん...、私またこの食べ物を食べれるなんて思ってなかったから...、ちょっと感動しちゃった」
私が涙した事により妙な雰囲気が辺りを包みます。
2人ともオロオロしながら私の事を気にしていますが、それよりも早く実食させて欲しいと思う私なのでした。
兄の一言により、私はとあるイベントに顔をだすことになるのでした。
~広場~
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(なんだろう?)
こんなに寒い中でも盛り上がることができるほど面白い事でもやっているのでしょうか?。
なんにせよ気になりますね。
私は兄から貰った赤いマフラーをしっかりと首に巻き、ちゃんとした冬服を着こんでいるお陰で多少寒さを軽減していますが、兄は普段の格好の上から防寒着を着ているだけなので寒くないのかな?と思ってしまいました。
「お兄ちゃん」
「なんだ?」
「寒くないの?」
「ああ、俺は体内から溢れ出る気合いで体も心もホットだからな」
?、言っている意味がよく分かりません。
テンション爆上がりで熱い!!って解釈していいのでしょうか?。
そんな事を考えていると...。
「おっ、ローシュさんも来てたんですね」
突然聞き覚えのある声が聞こえてきたのでそちらを振り返るとトウマ君がいました。
「トウマ君!」
「おっ!カリンも来てたのか!、だったら話は早い」
彼は指を私の方に向けてこう言いました。
「俺と餅つきで勝負しろ!」
「へっ?」
物凄い聞き覚えのあるワードのせいで一瞬だけ気が何処かに行ってしまう。
(餅つき...?、餅ってあれだよね?白くて丸い伸びるやつ...)
物凄く馴染みのある食べ物が頭の中に思い浮かんできましたが、ここは異世界です。
そう、餅と呼ばれる物が日本と同じとは限りません。
意を決してこちらの『餅』を見ることにします。
「うん...、とりあえず餅つきって何?」
「そこからか!、あれを見ろっ!」
今度は餅つきをしている場所を指差してくれる彼の指示通り視線をそちらに送って見ると...。
ou...、間違いなく私の知る物と全く同じ『餅』でした。
あの白くて丸い、食べ物の餅。
日本人にとってとても馴染み深い食べ物。
(嘘っ...、まさかこっちで食べられるなんて思っても見なかった...!)
思わず感動して涙を流してしまい、それを見た兄とトウマ君にびっくりさせてしまいました。
「「カリン!?」」
私は涙を拭きながらこう呟きます。
「ごめん...、私またこの食べ物を食べれるなんて思ってなかったから...、ちょっと感動しちゃった」
私が涙した事により妙な雰囲気が辺りを包みます。
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