228 / 361
イベント
しおりを挟む
「カリン、お兄ちゃんと出かけないか?」
兄の一言により、私はとあるイベントに顔をだすことになるのでした。
~広場~
クティル王国祭はもう終わったというのに、広場には人だかりができています。
(なんだろう?)
こんなに寒い中でも盛り上がることができるほど面白い事でもやっているのでしょうか?。
なんにせよ気になりますね。
私は兄から貰った赤いマフラーをしっかりと首に巻き、ちゃんとした冬服を着こんでいるお陰で多少寒さを軽減していますが、兄は普段の格好の上から防寒着を着ているだけなので寒くないのかな?と思ってしまいました。
「お兄ちゃん」
「なんだ?」
「寒くないの?」
「ああ、俺は体内から溢れ出る気合いで体も心もホットだからな」
?、言っている意味がよく分かりません。
テンション爆上がりで熱い!!って解釈していいのでしょうか?。
そんな事を考えていると...。
「おっ、ローシュさんも来てたんですね」
突然聞き覚えのある声が聞こえてきたのでそちらを振り返るとトウマ君がいました。
「トウマ君!」
「おっ!カリンも来てたのか!、だったら話は早い」
彼は指を私の方に向けてこう言いました。
「俺と餅つきで勝負しろ!」
「へっ?」
物凄い聞き覚えのあるワードのせいで一瞬だけ気が何処かに行ってしまう。
(餅つき...?、餅ってあれだよね?白くて丸い伸びるやつ...)
物凄く馴染みのある食べ物が頭の中に思い浮かんできましたが、ここは異世界です。
そう、餅と呼ばれる物が日本と同じとは限りません。
意を決してこちらの『餅』を見ることにします。
「うん...、とりあえず餅つきって何?」
「そこからか!、あれを見ろっ!」
今度は餅つきをしている場所を指差してくれる彼の指示通り視線をそちらに送って見ると...。
ou...、間違いなく私の知る物と全く同じ『餅』でした。
あの白くて丸い、食べ物の餅。
日本人にとってとても馴染み深い食べ物。
(嘘っ...、まさかこっちで食べられるなんて思っても見なかった...!)
思わず感動して涙を流してしまい、それを見た兄とトウマ君にびっくりさせてしまいました。
「「カリン!?」」
私は涙を拭きながらこう呟きます。
「ごめん...、私またこの食べ物を食べれるなんて思ってなかったから...、ちょっと感動しちゃった」
私が涙した事により妙な雰囲気が辺りを包みます。
2人ともオロオロしながら私の事を気にしていますが、それよりも早く実食させて欲しいと思う私なのでした。
兄の一言により、私はとあるイベントに顔をだすことになるのでした。
~広場~
クティル王国祭はもう終わったというのに、広場には人だかりができています。
(なんだろう?)
こんなに寒い中でも盛り上がることができるほど面白い事でもやっているのでしょうか?。
なんにせよ気になりますね。
私は兄から貰った赤いマフラーをしっかりと首に巻き、ちゃんとした冬服を着こんでいるお陰で多少寒さを軽減していますが、兄は普段の格好の上から防寒着を着ているだけなので寒くないのかな?と思ってしまいました。
「お兄ちゃん」
「なんだ?」
「寒くないの?」
「ああ、俺は体内から溢れ出る気合いで体も心もホットだからな」
?、言っている意味がよく分かりません。
テンション爆上がりで熱い!!って解釈していいのでしょうか?。
そんな事を考えていると...。
「おっ、ローシュさんも来てたんですね」
突然聞き覚えのある声が聞こえてきたのでそちらを振り返るとトウマ君がいました。
「トウマ君!」
「おっ!カリンも来てたのか!、だったら話は早い」
彼は指を私の方に向けてこう言いました。
「俺と餅つきで勝負しろ!」
「へっ?」
物凄い聞き覚えのあるワードのせいで一瞬だけ気が何処かに行ってしまう。
(餅つき...?、餅ってあれだよね?白くて丸い伸びるやつ...)
物凄く馴染みのある食べ物が頭の中に思い浮かんできましたが、ここは異世界です。
そう、餅と呼ばれる物が日本と同じとは限りません。
意を決してこちらの『餅』を見ることにします。
「うん...、とりあえず餅つきって何?」
「そこからか!、あれを見ろっ!」
今度は餅つきをしている場所を指差してくれる彼の指示通り視線をそちらに送って見ると...。
ou...、間違いなく私の知る物と全く同じ『餅』でした。
あの白くて丸い、食べ物の餅。
日本人にとってとても馴染み深い食べ物。
(嘘っ...、まさかこっちで食べられるなんて思っても見なかった...!)
思わず感動して涙を流してしまい、それを見た兄とトウマ君にびっくりさせてしまいました。
「「カリン!?」」
私は涙を拭きながらこう呟きます。
「ごめん...、私またこの食べ物を食べれるなんて思ってなかったから...、ちょっと感動しちゃった」
私が涙した事により妙な雰囲気が辺りを包みます。
2人ともオロオロしながら私の事を気にしていますが、それよりも早く実食させて欲しいと思う私なのでした。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる