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サンワの実
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「お父さん!持って来たよ!」
「カリン!、よくやった」
私に手招きをして近寄らせると、頭を若干撫でてくれました。
父さんに褒められたのは初めての事なので結構嬉しいですね。
「では早速...」
父さんが何やらまな板の様な物を取り出し、その上で一瞬の内に3個あったサンワの実を果汁100パーセントのジュースに変えてしまったのです。
いつのまにコップやらを用意したのかはわかりませんし、なぜまな板を用意する必要があったのかさえ分かりませんけど、きっと気分を大事にする人なのでしょう。
...てか、いつのまにエプロンなんてつけたんだろうか?、タキシードにエプロンってマニアックな格好だなと思いつつも絶対にツッコまないからね!。
「エルカ...、サンワの実ジュースだ飲め」
眠っている最中の母さんの口にちょろっとジュースを入れた途端!。
「酸っぱぁ~!!!」
母さんが渋い顔をしながら飛び起きました。
「えっ!?、母さんは魔力切れで暫くは起きないんじゃあ...」
私がそこまで言いかけると、父さんが説明してくれました。
「我妻エルカは酸っぱい物がダメなのは知ってるな?、サンワの実の果汁はレモンよりもさらに酸味が強くてな、原液のまま飲めば飲めたものではないんだ、それを3つミックスして飲ませたから飛び起きるのも無理はない」
(この人...鬼だ~!!)
父さんが地獄の鬼に見えてきたのですが、一応言い分もあるみたいなので聞いておきます。
「だがな、勿論それだけではない、サンワの実は原液で飲むと魔力回復効果があるんだ、酸っぱいのがダメなのと魔力回復効果でエルカは目を覚ましたという事だ」
(今更そういう説明してもダメだよ!!、これは悪魔の所業!、鬼!悪魔!!)
めっちゃくちゃ心の中で父さんに煽り文句を入れますが、当然面を向かっては言えません。
「へぇ~...、そうなんだ~...」
(じゃないよ!!、一応父さんは母さんに謝るべきだと思う!!)
私はそう思っていたのですが、どうやら母さんはそこまで怒っていない様でした。
「あなたごめんなさい...、私ったらまた眠ってたのね」
「ああ、毎年の事だからな気にするな」
(ええ~!!、毎年の事だったの~!!?)
衝撃の事実が明らかになる中、私はそれに対し驚きを隠せないでいたのでした。
「カリン!、よくやった」
私に手招きをして近寄らせると、頭を若干撫でてくれました。
父さんに褒められたのは初めての事なので結構嬉しいですね。
「では早速...」
父さんが何やらまな板の様な物を取り出し、その上で一瞬の内に3個あったサンワの実を果汁100パーセントのジュースに変えてしまったのです。
いつのまにコップやらを用意したのかはわかりませんし、なぜまな板を用意する必要があったのかさえ分かりませんけど、きっと気分を大事にする人なのでしょう。
...てか、いつのまにエプロンなんてつけたんだろうか?、タキシードにエプロンってマニアックな格好だなと思いつつも絶対にツッコまないからね!。
「エルカ...、サンワの実ジュースだ飲め」
眠っている最中の母さんの口にちょろっとジュースを入れた途端!。
「酸っぱぁ~!!!」
母さんが渋い顔をしながら飛び起きました。
「えっ!?、母さんは魔力切れで暫くは起きないんじゃあ...」
私がそこまで言いかけると、父さんが説明してくれました。
「我妻エルカは酸っぱい物がダメなのは知ってるな?、サンワの実の果汁はレモンよりもさらに酸味が強くてな、原液のまま飲めば飲めたものではないんだ、それを3つミックスして飲ませたから飛び起きるのも無理はない」
(この人...鬼だ~!!)
父さんが地獄の鬼に見えてきたのですが、一応言い分もあるみたいなので聞いておきます。
「だがな、勿論それだけではない、サンワの実は原液で飲むと魔力回復効果があるんだ、酸っぱいのがダメなのと魔力回復効果でエルカは目を覚ましたという事だ」
(今更そういう説明してもダメだよ!!、これは悪魔の所業!、鬼!悪魔!!)
めっちゃくちゃ心の中で父さんに煽り文句を入れますが、当然面を向かっては言えません。
「へぇ~...、そうなんだ~...」
(じゃないよ!!、一応父さんは母さんに謝るべきだと思う!!)
私はそう思っていたのですが、どうやら母さんはそこまで怒っていない様でした。
「あなたごめんなさい...、私ったらまた眠ってたのね」
「ああ、毎年の事だからな気にするな」
(ええ~!!、毎年の事だったの~!!?)
衝撃の事実が明らかになる中、私はそれに対し驚きを隠せないでいたのでした。
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