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なんか...母さん元気無いような気がする...、そうだ!だったらアレを作ろう!
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あれから何度かクティル王国付近の町や村の上空を通過して私は楽しかったのですが、なんだか母さんの様子が気になって仕方ありません。
「ねぇお兄ちゃん...」
「んっ?どうしたカリン?」
「母さん元気無いように見えない?」
「いや...俺にはいつも通りに見えるが...」
「...、そう...」
一緒に暮らして来た兄さんですら気がつかないほどの微妙な差ですけども、私には分かってしまいました。
あの表情は妹が大丈夫じゃ無い時にやっていた作り笑いと同じなのです。
ああ言う時は9割方なにかあったのだと思うのですが、思い当たるのがさっきのゲームしかない。
(母さん...、そんなに悔しかったのかな...)
そう思うと何だか申し訳なくなった私は厨房に向かいある物を拝借しました。
そのある物とは砂糖です。
私は氷の魔法を巧みに扱い美味しいアイスクリームを作りあげました。
ただの氷の塊ですが、もともと砂糖水に溶かした水から生成すればしっかりと味がつくので意外と美味しいんですよ!。
何度か試して調整を重ねていた経験が役に立つときがきたのだと思うと感慨深い物がありますね!。
型を取ったアイスに棒を刺してアイスキャンデーの出来上がりです。
「よしっ!我ながらいい出来栄え!」
(...、もうちょっと作って行こっと...)
そう思った矢先、私はある事を思いついたのでした。
~大広間~
「皆!私の作ったアイスキャンデー食べて見て!」
そう声を発すると皆が次々と私の方に視線を向けました。
「カリンちゃん...それなあに?」
「パニラ...これはねアイスキャンデーって言ってとても美味しい食べ物なんだよ」
「へぇ~...、とっても美味しそうだね!」
「パニラの分もあるからよかったら食べて」
私は彼女に一本アイスを渡しました。
それを一口かじった彼女は「ん~...」っと悶えるような声を上げました。
「甘くて美味しい!」
「でしょ!」
「カリンが作ったのか?」
「あっ!お兄ちゃんも食べて見てよ」
次に私はお兄ちゃんに渡します。
「これは...、市販の物と比べても遜色ない出来だし美味いな!」
「ありがとう!」
ニコッと笑みを浮かべながらお礼を述べる私。
まあ...流石に市販品の物と比べれば劣化してると思いますが、そう言わないのが彼の優しさでしょう。
「俺も貰っていいか?」
「レインさん!良いですよ!」
お兄ちゃんは美味しいと言ってくれましたが、赤の他人である拳聖の舌を唸らせる事ができるでしょうか?。
ごくっと息を飲み込み反応を待ちます。
「おっ!...、なかなかいけるじゃね~か!、そういえば嬢ちゃん名前は?」
「カリン!」
「カリンか...、全く良い娘を持ったなフォロス!」
「ふむ...、そう言うお前の所にも息子と娘が居たはずだが...」
「ああ...、娘の方は真面目に拳聖としての修行をしてくれているんだが、息子の方がな~...点で興味がないらしくずっと畑仕事ばっかやってんだよな」
(へぇ~...、レインさんには息子と娘がいるのか)
そう言いながら笑い声をあげる拳聖。
それを見てため息を吐く父さん。
「レイン...、少しくらい厳しく躾けた方がいいのではないか?」
「それも考えたんだがな...、あいつはどうも昔の息子じゃないみたいなんだよ...」
「どういうことだ?」
「なんとなくなんだが、あいつと話していると“息子だけど息子ではない”ような感覚がずっと肌に実感として残るんだよな...」
「?、どう言うことだ?」
「俺にも分からん」
「...」
「...」
「それ...お前がただ単に技を教えるのが面倒なだけなんじゃないのか?」
一瞬だけ沈黙した後に彼は大いに笑う。
「ハハッばれたかw」
「全く...お前は昔から変わらんな...」
そう言いながらも微かに笑う父さんを見ていると、決してレインさんとの仲は悪くないのでしょう。
「それはそうと、カリン私にも一つくれないか?、娘の力量を見ておきたくな」
そう言われるとちょっと不安ですが渡してみます。
いざ実食と僅かにシャリっと音を立てました。
さて...評価の程は?。
「甘い味わいの中に変な雑味があるな...」
うわ...、やっぱり父さんは厳しそうです。
これは覚悟しておいた方がいいかも...。
そう思いながら父さんの指摘を聞いてみたそれは、私にとってとても辛い現実でした。
「なんというか、カリンはなんで急にこのアイスを作ろうと思ったんだ?」
「それは...、母さんを元気付けようとして...」
「...、それでこういう味になってしまう物なのか?」
何処と無く困惑した表情を浮かべる彼を見ていると少し腹が立ってきました。
「どう言うこと?」
「カリン...、悪いことは言わない、このアイスをエルカには渡すな」
「えっ...?」
何を言いだすかと思えばアイスを渡すな?、ちょっと何を言っているのかわかりません。
「なんで...」
私が反論しようとした瞬間、父さんの方が先に口を動かしていました。
「カリン、お前がこのアイスに込めた思いはなんとなくわかる、だがな...、これは何というか赤の他人が友の事を気遣って渡すような味がするんだ...」
「...!」
何となく父さんの言いたい事が分かってしまう自分が嫌いになりそうです。
私は確かに母さんの事を真の意味で母さんだとは思っていません。
いや、母さんだとは思っているのだけれど、どこまで行っても彼女は私からすれば気のいい近所のおばさん以上には絶対にならないという現実を突きつけられたような気がしました。
「それでもエルカはきっと喜んで受けとってくれるだろう...、でもなカリン...」
父さんは私の目線に合わせるため膝を地面につきこう呟きました。
「これを渡すかどうかはちゃんと考えた上で自分が決めろ...、父さんは別に止めはしない、ただ忠告はしたからな」
そう言いつつも最後までアイスは食べてくれます。
「おいおいフォロス...、それはいくらなんでも辛口すぎないか?、ほらカリンも固まってるしよ」
レインさんなりのフォローを入れてくれたつもりでしょうけど、今の私のとっては逆効果でした。
「いいの!、父さん...評価の方ありがとうございました...、これは母さんに渡さないようにします」
少し悲しそうな表情浮かべながらも、彼は静かにこう呟く。
「...すまないが、私もそう思う...」
その言葉を聞いた時、兄さんが父さんの方に声を向けました。
「親父!、流石にその言葉は聞き捨てならないな...、カリンのアイスは美味いだろうが!」
「...、美味いか美味くないかはこの品に関係ないのだよローシュ...、この品にはある物が決定的に欠落している...、それは見抜けないようではお前もまだ半人前だということだ」
「なんだよ...それ...意味わかんねぇよ...」
「二人とも、その辺にしとくのよ」
急に会話に割って入ったのはプラム先生です。
「フォロスの言いたい事もごもっとも、ローシュ分からない?このアイスの味つけ」
「味付け...?」
兄さんがもう一度私のアイスを食べました...、すると...。
「あっ...、これ...母さんの苦手なレモンエッセンスの香りがほんの僅かにする...」
驚いたような表情を浮かべる兄さんを冷たく見つめる先生。
「そう、私たち身内内であれば妹がレモンを苦手なのは皆承知のはず、それなのに彼女は知らなかった...、まあ話を聞く限りでは記憶を失っているみたいだし、仕方ないのかもしれないけどね」
そう言いつつも突き刺さるような視線を私に送ってくる彼女は、まさに氷のように冷たく感じました。
その場に居たく無くなった私の足は、皆から逃げるように動いていました。
その場から逃げるように、ただ早く。
その際に母さんに渡すはずだったアイスが床に飛び散ってしまいましたが、もう関係ありません。
私は失敗したのです。
あんなに近くに居た母さんの苦手な食べ物すら分かっていなかったなんて恥ずかしい...。
私のいなくなった大広間には騒然とした皆と、地面に溢れたアイスだけが残るのみでした。
「ねぇお兄ちゃん...」
「んっ?どうしたカリン?」
「母さん元気無いように見えない?」
「いや...俺にはいつも通りに見えるが...」
「...、そう...」
一緒に暮らして来た兄さんですら気がつかないほどの微妙な差ですけども、私には分かってしまいました。
あの表情は妹が大丈夫じゃ無い時にやっていた作り笑いと同じなのです。
ああ言う時は9割方なにかあったのだと思うのですが、思い当たるのがさっきのゲームしかない。
(母さん...、そんなに悔しかったのかな...)
そう思うと何だか申し訳なくなった私は厨房に向かいある物を拝借しました。
そのある物とは砂糖です。
私は氷の魔法を巧みに扱い美味しいアイスクリームを作りあげました。
ただの氷の塊ですが、もともと砂糖水に溶かした水から生成すればしっかりと味がつくので意外と美味しいんですよ!。
何度か試して調整を重ねていた経験が役に立つときがきたのだと思うと感慨深い物がありますね!。
型を取ったアイスに棒を刺してアイスキャンデーの出来上がりです。
「よしっ!我ながらいい出来栄え!」
(...、もうちょっと作って行こっと...)
そう思った矢先、私はある事を思いついたのでした。
~大広間~
「皆!私の作ったアイスキャンデー食べて見て!」
そう声を発すると皆が次々と私の方に視線を向けました。
「カリンちゃん...それなあに?」
「パニラ...これはねアイスキャンデーって言ってとても美味しい食べ物なんだよ」
「へぇ~...、とっても美味しそうだね!」
「パニラの分もあるからよかったら食べて」
私は彼女に一本アイスを渡しました。
それを一口かじった彼女は「ん~...」っと悶えるような声を上げました。
「甘くて美味しい!」
「でしょ!」
「カリンが作ったのか?」
「あっ!お兄ちゃんも食べて見てよ」
次に私はお兄ちゃんに渡します。
「これは...、市販の物と比べても遜色ない出来だし美味いな!」
「ありがとう!」
ニコッと笑みを浮かべながらお礼を述べる私。
まあ...流石に市販品の物と比べれば劣化してると思いますが、そう言わないのが彼の優しさでしょう。
「俺も貰っていいか?」
「レインさん!良いですよ!」
お兄ちゃんは美味しいと言ってくれましたが、赤の他人である拳聖の舌を唸らせる事ができるでしょうか?。
ごくっと息を飲み込み反応を待ちます。
「おっ!...、なかなかいけるじゃね~か!、そういえば嬢ちゃん名前は?」
「カリン!」
「カリンか...、全く良い娘を持ったなフォロス!」
「ふむ...、そう言うお前の所にも息子と娘が居たはずだが...」
「ああ...、娘の方は真面目に拳聖としての修行をしてくれているんだが、息子の方がな~...点で興味がないらしくずっと畑仕事ばっかやってんだよな」
(へぇ~...、レインさんには息子と娘がいるのか)
そう言いながら笑い声をあげる拳聖。
それを見てため息を吐く父さん。
「レイン...、少しくらい厳しく躾けた方がいいのではないか?」
「それも考えたんだがな...、あいつはどうも昔の息子じゃないみたいなんだよ...」
「どういうことだ?」
「なんとなくなんだが、あいつと話していると“息子だけど息子ではない”ような感覚がずっと肌に実感として残るんだよな...」
「?、どう言うことだ?」
「俺にも分からん」
「...」
「...」
「それ...お前がただ単に技を教えるのが面倒なだけなんじゃないのか?」
一瞬だけ沈黙した後に彼は大いに笑う。
「ハハッばれたかw」
「全く...お前は昔から変わらんな...」
そう言いながらも微かに笑う父さんを見ていると、決してレインさんとの仲は悪くないのでしょう。
「それはそうと、カリン私にも一つくれないか?、娘の力量を見ておきたくな」
そう言われるとちょっと不安ですが渡してみます。
いざ実食と僅かにシャリっと音を立てました。
さて...評価の程は?。
「甘い味わいの中に変な雑味があるな...」
うわ...、やっぱり父さんは厳しそうです。
これは覚悟しておいた方がいいかも...。
そう思いながら父さんの指摘を聞いてみたそれは、私にとってとても辛い現実でした。
「なんというか、カリンはなんで急にこのアイスを作ろうと思ったんだ?」
「それは...、母さんを元気付けようとして...」
「...、それでこういう味になってしまう物なのか?」
何処と無く困惑した表情を浮かべる彼を見ていると少し腹が立ってきました。
「どう言うこと?」
「カリン...、悪いことは言わない、このアイスをエルカには渡すな」
「えっ...?」
何を言いだすかと思えばアイスを渡すな?、ちょっと何を言っているのかわかりません。
「なんで...」
私が反論しようとした瞬間、父さんの方が先に口を動かしていました。
「カリン、お前がこのアイスに込めた思いはなんとなくわかる、だがな...、これは何というか赤の他人が友の事を気遣って渡すような味がするんだ...」
「...!」
何となく父さんの言いたい事が分かってしまう自分が嫌いになりそうです。
私は確かに母さんの事を真の意味で母さんだとは思っていません。
いや、母さんだとは思っているのだけれど、どこまで行っても彼女は私からすれば気のいい近所のおばさん以上には絶対にならないという現実を突きつけられたような気がしました。
「それでもエルカはきっと喜んで受けとってくれるだろう...、でもなカリン...」
父さんは私の目線に合わせるため膝を地面につきこう呟きました。
「これを渡すかどうかはちゃんと考えた上で自分が決めろ...、父さんは別に止めはしない、ただ忠告はしたからな」
そう言いつつも最後までアイスは食べてくれます。
「おいおいフォロス...、それはいくらなんでも辛口すぎないか?、ほらカリンも固まってるしよ」
レインさんなりのフォローを入れてくれたつもりでしょうけど、今の私のとっては逆効果でした。
「いいの!、父さん...評価の方ありがとうございました...、これは母さんに渡さないようにします」
少し悲しそうな表情浮かべながらも、彼は静かにこう呟く。
「...すまないが、私もそう思う...」
その言葉を聞いた時、兄さんが父さんの方に声を向けました。
「親父!、流石にその言葉は聞き捨てならないな...、カリンのアイスは美味いだろうが!」
「...、美味いか美味くないかはこの品に関係ないのだよローシュ...、この品にはある物が決定的に欠落している...、それは見抜けないようではお前もまだ半人前だということだ」
「なんだよ...それ...意味わかんねぇよ...」
「二人とも、その辺にしとくのよ」
急に会話に割って入ったのはプラム先生です。
「フォロスの言いたい事もごもっとも、ローシュ分からない?このアイスの味つけ」
「味付け...?」
兄さんがもう一度私のアイスを食べました...、すると...。
「あっ...、これ...母さんの苦手なレモンエッセンスの香りがほんの僅かにする...」
驚いたような表情を浮かべる兄さんを冷たく見つめる先生。
「そう、私たち身内内であれば妹がレモンを苦手なのは皆承知のはず、それなのに彼女は知らなかった...、まあ話を聞く限りでは記憶を失っているみたいだし、仕方ないのかもしれないけどね」
そう言いつつも突き刺さるような視線を私に送ってくる彼女は、まさに氷のように冷たく感じました。
その場に居たく無くなった私の足は、皆から逃げるように動いていました。
その場から逃げるように、ただ早く。
その際に母さんに渡すはずだったアイスが床に飛び散ってしまいましたが、もう関係ありません。
私は失敗したのです。
あんなに近くに居た母さんの苦手な食べ物すら分かっていなかったなんて恥ずかしい...。
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